ヒムス県東部でダーイシュがシリア軍拠点を襲撃し、兵士13人死亡(2019年6月18日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスフナ市北部のトゥワイナーン地区、カディール地区にあるシリア軍拠点を攻撃し、兵士13人を殺害した。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東の2カ村を包囲し、住民111人を拘束(2019年6月18日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月18日付)が複数の住民筋およびメディア筋から得た情報として伝えたところによると、米主導の有志連合の支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマヤーディーン市の東(ユーフラテス川東岸)に位置するタヤーナ村、シュワイハーン村を包囲し、両地に突入、住民に対して発砲し、111人を拘束した。

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これに関して、シリア人権監視団によると、シリア民主軍による住民拘束が、6月10日に発生したブー・ファルユー部族とブー・ジャーミルおよびバキール部族の衝突を受けたものだとしたうえで、同軍が武器弾薬を押収するために、タヤーナ村、シュワイハーン村ではなく、アブー・ナイタル村、ナムリーヤ村を包囲し、多数の部族民兵を拘束したと発表した。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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反体制派はハマー県北部で攻撃を激化、シリア軍はイドリブ市を爆撃(2019年6月18日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから49日目となる6月18日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より101人(民間人18人、シリア軍兵士および反体制武装集団戦闘員83人)増えて1,722人となった。

うち、447人が民間人(女性94人、子供108人を含む)、570人がシリア軍兵士、706人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は116回を記録、ロシア軍も19回の爆撃を実施した。

またシリア軍地上部隊による砲撃は600発以上におよぶ一方、反体制武装集団も410発以上の砲撃を行った。

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ドゥラル・シャーミーヤ(6月18日付)によると、シャーム解放機構や国民解放戦線などからなる反体制武装集団は「必勝」の戦いの一環としてシャイフ・ハディード村、ワーディー・ウスマーンにあるシリア軍の拠点を砲撃、県北部一帯でシリア軍と激しく交戦した。

これに対して、SANA(6月18日付)は、シャーム解放機構がタッル・ミルフ村一帯のシリア軍拠点を攻撃、シリア軍がこれを迎撃したと伝えた。

SANAによると、反体制武装集団はまた、アンサールッディーン機構、アンサール・タウヒード、イッザ大隊(イッザ軍)がワーディー・ウスマーンからシリア軍拠点に対して攻撃を試みたが、シリア軍がこれを撃退したという。

反体制武装集団はさらにシリア政府の支配下にあるカルナーズ町、ハマーミーヤート村、シャイフ・ハディード村、カフル・フード村、ジャディーダ村、ジャルマ村を砲撃、住宅などが被害を受け、農地が焼失した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジャルマ村、カフル・フード村、ラターミナ町、ハスラーヤー村、タッル・ミルフ村、アブー・ライーダ村、ザカート村、カフルズィーター市に対して爆撃を実施した。

この爆撃で、メディア活動家1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県北部一帯を砲撃し、反体制武装集団も砲撃で応戦した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村、タッル・ミルフ村を爆撃、カフルズィーター市で民間人1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、ハーン・スブル村、スィフヤーン村、カフルバッティーフ村、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、スフーフン村、ファッティーラ村、カフルサジュナ村、イドリブ市およびその一帯に対して爆撃を実施した。

この爆撃により、イドリブ市工業地区で市民1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がカフルナブル市などを砲撃、スフーフン村で市民1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でバウワービーヤ村、ICARDAに対して爆撃を実施した。

またシリア軍は地上部隊が県南部一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(ラタキア県1件、ハマー県8件)確認した。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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カーミシュリー市(ハサカ県)のアサーイシュ本部近くで車が爆発、親政府・反体制メディアは多数が死傷したと報じるが、北・東シリア自治局は人的被害を否定(2019年6月17日)

ハサカ県では、SANA(6月17日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市内のカドリー・ビーク地区(スーニー交差点)で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、市民多数が死傷した。

反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(6月17日付)も、この爆発で数十人が死傷したと伝えた。

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しかし、北・東シリア自治局の内務治安部隊は声明を出し、爆発はアサーイシュ本部近くで発生したが、死傷者はなかったと発表した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県、アレッポ県の農地で火災が発生、ANHAはシリア軍、トルコ軍が消火を妨害していると伝える(2019年6月17日)

ハサカ県では、ANHA(6月17日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するカーミシュリー市南西に位置するカーミシュリー空港近くの農地で火災が発生し、北・東シリア自治局の空港警備員が住民とともに消火に駆けつけたが、実際に空港の警備にあたっているシリア軍の部隊が保安上の理由により現場への立ち入りを阻止した。

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アレッポ県では、ANHA(6月17日付)によると、北・東シリア自治局の統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東部近郊のサイラム村の農地で火災が発生、住民が消火にあたろうとしたが、トルコ軍国境警備隊が発砲するなどしてこれを阻止した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるシャワーリガ村、マーリキーヤ村を砲撃(2019年6月17日)

アレッポ県では、ANHA(6月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるシャワーリガ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、14日と16日に、トルコ占領下のシャッラー村に近いマリーミーン村とアアザーズ市に近いカフルハーシル村で、トルコの支援を受ける反体制武装集団を攻撃し、戦闘員2人を殺害したと発表した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍は爆撃を停止するも、ハマー県、イドリブ県、アレッポ県、ラタキア県では戦闘が続く(2019年6月17日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから48日目となる6月17日、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より21人(民間人1人、シリア軍兵士および反体制武装集団戦闘員20人)増えて1,621人となった。

うち、429人が民間人(女性90人、子供103人を含む)、555人がシリア軍兵士、675人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍は地上部隊が300回以上の砲撃を実施したが、シリア・ロシア両軍による爆撃は実施されなかった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイーン村、ジャビーン村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ザカート村、ムーリク市を砲撃した。

一方、SANA(6月17日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャフシャブー山、マルアンド村、ビダーマー町、スフーフン村、ファッティーラ村、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ハルマ村、ハザーリーン村、カルサア村を砲撃した。

一方、SANA(6月17日付)によると、シリア軍がカフルサジュナ村一帯で反体制武装集団を攻撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザンマール町、フワイル・アイス村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がトルコマン山にアイン・アシーラ村一帯のシリア軍拠点を攻撃し、兵士7人が死亡した。

また同地での戦闘で、反体制武装集団1人も死亡した。

これに関して、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は声明を出し、シリア軍の海兵部隊に対する特殊作戦(自爆攻撃)を実施し、兵士9人を殺害したと発表した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月17日付)によると、アトマーン村の和解委員会の委員長を務めるムハンマド・マフムード・ハーリー氏がヤードゥーダ村とムザイリーブ町を結ぶ街道で武装集団に襲われ、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(ラタキア県9件、ハマー県4件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(アレッポ県15件、ラタキア県1件、ハマー県7件)確認した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構によってイドリブ県の自治を委託されているシリア救国内閣は職員に前線での戦闘に従軍するよう呼びかける(2019年6月16日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構によって、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の自治を委託されているシリア救国内閣は声明を出し、職員に対して前線での戦闘に従軍し、シリア、ロシア軍の攻撃を撃退するよう呼びかけた。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍による空爆・砲撃が続くなか、シャーム解放機構がアレッポ県ワディーヒー村を砲撃し、民間人12人が死亡(2019年6月16日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア軍が攻撃を激化させてから47日目となる6月16日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人3人、シリア軍兵士および反体制武装集団戦闘員2人)増えて1,643人となった。

うち、428人が民間人(女性90人、子供102人を含む)、548人がシリア軍兵士、667人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は100回を記録、シリア軍地上部隊による砲撃は600発以上におよんだ。

ロシア軍戦闘機の爆撃は記録されなかった。

なお、シリア人権監視団が発表した民間人犠牲者数(3人)のなかに、反体制武装集団によるシリア政府支配地域への攻撃で死亡した民間人12人は含まれていない。

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アレッポ県では、SANA(6月16日付)によると、ハーン・トゥーマーン村やアレッポ市西部のラーシディーン地区を支配下に置くシャーム解放機構がワディーヒー村を砲撃し、民間人12人が死亡、15人が負傷、住宅などに被害が出た(シリア人権監視団によると、18歳以下の4人を含む民間人11人が死亡、16人以上が負傷)。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でICARDA、バウワービーヤ村、アレッポ市西部のムハンディスィーン地区に対して爆撃を実施、地上部隊がカンマーリー村、ジャズラーヤー村、アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ハーン・アサル村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村、アルバイーン村、アブー・ライーダ村、ムーリク市、サイヤード村、ジャビーン村、タッル・ミルフ村に対して爆撃を実施、地上部隊がタッル・フワーシュ村、ハミーラート村、カフルズィーター市、ムーリク市、タッル・ミルフ村、ジャビーン村を砲撃した。

一方、SANA(6月16日付)によると、反体制武装集団がシリア政府支配下のムハルダ市を砲撃し、住宅などに被害が出た。

これに対して、シリア軍はサイヤード、カヌルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村、ハスラーヤー村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

他方、トルコの支援を受ける国民解放戦線は「必勝」の戦いの一環としてハルダーナー村でシリア軍の車輌3台を破壊したと発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でシャフシャブー山、ハーン・シャイフーン市およびその一帯、フバイト村一帯、マアッラト・ヌウマーン市一帯、スィフヤーン村、ハーッス村、カフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村、タッルアース村、ヒーシュ村、カンスフラ村、カフル・ウワイド村に対して爆撃を実施、地上部隊がマアッラト・ハルマ村、ハーン・シャイフーン市一帯、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

一方、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がヒーシュ村、アービディーン村、シャイフ・ムスタファー村一帯のシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

これに対して、トルコの支援を受ける国民解放戦線は「必勝」の戦いの一環として、カッサービーヤ村一帯でシリア軍の14.5ミリ砲を破壊、兵士7人を殺害したと発表した。

またシャーム解放機構も同地でシリア軍の砲台を破壊したと発表した。

 

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月16日付)によると、正体不明の武装集団がフラーク市にあるフラーク区庁舎を襲撃した。

また15日夜にも武装集団がマハッジャ町にあるシリア軍治安部隊の詰所を襲撃したという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(ラタキア県10件、ハマー県3件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を19件(アレッポ県1件、ハマー県18件)確認した。

AFP, June 16, 2019、ANHA, June 16, 2019、AP, June 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2019、al-Hayat, June 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 16, 2019、Reuters, June 16, 2019、SANA, June 16, 2019、SOHR, June 16, 2019、UPI, June 16, 2019などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局がダイル・ザウル県産の石油の移送について協議、ダーイシュの元メンバーがこれを仲介(2019年6月15日)

ユーフラテス・ポスト(6月15日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア政府が、ダイル・ザウル県産の石油のシリア政府支配地域への移送について協議、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーが仲介にあたったと伝えた。

同サイトによると、親政権民兵組織である国防隊のメンバー多数が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のバクラスから、北・東シリア自治局の支配下にある東岸のズィーバーン町に入った。

北・東シリア自治局支配地域への国防隊の訪問はシリア民主軍幹部の一人で「アーカリー」を名のる人物の調整によるもので、国防隊とシリア民主軍は、ズィーバーン町にあるヒラール・アスカル氏とザフディー・ヒサール氏の家で会談した。

会談では、ダイル・ザウル県内の北・東シリア自治局支配地域で産出された石油をシリア政府支配地域に移送するための新たなルートの開設の是非が協議されたという。

会談場所を提供したザフリー・ヒサール氏なる人物は、ダーイシュがダイル・ザウル県を掌握していた時期、ダーイシュの総務関係局に勤めていた人物だという。

AFP, June 15, 2019、ANHA, June 15, 2019、AP, June 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2019、Euphrates Post, June 15, 2019、al-Hayat, June 16, 2019、Reuters, June 15, 2019、SANA, June 15, 2019、SOHR, June 15, 2019、UPI, June 15, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下ハサカ市でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発(2019年6月15日)

ハサカ県では、ANHA(6月15日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ市の工業専門学校交差点で、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民2人が軽傷を負った。

一方、SANA(6月15日付)によると、ジャーヌーディーヤ町南東の農地で火災が発生し、消火作業にあたっていた6人が死亡した。

シリア人権監視団によると、死者は9人で、内訳は民間人5人、サナーディード軍メンバー2人、アサーイシュ隊員1人。

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ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(6月15日付)によると、正体不明の武装集団がスブハ村をパトロール中のシリア民主軍(人民防衛隊(YPG)主体)の部隊に発砲、1人が負傷した。

AFP, June 15, 2019、ANHA, June 15, 2019、AP, June 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2019、Euphrates Post, June 15, 2019、al-Hayat, June 16, 2019、Reuters, June 15, 2019、SANA, June 15, 2019、SOHR, June 15, 2019、UPI, June 15, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、ハマー県を激しく爆撃、民間人13人を含む68人が死亡(2019年6月15日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから46日目となる6月15日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より68人(民間人13人、シリア軍兵士および反体制武装集団戦闘員55人)増えて1,638人となった。

うち、425人が民間人(女性89人、子供102人を含む)、548人がシリア軍兵士、667人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は154回を記録、ロシア軍戦闘機も11回の爆撃を実施した。

また、シリア軍地上部隊による砲撃は820発以上におよんだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッル・ミルフ村、ジャビーン村およびその一帯、カフルズィーター市、ザカート村、ラトミーン村、アルバイーン村、ハスラーヤー村、アブー・ライーダ村、ムーリク市に対して爆撃を実施、地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ジャビーン村を爆撃した。

一方、SANA(6月15日付)によると、ラターミナ町やカフルズィーター市で活動を続ける反体制武装集団がシャイフ・ハディード村、ジャルマ村、アズィーズィーヤ村を砲撃、住宅などが被害を受けるともに、アズィーズィーヤ村一帯の農場で火災が発生した。

これに対して、シリア軍はラターミナ町、カフルズィーター市を砲撃し、戦闘員多数を殺傷した。

他方、シャーム解放機構のアブー・ハーリド・シャーミー報道官は、ジャビーン村一帯での戦闘でシリア軍兵士3人を捕捉したと発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でシャフシャブー山、マダーヤー村、ハーン・シャイフーン市、フバイト村、イフスィム町、マアッラト・ヌウマーン市、ヒーシュ村、フィキーア村、マアッルズィーター村、アブディーター村、ダイル・サンバル村、トゥラムラー村、バーラ村、ファッティーラ村、マストゥーマ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村に対して爆撃を実施下した。

一連の爆撃により、バーラ村で子供4人と女性1人を含む5人が、マアッラト・ヌウマーン市で3人が、ファッティーラ村で3人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もイフスィム町、ヒーシュ村、トゥラムラー村を爆撃した。

一方、SANA(6月15日付)によると、シリア軍がイフスィム町、ヒーシュ村、ダイル・サンバル村、トゥラムラー村にある反体制武装集団の拠点や兵站路を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でICARDA、バウワービーヤ村に対して爆撃を実施した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月15日付)によると、サナマイン市でシリア軍兵士2人とサナマイン軍事病院の看護師1人が、武装集団によって誘拐された。

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ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(6月15日付)によると、政治治安部が反体制武装集団の一つ首都殉教者旅団の元メンバーで、シリア政府との和解後、共和国護衛隊に従軍していた2人(スィヤーフ・ハイダル氏、アフマド・ハイダル氏)を拘束した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県8件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(アレッポ県1件、イドリブ県2件、ハマー県7件)確認した。

AFP, June 15, 2019、ANHA, June 15, 2019、AP, June 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2019、al-Hayat, June 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 15, 2019、Reuters, June 15, 2019、SANA, June 15, 2019、Sawt al-‘Asima, June 15, 2019、SOHR, June 15, 2019、UPI, June 15, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団は北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・アフリーン市近郊を砲撃(2019年6月14日)

アレッポ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・アフリーン市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村に対して砲撃を行った。

AFP, June 14, 2019、ANHA, June 14, 2019、AP, June 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2019、al-Hayat, June 15, 2019、Reuters, June 14, 2019、SANA, June 14, 2019、SOHR, June 14, 2019、UPI, June 14, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県、アレッポ県へのシリア・ロシア軍の爆撃は続き、民間人6人が死亡(2019年6月14日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから45日目となる6月14日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より29人(民間人6人、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員25人)増えて1,570人となった。

うち、412人が民間人(女性86人、子供98人を含む)、516人がシリア軍兵士、642人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は86回を、投下した「樽爆弾」の数は17発を記録、ロシア軍戦闘機も20回の爆撃を実施した。

また、シリア軍地上部隊による砲撃は300発以上におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、アリーハー市、マストゥーマ村、フバイト村、アルバイーン山、イフスィム町、タッル・マルディーフ村、ストゥーフ・ダイル村、ナキール村、ラカーヤー村、ヒーシュ村、タフタナーズ航空基地、カフルサジュナ村、スィフヤーン村、カフルナブル市一帯、マアッラト・スィーン村、ウライニバ村、マアッラト・ハルマ村、トゥラムラー村、ハーッス村、マアッラト・ヌウマーン市一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでハーン・シャイフーン市に「樽爆弾」を投下した。

この爆撃で、ハーッス村では女性1人と子供1人を含む3人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がマアッラト・ハルマ村、フバイト村、バアルブー村、トゥラムラー村、ハーン・シャイフーン市を砲撃した。

ロシア軍もシャフシャブー山、ハーン・シャイフーン市を爆撃した。

一方、SANA(6月14日付)によると、シリア軍がヒーシュ村、イフスィム町、マストゥーマ村にあるシャーム解放機構の拠点、ハーン・シャイフーン市一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルズィーター市、ラターミナ町に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がカフルズィーター市、ラトミーン村、ザカート村、カフルナブル市一帯を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ラターミナ町を爆撃した。

これに対して反体制武装集団は、シリア軍が展開するフワイズ村、ジュッブ・ラムラ町、シャイザル町を砲撃した。

一方、SANA(6月14日付)によると、反体制武装集団がシリア政府支配下のムハルダ市、ジュッブ・ラムラ町、ラスィーフ村を砲撃し、住宅などに被害が出た。

反体制武装集団はまた、シリア軍が展開するカフルヌブーダ町、カルナーズ町、フワイズ村を砲撃、これに対して、シリア軍は直ちに応戦し、イッザ大隊(イッザ軍)が拠点を置くカフルズィーター市、ラターミナ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッル・ハディーヤ村にある国内避難民キャンプに対して爆撃を実施、男性1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(ラタキア県10件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(アレッポ県2件、イドリブ県2件、ハマー県6件)確認した。

AFP, June 14, 2019、ANHA, June 14, 2019、AP, June 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2019、al-Hayat, June 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 14, 2019、Reuters, June 14, 2019、SANA, June 14, 2019、SOHR, June 14, 2019、UPI, June 14, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県ザーウィヤ山に設置されているトルコ軍監視所をシリア軍が砲撃、兵士3人が負傷。ロシアは反体制派による砲撃だと主張(2019年6月13日)

トルコ国防省は声明を出し、イドリブ県ザーウィヤ山に設置されているトルコ軍の監視所が12日晩にシリア軍の砲撃を受け、兵士3人が軽傷を負ったと発表した。

監視所に着弾した砲弾は35発におよび、声明では攻撃が意図的なものだとして、ロシア側に抗議を行ったとしている。

なお、トルコ国防省は当初、砲撃を受けたのがハマー県郊外に設置されているトルコ軍の監視所の一つと発表、ドゥラル・シャーミーヤ(6月13日付)などは、狙われたのがシール・マガール村近郊の監視所だと伝えていた。

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砲撃を受け、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が12日晩に緊急閣議を開き、対応について協議した。

イブラヒム・カリン大統領府報道官は報道声明を出し、「イドリブ県で起きていることは我々の懸念をかき立てており、我々は関係各機関に事態についての説明を行った…。我々は、トルコを挑発するようなシリア政府の攻撃を停止させるためにロシアとの連絡を続ける」と発表した。

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しかし、ロシア外務省は13日に声明を出し、イドリブ県ザーウィヤ山に設置されているトルコ軍の監視所がシリア軍ではなく、反体制武装集団の攻撃を受けたと発表した。

声明によると、この攻撃を受けて、トルコ側がロシア側に、トルコ軍兵士の安全確保と武装集団の拠点への攻撃のための支援を要請、ロシア軍が反体制武装集団の拠点複数カ所に対して爆撃を実施、トルコ軍の拠点を砲撃した砲台1カ所、大規模拠点1カ所を破壊した。

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これに対して、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、アンカラでのフランスのジャン=イヴ・ル=ルドリアン外務大臣との会談で、ザーウィヤ山に設置されているトルコ軍監視所への砲撃に関して「意図的なものだ」と厳しく非難したうえで、「トルコは攻撃が続く場合、必要なことを行うだろう…。我々はロシアとこうした攻撃を食い止めるために努力したいと考えている…。戦闘が完全に停止しているなどと言うことはできない」と述べた。
アナトリア通信(6月13日付)が伝えた。

AFP, June 13, 2019、Anadolu Ajansı, June 13, 2019、ANHA, June 13, 2019、AP, June 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2019、al-Hayat, June 14, 2019、Reuters, June 13, 2019、SANA, June 13, 2019、SOHR, June 13, 2019、UPI, June 13, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市で3度にわたって爆発が発生(2019年6月13日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市で3度にわたって爆発が発生した。

1度目の爆発はフィルドゥースモスク近く、2度目はマシュハダーニー病院近く、3度目はラシード公園内の喫茶点内で発生した。


ANHA(6月13日付)によると、男性1人が負傷した。

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同じく、ラッカ県では、ANHA(6月14日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内で特殊作戦を敢行し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー7人からなるスリーパー・セルを摘発、武器・弾薬、通信機器などを押収した。

AFP, June 13, 2019、ANHA, June 13, 2019、June 14, 2019、AP, June 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2019、al-Hayat, June 14, 2019、Reuters, June 13, 2019、SANA, June 13, 2019、SOHR, June 13, 2019、UPI, June 13, 2019などをもとに作成。

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停戦発効にもかかわらず、シリア・ロシア軍の攻撃は続き、民間人26人が死亡(2019年6月13日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから44日目となる6月13日、ロシアとトルコの後援によりシリア軍と反体制派の停戦が発効したものの、戦闘は収束せず、シリア・ロシア軍が爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より26人(民間人7人、シリア軍兵士12人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて1,541人となった。

うち、406人が民間人(女性85人、子供97人を含む)、516人がシリア軍兵士、621人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は106回以上を、投下した「樽爆弾」の数は12発以上を記録、ロシア軍戦闘機も4回の爆撃を実施した。

また、シリア軍地上部隊による砲撃は480発以上におよんだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ムーリク市、ラターミナ町、ハスラーヤー村、ザカート村、ジャビーン村、タッル・ミルフ村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでラターミナ町に「樽爆弾」を投下した。

この爆撃で、カフルズィーター市では民間人1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がカフルズィーター市、ムーリク市を砲撃した。

一方、SANA(6月13日付)によると、シリア軍がハマーミーヤート村、ジャビーン村一帯に侵攻しようとした反体制武装集団と交戦、これを撃退した。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2019/06/483-660×330.jpg

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・スブル村および同地周辺の灌木地帯、カフルバッティーフ村、タフタナーズ航空基地一帯、ハーン・シャイフーン市、フバイト村、ジャバーラー村、マアッルズィーター村、マアッラータ村、ジューズィフ村、マアッラト・ハルマ村、イフスィム町、バアルブー村、マダーヤー村、スフーフン村、シャイフ・ムスタファー村、トゥラムラー村、ハーッス村、カンスフラ村、カフルナブル市一帯、カルサア村、マアッラト・スィーン村、マアッラト・ヌウマーン市一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでトゥラムラー村、マアッラト・ハルマ村、ハーン・シャイフーン市、アービディーン村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がシャフシャブー山、ハーン・シャイフーン市、フバイト村、アーミリーヤ村、マアッラト・ハルマ村、マウカ村、アービディーン村、ナキール村、ウライニバ村、トゥラムラー村、カフルナブル市、カフルサジュナ村、フワイジャ村、ハウワーシュ村、ザイズーン火力発電所を砲撃した。

ロシア軍もトゥラムラー村を爆撃した。

これにより、マウカ村では砲撃で女性1人を含む民間人4人が死亡、ハーン・スブル村では爆撃で1人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月13日付)によると、マウカ村への爆撃でクラスター弾が使用され、死亡したのは国内避難民だという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコマン山一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県5件、ハマー県12件)確認した。

AFP, June 13, 2019、ANHA, June 13, 2019、AP, June 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2019、al-Hayat, June 14, 2019、Reuters, June 13, 2019、SANA, June 13, 2019、SOHR, June 13, 2019、UPI, June 13, 2019などをもとに作成。

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ロシアはトルコとともに、シリア北西部の緊張緩和地帯全域でシリア軍と反体制派を停戦合意させたと発表、反体制派はこれを否定(2019年6月12日)

ラタキア県フマイミーム航空基地に本部を構えるロシア当事者和解調整センターは、ロシアとトルコの後援のもと、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)で戦闘を続けるシリア軍と反体制武装集団が停戦に合意したと発表した。

ロシア当事者和解調整センターのヴィクトール・クプチシン(Viktor Kupchishin)司令官(少将)が発表した声明によると、「ロシアのイニシアチブにより、ロシアとトルコの後援のもと、2019年6月12日深夜(6月13日0時)付でイドリブ県一帯の緊張緩和地帯全域で戦闘を完全に停止することを定めた合意に達した」という。

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トルコの支援を受ける国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官(大尉)は、ハマー県北部でシリア軍と反体制派が停戦に合意したとのロシアの発表に関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月12日付)に対して、「停戦や休戦に関する合意は存在しない」と否定した。

AFP, June 12, 2019、ANHA, June 12, 2019、AP, June 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2019、al-Hayat, June 13, 2019、Reuters, June 12, 2019、RT, June 12, 2019、SANA, June 12, 2019、SOHR, June 12, 2019、UPI, June 12, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパー・セルを摘発(2019年6月12日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(6月12日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がジャルズィー村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルを摘発、武器・弾薬などを押収した。

AFP, June 12, 2019、ANHA, June 12, 2019、AP, June 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2019、al-Hayat, June 13, 2019、Reuters, June 12, 2019、SANA, June 12, 2019、SOHR, June 12, 2019、UPI, June 12, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市(アレッポ県)で爆弾が仕掛けられた車が爆発し1人が死亡する一方、国民軍はシリア軍工作員6人を同市で拘束(2019年6月12日)

アレッポ県では、ANHA(6月12日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市中心街のフィーラート通りで車が爆発し、トルコの支援を受ける反体制武装集団の戦闘員1人が死亡、複数人が負傷した。

爆発したのは武装集団の車で爆弾が仕掛けられていたという。

https://youtu.be/4yfMnVjgUxo

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(6月12日付)によると、爆破されたのは民間のジープで、運転していた男性1人とその妻、近くにいた民間人2人が負傷したと伝え、ANHAの報道内容を否定した。

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アレッポ県では、トルコが支援する国民軍に所属する東部自由人連合が声明を出し、アフリーン市内で、スハイル・ハサン准将指揮下のいわゆる「トラ」部隊の工作員6人を拘束したと発表した。

東部自由人連合は「トラ」部隊の活動を2ヶ月にわたり監視、拘束に至ったという。

AFP, June 12, 2019、ANHA, June 12, 2019、AP, June 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2019、al-Hayat, June 13, 2019、Reuters, June 12, 2019、SANA, June 12, 2019、SOHR, June 12, 2019、UPI, June 12, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県、ハマー県への爆撃を続け民間人7人が死亡(2019年6月12日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから43日目となる6月12日も、シリア・ロシア軍が爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より7人(民間人7人、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて1,515人となった。

うち、399人が民間人(女性84人、子供96人を含む)、507人がシリア軍兵士、609人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は33回以上を、投下した「樽爆弾」の数は68発以上を記録、ロシア軍戦闘機も4回の爆撃を実施した。

また、シリア軍地上部隊による砲撃は450発以上におよんだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村、ハスラーヤー村、アルバイーン村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでハスラーヤー村、サイヤード村、ラターミナ町、カフルズィーター市に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がムーリク市、カフルズィーター市、サイヤード村を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ジャビーン村を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市などに対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでフバイト村、トゥラムラー村、ハーン・シャフーン市、スフーフン村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がシャフシャブー山、タマーニア町、スカイク村、マアッラト・ハルマ村、ハーン・シャイフーン市、カフルナブル市を砲撃した。
一方、SANA(6月12日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯、トゥラムラー村にあるシャーム解放機構の拠点、兵站路に対して砲撃を行った。

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アブー・アマーラ特殊任務中隊は声明を出し、ラタキア県のマールーニーヤート村近郊で11日に特殊作戦を実施、第99機甲中隊司令部を爆破したと発表、その映像を公開した。

特殊作戦は6月8日にシリア軍によるアブドゥルバースィト・サールート氏殺害への報復だという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県2件、ラタキア県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(イドリブ県1件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認した。

AFP, June 12, 2019、ANHA, June 12, 2019、AP, June 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2019、al-Hayat, June 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 12, 2019、Reuters, June 12, 2019、SANA, June 12, 2019、SOHR, June 12, 2019、UPI, June 12, 2019などをもとに作成。

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フェイスブックは、故アブドゥルバースィト・サールート氏についての書き込みを利用規約違反とみなし、反体制派系サイトのザマーン・ワスルTVなどのアカウントを凍結(2019年6月11日)

反体制派系サイトのザマーン・ワスル(6月11日付)は、フェイスブックが、ザマーン・ワスルTV、反体制活動家のマーヒル・シャラフッディーン氏、マーズィン・ナートゥール氏、在仏シリア人フォーラムなど多数のアカウントを凍結したと伝えた。

アカウント凍結は、ハマー県北部でのシリア軍との戦闘で死亡したアブドゥルバースィト・サールート氏についての書き込みを行ったことが利用規約の違反にあたるためだという。

サールート氏は「革命の守護者(ゴールキーパー)」、「革命のサヨナキドリ」として西側諸国で注目を浴びてきたが、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県一帯の反体制派支配地域で、同機構と共闘関係にあるイッザ軍の傘下に身を置いて武装闘争を継続していた。

AFP, June 11, 2019、ANHA, June 11, 2019、AP, June 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2019、al-Hayat, June 12, 2019、Reuters, June 11, 2019、SANA, June 11, 2019、SOHR, June 11, 2019、UPI, June 11, 2019などをもとに作成。

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トルコとその支援を受ける反体制派は北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市を砲撃、住民1人が死亡、3人が負傷(2019年6月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市を砲撃、市内に砲弾7発以上が着弾、少なくとも3人が負傷した。

ANHA(6月11日付)によると、砲撃を行ったのはトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団で、住民1人が死亡、3人が負傷した。

ANHA(6月12日付)によると、トルコ軍と反体制武装集団は晩にも砲撃を行い、1人が負傷した。

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一方、トルコ国防省は、タッル・リフアト市一帯での9日の戦闘で、人民防衛隊(YPG)戦闘員10人を殺害したと発表した。
アナトリア通信(6月11日付)が伝えた。

AFP, June 11, 2019、Anadolu Ajansı, June 11, 2019、ANHA, June 11, 2019、June 12, 2019、AP, June 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2019、al-Hayat, June 12, 2019、Reuters, June 11, 2019、SANA, June 11, 2019、SOHR, June 11, 2019、UPI, June 11, 2019などをもとに作成。

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「必勝」の戦いと銘打って反転攻勢を続けるシリアのアル=カーイダはイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で戦果を上げる一方、シリア・ロシア軍も同地への爆撃を続行(2019年6月11日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから42日目となる6月11日も、シリア・ロシア軍が爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より12人(民間人5人、シリア軍兵士7人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて1,508人となった。

うち、392人が民間人(女性83人、子供95人を含む)、507人がシリア軍兵士、609人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は22回以上を記録、ロシア軍戦闘機も13回の爆撃を実施した。

また、シリア軍地上部隊による砲撃は260発以上におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でマアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでアービディーン村、トゥラムラー村に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市を5回にわたり爆撃した。

シリア軍の爆撃により、ハーッス村で女性2人が、ハーン・シャイフーン市で男性1人、マアッラト・ヌウマーン市で男性1人が死亡した。

シリア軍はこのほかにも地上部隊がハーン・シャイフーン市、アービディーン村灌木地帯、カッサービーヤ村、アブー・ズフール町一帯、県東部の放棄された大隊基地、ナージヤ村、ビダーマー町、マルアンド村を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(6月11日付)によると、「必勝」の戦い作戦(6月7日開始)と銘打って、シリア軍への反撃を継続するシャーム解放機構は、カッサービーヤ村にあるシリア軍の武器弾薬庫を爆破した。

また、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(6月11日付)によると、シャーム解放機構は県東部で「ムジャーヒディーン」の動きを捕捉していたとの容疑で多数を拘束した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ムーリク市、サイヤード村に対して爆撃を実施した。

ロシア軍もザカート村、ハスラーヤー村、カフルズィーター市、ラターミナ町を8回にわたり爆撃した。

一方、SANA(6月11日付)によると、シリア軍は、タッル・ミルフ村近郊で、爆弾を搭載したシャーム解放機構の無人航空機(ドローン)1機を撃破した。

また、ハッターブ村東部の農地で反体制武装集団による砲撃を原因とする火災が発生した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(6月11日付)によると、「必勝」の戦い作戦(6月7日開始)と銘打って、シリア軍への反撃を継続するシャーム解放機構は、ジューリーン村にあるシリア軍基地を攻撃、武器弾薬庫を爆破した。

またトルコの支援を受ける国民解放戦線もヒヤーリーン町にあるロシア軍基地を砲撃したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がズィルバ村、ザンマール町を砲撃し、ズィルバ村で女児1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(6月11日付)によると、シリア軍がカッバーナ村一帯のシャーム解放機構の拠点複数カ所への突入を試みたが、シャーム解放機構がこれを撃退、兵士5人を殺害、10人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(ハマー県2件、ラタキア県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(イドリブ県9件、ハマー県7件)確認した。

AFP, June 11, 2019、ANHA, June 11, 2019、AP, June 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2019、al-Hayat, June 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 11, 2019、Reuters, June 11, 2019、SANA, June 11, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, June 11, 2019、SOHR, June 11, 2019、UPI, June 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「革命のサヨナキドリ」こと故アブドゥルバースィト・サールート氏の母が革命家にメッセージを送る:「勝利するまで立ち止まらないで」(2019年6月10日)

ハマー県北部でのシリア軍との戦闘で重傷を負い、6月8日に死亡したイッザ軍ヒムス・アディーヤ旅団のアブドゥルバースィト・サールート氏の母親は、弔問に訪れたイッザ軍のジャミール・サーリフ司令官(少佐)やムスタファー・バクール報道官(大佐)らに、革命家たちに向けたメッセージを託した。

バクール報道官が読み上げたメッセージは以下の通り:

「そうです、アブドゥルバースィトは逝ってしまいました。でも、私はどのシリア人革命家を目にしても、そのなかにアブドゥルバースィト、そして彼の兄弟たちの面影を目にします。

そうです、私は息子を亡くしました。でも、私はあなた方全員を息子のように見ています。あなた方がアブドゥルバースィトや彼の同志だった殉教者を失ったことで、自分たちの決意を弱めたり、進むべき道に影響が生じたりすることを許さないでください。

あなた方に対する私から助言は、アブドゥルバースィトの魂、すべての殉教者の魂のために、道を貫いて欲しい、自らの決意を弱めないで欲しいというものです。

私はあなた方の支えは必要ありません。私はあなた方がアブドゥルバースィトとともに始めたことを貫徹し、勝利を実現せずして、立ち止まらないで欲しいのです。

ウンマ、子供たち、孫たちの未来はあなた方の手のなかにあります。それを見失わないでください」。

AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県で「革命のサヨナキドリ」こと故アブドゥルバースィト・サールート氏との連帯を訴える新たな落書き発見(2019年6月10日)

ダルアー県では、ハウラーン自由人連合のフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/)によると、フラーク市で、8日に戦死したアブドゥルバースィト・サールート氏との連帯を表明する落書きが壁に書かれているのが新たに発見された。

落書きは「革命のゴールキーパー(守護者)よ、あなたの血は我々の頸部を流れている。フラーク、6月10日」などと書かれている。

AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュに拉致され戦闘員として育てられたヤズィード教徒の少年兵がシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構に従軍、ハマー県でのシリア軍との戦闘で戦死(2019年6月10日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構に所属するアリー・ブン・アビー・ターリブ軍は、ハマー県北部でのシリア軍との戦闘で、ヤズィード教徒の少年兵が死亡したと発表した。

ダーイシュ(イスラーム国)は2014年8月にイラクのニーナワー県シンジャール郡に侵攻した際、ヤズィード教徒の女性や子供数千人を拉致、彼らは人身売買の対象となり、性奴隷や「カリフの幼獣」と呼ばれた小片兵となっていた。

死亡した小片兵はこうした拉致・人身売買被害者の1人だと思われる。

アリー・ブン・アビー・ターリブ軍の発表によると、死亡した児童戦闘員は「アブー・バクル・シンジャーリー」という名をつけられたシンジャール郡の11歳の少年。

これに関して、ANHA(6月10日付)は、この少年の死が、ダーイシュによって拉致された女性や子供が、シャーム解放戦線など、トルコの支援を受ける反体制武装集団の手に渡っていることを物語っていると伝えている。

AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ占領下のアレッポ県北部での特殊作戦で反体制武装集団戦闘員7人を殺害したと発表(2019年6月10日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコの占領下にあるアフリーン市一帯およびアアザーズ市一帯での一連の特殊作戦で反体制武装集団戦闘員7人を殺害、10人を負傷させたと発表した。

特殊作戦は8日および9日にアアザーズ市近郊のアブラ村、シャッラー村近郊のマリーミーン村およびフィーラート・カーディー村実施され、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム戦線の戦闘員らを殺傷したという。

ANHA(6月10日付)が伝えた。

AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はシリア国旗を掲げたダイル・ザウル県の2カ村を攻撃、米主導の有志連合はこれを航空支援(2019年6月10日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、アブー・ナイタル村、ナムリーヤ村に突入し、住民に暴行を加えた。

突入は、両村の住民がシリア国旗を掲揚したことを受けたもので、住民1人が死亡、1人が負傷した。

これに関して、シリア人権監視団は、有志連合がアブー・ナイタル村での部族どうしの戦闘に介入するために、戦闘機を派遣、同地上空を旋回させたと発表した。

衝突したのは、アブー・ナイタル村のブー・ファルユー部族の民兵と、ナムリーヤ村、フライジーヤ村、シュハイル村で暮らすブー・ジャーミル部族、バキール部族(アカイダート部族)の民兵。

ブー・ジャーミル部族側が、アブー・ナイタル村の住民によってシリア民主軍の戦闘員1人が殺害されたとして、同村を砲撃したことで戦闘に発展し、ブー・ファルユー部族の子息1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県東部のT3西部でダーイシュと交戦(2019年6月10日)

ヒムス県では、SANA(6月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の残党がタドムル市近郊の第3石油輸送ステーション(T3)西部にあるシリア軍の拠点2カ所を襲撃、シリア軍がこれに応戦した。

AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。

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