シリア軍と「決戦」作戦司令室がアレッポ県、イドリブ県、ハマー県で交戦(2022年11月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県西部のカブターン・ジャバル村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッルバリート村、マジュダリヤー村、ザーウィヤ山地方のバイニーン村、バーラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアルカミーヤ村一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダム街道地区に進軍した地元民兵との戦闘で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われるメンバー1人が死亡、遺体で発見された。

このメンバーは自爆作戦を行おうとして死亡したと見られる。

なお、10月31日以降のダルアー県でのダーイシュに対する治安作戦での死者は、これにより民間人6人(うち子供2人、メディア活動家1人、高齢者1人を含む)、ダーイシュ・メンバー9人、地元民兵およびシリア軍第5軍団兵士5人となった。

このほか、ダルアー市ダム地区では若い男性1人が狙撃されて死亡したほか、ジャースィム市でも住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, November 13, 2022、ANHA, November 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2022、Reuters, November 13, 2022、SANA, November 13, 2022、SOHR, November 13, 2022などをもとに作成。

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