ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のマシューン村を3回にわたって爆撃(2023年11月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のマシューン村を3回にわたって爆撃した。

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県で、シリア軍の陣地への砲撃に関与した過激派の倉庫と地下シェルター2ヶ所を爆撃によって破壊したと発表した。

また、シリア軍と「決戦」作戦司令室は、ミラージャ村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

さらに、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市に隣接するシャーム解放機構のアーフィス村近郊では、シリア軍兵士1人が「決戦」作戦司令室の攻撃によって負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がカブターン・ジャバル村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構はジュッブ・アフマル村近郊に設置されているシリア軍の作戦司令室、マリク丘やブルカーン丘のシリア軍陣地複数ヶ所を砲撃した。

AFP, November 6, 2023、ANHA, November 6, 2023、‘Inab Baladi, November 6, 2023、Reuters, November 6, 2023、RIA Novosti, November 6, 2023、SANA, November 6, 2023、SOHR, November 6, 2023などをもとに作成。

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