クナイトラ県バアス市のシリア軍・ヒズブッラーの拠点をイスラエル軍が爆撃したとの情報をめぐって、反体制系サイトは南部戦線が新型地対地ミサイルを使用したと報道(2016年7月20日)

ARA News(7月20日付)は、イスラエル軍戦闘機がクナイトラ県バアス市の県庁舎に隣接するルーズ・ホテルを空爆したと伝えた。

ディマシュク・アーン(7月19日付)などの政権寄りのサイトなどによると、この空爆によるホテルが損壊したが、民間人死傷者はなかったという。

しかし、フサーム・シャーミーを名のる反体制活動家はARA Newsに対して、「ルーズ・ホテルがシリア軍とヒズブッラー戦闘員の作戦司令室のような役割を果たしており、この空爆で多数の司令官が死亡したと模様だ」と述べた。

一方、クッルナー・シュラカー(7月19日付)は、イスラエル軍による空爆を否定、攻撃は反体制武装集団が地対地ミサイル「ウマル」で行い、シリア軍や親政権民兵に多数の死傷者が出た、と伝えた。

またSMO(7月20日付)は、攻撃を行ったのが南部戦線所属のサラーフッディーン師団だと伝えた。

地対地ミサイル「ウマル」は反体制武装集団による手製のミサイルで、総重量は2トンで、南部戦線のミサイル連隊司令官のアドハム・アクラード氏によると、破壊力はスカッド・ミサイルに匹敵するという。

SMO, July 20, 2016

AFP, July 20, 2016、AP, July 20, 2016、ARA News, July 20, 2016、Champress, July 20, 2016、Dimashq al-An, July 20, 2016、al-Hayat, July 21, 2016、Iraqi News, July 20, 2016、Kull-na Shuraka’, July 20, 2016、al-Mada Press, July 20, 2016、Naharnet, July 20, 2016、NNA, July 20, 2016、Reuters, July 20, 2016、SANA, July 20, 2016、SMO, July 20, 2016、UPI, July 20, 2016などをもとに作成。

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