北・東シリア自治局支配下のガラーニージュ市(ダイル・ザウル県)で住民どうしが戦闘となり、2人死亡、12人負傷(2020年8月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のガラーニージュ市で住民どうしが戦闘となり、2人が死亡、12人が負傷した。

またキバル村近郊では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, August 2, 2020、ANHA, August 2, 2020、AP, August 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2020、Reuters, August 2, 2020、SANA, August 2, 2020、SOHR, August 2, 2020、UPI, August 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県を砲撃し、男性1人負傷(2020年8月2日)

ラッカ県では、ANHA(8月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線に位置するフーシャーナー村一帯を砲撃し、男性1人が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(8月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯のタッル・ハルマル村、ヌワイハート・ダーダー村、アブダーン村、ハドラーウィー村を砲撃した。

AFP, August 2, 2020、ANHA, August 2, 2020、AP, August 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2020、Reuters, August 2, 2020、SANA, August 2, 2020、SOHR, August 2, 2020、UPI, August 2, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2020年8月2日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月2日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、同地での感染者数は計36人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1346405922230962/

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一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに5人の新型コロナウイルス感染者が確認された。

これにより、6月9日以降、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」と占領地で確認された感染者数は計37人(うち17人は「解放区」、19人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは17人となった。

AFP, August 2, 2020、ACU, August 2, 2020、 ANHA, August 2, 2020、AP, August 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2020、Reuters, August 2, 2020、SANA, August 2, 2020、SOHR, August 2, 2020、UPI, August 2, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局保健委員会はハサカ市で新たに29人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表(2020年8月2日)

北・東シリア自治局のジュワーン・ムスタファー保健委員会(保健省に相当)共同議長は声明を出し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市(ハサカ県)で新型コロナウイルス感染者5人が新たに確認されたと発表した。

北・東シリア自治局保健委員会(保健省に相当)のジュワーン・ムスタファー共同議長は支配地域内で19人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、北・東シリア自治局支配地域における新型コロナウイルス感染者数は24人となった。

内訳は、ジャズィーラ地域(ハサカ県)16人、ラッカ県3人、ダイル・ザウル県3人。

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一方、北・東シリア自治局ユーフラテス地域のハドラ・ハサン保健委員会共同議長は、アレッポ県アイン・アラブ市(コバネ)で新型コロナウイルス感染者が確認されたとの一部情報に関して、ANHA(8月2日付)に対して「ユーフラテス地域、そしてコバネ市には感染者はいない」と否定した。

AFP, August 2, 2020、ANHA, August 2, 2020、AP, August 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2020、Reuters, August 2, 2020、SANA, August 2, 2020、SOHR, August 2, 2020、UPI, August 2, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県で交戦(2020年8月2日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから150日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カフルナブル市一帯で砲撃戦を行った。」

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 2, 2020、ANHA, August 2, 2020、AP, August 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 2, 2020、Reuters, August 2, 2020、SANA, August 2, 2020、SOHR, August 2, 2020、UPI, August 2, 2020などをもとに作成。

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米国務省レヴァント問題担当次官補代理が反体制活動家で元首相のリヤード・ヒジャーブ氏と会談(2020年8月1日)

在ダマスカス米国大使館はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/usembassysyria)を通じて、ジョエル・レイバーン国務省レヴァント問題担当次官補代理が反体制活動家で元首相のリヤード・ヒジャーブ氏が国務省高官と会談し、国連安保理決議第2254号の実施状況、シーザー・シリア市民保護法などについて意見を交わしたと発表した。

https://twitter.com/USEmbassySyria/status/1289633217193095170

AFP, August 2, 2020、ANHA, August 2, 2020、AP, August 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2020、Reuters, August 2, 2020、SANA, August 2, 2020、SOHR, August 2, 2020、UPI, August 2, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県ハラータ油田一帯にあるシリア軍と国防隊の検問所複数カ所を攻撃し、兵士2人死亡(2020年8月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハラータ油田一帯にあるシリア軍と国防隊の検問所複数カ所を攻撃し、兵士2人が死亡した。

AFP, August 1, 2020、ANHA, August 1, 2020、AP, August 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2020、Reuters, August 1, 2020、SANA, August 1, 2020、SOHR, August 1, 2020、UPI, August 1, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県、ハサカ県を砲撃(2020年8月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアイン・イーサー市一帯を砲撃、子供3人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市に近いウンム・ハルマラ村でシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のマーリア市で地元の住民どうしが撃ち合いとなった。

AFP, August 1, 2020、ANHA, August 1, 2020、AP, August 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2020、Reuters, August 1, 2020、SANA, August 1, 2020、SOHR, August 1, 2020、UPI, August 1, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室はハマー県、イドリブ県で交戦(2020年8月1日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから149日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のカルアト・マディーク町を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地地方のバイニーン村、ダイル・サンバル村、ルワイハ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区でシリア政府との和解に応じた反体制武装集団の戦闘員が遺体で発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 1, 2020、ANHA, August 1, 2020、AP, August 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 1, 2020、Reuters, August 1, 2020、SANA, August 1, 2020、SOHR, August 1, 2020、UPI, August 1, 2020などをもとに作成。

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国民軍報道官はエジプト軍がシリアに派遣されたことを示す音声データを提供(2020年7月31日)

アラビー21(7月31日付)は、シリアのイドリブ県やアレッポ県に派遣されたとされるエジプト軍部隊の交信を録音したとする音声データを入手したと伝え、これを公開した。

音声データは33秒の短いもので、エジプト軍兵士と思われる2人が、エジプト方言で通信チャンネルについて訊ね合っている。

データを提供したのは、トルコの支援を受けてシリア北部で活動する国民軍のユースフ・ハンムード報道官。

7月30日に録音されたもので、エジプト軍が部隊を派遣したとのトルコの情報は「100%正しい」と述べている。

AFP, August 1, 2020、ANHA, August 1, 2020、AP, August 1, 2020、Arabi 21, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2020、Reuters, August 1, 2020、SANA, August 1, 2020、SOHR, August 1, 2020、UPI, August 1, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われるドローンがイドリブ県サルマダー市近郊のワタド石油社をミサイル攻撃、ワタド石油社はこれを否定(2020年7月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が、サルマダー市近郊のワタド石油社に向けてミサイル3発を発射、同社の施設が被弾し、火災が発生した。

ワタド石油社は、シャーム解放機構の傘下組織で、同機構が軍事・治安権限を握る「解放区」で灯油、ガソリンなどの燃料の取引を行っている。

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これに関して、ワタド石油社の広報局長を務めるサフワーン・アフマド氏は、ドゥラル・シャーミーヤ(7月31日付)に対して、「一次情報は、グラッド地対地ミサイル・タイプの中距離ミサイル3発によって市場が根割れたことで火災が発生したことを示している」と述べ、ドローンの爆撃だとの情報を否定した。

AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局を構成するラッカ民生民主局はラッカ市隔離を宣言(2020年7月31日)

北・東シリア自治局を構成する自治政体の一つラッカ民生民主局(ラッカ民政評議会)は声明を出し、新型コロナウイルス感染症対策として、7月31日から2週間、ラッカ民生民主局の支配地域にいたるすべての道路を封鎖、ラッカ市を隔離することを決定した。


AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルス感染者確認を受けて封鎖されていたイドリブ県サルミーン市への往来規制解除(2020年7月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、新型コロナウイルス感染者が確認されたのを受けて、7月26日に封鎖されていたサルミーン市への往来規制が解除された。

AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦し、双方に死傷者(2020年7月31日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから148日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所でシリア軍とシャーム解放機構が激しく交戦し、シリア軍兵士4人が死亡、6人が負傷した。

また、ザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯に潜入しようとしたシリア軍部隊が、地雷の爆発に巻き込まれて、士官1人と兵士2人が死亡した。

これに対して、シリア軍はルワイハ村一帯を砲撃、シャーム解放機構メンバー1人が死亡、1人が負傷した。

シリア軍はこのほかにも、カンスフラ村、カフル・ウワイド村、アイン・ラールーズ村、ファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村などを砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のクルド山一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたダーイシュの妻たちがシャーム解放機構支配下のイドリブ県に密送(2020年7月30日)

反体制系サイトのユーフラテス・プレス(7月30日付)は、北・東シリア自治局支配下のハサカ県フール・キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻たちが、シャーム解放機構主導の反体制派の支配下にあるイドリブ県に密送されていると伝え、その映像を公開した。

同サイトによると、密送は、フール・キャンプから、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域と北・東シリア自治局の支配地域が接するアレッポ県北東部のアウン・ダーダート村の通行所を経由して行われており、女性らの移送にはシリア軍も関与しているという。

公開されたビデオでは、女性の1人が流ちょうなアラビア語で「ロシア国籍を持つ2人組に連れられてイドリブ県に入った」、「私たちはアブー・ルカイヤの車に乗ってきた」などと述べている。

アブー・ルカイヤとは彼女らの密送を手引きした密輸業者だと思われる。

https://youtu.be/XmswU3SIs0U

AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Euphrates Post, July 20, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたダーイシュ戦闘員の家族4約150人がダイル・ザウル県に帰還(2020年7月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局が管理するフール・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の家族41世帯約150人が、地元の部族長らの仲介と身元保証を受けて、ダイル・ザウル県に帰還した。

AFP, July 30, 2020、ANHA, July 30, 2020、AP, July 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2020、Reuters, July 30, 2020、SANA, July 30, 2020、SOHR, July 30, 2020、UPI, July 30, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のタッル・ハラフ村(ハサカ県)の検問所近くで爆発が発生し、20人以上死傷(2020年7月30日)

ハサカ県では、ANHA(7月30日付)によると、トルコ占領下のタッル・ハラフ村にある国民軍のハムザート師団と警察(内務治安部隊、いわゆる「自由警察」)の共同検問所近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、20人以上が死傷した(シリア人権監視団によると、9人が死亡、15人以上が負傷)。

一方、SANA(7月30日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局支配下のタッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジンディールス町で国民軍に所属する戦闘員どうしが激しく交戦した。

AFP, July 30, 2020、ANHA, July 30, 2020、AP, July 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2020、Reuters, July 30, 2020、SANA, July 30, 2020、SOHR, July 30, 2020、UPI, July 30, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で新たに1人の新型コロナウイルス感染者確認(2020年7月30日)

シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認された。

これにより、6月9日以降、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」と占領地で確認された感染者数は計31人(うち17人は「解放区」、14人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは16人となった。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月30日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、同地での感染者数は計31人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1343822319155989/

AFP, July 30, 2020、ACU, July 30, 2020、ANHA, July 30, 2020、AP, July 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2020、Reuters, July 30, 2020、SANA, July 30, 2020、SOHR, July 30, 2020、UPI, July 30, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地域内で19人の新型コロナウイルス感染者が確認(2020年7月30日)

北・東シリア自治局保健委員会(保健省に相当)のジュワーン・ムスタファー共同議長は支配地域内で19人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

ムスタファー共同議長によると、19人のうち、11人がジャズィーラ地域(ハサカ県)、3人がラッカ県、3人がダイル・ザウル県で感染を確認されたという。

保健委員会はこれまでに北・東シリア自治局支配地域内で8人の感染者を確認したと発表しており、これまでの感染者数の合計は25人となった。

ANHA(7月30日付)が伝えた。

AFP, July 30, 2020、ANHA, July 30, 2020、AP, July 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2020、Reuters, July 30, 2020、SANA, July 30, 2020、SOHR, July 30, 2020、UPI, July 30, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年7月30日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから147日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるバスカラー村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバーラ村、カンスフラ村、フライフィル村、ファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県8件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 30, 2020、ANHA, July 30, 2020、AP, July 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 30, 2020、Reuters, July 30, 2020、SANA, July 30, 2020、SOHR, July 30, 2020、UPI, July 30, 2020などをもとに作成。

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ロシアが支援する第5軍団の教練修了式で戦闘員らが体制打倒、「イランの民兵」排斥を訴える(2020年7月29日)

HFL(7月29日付)は、シリア軍第5軍団の兵士数百人が、ダルアー県ブスラー・シャーム市で行われた教練修了式後の祝典で、体制打倒、「イランの民兵」排除、逮捕者釈放を連呼したと伝え、その映像を公開した。

教練修了式は、ロシアの支援を受けるシリア軍第8師団の監督のもとに教練を終えた約1,000人が参加した。

第5軍団は、ロシアの支援のもとにシリア政府と和解した元反体制武装集団の戦闘員を動員して結成された部隊。

AFP, July 29, 2020、ANHA, July 29, 2020、AP, July 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2020、HFL, July 29, 2020、Reuters, July 29, 2020、SANA, July 29, 2020、SOHR, July 29, 2020、UPI, July 29, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県の反体制派がトルコの計画に従いアゼルバイジャンに向かう準備を開始する一方、シャーム解放機構はリビア行きを拒否したフッラース・ディーン機構の外国人戦闘員を逮捕(2020年7月29日)

ANHA(7月29日付)は、複数の独自筋の話として、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県で活動する反体制派戦闘員が、トルコの計画に従って、アゼルバイジャンに向かう準備を開始したと伝えた。

同独自筋によると、この動きは、トルコのフルシ・アカル国防大臣が、7月13日から続くアルメニアとアゼルバイジャンの軍事的緊張に関して、アゼルバイジャンを支持すると表明したのに伴うもの。

戦闘員数十人からなる第1陣は、犠牲祭(イード・アドハー)明けにトルコ領内に入り、そこからアゼルバイジャンに向かうという。

派遣される戦闘員には5,000米ドルの報酬が支払われるという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、フッラース・ディーン機構に所属する「沿岸軍」のファドル・リービーを名乗る司令官と、外国人戦闘員5人を逮捕した。

逮捕された6人は、トルコからリビアに転戦することを指示されたが、これを拒否していたという。

AFP, July 29, 2020、ANHA, July 29, 2020、AP, July 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2020、Reuters, July 29, 2020、SANA, July 29, 2020、SOHR, July 29, 2020、UPI, July 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局は新型コロナウイルス感染症対策としてジャズィーラ地域で再び外出禁止令を発出(2020年7月29日)

北・東シリア自治局の執行評議会は決定第86号を施行し、新型コロナウイルス感染拡大に対処するため、7月30日から10日間、ジャズィーラ地域で外出禁止令を発出した。

この間、ジャズィーラ地域内外への移動は、商業目的を除いて禁止されるとともに、スポーツ施設、式場、カフェの営業、市内の旅客バスでの移動が禁止される。

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また、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の危機対策チームは域内での新型コロナウイルス感染者が8人に増加、数十人に感染の疑いがあることを明らかにしたうえで、7月30日から外出禁止令を発出することを決定した。

さらに、北・東シリア自治局ユーフラテス地域の宗教機構は声明を出し、犠牲祭、金曜日の集団礼拝、モスク内での集会を中止すると発表した。

AFP, July 29, 2020、ANHA, July 29, 2020、AP, July 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2020、Reuters, July 29, 2020、SANA, July 29, 2020、SOHR, July 29, 2020、UPI, July 29, 2020などをもとに作成。

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米占領下のタンフ国境通行所から潜入した革命特殊任務軍メンバー2人を当局が逮捕(2020年7月29日)

ヒムス県では、SANA(7月29日付)によると、関係当局が米主導の有志連合の占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)からカルヤタイン市に潜入しようとしたオートバイに乗った2人組を逮捕、所持していた武器、装備を押収した。

逮捕されたのは、ムハンマド・ドゥフール氏とアブドゥッラー・フーヤーン・シャーリーシュ氏。

いずれも米軍の支援を受ける革命特殊任務軍のメンバー。

AFP, July 29, 2020、ANHA, July 29, 2020、AP, July 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2020、Reuters, July 29, 2020、SANA, July 29, 2020、SOHR, July 29, 2020、UPI, July 29, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県M4高速道路でのロシア・トルコ軍の合同パトロールが2日連続で中止に(2020年7月29日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから146日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で予定されていたロシア軍とトルコ軍による合同パトロールが中止された。

パトロールは28日にも中止されていた。

中止の理由は不明だが、28日は沿線一帯にトルコ軍が展開し、安全確保に努めていた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方のカンスフラ村、アイン・ラールーズ村、バーラ村、マウザラ村、バルユーン村、ウライニバ村、マアーッラト・ナアサーン村、ファッティーラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村を砲撃、バルユーン村で住民4人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍が撃った砲弾は200発以上に及んだ。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府支配下のカフルナブル市を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村で軍事情報局の士官(少尉)が武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, July 29, 2020、ANHA, July 29, 2020、AP, July 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 29, 2020、Reuters, July 29, 2020、SANA, July 29, 2020、SOHR, July 29, 2020、UPI, July 29, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のラアス・アイン市(ハサカ県)でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発(2020年7月28日)

ハサカ県では、SANA(7月28日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民複数人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(7月28日付)によると、トルコ占領下のバーブ市で、トルコの支援を受ける国民軍が指名手配中のワーキー家の子息の自宅を強制捜査し、父親を逮捕、これに抵抗したワーキー家と交戦した。

AFP, July 28, 2020、ANHA, July 28, 2020、AP, July 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2020、Reuters, July 28, 2020、SANA, July 28, 2020、SOHR, July 28, 2020、UPI, July 28, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者は政府支配地域で20人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2020年7月28日)

保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治したと発表した。

これにより、7月28日現在の同地での感染者数は計694人、うち死亡したのは40人、回復したのは220人となった。

SANA(7月28日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月28日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、同地での感染者数は計30人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1342042476000640/

AFP, July 28, 2020、ACU, July 28, 2020、ANHA, July 28, 2020、AP, July 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2020、Reuters, July 28, 2020、SANA, July 28, 2020、SOHR, July 28, 2020、UPI, July 28, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県ザーウィヤ山地方で交戦(2020年7月28日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから145日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、マウザラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約35輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, July 28, 2020、ANHA, July 28, 2020、AP, July 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 28, 2020、Reuters, July 28, 2020、SANA, July 28, 2020、SOHR, July 28, 2020、UPI, July 28, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府支配下のアブー・ラースィーン町(ハサカ県)を砲撃し、女性1人負傷(2020年7月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府の支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃し、女性1人が負傷した。

また砲撃を受けて、住民多数が避難した。

一方、SANA(7月26日付)は、ラアス・アイン市近郊の村々で、トルコの占領や国民軍に所属する武装集団の抑圧を逃れ、多数の住民がシリア政府支配下のアブー・ラースィーン(ザルカーン)町方面に避難している、と伝えた。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県のシリア政府支配地域を砲撃(2020年7月27日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから144日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍と「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のカフルナブル市およびその一帯、ムアスラーン村、サラーキブ市一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

対するシリア軍も、「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方のカンスフラ村、カフル・ウワイド村、マウザラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、バイルーン村、アルナバ村、ナイラブ村を砲撃し、民家複数棟が被害を受けた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で武装集団が、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元司令官の自宅を襲撃、この元司令官を含む5人を殺害した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、ナワー市北でシリア軍第4師団の車が武装集団の襲撃を受け、兵士3人が死亡、5人が負傷した。

さらに、RT(7月27日付)によると、ヌアイマ村にあるハーリド・アッブード人民議会議員の自宅に手榴弾が投げ込まれた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県4件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、RT, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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