シリア軍がラッカ県内の北・東シリア自治局支配地に至る通行所を封鎖(2021年3月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタブカ市西のブーカースィー村(北・東シリア自治局支配地)とシュアイブ・ズィクル村(政府支配地)の間に設置されている通行所、ラッカ市とハマー県サラミーヤ市を結ぶ主要幹線道路に設置されている通行所を閉鎖し、住民や物資の移動を禁止した。

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通行所封鎖は、シリア軍第4師団が、北・東シリア自治局の支配地域で産出される石油を政府支配地域に輸送するタンクローリーの監視の方法をめぐって、ロシア軍と対立したことが発端。

ロシア軍はタンクローリー通行の監視を全面移譲するよう要請したが、第4師団はこれを拒否し、通行所を閉鎖し抵抗しているという。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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