反体制武装集団が退去したアレッポ市東部ハナーヌー地区に住民2,200人が帰宅(2017年1月4日)

アレッポ県では、ロイター通信(1月4日付)によると、シリア軍による解放後、地雷・爆発物撤去作業が行われていたアレッポ市東部の住民数千人が同地への帰宅を開始した。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐シリア事務所のサージド・マーリク代表によると、帰宅したのは、ハナーヌー地区の住民約2,200人。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「我々が停戦を止められなければ、アスタナ会議は失敗する」(2017年1月4日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はテレビ演説を行い、トルコ軍の全面支援のもとハワール・キリス作戦司令室が続行する「ユーフラテスの盾」作戦実施地域であるアレッポ県北部ユーフラテス川以西の地域から、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)を浄化する意思を改めて表明した。

一方、アナトリア通信(1月5日付)が伝えたところによると、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、トルコはロシアとともに、シリア国内での停戦に違反した者に対して制裁を加えると述べたうえで、「我々が増え続ける停戦違反を止めることができなければ、アスタナでの交渉は失敗するだろう」と警鐘を鳴らした。

そのうえで、「我々は、シリア国内での停戦違反が、レバノンのヒズブッラー、シーア派民兵、シリア政府軍によるものだと見ている」と断じ、「イランは信頼を示し、シーア派民兵とシリア政府に圧力をかけるべきだ」と非難した。

AFP, January 4, 2017、Anadolu Ajansı, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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有志連合と思われる戦闘機がラッカ市を爆撃し、シャーム・ファトフ戦線の元メンバーでダーイシュの治安部門責任者のシリア人幹部を殺害(2017年1月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる無人戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市を空爆し、ラッカ市郊外出身のシリア人で治安部門責任者を務めていた幹部が死亡した。

この幹部はシャーム・ファトフ戦線の元メンバーで、その後ダーイシュに移籍していたという。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長と会談(2017年1月4日)

アサド大統領は、イランのアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(1月4日付)によると、会談では、シリア・イラン二国間関係について意見が交わされ、ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長は、シリア軍によるアレッポ市解放に対して祝意を示すとともに、シリアの未来が地域の安定に重要な意味を持つと位置づけ、「テロとの戦い」においてシリアへの支援を継続すると表明した。

これに対して、アサド大統領は、「テロとの戦い」における成果は、イランをはじめとするすべての支援国とともに成し遂げられたものだと強調し、イランによる政治、経済面での支援がシリア人の抵抗力強化に貢献していると評価した。

ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長はまた、ハディーヤ・アッバース人民議会議長、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とも個別に会談した。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

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一方、アサド大統領は、アルメニア使徒教会のキリキア総主教(カトリコス)アラム1世を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はタドムル市郊外のタイフール航空基地でダーイシュに対して攻勢(2017年1月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、親政権系のサイトなどでは、ダーイシュがタドムル市西部郊外のタイフール航空基地一帯からの撤退を開始したと伝えた。

また、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯、アワーミード丘一帯、マハッサ地区、バーリダ地区、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して攻撃を行った。

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アレッポ県では、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外にある航空士官学校に近いダイル・ハーフィル市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯、イドリブ県、アレッポ県で停戦を拒否する反体制武装集団とシリア軍の戦闘続く(2017年1月4日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(1月4日付)によると、バラダー渓谷のバスィーマ町、アイン・フィージャ町、アイン・ハドラー村などの無人地帯で、シリア軍ヘリコプターが反体制武装集団の拠点などに対して空爆を続ける一方、シリア軍地上部隊、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

この戦闘で、シリア軍側は、バスィーマ町近郊などの反体制武装集団の拠点複数カ所(カフタールー集合住宅など)を制圧した。

一方、東グータ地方のマルジュ・スルターン村に近いハズラマー村一帯、アイン・タルマー村一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がラフマーン軍団などからなる反体制武装集団と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、イスラーム軍の拠点都市ドゥーマー市で、シリア軍による停戦違反に抗議するデモが行われた。

デモでは、シリア軍の攻撃が続くバラダー渓谷一帯の住民との連帯が叫ばれた。

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イドリブ県では、ARA News(1月4日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア政府の支配下にとどまるフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(1月4日付)によると、アレッポ市南部郊外のビンジーラ丘、ハッダード丘一帯でシリア軍と、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が交戦した。

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ダルアー県では、SANA(1月4日付)によると、サナマイン市出身の元反体制武装集団戦闘員ら89人が、地元和解プロセスの一環で2016年政令第15号に基づいて放免となった。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月3日にシリア領内で21回の爆撃を実施(2017年1月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月3日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回で、シャッダーディー市近郊(3回)、ラッカ市近郊(7回)、タンフ国境通行所近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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イランのヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当上級顧問は、ヒズブッラーのシリア撤退を否定(2017年1月3日)

イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当上級顧問は、イラクのヌーリー・マーリキー前首相とテヘランでの会談に際して、シリア政府を支援しているヒズブッラーなどの外国人武装勢力について「シリア政府の要請に基づき現地入りしている」と述べ、ロシア・トルコの仲介により成立したシリア政府と反体制派の停戦が、ヒズブッラーのシリアからの撤退をも規定しているとの一部情報を、「敵のプロパガンダで事実無根だ」と否定した。

ヴェラーヤティー氏はそのうえで、イランが「抵抗枢軸への支援」を継続すると改めて表明、「シリアは、イランに始まり、イラクを経由し、シリア、レバノン、そしてパレスチナへと至るこの枢軸における重要な柱をなしている」と述べた。

『ハヤート』(1月4日付)などが伝えた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ハサカ市に続き、ロジャヴァとシリア政府が分割統治するカーミシュリー市でもシリア軍治安当局が兵役忌避者を多数摘発(2017年1月3日)

ハサカ県では、ARA News(1月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が治安厳戒地区以外の大部分を実効支配するハサカ市に続いて、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割(共同)統治するカーミシュリー市内の検問所複数カ所で、シリア軍・治安部隊が兵役を忌避している18歳から24歳の男性多数を拘束した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合のB-52戦略爆撃機がイドリブ県内のシャーム・ファトフ戦線拠点を爆撃し、戦闘員25人を殺害(2017年1月3日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、有志連合と思われる戦闘機がサルマダー市一帯の丘陵地帯にあるシャーム・ファトフ戦線の主要拠点を空爆し、戦闘員25人と同戦線に拘束されていた人質4人が死亡、多数が負傷した。

ARA News(1月3日付)によると、空爆を実施したのはB-52戦略爆撃機で、サルマダー市とカフル・ドゥリヤーン村の間に点在するシャーム・ファトフ戦線の拠点複数カ所が5回にわたり爆撃を受けた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ハサカ県のイラク国境近くに位置するロジャヴァ支配下の2カ村を所属不明のヘリコプターが爆撃(2017年1月3日)

ハサカ県では、ARA News(1月3日付)によると、イラク国境に近い西クルディスタン移行期民政局支配下のジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村近郊のタッル・マシュハム村とアリー・アーガー村が所属不明のヘリコプターの空爆を受けた。

空爆を受けた同地では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するサナーディード軍が応戦した。

また、ARA News(1月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市近郊の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を攻撃した。


AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合の航空支援を受けるYPG主体のシリア民主軍はダーイシュからラッカ市西方の4カ村を奪取(2017年1月3日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はラッカ市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アラブー村、ダフラーン村、アーリール村、ハンフード村を制圧した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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トルコのユルドゥルム首相はトランプ米新政権にYPGへの支援を断念するよう暗に迫る(2017年1月3日)

トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は、与党公正発展党(AKP)の国会議員を前に演説を行い、「テロ組織が(トルコと米国の)戦略的パートナーシップを破壊することを米国は許してはならない」と述べ、1月20日に発足するドナルド・トランプ新政権に、民主統一党(PYD)、人民防衛隊への支援を断念するよう暗に迫った。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主導のシリア民主軍支配下のアリーマ村(アレッポ県)を激しく砲撃(2017年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川右岸のマンビジュ市西部に位置する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍支配下ののアリーマ村一帯を、ハワール・キリス作戦司令室を全面支援するトルコ軍が激しく砲撃し、人民防衛隊隊員ら少なくとも2人が死亡、12人が負傷した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯でシリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団への攻撃を続ける(2017年1月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機およびヘリコプターが、バラダー渓谷のバスィーマ町、アイン・ハドラー村などを空爆、またシリア軍地上部隊は同地一帯を地対地ミサイルと思われる砲弾などで、アイン・フィージャ町などを激しく砲撃した。

また、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力は、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団とバスィーマ町、アイン・フィージャ町一帯で交戦した。

一方、イスラーム軍の参謀長を名乗るアリー・アブドゥルバーキー少佐(離反士官)はツイッターで、東カラムーン地方に展開している部隊をバラダー渓谷に派遣すると表明した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍支配下のハーン・シャイフーン市を空爆し、妊婦1人が死亡、3人が負傷した。

また、ARA News(1月3日付)によると、シリア軍はジスル・シュグール市一帯を空爆した。

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ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍がラビーア村を砲撃し、住民複数人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がハマッタ村、ジャワーリク村にあるシャーム・ファトフ戦線の拠点を攻撃し、戦闘員7人を殲滅した。

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ダルアー県では、ARA News(1月3日付)によると、ダルアー市東部郊外でウマリー旅団の戦闘員が何者かに暗殺された。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、過去24時間(1月2日)にシリア領内で27件の停戦違反が発生したと発表した。

停戦違反は、ハマー県で8件、アレッポ県で7件、ラタキア県で7件、ダマスカス郊外県で5件でいずれも反体制武装集団による違反だという。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合は2016年11月のシリア領内での爆撃による民間人犠牲者が3人だけだったと発表(2017年1月3日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2016年11月のシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる16の新たな報告を受け、すでに報告されている7件の併せて23件を調査、うち13件が事実と異なり、民間人の犠牲者が確認できたのは5件のみで、のこる5件は調査続行中だと発表した。

民間人の犠牲者が確認できた5件のうち、シリアでの空爆は、2016年11月21日のサーリヒーヤ村近郊(民間人2人死亡)、11月26日のラッカ市近郊(民間人1人死亡)の2件。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月1~2日にかけてラッカ市近郊一帯のほか、シャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍支配下のイドリブ県への爆撃を実施(2017年1月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月1~2日の2日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

1月1日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して26回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(12回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、イドリブ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

なおイドリブ市近郊での2回の空爆はダーイシュ(イスラーム国)の戦術ユニット(車輌)を標的としていたというが、同地はダーイシュではなく、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配地域。

また、同地では1月2日未明、無人戦闘機がシャーム・ファトフ戦線の司令官らが乗った車2台を相次いで空爆し、同戦線司令官ら9人が死亡している。

1月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(5回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に合意していたイスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、イドリブ自由軍を含む12組織は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線を含む反体制武装集団へのシリア軍の攻撃継続を停戦違反と断じ、アスタナ会議に向けた協議を中断すると発表(2017年1月2日)

ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に合意していたイスラーム軍、シャーム軍団、シャーム戦線、イドリブ自由軍を含む反体制武装集団12組織は共同声明を出し、シリア政府とその同盟者が「バラダー渓谷、東グータ地方、ハマー県郊外、ダルアー市などで、発砲を続け、(停戦)違反を何度も大きく違反してきた」と非難、「事態の悪化とこうした違反継続を踏まえ、諸派は、停戦が完全に実行されるまで、停戦合意に基づいて予定されていたアスタナでの交渉に関する一切の対話・交渉も中止する」と発表した。

共同声明を発表したのは、イスラーム軍、イッザ軍、スルターン・ムラード師団、ラフマーン軍団、シャームの鷹、イドリブ自由軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム軍団、台1沿岸師団、ナスル軍、シャーム戦線、シャームの民戦線。

なお、声明では、12月29日に交わされた停戦合意は「ダーイシュ(イスラーム国)の支配地域を停戦対象から除外するのみ」と主張し、シャーム・ファトフ戦線に対する攻撃は停戦違反にあたるとの立場をとっている。

しかし、ロシア・トルコが仲介し、国連安保理決議第2336号で確認された停戦合意では、ロシアはダーイシュ、シャーム・ファトフ戦線を停戦から除外することを、トルコは国連が定めるテロ組織を除外するとしており、国連安保理のアル=カーイダ制裁委員会のリストにおいてテロ組織と指定されているシャーム・ファトフ戦線(旧シャームの民のヌスラ戦線)は停戦対象から除外されている。

Kull-na Shuraka', January 3, 2017
Kull-na Shuraka’, January 3, 2017

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市西部郊外の2カ村をダーイシュから奪取(2017年1月2日)

ラッカ県では、ARA News(1月2日付)によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハーンフード村、シャーリー村を制圧した。


AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァが大部分を支配するハサカ市内でシリア軍治安当局が兵役忌避者の摘発を本格化(2017年1月2日)

ハサカ県では、ARA News(1月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が治安厳戒地区以外の大部分を実効支配するハサカ市南部入口に位置するズーリー交差点検問所、タイ地区の検問所複数カ所、そして治安厳戒地区内の検問所複数カ所で、シリア軍・治安部隊が兵役を忌避している18歳から24歳の男性多数を拘束した。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュは異例の声明でイスタンブールでの銃乱射事件への関与を認める一方、トルコ政府は、シリア国内でのダーイシュ、YPGに対する作戦続行を意志表明(2017年1月2日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、トルコの最大都市イスタンブールのナイト・クラブで1日未明に発生した銃乱射事件(外国人多数を含む39人が死亡、69人が負傷)に関して、犯行を認める異例の声明を出した。

声明では、実行犯が「信徒の統率者の命令に従い、十字軍の下僕であるトルコを狙った」としたうえで、「背教者であるトルコ政府は、その空爆や砲撃によって流されたイスラーム教徒の血が、その家を炎で焼くことになることを知るが良い」と非難した。

これに対して、トルコのニマン・クルトゥルムシュ副首相(内閣報道官)は、ダーイシュが犯行声明を出したイスタンブールでの乱射事件に関して「国外での作戦に対して向けられたメッセージ」と断じ、アレッポ県北部でのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の排除を目的に続行されている「ユーフラテスの盾」作戦に対する報復だとの見方を示した上で、「我々は断固として国外での作戦を継続する」と述べた。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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ヒムス県東部でシリア軍がダーイシュとの戦闘を続ける(2017年1月2日)

ヒムス県では、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、インヒル市の名士の一人が何者かに暗殺された。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍は犯行を認める声明を出した。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がダーイシュ支配下のバーブ市一帯を爆撃・砲撃し、戦闘員22人を殲滅する一方、ロシア軍も同地郊外を爆撃(2017年1月2日)

アレッポ県では、ロイター通信(1月2日付)によると、トルコ軍航空部隊と地上部隊がダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市一帯を空爆・砲撃し、戦闘員22人を殲滅した。

また、ロシア軍戦闘機もバーブ市近郊のダイル・カーク村一帯を空爆した。


AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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有志連合と思われる無人戦闘機の爆撃でシャーム・ファトフ戦線の幹部らが死亡、ホワイト・ヘルメットはその遺体を収容する動画を公開(2017年1月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線の司令官ら乗った車2台が相次いで無人戦闘機の空爆を受け、司令官複数人を含む8人が死亡した(クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、死亡した戦闘員は11人)。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月2日付)などによると、死者8人のなかには、シャーム・ファトフ戦線の軍事局幹部のハッターッブ・カフターニー氏、アブー・ムウタスィム・ダイリー氏、そしてシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」との統合に向けた交渉を主導していたアブー・ウマル・トゥルキスターニー氏らが含まれているという。

空爆はサルマダー市・ハザーヌー町街道、サルマダー市・バーブ・ハワー国境通行所間の街道の2カ所で行われた。

アブドゥッラッザーク・スバイフを名乗る活動家は、クッルナー・シュラカー(1月2日付)に対して、空爆を実施した無人戦闘機は有志連合所属機と思われると述べた。

イドリブ県の民間防衛部隊(ホワイト・ヘルメット)が空爆現場から焼死体を収容する映像をユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=wiG69-QaZiQ&feature=youtu.be)を通じて公開した。

Youtube, January 2, 2017
Youtube, January 2, 2017

 

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県バラダー渓谷でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団への攻撃を続ける(2017年1月2日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がバラダー渓谷のアイン・フィージャ町、ダイル・ムクリン町、バスィーマ町一帯を空爆した。

またシリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力が同地一帯を砲撃、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月2日付)によると、シリア軍がバハーリーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦し、拠点2カ所を制圧した。

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ヒムス県では、ARA News(1月2日付)によると、シリア軍がラスタン市を砲撃し、男性2人が死亡した。

一方、SANA(1月2日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村でシャーム・ファトフ戦線の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(1月2日付)によると、シリア軍がファトフ軍支配下のブワイダ村、カフルカール村、ハミーラ村、ハーン・トゥーマーン村を空爆・砲撃した。

シリア軍はまたアターリブ市一帯を空爆し、4人が死亡した。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は12月29~31日にかけてラッカ市近郊一帯を中心に40回の爆撃を実施(2017年1月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月29~31日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

12月29日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は10回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(1回)、タドムル市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

12月30日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回で、ラッカ市近郊(17回)、タンフ国境通行所近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

12月31日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は19回で、シャッダーディー市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(15回)、アイン・イーサー市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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バラダー渓谷で活動するという「革命軍事諸派」は同地でシャーム・ファトフ戦線は存在しないと発表するも、シリア事件監視団によるとシャーム・ファトフ戦線戦闘員は数百人存在(2017年1月2日)

ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力と戦闘を続けているという「バラダー渓谷地区革命軍事諸派」を名乗る集団は声明を出し、同地にはシャーム・ファトフ戦線は存在しないと主張した。

しかし、シリア人権監視団によると、バラダー渓谷でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力と交戦する反体制武装集団の戦闘員は数千人からなり、うち数百人がシャーム・ファトフ戦線のメンバーだという。

Kull-na Shuraka', January 2, 2017
Kull-na Shuraka’, January 2, 2017

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東グータ地方のマイダアーニー村一帯で活動を続けるというマルジュ(・スルターン)地区地元評議会は声明を出し、ロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦発効後もシリア軍が攻撃を継続していると非難、国際停戦監視団を同地に派遣するよう呼びかけた。

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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シリア人権ネットワークは、反体制派が情報開示を好まず、シリア政府、ダーイシュからの情報入手がほぼ不可能だと認めつつ、2016年の1年間の民間人犠牲者が1万6,913人にのぼったと発表(2017年1月1日)

シリア人権ネットワークは、2016年の1年間で、シリア軍とロシア軍による攻撃で死亡した民間人の数が1万6,913人にのぼったとする統計データ(http://sn4hr.org/blog/2017/01/01/30737/)を発表した。

同データによると、内訳は以下の通り:

シリア軍の攻撃・拷問により死亡した民間人:8,736人、うち子供は1,984人、女性は1,237人。た拷問で殺害された民間人は447人(うち子供2人、女性7人)。

ロシア軍と思われる空爆で犠牲となった民間人:3,967人、うち子供は1,042人、女性は684人。

西クルディスタン移行期民政局の攻撃・拷問で死亡した民間人:146人、うち子供は24人、女性は23人。また拷問で死亡した民間人は6人。

ダーイシュ(イスラーム国)の攻撃・拷問で死亡した民間人:1,510人、うち子供は258人、女性は213人。また拷問で死亡した民間人は8人。

シャーム・ファトフ戦線の攻撃・拷問で死亡した民間人:18人、うち女性1人。また拷問で死亡した民間人は4人。

反体制武装集団の攻撃・拷問で死亡した民間人:1,048人、うち子供289人、女性210人。また拷問で死亡した民間人は10人。

有志連合の空爆で死亡した民間人:951人、うち子供168人、女性96人。

シリア人権ネットワークは「反体制武装集団の犠牲者は、その多くが市街地ではなく戦場で死亡したために集計が困難である。また、氏名、写真などの詳細は反体制武装集団がこうした情報の公開を好まないゆえに入手できなかった」と記載し、反体制派側の犠牲者の数が正確ではないことを認めている。

また、「シリア政府軍、ダーイシュ側の犠牲者についての情報へのアクセスはほとんど不可能である」と述べ、死者数から、シリア軍およびシリア政府支配地域での犠牲者を除外していることも明言している。

なお、シリア人権ネットワークとは別に死者数の推移を随時発表しているシリア人権監視団のデータでは、2016年2月23日の死者総数は27万1,138人、同年9月12日は30万1,781人で、その差は3万643人。

このうち7,586人が民間人、3,964人がシリア軍兵士、3,598人が親政権民兵。

SHRN, January 1, 2017
SHRN, January 1, 2017

AFP, January 2, 2017、AP, January 2, 2017、ARA News, January 2, 2017、Champress, January 2, 2017、al-Hayat, January 3, 2017、Iraqi News, January 2, 2017、Kull-na Shuraka’, January 2, 2017、al-Mada Press, January 2, 2017、Naharnet, January 2, 2017、NNA, January 2, 2017、Reuters, January 2, 2017、SANA, January 2, 2017、UPI, January 2, 2017などをもとに作成。

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シャームの剣旅団とジュンド・シャーム大隊がシャーム戦線に参加(2017年1月1日)

アレッポ県北西部のアアザーズ市一帯で活動するシャームの剣旅団とジュンド・シャーム大隊はそれぞれ声明を出し、シャーム戦線に参加すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 1, 2017
Kull-na Shuraka’, January 1, 2017
Kull-na Shuraka', January 1, 2017
Kull-na Shuraka’, January 1, 2017

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダーイシュとの戦闘の末ラッカ市西部郊外の1カ村を制圧(2017年1月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

ARA News(1月1日付)によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市南部郊外に位置するマフムーディーヤ村を制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(1月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報局が、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のカルバナーフ村、クーラーン村、カールリーク村、カルフーフ村をトル尾軍が砲撃したと発表した。

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

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