プーチン露大統領はトランプ米次期大統領と電話会談し、シリア情勢に関して「テロとの戦い」で努力を一つする必要を確認(2016年11月14日)

ロシア大統領府は声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領が米次期大統領のドナルド・トランプ氏と電話会談を行い、シリア情勢などについて意見を交わしたと発表した。

会談では、第1の共通の敵である国際テロと過激派に対する戦いでの取り組みを一つにする必要について意見を交わし、シリアの危機を解決するための方途を議論、引き続き電話会談や直接会談を通じて意見を交換することで合意したという。

SANA, November 14, 2016
SANA, November 14, 2016

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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EUはハミース内閣閣僚17人を制裁対象に追加(2016年11月14日)

欧州連合(EU)理事会は、イマード・ハミース内閣閣僚17人、シリア商業銀行総裁を資産凍結、渡航禁止などの制裁対象に新たに追加した。

これにより、EUの対シリア制裁の対象は238人、69機関となった。

AFP(11月14日付)などが伝えた。

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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ヒズブッラーはシリア領内の戦略的要衝で初の大規模軍事行進を敢行(2016年11月14日)

レバノンのヒズブッラーは、「殉教者」(11月11日)に合わせて、シリア領内のレバノン国境地帯の戦略的要衝であるヒムス県クサイル市で大規模な軍事行進を行った。

ヒズブッラーがこうした大規模軍事行進をシリア領内で実施するのはこれが初めてで、戦車、装甲者、高性能ミサイル発射基が取り付けられた車輌、そして完全武装した戦闘員が参加した。

行進ではまた、ヒズブッラーの執行会議議長であるハーシム・サフィーッディーン氏が参列し、ヒズブッラー戦闘員数百人の前で祝辞を述べた。

『ハヤート』(11月15日付)、ナハールネット(11月14日付)などが伝えた。

AlAan Arabic TV, November 14, 2016
AlAan Arabic TV, November 14, 2016
AlAan Arabic TV, November 14, 2016
AlAan Arabic TV, November 14, 2016

 

AFP, November 14, 2016, AlAan Arbic TV, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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有志連合がラッカ市郊外の橋を爆撃で破壊(2016年11月14日)

ラッカ県では、ARA News(11月14日付)によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のラッカ市北部を空爆し、タッル・サマン村とバアース村を結ぶ橋を破壊した。

ARA News, November 14, 2016
ARA News, November 14, 2016

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の全面支援を受けて、YPG主体のシリア民主軍、ダーイシュと戦う反体制武装集団どうしがアレッポ県北部の戦略的要衝アアザーズ市で交戦(2016年11月14日)

アレッポ県では、『ハヤート』(11月15日付)、クッルナー・シュラカー(11月14日付)などによると、シャーム・ファトフ戦線を含む反体制武装集団の戦略拠点である県北部のアアザーズ市に、所属組織であるシャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団が進攻し、シャーム戦線と交戦、同戦線の拠点のほとんどを制圧、司令官らを拘束した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月14日付)によると、市内では、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム覚醒大隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、北部軍が早朝、数時間にわたってシャーム戦線と激しく交戦したという。

また、クッルナー・シュラカー(11月14日付)によると、この戦闘を受け、市内では住民数十人が街頭デモを行い、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団に退去を求めたという。

Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016

この攻撃に関して、シャーム戦線報道官を務めるムハンマド・アフマド大佐はビデオ声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団がアアザール市内のシャーム戦線拠点複数カ所を襲撃したと非難し、「事態に対して沈黙することはない」と報復を予告した。

声明によると、シャーム戦線を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動および複数の組織は、「アアザーズ市内の検問所をシャーム戦線に引き渡すとしたアアザーズ法廷の裁定が彼ら(シャーム自由人イスラーム運動)の野望に合致しなかった」との理由で攻撃に及んだと指摘、攻撃を「敗北者ども(ダーイシュ(イスラーム国)のこと)の罪」に匹敵すると非難した。

Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016
Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016

また、複数の武装集団が「自由シリア軍」の名で声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団を排除を目的とした「虐げられし者の救済」作戦を開始したと発表した。

Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016

なお、クッルナー・シュラカー(11月14日付)は、複数の消息筋の話として、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団は、シャーム戦線が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に忠誠を誓ったと疑い、攻撃に及んだと伝えた。

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シャーム戦線は、トルコ軍の支援を受けて「ユーフラテスの盾」作戦を遂行する反体制武装集団の一つ。

2015年2月に結成され、「命じられるままに進め」連合、ムジャーヒディーン軍、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動(その後ヌスラ戦線と統合)、シャームの鷹旅団、アサーラ・ワ・タンミヤ運動、ハズム運動、第10歩兵師団(第21軍連合)、ジュンド・イスラーム旅団が参加している。

トルコ軍の全面支援を受け、アレッポ県北部からダーイシュ(イスラーム国)とシリア民主軍の排除を目的とした「ユーフラテスの盾」作戦を遂行するハワール・キリス作戦司令室は、シャーム戦線所属組織によって主導されている。

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がダーイシュとの戦闘の末、バーブ市北部の4カ村を制圧(2016年11月14日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月14日付)によると、トルコ軍の全面支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がバーブ市北部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ワッカーフ村、ハズワーン村、カフィーラー村、ビーシーン・ジャラン村を制圧した。

Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016

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ロイター通信(11月14日付)は、トルコ軍がアレッポ県北部のタッル・ジージャーン村(アフタリーン市南部)に進攻した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を空爆したと伝えた。

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県、スワイダー県でダーイシュと交戦(2016年11月14日)

ヒムス県では、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がイッズッディーン村一帯、タドムル市北部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がビイル・タンミヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃した。


AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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シリア沖で訓練中のロシア軍戦闘機が操縦不能となり墜落(2016年11月14日)

ロシア国防省は、地中海のシリア沖で訓練飛行を行っていたロシア軍戦闘機3機のうち1機(MiG-29)が操縦不能となり墜落した、と発表した。

操縦士は墜落直前に脱出し、無事だったという。

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍は、アル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍の支配下にあるアレッポ市西部郊外を爆撃し、病院3棟を破壊(2016年11月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアターリブ市を空爆、同市にある唯一の病院が被弾し、職員複数人が負傷した。

戦闘機はまた、カフルナーハー村にあるブユーティー病院(通称アンサール病院)を空爆した。

ARA News(11月14日付)によると、カフルナーハー村とウワイジル村の間に位置する「バグダード病院」も空爆で破壊されたという。

Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016
Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016

 さらに、クッルナー・シュラカー(11月14日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のサーリヒーン地区を砲撃し、女性と子供ら11人が死亡した。

一方、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がハーン・アサル村、マンスーラ村、アレッポ市ラーシディーン地区(第4、5地区)でファトフ軍の拠点を空爆した。

このほか、シリア軍の包囲を受けるアレッポ市東部で籠城を続ける複数の反体制武装集団がビデオ声明を出し、「アレッポ司令評議会」を結成したと発表した。

評議会には、アレッポ市東部で戦闘を続けるすべての武装集団が参加しているのだという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・フール村各所を空爆、またシリア軍がヒムス市ワアル地区周辺一帯を砲撃した。

これに対してヒムス市東部に位置するウンム・スィルジュ村(シリア政府支配下)に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

一方、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯で反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市各所を砲撃した。

シリア軍はまたリーハーン農場一帯を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃、同地一帯でイスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦した。

さらにシリア軍は、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を「樽爆弾」で空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(11月14日付)によると、ロシア軍戦闘機がハーン・シャイフ・キャンプにある民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)の拠点を空爆、破壊した。

Kull-na Shuraka', November 14, 2016
Kull-na Shuraka’, November 14, 2016

一方、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ近郊のマラーナ地区で反体制武装集団が掘削した全長700メートルの地下トンネルを発見した。

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ダマスカス県では、SANA(11月14日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がスーマリーヤ地区に着弾し、9人が負傷した。

SANA, November 14, 2016
SANA, November 14, 2016

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イドリブ県では、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がジスル・シュグール市でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ハマー県では、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がスーラーン市北部、ハウワーシュ丘、カフルヌブーダ町、カサービヤ村でイッザ連合、ナスル軍などの拠点を空爆した。

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ラタキア県では、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がマラーナ村、カルフース村、カッバーナ村一帯で反体制武装集団を攻撃した。

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ダルアー県では、SANA(11月14日付)によると、シリア軍がヤードゥーダ村一帯、ダルアー市避難民キャンプ一帯、カラク地区でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は11~13日にシリア領内でラッカ市北部を中心に31回の爆撃を実施(2016年11月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月11~13日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

11月11日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して23回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(10回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

11月12日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ラッカ市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、イドリブ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

11月13日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(6回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 14, 2016、AP, November 14, 2016、ARA News, November 14, 2016、Champress, November 14, 2016、al-Hayat, November 15, 2016、Iraqi News, November 14, 2016、Kull-na Shuraka’, November 14, 2016、al-Mada Press, November 14, 2016、Naharnet, November 14, 2016、NNA, November 14, 2016、Reuters, November 14, 2016、SANA, November 14, 2016、UPI, November 14, 2016などをもとに作成。

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