北・東シリア自治局の支配下のアブー・ハマーム市(ダイル・ザウル県)で教師数十人が生活状況改善や給与引き上げを訴える抗議デモ、自治局傘下のアブー・ハマーム教育連合の代表が乱入し、プラカードを破り捨てるなどの暴行(2020年7月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市で教師数十人が生活状況改善や給与引き上げを訴える抗議デモを行った。

だが、北・東シリア自治局の傘下にあるアブー・ハマーム教育連合の代表が乱入し、プラカードを破り捨てるなどの暴行を加えた。

AFP, July 9, 2020、ANHA, July 9, 2020、AP, July 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2020、Reuters, July 9, 2020、SANA, July 9, 2020、SOHR, July 9, 2020、UPI, July 9, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市とカシュキーヤ村で「地元評議会」の汚職と生活難に抗議するデモ(2020年7月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市とカシュキーヤ村で地元の自治を担う「地元評議会」の汚職と生活難に抗議するデモが発生した。

一方、ブサイラ市では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の元戦闘員が正体不明の2人組の発砲を受け、死亡した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月8日)

ラッカ県では、ANHA(7月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊に位置するシリア軍と北・東シリア自治局の共同統治下のクール・ハサン村、ヒルバト・バカル村を砲撃した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がタッル・タムル町一帯地域で単独パトロールを実施した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で、治安活動を行い、覆面をした武装グループを摘発しようとしていた国民軍憲兵隊を地元の武装集団が襲撃した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍によるシリア穀物公社ハサカ県支部とハサカ電力公社の封鎖続く(2020年7月8日)

ハサカ県では、SANA(7月8日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市グワイラーン地区にあるシリア穀物公社ハサカ県支部やヌシューワ地区にあるハサカ電力公社などに対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の封鎖は7月8日も続いた。

封鎖は6月28日から続いている。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県での戦闘でシリア軍兵士1人、国民解放戦線戦闘員1人が死亡(2020年7月8日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから125日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯、シャフシャブー山一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、ルワイハ村一帯に展開するシリア軍を狙撃、兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が第46連隊基地一帯を砲撃し、国民解放戦線の戦闘員1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県フーア市でフッラース・ディーン機構の司令官が暗殺される(2020年7月7日)

イドリブ県では、ザマーン・ワスル(7月7日付)やステップ・ニュース(7月7日付)によると、フーア市にある新興のアル=カーイダ系組織の一つであるフッラース・ディーン機構の司令官の自宅で6日夜、爆発が発生し、自宅にいた司令官1人が死亡、家族1人が負傷した。

死亡したのは、「アブー・ハーリド・トゥルキーム」として知られるムハンマド・ハーリド氏。

ハーリド氏は、フッラース・ディーン機構のメンバーに重火器の使い方を教える教官を務めていた。

また、負傷したのは、「アブー・ムワッハド」を名乗るハーリド氏の娘婿。

イスラーム法学者で、シャーム解放機構のメンバーだった。

ステップ・ニュースによると、爆発の直後、シャーム解放機構がアブー・ハーリドの自宅に 押し入り、ハーリド氏や娘の持ち物、金品を略奪した。

なお、複数の情報筋によると、事件発生を受けるかたちで、シャーム解放機構とフッラース・ディーン機構がフーア市内で散発的に交戦、それぞれが戦闘員を派遣し、検問所を設置するなどして緊張が高まっている。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、Step News, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020、Zaman al-Wasl, July 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍のアブディー総司令官はシリア駐留ロシア軍司令官のチャイコフ准将と会談、調整と共同行動のレベルを引き上げることを合意(2020年7月7日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/MazloumAbdi/)を通じて、シリア駐留ロシア軍司令官のアレクサンドル・チャイコフ准将(司令官)と会談し、2019年10月23日の停戦合意に対するトルコの違反行為、とりわけ、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市のスィタール女性大会会合会場への爆撃による女性活動家3人の殺害への対応を協議し、調整と共同行動のレベルを引き上げることを合意したと発表した。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のタッル・アブヤド市での爆発で子供3人を含む6人死亡(2020年7月7日)

ラッカ県では、ANHA(7月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の支配下のクール・ハサン村を砲撃した。

一方、トルコ占領下のタッル・アブヤド市では車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア人権監視団によると、子供3人を含む6人が死亡、15人以上が負傷した。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県でシリア軍とダーイシュが激しく交戦し、ロシア軍が爆撃する一方、ハサン准将がラッカ県西部を視察(2020年7月7日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、アレッポ県とラッカ県の県境に近いイスリヤー村一帯の三角地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍と親政権民兵を攻撃し、激しい戦闘となった。

この戦闘で、シリア軍兵士11人、ダーイシュ戦闘員13人が死亡した。

戦闘激化を受けて、ロシア軍戦闘機が出撃し、同地一帯を爆撃した。

**

ヒムス県では、SANA(7月6日付)によると、タドムル市の関係当局が、スフナ市北西の砂漠地帯で「テロリスト」3人を要撃し殺害、また3人を逮捕、武器や装備を押収した。

**

ロシアのANNA通信(7月7日付)は「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将(第25師団)がシリア政府支配下のラッカ県西部砂漠地帯のを突如訪問した。

またスプートニク・ニュース(7月7日付)は、この訪問と合わせてシリア軍の増援部隊が派遣されたと伝えた。。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、ANNA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、Sputnik News, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で20回目となる合同パトロールを実施、ビダーマー町に初めて到達(2020年7月7日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから124日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で20回目となる合同パトロールを実施した。

合同パトロールはタルナバ村からジスル・シュグール市近郊のビダーマー町にいたる全長約60キロの区間で行われた。

両軍合同部隊がビダーマー町に到達したのは今回が初めて。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ車輌複数輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

他方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマウザラ村、バーラ村、バルユーン村、ルワイハ村、カンスフラ村などを砲撃し、住民5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、スカイラビーヤ市近郊で国防隊の車列が路上に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ、1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 7, 2020、ANHA, July 7, 2020、AP, July 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 7, 2020、Reuters, July 7, 2020、SANA, July 7, 2020、SOHR, July 7, 2020、UPI, July 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県とラッカ県でダーイシュが3人を殺害(2020年7月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)と思われる2人組の武装集団が、シュハイル村で若者1人を射殺した。

ダーイシュはまた、アブー・ハシャブ村近郊の街道で内務治安部隊(アサーイシュ)の車を襲撃し、女性隊員1人を殺害した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市近郊の街道に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を襲撃し、戦闘員1人を殺害した。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がハサカ県とラッカ県の国境地帯を砲撃(2020年7月6日)

ハサカ県では、ANHA(7月6日付)やSANA(7月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯の農地、ヌワイハート・ダーダー村、アブダーン村、ハドラーウィー村を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(7月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の支配下のビールキータク村、イブラーヒーム・カルドゥー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、イブラーヒーム・カルドゥー村に対する砲撃で、住民2人が負傷した。

また、この砲撃と前後して、トルコ軍戦闘機複数機がアイン・イーサー市一帯に上空に飛来、低空で旋回を続けた。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県を攻撃(2020年7月6日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから123日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、カンスフラ村、バーラ村、マウザラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌25輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県1件、ラタキア県4件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県3件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政府支配地域から退去した反体制派の移住先カファルヤー町(イドリブ県)でウズベク人戦闘員の退去を求めるデモ(2020年7月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県から退去した反体制武装集団の戦闘員とその家族が移住しているカファルヤー町では、移住民たちが、ウズベク人戦闘員など外国人戦闘員の退去を求める抗議デモを行った。

デモは、ウズベク人武装組織が、移住民に退去を要請したのを受けたもの。

ウズベク人武装組織はまた、カファルヤー町一帯に増援部隊を派遣し、住民からの攻撃に備えた。

AFP, July 6, 2020、ANHA, July 6, 2020、AP, July 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2020、Reuters, July 6, 2020、SANA, July 6, 2020、SOHR, July 6, 2020、UPI, July 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍がハサカ県アルーク村の揚水場を止水(2020年7月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市近郊のアルーク村にある揚水所に駐留するトルコ軍部隊とその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市およびその周辺地域への水道水の供給を停止した。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの支援を受けて、ダイル・ザウル県スワル町でダーイシュ・メンバー4人を逮捕(2020年7月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの支援を受けて、スワル町で強制捜査を実施、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー4人を逮捕した。

その一方で、ハワーイジュ村近郊の街道に設置されているシリア民主軍の検問所が何者かの襲撃を受け、戦闘員2人が殺害された。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年7月5日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから122日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバーラ村、フライフィル村、ファッティーラ村を砲撃し、「決戦」作戦司令室もシリアの拠点に砲撃を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局はシリア政府支配地域などでの新型コロナウイルス感染者の増加を受けて、国境通行所閉鎖、来訪者の隔離措置などを徹底(2020年7月5日)

北・東シリア自治局の執行評議会は決定第70号を発し、シリア政府支配地域や周辺諸国での新型コロナウイルス感染者の増加を受けて、7月13日からすべての国境通行所の閉鎖、支配地域外からの来訪者に対する14日間の隔離措置、支配地域外からの遺体の搬入禁止、ソーシャル・ディスタンスの確保の徹底を行うと発表した。


ANHA(7月5日付)が伝えた。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月5日)

ラッカ県では、ANHA(7月5日付)によると、トルコ軍がフーシャーン村に近いM4高速道路を走行中の大型ダンプを砲撃、運転手が負傷した。

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍はまた、タッル・アブヤド市近郊のフール・ハサン村、カズアリー村、フッリーヤ村、アイン・イーサー市西郊外のサクル・レストラン、ハーリディーヤ村、アブー・スィッラを砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(7月5日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、1人が負傷した。


AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はカーミシュリー市のバアス・パン製造所への小麦粉の搬入を妨害(2020年7月5日)

ハサカ県では、シリア穀物公社のハサカ県支部長を務めるウバイダ・アリー氏によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がバアス・パン製造所への小麦粉の搬入を妨害した。

SANA(7月5日付)が伝えた。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるラッカ県タッル・アブヤド市で、国民軍に所属する武装集団どうしが激しく交戦(2020年7月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市で、国民軍に所属する武装集団どうしが激しく交戦した。

交戦したのは、マジド軍団とシャーム戦線。

戦闘は、シャーム戦線がマジド軍団が本部として使用していた農業銀行を制圧したのを受けて発生、重火器での撃ち合いにより7人が負傷した。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県スフナ市郊外の砂漠地帯でシリア軍とダーイシュの戦闘続き、ロシア軍が爆撃を実施(2020年7月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、前日に引き続いてスフナ市郊外の砂漠地帯でシリア軍、親政権民兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ロシア軍も戦闘機が爆撃を行い、シリア軍を航空支援した。

この戦闘で、シリア軍兵士8人が新たに死亡、25人が連絡を絶つ一方、ダーイシュ戦闘員29人が新たに死亡した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの妻たちが、フール・キャンプでイラン人難民のキャンプ4張に放火した。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月4日)

ラッカ県では、ANHA(7月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクール・ハサン村を砲撃した。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年7月4日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから121日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバイニーン村、ダイル・サンバル村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区にある学校前の検問所が武装集団の襲撃を受け、検問所の部隊が発砲、女児1人が巻き添えとなって死亡、住民複数人が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯でダーイシュがシリア軍を襲撃、兵士12人を殺害(2020年7月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、スフナ市郊外の砂漠地帯に展開するシリア軍、親政権民兵を襲撃し、シリア軍兵士は12人が死亡した。

ダーイシュ戦闘員もシリア軍の応戦で9人が死亡した。

AFP, July 3, 2020、ANHA, July 3, 2020、AP, July 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2020、Reuters, July 3, 2020、SANA, July 3, 2020、SOHR, July 3, 2020、UPI, July 3, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県で、国民軍に有罪判決を受けた東部殉教者連合のアブー・ハウラ・ムーハサン司令官の釈放を求めるデモ(2020年7月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る県北部のカフルルースィーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプやアティマ村で、6月30日にトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域で活動する東部殉教者連合のアブー・ハウラ・ムーハサン司令官が、国民軍の命令に従わず、その枠外で新たな武装グループを結成しようとしたとして、国民軍の法廷で禁固5年の有罪判決を下されたことに抗議し、ムフスィン司令官の釈放を求める抗議デモが発生した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市でも、同様のデモが発生した。

AFP, July 3, 2020、ANHA, July 3, 2020、AP, July 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2020、Reuters, July 3, 2020、SANA, July 3, 2020、SOHR, July 3, 2020、UPI, July 3, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍所属組織どうしが激しく交戦、戦闘員4人と女児1人が死亡(2020年7月3日)

ハサカ県では、ANHA(7月3日付)、シリア人権監視団、SANA(7月3日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市のマハッタ地区で、国民軍に所属する武装集団どうしが重火器を使って激しく交戦した。

交戦したのは、ハムザート師団とスルターン・ムラード師団。

シリア人権監視団によると、交戦は、マハッタ地区(アルーク石油ステーション一帯)への生活用の送電が停止したことに端を発しており、またSANAによると、略奪品の分配をめぐる口論がきっかけだったという。

衝突発生を受け、内務治安部隊(いわゆる自由警察)とトルコ軍が介入し、戦闘は一時収束した。

だが、ハムザート師団とスルターン・ムラード師団は再び交戦、最終的には国民軍に所属する東部自由人連合がラアス・アイン市に至る街道を封鎖、ハムザート師団とスルターン・ムラード師団の兵力を引き離すことで、事態は収束した。

ANHAによると、戦闘はラアス・アイン市郊外にも拡大し、双方合わせて数十人の死傷、シリア人権監視団によると、戦闘員4人が死亡した。

また、戦闘で住宅などにも被害が及び、ANHAやSANAによると、女児1人が巻き添えとなって死亡、女性1人が負傷した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市のアシュラフィーヤ地区にある学校前で爆弾が爆発し、1人が死亡、複数人が負傷した。

AFP, July 3, 2020、ANHA, July 3, 2020、AP, July 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2020、Reuters, July 3, 2020、SANA, July 3, 2020、SOHR, July 3, 2020、UPI, July 3, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍の砲撃にトルコ軍が応戦(2020年7月3日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから120日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、スフーフン村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これを受け、トルコ軍が反撃、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市各所を砲撃し、シリア軍が人的・物的被害を受けた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカーヒラ村一帯を砲撃、住民1人が巻き添えとなって死亡した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がタルビーサ市にあるシリア軍の検問所を襲撃、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, July 3, 2020、ANHA, July 3, 2020、AP, July 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2020、Reuters, July 3, 2020、SANA, July 3, 2020、SOHR, July 3, 2020、UPI, July 3, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍が封鎖したハサカ市のシリア穀物公社県支部やハサカ電力公社の職人による抗議続く(2020年7月2日)

ハサカ県では、SANA(7月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市グワイラーン地区にあるシリア穀物公社ハサカ県支部やヌシューワ地区にあるハサカ電力公社などに対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の封鎖は7月2日も続き、施設に入ることを阻止された職員らが座り込みを行い、抗議の意思を示した。

デモは5日連続。

AFP, July 2, 2020、ANHA, July 2, 2020、AP, July 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2020、Reuters, July 2, 2020、SANA, July 2, 2020、SOHR, July 2, 2020、UPI, July 2, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のハサカ県、ダイル・ザウル県でシリア民主軍に対する抗議デモ(2020年7月2日)

ハサカ県では、SANA(7月2日付)によると、タッル・ハミース市で、米軍の支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による住民の逮捕などの不当行為に抗議するデモが行われ、住民らが参加した。

デモは3日連続。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のガラーニージュ市で住民数十人が抗議デモを行い、シリア民主軍の刑務所に拘置されている逮捕者の釈放を求めた。

AFP, July 2, 2020、ANHA, July 2, 2020、AP, July 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2020、Reuters, July 2, 2020、SANA, July 2, 2020、SOHR, July 2, 2020、UPI, July 2, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.