ラタキア県、ハマー県、ダイル・ザウル県でシリア軍事作戦総司令部と内務省が「アサドの民兵の残党」に対する掃討作戦を継続(2024年12月28日)

ラタキア県では、国営のシリア・アラブ通信(SANA、https://www.facebook.com/syrianarabnews/)によると、シリア軍事作戦総司令部と内務省は住民の通報を受けて、ラタキア市北のスィットマルフー村で「アサドの民兵の残党」に対する大規模な掃討作戦を開始した。

これにより、「アサドの民兵の残党」と容疑者多数を逮捕、大量の武器弾薬を押収した。

また、『ワタン』(https://www.facebook.com/AlWatanNewspaper.sy/)によると、ラタキア市で窃盗団が逮捕された。

さらに、『ワタン』によると、シリア軍事作戦総司令部が、ラタキア県の山岳地帯で、シリア軍の士官で、2019~20年のサラーキブ市攻撃に参加したムハンマド・ムフリス・アッズー容疑者(1978年、イドリブ県サラーキブ市生まれ)を逮捕した。

一方、『ワタン』によると、ジャブラ市で「旧体制の残党」がシリア軍事作戦総司令部の治安部隊を襲撃し、2人を殺害、多数を負傷させた。

このほか、『ワタン』によると、シリア軍事作戦総司令部がカルダーハ市で旧体制関係者の社会復帰のための和解センターを設置したと発表した。

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ハマー県では、国営のシリア・アラブ通信(SANA、https://www.facebook.com/syrianarabnews/)によると、総合情報局が県内で旧体制の武器を押収し、ハマー市の安全と安定を確保する作戦を継続した。

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アレッポ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)は、シリア軍第25特殊任務師団のスハイル・ハサン准将の部下のアブー・アリー・ラスラーン氏がシリア軍事作戦総司令部によって逮捕された。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市のアアザミーヤ地区で正体不明の武装集団が薬剤師ら3人に向けて銃を発砲、1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部がマヤーディーン市で「アサド体制の残党」、麻薬密売業者らの捜索活動を開始した。

これにより、シリア軍事作戦総司令部は、マヤーディーン市近郊のタイバ村でイラク人民動員隊に所属するアブー・ファドル・アッバース旅団のメンバー10人を逮捕した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ワルダト村近くで軍事情報局とつながりがあるグループのメンバー1人が何者かに殺害され、遺体で発見された。

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国営のシリア・アラブ通信(SANA、https://www.facebook.com/syrianarabnews/)は、軍警察筋の話として、シリア軍事作戦総司令部の名を騙り、検問所を設置し、市民らに暴行を加えていたアブー・フクム・ドゥマイルを名乗る人物と彼が率いるグループを逮捕したと伝えた。

AFP, December 28, 2024、Aleamaliaat_aleaskaria, December 28, 2024、ANHA, December 28, 2024、‘Inab Baladi, December 28, 2024、Reuters, December 28, 2024、Sham FM, December 28, 2024、SANA, December 28, 2024、SOHR, December 28, 2024、December 29, 2024、Syriafree25, December 28, 2024、al-Watan, December 28, 2024などを参照。

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