西クルディスタン移行期民政局が実効支配するトルコ国境のタッル・アブヤド市にシリア軍が教練キャンプを開設か?(2015年12月4日)

ARA News(12月4日付)は、複数の反体制筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(タッル・アブヤド地区)の実効支配下にあるラッカ県のトルコ国境の町タッル・アブヤド市に、シリア政府が新たな軍事基地を開設し、シリア軍の監督下でハサカ県、アレッポ県(アイン・アラブ市)などでのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で敗走した国防隊の戦闘員らの再教練を行っていると伝えた。

また、タッル・アブヤド市で再教練を受ける国防隊への武器支援を目的とすると思われるロシア軍ヘリコプターがタッル・アブヤド市に2日夜に着陸したが、人民防衛隊がこうした武器供与に難色を示している、と付言した。

しかし、西クルディスタン移行期民政局(コバネ)渉外委員長のイドリース・ナアマーン氏はARA Newsに対して、シリア軍による基地開設やロシア軍の支援はないと否定した。

AFP, December 4, 2015、AP, December 4, 2015、ARA News, December 4, 2015、Champress, December 4, 2015、al-Hayat, December 5, 2015、Iraqi News, December 4, 2015、Kull-na Shuraka’, December 4, 2015、al-Mada Press, December 4, 2015、Naharnet, December 4, 2015、NNA, December 4, 2015、Reuters, December 4, 2015、SANA, December 4, 2015、UPI, December 4, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍がアレッポ県などでYPGとの連携を強化するなか、米軍はYPG主体のシリア民主軍を航空支援するため、ハサカ県の農業用空港を整備(2015年12月4日)

レバノン日刊紙『アフバール』(12月4日付)は、米国が、ハサカ県ルマイラーン町近郊に、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のダーイシュ(イスラーム国)掃討戦を航空支援するための航空基地を設置する準備を進めていると伝えた。

同紙によると、首都ダマスカスやラタキアで、人民防衛隊(ライドゥーン・ハリール司令官)、シリア駐留ロシア軍、そしてシリア政府高官らが協議を重ね、米トルコ両政府がアレッポ県北部に設置合意した「安全地帯」でのシャーム戦線や、同地西部一帯でシリア民主軍と対立するシャームの民のヌスラ戦線などの武装集団へのロシア軍の空爆の方針などについての報告、意見交換がなされているという。

複数のクルド消息筋によると、ロシア軍は、人民防衛隊など現地で戦闘を続ける勢力に空爆実施を事前告知していなかったが、24日のトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件以降、こうした連携が行われるようになったという。

また、こうした連携の一貫として、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ市シャイフ・マクスード地区へのロシア軍による武器・弾薬の投下などが行われたという。

一方、こうした動きとは別に、米国は約1ヶ月半前からルマイラ市近郊のハジャル丘の農業用空港(アブー・ハジャル空港)を軍用に整備するため、専門家を派遣し、全長2,500メートル、幅50メートルの滑走路拡張工事を完了しようとしているという。

この空港一帯は、人民防衛隊の主要拠点の一つで、同部隊最大規模の武器弾薬庫があるという。

AFP, December 4, 2015、al-Akhbar, December 4, 2015、AP, December 4, 2015、ARA News, December 4, 2015、Champress, December 4, 2015、al-Hayat, December 5, 2015、Iraqi News, December 4, 2015、Kull-na Shuraka’, December 4, 2015、al-Mada Press, December 4, 2015、Naharnet, December 4, 2015、NNA, December 4, 2015、Reuters, December 4, 2015、SANA, December 4, 2015、UPI, December 4, 2015などをもとに作成。

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ケリー米国務長官「アサド退任はシリア政府と反体制派の協力の条件とはならない」(2015年12月4日)

ジョン・ケリー米国務長官は訪問先のギリシャの首都アテネでの記者会見で、アサド大統領が退陣せずとも、シリア政府と反体制派がダーイシュ(イスラーム国)との戦いにおいて協力することは可能だと述べた。

欧米諸国が支援する反体制武装勢力がダーイシュとの戦いにおいてシリア政府と協力にするにあたって、アサド大統領の退任が前提条件となるかとの問いに答えた発言で、ケリー国務長官は、アサド大統領が最終的に退任するとの確信を反体制派が得られなければ、両者の協力を達成することは「極めて困難」だとも付言した。

アサド大統領の退任の次期について、ケリー国務長官は「アサドをめぐる問題、そして(退任の)タイミングに関して、彼に未来があるか否かという点が明白なら、彼が去らねばならないかどうかは明らかでなくてよい、というのが答えだと思う」と述べた。

ロイター通信(12月4日付)が伝えた。

AFP, December 4, 2015、AP, December 4, 2015、ARA News, December 4, 2015、Champress, December 4, 2015、al-Hayat, December 5, 2015、Iraqi News, December 4, 2015、Kull-na Shuraka’, December 4, 2015、al-Mada Press, December 4, 2015、Naharnet, December 4, 2015、NNA, December 4, 2015、Reuters, December 4, 2015、SANA, December 4, 2015、UPI, December 4, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍は過去9日間で431回の爆撃を実施し、1,458カ所の標的を破壊(2015年12月4日)

ロシア国防省は、11月26日から12月4日までの9日間で、ロシア軍がシリア領内の国際テロ組織に対する空爆を431回実施し、1,458カ所の標的を破壊した、と発表した。

この期間の1日平均の出撃回数は48回で、米軍主導の有志連合の約倍の空爆を実施したことになる。

空爆は、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県、ダイル・ザウル県、ラッカ県で実施され、ラタキア県フマイミーム航空基地に配備されているSu-30SM、Su-34などの戦闘機が、司令拠点、教練キャンプ、武器弾薬庫、壕などを破壊した。

主な戦果は以下の通り:

ヒムス県:フナイフィース村近郊の司令拠点、ルマイル山、ハズム・アブヤド村近郊、ワーディー・サーイフ
ハマー県:ムーリク市近郊の武器弾薬庫、ラターミナ町近郊
ラタキア県:カサブ町近郊の拠点、武器弾薬庫、壕
アレッポ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県:石油搬出施設12カ所、油田および石油・ガス関連複合施設8カ所、タンクローリー170輌
アレッポ県:シャームの民のヌスラ戦線の教練キャンプ
イドリブ県:ダーイシュ(イスラーム国)の倉庫

AFP, December 4, 2015、AP, December 4, 2015、ARA News, December 4, 2015、Champress, December 4, 2015、al-Hayat, December 5, 2015、Iraqi News, December 4, 2015、Kull-na Shuraka’, December 4, 2015、al-Mada Press, December 4, 2015、Naharnet, December 4, 2015、NNA, December 4, 2015、Reuters, December 4, 2015、SANA, December 4, 2015、UPI, December 4, 2015などをもとに作成。

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ドイツ連邦議会はシリア領内でのフランス軍によるダーイシュ(イスラーム国)爆撃への軍事支援を承認(2015年12月4日)

ドイツ連邦議会は、フランスによるシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦にドイツ連邦軍が軍事支援を行うことを定めたドイツのアンゲラ・メルケル内閣の閣議決定を賛成多数(賛成445票、反対146票、棄権7票)で承認した。

AFP(12月4日付)などが伝えた。

AFP, December 4, 2015、AP, December 4, 2015、ARA News, December 4, 2015、Champress, December 4, 2015、al-Hayat, December 5, 2015、Iraqi News, December 4, 2015、Kull-na Shuraka’, December 4, 2015、al-Mada Press, December 4, 2015、Naharnet, December 4, 2015、NNA, December 4, 2015、Reuters, December 4, 2015、SANA, December 4, 2015、UPI, December 4, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で20回の爆撃を実施(2015年12月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月3日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は20回、ダイル・ザウル市近郊(6回)、ブーカマール市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(4回)、マーリア市近郊(8回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 4, 2015などをもとに作成。

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トルコ国営アナトリア通信:イラク・クルド自治区高官は、トルコとダーイシュ(イスラーム国)の石油密輸取引の証拠としてロシア国防省が示したタンクローリーの画像について「クルド自治区の石油を運ぶタンクローリー」だと主張(2015年12月3日)

トルコの国営アナトリア通信(12月3日付)は、2日にロシア国防省が開いた記者会見で、トルコ政府とダーイシュ(イスラーム国)との石油密輸取引の証拠として示された画像に関して、イラク・クルディスタン地域高官らが、クルド自治区で産出された石油を移送するタンクローリーだと述べ、ロシア側の発表を否定した。

イラク・クルディスタン地域議会エネルギー委員会のシャリクー・ジャウダト委員長は、ロシア国防省が公開したタンクローリーの画像に関して、イラク・クルディスタン地域で産出された石油をトルコ南東部のジェイハン市(アダナシ市近郊)に向けて搬送するタンクローリーだと主張した。

ジャウダト委員長はまた「(イラク・クルディスタン地域政府の)天然資源省は、数百両のタンクローリーが自治区からトルコに石油を搬送していると発表してきた。石油はトルコに輸出されており、それは秘密ではない」と付言した。

またイラク・クルディスタン地域政府のサフィーン・ドズィイー報道官は、「ロシアの説明は誤った情報に基づいている。我々はロシアの主張を強く否定する」と述べた。

ドズィイー報道官によると、イラク・クルディスタン地域内のドホークやバフディナン地方で産出された石油はそのほとんどがパイプラインを通じてトルコ領内トルコに輸出されるが、タンクローリーでも輸送されているという。

ドズィイー報道官はまた、「ペシュメルガはダーイシュに対する戦いを主導する勢力だ。イラク・クルディスタン地域がダーイシュに、直接、間接に石油を売ることなどできようか? イラク・クルディスタン地域がダーイシュとの貿易を仲介などできようか? こうした主張は理性や論理をともなった説明とは言えない」と強調したうえで、「我々はロシアが本件にかかわる情報を修正することを望んでいる」と述べた。

Anadolu Ajansı, December 3, 2015、Daily Sabah, December 3, 2015をもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷で、反体制武装集団の武装解除と投降などを骨子とする停戦が実現(2015年12月3日)

ダマスカス郊外県バラダー渓谷での停戦を推し進める国民和解委員会(バラダー渓谷地区)は、同地でのシリア軍と反体制武装集団の停戦合意の内容を開示した。

国民和解委員会によると、停戦合意は13項目からなり、①シリア政府と反体制武装集団の戦闘停止、②反体制武装集団が保有するすべての武器の当局への引き渡しおよび投降、③指名手配者(反体制武装集団メンバー、兵役忌避者)の取り調べとその後の免罪、復職などの就労補償、兵役、④タクフィール主義者との戦いに向けた努力の統合などを骨子とする。

ARA News(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区をアル=カーイダ系組織が砲撃するなか、ロシアが同地のYPGに武器弾薬を投下したとの情報が流れる(2015年12月3日)

アレッポ県では、ARA News(12月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ市シャイフ・マクスード地区をアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が砲撃し、住民9人が負傷した。

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ARA News(12月3日付)は、複数の反体制筋の話として、アル=カーイダ系組織の攻撃を受けるアレッポ市シャイフ・マクスード地区の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対して、ロシア軍が約5トンの軽火器、弾薬をパラシュートで投下したと伝えた。

これに関して、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区のライザーン・ハッドゥー報道官は「事実無根」と述べ、これを否定した。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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米トルコが設置合意したアレッポ県北部の「安全保障地帯」西部に位置するアフリーン地区では、アル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」からなる連合組織がYPGと停戦合意(2015年12月3日)

ARA News(12月3日付)は、アレッポ県アフリーン市一帯で戦闘を続けていた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と、アル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の連合組織アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が停戦合意したと伝えた。

アレッポ・ファトフ軍作戦司令室を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動クルド・イスラーム戦線のアブー・ハムザ・クルディー広報官によると、停戦合意は人民防衛隊自衛委員会、アレッポ・ファトフ軍に所属するヤースィル・アブドゥッラヒーム司令官指揮下の「自由シリア軍」(マーリア作戦司令室)の間で交わされ、戦闘停止を受けて、住民の帰宅、捕虜交換などについての協議を進めるという。

なおアレッポ・ファトフ軍作戦司令室の所属組織は以下の通り:シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム軍団、シャーム革命家、「命じられたままに正しく進め」連合、カリフの暁大隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、スンナ軍、アブー・アマーラ特殊任務中隊、第101師団、第16師団、第13師団、ファトフ旅団、スルターン・ムラード旅団、フルサーン・ハック旅団、ガーブの鷹旅団、ハック旅団、フルカーン旅団、バヤーリク・イスラーム運動、自由旅団、バヤーン運動、アターリブ殉教者旅団、スルターン・ムハンマド・ファトフ旅団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、イッザ連合、エリート部隊。

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クッルナー・シュラカー(12月4日付)は、この停戦合意の内容に関して、①12月3日午後8時に発効する、②双方のすべての武装集団が衝突地域から撤退する、③人民防衛隊とマーリア作戦司令室からなる事態収拾のための委員会を設置する、といった点を骨子とすると伝えた。

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シリア自由人旅団のアフマド・アファシュ司令官は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室によるアフリーン市郊外一帯での停戦合意に関して、クッルナー・シュラカー(12月4日付)に対し、人民防衛隊への攻撃は停止しているとしつつ、停戦合意そのものは遵守しないと述べた。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、December 4, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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米トルコが設置合意したアレッポ県北部の「安全保障地帯」でダーイシュ(イスラーム国)と「穏健な反体制派」の攻防続く(2015年12月3日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、米トルコ両政府が設置合意した北部の「安全地帯」西部のバラーギーダ村、ハムザート村(アアザーズ市東部)にダーイシュ(イスラーム国)が進攻し、両村を制圧したが、反体制武装集団(ムウタスィム・ビッラー旅団)がその後反撃し、同地を奪還した。


AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市南部でヌスラ戦線と戦闘の末、ジャアファリー丘を制圧(2015年12月3日)

アレッポ県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線との戦闘の末、アレッポ市南部郊外のジャアファリー丘を制圧した。

シリア軍はまた、カフルハムラ村、マンスーラ村、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区で、トルコから潜入する戦闘員の結集拠点などを攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、ザジュラム丘、カーヒラ村、マンスーラ村一帯でジハード主義武装集団と交戦し、双方合わせて7人が死亡した。

またロシア軍と思われる戦闘機がザジュラム丘、アンカーウィー村、マナーラ村、カーヒラ村などを空爆した。

なお、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、この戦闘でシリア軍がジャズラム丘とカーヒラ村を一時制圧したが、反体制武装集団が数時間後に奪還したという。

一方、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がムーリク市・ラターミナ町間の街道、ラトミーン村でファトフ軍やイッザ旅団連合の拠点や車列を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、南部戦線(自由シリア軍)がダルアー市郊外でのシリア軍に対する新たな作戦「ジャディーヤ(町)解放の戦い」を開始した。

この作戦には、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、第1砲兵連隊、第1特殊任務旅団、ウマル・ブン・ハッターブ旅団などが参加しているという。

一方、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区南西部一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がジャワーリク村、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がブーズ・ヒルバ村、アックー村、カッバーニー村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(12月3日付)によると、ロシア軍戦闘機がアルバイン市を空爆し、住民4人が死亡、15人が負傷した。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がヒムス県中部などでダーイシュ(イスラーム国)への攻撃を続けるなか、シャイーラート軍事飛行場(ヒムス県中部)でロシア軍戦闘機配備のための拡張工事がほぼ完了(2015年12月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が国防隊とともに、タドムル市、カルヤタイン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、シリア軍、ロシア軍がヘリコプターなどで同地一帯を空爆した。

一方、SANA(12月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、カルヤタイン市郊外山岳地帯、タドムル市郊外柑橘園地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、シリア人権監視団は、シャイーラート村近郊の航空基地(シャイーラート航空基地、タブア航空基地、タイヤース航空基地)で行われた拡張工事がほぼ終わり、ラタキア県のフマイミーム航空基地(バースィル・アサド国際空港)に次ぐシリア駐留ロシア空軍第2の拠点として使用される準備が完了しつつあると発表した。

シリア軍消息筋によると、同基地にはロシアの軍事顧問多数が数週間前に到着し、12月末にはロシア軍戦闘機による使用が開始されるという。

なお、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ロシア軍はヒムス県中部のタイフール航空基地も戦闘ヘリコプターの発着場所として使用し、同地からタドムル市一帯などへの空爆を行っているという。

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アレッポ県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がシュワイリフ村、ラスム・アブド村、タッル・アイユーブ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(12月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、旧空港地区、労働者住宅地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(12月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・イーサー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員12人を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(12月4日付)によると、タッル市西部のワーディー・ムーサー地区で、シャームの民のヌスラ戦線とダーイシュ(イスラーム国)を名乗る集団が衝突、後者の司令官(アミール)が負傷した。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、December 4, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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英軍がシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)石油関連施設への爆撃を開始(2015年12月3日)

英下院は2日夜、英軍が有志連合の枠組みのなかでダーイシュ(イスラーム国)に対して実施してきた空爆の範囲をイラクからシリアへと拡大するよう認める同義を賛成多数で可決し(賛成397票、反対223票)、承認した。

採決にあたっては、最大野党労働党のジェレミー・コービン党首が「さらなる無謀で中途半端な介入」として強硬に反対したが、労働党議員66人も賛成に回った。

なおキャメロン首相はシリア領内での空爆に関して、シリア領内で活動する「7万人の穏健な反体制派」と連携できると主張したが、その質、能力、そして実態について与野党から疑問が噴出し、2日の審議は10時間以上におよんだ。

BBC(12月3日付)によると、これを受け、キプロスのアクロティリ軍事基地に駐留する英空軍戦闘機がシリアでの空爆を開始した。

『ハヤート』(12月4日付)などによると、空爆に参加したのは、トルネード戦闘機4機で、アクロティリ軍事基地からシリア領内に向けて出撃し、ダイル・ザウル県にあるダーイシュの石油関連施設を空爆した。

また英空軍は、シリアでの空爆のため、タイフーン戦闘機6機を増派した。

なお、『ハヤート』(12月4日付)によると、米軍主導の有志連合が行うイラク領内での作戦において、英国が行う空爆は全体の8%に過ぎない。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、BBC, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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ケリー米国務長官は、ダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向け、シリア軍、反体制派、アラブ諸国軍からなる合同地上部隊の結成を主唱(2015年12月3日)

ジョン・ケリー米国務長官は、全欧州安全保障協力機構外相級会合に出席するために訪問中のセルビアの首都ベルグラードで、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)の壊滅に向け、アラブ諸国の軍やシリア軍からなる合同地上部隊の展開を主唱した。

ケリー国務長官は「ダーイシュに対抗する準備のある地上部隊を結成し得ずに、空爆だけ行ってもこの紛争で勝利することはできない」と述べた。

また「政治的移行プロセスを実施できれば、すべての国、勢力が一つになれるだろう。シリア軍と反体制派、米国とロシアなどが、ともにダーイシュとの戦いに向かうことになろう」としたうえで、シリア紛争が政治的に解決すれば、「数ヶ月」でダーイシュを根絶できるとの見方を示した。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、英国によるシリア空爆の開始に関して、法的根拠を欠いていると指摘し、シリア政府の許可を得ていないことに疑義を呈しつつ、「テロとの戦いをめざすあらゆる動きを歓迎する…。もちろん、こうした行動の連携がなされ、一つの同盟のなかでみなが行動すれば、より効率的になると考えている」と述べ、高く評価した。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はトルコに「世界にとって脅威となるような感情的、ヒステリックな対応はとらない」としつつも、追加制裁を意思表明(2015年12月3日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワの大統領府(クレムリン)で年次教書演説を行い、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅に向けて、欧米諸国、中東諸国がロシアとともに大連合を結成すべきだと呼びかけた。

また、トルコによるロシア軍戦闘機撃墜事件について、プーチン大統領は、「我々はトルコ指導部の裏切りとテロ支援を決して忘れない」と批判しつつも、トルコに対して「我々、そして世界にとって脅威となるような感情的、ヒステリックな対応」はとらないと述べ、軍事的な報復を否定した。

しかし「我々は武力を行使はしないが、トマトだけで満足はしない」と付言し、追加制裁を科す意思を示した。

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アレクサンドル・ノワク・エネルギー大臣は、トルコ経由で欧州に天然ガスを輸出する計画をめぐって、パイプライン建設に向けたトルコとの協議を停止した、と発表した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、全欧州安全保障協力機構外相級会合に出席するために訪問中のセルビアの首都ベルグラードで、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談した。

ロシアとトルコの閣僚が会談するのは、24日のトルコによるロシア軍戦闘機撃墜事件以降これが初めて。

会談はトルコ側の申し出を受けて行われ、双方の主張は平行線を辿った。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

トルコのエルドアン大統領「ロシアがダーイシュ(イスラーム国)との石油取引に関与している証拠を持っている」(2015年12月3日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラでの組合関係者との会合で、自身ではなくロシアがダーイシュ(イスラーム国)との石油取引に関与している「証拠を持っている」としたうえで、「我々はそれを世界に暴露し始める」と述べた。

エルドアン大統領は、ロシアのパスポートを持つシリア人ビジネスマンのジョルジュ・ハスワーニー氏を名指しし、彼がロシアとダーイシュの石油取引を行っていると主張した。

また、エルドアン政権や大統領の親族がダーイシュとの石油密売買に関与しているとするロシアの非難については、「不道徳」と反論した。

AFP(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 3, 2015、AP, December 3, 2015、ARA News, December 3, 2015、Champress, December 3, 2015、al-Hayat, December 4, 2015、Iraqi News, December 3, 2015、Kull-na Shuraka’, December 3, 2015、al-Mada Press, December 3, 2015、Naharnet, December 3, 2015、NNA, December 3, 2015、Reuters, December 3, 2015、SANA, December 3, 2015、UPI, December 3, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で14回の爆撃を実施(2015年12月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月2日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回、ラッカ市近郊(1回)、ブーカマール市近郊(3回)、ハサカ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)、マーリア市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 3, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合は12月半ばに開催予定のサウジアラビア主催の反体制派合同会合に参加する代表メンバーの人選をめぐって内部対立(2015年12月2日)

『ハヤート』(12月3日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、サウジアラビアが首都リヤドで12月8日から3日間の予定で開催をめざしているシリアの反体制派の合同会合に関して、反体制派代表者65人を招聘することが計画されていると伝えた。

招聘者のリスト案には、シリア革命反体制勢力国民連立の代表20人、民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表7人、無所属活動家20人、自由シリア軍南部戦線、シリア北部で活動する武装集団、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動の代表者13~15人、宗教関係者ら5人が含まれているという。

このうち、組織の代表として招聘されるのは、シリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表だけで、それ以外の代表者は個人として招聘されるという。

なお、リスト案には、西クルディスタン移行期民政局の代表は含まれていないが、同民政局を主導する民主統一党は民主的変革諸勢力国民調整委員会にも参加しており、同委員会のメンバーとして参加するための調整がなされているという。

また「カイロ宣言」グループ(ジャマール・スライマーン氏ら)、民主フォーラムも民主的変革諸勢力国民調整委員会としての参加が調整されているという。

一方、シリア国外に逃亡したルワイユ・フサイン氏が率いるシリア国家建設潮流は、そのほかの無所属活動家として参加するかたちで調整されている。

 

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シリア革命反体制勢力国民連立はこれに関して1日に声明を出し、サウジアラビアからの要請に基づき、22人の候補者から、代表団長を努めるハーリド・ハウジャ代表を除く19人の参加者を投票により決定したと発表した。

19人は以下の通り:ムスタファー・ウースー、ヒシャーム・ムルーワ、ムハンマド・カッダーフ、ナガム・ガーディリー、ヤフヤー・マクタビー、アナス・アブダ、ナズィール・ハキーム、リヤード・ハサン、ナスル・ハリーリー、ハティーブ・バドラ、アブドゥルアハド・アスティーフー、ハッサーン・ハーシミー、ムワッファク・ニールビーヤ、ハイサム・ラフマ、スハイル・アタースィー、ファーイズ・サーラ、フアード・アリークー、ハーディー・バフラ、バドル・ジャームース。

また政治委員会は上記19人とハウジャ代表に加えて、選出されたなかった政治委員会メンバー3人(ワースィル・シャマーリー、アフマド・ガッサーン・ティーナーウィー、ムハンマド・ジャウジャ)を招聘するよう要請した。

しかし、Elaph(12月2日付)は、ハーリド・ハウジャ代表が、政治委員会の声明を無視するかたちで、別途参加予定者リストをサウジアラビアに提出し、連立内の対立が表面化していると伝えた。

連立内の消息筋は、ハウジャ代表が1日、自分の所属ブロックの代表者のみからなる参加予定者リストを「独断的に決定」し、政治委員会の承認を得ずにサウジアラビアに提出したとしたうえで、これによってリヤドでの合同会合そのものを頓挫させようとしていると非難した。

ハウジャ代表が提出したリストには、ハウジャ代表のほか以下のメンバーが列記されているという:ナガム・ガーディリー、ムスタファー・ウースー、アナス・アブダ、スハイル・アタースィー、フアード・アリークー、ハーディー・バフラ、ハイサム・ラフマ、ムハンマド・カッダーフ、アブドゥルアハド・アスティーフー、アフマド・ティーナーウィー、サーリム・ムスラト、サミール・ナッシャール、アーリヤ・マンスール、ユースフ・マハッリー、ファールーク・タイフール、ヌーラー・ジーザーウィー、ムスタファー・サッバーグ、アブドゥルイラーフ・ファフド、リヤード・サイフ。
Elaph

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、Elaph, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市南部郊外、ダマスカス郊外県マルジュ・スルターン村一帯でアル=カーイダ系組織への攻勢を続ける(2015年12月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊らが、アレッポ市南部郊外各所でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がアーミリーヤ村、アズィーズィーヤ村、アレッポ市シャイフ・ルトフィー地区、ラームーサ地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・ハドル地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がハラスター市一帯、マルジュ・スルターン村一帯、ハムーリーヤ市でイスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などのジハード主義武装集団と交戦し、マルジュ・スルターン村北部の農場地帯を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルナーン村周辺を攻撃し、ジハード主義武装集団の司令官ら6人を殲滅した。

またロシア軍と思われる戦闘機がフナイフィース村一帯を空爆した。

一方、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がハウラ地方、ティールマアッラ村でシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカーヒラ村、アンカーウィー村を砲撃、またロシア軍と思われる戦闘機がラターミナ町、ジスル・シュグール市を空爆した。

一方、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がドゥワイル・アクラード村・ジュッブ・ザアルール村間の街道、ラターミナ町、ラトミーン村、カフルズィーター市、ムーリク市で、イッザ旅団連合、ファトフ軍など反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部で反体制武装集団との戦闘を続けた。

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ダマスカス県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がジャウバル区で反体制武装集団狙撃手複数を殺害した。

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イドリブ県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がイドリブ市南部のバサルヤー村、アース丘でファトフ軍を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がダルアー市ヤルムーク郊外地区、難民キャンプ地区一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県東部、ヒムス県中部でダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続ける(2015年12月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がクワイリス航空基地に近い大フマイマ村周辺に進攻し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラスム・アッブード村の穀物サイロおよびサイロ従業員らのための住宅、カウサル・ガソリン・スタンドなどを制圧した。

シリア軍はまたタッル・アフマル村、タッル・アイユーブ村、ウンム・ザリーラ村、小フマイマ村でダーイシュの拠点を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にはるカルヤタイン市一帯で8人を殺害した。

一方、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるスフナ市一帯の街道、タドムル市、サワーナ町、柑橘農園一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジュッブ・ジャッラーフ村、マクサル・ヒサーン村、カルヤタイン市北部および西部に空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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他方、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、カルヤタイン市一帯での戦闘でシリア軍将兵85人を殲滅したと主張した。

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ハマー県では、SANA(12月2日付)によると、シリア軍がラフジャーン村北部、中カスタル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が米トルコ両政府が設置合意したアレッポ県北部の「安全保障地帯」西端でアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」と交戦(2015年12月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフリーン市郊外およびアアザーズ市西部郊外一帯では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(12月1日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が「自由シリア軍」の支配下にあるという「安全地帯」内のダイル・ジャマール村、カシュタアール村、シャワーリガ村、タナブ村、マーリキーヤ村を砲撃したと伝えた。

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は米トルコ両政府が設置合意したアレッポ県北部の「安全保障地帯」で勢力を拡大:反体制派はロシアの爆撃に乗じてダーイシュが攻勢をかけたと主張(2015年12月2日)

アレッポ県では、『ハヤート』(12月3日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が、米トルコ両政府が設置合意した北部の「安全地帯」での攻勢を強め、カフラ村、ジャーリズ村でシャーム戦線やジハード主義武装集団と交戦、両村及びその周辺の農場地帯を新たに制圧し、同地帯の西端に位置するアアザーズ市にさらに接近した。

この戦闘で、シャーム戦線戦闘員15人、ダーイシュ戦闘員6人が死亡したという。

なお、アアザーズ市以西では、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件を受けるかたちで、ロシア軍が国境地帯への空爆を激化、またアフリーン市一帯では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、革命家軍がアル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、マーリア作戦司令室と戦闘を続けており、ダーイシュはこうした戦闘激化に伴うアル=カーイダ系組織と「穏健な反体制派」の劣勢に乗じ進軍したかたちとなっている。

一方、シリア人権監視団によると、カフラ村の南西に位置するカシュタアール村、カルジャブリーン村一帯でも、ダーイシュとジハード主義武装集団が交戦するなか、ロシア軍と思われる戦闘機が同地一帯を空爆した。

これに関して、SNN(12月2日付)、ザマーン・ワスル(12月2日付)などは、ダーイシュがロシア軍の空爆に乗じてマーリア市北部に進攻、またロシア軍が「革命家」の拠点を空爆したと報じた。

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、SNN, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015、Zaman al-Wasl, December 2, 2015などをもとに作成。

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ロシア国防省はトルコ政府がダーイシュ(イスラーム国)との石油密輸取引に関与していることを示す写真、画像を公開(2015年12月2日)

ロシア国防省のアナトリー・アントノフ次官ら幹部が記者会見を開き、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権がダーイシュ(イスラーム国)からの石油密輸に関与していることを示す写真、動画を公開した。

公開された写真、動画は2015年8月から11月にかけて撮影されたもので、トルコ国境地帯の街道を走行・徐行するダーイシュのタンクローリーなどが写っている。

アントノフ次官らは、シリア領内からの石油密輸ルートについて、①ダイル・ザウル県~カーミシュリー市(ハサカ県)・ヌサイビン国境通行所、②ダイル・ザウル県~ラッカ市~アレッポ県北部~バーブ・サラーマ(アレッポ県)・オンジュプナル国境通行所~キリス、③ダイル・ザウル県~ラッカ市~アレッポ県北部~バーブ・ハワー(イドリブ県)・ジルヴェギョズ国境通行所~レイハンル、という三つルートが主に存在すると指摘し、密輸には約8,500輌のタンクローリーが使用され、1日20万バレルがトルコ側に密輸されていると述べた。

そのうえで、ダーイシュとの取引にエルドアン大統領の親族が関与していると批判した。

記者会見の映像は、ロシア外務省内の特設ページ「シリア駐留空軍」(http://eng.syria.mil.ru/en/index/syria.htm)でも公開された(https://youtu.be/hQey-FCHhb0)。

エルドアン大統領は11月30日、トルコ政府がダーイシュなどのテロ組織との石油密売買に関与しているとするロシアのヴラジミール・プーチン大統領の主張に対して、こうした主張が証明されれば「大統領職にはとどまらない」としつつ、「プーチン大統領に聞きたい。「あなたは職にとどまれるのか?」と付言、プーチン大統領の主張が事実に反していたら辞任すべきだと立場を暗に示していた。

mil.ru, December 2, 2015
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AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は、チェチェン人工作員をロシア人メンバーが処刑するビデオ映像を公開(2015年12月2日)

ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州広報センターは、ロシアの諜報機関の工作員だというチェチェン系ロシア人がロシア人メンバーによって処刑されるシーンを撮影したビデオ映像(https://streamable.com/p590)をインターネット上に公開した。

ビデオ映像のなかで、処刑されたチェチェン系の男性はオレンジ色の囚人服を着させられ、1992年生まれのロシア連邦内チェチェン共和国出身者で、ロシアの諜報機関の命令を受け、ダーイシュ支配地域内に潜入し、工作活動を行っていたと証言している。

この男性は2014年8月26日にトルコのイスタンブールを経由してシリアに潜入、その後イラクに移動、月1回、ロシアの諜報機関に連絡をとり、戦闘員やその家族、拠点などの写真、さらにはチェチェンに帰還して戦闘を続けようとするチェチェン人戦闘員についての情報などを送っていたという。

ARA News, December 2, 2015
ARA News, December 2, 2015

 

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2015年12月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回、アイン・イーサイ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 2, 2015などをもとに作成。

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ヨルダンのアブドゥッラー2世国王「ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア南部の反体制派を支援すべき」(2015年12月1日)

ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は『デイリー・テレグラフ』(12月1日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに関して「我々はハワーリジュ派という無法者と戦っていると述べてきたが…、こうしたテロリスト、無法者が世界全体を脅かすようになっている」としたうえで、「イラクに焦点を当てるだけでは不十分だ。なぜならシリア彼ら(ダーイシュ)はシリアの広範な地域を制圧し、アジアやアフリカといった地域への足がかりにしようとしているからだ」と述べ、シリアへの介入の必要を強調した。

アブドゥッラー2世国王はまた「我々はシリアでの政治的解決を追求する一方、この国(シリア)、そしてあらゆる場所で彼ら(ダーイシュ)と戦わなければならない」と強調、「我々はシリア国内にいるシリアの反体制派とともに活動し、ハワーリジュ派を打ち負かす必要がある。シリアの反体制派、とりわけ南部にいる反体制派は戦う能力と意志があり、我々が支援するに値する」と述べた。

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、Daily Telegraph, December 1, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がチェコのテレビ局のインタビューに応じる「シリア人難民の大多数は良いシリア人で、愛国的で、普通の人々だが、彼らのなかにテロリストは紛れ込んでいるのだ」(2015年12月1日)

アサド大統領はチェコのテレビ局の単独インタビューに応じた。

インタビューは英語で行われ、映像は大統領府がYoutube(https://youtu.be/XHsCn_q69LI)で、また英文、アラビア語訳文はSANA(http://sana.sy/en/?p=63209http://www.sana.sy/?p=306139)が公開した。

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, December 1, 2015
SANA, December 1, 2015

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「この職(眼科医としての職)ないしはそれ以外の外科医とシリアの現状を結びつけるとするのなら、それは意思に関わっているということだろう…。我々はの仕事は命を助けることだ。流血があれば、国を守ろうとすべきだ。軍を用いて国を守るべきだ…。これ(25万人あまりとされる犠牲)は、地域諸国、そして西側が支援する多くのテロリストがもたらした結果だ」。

「ロシアの(空爆)参加、あるいはテロとの戦いの最前線に立つと宣言したことこそ、もっとも重要なことだ。それはテロに対する実質的な取り組みだ。一方、パリでは、フランスはさまざまなかたちでダーイシュを攻撃するなどという発言で、政治的なレベルでフランス人の感情をなだめようとしているだけだ…。フランスはパリでの攻撃以前には真剣に取り組んでいなかったということか?… これに対して、ロシアはテロと真剣に戦っており、シリア軍との間には連携がなされている」。

「有志連合の空爆当初から…、ダーイシュは拡大し、世界中でのメンバー獲得は増大していった。一方、ロシアがいわゆるテロとの戦いに参加して以降、ダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線、そしてそれ以外のテロ組織も縮小している…。なぜなら(シリア軍との)連携がなされているからだ…。シリアにおける主要な(軍事)勢力とはシリア・アラブ軍、そしてもちろん政府なのだ」

(フランスによる「テロとの戦い」に関して懐疑的かとの問いに対して)「懐疑的だ…。テロリストに直接支援し、世界におけるテロのもっとも熱狂的な支持者であるサウジアラビアと同盟を結びながら、テロと戦うことなどできない…。彼ら(フランス)は、サウジアラビア、カタール、そしておそらくそれ以外の国を通じて武器売却が行われていることを当然知っている」。

(トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件はフランスの「テロとの戦い」に悪影響を及ぼすかとの問いに対して)「そうは思わない…。ロシアの介入が現地のバランスを変化させたために、エルドアンは正気を失い、容赦ない行動に出たのだ。すまり、エルドアンの挫折、すなわち彼のテロ組織の挫折は、彼の政策の終焉を意味している」。

「我々が置かれている現状を踏まえると、我々には彼ら(ダーイシュを含むテロ組織)と直接戦う以外に道はない。しかしそれだけでは不十分だ。もし彼らを打ち負かしたいのなら、サウジアラビアやカタールの支援のもと、主にトルコを経由してくる彼らの物資、兵站、資金、戦闘員を断ち切らねばならない…。現下の問題は、我々がテロリストと戦っているなか、彼らが主に地域諸国から無制限に物資を受け取ってとり、西側はそれを支援、あるいは黙認していることだ」。

「我々は武装した反体制派、軍事的反体制派、あるいは武器を持った穏健な反体制派という概念は認めない。こうした勢力は反体制派ではなく、テロリズムだ。我々にとって反体制派とは、シリア国内であれ、国外であれ、政治的な運動を意味する…。また反体制派の別の側面として、愛国的でなければならず、フランス、カタール、サウジアラビア、米国、英国といった国が作るような組織であってはらならい・シリアでシリア人が作る組織でなければならない…。テロを打ち負かすというのは、政治プロセスの道から障害を取り除くということだ…。もし政治プロセスを始めようとするのであれば、それ(テロ撲滅)から始めねばならない」。

「(ウィーン・プロセスで推し進められている)政治プロセスには2つの側面がある。一つは政治的な反体制派に対処すること、もう一つはこれらの組織(武装集団)に対処することだ。シリアで和解プロセスを呼びかけるのは、彼らが武器を捨て、通常の生活に戻り、政府が恩赦を与えてからだ…。しかしダーイシュ、ヌスラ戦線、そしてアル=カーイダの分派…とはいかなる和解も困難且つ不可能だ」。

「(現下の紛争が)宗派的な要素によると考えることは正しくない…。それは実際には、同じアジェンダを持つさまざまな地域および国際社会の勢力の支援を受けた反乱者との戦いだ。彼らは、シリアの政府と国家を転覆し、シリア国民のことを顧みずに大統領、政府、政治制度を変えたいと考えているだけだ…。実際のところ、それはシリア国民の大多数の支持を受けた政府と、これらの国の支援を受けた傭兵の戦いだ」。

「自国民を殺している人間が…、なぜ5年間も(国民の)支持を受け、(大統領の)座にとどまることができるというのか?」

(シリアからの難民流出に関して)「非常に寂しく感じている…。しかし、我々はその原因について対処しなければならない。ヨーロッパの人々はなぜ彼らが去ったのかと質問してくるが、それには幾つもの理由がある。第1に、テロリストが彼らをあらゆる場所で攻撃している…。第2に、欧州の制裁がある…。多くの人々がシリアを去ったのは、彼らがここではもはや生活できなくなり、生活の基本的ニーズを失ったからだ…。しかし私が彼らを失望させたのではない。私は彼らのインフラを破壊してはいないし、殺戮や破壊のためにテロリストに武器を供与してこともない。問題は誰がそうしたのかだ。西欧諸国、サウジアラビア、そしてカタールだ」。

「(欧州に押し寄せる)難民の多くはシリア人ではない。シリア人難民に関して言うと…、その大多数は良いシリア人で、愛国的で、普通の人々だ。彼らのなかにテロリストは紛れ込んでいるのだ」。

「(守るべきもっとも尊いものは)世俗主義だ。なぜならシリアはるつぼだからだ…。シリアの世俗主義は、宗教、宗派、エスニシティの自由と伴っている…。その次に穏健さだ…。穏健さなくして、るつぼは成り立たない」。

「私は自分の地位には関心がない。今も、そして将来もそれにはこだわっていない。大統領になる前もそうしたことは気にとめていなかった…。それはシリア人が何を望むかと関係している。戦争のただなかで、私が去るべきだとシリア国民が言わなければ、いかなる理由でも私は退任はしない。戦時下において、自分の国を守るために自分に与えられた仕事をしなければならない。そうでなければ、裏切り者だ…。選挙が行われ、彼らが私を望むと込めれば、私は彼らを喜んで代表するだろう。彼らが望まないと決めれば、私は喜んで去るだろう」。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)と共闘するヌスラ戦線がレバノン内務治安総軍隊員16人を釈放、レバノン当局は見返りとしてアブー・バクル・バグダーディー氏の元妻ら13人の収監者を釈放:ヒズブッラーのナスルッラー書記長とカタールのタミーム首長が仲介(2015年12月1日)

Naharnet, December 1, 2015
Naharnet, December 1, 2015
Naharnet, December 1, 2015
Naharnet, December 1, 2015

ベカーア県バアルベック郡の対シリア国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)とともに活動を続けるアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は、2014年8月2~3日のアルサール村襲撃によって拉致していた内務治安総軍の隊員16人を釈放した。

ナハールネット(12月1日付)、MTVなどによると、隊員16人の釈放に向けたレバノン政府当局とヌスラ戦線の折衝はカタール政府によって仲介され、身柄引き渡しはアルサール村郊外で行われた。

解放された16人はレバノン赤十字社の車輌でただちに首都ベイルートに移送され、家族らと再開した。

16人は、MTV(12月1日付)に対して、釈放に向けた交渉を指揮したアッバース・イブラーヒーム総合治安局長、ワーイル・アブー・ファーウール保健大臣、カタール政府らに謝意を述べた。

またベイルート到着から数時間後、16人は首相官邸で解放を祝う式典に参加、その後リヤード・スルフ広場で家族とともに解放を祝った。

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ジャズィーラ・チャンネル(12月1日付)によると、16人の釈放の見返りとして、レバノン当局は週間中のイスラーム過激派およびその関係者13人を釈放、またヌスラ戦線戦闘員の遺体を引き渡した。

このうち5人は女性で、そのなかには、ダーイシュの指導者アブー・バクル・バグダーディー氏の元妻の一人とされるサジャー・ハミード・ドゥライミー氏(イラク人)、ヌスラ戦線カラムーン地方司令官(アミール)のアブー・マーリク・タッリー氏に近いサマル・ヒンディー女史も含まれていた。

ドゥライミー氏は2014年12月、「テロ容疑」でレバノン当局に逮捕されていた。

ドゥライミー氏は、バグダーディー氏と離婚して7~8年が経過しており、自身は現在の夫とともにトルコに向かう途中だったと述べている。

釈放された13人は、ヌスラ戦線に引き渡される予定だったが、うち少なくとも10人はヌスラ戦線のもとには向かわず、自らの意思で首都ベイルートにとどまっているという。

なお、ヌスラ戦線は13人の釈放のほか、シリア・レバノン国境地帯で避難生活を送る避難民への支援物資の配給を要求している。

ARA News, December 1, 2015
ARA News, December 1, 2015

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一方、アッバース・イブラーヒーム総合治安局長はジャディード・チャンネル(12月1日付)に対し、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長とカタールのタミーム・ビン・ハマド・サーニー首長が連絡をとりあったことで、捕虜釈放の動きが加速したことを明らかにした。

イブラーヒーム総合治安局長は「10月に(ヒズブッラー書記長のハサン・)ナスルッラー氏のもとを訪れ、彼は私にカタールの首長に連絡をとると約束してくれた。1週間後、事件は急速な進展を遂げ始めた…。ナスルッラー氏は先週毎日のように交渉に伴うさまざまな問題に取り組むべく介入してくれ、困難を克服すべく、カタール首長に連絡をとってくれた」と強調した。

またナスルッラー書記長は、シリアのアサド大統領とも連絡をとり、アルサール村一帯(およびダマスカス郊外県カラムーン地方)のヌスラ戦線が停戦と、シリア当局が拘束中の逮捕者釈放を求めている旨、伝えてくれたとも付言した。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、al-Jadid TV, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、MTV, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アフリーン市郊外でYPG(が主導するシリア民主軍)がアル=カーイダ系組織および「穏健な反体制派」の攻撃に応戦(2015年12月1日)

アレッポ県では、ARA News(12月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ市シャイフ・アフマド地区に対するシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の置く劇で、子供1人が死亡、住民4人が負傷した。

一方、人民防衛隊は同地区でヌスラ戦線と交戦し、戦闘員2人を殺害した。

また、アフリーン市郊外一帯では、人民防衛隊、革命家軍が、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動との戦闘を続けた。

 

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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