ロシア軍とトルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロールを再開(2020年8月12日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから159日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で合同パトロールを実施した。

合同パトロールは約20日ぶりで、両軍の車列はタルナバ村からラタキア県アイン・フール村にたる区間を巡回した。

その後、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府支配下のマアッラト・ヌウマーン市を砲撃した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のタッル・ワースィト村、カストゥーン村、ズィヤーラ町を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府支配下のジューリーン村のシリア軍基地を砲撃した。

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アレッポ県、シリア人権監視団によると、シリア軍とシャーム解放機構がミズナーズ村で捕虜交換を行った。

シリア軍は女性7人を釈放する一方、シャーム解放機構はシリア軍の士官1人と住民2人を開放した。

士官1人と住民2人はシーア派宗徒だという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 12, 2020、ANHA, August 12, 2020、AP, August 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 12, 2020、Reuters, August 12, 2020、SANA, August 12, 2020、SOHR, August 12, 2020、UPI, August 12, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構が「解放区」における支援分野の重要人物アブー・フサーム・ビリーターニー氏を再逮捕(2020年8月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、アティマ村でアブー・フサーム・ビリーターニー氏を再逮捕した。

ビリーターニー氏はシリア北西部の「解放区」で学校や慈善協会を設立・指導するなど、支援分野の重要人物。

ビリーターニー氏は6月23日、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加しているジハード調整を率いるアブー・アブド・アシュダー氏を支援し、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加したとして逮捕されたが、7月15日に釈放されていた。

AFP, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュ・メンバーの家族のロシア人女性と子供がフール・キャンプからの脱走を試みる(2020年8月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、フール・キャンプから脱走を試みたロシア人女性4人と子供4人を拘束した。

8人はダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の家族で、シリア赤新月社の給水車のタンクのなかに隠れて逃げようとしていたという。

なお、同監視団によると、8月7日にも、ダーイシュの家族の女性5人と子供7人が脱走を試みていた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵の部隊が、ダイル・ザウル県ティブニー町とマアダーン町を結ぶ街道で、ダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受け、5人が死亡した。

AFP, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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アカイダート部族が所属するズバイド部族が住民へのダイル・ザウル県自治移譲を要求(2020年8月11日)

ダイル・ザウル県では、アカイダート部族の族長の1人であるマスアブ・ハリール・ハフル氏の呼びかけにより、ズィーバーン町でアカイダート部族をはじめとする同地の部族を傘下に置くズバイド部族の会合が開かれ、県内の情勢や治安の混乱への対応などについて協議した。

「ダイル・ザウル・ズバイド諸部族子息会合」と銘打たれた会合は、アカイダート部族のために声明を採択し、そのなかで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、軍事、民政、経済といった面で自治に失敗したと指弾する一方、米主導の有志連合に治安悪化と不安定の責任があると非難した。

そのうえで、以下5点の主唱した。

1. マトシャル・ハンムード・ジャドアーン・ハフル氏の問題を調査するための独立専門家調査委員会の設置。
2. いかなる当事者の指導も受けない住民へのダイル・ザウル県の自治の移譲。
3. 無垢の逮捕者の釈放、国内避難民(IDPs)キャンプからの女性と子供の開放。
4. 有志連合およびすべての関係勢力によるシリアでの政治解決プロセス推進要請。
5. 上記要求を実施するため、本声明発表日から1ヶ月の期間猶予。

ダイル・ザウル24(8月11日付)、シリア人権監視団などが伝えた。

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ダイル・ザウル24(8月11日付)は、米主導の有志連合の匿名高官の話として、有志連合が過去3日にわたり、ダイル・ザウル県のアラブ系部族の族長や名士との会合を行っていたことを明らかにした。

会合には、シリア民主軍の使節団も同席、治安悪化、経済支援の不足、インフラ、社会サービスなどが話し合われたが、最重要の議題は、地域の統治と治安における部族の役割増加だったという。

匿名高官は、会合に関して、米国務省、アラブ系部族が治安状況の改善においていかなる役割を果たすべきかを話したという。

AFP, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、Dayr al-Zawr 24, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県タッル・リフアト市一帯でトルコ軍、国民軍がシリア民主軍と交戦(2020年8月11日)

アレッポ県では、ANHA(8月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマルアナーズ村一帯で交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のシャッラーフ村で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と東部自由人連合の戦闘員どうしが、略奪品の配分をめぐって衝突、戦闘となった。

AFP, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍による住民摘発続く(2020年8月11日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月11日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がスワイダーン・ジャズィーラ村で抗議デモを制圧するために強制捜査を実施し、民家複数棟に立ち入り、住民9人を逮捕、連行した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、シュハイル村のユーフラテス川河畔に設置されている水上通行所を経由して、シリア政府支配地域から北・東シリア自治局支配地に戻ろうとした住民2人に発砲した。

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ハサカ県では、SANA(8月11日付)によると、米軍の大型トレーラーからなる車列がイラク領内から、違法に設置されているワリード国境通行所を経由して進入し、タッル・バイダル村に違法に設置されている米軍基地に向かった。

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ANHA(8月11日付)は、イラクとシリアのシャッラービーン部族のムハンマド・アーリフ報道官がシリア民主軍支持を表明したと伝えた。

 

AFP, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2020年8月11日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月11日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計47人、うち回復したのは32人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1354364994768388/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治したと発表した。

感染者が確認されたのは、トルコの占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計47人(うち21人は「解放区」、24人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは32人となった。

AFP, August 11, 2020、ACU, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が死亡したと発表(2020年8月11日)

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のムスタファー・ジューワーン議長は、支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が死亡したと発表した。

感染が確認されたのは、ジャズィーラ地域14人、シャフバー地域5人、医療スタッフ3人。

これにより、8月11日現在の同地での感染者数は計138人(内訳はジャズィーラ地域98人、シャフバー地域19人、ラッカ県9人、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市4人、ダイル・ザウル県8人)、うち死亡したのは7人、回復したのは10人となった。

ANHA(8月11日付)が伝えた。

 

AFP, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でトルコ軍、「決戦」作戦司令室とシリア軍が砲撃戦(2020年8月11日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから158日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府支配下のサラーキブ市を砲撃した。

また、「決戦」作戦司令室もダーディーフ村一帯、ルワイハ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、ルワイハ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村、カンスフラ村、フライフィル村、ハルーバ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村一帯、マアッルバリート村、マジュダリヤー村、アリーハー市東一帯、ナイラブ村を砲撃した。

この砲撃戦で、女性1人がナイラブ村で負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(イドリブ県8件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 11, 2020、ANHA, August 11, 2020、AP, August 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2020、Reuters, August 11, 2020、SANA, August 11, 2020、SOHR, August 11, 2020、UPI, August 11, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がロシア軍の航空支援を受けて、ハマー県東部の砂漠地帯でダーイシュを掃討(2020年8月10日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ロシア軍の航空支援を受けて、県東部の砂漠地帯(イスリヤー村一帯)でダーイシュ(イスラーム国)のセルを捜索、これを掃討した。

AFP, August 10, 2020、ANHA, August 10, 2020、AP, August 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2020、Reuters, August 10, 2020、SANA, August 10, 2020、SOHR, August 10, 2020、UPI, August 10, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室の散発的戦闘続く(2020年8月10日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから157日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ダイル・サンバル村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で、政府に逮捕者の釈放を求める抗議デモが発生、デモ参加者は難民キャンプ地区でタイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

AFP, August 10, 2020、ANHA, August 10, 2020、AP, August 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2020、Reuters, August 10, 2020、SANA, August 10, 2020、SOHR, August 10, 2020、UPI, August 10, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県での爆発で国民軍戦闘員1人負傷(2020年8月10日)

ハサカ県では、SANA(8月10日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のフワイシュ・ナイーム村で国民軍所属のスルターン・ムラード師団の本部前でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

シリア人権監視団によると、この爆発で、戦闘員1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(8月10日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, August 10, 2020、ANHA, August 10, 2020、AP, August 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2020、Reuters, August 10, 2020、SANA, August 10, 2020、SOHR, August 10, 2020、UPI, August 10, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍はダイル・ザウル県でのアラブ系部族の蜂起の背後にダーイシュの主要な支援者であるシリア政府とトルコが背後にいると断じる(2020年8月10日)

シリア民主軍の総司令部は声明を出し、ダイル・ザウル県でのアラブ系部族の蜂起に関して、ダーイシュ(イスラーム国)の主要な支援者であるシリア政府とトルコが背後にいる長期的な計略だと非難したうえで、アラブ系部族がシリア民主軍と連帯したことで、内乱の火を沈静化することができたと自賛した。

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ANHA(8月10日付)は、ハサカ県シャッダーディー市一帯地域とタッル・ハミース市のアラブ系部族の族長と名士らが、シリア民主軍支持を表明したと伝えた。

また、ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市で、シリア政府に対する抗議デモが発生した。

デモ参加者は、シリア政府、シリア軍、「イランの民兵」の排斥を訴えた。

AFP, August 10, 2020、ANHA, August 10, 2020、AP, August 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2020、Reuters, August 10, 2020、SANA, August 10, 2020、SOHR, August 10, 2020、UPI, August 10, 2020などをもとに作成。

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シリア軍が北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸に向けて発砲(2020年8月10日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月10日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャフア村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍用車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

シリア人権監視団によると、爆発は何者かが車輌に手榴弾を投げつけて発生した。

また、ANHA(8月10日付)によると、シリア軍がユーフラテス川西岸から北・東シリア自治局の支配下にあるガラーニージュ市を砲撃し、住民2人が負傷した。

しかし、シリア人権監視団によると、シリア軍による攻撃は、砲撃ではなく発砲で、北・東シリア自治局支配下のユーフラテス川東岸ではなく、ユーフラテス川を泳いで渡ろうとした男性2人に向けて行われたという。

発砲を受けた2人は軽傷を負ったという。

AFP, August 10, 2020、ANHA, August 10, 2020、AP, August 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2020、Reuters, August 10, 2020、SANA, August 10, 2020、SOHR, August 10, 2020、UPI, August 10, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2020年8月10日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月10日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計46人、うち回復したのは31人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1353422534862634/

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シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人の感染者が完治したと発表した。

確認された感染者は、シリア政府支配地域からシャーム解放機構支配下のアレッポ県北部ダーラ・イッザ市への訪問者。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計46人(うち21人は「解放区」、23人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは31人となった。

AFP, August 10, 2020、ACU, August 10, 2020、ANHA, August 10, 2020、AP, August 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2020、Reuters, August 10, 2020、SANA, August 10, 2020、SOHR, August 10, 2020、UPI, August 10, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局保健委員会は新たに18人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治したと発表(2020年8月10日)

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のムスタファー・ジューワーン議長は、支配地域で新たに18人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、5人の感染者が完治したと発表した。

感染が確認されたのは、ハサカ県ハサカ市2人、カーミシュリー市9人、ルマイラーン町1人、ダイル・ザウル県2人、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市3人、ラッカ県1人。

これにより、8月10日現在の同地での感染者数は計119人、うち死亡したのは5人、回復したのは10人となった。

ANHA(8月10日付)が伝えた。

AFP, August 10, 2020、ANHA, August 10, 2020、AP, August 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2020、Reuters, August 10, 2020、SANA, August 10, 2020、SOHR, August 10, 2020、UPI, August 10, 2020などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室はイドリブ県に飛来した有志連合所属と思われるドローンを迎撃(2020年8月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーリム市近郊のスンマーク山に展開する「決戦」作戦司令室の部隊が、超低空で飛来した所属不明の無人航空機(ドローン)を重火器で迎撃した。

ドローンは米主導の有志連合所属と見られる。

AFP, August 9, 2020、ANHA, August 9, 2020、AP, August 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2020、Reuters, August 9, 2020、SANA, August 9, 2020、SOHR, August 9, 2020、UPI, August 9, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県を砲撃、ハサカ県でシリア民主軍と交戦(2020年8月9日)

ラッカ県では、ANHA(8月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、アイン・イーサー市近郊の フーシャーナー村に近いM4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍が、タッル・タムル町近郊で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

この戦闘で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員2人が死亡した。

AFP, August 9, 2020、ANHA, August 9, 2020、AP, August 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2020、Reuters, August 9, 2020、SANA, August 9, 2020、SOHR, August 9, 2020、UPI, August 9, 2020などをもとに作成。

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政府支配下のダイル・ザウル市でアカイダート部族の族長と名士が、「アカイダート軍」を結成し、米軍とシリア民主軍への人民抵抗運動を開始すると発表(2020年8月9日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月9日付)によると、アカイダート部族の族長と名士が、シリア政府支配下のダイル・ザウル市で会合を開き、米国とシオニストの支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が住民に対して行っている攻撃や犯罪行為に対して一致団結して対応する必要を確認した。

ダイル・ザウル市内のアラブ・テントで開催された会合において発表された声明のなかで、族長と名士は、米国とシオニストの支援を受けるシリア民主軍が、あらゆるレッド・ラインに抵触し、祖国や社会に攻撃を加え、祖国の財産を略奪し、アカイダート部族の族長の一人のおじにあたるマトシャル・ハンムード・ジャドアーン・ハフル氏に代表される愛国的象徴を粛清したと非難した。

そのうえで、アカイダート部族の子息の願望に応えるべく政治評議会を設置し、国家と連携して、部族の子息からなるアカイダート軍を組織し、占領者(米国)、その手先、傭兵(シリア民主軍)に対する人民抵抗を開始すると宣言した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がフライジーヤ村の名士の自宅に対して強制捜査を行い、名士の息子を逮捕、保管されていた名士の持ち物を押収した。

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ハサカ県では、SANA(8月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市のアラーヤー地区で、シリア民主軍が住民1に発砲し、殺害した。

同市の複数の住民が明らかにしたところによると、シリア民主軍は、兵役を拒否していたこの住民を追跡し、逮捕しようとした際に発砲、死に至らしめたという。

一方、北・東シリア自治局が運営するアリーシャ町の国内避難民(IDPs)キャンプ(アリーシャ・キャンプ)で火災が発生し、テント25張以上が焼失した。

ANHA(8月9日付)によると、死傷者はなかった。

キャンプには現在、14,000人のIDPsが収容されている。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は、シリア政府支配地域への密輸に関与していたとしてメンバー約20人を逮捕した。

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ANHA(8月9日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域のアラブ系部族の族長と名士、アレッポ市シャイフ・マクスード地区の名望家らが、シリア民主軍支持を表明したと伝えた。

AFP, August 9, 2020、ANHA, August 9, 2020、AP, August 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2020、Reuters, August 9, 2020、SANA, August 9, 2020、SOHR, August 9, 2020、UPI, August 9, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2020年8月9日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月9日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、同地での感染者数は計45人、うち回復したのは29人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1352545754950312/

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一方、シリア人権監視団はトルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

感染者が確認されたのは、アレッポ県北部のバーブ・サラーマ国境通行所近くに設置されている国内避難民(IDPs)キャンプ。

これにより、6月9日以降、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」と占領地で確認された感染者数は計45人(うち20人は「解放区」、23人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは29人となった。

AFP, August 9, 2020、ACU, August 9, 2020、ANHA, August 9, 2020、AP, August 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2020、Reuters, August 9, 2020、SANA, August 9, 2020、SOHR, August 9, 2020、UPI, August 9, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県に新たな拠点を設置、「決戦」作戦司令室とともにシリア軍を砲撃(2020年8月9日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから156日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府支配下のサーン村、ダイル・サンバル村、ザーウィヤ山地方一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

また「決戦」作戦司令室もシリア政府支配下のハーン・スブル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村、マウザラ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、ラタキア県クルド山地方に近いラーキム丘に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は71カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと67)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市ラムル・ジャヌービー地区にある「ロシアの民兵」の住居に武装集団が押し入り、1人を殺害した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月11日付)によると、殺害されたのはアラー・ナージー・イード氏。

ロシアの民間軍事会社に雇われリビアでの戦闘に参加していた人物だという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県3件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 9, 2020、ANHA, August 9, 2020、AP, August 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2020、August 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 9, 2020、Reuters, August 9, 2020、SANA, August 9, 2020、SOHR, August 9, 2020、August 10, 2020、UPI, August 9, 2020などをもとに作成。

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アカイダート部族は米軍にクルド人戦闘員の排除とダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県の自治を要求(2020年8月8日)

『シャルク・アウサト』(8月8日付)は、ダイル・ザウル県ズィーバーン町、ハワーイジュ村などでアラブ系部族による抗議デモと蜂起が続くなか、アカイダート部族の族長や名士が有志連合を主導する米軍と会談し、部族側の要求を示したと伝えた。

アカイダート部族のシャイフの一人は、同紙に対して「ズィーバーン町で、米軍の士官複数が出席し、事態収拾に向けた会合が開かれた。人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に近い部族からも複数人が出席した」と述べた。

このシャイフは「(会合での要求は)もはや事態収拾全般に限定されるものではなかった。シリア民主軍によって奪われている権利の回復が求められた。なかでも、この地域の住民は自治から排除され、クルディスタン労働者党(PKK)のメンバーに委ねられている。とくに治安や石油といった部門がそうだ」としたうえで、次のように述べた。

「シャイフたちの要求は、アラブ人による政治的な地元自治局の結成に集中した。この自治局は、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県の農村地域の自治を統括するものだ。また、アラブ系部族の子息からなる軍隊を設置し、治安維持、汚職撲滅にあたることも求められた」。

AFP, August 9, 2020、ANHA, August 9, 2020、AP, August 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2020、Reuters, August 9, 2020、SANA, August 9, 2020、SOHR, August 9, 2020、UPI, August 9, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県タッル・リフアト市出身のIDPsが抗議デモを行い、シャーム戦線が逮捕した第23師団司令官の釈放を要求(2020年8月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のサジュー村で、タッル・リフアト市出身の国内避難民(IDPs)が抗議デモを行い、シャーム戦線が逮捕した第23師団司令官の釈放を訴えた。

シャーム戦線は、タッル・リフアト市出身の戦闘員によって構成されている第23師団が内乱を煽っているなどとして、アフリーン市一帯やアアザーズ市一帯の拠点を襲撃し、司令官を拘束していた。

AFP, August 8, 2020、ANHA, August 8, 2020、AP, August 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2020、Reuters, August 8, 2020、SANA, August 8, 2020、SOHR, August 8, 2020、UPI, August 8, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でアラブ系部族、シリア民主軍、有志連合の三者会合(2020年8月8日)

ダイル・ザウル県のムーハサン市で、ブーカマール郡部族評議会、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、米主導の有志連合の各代表による三者会合が開催され、アラブ系部族長を狙った暗殺事件、ズィーバーン町などでのアラブ系部族の蜂起などへの対応について協議した。

ANHA(8月8日付)によると、会合には、ブーカマール郡のシュアイタート部族の族長であるナースィル・タッラーフ・ハラフ氏を代表とする族長と名士の代表20人あまり、シリア民主軍ダイル・ザウル地区司令官のルーニー・ムハンマド氏およびダイル・ザウル軍事評議会メンバー、有志連合の民生担当チームが出席した。

会合のなかで、ムハンマド司令官は、アラブ系部族長らの暗殺事件に関して、シリア政府、ダーイシュ(イスラーム国)、トルコが背後にいると釈明、検問所の増設やパトロールの強化、武装集団の潜入阻止と掃討を通じて対応すると述べた。

これに対して、族長や名士からは、シリア民主軍の措置への支持が表明されるとともに、有志連合に対して、諜報面でのシリア民主軍の支援を要請した。

 

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ANHA(8月8日付)は、ラッカ県のスフバ部族、ムアーディラ部族などの族長、ダイル・ザウル県のブーカマール市一帯の部族の族長たち、ハサカ県フール町一帯のハワーティナ部族の族長、アカイダート部族の戦闘員が、シリア民主軍への支持を表明したと伝えた。

AFP, August 8, 2020、ANHA, August 8, 2020、AP, August 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2020、Reuters, August 8, 2020、SANA, August 8, 2020、SOHR, August 8, 2020、UPI, August 8, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県シュハイル村でシリア民主軍による住民摘発続く(2020年8月8日)

ハサカ県では、SANA(8月8日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村、タヤーナ村、ズィーバーン町、ハワーイジュ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の包囲、住民摘発、検問所増設が続くなか、住民はシリア民主軍と米軍の撤退を求める抗議行動を継続した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍はシュハイル村で住民7人を逮捕した。

その一方で4日に封鎖していた同村への車輌の往来を解禁した。

AFP, August 8, 2020、ANHA, August 8, 2020、AP, August 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2020、Reuters, August 8, 2020、SANA, August 8, 2020、SOHR, August 8, 2020、UPI, August 8, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2020年8月8日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月8日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計43人、うち回復したのは29人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1351605798377641/

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一方、シリア人権監視団は、トルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

感染者が確認されたのは、アレッポ県アフリーン市とアフタリーン市。

これにより、6月9日以降、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」と占領地で確認された感染者数は計43人(うち20人は「解放区」、21人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは29人となった。

AFP, August 8, 2020、ACU, August 8, 2020、ANHA, August 8, 2020、AP, August 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2020、Reuters, August 8, 2020、SANA, August 8, 2020、SOHR, August 8, 2020、UPI, August 8, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が死亡したと発表(2020年8月8日)

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のムスタファー・ジューワーン議長は、支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が死亡と発表した。

感染が確認されたのは、ハサカ県ハサカ市11人、カーミシュリー市3人、ダイル・ザウル県1人、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市一帯)4人。

これにより、8月8日現在の同地での感染者数は計86人、うち死亡したのは4人となった。

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また、北・東シリア自治局のユーフラテス地域は、8月18日までの期間、域内外への移動、冠婚葬祭、スポーツ・サロン、カフェ、公園などでの集会を禁止することを決定した。

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ANHA(8月8日付)が伝えた。

AFP, August 8, 2020、ANHA, August 8, 2020、AP, August 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2020、Reuters, August 8, 2020、SANA, August 8, 2020、SOHR, August 8, 2020、UPI, August 8, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者がフリーメイソンのロゴがプリントされたシャツを着る男性と写真に収まる(2020年8月7日)

ドゥラル・シャーミーヤ(8月7日付)をはじめとする反体制系サイトは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の隣に、フリーメイソンのロゴがプリントされたTシャツを来ている男性が写っている写真がSNS上で拡散され、話題となっていると一斉に伝えた。

写真は8月6日にジャウラーニー指導者がハマー県のハラファーヤー市を訪問した際に撮られたもの。

SNS上では、この男性がシャーム解放機構の関係者、ジャウラーニー指導者の護衛ではないかとの憶測を呼んだ。

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これに関して、シャーム解放機構の広報関係局長のタキーッディーン・ウマル氏は報道声明を出し、「シャツを着ている人物は民間人で、ジャーラーニー氏が視察したキャンプにいた一人である」としたうえで「この人物との間に何らの組織的なつながりもない」と発表した。

そのうえで「こうした衣服は、人権団体や支援団体がシリア国内の要支援者に配給したもので、ほとんどの人は、こうした洋服に書かれているメッセージやマークが何であるかを分かっていない」と付言した。

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また、フリーメイソンのロゴがプリントされているシャツを着ていた男性本人のビデオ・メッセージが「自由北部人」を名乗るツイッターのアカウント(https://twitter.com/alshmali_alhr0)を通じて発表された。

ズィヤード・ジャールードを名乗るこの男性は、自らがハマー県ハラファーヤー市出身だとしたうえで、シャーム解放機構を含むいかなる組織にも加わっていない一市民だと述べた。

フリーメイソンのロゴについては「読めないし、書けない」などと述べたうえで、その場でTシャツを焼却した。

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All4syriaを運営するアイマン・アブドゥンヌール氏は「シャーム解放機構が公開したこの写真には、ジャウラーニーの前にいる人物が来ているシャツにフリーメイソンのワシントン・ロッジのロゴがはっきりと見て取れる。この人物はこのTシャツをどこで入手したのかという疑問が残る。 例えばイドリブ・ロッジのメンバーなのだろうか?」と疑義を呈していた。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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ラタキア県ハッダーダ丘などでシリア軍と「決戦」作戦司令室の戦い続く(2020年8月8日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから156日目を迎えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がブルカーン丘一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のクルド山一帯、とりわけハッダーダ丘一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室に所属するシャーム解放機構がカフルバッティーフ村一帯でシリア軍兵士を狙撃、1人を射殺した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対してシリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方のフライフィル村、ファッティーラ村、バーラ村、スフーフン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、戦車や兵站物資を積んだ車輌約40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県8件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 8, 2020、ANHA, August 8, 2020、AP, August 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 8, 2020、Reuters, August 8, 2020、SANA, August 8, 2020、SOHR, August 8, 2020、UPI, August 8, 2020などをもとに作成。

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ANHAはアラブ系部族の族長らがシリア民主軍への支持を表明したと伝える(2020年8月7日)

ANHA(8月7日付)は、ジャウワール部族、ウライユ部族、ブライジュ部族の族長らが声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明したと伝えた。

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