イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市近郊、ミラージャ村一帯を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、マウザラ村、カフル・ウワイド村を砲撃した。
一方、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市では、カファルヤー町に至る街道に設置されている検問所(ラーム検問所)近くで地雷によると思われる爆発が発生した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村近くを流れるアースィー川(オロンテス川)で漁をしていた住民に向けて爆撃を行い、1人が死亡、1人が負傷した。
また、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、カーヒラ村、サルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村を砲撃した。
この砲撃により、ファッティーラ村で5人が負傷した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がカッバーナ村一帯で交戦した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県15件、ラタキア県12件、アレッポ県1件、ハマー県5件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は31件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を21件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, April 19, 2021、ANHA, April 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 19, 2021、Reuters, April 19, 2021、SANA, April 19, 2021、SOHR, April 19, 2021などをもとに作成。
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