トルコ軍と国民軍はハサカ県ラアス・アイン市近郊の農地を砲撃し、火災発生(2020年6月25日)

ハサカ県では、トルコ軍と国民軍はラアス・アイン市近郊のスッカリーヤ村一帯の農地を砲撃、火災を発生させた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が23日夜から24日未明にかけて、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯で砲撃戦を行った。

**

ラッカ県では、ANHA(6月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市西一帯を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で不動産会社を営む男性1人が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘が続くなか地元名士らが仲裁を試みる(2020年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導するフッラース・ディーン機構が、24日の戦闘で制圧したヤアクービーヤ村の検問所から撤退、ジスル・シュグール市北のザルズール村方面に移動した。

撤退は、ジスル・シュグール市一帯の地元名士、シャイフ、ウラマーが「堅固に持せよ」作戦司令室とシャーム解放機構の戦闘を停止させるために仲裁を行ったことを受けたもの。

この仲裁に関して、シャーム解放機構は声明を出し、「道路を封鎖し、検問所を設置した側が戦闘を停止し…、戦闘は、「解放区」の治安と安定を見出した者への制裁と再発防止をもって終わる」と表明、態度を留保した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原地方のカフルルーヒーン村などに増援部隊を展開させた。

なお、両者はイドリブ市西のアラブ・サイード村一帯で戦闘を続けた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政府とシャーム解放機構の支配地で体制打倒と逮捕者釈放を求めるデモ(2020年6月26日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジーザ町、ダルアー市で、体制打倒、「イランの民兵」の退去、逮捕者釈放を求める抗議デモが発生した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、カッリー町、アティマ村で体制打倒と逮捕者釈放を求める抗議デモが発生した。

AFP, June 26, 2020、ANHA, June 26, 2020、AP, June 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2020、Reuters, June 26, 2020、SANA, June 26, 2020、SOHR, June 26, 2020、UPI, June 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ市でシャーム開講機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の交戦に抗議するデモ(2020年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、シャーム開講機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の交戦に抗議するデモが行われ、戦闘停止とイドリブ市住宅街の中立化を訴えた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県ではシリア軍と「決戦」作戦司令室が散発的に交戦(2020年6月25日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから112日目を迎えた。

シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村、バーラ村を砲撃した。

またバイニーン村に進攻したシリア軍と国民解放戦線が交戦、国民解放戦線はシリア軍を撃退した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、イドリブ県では「決戦」作戦司令室に加えて、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する「堅固に持せよ」作戦司令室が活動を続けている。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市でトルコ軍ドローンによるスィタール女性大会会合現場への爆撃に抗議するデモ(2020年6月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市で、23日のトルコ軍無人航空機(ドローン)による同市近郊のハルナジュ村のスィタール女性大会会合に対する爆撃に抗議するデモが行われた。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県ウンム・マヤーズィン町で抗議デモが発生、逮捕者釈放を要求(2020年6月24日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町で抗議デモが発生、住民が逮捕者の釈放を要求した。

抗議デモは、ダルアー市で女性1人が拘束されたことに反発して発生したもの。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局統治下にあるダイル・ザウル県アブー・ハマーム市で抗議デモ(2020年6月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局傘下のダイル・ザウル民政評議会の統治下にあるアブー・ハマーム市で生活水準向上や汚職撲滅を求める抗議デモが発生した。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県のトルコ占領地、北・東シリア自治局支配地で暗殺と爆発相次ぐ(2020年6月24日)

アレッポ県では、ANHA(6月24日付)トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市近郊のカフルガーン村で国民軍の司令官(離反大佐)が何者かの発砲を受けて死亡した。

さらに、ANHAやSANA(6月24日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市内でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人が死亡、3人が負傷した。

一方、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるマンビジュ市内では、2回にわたって爆発が発生、2回目の爆発で住民2人が負傷した。

ANHAによると、1度目の爆発は地雷によるもの。

シリア人権監視団によると、2度目の爆発は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊の訓練キャンプ近くに駐車していた北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の車に仕掛けられていた爆弾によるもので、アサーイシュの隊員1人が死亡、住民2人が負傷した。

**

ハサカ県では、ANHA(6月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村一帯を砲撃し、牧草地で火災が発生した。

トルコ軍と国民軍はまた、タッル・ラバン村、クーズリーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市で国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、ハサカの盾旅団とスルターン・ムラード師団で、市内の後援の管理をめぐる対立がきっかけだったという。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、June 25, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍と国民解放軍が交戦、シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘も続く(2020年6月24日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから111日目を迎えた。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が23日深夜から24日早朝にかけて、ザーウィヤ山地方のバイニーン村近郊の森林地帯に進攻し、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

数時間にわたる戦闘で、国民解放戦線の戦闘員4人とシリア軍兵士3人が死亡した。

シリア軍はまた、反体制派支配下のカフル・ウワイド村、スフーフン村を砲撃した。

これを受けるかたちで、トルコ軍がシリア政府支配下のサラーキブ市南に展開するシリア軍の拠点複数カ所を砲撃した。

**

同じくイドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市西部一帯でシャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室が前日に続いて激しく交戦、シャーム解放機構はアラブ・サイード村および同村一帯に展開する「堅固に持せよ」作戦司令室に砲撃を加えた。

「堅固に持せよ」作戦司令室は新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する武装連合体。

この戦闘で、女性1人を含む4人が砲撃戦に巻き込まれて負傷、砲撃はアラブ・サイード村に及び、住民数十人が避難を余儀なくされた。

イドリブ市西部一帯での戦闘激化を受けて、「決戦」作戦司令室側の増援部隊がイドリブ市西部からアラブ・サイード村いたる地域の街道を封鎖した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原の街道分岐路に展開し、アルマナーズ市やアラブ・サイード村に至る街道を封鎖した。

一方、フッラース・ディーン機構と思われる武装集団が、ジスル・シュグール市北のヤアクービーヤ村に設置されているシャーム解放機構の検問所を襲撃し、戦闘となった。

これを受け、シャーム解放機構はダルクーシュ町に至る街道を封鎖した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のジッリーン村で第4師団の拠点に武装集団が発砲、兵士1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構による「堅固に持せよ」作戦司令室幹部逮捕を受けて、両者がイドリブ市一帯で激しく交戦(2020年6月23日)

「堅固に持せよ」作戦司令室は声明を出し、シャーム解放機構にアブー・マーリク・タッリー氏の即時釈放を求めるとともに、要求を受け入れなければ、その責任を負わせるとして報復を示唆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、アティマ村でアブー・フサーム・ビリーターニー氏を逮捕した。

逮捕は、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加しているジハード調整を率いるアブー・アブド・アシュダー氏を支援し、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加したのが理由。

ビリーターニー氏はシリア北西部の「解放区」で学校や慈善協会を設立・指導するなど、支援分野の重要人物とみなされている。

ビリーターニー氏の逮捕を受けて、アティマ村では女性と子供が釈放を求めるデモを行った。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導する新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構がイドリブ市西にあるシャーム解放機構の検問所(クーンサルーワ検問所)を襲撃し、これを制圧した。

これに対して、シャーム解放機構もイドリブ市近郊にある「堅固に持せよ」作戦司令室の検問所を襲撃、交戦した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政府支配下のブスラー・シャーム市(ダルアー県)で「イランの民兵」の退去や逮捕者釈放を求めるデモ(2020年6月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市で「イランの民兵」の退去や逮捕者釈放を求めるデモが発生し、住民数百人が参加した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のタッル・ハラフ村(ハサカ県)での爆発で住民3人を含む8人死亡(2020年6月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(6月23日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民3人を含む8人が死亡、15人が負傷した。

また、ANHA(6月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県で新興のアル=カーイダ系組織からなる「堅固に持せよ」作戦がシリア軍拠点を攻撃(2020年6月23日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから110日目となる6月23日、ロシア軍がイドリブ県の緊張緩和地帯を、トルコ軍がアレッポ県北部のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を、そして所属不明のドローンがトルコ占領地を爆撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室が、シリア政府支配下のハーン・シャイフーン市やマアーッラト・ムーハス村にあるシリア軍の拠点・検問所を砲撃した。

一方、シリア軍はザーウィヤ山地方のスフーフン村、カンスフラ村、ルワイハ村、バイニーン村、ファッティーラ村、ハルーバ村を砲撃した。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌64輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける国民軍は高等教育修了試験を受験するために政府支配地域に移動することを希望する高校生から300ドル徴収(2020年6月22日)

シリア人権監視団は、高等教育修了試験を受験するためにシリア政府支配地域に移動することを希望している高校生に対して、トルコの支援を受ける国民軍が、アウン・ダーダート通行所の通過を見逃す見返りとして、300米ドルの支払いを求めていると発表した。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦(2020年6月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦した。

これに対して、内務治安部隊(いわゆる「自由警察」)が介入したが、戦闘員が警官に発砲するなど抵抗した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会がマンビジュ市西のヤーシリー村一帯でトルコの支援を受ける国民軍と交戦した。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局は死亡したダーイシュ・フランス人メンバーの孤児約10人の身柄をフランス当局に引き渡す(2020年6月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、カスラ村の刑務所に収容されているダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが暴動を起こし、処遇改善を求めた。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のコマンド部隊が介入し、暴動を鎮圧した。

**

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)が、死亡したダーイシュ(イスラーム国)のフランス人メンバーの孤児約10人の身柄をフランス当局に引き渡した。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市の県庁前で、女性らが逮捕者の釈放を求める抗議デモ(2020年6月22日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市の県庁前で、女性らが逮捕者の釈放を求める抗議デモを行った。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はマアルーラー市襲撃(2014年)の首謀者で元幹部司令官のアブー・マーリク・タッリーを逮捕(2020年6月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団などによると、シャーム解放機構の治安部隊が、イドリブ市郊外にある元幹部司令官のアブー・マーリク・タッリー氏(本名ジャマール・アイニーヤ)の自宅を包囲、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の命令の下に同氏を逮捕した。

シリア人権監視団によると、タッリー氏は4月7日にシャーム解放機構を離反し、新たな武装グループを結成し、最近になって発足したアル=カーイダ系組織の連合組織の「堅固に持せよ」作戦司令室に参加していた。

タッリー氏は、2014年3月のダマスカス郊外県マアルーラー市襲撃と聖タクラー教会修道女拉致の首謀者。

タッリー氏の逮捕に関して、シャーム解放機構の中央フォローアップ委員会は声明を出し、組織を離反し、新たな組織の結成を再三にわたって試みることで、混乱を助長し、隊列を分断し、破壊行為を奨励したために逮捕に至ったと説明した。


AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県ではトルコ軍がシリア軍を砲撃(2020年6月22日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから109日目となる6月22日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府支配下のサラーキブ市一帯を砲撃した。

トルコ軍の砲撃は、シリア軍が反体制武装集団支配下のザーウィヤ山地方のフライフィル村、バーラ村、バイニーン村、ハルーバ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃したことへの対抗措置だという。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌など20輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のジンディールス町で国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが交戦し、1人死亡(2020年6月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジンディールス町で国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが交戦、1人が死亡、5人が負傷した。

また、バーブ市近郊のナアマーン村でダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装グループが国民軍を襲撃し、3人を殺害した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ブスラー・シャーム市(ダルアー県)で住民とシリア軍第5軍団の兵士数千人が抗議デモを行い、体制打倒、「イランの民兵」とヒズブッラーの退去を求める(2020年6月21日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市で住民とシリア軍第5軍団の兵士数千人が抗議デモを行い、体制打倒、「イランの民兵」とヒズブッラーの退去を求めた。

第5軍団はシリア政府と和解した元反体制武装集団戦闘員からなる部隊。

デモは、ダルアー市東のキヒール村の街道で20日に発生した、シリア軍第5軍団の兵士を乗せた大型バスを狙った爆破事件の犠牲者の葬儀の直後に発生した。

https://www.youtube.com/watch?v=rYsXPSBY3Uo

 

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがダイル・ザウル県砂漠地帯のシリア軍拠点を襲撃し兵士11人死亡(2020年6月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるシリア軍と国民軍の拠点複数カ所を襲撃し、兵士8人を殺害、3人を捕捉した。

ダーイシュはまた、ブーライル村近郊の砂漠地帯で国防隊の拠点複数カ所を襲撃し、3人を殺害した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アーラーク油田(ハフナ村)で爆発が発生し、シリア軍兵士1人が死亡した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアイン・イーサー市近郊のシリア軍第93旅団基地一帯を砲撃(2020年6月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がアイン・イーサー市近郊のシリア軍第93旅団基地一帯を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(6月21日付)によると、アフリーン解放軍団が声明を出し、19日にシーラーワー町近郊のカフル・ナッブー村・バッラーダ村間でトルコ軍の支援を受ける国民軍の拠点複数カ所を攻撃し、戦闘員14人を殺害、多数を負傷させたと発表した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のルマイラーン町(ハサカ県)にある武器弾薬庫で大きな爆発(2020年6月21日)

ハサカ県では、SANA(6月21日付)によると、北・東シリア自治局支配下のルマイラーン町にある武器弾薬庫で大きな爆発が発生した。

武器弾薬庫は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のもので、戦闘員数十人が死傷した。

爆発を受けて、シリア民主軍がルマイラーン町全域で外出禁止令を発出、ハッラーブ・ジール村に違法に設置されている航空基地から米軍の航空機複数機が飛来、低空で上空を旋回し、警戒活動にあたったという。

爆発の原因は不明。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシャーム軍団の本部が何者かの襲撃を受け、1人死亡(2020年6月21日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから108日目となる6月21日、ロシア軍がイドリブ県の緊張緩和地帯を、トルコ軍がアレッポ県北部のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を、そして所属不明のドローンがトルコ占領地を爆撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバイニーン村一帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、カッリー町では、トルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシャーム軍団の本部が何者かの襲撃を受けて、メンバー1人が死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市カーシフ地区の市場で何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、子供2人が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派支配下のイドリブ大学の学生たちがデモを行い、政府が反体制派支配地域での高校や大学で発行される修了証明書や修学証明書を認めようとしないと抗議(2020年6月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制派支配下のイドリブ大学の学生たちが座り込みデモを行い、シリア政府が反体制派支配地域での高校や大学で発行される修了証明書や修学証明書を認めようとしないと抗議の声をあげた。

デモは、教育省が、外務在外居住者省などの関係機関および国連関連機関と連携して、ハマー県で実施される高校学校修了試験の受験を希望する生徒を受け入れるために、シリア政府支配下のサラーキブ市と反体制派支配下のアリーハー市を結ぶM4高速道路上のタルマバ村に通行所を設置していることを受けたもので、デモ参加者は、シャーム解放機構が検問所を設置し、生徒の移動を阻止しているとの情報を否定した。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政府支配下のブスラー・シャーム市で住民が「イランの民兵」の退去や体制打倒を求める抗議デモ(2020年6月20日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のブスラー・シャーム市で住民が「イランの民兵」の退去や体制打倒を求める抗議デモを行った。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の無人航空機(ドローン)がトルコ占領地を爆撃し、ダーイシュの幹部司令官を殺害(2020年6月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊で、所属不明の無人航空機(ドローン)がオートバイを狙ってミサイル攻撃を行い、乗っていた2人を殺害した。

殺害されたのは、アフタリーン市地元評議会の職員とダーイシュ(イスラーム国)の幹部司令官。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を爆撃(2020年6月20日)

アレッポ県では、ANHA(6月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村を砲撃した。

またトルコ軍は、無人航空機(ドローン)でハルバル村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ占領地域(マーリア市西)に接するタッル・リフアト市東のシャイフ・イーサー村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と国民軍が激しく交戦した。

一方、ANHA(6月20日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市のヴィーラート通りで車に仕掛けられていた爆弾が学発し、子供を含む複数人が死傷した。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.