トルコ占領下のラアス・アイン市近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民8人が死亡(2020年6月6日)

ハサカ県では、SANA(6月7日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市南のタッル・ハラフ村の穀物サイロ近くで、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民8人が死亡、7人が負傷した。

一方、ANHA(6月6日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍がタッル・タムル町近郊のラーシディーヤ村の農地に放火した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市近郊で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, June 6, 2020、ANHA, June 6, 2020、AP, June 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2020、Reuters, June 6, 2020、SANA, June 6, 2020、SOHR, June 6, 2020、UPI, June 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍と反体制派が激しく交戦(2020年6月6日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから93日目となる6月6日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が5日深夜から6日未明にかけて、フライフィル村、サーリヒーヤ村一帯を砲撃、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室支配下のバイニーン村、ルワイハ村、ハントゥーティーン村を砲撃した。

砲撃は、ロシア軍の無人偵察機が上空を旋回するなかで行われた。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, June 6, 2020、ANHA, June 6, 2020、AP, June 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 6, 2020、Reuters, June 6, 2020、SANA, June 6, 2020、SOHR, June 6, 2020、UPI, June 6, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍はハサカ県でダーイシュ・メンバー21人を拘束(2020年6月5日)

ANHA(6月5日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が4日にダーイシュ(イスラーム国)に対する大規模摘発作戦を開始し、ハサカ県ダシーシャ村などでメンバー21人を拘束した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のラッカ県タッル・アブヤド市で住民が抗議デモ、トルコ軍の装甲車を襲撃(2020年6月5日)

ラッカ県では、ANHA(6月5日付)、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市近郊のアイン・アルース村で、国民軍に所属するシャーム戦線が女性1人を含む住民多数を拘束したことを受け、タッル・アブヤド市で抗議デモが発生した。

シャーム戦線の本部前で始まった抗議デモは、シャーム戦線が住民の釈放を拒否したことを受けて市内各所に拡大し、一部住民が市内に展開するトルコ軍の装甲車を襲撃した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で、国民軍所属組織どうしが交戦(2020年6月5日)

ハサカ県では、SANA(6月5日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、国民軍に所属するハムザート師団と東部自由人連合が交戦した。

同市ではまた、SANAやシリア人権監視団によると、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供2人が死亡、3人が負傷した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市(ハサカ県)で2日連続で抗議デモ(2020年6月5日)

ハサカ県では、SANA(6月5日付)やシリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で、前日に続いて、シリア民主軍の活動や生活状況悪化に抗議するデモが発生し、参加者がタイヤを燃やすなどして主要な道路を封鎖した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でトルコ軍が何者かの襲撃を受けて兵士1人死亡、1人が重傷(2020年6月5日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから92日目となる6月5日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市とサルミーン市を結ぶ街道沿いに設置されているトルコ軍拠点の近くで、トルコ軍兵士2人が何者かの攻撃を受け、1人が死亡、1人が重傷を負った。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ貨物車輌43輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に2回に分けて新たに進入させた。

このほか、ザーウィヤ山地方のルワイハ村近郊では、シリア軍の偵察用無人航空機(ドローン)が墜落した。

墜落は故障が原因だという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町とダルアー市を結ぶ街道で、第4師団の兵士2人が何者かの襲撃を受けて死亡した。

また、ダルアー市のダム街道地区でも、2人が遺体で発見された。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構支配下のイドリブ市で抗議デモ(2020年6月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、2011年6月3日にハマー県ハマー市のアースィー広場での抗議デモ弾圧で数十人が死亡したいわゆる「自由の子供たちの金曜日」虐殺事件を追悼するデモが行われ、参加者は体制打倒、革命成就などを訴えた。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍憲兵隊がアレッポ県内のIDPsキャンプに突入、指名手配者と交戦、1人が戦闘に巻き込まれて死亡(2020年6月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍憲兵隊が、タルヒーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプに指名手配者を逮捕するために突入した。

憲兵隊が追跡していたのは、アレッポ県サフィーラ市からのIDPs。

キャンプ内では憲兵隊と指名手配者たちが交戦、青年1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県内のダーイシュ拠点を爆撃する一方、北・東シリア自治局はトルコ占領地に逃走しようとしたダーイシュの女性メンバー3人を逮捕(2020年6月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県M4(タイフール)航空基地に所属するシリア軍戦闘機複数機が、ウカイリバート町近郊に点在するダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃した。

また、シリア軍と親政権民兵が、この爆撃と並行して、アレッポ県とラッカ県との県境に位置する三角地帯でダーイシュと交戦した。

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ラッカ県では、ANHA(6月14日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域に逃亡しようとしていたダーイシュ(イスラーム国)の女性メンバー3人を拘束した。

AFP, June 14, 2020、ANHA, June 14, 2020、AP, June 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2020、Reuters, June 14, 2020、SANA, June 14, 2020、SOHR, June 14, 2020、UPI, June 14, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊で国民軍マジド軍団戦闘員2人を殺害(2020年6月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がトルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊に配置されている国民軍マジド軍団の拠点を襲撃し、戦闘員2人を殺害した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市(ハサカ県)で抗議デモ発生、シリア民主軍による強制排除で1人死亡(2020年6月4日)

ハサカ県では、SANA(6月4日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の活動に対する抗議デモが発生し、参加した住民はタイヤを燃やすなどして、街道を封鎖した。

これに対して、米軍の支援を受けるシリア民主軍は実弾を使用して強制排除を試み、住民1人が死亡、3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、デモ参加者は、生活難や物価高騰への不満を表明したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がイラク国境に近いブー・ハーミダ村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー7人を逮捕した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県内の5カ所に新たな拠点を設置するも、M4高速道路沿線で爆発発生(2020年6月4日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから91日目となる6月4日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が3日晩から4日にかけて、カイヤーサート村、ブサンクール村近郊の自動車学校、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は66カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと62)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

しかし、シリア人権監視団によると、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路沿線のアリーハー市近郊で、大きな爆発が発生した。

爆発は、ロシア・トルコ軍の合同パトロール実施直後に発生、トルコ軍部隊が警戒態勢を強化した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、バーラ村一帯、ハルーバ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、アーフィス村を砲撃、農地で火災が発生、子供1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市で住民1人が何者かに撃たれて死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(6月4日付)によると、軍事情報局がサナマイン市で元反体制武装集団メンバーの住居2カ所に対する強制捜査を行ったが、元メンバーが抵抗し戦闘となり、シリア軍兵士1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構とフッラース・ディーン機構の緊張高まる(2020年6月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、塹壕設置に従事する労働者を支援するとして、住民から「ザカート」を集めていたフッラース・ディーン機構メンバーを拘束、ジスル・シュグール市の法廷に送検した。

これに対して、フッラース・ディーン機構が反発、逮捕されたメンバーが拘置されていたシャーム解放機構の衛所を襲撃し、メンバーを奪還した。

AFP, June 3, 2020、ANHA, June 3, 2020、AP, June 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2020、Reuters, June 3, 2020、SANA, June 3, 2020、SOHR, June 3, 2020、UPI, June 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がシリア北西部を2日連続で爆撃(2020年6月3日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから90日目となる6月3日、ロシア軍が爆撃を実施した。

ロシア軍が北西部を爆撃するのは2日に続いて2日連続。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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ハマー県では、シリア人権監視団、ANHA(6月3日付)によると、ロシア戦闘機が未明に、ガーブ平原のカルクール村からイドリブ県のザイズーン火力発電所にいたる地域を4回にわたって爆撃した。

ロシア軍戦闘機はまた、晩にもガーブ平原に爆撃を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山一帯のクーフキーン村、ハッルーズ村、バーラ村砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア軍の爆撃とシリア軍の砲撃を受け、ザーウィヤ山地方の住民が避難を開始した。

AFP, June 3, 2020、ANHA, June 3, 2020、AP, June 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 3, 2020、Reuters, June 3, 2020、SANA, June 3, 2020、SOHR, June 3, 2020、UPI, June 3, 2020などをもとに作成。

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フェイスブックに「シリア革命」を擁護するアカウントの凍結解除を求めるキャンペーン(2020年6月2日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)は、フェイスブックが「シリア革命」を擁護する活動家やジャーナリストのアカウント多数を凍結していることを受け、活動家が撤回を求めるキャンペーンを開始したと伝えた。

キャンペーンを始めたのはムハンマド・アサーキラ氏。

同氏は、フェイスブックが、アサド政権支持者のアカウントを支援するような取り組みを続ける一方で、「シリア革命」を記録してきたアカウント数千件を凍結したと避難、「フェイスブックはシリア革命と戦っている」というハッシュタグを立ち上げて、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/mohammed_asakra)を通じて凍結撤回を呼びかけを始めた。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で発生した抗議デモに国民軍が発砲(2020年6月2日)

アレッポ県では、ANHA(6月2日付)によると、マンビジュ市北東に位置するトルコ占領下のトゥーハール村で住民が、女性に対する暴行など国民軍戦闘員による住民への権利侵害に抗議するデモを行い、同地に設置されている国民軍所属組織の本部複数棟に放火した。

これに対して、国民軍は住民に向けて実弾を発砲し、女性3人と子供2人が負傷した。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(国民軍)が音声声明でトルコへの不満を表明(2020年6月2日)

リビア国民軍(リビア武装部隊)総司令部は、トルコによってリビアに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の音声声明を公開した。

音声声明は、国民軍に所属するハムザート師団の戦闘員がメディア関係者向けに発信したもの。

声明のなかで、この戦闘員は、トルコがリビアに派遣したシリア人戦闘員を見捨てたとしたうえで、「合意された契約では、そもそも(派遣期間は)3ヶ月だけだったが、誰からも見向きもされないままに、6ヶ月近くも駐留を余儀なくされている…。給与の受け取りでも問題が生じており、契約では、戦闘員1人に対して2,000ドルが支払われる予定だったが、現時点で6,000トルコ・リラしか受け取っていない」と訴えた。

そのうえで、トルコ軍の命令を受けてリビアに派遣され、首都トリポリ南のアイン・ザーラ町一帯での戦闘に加わっているシリア人を救出する呼びかけた。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍の砲撃でハサカ県で火災発生(2020年6月2日)

ハサカ県では、ANHA(6月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のアッブーシュ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のマスラタ村、小カブル村を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、アブー・ラースィーン町近郊のヒルバト・ヒルバト・シャイール村、ヒルバト・ジャンムー村一帯の農地を砲撃し、火災を発生させた。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍が89日ぶりにシリア北西部を爆撃(2020年6月2日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから89日目となる6月2日、ロシア軍が爆撃を実施した。

ロシア軍が北西部を爆撃するのは停戦発効以降初めて。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊はタルナバ村を出発し、アリーハー市西のアウラム・ジャウズ村までの区間を巡回したが、途中、住民らからの投石を受けた。

一方、ザーウィヤ山地方では、「決戦」作戦司令室が、ルワイハ村一帯に侵攻しようとしたシリア軍を撃退した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、国民解放戦線に所属するシャームの鷹旅団は、ザーウィヤ山地方を軍事地区に指定、住民の立ち入りを禁止すると発表した。


一方、トルコ軍は、戦車、自走多連装ロケット砲など20輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍もまた同地を砲撃した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)は、ラタキア県フマイミーム航空基地を離陸したロシア軍戦闘機3機が、カッバーナ村一帯ではなく、ハマー県ガーブ平原一帯を爆撃したと伝えた。

同サイトによると、3機の戦闘機のうち、2機はハマー県との県境に位置するイドリブ県西のザイズーン火力発電所近くを、3機目は、タッル・アアワル村を爆撃したという。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者が自身の素性を初めて語る(2020年6月1日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月1日付)は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が最近行ったイドリブ県ザーウィヤ山地方住民との懇談で、自身の素性を初めて語ったと伝えた。

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同サイトによると、「我々が知らないジャウラーニーという人物は誰なのか? 彼が誰なのか皆が訊ねている」という住民らからの問いかけに対して、ジャウラーニー指導者は「1980年あるいは1981年生まれで、占領下ゴラン高原のフィーク町出身のアフマド・フサイン・シャルアだ」と答えた。

ジャウラーニー指導者はまた「私の家族は首都ダマスカスに避難し、そこで暮らすことを余儀なくされた。父は政府の高官を務め、内閣でも勤務した。石油関係の著書を出している」と付言した。

さらに「父はシリアとエジプトが分離した時、政治難民としてイランに逃れ、そこに定住した。その後、サウジアラビアに移り、幾度かの旅行や転居を経て、アフマド・フサイン・シャルアが生まれた。彼には3人の息子と2人の娘がいる」と続けた。

自身の経歴については、「ダマスカス大学理学部で、1年次と2年次を学んだ後、2003年に米国がイラクに侵攻し、戦争が勃発、数千という若者たちと同じく、米国に対する「ジハード」に参加するためにイラクに行くことを選択した…。しかし、イラクで逮捕され、2011年3月11日まで投獄された。釈放後にシリアに移動した」と述べた。

シリア国内の刑務所で収監されていたとの情報、イラクからシリア政府に身柄が引き渡されたとの情報については否定した。

また4人の妻がいるとの情報については、「妻は1人しかいない」と否定、子供の有無については明らかにしなかった。

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ドゥラル・シャーミーヤによると、父が出版した著書4冊のうち3冊は『アラブの祖国における石油と包括的成長』、『サウジアラビアの経済開発と成長の未来』、『基本設備建設段階のサウジ経済』で、サウジアラビア滞在中の1983~1984年に公刊された。

4冊目は、『OPEC、1960~1985年:大変動と続く挑戦』で、1987年にダマスカスで公刊された。

ジャウラーニー指導者の父は、石油省で勤務した後、首相府の顧問を務め、クナイトラ県議会の議員にも選出されたことがあったという。

また、ハーフィズ・アサド前政権、アサド政権に対して批判的な立場をとり、経済学者のアーリフ・ダリーラ氏が主催した「火曜経済フォーラム」、ビジネスマンで人民議会議員も務めたリヤード・サイフ氏が立ち上げた「国民対話会議」に参加、2011年3月にアラブの春がシリアに波及すると、「シリア革命」を支持したが、武装闘争には反対したという。

AFP, June 1, 2020、ANHA, June 1, 2020、AP, June 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2020、Reuters, June 1, 2020、SANA, June 1, 2020、SOHR, June 1, 2020、UPI, June 1, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアレッポ市内、タッル・リフアト市近郊でトルコと国民軍の権利侵害と占領に反対する抗議デモ(2020年6月1日)

アレッポ県では、ANHA(6月1日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で、トルコやその支援を受ける国民軍によるアフリーン市住民への権利侵害に抗議するデモが行われ、住民数百人が参加した。

また、タッル・リフアト市一帯のいわゆる「シャフバー地区」でも、アフリーン郡からの国内避難民(IDPs)や地元住民数千人が、タッル・スースィーン村からサルダムIDPsキャンプに向かってデモ行進を行い、トルコの占領に抗議した。


一方、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のジンディールス町では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、多数が死傷した。

さらに、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるマンビジュ市北のヤーシリー村とウンム・アダサ村一帯で、トルコの支援を受ける国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会が散発的に交戦した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(6月1日付)などによると、トルコ占領下のマーリア市で、国民軍憲兵隊の隊員1人が、高速で走行していたトルコ軍装甲車にひかれて、死亡した。

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ラッカ県では、ANHA(6月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクーバルラク村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のジャフバル穀物サイロ一帯を砲撃した。

AFP, June 1, 2020、ANHA, June 1, 2020、AP, June 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2020、Reuters, June 1, 2020、SANA, June 1, 2020、SOHR, June 1, 2020、UPI, June 1, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はM4高速道路沿線のイドリブ県アリーハー市内に展開(2020年6月1日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから88日目となる6月1日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県6件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路沿線のブサンクール村で、正体不明の武装集団が反体制武装組織メンバーの車を襲撃し、乗っていた2人が死亡、子供1人が負傷した。

こうしたなか、トルコ軍は、M4高速道路上に位置するアリーハー市内に展開した。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ貨物車輌25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃し、「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、新興のアル=カーイダ系組織からなる「信者を煽れ」作戦司令室が、県南部のルワイハ村一帯を砲撃、シリア軍兵士4人が死亡、3人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナーフタ町と東ムライハ村を結ぶ街道で第4師団の兵士1人が何者かの発砲を受けて死亡した。

AFP, June 1, 2020、ANHA, June 1, 2020、AP, June 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 1, 2020、Reuters, June 1, 2020、SANA, June 1, 2020、SOHR, June 1, 2020、UPI, June 1, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者がイドリブ県ザーウィヤ山地方で住民、名士、反体制派代表と会談(2020年5月31日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者はイドリブ県ザーウィヤ山地方のジューズィフ村で住民や名士と懇談し、近くアサド政権との大規模な戦いが行われることになると述べた。

ジャウラーニー指導者は、2019年8月にシリア軍によって奪われたハマー県ムーリク市に関して、シャーム解放機構がシリア軍に同地を明け渡したとの一部非難を否定、「アサド体制は、戦闘なくしては1インチたりとも撤退はしないだろう」と述べた。

また、2018年9月のソチでのロシア・トルコ首脳会談での非武装地帯設置合意に従って、シリア軍がムーリク市から撤退する可能性はあるかとの問いに対して、「政権は合意を履行しない」と述べた。

ジャウラーニー指導者はまた、シャーム解放機構の代表とともに、ザーウィヤ山で活動を続けるシャームの鷹旅団やシャーム自由人イスラーム運動の代表者との会合に出席し、ハマー県ガーブ平原やザーウィヤ山で想定される大規模戦闘への対応について検討した。

なお、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣のシューラー総評議会は30日、「解放区」の住民に対して、シリア軍との戦いに備えて各地の作戦司令室を支援するよう呼びかけていた。

AFP, May 31, 2020、ANHA, May 31, 2020、AP, May 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2020、Reuters, May 31, 2020、SANA, May 31, 2020、SOHR, May 31, 2020、UPI, May 31, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県各所で抗議デモ(2020年5月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、食糧人道支援配給担当者による汚職(近親者への物資の優遇的な配給)に抗議するデモが行われ、住民数十人が参加した。

同じくトルコの占領下にあるアフリーン市でも、住民が抗議デモを行い、国民軍の刑務所に収監されている住民の釈放を求めた。

一方、ANHA(5月31日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、住民がパンや灯油の値上げに抗議するデモを行った。

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ラッカ県では、ANHA(5月31日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊のフッリーヤ村、クーバルラク村を砲撃し、農地で火災が発生した。

AFP, May 31, 2020、ANHA, May 31, 2020、AP, May 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2020、Reuters, May 31, 2020、SANA, May 31, 2020、SOHR, May 31, 2020、UPI, May 31, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県とラタキア県への砲撃を続ける(2020年5月31日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから87日目となる5月31日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)が県南部のルワイハ村、バイニーン村一帯にある反体制武装集団の拠点を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市の国立病院前で第4師団の兵士1人が正体不明の武装集団に撃たれて死亡した。

AFP, May 31, 2020、ANHA, May 31, 2020、AP, May 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 31, 2020、Reuters, May 31, 2020、SANA, May 31, 2020、SOHR, May 31, 2020、UPI, May 31, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍の兵士1人が殺害される(2020年5月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った2人組がブサイラ市にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所に向けて発砲し、1人が死亡、1人が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(5月30日付)によると、米軍の大型車輌や装甲車など25輌からなる車列が、違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に進入した。

AFP, May 30, 2020、ANHA, May 30, 2020、AP, May 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2020、Reuters, May 30, 2020、SANA, May 30, 2020、SOHR, May 30, 2020、UPI, May 30, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍の砲撃により、ハサカ県の農地で火災発生(2020年5月30日)

ハサカ県では、ANHA(5月30日付)によると、トルコ軍のその支援を受ける国民軍が、タッル・タムル町近郊のアリーシャ村、タッル・タウィール村を砲撃し、農地で火災が発生した。

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ラッカ県では、ANHA(5月31日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊の穀物サイロ一帯を砲撃した。


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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラーイー村で国民軍憲兵隊2人が正体不明の武装集団の発砲を受けて、死亡した。

AFP, May 30, 2020、ANHA, May 30, 2020、May 31, 2020、AP, May 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2020、Reuters, May 30, 2020、SANA, May 30, 2020、SOHR, May 30, 2020、UPI, May 30, 2020などをもとに作成。

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リビアでの戦闘でトルコが派遣したスルターン・ムラード師団の司令官が死亡(2020年5月30日)

ハリーファ・ハフタル将軍が率いるリビア国民軍は声明を出し、首都トリポリ南の国際空港一帯での戦闘で、トルコによって派遣されたスルターン・ムラード師団(国民軍所属)のムラード・アズィーズィー司令官を殺害したと発表した。

ANHA(5月30日付)が伝えた。

AFP, May 30, 2020、ANHA, May 30, 2020、AP, May 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2020、Reuters, May 30, 2020、SANA, May 30, 2020、SOHR, May 30, 2020、UPI, May 30, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県西部のシリア政府支配地を砲撃する一方、シリア軍はイドリブ県、ラタキア県の反体制派支配地を砲撃(2020年5月30日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから86日目となる5月30日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県6件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山地方で「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市西のマルアンド村、キンダ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ車輌35輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯、ハッダーダ村一帯を砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市近郊の砂漠地帯でシリア軍と親政権の民兵の車輌が2度にわたって爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士4人が死亡、5人が負傷した。

AFP, May 30, 2020、ANHA, May 30, 2020、AP, May 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 30, 2020、Reuters, May 30, 2020、SANA, May 30, 2020、SOHR, May 30, 2020、UPI, May 30, 2020などをもとに作成。

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