シャーム解放機構支配下のイドリブ県サルマダー市で同機構のイラク人幹部アブー・マーリヤー・カフターニー氏が爆殺される(2024年4月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構支配下のサルマダー市にあるシャーム解放機構シューラー評議会メンバーのイラク人幹部アブー・マーリヤー・カフターニー氏(本名マイサル・ジュブーリー、通称アブー・ハムザ)の滞在宿泊施設内で何者かが自爆、カフターニー氏が重傷を負い、バーブ・ハワー国境通行所の病院に搬送されたが、死亡した。

また護衛2人も負傷した。






ザマーン・ワスル(4月4日付)によると、負傷したのはウマル・ダイリー氏とユースフ・ハジャル(アブー・バラー)氏。

また、トルコを拠点とする反体制系のシリア・テレビ(4月4日付)は、ダイリー氏のほか、同席していたシャーム解放機構のメンバー4人が負傷したと伝えた。

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カフターニー氏は、米主導の有志連合との内通を疑われ、2023年8月に自宅に軟禁、9月に逮捕・拘留されたのち、今年3月7日に釈放されたばかりだった。

カフターニー氏は、イラクのアル=カーイダでの8年の活動を経て、2011年11月のシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の結成に参加、ジャウラーニー指導者に次ぐ組織のナンバー2として、シリア軍との戦闘を指揮、2018年半ばにダルアー県がシリア政府の支配下に復帰すると、シリア政府の支配地に秘密裡に入り、イドリブ県に逃れたとされる。

また、ダーイシュ(イスラーム国)批判の急先鋒に経つ一方、シャームの民のヌスラ戦線のアル=カーイダ総司令部からの離脱を主導したとされている。

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これに関して、シャーム解放機構のファトワー最高評議会議長のアブドゥッラヒーム・アトゥーン師はテレグラムのアカウント(https://t.me/abomuhammad2022/)を通じて、カフターニー氏がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの手により、自爆ベルトを使用した攻撃で殺害されたと発表した。

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一方、シャーム解放機構を離反した元幹部の1人サーリフ・ハマウィー氏はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/asseraaalsham/)で、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者によって暗殺されたと主張した。

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一方、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)は、3人の男がカフターニー氏らがいた部屋を訪れ、剣の入った箱を置いて、2人が足早に立ち去った直後、残った1人が起爆装置を押して爆発させた、と証言する負傷者の映像を公開した。

https://twitter.com/mzmgr941/status/1776040936868344218

AFP, April 4, 2024、ANHA, April 4, 2024、‘Inab Baladi, April 4, 2024、Reuters, April 4, 2024、SANA, April 4, 2024、SOHR, April 4, 2024、Zaman al-Wasl, April 4, 2024、Syria TV, April 4, 2024などをもとに作成。

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