国連安全保障理事会はイドリブ県で活動する新興のアル=カーイダ系組織のタウヒード・ワ・ジハード大隊をISIL(ダーイシュ)およびアルカイダ制裁委員会が指定する制裁対象個人・団体に指定、米国防省も同組織をSDGTに指定(2022年3月7日)

国連安全保障理事会は報道声明(SC/14822)を出し、イドリブ県で活動する新興のアル=カーイダ系組織のタウヒード・ワ・ジハード大隊を、国連安保理決議第1267号(1999年)、第1989号(2011年)、第2253号(2015年)に基づき、ISIL(ダーイシュ)およびアルカイダ制裁委員会が指定する制裁対象個人・団体に追加することを決定したと発表した。

これを受け、米国務省も報道声明を出し、タウヒード・ワ・ジハード大隊を特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定したと発表した。

AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受けるシリア国民軍所属のムウタスィム旅団がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村近郊のシリア軍第4師団の拠点を砲撃し、兵士5人負傷(2022年3月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍所属のムウタスィム旅団が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村近郊のシリア軍第4師団の拠点を砲撃し、兵士5人が負傷した。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

正体不明の武装集団がダイル・ザウル県シュハイル村から政府支配のバクラス村をロケット弾で攻撃し、シリア軍兵士複数人負傷(2022年3月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のシュハイル村から、正体不明の武装集団がシリア政府の支配下にある西岸のバクラス村をロケット弾で攻撃し、シリア軍兵士複数人が負傷した。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県アブー・ハマーム市でシリア民主軍の蛮行、財産没収・略奪、拉致・誘拐に抗議するデモが行われ、参加した住民がシリア民主軍の退去を求める(2022年3月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月7日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハマーム市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の蛮行、財産没収・略奪、拉致・誘拐に抗議するデモが行われ、参加した住民がシリア民主軍の退去を求めた。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で59人、北・東シリア自治局支配地域で7人(2022年3月7日)

保健省は政府支配地域で新たに59人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者180人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、3月7日現在のシリア国内での感染者数は計55,085人、うち死亡したのは3,099人、回復したのは48,447人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/263130742661576

 

**

 

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治したと発表した。

これにより、3月2日現在のシリア国内での感染者数は計38,489人、うち死亡したのは1,564人、回復したのは2,562人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性4人、女性3人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市1人、カーミシュリー市1人、マーリキーヤ(ダイリーク)市1人、ラッカ県のラッカ市1人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1803847189805210

AFP, March 7, 2022、ACU, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県アブー・ハマーム市をシリア民主軍の部隊が強襲し、住民多数を逮捕(2022年3月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハマーム市を人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の部隊が強襲し、住民多数を逮捕した。

AFP, March 6, 2022、ANHA, March 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2022、Reuters, March 6, 2022、SANA, March 6, 2022、SOHR, March 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県、ハマー県を砲撃(2022年3月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるミーズナーズ村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、ドゥワイル・アクラード村一帯、砲撃した。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タドムル市近郊の街道でダーイシュがシリア軍の宿泊用バスを襲撃、乗っていた兵士13人死亡、18人負傷(2022年3月6日)

ヒムス県では、SANA(3月6日付)が軍筋の話として伝えたところによると、タドムル市近郊の第3石油輸送ステーション(T3)東の街道で午後1時30分頃、「テロリスト」がシリア軍の宿泊用バスを襲撃、乗っていた兵士13人が死亡、18人が負傷した。

シリア人権監視団によると、襲撃を行ったのはダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセル。

AFP, March 6, 2022、ANHA, March 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 6, 2022、Reuters, March 6, 2022、SANA, March 6, 2022、SOHR, March 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で63人、北・東シリア自治局支配地域で16人(2022年3月6日)

保健省は政府支配地域で新たに63人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者180人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、3月6日現在のシリア国内での感染者数は計55,026人、うち死亡したのは3,095人、回復したのは48,267人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/262492876058696

 

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに16人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、3月2日現在のシリア国内での感染者数は計38,482人、うち死亡したのは1,564人、回復したのは2,561人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性11人、女性5人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市5人、カーミシュリー市2人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市2人、マンビジュ市2人、ラッカ県のタブカ市2人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1803180673205195

AFP, March 6, 2022、ACU, March 6, 2022、ANHA, March 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2022、Reuters, March 6, 2022、SANA, March 6, 2022、SOHR, March 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

RIAノーヴォスチ通信:ウクライナの諜報機関がトルコの諜報機関とともにシリア北部で活動している「テロリスト」をウクライナでのロシア軍との戦闘に参加させるため準備(2022年3月5日)

RIAノーヴォスチ通信(3月5日付)は、ロシア軍筋の話として、ウクライナの諜報機関がトルコの諜報機関とともにシリア北部で活動している「テロリスト」をウクライナでのロシア軍との戦闘に参加させるための準備を勧めていると伝えた。

同筋によると、ウクライナ軍治安機関の要員3人が、トルコの諜報機関の士官3人とともに2月4日、トルコ占領下のアレッポ県北部のアフリーン市やアアザーズ市を訪れ、同地にあるいわゆる自由シリア軍の拠点を訪問し、幹部らと会談し、戦闘員のウクライナへの派遣の可能性について議論し、秘密会合を継続することで合意した。

 

**

 

スプートニク・ニュース(アラビア語版、3月5日付)によると、第一陣として戦闘員500人を必要が生じた場合にウクライナに派遣することが合意された。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、RIA Novosti, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022、Sputnik News, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スプートニク・ニュース:トルコの支援を受けるシリア北部の反体制武装集団諸派がウクライナでのロシア軍に対する戦闘に参加する傭兵を募集するための徴兵事務所を開設(2022年3月5日)

スプートニク・ニュース(アラビア語版、3月5日付)は、トルコの支援を受けるシリア北部の反体制武装集団諸派がウクライナでのロシア軍に対する戦闘に参加する傭兵を募集するための徴兵事務所を開設した、と伝えた。

募集を行っているのは、ハムザ師団、シャーム軍団、スライマーン・シャー師団、東部自由人運動など「トルコマン系の武装集団」で、アレッポ県のアフリーン市、アアザーズ市、ジャラーブルス市、ラーイー村、ラッカ県のタッル・アブヤド市、ハサカ県のラアス・アイン市などに徴兵事務所を設置している。

傭兵には月収5,000ユーロが支給されるという。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022、Sputnik News, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して12回あまりの爆撃を実施(2022年3月5日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して12回あまりの爆撃を実施した。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

革命特殊任務軍は米軍がダーイシュのメンバーをウクライナに派遣するために55キロ地帯で教練しているとのロシアの主張を否定(2022年3月5日)

革命特殊任務軍はツイッターのアカウント(https://twitter.com/MaghaweirThowra/)を通じて声明を出し、米軍の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ)地帯で米軍がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーをウクライナに派遣するために教練しているとのロシア側の主張を「事実無根で、革命特殊任務軍を貶めようとする無駄な試みの一環だ」と否定した。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団:トルコ占領下のシリア北部で、ウクライナでロシア軍に対する戦闘への参加希望者のリストが作成される(2022年3月5日)

シリア人権監視団は複数筋の話として、リビアやアゼルバイジャンでの戦闘に参加した「傭兵」の司令官や戦闘員ら数百人が、ウクライナでのロシア軍に対する戦闘への参加希望者のリストを、トルコの支援を受けるシリア国民軍諸派に提出していると発表した。

同筋によると、名簿に登録を済ませたイドリブ県西部出身のKh.Kh.は、10人の名前が記されたリストをシリア国民軍に所属するハムザ師団に提出した。

ハムザ師団をはじめとする諸派は、トルコの諜報機関の指示を受けて大量のリストを準備しているが、ウクライナにはまだ戦闘員の派遣は行われていないという。

同筋によると、ウクライナに派遣される予定の戦闘員は、ロシア軍に対するゲリラ戦を行い、月給2000米ドル以上を支給される。

だが、戦闘への参加を希望している者たちは、報酬を得た後にポーランドを経由してEU諸国への移住を考えているという。

シリア人権監視団がインタビューしたH.I.(30代、イドリブ県在住)は、どんな手段でもいいからEU加盟諸国に渡りたいとしたうえで、ウクライナ行きの準備をしていることを明かした。

EU加盟諸国への渡航には1万ユーロが必要だという。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部でシリア軍とシリア国民軍が砲撃戦(2022年3月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の占領下にあるバーブ市と、シリア政府の支配下にあるターディフ市の間に位置する境界地一帯でシリア軍とシリア国民軍が砲撃戦を行った。

 

**

 

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市サビール地区のムーサー・ブン・ヌサイル・モスク近くで正体不明の武装集団が若い男性を銃で撃ち殺害した。

AFP, March 6, 2022、ANHA, March 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2022、Reuters, March 6, 2022、SANA, March 6, 2022、SOHR, March 6, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県マンビジュ市を砲撃(2022年3月5日)

アレッポ県では、ANHA(3月5日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北東のジャート村を熱赤外線誘導ミサイルで攻撃した。

トルコ軍はまたマンビジュ市北西のアラブ・ハサン村を砲撃した。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県マーシフ村にあるシリア民主軍の検問所が「人民諸派」の襲撃を受け、兵士多数が死傷(2022年3月5日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月5日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるマーシフ村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所が「人民諸派」の襲撃を受け、兵士多数が死傷した。

AFP, March 5, 2022、ANHA, March 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2022、Reuters, March 5, 2022、SANA, March 5, 2022、SOHR, March 5, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部でシリア国民軍諸派の司令官が幾度となく会合を開き、ウクライナへの戦闘員の派遣について協議(2022年3月4日)

北シリア違反記録センターの発表によると、トルコ占領下のアレッポ県北部でシリア国民軍諸派の司令官が幾度となく会合を開き、ウクライナへの戦闘員の派遣について協議しているという。

もっとも最近では3月2日にシリア国民軍に所属するハムザ師団、スルターン・ムラード師団、シャーム軍団、スライマーン・シャー師団、東部自由人運動、マジド軍団がハワール・キリス村で会合が開いた。

会合には、トルコの国家情報機構(MiT)の士官、ハムザ師団のサイフ・アブー・バクル司令官、スルターン・ムラード師団のファヒーム・イーサー司令官、スライマーン・シャー師団のムハンマド・ジャースィム司令官(通称アブー・アムシャ)、マジド軍団のヤースィル・アブドゥッラヒーム司令官、東部自由人運動のアフマド・イフサーン・ファイヤード・ハーイス司令官(通称アブー・ハーティム・シャクラー)が出席、アアザーズ市一帯やアフリーン市一帯地域で各組織の司令官にウクライナ行きを希望する戦闘員のリストを準備することが要請された。


ウクライナでの戦闘に参加する戦闘員には月1,000米ドル以上の報酬が支払われるという。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Markaz Tawthiq al-Intihakat, March 4, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して爆撃を実施(2022年3月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

 

**

 

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市東の塩原でシリア軍部隊の車輌が武装集団の襲撃を受け、兵士3人が死亡した。

AFP, March 4, 2022、ANHA, March 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2022、Reuters, March 4, 2022、SANA, March 4, 2022、SOHR, March 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する革命特殊任務軍は麻薬密輸グループを摘発(2022年3月4日)

革命特殊任務軍はツイッターのアカウント(https://twitter.com/MaghaweirThowra/)を通じて声明を出し、ヨルダン領内から米国の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に侵入しようとした麻薬密輸グループを逮捕したと発表した。

このグループは、悪天候に乗じてシリア政府支配地からヨルダン領に入った後、55キロ地帯に侵入しようとしたという。

AFP, March 4, 2022、ANHA, March 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2022、Reuters, March 4, 2022、SANA, March 4, 2022、SOHR, March 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県ザーウィヤ山地方、アレッポ県西部で、シャーム解放機構や国民解放戦線を主導するシャーム軍団などの反体制武装集団に抗議するデモ(2022年3月4日)

シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のカフルラーター村、アレッポ県のサッハーラ村、バービカ村で、シャーム解放機構や国民解放戦線を主導するシャーム軍団などの反体制武装集団に抗議するデモが行われた。

デモに参加した住民らは、反体制武装集団による住民への抑圧に反対の意思を示す一方、国内避難民(IDPs)の帰還を訴えた。

また、サッハーラ村では、シリア軍に対して戦闘を再開するよう訴えられた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

 

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3173242572918477

AFP, March 4, 2022、ANHA, March 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 4, 2022、Reuters, March 4, 2022、SANA, March 4, 2022、SOHR, March 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構がイドリブ県ビンニシュ市で人道支援活動に従事していたIDPsを拘束(2022年3月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るビンニシュ市で同機構の総合治安機関が、人道支援活動に従事していたサラーキブ市出身の国内避難民(IDPs)の男性1人を拘束した。

この男性はフェイスブックの自身のアカウントでジハード主義武装勢力を批判する書き込みをしていたという。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルと思われる武装集団がシリア民主軍の兵士1人に銃を発砲し、殺害(2022年3月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にジャルズィー村で、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人に銃を発砲し、殺害した。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がハサカ県内のキャンプに収容されていたダーイシュ・メンバーの家族数百人をイラク領内に移送(2022年3月3日)

ハサカ県では、SANA(3月3日付)がマーリキーヤ(ダイリーク)市一帯の複数の地元筋の話によると、米軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて、県北部のハーン・ジャバル・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族数百人を、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、イラク領内に移送した。

同地元筋にると、ダーイシュ・メンバーの家族を乗せた200輌以上からなる米軍とシリア民主軍の車列が、ハーン・ジャバル(ハーナ・セレー)村の西に2年前にシリア民主軍が設置したハーン・ジャバル・キャンプからイラクに向かったという。

シリア人権監視団によると、イラクに移送されたのは約450人。

**

北・東シリア自治局の避難民・難民問題局のシャイフムース・アフマド共同局長がANHA(3月5日付)に対して明らかにしたところによると、イラク難民の移送はイラク政府や国連難民高等弁務官との連携のもと、ヤアルビーヤ国境通行所を経由してイラク領内に入った。

彼らのほとんどがサッダーム・フセイン政権時代にシリアに逃れてきた人々で、その数は約800人、ハサカ県のタッル・タムル町一帯、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町一帯で暮らしていた。

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、Marech 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県、ハマー県を砲撃(2022年3月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフルタアール村、カフル・アンマ村、カフル・ヌーラーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方各所を砲撃した。

 

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3172532219656179

AFP, March 3, 2022、ANHA, March 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 3, 2022、Reuters, March 3, 2022、SANA, March 3, 2022、SOHR, March 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2022年3月2日)

アレッポ県では、ANHA(3月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(3月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊の穀物サイロ、M4高速道路沿線、ムシャイリファ村を砲撃した。

AFP, March 2, 2022、ANHA, March 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2022、Reuters, March 2, 2022、SANA, March 2, 2022、SOHR, March 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県、イドリブ県を砲撃(2022年3月2日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

 

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、スフーフン村、ファッティーラ村、バイニーン村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反3件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3171637186412349

AFP, March 2, 2022、ANHA, March 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 2, 2022、Reuters, March 2, 2022、SANA, March 2, 2022、SOHR, March 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で80人、北・東シリア自治局支配地域で39人(2022年3月2日)

保健省は政府支配地域で新たに80人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者195人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、3月2日現在のシリア国内での感染者数は計54,744人、うち死亡したのは3,082人、回復したのは47,525人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/259483373026313

 

**

 

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに39人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、3月2日現在のシリア国内での感染者数は計38,439人、うち死亡したのは1,560人、回復したのは2,558人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性18人、女性21人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市13人、カーミシュリー市4人、マーリキーヤ(ダイリーク)市6人、ルマイラーン町2人、マアバダ(カルキールキー)町1人、ダルバースィーヤ市2人、アリーシャ・キャンプ1人、ラッカ県のタブカ市7人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、マンビジュ市1人、ダイル・ザウル県1人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1800406750149254

AFP, March 2, 2022、ACU, March 2, 2022、ANHA, March 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2022、Reuters, March 2, 2022、SANA, March 2, 2022、SOHR, March 2, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン日刊紙:バイデン米政権はシリア政府の支配を脱している地域への経済制裁を解除し、大々的に経済支援を行う準備(2022年3月1日)

レバノン日刊紙の『アフバール』(3月1日付)は、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)の複数筋の話として、米国のジョー・バイデン政権がシリア政府の支配を脱している地域への経済制裁を解除し、大々的に経済支援を行う準備をしているとの情報は正しいと述べたと伝えた。

PYD、同組織の民兵である人民防衛隊(YPG)を主体とするシリア民主軍、その政治母体のシリア民主評議会は支配地に対する制裁の解除をこれまでにも度々行い、米国はこれをことごとく拒否してきたが、今回の決定はこうした方針を覆すものだという。

制裁解除は、北・東シリア自治局の支配地に限られず、トルコの占領下にあるシリア北部、北西部も含まれるが、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る北西部(イドリブ県)は、政府支配地とともに制裁が続けられる。

『アフバール』はこうした動きが現実のものとなれば、北・東シリア自治局支配地域産の石油の密輸が、イラク国境経由での米国による原油盗奪に限られず、トルコ占領地を経由での密輸にも拡がると警戒するとともに、「分離主義的な傾向」を煽ると懸念を示している。

AFP, March 1, 2022、al-Akhbar, March 1, 2022、ANHA, March 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2022、Reuters, March 1, 2022、SANA, March 1, 2022、SOHR, March 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県アブー・ハマーム市で、燃料配給の中止や自治当局の汚職に抗議するデモが発生、アサーイシュが無差別発砲でデモ参加者1人負傷、武器を奪われそうになった隊員1人死亡(2022年3月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)にあるアブー・ハマーム市で、燃料配給の中止や自治当局の汚職に抗議するデモが発生、内務治安部隊(アサーイシュ)が無差別に発砲し、デモ参加者1人が負傷した。

これに対して、デモ参加者らがアサーイシュ隊員から武器を奪おうとしてもみ合いとなり、武器が暴発し、隊員1人が死亡した。

 

**

 

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市でイラン難民がオートバイに乗った正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

殺害されたイラク難民は、7カ月以上前にシリア国民軍に所属するハムザ師団によってダーイシュ(イスラーム国)メンバーの疑いをかけられて拘束されており、武装集団が釈放を狙ってこの難民を襲撃、殺害した。

AFP, March 1, 2022、ANHA, March 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2022、Reuters, March 1, 2022、SANA, March 1, 2022、SOHR, March 1, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.