トルコに拠点を置くシリア革命反体制勢力国民連立のサリーム・イドリース暫定政府国防大臣は、ナサーイム・シリア・ラジオ(6月13日付)のインタビューに応じ、そのなかで、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党が、シリア東部において「民族浄化政策」を行っていると主張した。
Radio Nasaem Syria, June 13, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
トルコに拠点を置くシリア革命反体制勢力国民連立のサリーム・イドリース暫定政府国防大臣は、ナサーイム・シリア・ラジオ(6月13日付)のインタビューに応じ、そのなかで、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党が、シリア東部において「民族浄化政策」を行っていると主張した。
Radio Nasaem Syria, June 13, 2015などをもとに作成。
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シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、イドリブ県カルブ・ルーザ村でのドゥルーズ派住民約20人の処刑(10日)に関して、「戦線の複数のメンバーが、アミール(司令官)に諮ることなく、司令部の指示に明らかに違反して参加した…事件だった」と発表、「深い悲しみの念」を表明した。
声明でヌスラ戦線は、「正当化できない過ちが起き、それは司令部の周知しないままに行われた。(カルブ・ルーザ)村とその住民は現在、我々の保護のもとで、安全で落ち着いた状態にある」としたうえで、事件に関与したメンバーをシャリーア法廷で裁くと明言した。

AFP, June 13, 2015、AP, June 13, 2015、ARA News, June 13, 2015、Champress, June 13, 2015、al-Hayat, June 14, 2015、Iraqi News, June 13, 2015、Kull-na Shuraka’, June 13, 2015、al-Mada Press, June 13, 2015、Naharnet, June 13, 2015、NNA, June 13, 2015、Reuters, June 13, 2015、SANA, June 13, 2015、UPI, June 13, 2015などをもとに作成。
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『ワシントン・ポスト』(6月13日付、http://www.washingtonpost.com/world/national-security/lawmakers-move-to-curb-1-billion-cia-program-to-train-syrian-rebels/2015/06/12/b0f45a9e-1114-11e5-adec-e82f8395c032_story.html)は、米CIAがシリアの反体制派に対して行っている極秘教練プログラムへの予算が、民主、共和両党の議員の反対により大幅削減されたと伝えた。
この極秘教練プログラムは、米国防総省のもとで正式に行われている「穏健な反体制派」とは別の教練プログラムだという。
同紙によると、米下院は最近、CIAの極秘教練プログラムのための関連予算を20%にまで削減する案を承認したという。
The Washington Post, June 13, 2015をもとに作成。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に位置するダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つタッル・アブヤド市に近いスルーク町を西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室が包囲した。
有志連合による空爆援護を受けて行われている人民防衛隊の進軍は、ダーイシュの「首都」であるラッカ市とトルコ国境地帯の「ライフライン」を遮断すべく行われているという。
また人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官によると、スルーク町の包囲を完了したユーフラテスの火山合同作戦司令室の部隊はタッル・アブヤド市に向かって進軍を開始したという。
さらに西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報局は、スルーク町一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、過去24時間で12カ村、8農場を制圧したと発表した。
マサール・プレス(6月13日付)は、タッル・アブヤド市近郊でのダーイシュと人民防衛隊の戦闘激化を受け、多数のシリア人がトルコ側への避難を試み、タッル・アブヤド市に面するトルコ領内のアクチャカレ国境通行所の有刺鉄線前に押し寄せたが、トルコの治安部隊が、避難民数千人に対して放水や警告射撃を行い、入国を阻止したと伝えた。

また、AP(6月13日付)、AFP(6月14日付)などは、タッル・アブヤド市郊外での人民防衛隊とダーイシュの戦闘激化を受けて、トルコ領のアクチャカレ市方面に避難しようとした住民数千人が、トルコ国境警備隊、ダーイシュ(イスラーム国)によってトルコ領内への避難を阻止され、国境に張りめぐらされた有刺鉄線の前で足止めを食らったと伝え、ダーイシュ戦闘員が、トルコ領を背にして、避難民の越境を阻止しようとしている写真を公開した。


なおトルコの複数の高官によると、過去数日間で、タッル・アブヤド市一帯からの避難民1万3,500人をトルコ領内に受け入れているという。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるフール町一帯をシリア軍が空爆した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダイル・ハーフィル市をシリア軍が空爆した。
一方、ダーイシュが包囲を続けるクワイリス航空基地近くに、シリア軍のヘリコプターが墜落し、中佐、中尉を含む搭乗員3人が死亡した。
これに関して、ダーイシュ・アレッポ州はシリア軍ヘリコプターを撃墜したと発表した。

他方、複数の活動家によると、マーリア市一帯では、ダーイシュとジハード主義武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などアレッポ・ファトフ軍)が交戦し、反体制武装集団はダーイシュによって制圧されていたバッル村を奪還した。
戦闘では、ダーイシュ戦闘員15人、ジハード主義武装集団戦闘員14人が死亡した。
バッル村は、トルコ国境のバーブ・サラーマ国境通行所とアレッポ北部を結ぶ兵站路上に位置しており、シリア人権監視団によると、ダーイシュはこの兵站路を遮断するために攻撃を続けていたという。
このほか、クッルナー・シュラカー(6月13日付)によると、ダーイシュ戦闘員がジャラーブルス市でバイクに乗っていた15歳の青年を射殺した。
また、SANA(6月13日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(6月13日付)によると、タウヒード軍がタルビーサ市でダーイシュ(イスラーム国)の司令官ラーフィド・ターハー氏を逮捕した、と発表した。
一方、SANA(6月13日付)によると、ラッフーム村、ジャズル・ガス採掘所一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(6月13日付)によると、マリーイーヤ村一帯、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、工業地区、ジュバイラ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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米中央軍(CENTCOM)は、6月13日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は1回で、アレッポ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
AFP, June 13, 2015、AP, June 13, 2015、ARA News, June 13, 2015、Champress, June 13, 2015、al-Hayat, June 14, 2015、Iraqi News, June 13, 2015、Kull-na Shuraka’, June 13, 2015、al-Mada Press, June 13, 2015、Naharnet, June 13, 2015、NNA, June 13, 2015、Reuters, June 13, 2015、SANA, June 13, 2015、UPI, June 13, 2015などをもとに作成。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町、ラハーヤー村、マアルカバ村を「樽爆弾」などで空爆、また県北部各所、ムーリク市郊外一帯などでシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。
一方、SANA(6月13日付)によると、ムウダミーヤ村、バルアース村、フワイジャ村、フワイズ村、マアルカバ村、ラターミナ町、ラトミーン村南部、ラハーヤー村、アイドゥーン村、ハムル高地一帯、ガーブ平原北東部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(6月13日付)によると、ザイズーン・ダム一帯、ザイズーン村、アアワル高地、ハッターブ高地、ヒルバト・マサースィナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍は、イドリブ県南西部のイドリブ市・ラタキア市街道上のジャンナト・クラー村一帯の制圧に向けた作戦の開始を宣言した。
シャーム自由人イスラーム運動がツイッターを通じて発表した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で男性1人が狙撃され、死亡した。
またジャラージール町郊外無人地帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(6月13日付)によると、ザバダーニー市一帯、マルジュ・スルターン村、ダイル・サルマーン町農場地帯、アルバイン市・ザマルカー町回廊、アーリヤ農場、ハズラジーヤ農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム旅団、ラフマーン軍団、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(6月13日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・ワラド村一帯を「樽爆弾」で空爆した。
一方、SANA(6月13日付)によると、シリア軍がウンム・ワラド村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、ブスル・ハリール市、キヒール村、ダルアー市内各所で、反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサアラ航空基地一帯を空爆した。
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クナイトラ県では、SANA(6月13日付)によると、ウンム・バーティナ村、マスハラ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(6月13日付)によると、ガジャル・アミーン村、アイン・フサイン村、ラスタン市、ハムラート村、トゥワイナーン村、ドゥワイザン村、バヤーディル村をシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(6月13日付)によると、ハーン・アサル村、ラトヤーン村、バーシュカウィー村一帯、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・サイード地区、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、バドル殉教者旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, June 13, 2015、AP, June 13, 2015、ARA News, June 13, 2015、Champress, June 13, 2015、al-Hayat, June 14, 2015、Iraqi News, June 13, 2015、Kull-na Shuraka’, June 13, 2015、June 14, 2015、al-Mada Press, June 13, 2015、Naharnet, June 13, 2015、NNA, June 13, 2015、Reuters, June 13, 2015、SANA, June 13, 2015、UPI, June 13, 2015などをもとに作成。
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シャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム革命家大隊、シャーム戦線、「命じられたまま正しくあれ」連合は共同声明を出し、イドリブ県カルブ・ルーザ村でのシャームの民のヌスラ戦線によるドゥルーズ派住民約20人の処刑(10日)に反対の意を示す一方、「政権の樽爆弾によってどのように我らが人民が連日砲撃されているも同時に目の当たりにしている」と表明、事件再発防止に努めるよう呼びかけた。

AFP, June 13, 2015、AP, June 13, 2015、ARA News, June 13, 2015、Champress, June 13, 2015、al-Hayat, June 14, 2015、Iraqi News, June 13, 2015、Kull-na Shuraka’, June 13, 2015、al-Mada Press, June 13, 2015、Naharnet, June 13, 2015、NNA, June 13, 2015、Reuters, June 13, 2015、SANA, June 13, 2015、UPI, June 13, 2015などをもとに作成。
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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は声明を出し、10日にイドリブ県カルブ・ルー村で発生したシャームの民のヌスラ戦線によるドゥルーズ派住民訳20人の処刑を厳しく非難した。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、自由シリア軍南部戦線などジハード主義武装集団が、11日にその一部を制圧したとされるサアラ航空基地から撤退した。
この撤退は、基地周辺のジハード主義武装集団拠点に対するシリア軍の激しい空爆と、国防隊、人民諸委員会といった民兵組織、とりわけドゥルーズ派宗徒の増援部隊の同基地への到着を受けたものだという。
これに関して、ドゥルーズ派のシャイフ、アブー・ハーリド・シャアバーン氏は、ロイター通信(6月12日付)に対して、スワイダー県の若者たちが、国防隊、人民保護部隊として、サアラ航空基地一帯を含む各地に展開し、シリア軍とともに戦闘に参加したと述べた。
これに先立って、シリアのドゥルーズ派のシャイフ・アクルの筆頭ヒクマト・サルマーン・ハッジー氏は11日に声明を出し、シリア国内のドゥルーズ派宗徒に対して、武力をもってシャームの民のヌスラ戦線やダーイシュ(イスラーム国)に抵抗するよう呼びかけていた。
また複数の活動家によると、イスラエル、レバノンのドゥルーズ派指導者らも同様の呼びかけを行っていたという。
なお、自由シリア軍南部戦線などからなるジハード主義武装集団のサアラ航空基地侵攻と時を同じくして、イドリブ県カルブ・ルーザ村でヌスラ戦線は10日、ドゥルーズ派住民数十人を処刑していた。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ザーヒー山一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市を「樽爆弾」で空爆した。
一方、SANA(6月12日付)によると、ラスタン市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
他方、ナハールネット(6月12日付)は、地元高官の話として、シリア軍がシリア領内から北部県アッカール郡ワーデイィー・ハーリド地方に向けて発砲し、農夫2人が死亡した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市一帯、マダーヤー町一帯、ザバダーニー市一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、ジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(6月12日付)によると、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)がジャラージール町郊外無人地帯に位置するカルナト・シュアーブ・ヌスーブ、カルナト・シュマイス・ヒサーン、カルナト・スィムアーンで「タクフィール主義テロ組織」を掃討、同地を完全制圧した。
他方、クッルナー・シュラカー(6月13日付)によると、カフルバトナー町でのモスクの金曜礼拝での説教師の人選をめぐって、ラフマーン軍団とシャームの民のヌスラ戦線が対立し、武力衝突に発展した。
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イドリブ県では、SANA(6月12日付)によると、カフル・ウワイド村、アブー・ズフール町、マジャース村、ハミーマート・ダーイル村、フバイト村、トゥルア村、カフルナブル市、タッル・サラムー村、ウンム・ジャリーン村一帯、アブー・ズフール航空基地一帯、スフーフン村などをシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(6月12日付)によると、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、ナワー市、ウンム・ワラド村、東カラク村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、ロイター通信(6月13日付)によると、イランの複数の通信社が、ブスル・ハリール市近郊で、イラン・イスラーム革命防衛隊のハーディー・カジュバーフ少将が殺害された、と報じた。
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クナイトラ県では、SANA(6月12日付)によると、マスハラ丘、ナブア・サフル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、June 13, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、June 13, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点タッル・アブヤド市南部郊外に位置するスカイル地区、ラッカ市郊外のマアダーン村を空爆し、子供1人を含む民間人複数が死傷した。
また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が東側の地区を制圧したとされているスルーク町では、ダーイシュが人民防衛隊拠点を爆弾を積んだ車2台で攻撃するなどして、激しい戦闘が起きた。
マサール・プレス(6月12日付)によると、ダーイシュはスルーク町東部の奪還を試みているが、有志連合などの空爆に曝され、試みは阻まれたという。
しかし、この有志連合の空爆では、避難民を乗せたバスが標的となり、住民19人が死亡したという。
一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、スルーク町南部および北東部でのダーイシュ(イスラーム国)に対する軍事作戦により、18の村、8の農場を制圧したと発表した。
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ARA News(6月12日付)は、アレッポ県北部で活動する反体制武装集団とダーイシュ(イスラーム国)が通商合意を結び、双方の支配地域を結ぶ街道を開放したと伝えた。
通商合意は、午前7時から午後2時まで双方の支配地域を開放することを骨子とし、12日早朝に締結された。
一方、スーラーン・アアザーズ町近郊のバッル村では、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配したにあるムーハサン市、ブーライル村、ハシャーム砂漠のCONOCOガス工場近くを空爆した。
また有志連合と思われる戦闘機も、ジャフラ油田一帯を空爆した。
一方、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が金曜の集団礼拝時に、モスクのミナレットを通じて住民にダーイシュへの参加を呼びかけた。
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スワイダー県では、SANA(6月12日付)によると、シリア軍がラシーダ村の給水塔一帯を占拠していたダーイシュ(イスラーム国)に対して特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷した。
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ハサカ県では、ARA News(6月12日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・ブラーク町近郊の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の検問所を襲撃した。
一方、SANA(6月12日付)によると、ハサカ市南部郊外でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、国防隊とともに、ハサカ市南西部のジスル・アブヤド一帯でダーイシュと交戦、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(6月12日付)によると、柑橘農園一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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米中央軍(CENTCOM)は、6月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は3回におよび、アイン・アラブ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、June 14, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Masar Press Agency, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、ロイター通信(6月12日付)のインタビューに応じ、イドリブ県、ダルアー県での劣勢を強いられている現時点よりもさらに劣悪な状況にもシリア政府が対処できると述べた。
ミクダード副大臣は「我々が好もうと好まざろうと、いくつかの進展が生じている」としたうえで、「シリアは圧力に曝されていた…。ダマスカスも直接の脅威に曝されていた。しかし、ダマスカスは今、そうした脅威にはまったく曝されていない。ヒムス、ハマーも安全だ。そして今回はカラムーンが安全になった」と述べた。
そのうえで「我々は二つの点で楽観的に感じるようになっている。第1に、シリア軍の士気と力の増大だ…。そして第2に、イラン、ロシア、ないしはヒズブッラーといった我々の同盟者からの協力な支援だ…。今後数日のうちに、シリア軍の活動はこれまでは異なったものになると期待している」と付言した。
一方、トルコでの総選挙でAKPが過半数割れしたことに関しては、シリアとトルコの関係改善の好機になり得るとの見方を示した。
また、イラクとの関係については、ダーイシュ(イスラーム国)掃討に向け、さらに協力関係を深めたいと述べるとともに、欧米諸国との関係についても「彼ら(欧米諸国)は我々と治安面での協力について議論したがっている。なぜなら我々は、欧州諸国からやって来る悪党やテロ集団についての豊富な情報を持っているからだ」と述べ、すでに連絡が行われていると強調した。
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外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出、イドリブ県カルブ・ルーザ村で10日、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が住民を「虐殺」したと報告するとともに、サウジアラビア、カタール、イスラエル、ヨルダン、トルコがシリア領内でのテロ組織への支援を続けていると非難し、厳正な対応を求めた。
SANA(6月12日付)が伝えた。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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『ハヤート』(6月13日付)は、6月10日にヨルダンの首都アンマンを訪問していたシリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ議長らが、同地で自由シリア軍南部戦線の代表らと3日間にわたって秘密会合を開き、「国民軍」創設などに向けた協力体制の構築を模索したが、具体的合意に達しないまま閉会したと報じた。
それによると、この秘密会合では、国民軍創設に向け、「自由シリア軍」を名乗るほとんどの部隊を参加させるかたちで新たな最高軍事評議会の発足などが議題となったという。
しかし、南部戦線側は、新たな最高軍事評議会への参加の見返りとして、シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会において50議席を確保することを求める一方、連立側はシャーム自由人運動の南部戦線への参加を求めたが、両者の間に歩み寄りは見られず、近い時期に同様の会合を開催すること以外の合意には発することはできなかったという。
なお、シリア革命反体制勢力国民連立は10日、アンマンでの秘密会合の存在を否定している。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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イスラーム軍が主導する東グータ統一軍事司令部は声明を出し、10日にグータ・ファトフ軍の結成を発表したシャームの民のヌスラ戦線に対して、統一軍事司令部に参加し、ファトフ軍を解体するよう呼びかけた。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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クッルナー・シュラカー(6月12日付)は、バアス党傘下団体(人民諸組織)の一つ革命青年連合が、首都ダマスカス中心部に位置するアルヌース広場で、ハーフィズ・アサド前大統領の立像の除幕式を主催し、バアス党幹部や人民諸組織の代表が参列したと伝え、その写真を掲載した。
立像の新設は、アサド前大統領の15回忌(2000年6月10日死去)に合わせたものだという。


AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、首都ベイルートで開かれたドゥルーズ派司法評議会の特別会合に出席後、イドリブ県カルブ・ルーザ村でのシャームの民のヌスラ戦線によるドゥルーズ派約20人の処刑(10日)について発言し、事件を「個別の事件」と述べ、冷静に対処するよう呼びかけた。
ジュンブラート党首は、「我々はドゥルーズ派に犠牲者が出たことに反対する。シリア全土で毎日数百人を殺害しているシリア政府の空爆に反対する。我々はシリアの悲劇を忘れてはならない」としたうえで、カルブ・ルーザ村での処刑に関しては「個別の事件であり、我々は地域各国と連絡を取り合うことでそれに対処する」と述べた。
なお、『ハヤート』(6月12日付)は、ジュンブラート党首が、11日にトルコとカタールの高官と電話会談し、イドリブ県カルブ・ルーザ村でのシャームの民のヌスラ戦線によるドゥルーズ派住民約20人の処刑(10日)をめぐって、現地での停戦を支援するよう要請、これを受け、事態が収束したと伝えた。
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一方、ナハールネット(6月12日付)によると、これに先立ちイスラーム・タウヒード運動代表でシリア政府を支持するウィアーム・ワッハーブ氏は「レバノン全土の敬虔なドゥルーズ派は戦う用意ができている…。我々はどこであっても武器を手にするだろう。シャームの民のヌスラ戦線とつながりがあったり、彼らと協力する者は、レバノンのどこにいても歓迎されない」と述べた。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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イスラエルのルーヴェン・リヴリン大統領は、マーティン・デンプシー米統合参謀本部議長との会談で、イスラエル国境に近いシリア領内の地域(ダルアー県、クナイトラ県)で、ドゥルーズ派宗徒約50万人が過激派の脅威にさらされていると懸念を伝えた。
リヴリン大統領の発言は、イドリブ県カルブ・ルーザ村で10日に発生したシャームの民のヌスラ戦線によるドゥルーズ派住民約20人の処刑や、自由シリア軍南部戦線などからなるジハード主義武装集団のスワイダー県サアラ航空基地方面への侵攻を受けたもの。
ARA News(6月11日付)などが伝えた。
AFP, June 12, 2015、AP, June 12, 2015、ARA News, June 12, 2015、Champress, June 12, 2015、al-Hayat, June 13, 2015、Iraqi News, June 12, 2015、Kull-na Shuraka’, June 12, 2015、al-Mada Press, June 12, 2015、Naharnet, June 12, 2015、NNA, June 12, 2015、Reuters, June 12, 2015、SANA, June 12, 2015、UPI, June 12, 2015などをもとに作成。
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AFP(6月11日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に参加し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘中に死亡した米国人キース・ブルームフィールド氏の遺体が、数百人の住民らが見送るなか、アレッポ県アイン・アラブ市の国境通行所を経由し、トルコに移送され、遺族らに引き渡されたと伝えた。
ブルームフィールド氏はマサチューセッツ州出身で、2月24日に人民防衛隊に参加、「ジルハード・ラーミート」の愛称で呼ばれていたが、6月3日にアイン・アラブ市近郊で戦死したという。

AFP, June 11, 2015、AP, June 11, 2015、ARA News, June 11, 2015、Champress, June 11, 2015、al-Hayat, June 12, 2015、Iraqi News, June 11, 2015、Kull-na Shuraka’, June 11, 2015、al-Mada Press, June 11, 2015、Naharnet, June 11, 2015、NNA, June 11, 2015、Reuters, June 11, 2015、SANA, June 11, 2015、UPI, June 11, 2015などをもとに作成。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ユーフラテスの火山合同作戦司令室を構成する武装部隊の支援を受け、トルコ国境のタッル・アブヤド市に近いスルーク町に突入し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同町の東部を制圧した。
同監視団によると、人民防衛隊の突入を援護するかたちで、有志連合は同地一帯に対して空爆を行ったという。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団と交戦した。
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ヒムス県では、SANA(6月11日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、柑橘農園、ジバーブ・ハマド村、サワーナ町、ナスラーニー山、西ハブラ村、ウンム・ラージア村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(6月11日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、ARA News(6月11日付)によると、イスラーム軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、東カラムーン地方のアファーイー山を制圧した。
一方、東グータ地方で活動するシャームの民のヌスラ戦線、シャーム解放軍、砂漠ムジャーヒディーン大隊、「リジャール・マラーヒム」が共同声明を出し、東カラムーン・ファトフ軍を結成したと発表した。
東カラムーン・ファトフ軍に参加したシャーム解放軍は、スィッディーク旅団、ドゥマイル殉教者旅団、アンサール・アッラー旅団、アブドゥッラフマーン・ブン・アワフだ以外、アフマド・ブン・ハンバル中隊からなり、「リジャール・マラーヒム」は、フスン・イスラーム旅団、ウマル・ブン・ハッターブ旅団、イバード・ラフマーン旅団、ムハーリジーン・イラー・アッラー旅団、イスラーム布教者大隊からなる。
AFP, June 11, 2015、AP, June 11, 2015、ARA News, June 11, 2015、Champress, June 11, 2015、al-Hayat, June 12, 2015、Iraqi News, June 11, 2015、Kull-na Shuraka’, June 11, 2015、al-Mada Press, June 11, 2015、Naharnet, June 11, 2015、NNA, June 11, 2015、Reuters, June 11, 2015、SANA, June 11, 2015、UPI, June 11, 2015などをもとに作成。
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スワイダー県では、AFP(6月11日付)によると、自由シリア軍南部戦線やシャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団が、サアラ航空基地に侵攻、同基地の大部分と基地近郊に位置するサカーカー村などを制圧した。
自由シリア軍南部戦線らは、ダルアー県フラーク市近郊の第52旅団基地制圧後、サアラ航空基地の制圧を目的とした「暴君放逐の戦い」の開始を宣言していた。
武装集団は飛行場に対して、数百発のロケット砲を打ち込み、反体制派系のサイトなどによると、この攻撃でシリア軍戦車が破壊されたほか、スワイダー県西部のナジュラーン村近郊(ないしはダルアー県ブスル・ハリール市郊外)にシリア軍戦闘機(MiGと思われる戦闘機)墜落、その映像(http://all4syria.info/Archive/222604、https://www.youtube.com/watch?v=evC7mRUppMk&feature=youtu.be)がネット上にアップされた。
しかし、SANA(6月11日付)は、「タクフィール主義テロ組織がサアラ航空基地を制圧したとの一部報道はまったく根拠がない」としたうえで、シリア軍が、サアラ航空基地に数度にわたって侵入を試みようとした「タクフィール主義テロ集団」を撃退、100人以上の「テロリスト」を殲滅、装甲車数十両を破壊した、と報じた。
またスワイダー県のアーティフ・ナッダーフ知事もシリア・アラブ・テレビ(6月11日付)に対して、「スワイダー県の生活は通常通り」と述べ、サアラ航空基地陥落を否定した。
なお、シリア軍戦闘機の墜落に関して、自由シリア軍南部戦線第1戦線広報局は、23mm機関砲で戦闘機を撃墜したと発表する一方、SANAは「南部で戦闘機が墜落した」と認めつつ、「墜落原因を特定するための調査」を行っていると伝えた。
他方、SANA(6月11日付)によると、「テロ組織」はサアラ航空基地一帯でシリア軍に同行取材していたシリア・アラブ・テレビの取材チームを迫撃砲で攻撃し、運転手が死亡、特派員とカメラマンが負傷した。
その後、自由シリア軍南部戦線に所属するフルカーン旅団は声明を出し、サアラ航空基地の解放が完了しておらず、依然としてシリア軍との戦闘が続いていると発表した。
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ダルアー県では、SANA(6月11日付)によると、ウンム・ワラド村、東カラク村、ラフム村など、サアラ航空基地(スワイダー県)近郊の複数の村にあるシャームの民のヌスラ戦線の拠点などに対して、集中的な特殊作戦を敢行し、戦闘員22人を殲滅、数十人を負傷させた。
シリア軍はまた、ダルアー市南西部の第16ブロックでもヌスラ戦線の拠点に対して攻撃を加え、同地を制圧したほか、ダルアー市各所、東ムライハ町、西ムライハ村、シャイフ・フサイン高地、サカーカー高地、ブスル・ハリール市、ナーフタ町、アトマーン村、カフルシャムス町、カフル・ナースィジュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区にある孤児院近くでシリア軍が、反体制武装集団が掘削した地下トンネルを爆破、また同地一帯でシリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(6月11日付)によると、ハーン・トゥーマーン村、カフルハムラ村、ドゥワイル・ザイトゥーン村、マンスール村、アレッポ市ライラムーン地区、フィルドゥース地区、サーリヒーン地区、バーブ・ハディード地区、ハナーヌー地区、カマーリー地区、サールーフ地区、タッル・ザラーズィール地区、旧市街、ラーシディーン地区、ザフラー協会地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タマーニア町、アブー・ズフール航空基地などをシリア軍が空爆した。
一方、SANA(6月11日付)によると、ナージヤ村、ジスル・シュグール市、アリーハー市、ムハンバル市西部、マルイヤーン村、マジャース村、ハミーマート・ダーイル村、アブー・ズフール町をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカストゥーン村にあるジハード主義武装集団の本部を「樽爆弾」で空爆、またサラミーヤ市南西部郊外のハムル高地、アイドゥーン村などで、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(6月11日付)によると、ルージュ平原のジャドラーヤー村、ジャニー・アルバーウィー村、ミンタール村、ウカイリバート町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(6月11日付)によると、タッルドゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(6月11日付)によると、サアサア町、ザブディーン村郊外、ダイル・アサーフィール市、バハーリーヤ村郊外、ナシャービーヤ町、ドゥーマー市およびその一帯、ザバダーニー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ラフマーン軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(6月11日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(6月11日付)によると、アラーフィート・アイドゥー村、タルティヤーフ村、サーキヤト・カルト村、キンサッバー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, June 11, 2015、AP, June 11, 2015、ARA News, June 11, 2015、Champress, June 11, 2015、al-Hayat, June 12, 2015、Iraqi News, June 11, 2015、Kull-na Shuraka’, June 11, 2015、al-Mada Press, June 11, 2015、Naharnet, June 11, 2015、NNA, June 11, 2015、Reuters, June 11, 2015、SANA, June 11, 2015、UPI, June 11, 2015などをもとに作成。
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アサド大統領は、シリア正教アンティオキア全東方総主教区のイグナティウス・アフレム2世カリーム総主教を団長とするシリア正教使節団とダマスカスで会談した。
使節団は、イラク、トルコ、スウェーデン、ドイツ、オランダ、ブラジル、インド、グアテマラのシリア正教の主教らからなり、SANA(6月11日付)によると、シリア国民による「テロとの戦い」勝利とテロ根絶に対する信頼の意をアサド大統領に伝えたという。
これに対して、アサド大統領は、「我々の地域が直面している過激なタクフィール思想に根ざしたテロは、地域、とりわけシリアの社会的文化的な調和(ナスィージュ)を狙ったものだが、シリア国民をなすすべての構成集団は、こうした破壊思想に対抗することに成功している」と答えたという。

AFP, June 11, 2015、AP, June 11, 2015、ARA News, June 11, 2015、Champress, June 11, 2015、al-Hayat, June 12, 2015、Iraqi News, June 11, 2015、Kull-na Shuraka’, June 11, 2015、al-Mada Press, June 11, 2015、Naharnet, June 11, 2015、NNA, June 11, 2015、Reuters, June 11, 2015、SANA, June 11, 2015、UPI, June 11, 2015などをもとに作成。
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NNA(6月11日付)によると、レバノン軍はベカーア県バアルベック郡タリヤー村でダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる男性2人を逮捕した。
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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅をめざす有志連合のシリア領内での空爆に関して、「シリア国内のアラブ人やトルクメン人を空爆する一方で、クルド人テロ集団を支援している」と述べ、西クルディスタン移行期民政局人民保護部隊が有志連合の空爆による援護のもとにダーイシュに攻勢をかけていることに疑義を呈した。
AFP, June 11, 2015、AP, June 11, 2015、ARA News, June 11, 2015、Champress, June 11, 2015、al-Hayat, June 12, 2015、Iraqi News, June 11, 2015、Kull-na Shuraka’, June 11, 2015、al-Mada Press, June 11, 2015、Naharnet, June 11, 2015、NNA, June 11, 2015、Reuters, June 11, 2015、SANA, June 11, 2015、UPI, June 11, 2015などをもとに作成。
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【特別講演会 「イスラーム国台頭から1年:「シリア内戦」の今を読み解く」】
2014年6月、イスラーム国が「カリフ制」樹立を宣言し、国際社会の脅威として台頭してから1年、シリアでの戦乱に収束の兆しはいまだ見えない。刻一刻と変化しながらも国内メディアではほぼ報道されなくなった「シリア内戦」の今をシリア研究者たちが紐解いていく。
◆日時
6月25日(木) 17時半〜19時
◆場所
東京外国語大学研究講義棟227教室
交通アクセス http://www.tufs.ac.jp/access/
キャンパスマップ http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/campusmap.html
◆タイムテーブル
1. 青山弘之(東京外国語大学教授)と髙岡豊(中東調査会上席研究員)による対談
*イドリブがアル=カーイダによる蹂躙、塩素ガスの被害が報告、パルミラのダーイシュによる侵攻等、シリア情勢が更なる混沌を極める中、このような危機は全くマスコミで報じられていません。このような状況に警鐘を鳴らすことを目的に、シリア内戦の今を読み解く、というテーマで対談を行います。
2. シリア研究会(http://tufsyria.wix.com/jsso)からの報告
3.サダーカから(http://www.sadaqasyria.jp/)の呼びかけ
*共催団体サダーカから、戦後70年をテーマにシリア人・日本人が共に平和を願う、というコンセプトで行なう8月9日開催のイベントにつき、ご案内差し上げます。

第52旅団基地一帯を制圧した自由シリア軍南部戦線第1軍は、ヤルムーク軍、ヒヤーラ・ザイディー旅団、ウマリー旅団、フルカーン旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ハック旅団とともに、スワイダー県のサアラ航空基地攻略に向けた作戦(暴君放逐の戦い)を開始したと発表した。

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。
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アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するすべての武装集団に対して「グータ・ファトフ軍」としての結集を呼びかけた。
東グータ地方は、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が東グータ統一軍事司令部をすでに結成しており、これらの武装集団とりわけイスラーム軍とヌスラ戦線は、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との共闘の是非をめぐって必ずしも良好な関係にはない。

AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。
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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線が、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方で「大敗を喫した」と述べた。
イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師に関する会議で公開されたビデオ演説で、ナスルッラー書記長は「過去数日間で、カラムーン地方において大きな進展があり、戦略的な高地、山岳地帯が今や、シリア軍とレジスタンスによって制圧された…。一方アルサール地方でも大きな進展があり、ヌスラ戦線は大敗を喫した」と述べた。
ナスルッラー書記長はまた「カラムーン地方と東レバノン山地においてダーイシュ(イスラーム国)との戦いが始まった…。我々はいかなる犠牲を払おうと、タクフィール主義者を根絶すると決意している」と強調した。
なお、ナスルッラー書記長は「ダーイシュはカーア地方、ラアス・バアルベック地方における我々の士気をくじこうとして、我々を攻撃したが、レジスタンスの同胞たちは彼らに報復し、数十人を死傷させた」と述べ、9日にベカーア県バアルベック郡のカーア村・ラアス・バアルベック村間に位置するマズハバ高地のヒズブッラー拠点がダーイシュの攻撃を受けたことを認めた。
ナハールネット(6月10日付)などが伝えた。
AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。
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イスラーム軍は声明を出し、首都ダマスカス県に潜入し、ナジュム・アフマド法務大臣を誘拐し、ダマスカス郊外県東グータ地方に連れ去ったと発表した。
しかし、アフマド法務大臣は複数のメディアの電話取材に応じ、イスラーム軍の声明が事実無根だと否定した。
これに対して、イスラーム軍広報局は再び声明を出し、「ダマスカス中心部で重要人物の拉致に成功した」と繰り返し主張し、またこの人物の身元については「安全上理由」で詳細を明らかにすることを否定した。
『ハヤート』(6月11日付)が伝えた。
AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。
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外務在外居住者省は国連事務総長および安保理議長に宛てて書簡を提出し、シリア情勢をめぐって嘘の情報を発信し、「テロ組織」への支援を続けるカタール政府を非難、早急に必要な対応を講じるよう要請した。
AFP, June 10, 2015、AP, June 10, 2015、ARA News, June 10, 2015、Champress, June 10, 2015、al-Hayat, June 11, 2015、Iraqi News, June 10, 2015、Kull-na Shuraka’, June 10, 2015、al-Mada Press, June 10, 2015、Naharnet, June 10, 2015、NNA, June 10, 2015、Reuters, June 10, 2015、SANA, June 10, 2015、UPI, June 10, 2015などをもとに作成。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャズル・ガス採掘所一帯、ジハール油田一帯に進軍し、シリア軍と交戦した。
同監視団によると、ダーイシュはタイフール航空基地近郊を通過するジャズル・ガス採掘所からのパイプラインを爆破するなどして攻勢を強め、マサール・プレス(6月10日付)によると、ダーイシュは、ジャズル・ガス採掘所を制圧したという。
この戦闘で、シリア軍兵士10人以上を殺害したという。
一方、SANA(6月10日付)によると、ジャズル・ガス一帯、柑橘農園、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラッカ県では、マサース・プレス(6月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ラッカ革命家旅団などからなるユーフラテスの火山合同作戦司令室がトルコ国境に位置するダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点タッル・アブヤド市郊外でダーイシュと交戦し、9カ村を新たに制圧した。
ARA News(6月10日付)によると、制圧したのはスルーク町近郊のマーリハ村、ビイル・ムハイスィン村、アーリヤ村、ワースィタ村、アムハルマラ村、スッカリーヤ村など。
クッルナー・シュラカー(6月10日付)によると、ユーフラテスの火山合同作戦司令室の攻勢を受け、ダーイシュはマブルーカ村とスルーク町をつなぐ街道に架かるキタール橋を爆破・破壊し、タッル・アブヤド市方面に後退した。
AFP(6月10日付)が、タッル・アブヤド市郊外で、ダーイシュとユーフラテスの火山合同作戦司令室の戦闘が激化しているのを受け、住民約2,000人がトルコ領内に避難していると伝えた。
トルコ高官筋によると、このなかには、イラクでの戦果を逃れてシリアに非難していた686人も含まれているという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つシャッダーディー市各所を空爆、またハサカ市南西部のアブヤド街道で、シリア軍、国防隊とダーイシュが交戦した。
一方、SANA(6月10日付)によると、ハサカ市南部郊外のハサカ市・シャッダーディー市間街道など、スーダー村、アブド村、ワトワーティーヤ村、アーリヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、ARA News(6月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市郊外の遺跡(ラフバ城)で、クルド人戦闘員4人を公開処刑した。
4人は、アレッポ県アイン・アラブ市で、ダーイシュ戦闘員に紛れ込み活動しているところを逮捕されていたという。
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アレッポ県では、SANA(6月10日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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スワイダー県では、SANA(6月10日付)によると、ブサイナ高地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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有志連合の合同司令部は10日、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は16回におよび、ハサカ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(7回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、アイン・アラブ市近郊(4回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、自由シリア軍南部戦線などジハード主義武装集団によって制圧された第52旅団基地一帯をシリア軍が4回にわたり空爆、また同基地に近いフラーク市に「樽爆弾」を投下した。
一方、SANA(6月10日付)によると、フラーク市、マタッラ村、ルワイサート村、ハバブ町、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ウマリー旅団、ヤルムーク軍、ムハーリジーン・ワ・アンサール軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方のジャラージール町無人地帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(6月10日付)によると、ジャラージール町無人地帯で、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)がシャームの民のヌスラ戦線の掃討を続けた。
シリア軍はまた、バイト・ジン村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(6月10日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、スッカリー地区、ブスターン・カスル地区、シャイフ・サイード地区、ジャズマーティー地区、カルム・タッラーブ地区、ラーシディーン地区、シャッアール地区、ライラムーン地区、ファルドゥース地区、サーリヒーン地区、スーク・ジャバス地区、ヒヤーン、シャイフ・ルトフィー、ナイラブ航空基地一帯、バヤーヌーン町、タッル・ムサイビーン村、タッル・スースィーン村、マタアーヤー村、バーシュカウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(6月10日付)によると、タッルドゥー市、タッル・ザハブ町、ラスタン市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(6月10日付)によると、ファースィダ村、ジャニー・アルバーウィー村、ヌアイマ村、ウカイリバート町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、ARA News(6月10日付)によると、アル=カーイダ系組織シャームの民のヌスラ戦線が、サマーク山にあるカルブ・ルーザ村で、8才の子供1人を含む住民数十人を処刑した。
処刑されたのはイスラーム教ドゥルーズ派の宗徒で、スワイダー調整広報局高官によると、ヌスラ戦線がシリア軍兵士の住居を接収しようとしたのを、住民によって阻止されたため、処刑したという。
ヌスラ戦線は、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などとともに3月にファトフ軍を結成し、イドリブ県の大部分を制圧している。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市、アリーハー市などを空爆し、子供3人、女性2人を含む10人が死亡した。
一方、SANA(6月10日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、マジャース村、マアッラーター村、ムシュミシャーン村、アイン・バーリダ村、マルイヤーン村、アリーハー市、サラーキブ市をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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