ラアス・アイン市で穀物を運んでいたトラックの車列が200人以上の武装集団に襲撃される一方、エジプト、トルコ、イランの外相がカイロで会談しシリア情勢について協議(2012年9月17日)

シリア政府の動き

アサド大統領は、政令第333号を発し、ハサン・サーリフ・ジャラーリーをラッカ県知事に任命した。

SANA, September 17, 2012
SANA, September 17, 2012

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DamasPost(9月17日付)は、シリア・ハッジ最高委員会が、サウジアラビアのハッジ省から巡礼者受け入れに関する解答が期日までに寄せられなかったとして、シリアからの巡礼を中止することを決定したと報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月17日付)は、反体制武装勢力掃討に際して伐採されたサボテンなどが伐採されたダマスカス県ラーズィー農園地区、マッザ区、カフルスーサー区、カダム区、アサーリー地区、ダハーディール地区、ナフル・イーシャ地区、南部環状線地区、ダマスカス郊外県ダーライヤー市などの再開発を提案する、と大手不動産業者のアブドゥルファッターフ・イヤースーが発表した、と報じた。

国内の暴力

ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(9月17日付)などによると、ラアス・アイン市で、ラタキア県からハサカ県に向けて穀物を運んでいたトラックの車列が200人以上の武装集団に襲撃され、車列の警備のために同行していた治安要員2人が殺害され、3人が負傷した。

SANA, September 17, 2012
SANA, September 17, 2012

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アレッポ県では、AFP(9月17日付)によると、軍・治安部隊による「浄化」が完了したとされるアレッポ市マイダーン地区で、反体制武装勢力が再び潜入し、戦闘が発生した。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のハラブ・ジャディーダ地区にある空軍情報部施設と科学研究施設の近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦、ヘリコプターが同地区上空を旋回したのと時を一にして、科学研究施設が激しく炎上したという。

一方、SANA(9月17日付)によると、アレッポ市西ザフラー地区にある科学研究センターで、守衛が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員10人を殺害し、撃退した。

またカフルハムラ地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、地元調整諸委員会によると、カダム区、アサーリー地区、ハジャル・アスワド市に対して軍・治安部隊が砲撃を加えた。

シリア人権監視団によると、カダム区で処刑された遺体16体が発見される一方、カフルスーサ区では11人が射殺された。

一方、SANA(9月17日付)によると、ハジャル・アスワド市、カダム区、アサーリー地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権ネットワークによると、タマーニア町で「シャッビーハ」が一家3人を銃殺した。

またシリア殉教者大隊の戦闘員によると、同大隊がアブー・ズフール航空基地を砲撃し、空港内のMiG戦闘機一機を破壊、また上空で戦闘機複数を撃墜した(未確認情報)。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市革命評議会報道官によると、軍が「樽爆弾」を使用し、多数の民間人が死傷した。

また軍・治安部隊は市内の橋を破壊し、人道支援の搬入を阻止している、という。

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ヒムス県では、地元調整諸委員会によると、ラスタン市に対して軍・治安部隊が砲撃を行った。

一方、SANA(9月17日付)によると、ヒムス市シャンマース地区で反体制武装勢力の86人が投降し、武器を当局に引き渡した。

またヒムス市ジャウバル区で、反体制武装勢力が製造していた爆弾が爆発し、戦闘員5人が死亡した。このほか、ヒムス市バーブ・フード地区、ナキーラ地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力が交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、タスィール町、サフム・ジャウラーン村、ジッリーン村に対して軍・治安部隊が砲撃を行った。

一方、SANA(9月17日付)によると、イズラア市、ガバーギブ町、サフム・ジャウラーン村とジッリーン村間の街道などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ハマー県では、SANA(9月17日付)によるとシーハ村で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

反体制勢力の動き

シリア共産主義者委員会は声明を出し、シリア国民救済大会の開催準備に抗議して、民主的変革諸勢力国民調整委員会から脱会すると宣言した。

声明は委員会のマンスール・アタースィー書記長が発表した。

レバノンの動き

LBCI(9月17日付)などによると、シリア軍戦闘機が発射したミサイル4発がベカーア県バアルベック郡の対シリア国境に位置するアルサール地方に着弾した。

諸外国の動き

パレスチナのイスラーム聖戦の指導者の一人ムハンマド・ヒンディーはガザで記者会見を開き、「シリアの親愛なる人民とシリアの難民キャンプでの我らがパレスチナ人民に対する暴力を非難する」と述べた。

シリア国内の本部を移転させたことに関して、「シリアにはいかなる事務所もない。またカイロにもない。我々は在外のパレスチナ難民の一部をなしている」と述べた。

シリア情勢については「我々はシリア国内の情勢には介入しない。我々は暴力の停止…、シリアの統合を維持し、シリア国民の利益実現し、外国の介入を遠ざけるような解決案の創出を呼びかけている」としつつ、「レジスタンスは人民の革命と解放によって強化される…。アラブ諸国の革命はパレスチナの利益になる」と締めくくった。

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エジプト、トルコ、イランの外相は、エジプト、トルコ、イラン、サウジアラビアによるシリア問題四カ国連絡グループの枠組みで、カイロのエジプト外務省で会談し、シリア情勢について協議した。

会談には、エジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣、イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣が出席した。

サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は、「緊急の用務」のため欠席した。

エジプト外務省報道官によると、会談では、シリアの紛争の周辺諸国への波及抑止などについて話し合った。

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中国の外交部はインターネットで声明を出し、楊潔篪外務大臣が、シリアの危機解決は外国の介入ではなく、シリア国民の指導のもとになされねばならないとの述べたと発表した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワでアラブ国際関係評議会使節団と会談した。

使節団を率いたムハンマド・ジャースィム・サクル議長によると、ラブロフ外務大臣は会談で、ロシアがアサド政権存続に固執しておらず、シリアの将来はシリア国民自身が決するべきで、外国の介入には同調しないとのこれまでの立場を繰り返した。

使節団には、イラクのイヤード・アッラーウィー元首相、レバノンのフアード・スィニューラ元首相らが参加した。

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DamasPost(9月17日付)は、信頼できる匿名消息筋の話として、シリア政府が一部の西欧諸国外交関係者から、ダマスカスの大使館や外交駐在員事務所の再開に関する前向きな意思表示を受けたと報じた。

同報道によると、これらの国々は2013年初めに閉鎖中の大使館を再開することを検討しているという。

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シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)が国連人権理事会でシリア情勢について報告を行った。

そのなかでピネイロ委員長は、シリアで「戦争犯罪」を犯した個人、軍事組織の容疑者の「新極秘リスト」を作成し、国際社会においてしけるべき追究を行うための第一弾として、近く国連人権高等弁務官に提出するとの意向を明らかにした。

『ハヤート』(9月18日付)によると、このリストに反体制勢力の活動家・組織が記されているかは定かでない。

ピネイロ委員長は報告のなかで、軍および政府側の民兵が戦争犯罪を犯していると糾弾する一方、過激なイスラーム主義者がシリア国内での増加していると懸念を示した。

彼らの一部は、シリアの反体制勢力に与し、一部は独立して活動を行っているという。

一方、シリアのファイサル・ハッバーズ・ハマウィー代表大使は、西側諸国および一部のアラブ諸国が「ジハード主義者」、「傭兵」に資金と武器を支援していると非難した。

また、ピネイロ委員長の報告書が「不正確」だと指摘し、17カ国が「ジハード主義テロリスト」をシリアに派遣していると強調した。

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フランス外務省報道官は、ピネイロ委員長の報告書に関して「ダマスカスの体制に対する決定的証拠を含んでいる」とし、「戦争犯罪、人道に対する罪をシリア政府が犯している」と非難した。

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UNICEFは声明を出し、シリア国内、レバノン、ヨルダン、トルコ、イラクで避難生活を送る子供たちの教育に4000万ドル以上が必要だとの試算を発表した。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ(9月17日付)は、反体制勢力が、身柄拘束者の拷問・殺害などの「戦争犯罪」を犯していると発表した。

AFP, September 17, 2012、Akhbar al-Sharq, September 17, 2012、al-Hayat, September 18, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 17, 2012, September 18,
2012、al-Kurdiya News, September 17, 2012、LBCI, September 17, 2012、Naharnet.com,
September 17, 2012、Reuters, September 17, 2012、SANA, September 17, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内で活動している与党、野党、反体制組織など24団体が変革解放人民戦線の主導のもとで記者会見を開く、ブラーヒミー共同特別代表が自由シリア軍の指導者らと会談(2012年9月16日)

国内の動き

シリア国内で活動している与党、野党、反体制組織など24団体が変革解放人民戦線の主導のもと、「平和的民主的変革のために」と銘打って、ダマスカスで記者会見を開き、反体制勢力による包括的な国民大会の開催を呼びかけた。

呼びかけを行った組織は以下の通り。

SANA, September 16, 2012
SANA, September 16, 2012

1. 変革解放人民戦線
2. 平和的変革諸勢力連立
3. 人民意志党
4. シリア民族社会党
5. シリア祖国党
6. シリア民主党
7. シリア青年公正開発党
8. シリア国民青年党
9. シリア世俗主義ムスタクバル党
10. 民主団結党
11. シリアのための第三潮流

12. 平和的変革の道潮流
13. 世俗民主主義潮流
14. 民主マルクス主義連合
15. 国民民主ブロック
16. アレッポ国民結束事務局
17. シリアの家族委員会
18. ダイル・ザウル人民民主運動委員会
19. カーミシュリー人民民主運動委員会
20. ブーカマール市民平和委員会
21. マヤーディーン平和委員会
22. アームーダー人民民主運動委員会
23. クナイニース市民平和委員会
24. アラブ民主団結党

SANA, September 16, 2012
SANA, September 16, 2012

シリア政府の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月16日付)は、ブシュラー・アサド女史が子供とともにシリアを去り、UAEのドバイ指導部の招きでアブー・ザビー市滞在を再開したと報じた。

ブシュラー・アサド女史は、2008年にアースィフ・シャウカト少将が実質的粛清を受けたあと、シャウカト少将および家族とともにUAEで「亡命生活」を送っていた。

その後、2011年にシャウカト少将とともに帰国したが、少将は7月18日にダマスカス県で爆殺されていた。

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シリア政府は国連安保理議長と国連事務総長宛てに書簡を送り、トルコによるテロリスト支援を非難し、対処を求めた。

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DamasPost(9月16日付)は、アサド大統領とアスマー夫人が、シリア軍に同行して現地取材を行う記者らと懇談したと報じた。

懇談は2時間半にわたって行われた、という。

反体制勢力の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、スカイプを通じて、自由シリア軍の指導者たちと会談した。

会談には、アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐、自由シリア軍ダマスカス軍事評議会議長のハーリド・ハッブーシュ大佐、自由シリア軍合同司令部報道官のカースィム・サアドッディーン大佐が参加した。

アカイディー大佐は、AFP(9月16日付)に対して、ブラーヒーミー共同特別代表に信頼を寄せつつ、「前任の使節団と同様、彼は失敗するだろう。しかし我々はこの失敗の原因になろうとは考えない」と述べた。

また「我々は彼が失敗すると考えている。なぜなら国際社会がシリア国民を実際には支援したいと考えていないからだ」と付言した。

会談内容に関して、「シリア情勢全般、とりわけ政府による破壊行為」が協議されたが、ブラーヒーミー共同特別代表は、戦闘停止のための具体的な計画は持ち合わせていなかったという。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マイダーン地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

またアルクーブ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、シャッアール地区などでも軍・治安部隊と反体制武装勢力がの間で戦闘があり、サーフール地区などが空爆を受けたという。

バーブ市では、複数の活動家・住民によると、市内の野戦病院などが砲撃を受け、数十人が死傷した。

一方、SANA(9月16日付)によると、アレッポ市マイダーン地区で軍・治安部隊が「傭兵テロリスト」の完全浄化を完了した。

またフィルドゥース地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷、アルクーブ地区でも反体制武装勢力のアジトに突入した。

バーブ市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力に対して特殊作戦を行い、反体制武装勢力の装備(車)を破壊した。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アサーリー地区、タダームン区、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、砲撃に曝された。

またカダム区では処刑された遺体6体が発見された。

一方、複数の活動家によると、自由シリア軍はバルザ区の「シャッビーハ」の兵舎を爆破した。

これに対して、SANA(9月16日付)は、カダム区、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷したと報じた。

『クッルナー・シュラカー』(9月16日付)は、治安当局がダマスカス県ハーン・シャイフの学校に避難していた避難民を追放、学校経営者らに避難民を受け入れたら粛清すると脅迫したと報じた。

またタダームン区では、AFP(9月16日付)によると、学校は閉鎖されたままだという。

DamasPost(9月16日付)は、ヤルムーク地域にあるパレスチナ難民キャンプでの取材に向かっていたイランのアーラム・チャンネルの取材チーム(5人)が反体制武装勢力の要撃を受け、ニダール・ハマーダ支局長が軽傷を負ったと報じた。

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ダルアー県では、反体制活動家らによると、ヒルバト・ガザーラ町の陸橋が軍・治安部隊の砲撃を受け、破壊され、多数が死傷した。

またダルアー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡を行い、多数が逮捕された。

一方、SANA(9月16日付)によるとヒルバト・ガザーラ町近くの高速道路で反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、市民8人が死亡、25人が負傷した。

爆弾は600キロ相当で、車6台、バス2輌が巻き込まれ、道路が寸断された。

ダルアー市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力の残党の追跡を継続し、多数を逮捕した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市、タッルカラフ地方に軍・治安部隊が激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(9月16日付)によると、タッルカラフ地方でレバノンからの密入国を試みた反体制武装勢力が国境警備隊に撃退された。

また軍・治安部隊はラスタン市などで反体制武装勢力の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷、大量の武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、砲撃に曝された。

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イドリブ県では、複数の活動家によると、カフル・ウワイド市が砲撃を受け、12人が死亡した。

一方、SANA(9月16日付)によると軍・治安部隊がカフル・ウワイド市、カンスフラ村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力との交戦を続けた。

諸外国の動き

SANA(9月16日付)は、トルコのアンカラの米大使館前でトルコ労働党の呼びかけのもと、シリア人避難民キャンプ閉鎖と、レジェップ・タイイップ・エルドアン内閣および米国の対シリア政策拒否を訴えるデモが発生した。

SANA, September 16, 2012
SANA, September 16, 2012

またハタイ県のアンタキア市でも同様のデモが発生し、数百人が参加した。

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トルコの『ヒュッリイェト』(9月16日付)はCIA元高官の話として、CIAの工作員15~20人がトルコ国内でシリア危機に対処するための任務についていると報じた。

また米国、フランス、ドイツ、英国などの諜報員合わせて50人がトルコ・シリア国境で活動している、と付言した。

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トルコに亡命中のターリク・ハーシミー副大統領(死刑判決)は、イスタンブールでロイター通信(9月16日付)に対して、イラクがイランからのアサド政権への支援物資などが通過する「回廊」になっていると非難する一方、イラク兵数千人が同政権支援のためにシリアに入っている、と述べた。

 

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イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のムハンマド・アリー・ジャアファリー最高司令官は記者会見で「クドス軍団の要員多数がシリアとレバノンにいる。しかし、これは我々が軍を駐留させていることを意味しない。我々は自分たちの経験を活かして、アドバイスや見解を示しているだけである」と述べた。

al-Hayat, September 17, 2012
al-Hayat, September 17, 2012

AFP(9月16日付)が報じた。

AFP, September 16, 2012、Akhbar al-Sharq, September 16, 2012、DamasPost, September 16, 2012、al-Hayat, September 17, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 16, 2012、al-Kurdiya News, September 16, 2012、Naharnet.com, September 16, 2012、Reuters, September 16, 2012、SANA, September 16, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がブラーヒーミー共同特別代表とダマスカスで会談するなか、在アンマンのヒジャーブ前首相は身を首班とする新組織を発足・参加する意思がないことをアピール(2012年9月15日)

シリア政府の動き

アサド大統領はアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表とダマスカスで会談した。

SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012
SANA, September 15, 2012

SANA(9月15日付)によると、会談でアサド大統領は、「(共同特別代表のミッションで)中立と独立性が遵守されれば、シリアの危機解決のためのあらゆる誠実な努力にも可燃に協力し続ける」との意思を示した。

また大統領は、「シリアの真の問題は、政治的基軸と現地での事件の混同である。政治的基軸への働きかけは、とりわけ全シリア人の願望に焦点を当てた対話への真摯な呼びかけは続いている…。政治的活動の成功はテロリストへの資金援助・教練を行い、シリアに武器を密輸する諸外国に対して圧力をかけることにかかっている」と付言した。

会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官が同席した。

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一方、ブラーヒーミー共同特別代表は、「解決はシリア国民のみを通じてのみ可能」であることを強調したうえで、アナン特使の和平案とジュネーブ合意に従って独立性を維持して活動にあたるとの意思を示した。

会談後の記者会見で、ブラーヒーミー共同特別代表は「アサド大統領とシリア政府は活動を全面支援してくれるだろう」と述べた。

また国内での暴力停止の可否について、「シリアの当事者間の亀裂は大きい。我々は共通の基礎を作ることでこの亀裂を架橋しなければならない…。この基礎は既に存在しており、国を愛するすべての当事者のなかに体現されている」と述べた。

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シリアの学校で新学期が始まった。

SANA(9月15日付)によると、約500万人の児童・生徒、38万5000人の教員が2万2000の学校に登校した。

一方、UNICEFによると、2万2000校のうち、200校以上が軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘の被害を受け、全壊・半壊し、800校以上が避難民の家族を収容している。

反体制勢力の動き

民主的諸勢力国民調整委員会は声明を出し、9月23日開催予定の国民救済大会に向けて「本格的に準備を進めており、準備委員会は各派の対立を最善のかたちで解決すべく努力をする」ことを明らかにした。

Kull-na Shuraka', September 15, 2012
Kull-na Shuraka’, September 15, 2012

また「最近発表された(救済大会への参加)辞退は最終的なものではなく、見解をすり合わせるための会談や連絡は続いている」と付言した。

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シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は、シリア国民救済大会への準備への参加を辞退すると発表した。

辞退の理由として、フサイン代表は「大会を呼びかけた一部のパートナーが多くの措置を個人的に進めている」ことで、「民主的諸勢力の協力を通じて現下の危機に対処する」という会合の目的が達成されない状況が生じたと述べた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月15日付)によると、シリア国家建設潮流の使節団がアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。

使節団はルワイユ・フサイン代表、アナス・ジャウダ、ハサン・ムハイドゥーシュからなっていた。

会談では、アナン前特使の停戦案に基づく暴力停止、体制転換の方法などが協議されたという。

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アンマンのリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相事務所は声明を出し、反体制勢力の政治的、軍事的統合に関して、「この目的実現に資するべく、関係機関と会合を行い活動している」としつつ、前首相が「今も昔もシリア革命に奉仕しようとする一兵卒だと考えている」とし、自身を首班とする新組織を発足・参加する意思がないことをアピールした。

国内の暴力

アレッポ県では、AFP(9月15日付)によると、バーブ市に軍が未明に夜間空爆を行い、少なくとも12人が死亡、60人が負傷した。

現地の医療筋からの話によると、空爆は2機の戦闘機によって行われ、無人の学校や建物が空爆を受けたという。

一方、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ市のマイダーン地区、サーフール地区、マサーキン・フィルドゥース地区、ダーラ・イッザ市などで反体制武装勢力と交戦し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月15日付)によると、ラスタン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員数十人を殺傷した。

またヒムス市内、カルヤ・ヒスン市内、タッルカラフ地方の複数カ所で反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がスバイナ町で反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、戦闘員多数を殺害した。

この作戦中、軍・治安部隊は、反体制武装勢力が殺害した市民の遺体17体を発見した、という。

一方、ヤルダー市の野戦病院で軍・治安部隊は盗まれた大量の医薬品を発見、押収した。

さらに、ハジャル・アスワド市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、数十人の戦闘員を殺害した。

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ダルアー県では、SANA(9月15日付)によると、ダルアー市、ラジャート高原などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追跡、多数の戦闘員を逮捕、武器弾薬を押収した。

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イドリブ県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がヒルバト・ジャウズ村地点からの潜入を試みる反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷、拘束した。

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ハマー県では、SANA(9月15日付)によると、軍・治安部隊がハマー市郊外などで反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷、その装備を破壊した。

レバノンの動き

ローマ法皇ベネディクト16世は訪問中のレバノンで「若きキリスト教徒とともに、レバノンと中東の未来を…ともに築くことをめざそう」と述べた。

またシリア人キリスト教徒に向けて「私はあなたたちの勇気をどんなに称賛しているかと言いたい…。あなたたちの苦しみと死が悲しい」と述べた。

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ナハールネット(9月15日付)によると、偽のフランス・パスポートを所持していたシリア人がベイルート国際空港で逮捕された。

AFP, September 15, 2012、Akhbar al-Sharq, September 15, 2012、al-Hayat, September 16, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 15, 2012、al-Kurdiya News,
September 15, 2012、Naharnet.com, September 15, 2012、Reuters, September
15, 2012、SANA, September 15, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県ラウダ地区で数百人がシリア国旗を掲げながら米大使館前で抗議デモ、一方ハサカ市、ラアス・アイン市、ダルバースィーヤ市、アームーダー市、ダイリーク市では数千人のクルド人が反体制デモに参加(2012年9月14日)

アサド政権の動き

各紙によると、ダマスカス県ラウダ地区にある米大使館前で数百人が、イスラーム教を冒涜したと非難されている映画の上映に抗議するデモを行った。

DamasPost, September 15, 2012
DamasPost, September 15, 2012

デモ参加者は、シリア国旗、アサド大統領の写真、そして反体制運動がシンボルとして用いている委任統治時代の旗を掲げて抗議行動を行った。

シリア・アラブ・テレビ(9月14日付)によると、デモは13日もあったという。

なお「アフバール・シャルク」(9月14日付)によると参加したのは約200人。

国内の暴力

ダマスカス県およびダマスカス郊外県では、ロイター通信(9月14日付)によると、軍戦闘機やヘリコプターがダマスカス県東部(タダームン区)、ザマルカー町を空爆した。

住民の一人によると、「自由シリア軍と関係あったすべての建物が完全に破壊された」。

また別の住民によると、「自由シリア軍は昨日からまったく見られない」という。

シリア人権監視団によると、ルクンッディーン区で車が爆発、また地元調整諸委員会によるとカーブーン区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した、という。

『ハヤート』(9月15日付)によると、ヤルムーク区でパレスチナ人の遺体15体が発見された。

同報道によると、彼らはバービッラー市で軍に処刑されたという。

一方、ダマスカス郊外県では、SANA(9月14日付)によると、軍・治安部隊がサイイダ・ザイナブ町、フジャイラ村で反体制武装勢力の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権ネットワークによると、ブスラー・シャーム市では12人が死亡、反体制活動家はこれを「虐殺」と断じた。

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アレッポ県では、『ハヤート』(9月15日付)によると、アレッポ市シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区が軍・治安部隊の砲撃を受け、サーフール地区、マイサル地区、フィルドゥース地区、マーリア市、バーブ市が軍の空爆を受けた。

AFP(9月14日付)は、軍が高度からの空爆を行っており、自由シリア軍は反撃できない、という。

一方、アレッポ市マイダーン地区では、軍・治安部隊と反体制武装勢力が一進一退の戦闘を続けている、という。

これに対して、SANA(9月14日付)は、アレッポ市マイダーン地区にあるタウリード病院など反体制武装勢力が拠点として使用としていた施設複数を軍・治安部隊が「浄化」したと報じた。

またブスターン・バーシャー地区、ジャービリーヤ地区、ハナーヌー地区、ジャズマーティー地区などで、軍・治安部隊と反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺害した、という。

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ヒムス県では、『ハヤート』(9月15日付)によると、ラスタン市、クサイル市が軍・治安部隊の砲撃を受け、多数が負傷した。

一方、SANA(9月14日付)によると、タルビーサ市とラスタン市で軍・治安部隊が特殊作戦を断行し、反体制武装勢力の戦闘員多数を殺傷した。

またヒムス国民和解委員会が、ラスタン市、アイン・ナスル市、タルビーサ市、マシュラファ村、サアン村で女性2人を含む市民19人の釈放に成功した。

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ラタキア県では、シリア革命総合委員会によると、マルジュ・ザーウィヤ村で軍・治安部隊が「樽爆弾」を使用し、少なくとも6人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(9月14日付)によると、ハマー市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、戦闘員多数を逮捕、武器弾薬を押収した。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、AFP(9月14日付)に、委員会の代表がアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談し、シリアの危機への視点や解決に向けた方策について協議したと語った。

会談は「重要で、有益で、実り多かった」という。

Kull-na Shuraka', September 15, 2012
Kull-na Shuraka’, September 15, 2012

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中国外交部報道官は、9月16日から20日に民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表が北京を訪問すると発表した。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相はシリア国民評議会在米加渉外局長のマフムード・ダッハーム・ムスラト局長を団長とするシリアの反体制勢力使節団とバグダードで会談したと発表した。

首相広報局の声明によると、会談でマーリキー首相は、「過渡期におけるイラクの経験を活用」するよう呼びかけるとともに、イラク政府がシリアの統合維持と内戦突入阻止を支持するとの立場を伝えた。

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自由民主シリアのための「共に」運動は声明を出し、「運動内の大多数の意思を反映」し、民主的変革諸勢力国民調整委員会からの脱会を決定したと発表した。

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『ハヤート』(9月15日付)によると、ハサカ県では、カーミシュリー市、アームーダー市、カフターニーヤ市で反体制デモが行われた。

またアレッポ県アレッポ市各地区、アイン・アラブ市などでも反体制デモが行われた。

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反体制活動家はフェイスブックなどで、ダマスカス郊外県ドゥーマー市などでの反体制デモの画像を配信した。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県では、『クッルナー・シュラカー』(9月15日付)によると、ハサカ市、ラアス・アイン市、ダルバースィーヤ市、アームーダー市、ダイリーク市で、金曜礼拝後に数千人のクルド人が反体制デモを行った。

Kull-na Shuraka', September 14, 2012
Kull-na Shuraka’, September 14, 2012

また同日夕方、トルコ西部イズミル県沖のエーゲ海での小型漁船沈没の犠牲者の遺体が到着すると、ハサカ市、ラアス・アイン市、ダルバースィーヤ市、アームーダー市で再び追悼デモが発生した。

レバノンの動き

軍は声明を出し、シリア人質8人と武器弾薬を積んだ軽トラックを差し押さえた、と発表した。

諸外国の動き

ローマ法皇ベネディクト16世はレバノンに向かう特別機のなかで記者団に対して、「数千人の命を奪う武装紛争」を停止させるため、シリアへの武器供与を停止するよう呼びかけた。

AFP(9月14日付)が報じた。

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ハマースのイスマーイール・ハニーヤ首相は、ガザのウマリー・モスクの演説で、ダマスカス県ヤルムーク区でのパレスチナ人殺害に触れ、「こうした方法でパレスチナ人の血を侮辱することに沈黙はできない」と批判した。

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エジプトのムスリム同胞団のムハンマド・バディーウ最高導師は、「国際的な談合」がシリアに対して行われ、「すべての者が勇敢なるシリア国民の勝利を恐れている」と述べ、シリアの反体制運動への支援をアラブ諸国の政府と国民に呼びかけた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、訪問先のウクライナで「アサド体制は必然的終焉に近づいている」との挑発的発言を行った。

AFP, September 14, 2012、Akhbar al-Sharq, September 14, 2012、ʻAks al-Sayr, September 14, 2012、al-Hayat, September 15, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 14, 2012, September 15, 2012、al-Kurdiya News, September 14, 2012、Naharnet.com, September 14, 2012、Reuters, September 14, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ブラーヒーミー共同特別代表がシリアを訪問しムアッリム外相と会談する一方、仏国防相がシリアの反体制勢力に武器供与する意思がないことを明言(2012年9月13日)

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(9月14日付)によると、アレッポ市マイダーン地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

同地域は双方が制圧したと主張している。

SANA, September 13, 2012
SANA, September 13, 2012

またバーブ街道地区に軍のヘリコプターが空爆を行い、11人が死亡した、という。

さらに『クッルナー・シュラカー』(9月13日付)は、アレッポ市のバーブ・ハディード地区に対する軍の空爆でアフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーの父ムハンマド・アディーブ・ハッスーン師の墓が破壊されたと報じた。

このほか、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、サイフ・ダウラ地区、フィルドゥース地区などでも戦闘があった。

一方、SANA(9月13日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、スワイカ地区、カフルハムラ街道、ハーン・アサル村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月14日付)が、地元の活動家の証言として、サイイダ・ザイナブ地区で「シーア派民兵」と反体制武装勢力が激しく交戦したと報じた。

シリア人権監視団によると、この戦闘において、3人が砲撃で死亡、16人が負傷した、という。

この「シーア派民兵」は市民の間では「人民諸委員会」と呼ばれており、各地域の設置されており、反体制武装勢力に対峙している、という。

またハラスター市では、シリア情報センターなどによると、アフマド・トゥルク元人民議会議員が殺害された。

同センターは軍の犯行と断じている。

一方、SANA(9月13日付)は、軍・治安部隊がヤルダー市の「浄化」を完了したとしたうえで、その写真を公開した。

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ダマスカス県では、地元調整諸委員会によると、カーブーン区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ヒムス県では、SANA(9月13日付)によると、タッルカラフ市、クサイル市、ラスタン市および各市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市のバーブ・フード地区では反体制武装勢力の追撃が行われた。

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ダルアー県では、SANA(9月13日付)によると、軍・治安部隊がカーシフ地方、インヒル市などで反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、SANA(9月13日付)によると、治安当局がハサカ市で反体制武装勢力のアジトに突入し、16人を逮捕した。

シリア政府の動き

外務在外居住者省は声明を出し、アレッポ市マルアブ・バラディー地区での9月9日の反体制武装勢力による爆弾攻撃を受けて、ロシアが国連安保に対して提出した非難決議案が採択を阻止されたとして、非難の意を示した。

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ワーイル・ナーディル・ハルキー首相は、『イクティサーディー』(9月13日付)に対して、フアード・シュクリー・クルディー工業大臣とラドワーン・ハビーブ法務大臣を組閣時に交代した理由に関して、前者が「過度に中立的」で、後者が省内の腐敗やスタッフの無能を前に「絶望的」になっていたためだと述べた。

反体制勢力の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月13日付)は、特派員がダマスカス県ジャウバル区で監視していたロシア軍の狙撃兵が毎日数十人の市民を射殺していた、と報じた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月14日付)は、シリア国民評議会メンバーでクルド人のイブラーヒーム・ズールーが脱会を発表したと報じた。

ズールーはカーミシュリー市で活動するシリア革命アーヴァーヒー連立の代表で、シリア国民評議会事務局メンバーでもあった。

脱会の理由として、ズールーは、クルド人の実情へのシリア国民評議会の無責任をあげている。

ブラーヒーミー共同特別代表の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が、シリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談し、シリア情勢について協議した。

SANA, September 13, 2012
SANA, September 13, 2012

SANA(9月13日付)によると、会談は終始和やかで建設的で、ムアッリム外務在外居住者大臣はブラーヒーミー共同特別代表に対して困難なミッションの成功を期待しているとの意思を伝えた。

会談には、ファイサル・ミクダード副大臣、アフマド・アルヌース次官、リヤード・ダーウーディー法務顧問らが同席した。

ブラーヒーミー共同代表は、会談前、ダマスカス国際空港で、「流血停止と国民の調和回復が必要だという点で意見を異にする者はいないと思う。我々はこのことで合意に達したい」と述べた。

レバノンの動き

米財務省は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長、ムスタファー・バドルッディーン、タラール・ハーミヤをアサド政権への支持を理由に制裁リストに加えた。

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8月半ばに誘拐されていたトルコ人のアブデルバセト・オルソラン氏が、イマーム・リダー団を名のる集団から治安当局に引き渡され、無事解放された。

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レバノン国軍は、ジャーン・カフワジー司令官の命令のもと、ベイルート郊外で作戦を実施、ミクダード家連盟のマーヒル・ミクダード代表を逮捕した、と発表した。

諸外国の動き

ロシア外務省報道官は、イラン、エジプト、サウジアラビア、トルコ四カ国によるシリア問題連絡グループに関して、ロシアが強い関心をよせていると述べるとともに、「シリアの軍事対立を政治プロセスへの移行しようとする国連の努力に具体的に寄与するだろう」と期待感を示した。

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ヨルダンのアブドゥッラー国王は、フランスのジャン・イヴ・ルドリアン国防大臣とアンマンで会談した。

会談後の声明で、国王はシリア問題の政治的解決の必要を改めて強調した。

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フランスのジャン・イヴ・ルドリアン国防大臣は、ベイルートで記者会見を開き、「我々には、教も明日も、シリアの反体制勢力に武器供与する意思はない」と述べた。

また「シリア領空全土、ないしは一部に飛行禁止空域を設定することは、多大な手段を動員することを意味し、それは戦争状態に入るようなものだ」と付言した。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は、ブリュッセルのEU本部を訪問、シリア情勢に関して「大統領が国民を殺すことは受け入れられない」、「アサド政権が去れねばならない」と述べ、シリアの体制転換を支持する姿勢を改めて示した。

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ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーUNICEF親善大使がトルコを訪問、シリア人避難民キャンプを慰問した。

しかしシリア国内の避難民は慰問していない。

AFP, September 13, 2012、Akhbar al-Sharq, September 13, 2012, September 14, 2012、al-Hayat, September 14, 2012、al-Iqtisadi, September 13, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 13, 2012、al-Kurdiya News,
September 13, 2012, September 14, 2012、Naharnet.com, September 13, 2012、Reuters,
September 13, 2012、SANA, September 13, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アンマンでヒジャーブ前首相をトップに据える反体制勢力統合に向けた新たな動きが活発化、ブラーヒーミー共同特別代表がアラブ連盟事務総長およびカタール首相兼外相と会談(2012年9月12日)

国内の暴力

ハマー県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表のシリア訪問と時を一にするかのように、ハルファーヤー市郊外で子供2人を含む13人の惨殺遺体が発見された。

地元調整諸委員会、シリア革命総合委員会はこの遺体発見を「虐殺」、「戦場処刑」と断じた。

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同じくハマー県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、ラターミナ町で軍・治安部隊による砲撃によって子供2人が死亡、市民数十人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市で軍の複合施設を標的とした爆弾テロが発生し、兵士18人が死亡、数十人が負傷した。

この爆弾攻撃に続いて、反体制武装集団が同施設を攻撃し、市内では複数の検問所が破壊された、という。

検問所の攻撃には、ロケット砲が使用されたという。

一方、SANA(9月12日付)によると、アリーハー市・サラーキブ市を結ぶ街道にある軍・治安部隊の検問所を反体制武装勢力が自爆攻撃し、多数の軍・治安部隊兵士、民間人が犠牲となった。

また軍・治安部隊はサラーキブ市で放送局を攻撃しようとした反体制武装勢力と交戦し、撃退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アルメニア教徒が乗っていた車が未明にアレッポ国際空港に向かう途中に襲撃され、3人が死亡した。

死者数は4人との情報もあり、また13人が負傷した。

アルメニア教徒は国内の暴力を避けて、シリア国外に避難しようと空港に向かっていたという。

『ハヤート』(9月13日付)によると、すでに数千人のアルメニア教徒が暴力激化を避けて、シリアを去り、アルメニアなどに避難しているという。

シリアのアルメニア教徒は、第一次大戦後のトルコからのアルメニア教徒やクルド人のシリアへの避難を受け入れたシリアへの「返礼」として、(もともとシリア国内にいたアルメニア教徒も含め)経済活動に専念し、政治参加を控える傾向にある、と言われており、このことがアサド政権支持としばしばみなされることもある。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ空港近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またアレッポ市ナイラブ地区で反体制武装勢力が拠点としていた工場などが軍の空爆を受けた。

このほか、ブスターン・バーシャー地区、フィルドゥース地区、カーディー・アスカル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、サーフール地区でも砲撃・交戦があったという。

アレッポ市での戦闘で反体制武装勢力戦闘員3人、市民3人が死亡したという。

一方、SANA(9月12日付)によると、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、マイダーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を継続し、戦闘員に甚大な打撃を与えた。

また軍・治安部隊はアターリブ市、アフタリーン市、タッル・ジャビーン村などでも反体制武装勢力と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区で軍・治安部隊の検問所から発砲があり、少女1人が死亡、複数が負傷した。

また同地区のほか、カダム区、ヤルムーク区で砲撃・交戦があり、3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市が砲撃に加えられる一方、ブーカマール市が空爆を受け、複数が死傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月12日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃し、甚大な打撃を与えた。

またクサイル市郊外でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月12日付)によると、軍・治安部隊がヤルダー市、フジャイラ村、ハジャル・アスワド市などで反体制武装勢力の「残党」の追撃を継続した。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(9月13日付)は、ヨルダンのアンマンで政権を離反した高官や離反兵のイニシアチブのもと、反体制勢力統合に向けた新たな動きが活発化していると報じた。

自由シリア軍南部地方野戦司令官だというヤースィル・アッブードによると、この動きを進めるための会合は現在も行われており、アサド政権を離反した政治家、軍人、そしてシリア国民評議会のメンバーも個人資格で参加している。

また「リヤード・ファリード・ヒジャーブ首相が新たなシリアの政治指導部を率い、離反したムハンマド・ハーッジ・アリー少将が自由シリア軍事野戦司令部などの軍事・革命評議会を指揮する。これらの司令部、評議会は政治指導部の指導を受け、シリア国民軍という名がつけられる」という。

また「我々は次の段階の全体的な計画に関して合意し、詳細を検討している…。現下の関心は早期に体制を打倒することで、シリアの今後の段階についてはいずれ決定するだろう」と付言した。

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シリア国民評議会メンバーで革命指導最高評議会なる組織の前議長を名のるムハンマド・イナードは『ハヤート』(9月13日付)に対して、アンマンでの離反兵・高官の会合を「暫定的な国民評議会の再編をめざすもの」としたうえで「変革を疎外してきた個人、指導者」は参加を認められないと述べた。

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一方、シリア国民評議会のアブドゥッサラーム・ビータールは、『ハヤート』(9月13日付)に対して、アンマンでの離反兵・高官の会合が「外国によって運営されている」と非難し、ヒジャーブ首相を首班とする暫定政府発足をめざす動きが「真っ赤な嘘」だと断じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月12日付)は、8月23日にダマスカス国際空港で逮捕されたドキュメンタリー映画監督のウルーワ・ニールビーヤ氏が釈放されたと報じた。

レバノンの動き

レバノンの軍事裁判所検事は、北部県トリポリ市でシリアの反体制活動家らの誘拐を支援したとされる8人を起訴した。

起訴された8人のうち1人はシリア人士官。

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ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーUNICEF親善大使がヨルダンに続いてレバノンにあるシリア人避難民キャンプを慰問した。

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サウジアラビアで暮らすサアド・ハリーリー前首相は、『ル・モンド』(9月12日付)で、ヒズブッラーがシリアに自らの戦闘員を派遣し、反体制運動弾圧に参加している、と述べた。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長、シリア問題閣僚委員会議長のハマド・ブン・ジャースィム・カタール首相兼外務大臣と会談し、シリア情勢について協議した。

al-Hayat, September 13, 2012
al-Hayat, September 13, 2012

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イラクのカイス・アッザーウィー・アラブ連盟代表は、連盟本部で、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の任務に期限を設定すべきだとの湾岸諸国などの主張を拒否する姿勢を明示した。

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「アフバール・シャルク」(9月12日付)は、トルコのハタイ県の当局が、シリアにほぼ自由に密入国していたシリア人避難民の活動の監視を強化している、と報じた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、カザフスタンの首都アスタナで開催中のアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)で「シリア情勢はもっとも注目されている国際問題の一つとなった。この問題を軽率にフォローアップしたり、当事者を一方的に支援し、それ以外の当事者を犠牲にするような介入は受け入れられない」と述べた。

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ロシア議会上院(連邦会議)のイリヤス・ウマハノフ副議長は国内の反体制勢力が野党とともに開催を目指しているシリア国民救済大会に関して、「この会談が開催されれば、正常化に関心がなく、国民対話の開始を妨害する者たちの足下を揺るがすことになるだろう」と述べた。

UPI(9月12日付)が報じた。

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ヴェネズエラのウーゴ・チャベス大統領は、記者会見で、イランに対してシリア情勢に関する四カ国連絡グループ会合への参加を申し出るとの意思を示した。

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ヨルダンのアブドゥッラー国王はAFP(9月12日付)に対して、シリアのムハーバラートの「細胞」が避難民とともにヨルダン国内に入り、避難民に関する情報、ないしはヨルダンの治安や安全を標的とするための情報を収集している、と述べた。

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EUのクリスティナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員は、ニューヨークで記者団に対して、「これ(シリア情勢)は非対称戦争で、当事者双方に国際法違反が広く見られ、それはエスカレートしている…。こうしたことがなされてはならず、もししてしまえば、必ず結果(処罰)が与えられるだろう」と述べた。

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『ヒュッリイェト』(9月12日付)は、米ジャーマン・マーシャル基金が各国で行った世論調査の結果を報じた。

それによると、トルコでは57%の回答者が、シリアへの軍事介入へのトルコの参加に反対した、という。また米国では55%、欧州で59%がシリアへの軍事介入に反対した。

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イドリブ県サルマダー市に不法入国したクウェート国会議員だというワリード・タブタバーイーは、『ラアユ』(9月12日付)日して、自由シリア軍が最近対空兵器を入手したと述べた(未確認情報)。

AFP, September 12, 2012、Akhbar al-Sharq, September 12, 2012、al-Hayat, September 13, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 12, 2012、al-Kurdiya News,
September 12, 2012、Naharnet.com, September 12, 2012、al-Ra’y, September 12, 2012、Reuters, September 12, 2012、SANA, September 12, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市各地区で激しい交戦が続くなか同地で反体制武装闘争を行っている戦闘員が「アレッポ県革命軍事評議会」の結成を発表、シリア国民評議会は歓迎(2012年9月11日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のシャッアール地区、ハナーヌー地区、マイサル地区、サーフール地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またバーブ市、ダーラト・イッザ市、カフルハムラ村、ハフサ町、カフル・ハラブ村が砲撃に曝された。

一方、SANA(9月11日付)によると、アレッポ市のブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のための特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルトゥーズ町で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またヒジャーリーヤ市とドゥーマー市での砲撃により2人が死亡した。

一方、SANA(9月11日付)によると、ヤルダー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷し、甚大な損害を与えた。

またジャルマーナー市では、反体制武装勢力のアジトに突入し、複数の戦闘員を逮捕した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

また『クッルナー・シュラカー』(9月11日付)によると、アリー・ムハンマド・アッブード医療センター所長がバルザ区で武装した2人組に撃たれ、死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、スィンジャール町に対する軍の空爆で1人が死亡した。

またザーウィヤ山、サルジャ村などが砲撃に曝された。

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ヒムス県では、SANA(9月11日付)によると、軍・治安部隊がカルアト・ヒスン市で反体制武装勢力を攻撃し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した。

またダール・カビーラ村、ヒムス市バーブ・フード地区、トゥルクマーン地区などで反体制武装勢力の武器弾薬が押収された。

さらにタッルカラフ地方では、レバノン領からの潜入を試みた戦闘員を国境警備隊が撃退した。

一方、DamasPost(9月11日付)によると、ヒムス市でアサド政権が主導する国民和解委員会のサーリフ・ヌアイミー委員長が、ズー・ヌーライン大隊を名のる反体制武装集団に拉致された。

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ラッカ県では、SANA(9月11日付)によると、対トルコ国境のタッル・アブヤドで反体制武装勢力戦闘員2人が逮捕された。

シリア政府の動き

ワーイル・ナーディル・ハルキー内閣が閣議を開き、10日のアレッポ市マルアブ・バラディー地区での爆破テロを強く非難した。

SANA(9月11日付)が報じた。

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SANA(9月11日付)は、イドリブ県とヒムス県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない44人を釈放したと報じた。

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アサド大統領が47歳の誕生日(1965年9月11日生まれ)を迎えた。

反体制勢力の動き

アレッポ県で反体制武装闘争を行っている戦闘員がユーチューブ(9月11日付)で声明を出し、「アレッポ県革命軍事評議会」を結成し、同県の反体制武装組織を統合したと宣言した。

Youtube, September 11, 2012
Youtube, September 11, 2012

声明はアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐(自由シリア軍アレッポ軍事評議会)が読み上げた。

参加組織は、タウヒード、ファトフ、シャフバーの鷹、ムウタスィム・ビッラー、シリア自由人、征服者ムハンマド、シャームの鷹、アレッポ・シャフバー、アレッポ革命、使徒末裔諸大隊連合、ウンマの甲冑、ハックを名のる武装集団(のみ)。

声明によると、評議会はアカイディー大佐と、2人の民間人出身の戦闘員アブドゥルカーディル・サーリフ、ラドワーン・カルナディルが議長を務める。

https://www.youtube.com/watch?v=Czf08R12Ye0&feature=player_embedded

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反体制勢力の糾合に事実上失敗したシリア国民評議会は、アレッポ県革命軍事評議会の発足に関して「大いなる安堵」の意を表明した。

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シリア社会主義者運動アブドゥルガニー・アイヤーシュ派は、民主的変革諸勢力国民調整委員会からの脱会を発表し、反体制組織・活動家に対して統一的・国民的な評議会への参加を呼びかけた。

声明の日付は2012年8月1日となっている。

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シリア民間行政諸委員会は、反体制武装勢力が解放した都市・農村において自治を進めると発表した。

http://www.cac-sy.com/

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シリア国民評議会は声明を出し、アレッポ市での「革命勢力」による軍兵士の処刑を「正当化できない犯罪」と非難した。

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『クッルナー・シュラカー』(9月11日付)はピエール・ムルジャーナ人民議会議員夫妻がフランスに逃亡した、と報じた。

しかしピエール・ムルジャーナという人民議会議員はいない(ブトルス・ユースフ・ムルジャーナという名の議員はいる)。

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『ハヤート』(9月15日付)はシリア国民評議会のジョルジュ・サブラー報道官が、フェイスブックでキリスト教徒に離反を呼びかけたと報じた。

シリア民主人民党の重鎮でマルクス主義者のサブラー報道官がキリスト教徒だけに対して政治的なメッセージを発信するのは異例。

レバノンの動き

LBCI(9月11日付)は、ベイルート南部郊外サッルーム地区でミクダード家連盟が拉致していたシリア人4人とトルコ人1人をレバノン国軍が解放した、と報じた。

また解放作成の際、トルコ人が負傷したと報じたが、トルコ大使館はこれを否定した。

同報道によると、解放作戦はハーラト・フライク地区でも行われ、またマーヒル・ミクダード代表によると、グバイリー地区、ルワイス地区でも軍による突入があった、という。

諸外国の動き

ロイター通信(9月11日付)は、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣が声明で、「アサド大統領はシリア国民が選挙で他の指導者を選べば退任する用意があると約束した」と述べたと報じた。

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ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は『ル・フィガロ』(9月11日付)に対して、ロシアが西側諸国に対して、シリアの「ソマリア化」を回避するため、レバノン内戦終結をもたらしたサウジアラビアのターイフでの会議のように、すべての紛争当事者を一堂に会した国民和解会議を開催することを提案したことを明らかにした。

またボグダノフ外務副大臣は、シリア政府が依然として強固で多数の国民の支持を得ているとの見方を示した。

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ヨルダンのアブドゥッラー国王はウィリアム・バーンズ米国務副長官と会談し、シリア情勢について協議した。

アブドゥッラー国王は会談で、「平和的解決策案出への支持」を改めて表明した。

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トルコの首相顧問イブラヒム・カルン氏は、ロイター通信(9月11日付)に対して、アサド大統領が支配を失いつつあるなかで、国内の紛争をスンナ派とシーア派の闘争だと考えるようになっているとの暴論を展開、宗派主義的感情を煽った。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領、ムハンマド・アムル外務大臣は英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣とカイロで会談した。

会談後の記者会見で、エジプト・英国がシリアの反体制勢力を支援することで合意したと発表した。

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カタールにあるアラブ政治研究調査センターはパレスチナとレバノンでシリア情勢などに関する世論調査を実施し、その結果を発表した。

それによると、パレスチナ人のうちアサド大統領の退任を支持するのは81%、体制転換による問題解決を理想的とするのが75%に及んだ。「革命」に反対したのは1.1%だけだった。

一方、レバノンでは、キリスト教徒の44%がアサド大統領の退任を支持、46%が反対した。またレバノン人全体の40%しかシリアの体制転換を支持しない一方、「革命」の根絶を望むのも24%しかいなかった。

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UNHCRは周辺諸国に避難したシリア人避難民の数が25万人以上に達していると発表した。

UNHCR報道官によると避難民の数は25万3106人で、うち8万5197人がヨルダンに避難している、という。

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WHO使節団がヒムス市を訪問、視察した。

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ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーUNICEF親善大使がヨルダンにあるシリア人避難民キャンプを慰問した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリアの反体制勢力への支援に関して、「武器供与に関して、我々は明確にこう述べねばならない。(反体制勢力は)対空兵器の供与を求めたが、我々は、武器に関する(欧州)禁輸策を尊重すると言った、と」と述べた。

また離反兵脱出の支援に関しては、「詳細については言えないが…多くの離反兵を…支援した」と答えた。

AFP, September 11, 2012、Akhbar al-Sharq, September 11, 2012, September 12, 2012、DamasPost, September 11, 2012、al-Hayat, September 12, 2012, September 15, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 11,
2012、al-Kurdiya News, September 11, 2012、LBCI, September 11, 2012、Naharnet.com,
September 11, 2012、Reuters, September 11, 2012、SANA, September 11, 2012、Youtube,
September 11, 2012などをもとに作成。

写真はYoutube, September 11, 2012。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市で軍兵士20人が反体制武装集団によって処刑されるなか、離反したトゥラース准将がヨルダンを秘密裏に訪問しヒジャーブ前首相と会談したと報じられる(2012年9月10日)

国内の暴力

『ハヤート』(9月11日付)は、複数の活動家の話として、自由シリア軍のアンサール・イスラーム連合なる組織が、ダマスカス郊外県アドラー市の防空大隊とダイル・ザウル県ブーカマール市の軍事情報局施設に対して「特殊作戦」を行い、数十人の兵士を殺傷した、と報じた。

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『ハヤート』(9月11日付)は、複数の活動家の話として、アレッポ県アレッポ市で、軍の複合施設2カ所で連続して爆弾が爆発し、数十人の兵士が死亡した、と報じた。

同報道によると、標的となったのは、軍の仮設兵舎と軍警察本部。

これに対して、SANA(9月10日付)は、国立競技場(マルアブ・バラディー)国立競技場)地区の病院と学校の近くで爆発があり、17人が死亡、40人が負傷した、と報じた。

住民によると、爆破された学校と競技場はいずれも軍の待避所として使用されていた、という。

自由シリア軍に属する大隊がその後声明を出し、マルアブ・バラディー地区を攻撃し、200人以上を殺傷したと発表した。

同声明によると、爆弾は軍内の協力者が爆弾2発を仕掛けた、という。

シリア人権監視団は、この爆発での死者が27人に上り、その多くが軍人だったと発表した。

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シリア人権監視団は声明を出し、アレッポ市で軍兵士20人が反体制武装集団によって処刑されたと発表した。

同声明によると、処刑された兵士20人は先週、ハナーヌー地区に突入し、捕捉され、処刑は7、8日に行われたものと思われる。

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アレッポ県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ指導部のアレッポ市の住宅地に対して空爆を加えた。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のマルジャ地区、サーフール地区、ハナーヌー地区、バーブ街道地区、シャイフ・ヒドル地区などに軍・治安部隊が砲撃を加え、少なくとも5人が死亡した。

またブスターン・カスル地区、ファイイド地区、ザフラー地区、ジャミーリーヤ地区で爆発があり、サイフ・ダウラ地区、サラーフッディーン地区、シャッアール地区、カッラーサ地区、イザーア地区、ハイダリーヤ地区に、軍・治安部隊が砲撃を加えた、という。

『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、複数の活動家の話として、軍・治安部隊がMiG23戦闘機でアレッポ市内の国産たばこ(ハムラー地区)の製造工場を誤爆・破壊した、と報じた。

一方、映画監督のターミル・アワーム氏が、アレッポ市で撮影中に銃で撃たれて死亡した。

シリア国民評議会は、アワーム氏が軍・治安部隊の発砲で死亡したと発表した。

これに対して、SANA(9月10日付)によると、アレッポ市のアルクーブ地区、サーフール地区、ブスターン・バーシャー地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月11日付)によると、サイイド・ザイナブ市での砲撃により、民間人5人が死亡した。

一方、SANA(9月10日付)によると、ザマルカー町、ヤルダー市、バービッラー市、アイン・タルマー村、バイト・サフム市、アクラバー村、フタイタト・トゥルクマーン市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

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ダマスカス県では、SANA(9月10日付)によると、タダームン区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、戦闘員1人、市民(子供)1人が死亡した。

一方、SANA(9月10日付)によると、軍・治安部隊がヤードゥーダ村にある反体制武装勢力のアジトを襲撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

またラジャート高原などで反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市に対して軍・治安部隊が砲撃を続けた。

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ハマー県では、SANA(9月10日付)によると、サラミーヤ市西部で、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、大量の武器弾薬を押収した。

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ヒムス県では、SANA(9月10日付)によると、軍・治安部隊がヒムス市で反体制武装勢力を要撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

シリア政府の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、財務省がリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相、フィラース・トゥラース、および両名の家族の動産・不動産などの資産凍結を決定した。

この措置は2012年8月28日、両名が国家反逆罪などで起訴したことを受けた措置だという。

反体制勢力の動き

シリア国民救済大会の開催を準備している国内の反体制活動家(大会準備委員会のラジャー・ナースィル委員長)は声明を出し、9月23日に予定されていた同大会を9月23日に延期すると発表した。

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AKI(9月10日付)によると、アッシリア人権ネットワークは、アサド政権が宗派主義的内紛を助長するため、キリスト教徒の兵士を各地での軍事作戦に投入していると発表し、宗派主義感情を煽った。

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シリア・ムスリム同胞団のリヤード・シャカファ最高監督者はトルコのイスタンブールで、アミーン・ジュマイイル元レバノン大統領、シーア派のハーニー・ファフス師ら、3月14日勢力の指導者と会談し、シリア情勢について協議した。

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反体制のウラマーらがカタールの首都ドーハでシャーム・ウラマー連盟の結成を発表し、反体制運動への支援の意思を示した。

連盟はカリーム・ラージフ師が代表を、ウサーマ・リファーイー師を副代表とする。

連盟は、シリア・ムスリム同胞団との関係を否定している。

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マナーフ・トゥラース准将がBBC(9月10日付)のインタビューに応じ、フランスの諜報機関の支援によって国外逃亡に成功したことを明かした。

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『クッルナー・シュラカー』(9月10日付)は、7月18日のダマスカス県での爆破テロで重傷を負い、搬送先のモスクワで死亡したと噂されるハーフィズ・マフルーフ准将の遺体を父親でビジネスマンのムハンマド・マフルーフが7月下旬に引き取りに来ていた、と報じた(未確認情報)。

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トルコで避難生活を送る自由シリア軍最高軍事評議会議長のムスタファー・シャイフ准将はサウジアラビアの『ワタン』(9月10日付)に対して、「シリアは現状を利用され、新たなアフガニスタンになることを許さない」と述べ、「自由シリア軍はシリア国内で武器を持つすべての外国人に対処するだろう」と述べ、外国人戦闘員排除に動く意思を示した。

クルド民族主義勢力の動き

シリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長は、クルディーヤ・ニュース(9月10日付)に対して、シリア・クルド国民評議会内の「西側の手」がクルド最高委員会への協力を妨げている、と述べた。

シリア・クルド進歩民主党はシリア・クルド国民評議会参加政党。

al-Kurdīya News, September 10, 2012
al-Kurdiya News, September 10, 2012

レバノンでの動き

「アフバール・シャルク」(9月10日付)によると、レバノン軍の北部県トリポリ市の軍事情報局は、シリア人活動家を拉致しようとしたレバノン人記者2人を逮捕したと発表した。

逮捕されたのは『ディヤール』紙の記者。

諸外国の動き

フランスの複数の消息筋が『ハヤート』(9月11日付)に明らかにしたところによると、ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣が9、10日にフランス高官と会談し、シリア作業グループのジュネーブでの合意を「活性化」するために協議した。

またボグダノフ外務副大臣は、アブドゥルバースィト・スィーダー事務局長らシリア国民評議会の使節団、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領と個別に会談した。「アフバール・シャルク」(9月10日付)が報じた。

ボグダノフ外務副大臣が会談したのは、シリア国民評議会のスィーダー事務局長、ジョルジュ・サブラー報道官、リヤード・サイフ。

シリア国民評議会が会談後に発表した声明によると、現下の危機からいかに脱却するかをめぐる意見の対立は平行線をたどった、という。

一方、AKI(9月10日付)によると、ハッダーム前副大統領との会談は9日に行われたが、ロシアが政権との対話に固執し、物別れに終わったという。

さらに、シリア民主フォーラムは9月13日に声明を出し、ミシェル・キールー、サミール・イータ、ムハンマド・マフルーフがロシアの副大臣と会談したと発表した。

会談では、ロシアに対して、自由シリア軍の統合と、アサド政権による暴力を停止させるため軍の離反を呼びかけるよう求めた、という。

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『ハヤート』(9月11日付)は、ヨルダンの複数の公式筋の話として、マナーフ・トゥラース准将がヨルダンを秘密裏に訪問、リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相と会談したと報じた。

トゥラース准将はまた、アブドゥッラー国王とも会談した模様で、ヨルダン政府は会談を否定も肯定もしていない。

トゥラース准将はさらに、対シリア国境のマフラク市にある離反兵のキャンプを訪問、数百人の士官と会談し、現地情勢などについて意見を交換したという。

トゥラース准将の訪問(9~10日)は、反体制勢力統合が目的と見られ、ヨルダン政府が非公式に後押ししていると思われる。

サミーフ・マアーイタ内閣報道官は記者声明で「アンマンでのシリア反体制勢力の会合は非公式のものであり、王国は政治的に関与していない」と述べた。

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イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣は、シリア情勢への対応を協議するため、9月17日にカイロで開催されるエジプト、サウジ、トルコ、イランの四カ国連絡グループ高官会合に出席するため、カイロに向かった。

イラン国営放送が報じた。

イラク政府報道官によると、イランは四カ国が主導する連絡グループの拡大、とりわけイラクの参加を望んでいる、という。

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ヨルダン大学戦略研究センターは、ヨルダン国内でシリア情勢に関する世論調査を行い、その結果を発表した。

それによると、シリアでの政治変動をアサド政権に対する革命と捉えているのは45%、外国の陰謀と捉えているのが41%とほぼ拮抗した。

また回答者の57%が、シリアの反体制勢力が諸外国と結びついていると考えており、ほぼすべての回答者が外国の軍事干渉に反対した。

さらに67%がシリア人避難民の受け入れ継続への拒否の意思を示し、80%がシリア人避難民をキャンプに隔離すべきだと考えていることが明らかになった。

このほか、74%がシリア人避難民がヨルダンの治安と安定を脅かすと考えており、88%がヨルダンの経済と福祉に圧力をかけていると考えていることがわかった。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、カイロでアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長、ムハンマド・ムルスィー大統領らと会談した。

会談後、ブラーヒーミー共同特別代表は、自身のミッションに関して「非常に困難だと思う」としたうえで、「シリア国民を支援するため最善を尽くす」との意思を示した。

また近日中にダマスカスを訪問することを改めて明らかにした。

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国連人権理事会の定例会合が開会され、ナバネセム・ピレイ人権高等弁務官が演説、シリアの紛争の「両当事者」による人権侵害を非難、安保理によるシリアの国際刑事裁判所への提訴を改めて求めた。

また潘基文事務総長も演説し、シリア政府による民間人への空爆と暴力激化による「宗派間の緊張増大」に懸念を表明した。

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オランダ外務省は、シリアの友連絡グループ会合を来週開催し、アサド政権への制裁強化を審議すると発表した。

AFP, September 10, 2012、Akhbar al-Sharq, September 10, 2012、AKI, September 10, 2012、BBC, September 10, 2012、al-Hayat, September 11, 2012, September 13, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 10, 2012, September 13, 2012, September 16, 2012、al-Kurdiya News, September 10, 2012、Naharnet.com, September 10, 2012、Reuters, September 10, 2012、SANA, September 10, 2012、al-Watan (Riyad), September 10, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タルトゥース市でシリアのメディアとの連帯を求める親体制集会が行われ数万人が参加、アレッポ国立競技場地区では反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し市民27人が死亡(2012年9月9日)

シリア政府の動き

SANA(9月9日付)によると、タルトゥース市コルニーシュ地区でシリアのメディアとの連帯を求める集会が行われ、多数の市民が参加した。

SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012

集会では、シリア国旗や、外国メディアの「煽動放送」拒否、シリアの治安、安定を標的とした陰謀との対決を訴えるプラカードが掲げられた。

西側諸国の制裁や国内の治安悪化によってアサド政権の疲弊が指摘されるなか、同政権支持を訴える大規模集会が行われるのは数ヶ月間ぶり。

映像などを見る限り、数万人が参加した(動員された)と思われる。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県で、反体制運動に参加して逮捕されていた市民のうち、殺人を犯していない35人が釈放された。

またヒムス県でも7人が釈放された。

SANA(9月9日付)が報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、アレッポ国立競技場(マルアブ・バラディー)地区にあるハヤート病院と中央病院の近くで反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、市民27人が死亡、64人が負傷、両病院の施設などが損害を受けた。

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同じくアレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、アレッポ市マイサルーン地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力によって拉致された市民30人の解放に成功した。

またマイサルーン地区、アルクーブ地区、スライマーニーヤ地区、バーブ街道地区などで軍・治安部隊は反体制武装勢力と交戦、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、シリア人権監視団は、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区で上水道パイプが破壊され、飲料水の供給がストップしている、と発表した。

同監視団によると、同監視団によると、同地区の水道公社施設近くの主水道が破壊されたという。しかしSANA(9月9日付)はこの発表をただちに否定した。

また同監視団によると、アレッポ市マイダーン地区、スーク・ハール地区、バーブ街道地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、スッカリー地区、ザバディーヤ地区、イザーア地区、サーフール地区などに軍・治安部隊が砲撃を加え、反体制武装勢力と交戦、多数の家が破壊され、7人が死亡したという。

『ハヤート』(9月10日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区に対する軍の空爆で住宅が破壊された。

同地区は反体制勢力が占拠しており、死者数は不明。

ロイター通信(9月9日付)によると、「反体制武装勢力がハナーヌー地区の兵舎を砲撃し、多数の兵士が離反して以降」、アレッポ市東部の商業・工業地区への軍の空爆が行われている、という。

また『ハヤート』(9月10日付)は、ハナーヌー地区の兵舎を自由シリア軍が制圧した直後、アアザミーヤ地区で軍・治安部隊を処刑、反体制活動家によるとジャーダ・ハンダク地区で17人の遺体が発見されたと報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ガジャル村、ハウラ地方に軍・治安部隊が砲撃を加え、女性5人を含む12人が死亡した。

またヒムス市旧市街などで、反体制武装勢力の戦闘員3人が殺害された。

一方、SANA(9月9日付)によると、ズライク村近くを走行中の大型旅客バス(ボールマーン)の近くで反体制武装勢力の仕掛け爆弾が爆発し、乗客4人が死亡、35人が負傷した。

バスはダマスカス県に向かっていた。

またヒムス市では、軍・治安部隊がジャウラト・シヤーフ地区で住民通報を受け反体制武装勢力のアジトに突入し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

クサイル市郊外のバラカ・ハムザ市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員14人を殺害、車やバイクなどを破壊した。

さらに同市郊外の東ブワイダ市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(9月9日付)によると、ハマー市南部郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入、多数の戦闘員を殺傷し、武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町、カティーバ村、ラジャート高原、ハイト村、サフム・ジャウラーン村が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

これらの都市では反体制武装勢力戦闘員が軍・治安部隊の検問所を襲撃し、兵士7人を殺傷していた。

一方、ナーフィア村では離反兵1人を含む反体制武装勢力戦闘員3人が軍・治安部隊の要撃により死亡した。

これに対し、SANA(9月9日付)によると、ダルアー市周辺、フラーク市、ブスル・ハリール市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入、多数の戦闘員を殺傷し、武器弾薬を押収した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ガール村、サルキーン市などが軍・治安部隊の激しい砲撃に曝され、3人が死亡した。

一方、SANA(9月9日付)によると、軍・治安部隊がザーウィヤ山に近いサルジャ村、ダイル・サンバル村で反体制武装勢力の追跡を継続し、戦闘員数十人を殺傷した。

SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012
SANA, September 9, 2012

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バルザ区、ジャウバル区で身元不明の遺体3体が発見された。

またカダム区、カーブーン区、カフルスーサ区、タダームン区、アサーリー地区、ヤルムーク区、ハジャル・アスワド市で軍・治安部隊が砲撃、反体制武装勢力と交戦した。

一方、UNRWAによると、ヤルムーク区近くでUNRWA職員1人が胸を撃たれ死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市での軍・治安部隊と反体制武装勢力との戦闘で子供2人を含む6人が死亡した。

反体制勢力の動き

トルコで避難生活を送り、国内の自由シリア軍からも排除されている自由シリア軍事評議会司令官のムスタファー・シャイフ准将はアラビーヤ(9月9日付)に対して、アサド政権打倒まで長くて4ヶ月しかかからない、と豪語した。

レバノンの動き

レバノン国軍は声明を出し、北部県トリポリ市などでシリア人反体制活動家を拉致・誘拐した2グループ6人を逮捕したと発表した。

諸外国の動き

米共和党のジョン・マケイン上院議員はCNN(9月9日付)でバラク・オバマ米政権の対シリア政策を「遅い」と批判、反体制武装勢力への武器供与、安全地帯の設置を行うべきと主張した。

AFP, September 9, 2012、Akhbar al-Sharq, September 9, 2012、Friendsofsyria, September 9, 2012、al-Hayat, September 10, 2012, September 11, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 9,
2012、al-Kurdiya News, September 9, 2012、Naharnet.com, September 9, 2012、Reuters,
September 9, 2012、SANA, September 9, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍・治安部隊がアレッポ市ハナーヌー地区で発生した戦闘に戦車やヘリコプターを投入、カナダがイランとの外交関係を断絶し同国とシリアを「テロ支援国家」のリストに加える(2012年9月8日)

国内の暴力

アレッポ県では、AFP(9月9日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区で、軍・治安部隊が戦車、ヘリコプターを投入し、反体制武装勢力が奪還した兵舎を攻撃、兵舎から出てきた戦闘員と交戦した。

戦闘により、軍・治安部隊は戦闘員が乗っていた四輪駆動車6輌を破壊、大量の武器弾圧を押収した。

SANA, September 8, 2012
SANA, September 8, 2012

反体制武装勢力は、武器製造所があるこの兵舎の一部を制圧したことを明らかにしたが、軍はこれを否定した。

反体制武装勢力は7月からハナーヌー地区を占拠していたが、この兵舎は制圧できずにいた、という。

シリア人権監視団によると、この戦闘で軍・治安部隊兵士18人、反体制武装勢力戦闘員4人が死亡した。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザバディーヤ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、反体制武装集団の司令官1人が殺害された。

またカーディー・アスカリー地区、カルラク地区が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

またフルワーニーヤ地区での砲撃で数十人が死傷した。

さらにアレッポ市ライラムーン地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、前者の兵士5人、後者の戦闘員複数が死亡した。

戦闘では、軍が同市の検問所を空爆した。

軍消息筋によると、反体制武装勢力は同市入口にある教会を占拠し、拠点としている、という。

一方、SANA(9月8日付)によると、アレッポ市アズィーズィーヤ地区のマール・ミハイル教会、マウーナ修道教会に反体制武装勢力が発射した迫撃砲3発が着弾し、建物の一部が破損した。

また、ジュダイダ地区のアラブ福音教会も砲撃を受けたが被害はなかった。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で軍・治安部隊が砲撃を加え、反体制武装勢力が交戦した。

また軍・治安部隊はヤルムーク区の反体制武装勢力戦闘員を探して、バースィル病院に突入した。同地区の攻撃ではヘリコプターが投入されている、という。

このほかカダム区で1人が射殺される一方、市民の遺体4体が発見された。

一方、SANA(9月8日付)によると、タダームン区、パレスチナ街道で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を継続した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハジャル・アスワド市を砲撃し、反体制武装集団と交戦、またドゥーマー市で男性1人が射殺された。

また各地で身元不明の遺体4体が発見された。

このほかサイイダ・ザイナブ町が砲撃を受けた。

一方、SANA(9月8日付)によると、ダイル・アサーフィール市で軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のための作戦を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

またドゥマイル市で軍・治安部隊は反体制武装勢力の武器弾薬を押収した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士1人が死亡した。

一方、SANA(9月8日付)によると、ヒムス市ハミーディーヤ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の戦闘員7人を射殺した。

クサイル地方では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、甚大な損害を与えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士12人が死傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。砲撃はハマダーン航空基地近くに集中した。

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イドリブ県では、SANA(9月8日付)によると、マアッラト・ニウマーン市で反体制武装勢力の戦闘員多数が当局に投降した。

シリア政府の動き

ロイター通信(9月8日付)は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県のキリスト教徒、ドゥルーズ派、シーア派などのコミュニティが自衛のための武装を強化している、と報じた。

同記事によると、旧市街にあるこれらの地区の出入り口には検問所が設けられ、武装した若者が「自分たちの地域をテロリストから守る」ため、「疑わしい車、人をすべて検査している」という。

またダマスカス郊外県ジャルマーナー市に住むドゥルーズ派住民は「治安部隊は人民委員会を設置し…、同委員会が我々の身を守ってくれると言うが、実際にはダマスカスの宗派対立の火を煽っているだけだ」と述べた。

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ヒムス県で、反体制運動に参加して逮捕されていた市民のうち、殺人を犯していない277人が釈放された。

SANA(9月8日付)が報じた。

反体制勢力の動き

シリア革命評議会のハイサム・マーリフ暫定政府首班はアラビーヤ(9月8日付)に対して、シリア政府とイラク政府がイラク国内に逃走したシリア軍離反兵の引き渡しの調整を行っている、と述べた。

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イマード・アフマル駐マレーシア・シリア領事とマフムード・ウバイド外交官(駐マレーシア)はアラビーヤ(9月8日付)に対して、アサド政権の弾圧に抗議し、離反と反体制運動への参加を宣言した。

アブドゥッラー・アフマル民族指導部副書記長の甥。

なおアフマル家はダマスカス郊外県タッル市出身で、アブドゥッラー・アフマル民族指導部副書記長については、クリルク(2012年8月18日付、http://kulilk.com/portal/node/29218)が逮捕された(未確認情報)と報じていた。

レバノンの動き

自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官は、マトン郡支部での晩餐会で「新たな支配体制がどうなるか分からないままにシリアで変化が生じたら、我々とレバノンが破壊されてしまう」と述べた。

Naharnet.com, September 8, 2012
Naharnet.com, September 8, 2012

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サウジアラビアで避難生活をするサアド・ハリーリー前首相は、『ハヤート』(9月8日付)に対して、「我々は人道的、政治的支援を行っている」と述べ、3月14日勢力がシリアの反体制武装勢力に武器供与を行っているとの批判を否定した。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はウラジオストクでのAPEC首脳会議でヒラリー・クリントン米国務長官と会談し、シリア情勢などについて協議した。

ラブロフ外務大臣は会談後、国連安保理で9月末にシリア問題に関する外相級会合を開催する計画があるとしたうえで、6月末のジュネーブでのシリア作業グループ合意の承認を求める意向を示した。

そのうえで、「シリアとイランに対する米国の一方的な制裁は国外に大きな影響を与え、ロシア企業の利益に損害をもたらす」と非難、アサド政権への制裁に関して「制裁は何の結果ももたらさない」と拒否した。

一方、米高官によると、対するクリントン米国務長官は、国連での決議は、アサド政権が遵守しない場合の制裁を伴わねばならないとの立場を示した、という。

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イラクの法治国家連立(ヌーリー・マーリキー首相が代表)は声明を出し、イラク政府がシリア政府と反体制活動家や離反兵の引き渡しを調整しているとのハイサム・マーリフ弁護士の批判に関して、「事実無根」と否定したうえで、「イラクはシリア人避難民の受け入れと保護を遵守しており、その帰属や政治的立場を聴取していない」と反論した。

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イラクの内務省は、ダイル・ザウル県ブーカマール市に接する国境のカーイム市にシリア領からのロケット弾が7日に4発着弾したと発表し、シリアからの敵対行為に報復する用意があると警告した。

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AFP(9月8日付)は、反体制武装勢力が占拠した地域に対して、フランスが人道支援を開始したと報じた。

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ヨルダンのアブドゥッラティーフ・ウライカート保健大臣は、シリア人避難民の流入急増に関して「王国北部の病院、医療センターに強い圧力」となっているとしたうえで、医療物資、医薬品が必要となっていると訴えた。

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EU理事会議長(キプロス外務大臣)は記者会見で、8日の会合でEU諸国はシリアへの制裁を強化するとのコンセンサスに達したと述べた。

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カナダ外務省は声明を出し、イランとの外交関係を断絶、外交官を国外追放することを決定するとともに、イランとシリアをテロ支援国家のリストに加えたと発表した。

AFP, September 8, 2012、Akhbar al-Sharq, September 8, 2012、Alarabina.net, September 8, 2012、al-Hayat, September 9, 2012、Kulilk.com, August 18, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September
8, 2012、al-Kurdiya News, September 8, 2012、Naharnet.com, September 8, 2012、Reuters,
September 8, 2012、SANA, September 8, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県内のモスクで金曜礼拝から出てきた市民を狙った爆弾テロが発生し6人が死亡、アレッポ県アイン・アラブ市ではクルド最高委員会の決定に背くかたちで反体制デモが断行される(2012年9月7日)

シリア政府の動き

SANA(9月7日付)は、ヒムス県のアフマド・ムニール・ムハンマド知事の話として、ヒムス市での軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘の被害総額が6000億シリア・ポンドに相当する、と報じた。

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SANAなどシリアの各メディアは、金曜礼拝後の市民を狙った反体制武装勢力による爆弾テロが、ダマスカス県、ヒムス県、イドリブ県で多数発生したと大々的に報じ、アレッポ市から放逐されつつある反体制武装勢力の「劣勢」(優勢ではない)を暗に宣伝した。

国内の暴力

ダマスカス県では、SANA(9月7日付)によると、ルクンッディーン区のルカイナ・モスク近くで、反体制武装勢力が電動式自転車に仕掛けた爆弾が爆発し、市民と治安維持部隊兵士6人が死亡、多数が負傷した。

爆発は金曜礼拝から出てきた市民を狙ったものと思われる。

またマッザ区オートストラード・マッザにある裁判所と情報省の近くでも、反体制武装勢力が車に仕掛けた爆弾が爆発し、近くに駐車されていた車や周辺の建物が被害を受けた。

さらにヤルムーク区では、反体制武装勢力の砲撃によって多数の民間人が死傷、負傷者を搬出しようとした救急車両も発砲を受けた。

一方、シリア人権監視団によると、カッザーズ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦し、若者数十人が逮捕された。

SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012
SANA, September 7, 2012

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ヒムス県では、SANA(9月7日付)によると、またヒムス市では、バーブ・フード地区を占拠している反体制武装勢力がマイダーン地区を砲撃し、市民15人が負傷した。

またクサイル地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、拠点を破壊、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ヒムス市などが軍・治安部隊の砲撃に曝され、多数が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(9月7日付)によると、イドリブ市ガルビー地区にあるシュアイブ・モスク近くで、反体制武装勢力が仕掛け爆弾を爆発させ、清掃労働者1人が死亡、子供を含む多数が負傷した。

またイドリブ市、アブー・ズフール町、ハーリム地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を追撃、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、タフタナーズ市、バーラ村、タヒーナ市が軍・治安部隊の砲撃に曝され、多数が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(9月7日付)によると、アレッポ市ブアイディーン地区、マイサル地区、バシュカーティーン村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、甚大な損害を与えた。

一方、シリア人権監視団によると、離反兵1人がアレッポ市で死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊の兵士数百人がバービッラー市に突入した。

またドゥーマー市では反体制武装勢力の戦闘員3人が殺害された。さらにハラスター市、ダイル・アサーフィール市では民間人の遺体16体が発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市とダイル・ザウル市に軍・治安部隊が砲撃を加え、子供2人を含む3人が殺害された。

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『ハヤート』(9月8日付)は、反体制デモに数千人が参加したと報じた。

またフェイスブックでは「包囲されたヒムスはあなたたちに呼びかけている」金曜日と銘打って反体制デモが呼びかけられた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月7日付)によると、アレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)で6日晩から未明にかけて、クルド最高委員会の決定に背くかたちで反体制デモが実施された。

al-Kurdīya News, September 7, 2012
al-Kurdiya News, September 7, 2012
al-Kurdīya News, September 7, 2012
al-Kurdiya News, September 7, 2012

デモではアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対する軍・治安部隊の空爆で死亡したクルド人(その後死者数は25人に増加)との連帯が訴えられた。

インターネットなどでは、反体制活動家が「徴兵拒否」の金曜日と銘打って反体制デモを呼びかけていた。

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西クルディスタン人民議会議長でクルド最高委員会メンバーのサイナム・ムハンマド女史はクルディーヤ・ニュース(9月7日付)に対して、「トルコはクルド地域に緩衝地帯を設置しようとしているが、我々はこれを拒否する。クルド最高委員会はこの問題に関して何の決定も下していない。しかし、それはクルド人民の利益に反する。なぜならクルド地域に自由シリア軍が入ってくるからだ」と述べた。

またクルド地域の自治を民主統一党が独占し、クルド最高委員会結成に関する合意を遵守していないとの(シリア・クルド国民評議会などからの)一部批判に関して、「それは正しくない。我々はシリア・クルド国民評議会と協力し、クルド最高委員会のもとに治安・福祉に関する委員会を設置する準備はできている…。しかしシリア・クルド国民評議会の側に落ち度や遅延が見られる」と述べた。

さらにアームーダー市などでの民主統一党の支持者とクルド人の調整との対立が激化していることに関して、「クルド人地域を窃盗や密輸から保護するという都市における問題に比べて微々たる問題」と答えた。

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クルド最高委員会は、トルコ西部イズミル県沖のエーゲ海での小型漁船沈没の犠牲者に哀悼の意を示すため、クルド旗の掲揚を呼びかけた。

レバノンの動き

LBCI(9月7日付)は、ベイルート県郊外のルワイス地区で軍がハサン・ミクダードら数名を逮捕した、と報じた。

ハサン・ミクダードはミクダード家連盟のマーヒル・ミクダード代表の弟で、トルコ人(アブデルバセト・オルソラン氏)の拉致への関与を疑われているという。

しかし、マーヒル・ミクダード代表は、ジャディード・チャンネル(9月7日付)に対して、「トルコ人の人質はルワイスでの戦闘の最中に姿を消した。我々は現在彼を拘束していない。彼の行方を捜索している」と述べた。

また逮捕時に銃撃戦が発生したことについては、「第三者が介入し、軍に発砲した」と述べた。

ムスタクバル・チャンネル(9月7日付)は、トルコ人質が解放され軍に保護されていると報じた(未確認情報)。

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『アフバール』(9月7日付)は、イランでの非同盟中立首脳会議に出席したミシェル・スライマーン大統領が、テヘランでシリアのワーイル・ナーディル・ハルキー首相、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談し、テロ容疑で逮捕されたミシェル・サマーハ元情報大臣に関して意見を交わしたと報じた。

アリー・マムルーク国民治安会議議長と「アドナーン」という名の上級士官の関与が疑われている同事件をめぐる意見交換で、シリア側は「平静」「快活」だったという。

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アドナーン・マンスール外務大臣はアラブ連盟外相会議への参加を終え、レバノンに帰国、NBN(9月7日付)に対して、「レバノンはアラブ政治の迷路に入ることはなく、他者を攻撃する陣営を支持しないだろう」と述べ、シリア・バッシングを続ける湾岸諸国と与しないとの意思を示した。

諸外国の動き

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリア情勢に関して「一部の国は沈黙を護り、宗派的志向のみを理由として(アサド)体制(の弾圧)を奨励している」と述べ、イランを暗に批判した。

そのうえでエルドアン首相は「シリアで起きていることは、1332年前にカルバラーで起きたことと全く同じだ」と述べ、イマーム・フサインがウマイヤ朝のカリフ・ヤズィードの軍に殺されたように、アサド大統領が抹殺されてしかるべきとの常軌を逸した低俗な例え話を行い、宗派主義を唱導した。

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クウェートのワリード・タブタバーイー国会議員がシリアに不法入国し、イドリブ県サルマダー市でシリア人群衆を前に説法を行う映像がユーチューブ(9月7日付)にアップされた。

http://www.youtube.com/watch?v=iBbvoYzaZVs

Youtube, September 6, 2012
Youtube, September 6, 2012
Youtube, September 6, 2012
Youtube, September 6, 2012

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UPI(9月7日付)は、米国がトルコ領内の対シリア国境地域に諜報員、外交官を増員し、反体制勢力への指導を強化していると報じた。

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シリア訪問を終え、スイスに帰国した赤十字国際委員会のペーター・マウラー会長は、「アサド大統領は、救援物資の搬入を円滑化することで人道支援を早急に増加させる必要について同意した…。また政治犯の訪問について大統領は議論する準備があるようだ…。会談で得られた前向きな誓約はもちろんその実施の有無をフォローアップ・評価されねばならない」と述べた。

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国連難民高等弁務官は、シリア人非難民の急増を受け、シリアへの人道支援計画における予算割り当てが、4170万ドルとこれまでの支援額の倍に増やされたことを明らかにした。

AFP, September 7, 2012、al-Akhbar, September 7, 2012、Akhbar al-Sharq, September 7, 2012、al-Hayat, September 8, 2012、al-Jadeed, September 7, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September
7, 2012、al-Kurdiya News, September 7, 2012、LBCI, September 7, 2012、al-Mustaqbal
TV, September 7, 2012、Naharnet.com, September 7, 2012, September 8, 2012、NBN,
September 7, 2012、Reuters, September 7, 2012、SANA, September 7, 2012、UPI,
September 7, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省がエジプト大統領による前日の演説を「あからさまな内政干渉」であるとして非難、フランスが反体制武装勢力の支援のために対空砲などの供与を検討していると報じられる(2012年9月6日)

シリア政府の動き

シリアの外務在外居住者省は声明を出し、5日のアラブ連盟外相会議でのエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の演説に関して、「あからさまな内政干渉」と非難し、「シリア国内の暴力を煽ることを目的とした煽動の一種」と断じた。

またトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相に関して、「彼の政府がテロ集団への支援…を通じて、シリア国民へのあからさまなテロ行為を行っているなかで、シリアがテロ国家だと非難した」と反論した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣はシリア・アラブ・テレビ(9月6日付)で、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領が危機解決のイニシアチブを「自ら葬り去った」と非難、同大統領がシリア国内の流血を助長していると断じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月6日付)は、7月のダマスカス県でのアースィフ・シャウカト副参謀長らが犠牲となった爆破テロで死亡したと噂されているアミーン・シャラービー少将(国民安全保障会議副議長)が死亡していないと報じた。

シャラービー少将は事件後、解任され、国民安全保障会議副議長にはアブドゥルファッターフ・クドスィーヤ総合情報部第2次長が就任した、という。

国内の暴力

ダマスカス県では、『ハヤート』(9月7日付)によると、ヤルムーク区で迫撃砲による砲撃がありパレスチナ人20人が死亡した。

またシリア人権監視団によると、カダム区で、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。また同地区では市民2人が拉致、処刑された。

一方、地元調整諸委員会とシリア革命総合委員会は、アサーリー地区、カダム区が軍・治安部隊の砲撃を受けたと発表した。

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アレッポ県では、SANA(9月6日付)によると、アレッポ市のブスターン・バーシャー地区、スライマーン・ハラビー地区、マサーキン・ハナーヌー地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

またサイフ・ダウラ地区では、反体制武装勢力が仕掛けた爆弾多数を発見、撤去した。

一方、クルディーヤ・ニュース(9月6日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区への軍の空爆で、16人が死亡した。犠牲者のほとんどがクルド人だという。

シリア人権監視団によると、アレッポ市アンサーリー地区で市民1人が狙撃され、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月6日付)によると、ダイル・アサーフィール市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SANA(9月6日付)によると、ハーリム市、イドリブ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月6日付)によると、ヒムス市のバーブ・フード地区、カルアト・ヒスン市、ダイル・バアルバ市、ナザーリーヤ村、ハウラ地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」への掃討を継続し、甚大な打撃を与えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、対ヨルダン国境で激しい爆発音が複数回聞こえ、時を一にしてタッル・シハーブ町に「兵士数百人が戦車20輌に援護されて突入し、奪還した」。

一方、SANA(9月6日付)によると、ウンム・ワラド村などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と応戦、戦闘員複数名を殺傷、逮捕した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市で軍・治安部隊の砲撃により離反兵1人を含む3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で反体制武装勢力の戦闘員1人を含む3人が死亡した。

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AFP(9月6日付)は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県およびゴラン高原に駐留する共和国護衛隊の(精鋭)部隊を対トルコ国境地域に展開した、と報じた。

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アレッポ市での戦闘に関して、AFP(9月6日付)は、サイフ・ダウラ地区を攻略した共和国護衛隊少将が、iPadを携帯し、グーグル・アースで同地区の家々を表示、また反体制勢力の通信を傍受するための機器を使用し、前線の士官に指示を出していた、と報じた。

この少将は、士官に対して、「四つ先のブロックまで前進しろ。ただし、右側には発砲するな。彼らを包囲するためこちらの地区から別の部隊を送ったから」と指示をだしていた、という。

同報道によると、アレッポ市での反体制武装勢力の掃討は、砲撃を継続した後に部隊が突入したのとは異なり、戦車やヘリコプターによる砲撃と並行して地上部隊が進軍しており、「真の地上戦」を行っている、という。

なおアレッポ市に8月以降展開している共和国護衛隊の部隊はもっとも装備に優れ、戦闘能力の高い部隊だという。

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反体制武装勢力のアレッポ市の街区の進入と制圧の経緯に関して、AFP(9月6日付)は異なる二つの見解を紹介した。

Naharnet.com, September 6, 2012
Naharnet.com, September 6, 2012

第1の見解は、イドリブ県での戦闘を逃れて、戦闘員がまず進入し、その後に装備を搬入、さらに妻子も呼び寄せたというもの。第2の見解は、ムハンマド・ムフリフ少将(ムハーバラートの高官)が反体制武装勢力に都市進入の「カギ」を与え、同少将はその後、トルコに脱走しようとしたが、殺害されたというもの。

反体制勢力の動き

地元調整諸委員会は、トルコ西部イズミル県沖のエーゲ海での小型漁船沈没で死亡したアラブ人のなかに、地中海から300キロ以上離れた内陸のハサカ県から国外に避難しようとていたシリア人約60人が乗っていたと発表した(未確認情報)。

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ダマスカス刑事保安局(通称バーブ・ムサッラー地区支部)のアワド・アフマド・アリー准将がアラビーヤ(9月6日付)に出演し、離反を宣言した。

 

 

レバノンの動き

Naharnet.com, September 6, 2012
Naharnet.com, September 6, 2012

レバノンのマロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教はAFP(9月6日付)に対して、「我々(キリスト教徒)がシリアの体制を支持ししていると言う西欧人に言いたいのは、我々が体制ではなく国家を支持しているということだ…。イラクでサッダーム・フセインが排除され、100万のキリスト教徒が失われた…。なぜか?体制が倒れたからではなく、政府がなくなり、真空が生じたからだ…。シリアでも同じだ。キリスト教徒は体制崩壊後に生じる事態を恐れている」と述べた。

諸外国の動き

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はRT(9月6日付)に対して、「なぜロシアだけが(シリアへの)姿勢を再検討しなければならないのか?我々のパートナー(西側)も彼らの姿勢を再検討しなければならない」と述べ、アサド大統領を初め「国内の政治プロセスに参加する全員の身の安全を保障」すべきだと述べた。

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「アフバール・シャルク」(9月6日付)は、フランス外交筋の話として、フランスが他の西欧諸国とともに、反体制武装勢力が「解放」(占拠)した地域の自治を支援するため、対空砲などの供与を検討するだろうと述べた、報じた。

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シリア人権委員会は、イラクに避難し、拘束された離反兵をはじめとするシリア人複数名をイラク政府がシリアに追放しようと検討していると発表した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ナースィル・カドワ・シリア危機担当国連・アラブ連盟副代表、オマーンのユースフ・ベン・アラウィー外務大臣とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の任務とシリア情勢について協議した。

会談で、アラビー事務総長は、ブラーヒーミー共同特別代表の任務に関して、任務遂行のため充分な時間を与えるべき、との立場を示した。

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ヨルダンのファーイズ・タラーウィナ首相は、シリアからの避難民の急増に関して、「我々の能力と予想を超えている」と述べた。

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クラスター爆弾連合は2011年3月以降の反体制運動弾圧の画像・写真などの資料をもとに、シリア政府がクラスター爆弾を使用していると発表した。

AFP, September 6, 2012、Akhbar al-Sharq, September 6, 2012, September 7, 2012、Alarabia.net, September 6, 2012、al-Hayat, September 7, 2012, September 8, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 6, 2012、al-Kurdiya
News, September 6, 2012、Naharnet.com, September 6, 2012、Reuters, September
6, 2012、SANA, September 6, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アラブ連盟外相会議がカイロの連盟本部で開催されるなか、自由シリア軍軍事評議会のシャイフ議長が同軍内の「隊列の統一、支援の窓口の一本化」を目指すことを発表(2021年9月5日)

国内の暴力

イドリブ県では、アブー・ズフール航空基地から離陸した空軍戦闘機を反体制武装勢力が4日に14.5ミリ対空機関砲で攻撃・撃墜した、と自由シリア軍のシャーム自由人大隊のアブー・マジド報道官なる活動家が発表した(未確認情報)。

al-Hayat, September 5, 2012
al-Hayat, September 5, 2012

アブー・マジド報道官はまたシャーム自由人大隊とシリア殉教者大隊がアブー・ズフール航空基地を包囲し、軍による反体制武装勢力への空からの攻撃を阻止しようとしている、と付言した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のマルジャ地区、ハナーヌー地区、ブアイディーン地区に対する軍の砲撃で、子供9人を含む9人が死亡、またブスターン・バーシャー地区の砲撃で10人が死亡した。

一方、SANA(9月5日付)によると、アレッポ市のハラク地区、シャイフ・サイード地区、ナイラブ地区、ブスターン・カスル地区、ハナーヌー地区、サフィーラ地区、カッラーサ地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、その装備を破壊した。

また軍・治安部隊が完全制圧したサイフ・ダウラ地区では清掃・復興作業が開始された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内の軍事情報局施設近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力の交戦が続き、反体制武装集団戦闘員6人と軍・治安部隊の兵士複数が死亡した。

一方、SANA(9月5日付)によると、ダイル・ザウル市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員複数名を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市などに軍・治安部隊が砲撃を加えた。

一方、SANA(9月5日付)によると、ヤルダー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またムライハ市・ザバダイン市間などで反体制武装勢力の「残党」を追撃し、武器弾薬を押収した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区に軍・治安部隊が砲撃を加えた。

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ヒムス県では、SANA(9月5日付)によると、ヒムス市のバーブ・スィバーア地区、バーブ・トゥルクマーン地区、クサイル市郊外(ガッサーニーヤ村など)で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

一方、反体制武装勢力はヒムス市郊外で、ハマー県のマウバ村の住民が乗った車を襲撃し、4人を殺害した。

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『クッルナー・シュラカー』(9月5日付)は、クナイトラ県の軍事情報局がリヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相の離反・逃走に関与したとされる士官3人の身柄を拘束と報じた(未確認情報)。

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣がシリア訪問中の赤十字国際委員会ペーター・マウラー会長らと会談した。

SANA, September 5, 2012
SANA, September 5, 2012

SANA(9月5日付)によると、ムアッリム外務在外居住者大臣は会談で、西側諸国の制裁によるシリア国民の生活への悪影響を訴えるとともに、制裁が人道支援を妨げている実態を指摘した。

また周辺諸国など一部の国がテロ集団に武器資金を支援しており、そのことがシリアでの流血をもたらしていると非難した。

一方、マウラー会長は、赤十字国際委員会が「中立と独立を遵守する」ことを確認し、あらゆる側面からの人道支援の重要性を強調した。

会談には、アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣らも同席した。

会談後、アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣は記者団に対して、赤十字国際委員会の活動は「独立的、中立的」である限りその自由を認められるだろう、と述べた。

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シリア情報省はナイルサットによるシリアの民間衛星テレビ放送配信停止を受けて声明を出し、アラブ諸国放送連合の法規とシリア国民の権利の侵害と非難し、決定をシリアの国家と国民に対する敵対行為に与し、シオニストの計略に奉仕するものだと断じた。

また視聴者に対しては、シリアの地上放送、ないしはEutelsat、Hot Birdでの衛星放送を視聴するよう呼びかけた。

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バアス党民族指導部の機関紙『バアス』(9月5日付)の社説は、アラブ諸国での「アラブの春」を「破壊の春」と形容し、「帝国主義、退行主義、傭兵」による殺戮を助長したと非難した。

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アラビーヤ(9月5日付)は、ダマスカス刑事保安局のアワド・アフマド・アリー局長が離反したと報じた(未確認情報)。

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『クッルナー・シュラカー』(9月5日付)は、ラーミー・マフルーフに次ぐ体制派のビジネスマン、ムハンマド・ハムシューやニザール・アスアドが離反したとの未確認情報がフェイスブック上で飛び交っている、と報じた。

反体制勢力の動き

『ハヤート』(9月5日付)は、アサド大統領のE-mailのアカウントに侵入し、メッセージを入手したというアブドゥッラー・ハージム・シャムリーなる活動家のインタビュー記事を掲載した。

シャムリー氏は45歳でブルガリアで医学を学んだ経歴を持ち、「ダマスカス郊外県でデモが始まったとき、友達に対してデモ支援の方法を考えることを提案し…、私たちはバッシャールのE-mailのパスワードを探り当てて、それに侵入することを決心」、2011年3月18日から活動を始めたという。

ダマスカスで活動していたシャムリー氏は2011年4月16日にパスワード(1234だという)を探り当てたが、当局の摘発を恐れ、同年5月にレバノンを経由し、メキシコに移動、外国のサーバーを経由してE-mailにアクセスした、という。

アサド大統領は受け取ったメールを読んだあとに必ず破棄することを発見した彼らは、未読のメッセージへのアクセスを試み、約7,500通のメールを入手した、という。

これらのメールは「秘密、スキャンダルの宝庫」でいずれ公開するとしている。

インタビューはカタールの首都ドーハで行われた。

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自由シリア軍事評議会のムスタファー・シャイフ議長(准将、駐トルコ)は、反体制武装勢力が近く「シリア国民軍」の名で新たな軍事連合体を結成するだろうと述べた。

また、ムハンマド・フサイン・ハーッジ・アリー少将の「総司令官」就任など一連の人事が10日以内に発表されるだろう、と付言した。

シャイフ議長によると、2011年9月の自由シリア軍結成から「長い時間を経て、同軍の再編が必要となった…。その組織構築はシリアでの民兵の展開や国の未来への懸念による」という。

組織改編では、「隊列の統一、支援の窓口の一本化」がめざされる、という。

シャイフ議長は「多くの集団が自由シリア軍を名のっているが、それぞれが勝手な活動をしている…。組織再編は質的な転換になる」と述べている。

またシャイフ議長によると、自由シリア軍を名のる反体制武装勢力は現在7000人の戦闘員を要し、そのなかには離反兵だけでなく武装した民間人もいるという。

加えて少将・准将17人など士官3000人もいるという。

AFP(9月5日付)が報じた。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のメンバー11人が共同声明を出し、委員会からの脱会を宣言した。

脱会したのは以下の11人。

マアムーン・ハリーファ(在外局前書記長)
マンスール・アタースィー(中央執行部メンバー)
ナウワール・アトファ(在外局前執行部メンバー)
サルキース・ファリード・サルキース(在外局中央委員会メンバ-)
アラブ社会主義者運動アブドゥルガニー・アイヤーシュ派メンバー11人

脱会の理由は、委員会がその「中庸」の姿勢ゆえに、過激化(軍事化)する「革命」に適切に対処できず、国民救済大会の開催を計画することでアサド政権との対話をめざしたこと、だという。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、国連総会で演説し、シリア情勢が「依然として混迷」しているとしたうえで、自身の任務を「困難」だと改めて強調、各国に支援を求めた。

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国連の潘基文事務総長は、国連総会で演説し、「どちら側に対してであれ武器を供与する者たちはシリア人をさらに苦悩させている」と諸外国による武器供与を非難した。

潘事務総長はそのうえで、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表への各国の支援と、シリアへの人道支援を求めた。

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中国の楊潔チ外務大臣は、ヒラリー・クリントン米国務長官との会談後の記者会見で、シリア問題に触れ、「我々と多くの国は、シリアの政治的転換の開始を支持している。しかし我々はまたいかなる問題解決もシリア国民によってもたらされ、彼らの意思を反映したものでなければならない…。外国が押しつけてはならない」と述べた。

またアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表を全面支持するとしたうえで、「仲介努力を行うすべての当事者を支持する」と述べた。

一方、クリントン国務長官は、ロシアと中国の姿勢に対する米国の不満が「もはや秘密ではない」としたうえで、アサド政権が暴力を停止しない場合、安保理で現実的な制裁発動を決議するのが最善の方途だと述べた。

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アラブ連盟外相会議がカイロの連盟本部で開かれた。

会議でエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は「変革が求められている…。あなたたちが何もしなくても、歴史の車輪は周り、人民の意思が勝つ。アッラーの意思はすべての人々のうえにあり、我々はシリア国民を支持する」と述べた。

また、サウジアラビア、トルコ、イランとの四カ国委員会に関して、「シリア国民の血を護るため積極的に行動しなければならない」と述べた。

一方、アサド政権に対しては「古今の歴史から教訓を学ぶ」べきだとしたうえで、「シリア国民が自らの運命を決し、自らの指導者を選び、自らの未来を決める」と訴えた。

そのうえでアラブ連盟に対してシリアでの暴力停止と反体制勢力統一のために働きかけを行うよう求める一方、内戦の深刻化や外国の軍事介入を回避するべきだとの姿勢を示した。

これに対して、外相会議議長(任期半年)となったレバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は「最終的な解決策が軍事的解決であってはならない」と述べ、平和的・政治的解決の必要を強調した。

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『ハヤート』(9月6日付)などは、シリアの民間衛星テレビチャンネル、ドゥンヤー、イフバーリーヤ、ファダーイーヤの配信停止をエジプトのナイルサット(衛星放送会社)が決定したと報じた。

ナイルサットの高官(匿名)は、AFP(9月5日付)に対して、「アラブ連盟の(7月の)提言に従って、シリアの公営テレビチャンネルの配信を停止した」と述べた。

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『ニューヨーク・タイムズ』(9月5日付)は米政権の2人の匿名高官の話として、7月のダマスカス県中心でのアースィフ・シャウカト副参謀長らを標的とした爆弾テロ後、イランがシリアへの武器供与を倍増させ、武器の空輸は今も続いている、と報じた。

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ヨルダンのガーリブ・ズウビー内務大臣は、シリアからの避難民の数が150万人に達しつつあることを明らかにした。

また複数の消息筋が『ハヤート』(9月6日付)に明らかにしたところによると、アブドゥッラー国王を議長とする政策会議が開催され、対シリア国境の管理などへの対応を審議した。

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レジェップ・タイイップ・エルドアン首相はAKPの総会で、「シリアの体制はテロ国家になった」と非難した。

AFP, September 5, 2012、Akhbar al-Sharq, September 5, 2012 September 5, 2012、AKI, September 5, 2012、Alarabia.net, September 5, 2012、al-Hayat, September 5, 2012 September 6, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 5, 2012,
September 10, 2012、al-Kurdiya News, September 5, 2012、Naharnet.com, September
5, 2012、he New York Times, September 5, 2012、Reuters, September 5, 2012、SANA, September 5, 2012、UPI,
September 5, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領が赤十字国際委員会使節団と会談し中立的人道活動への歓迎の意を表明、自由シリア軍「ファールーク北部大隊」がバーブ・ハワー通行所でジハード主義者の外国人を殺害(2012年9月4日)

シリア政府の動き

アサド大統領は赤十字国際委員会のペーター・マウラー会長ら委員会使節団とダマスカスで会談した。

Tishrīn, September 5, 2012
Tishrin, September 5, 2012

SANA(9月4日付)によると、会談では委員会とシリア政府の協力関係について協議がなされた。

アサド大統領は会談で、委員会によるシリア国内での中立的な人道活動を歓迎するとの意思を示した。

会談にはファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、フサームッディーン・アーラー外務在外居住者省組織局長、アブドゥッラフマーン・アッタール・シリア赤十字社会長が同席した。

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ロイター通信(9月4日付)は、複数の予備役兵や士官の話として、アサド政権が予備役兵多数を召集している、と報じた。

シリア軍の予備役兵の数は30万人に達する。

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『ハヤート』(9月4日付インターネット版)は、「ラーシドゥーン」を名のるグループがジャズィーラ・チャンネルのホームページをハッキングした。

ハッキングされたページには、「シリア(国民と政府)に対するおまえたちの姿勢、そして武装テロ集団に対する特別の支援、ねつ造された嘘のニュースを発信したことへの報復として」とのメッセージとシリア国旗が映し出された。

al-Hayat, September 5, 2012
al-Hayat, September 5, 2012

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ダマス・ポスト(9月4日付)は、国内外の反体制勢力との包括的国民対話会合開催に関する合意が成立し次第、恩赦を実施するだろうと報じた。

国内の暴力

アレッポ県では、『ハヤート』(9月5日付)などによると、軍・治安部隊が3日晩に奪還したアレッポ市のサイフ・ダウラ地区を記者団に公開した。

同地区に入った記者団に同行した軍の大佐は、「戦闘は非常に厳しかった。なぜならテロリストが街区の両脇の高台に位置する商業地区を占拠していたからだ」と『ハヤート』(9月5日付)などに語った。

また別の士官は、「土曜日にサイフ・ダウラ地区の高台を制圧したことで、アレッポ解放の戦況は変わった。我々はこの地域を2日以内に完全に制圧するだろう…。また10日でアレッポを制圧する…。もっとも達成が難しい任務は完了した。なぜなら(制圧されていない)残された建物はいずれに2~3階建てで、我々は迅速に進軍できるだろう」と語った。

さらに別の士官は、反体制勢力が拠点としていたアパートで押収したというノートを持って記者団に近寄り、そこに記されていた戦闘員の氏名、国籍などを示した。

それによると、戦闘員の半数が、リビア人、トルコ人、チュニジア人、チェチェン人、イエメン人だったという。

一方、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区各所などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、甚大な打撃を与えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が軍・治安部隊との激しい戦闘の末、ダイル・ザウル市フアード映画館通りにある軍事情報局施設を制圧した。

この戦闘により、反体制武装勢力の戦闘員2人、軍・治安部隊兵士8人が死亡した、という。

一方、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、ダイル・ザウル市内各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力の武装した車輌2台を押収した。

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ダマスカス郊外県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、ムライハ市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ダルアー県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、マアルバ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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イドリブ県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、アブー・ズフール市、アリーハー市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、甚大な打撃を与えた。

また国境警備隊はトルコ領からヒルバト・ジャウズ村に潜入しようとした戦闘員と交戦、撃退した。

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ハマー県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、アルファーン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、戦闘員2人を殺傷した。

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ヒムス県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、バーブ・トゥルクマーン地区、タッルカラフ市郊外で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

またレバノン領からタッルカラフ地方に潜入しようとした戦闘員を国境警備隊が撃退した。

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ラタキア県では、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、バラータ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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アッシリア人権ネットワークなる反体制組織は、ヒムス市郊外のブスターン・ディーワーン地方にある聖母教会が軍の砲撃を受け、甚大な被害を被ったと発表した。

Kull-na Shuraka', September 4, 2012
Kull-na Shuraka’, September 4, 2012

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=-qN-DdyhzUw

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『ハヤート』(9月4日付)はシリア情勢を研究するワリード・ジダーウ氏が現地調査を行い、2011年3月以降の混乱による被害総額が365億米ドルに達すると評価したと報じた。

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シリア・ステップス(9月4日付)は、アレッポ市やダマスカス県などの学校に避難している市民の数が35万人を越え、また2,000の学校が戦闘の被害を受けていると報じた。

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『アフバール・シャルク』(9月4日付)は、アレッポ市サーフール地区で反体制武装闘争を行う活動家の話として、アレッポ市内で食糧品が不足している、と報じた。

反体制勢力の動き

レバノン・イスラーム報道監視団のヤースィル・スィッリー代表は『クドス・アラビー』(9月4日付)などに対して、アレッポ県の対トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所でシリア人の反体制武装勢力戦闘員が外国人のジハード主義者と交戦し、イスラーム国シューラー会議議長のアブー・ムハンマド・シャーミー・アブスィー博士を暗殺したことを明らかにした。

Kull-na Shuraka', September 4, 2012
Kull-na Shuraka’, September 4, 2012

暗殺したのは、自由シリア軍の「ファールーク北部大隊」なる武装勢力で、15人の戦闘員が3日に暗殺を実行、ナイフで斬り殺されたという。

同報道によると、アブスィー博士が率いる外国人ジハード主義者の部隊は依然としてバーブ・ハワー国境通行所を占拠しており、その数はフランス人記者によると約150人におよぶ、という。

複数の消息筋によると、アブスィー博士はイドリブ県タッル・カラーマ地方出身のシリア人で、遺族は遺体の引き取りを拒否しているという。

レバノンの動き

アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使はマナール・チャンネル(9月4日付)に対して、3月14日勢力がミシェル・スライマーン大統領に提出した覚書(シリア大使追放の請願書)を「実現不可能」で「非現実的」と一蹴した。

諸外国の動き

中国外交部報道官は記者団に対して、「我々は常に、唯一の正しい道が危機の政治解決でなければならないと考えている。現在情勢は悪化しているが、事態が悪化するたびに、統一的な姿勢の必要は増している」と述べた。

またアサド政権による化学兵器使用の可能性を非難する西側諸国の姿勢を受け、「中国はいかなる国であっても、化学兵器を開発・製造・使用することに厳しく反対している」と述べた。

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インテルファクス通信(9月4日付)は、軍消息筋の話として、ロシア海軍がタルトゥース港の海軍基地から「この夏に」兵士の退避を検討していたが、退避措置に踏み切るほど事態が悪化していないと判断した、と報じた。

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UNHCRは10万人以上のシリア人が8月だけで戦果を逃れ、近隣諸国に避難した、と発表した。

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エジプトの首都カイロでは、『ティシュリーン』(9月5日付)によると、反体制活動家約100人がシリア大使館に侵入しようとして、エジプトの治安部隊と衝突、複数の治安要員が負傷した。

同報道によると、活動家らは、治安部隊に対して火焔ビンや石を投げて破壊行為を行おうとした、という。

AFP, September 4, 2012、Akhbar al-Sharq, September 4, 2012、Damas Post, September 4, 2012、al-Hayat, September 4, 2012, September 5, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 4, 2012、al-Kurdiya
News, September 4, 2012、Naharnet.com, September 4, 2012、al-Quds al-ʻArabi, September 9, 2012、Reuters, September 4, 2012、SANA, September 4, 2012、Syria
Steps, September 4, 2012、Tishrīn, September 5, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ズウビー情報大臣が記者会見でブラーヒーミー共同特別代表への全面支援を約束、トルコ南東部シルナク県でPKKとトルコ軍が交戦(2012年9月3日)

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市で、戦闘機の空爆により市民が避難していたとされるビルが破壊され、中にいた18人が死亡した。

またこれ以外にも軍・治安部隊の砲撃で合わせて50人以上が死亡したという。

SANA, September 3, 2012
SANA, September 3, 2012
SANA, September 3, 2012
SANA, September 3, 2012

一方、SANA(9月3日付)によると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区、アンサーリー地区内、ハナーヌー地区、ブスターン・バーシャー地区、マアーディー地区、マルジャ地区、バーブ・ナスル地区などの各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、多数の戦闘員を殺害し、大量の武器弾薬を押収した。

また郊外のカフルハムラ村でも、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、戦闘員が乗っていた車などを破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャルマーナー市近くのダウワール・ワフダで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも5人が死亡、27人が負傷した。

なおSANA(9月3日付)によると、負傷者数は23人。

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ハマー県では、SANA(9月3日付)によると、ハマー市フィラーヤ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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ラタキア県では、SANA(9月3日付)によると、ハッファ地方のドゥーリーン村、ハズリーン村、カフルダルバ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員を殲滅した。

また同地方のカフリーヤ村、ズーバール村、ブルジュ・カスブ村などでも軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、SANA(9月3日付)によると、ハウラ地方のブルジュ・カーイー村、東ブワイダ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市ハーリディーヤ地区でも軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハサカ県では、SANA(9月3日付)によると、軍・治安部隊がダイル・ザウル県方面から反体制武装勢力をシダーディー地方で要撃し、2人を殺害、3人を逮捕した。

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ロイター通信(9月3日付)は、反体制活動家の話として、約1万人のシリア人が過去1週間にわたってトルコ当局によって、トルコ領内(キリス)への避難を阻止されている、と報じた。

またトルコへの避難ルートの途上に位置するアアザーズ市(人口約7万人)は反体制武装勢力が占拠していると言われるものの、軍・治安部隊により連日砲撃に曝されており、半分以上の住民が市外に避難している、という。

シリア政府の動き

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、記者会見を開き、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表への全面支援を約束した。

また西側諸国による「緩衝地帯」設置の動きに関しては、「シリア領への敵対行為」と断じ、「いかなる者が主権に抵触しようと、我々は報復し、その手を切り落とし、高い代償を払わせるだろう」と述べた。

そのうえで「必要なのは武器・資金援助の停止、武装集団流入阻止、煽動放送の停止、そして治安回復を受けたかたちでの包括的国民対話の開始」と述べた。

さらに「アフダル・ブラーヒーミー共同特別特使が成功する条件は、一部の国、すなわちカタール、サウジアラビア、トルコがアナン前特使の6提案を成功させることを正式に誓約し、直ちに武器供与を停止し、戦闘員たちに対して国境を閉鎖し、訓練・避難キャンプを閉鎖することだと考える」と強調した。

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シリア軍の少佐はAFP(9月3日付)に対して、「軍はアレッポを10日以内に制圧するだろう。それに先だってまず、サラーフッディーン地区を制圧し、続いてサイフ・ダウラ地区をまさに制圧しようとしている…。この二つの地区は地理的な理由でもっとも困難な地区だった…。他の地区の制圧はずっと容易だ」と述べた。

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シリアの財務省はテロ撲滅法第4条に基づき、マナーフ・トゥラース准将とその家族の資産を凍結した。UPI(9月3日付)が報じた。

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AKI(9月3日付)は、新学期開始(9月16日)を間近に控え、軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘を避け、学校で避難生活を送る人々が当局から退去の警告を受けている、と報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月3日付)は、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣がキリスト教徒、ドゥルーズ派、イスマーイーリー派、アラウィー派、クルド人といったマイノリティの予備役のみを召集するよう指示を出したとの宗派主義的な報道を流した。

またダマスカスの複数の消息筋の話として、内閣がスンナ派の公務員をキリスト教徒、クルド人、ドゥルーズ派、イスマーイーリー派に優遇させようとしている、と報じた。

反体制勢力の動き

ロンドンで活動する反体制組織のシリア人権監視団は、8月の死者数が5,440に上り、死者総数が26,283人に達したと発表した。

8月の犠牲者の内訳は、民間人4,114人、離反兵105人、軍兵士1,221人。

また犠牲者総数の内訳は、民間人18,695人、離反兵1,079人、軍兵士6,509人。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長はスペインのガルシア=マルガリョ外務大臣と会談し、民間人保護のための「早急な軍事介入」を改めて呼びかけた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月3日付)は、ハサカ県カーミシュリー市でPKK系の民主統一党の傘下団体である西クルディスタン青年機構が、市民的不服従を呼びかけるデモを行い、数百人の若者が参加した。

しかし、シリア・クルド国民評議会の支持者は参加しなかった。

デモはハサカ県で治安当局が兵役逃れをしているクルド人青年約1,000人を拘束したことへの抗議行動。

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シリア・クルド国民評議会は声明を出し、事務局定例会合でクルド最高会議に関して審議し、同委員会の枠内で共同の政治ビジョンを確定し、具体的な活動を行うことの必要を確認したと発表した。

レバノンの動き

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がマヤーディーン・チャンネル(9月3日付)のインタビューに応じ、シリア情勢などについて語った。

主な発言内容は以下の通り。

「(シリア国内で)多くの犠牲者が出てしまった今でも、シリアで政治的和解と対話は可能だ…。20万人が殺されたレバノンが良い例になるだろう」。

「サウジアラビア、トルコ、カタール、エジプトといった関係国は、シリアの対話を支持しなければならない。合理的な解決策とは戦闘を終わらせ、対話に入ることで、我々はみなそうした動きを擁護するだろう」。

「シリアでの武装反乱を支援するアラブの国は、バッシャール・アサド大統領にイスラエルに脅威を及ぼすことを止め、イランやヒズブッラーとの関係を絶つよう求めた。あるサウジ高官は、イラン高官にバーレーンでの解決策は、人々が家に帰ることだと語った。我々は、シリアの体制が変化を経験してはいけないなどと言っていない…シリアの体制は進んで対話を行おうとしており、改革しようとしている。(他のアラブ諸国の反体制運動を支持している一方でアサド政権を支持するという)我々のスタンスが異なるのはまさにこのためで、シリアの体制が(他の国とは)異なっているからだ」。

「シリアへの軍事介入の結果は予想できないし、保障もできない。米国人がシリアでの事態収拾を望んでいるなどと誰が言ったのか?米国は危機がシリアで長引き、国全体が破壊されることを望んでいる…米国はシリアの現状に満足しているし、イスラエルの夢は地域が混沌とすることだ」。

「シリアでの出来事を宗派的な次元で見ることは深刻な誤りである…。宗派主義はシリアを破壊し、分断するだけだ」。

(レバノン人巡礼者の拉致に関して)「もしレバノンのシーア派とのよい関係を望むのなら、あのようにするべきではないし、特定の集団に圧力をかけてその意見を変えさせるために無実の人々を利用すべきでない」。

「シリアに対する何らかの立場を我々に納得させたい人がいるのなら、我々はそのことについて議論する準備はある。しかし人質をとって、その家族に圧力をかけ、我々の立場を変えさせようとするのは合理的でない」。

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ムスタクバル潮流のフアード・スィニューラ元首相はミシェル・スライマーン大統領と会談し、アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使の国外追放を求める請願書を手渡した。

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ナジーブ・ミーカーティー首相はミシェル・フーリー駐シリア・レバノン大使と会談し、シリア軍による最近のレバノン領侵犯(砲撃)に関して協議した。

会談でミーカーティー首相はフーリー大使に、シリアの外務在外居住者に砲撃が両国国境地域の安定に「マイナスの影響」を与えることを警告した緊急のメッセージを伝えるよう指示した。

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UNIFILのアンドレア・テネンティ報道官は、レバノン政府はUNIFILに対して対シリア国境管理の支援を要請することが可能だ、と述べた。

諸外国の動き

ロイター通信(9月3日付)は、トルコの複数の治安消息筋の話として、南東部の対シリア国境に位置するシルナク県でPKKとトルコ軍が交戦し、双方に死傷者が出たと報じた。

戦闘は続いており、トルコ治安部隊が少なくとも8人負傷した、という。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、BBC(9月3日付)に対して、「(自身の)ミッションがいかに困難かを知っている…。ほぼ不可能であるということだ。しかし不可能だとう言うことはできず、あくまでも、ほとんど不可能だと言う」と述べた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は英国下院で、シリアの反体制勢力統一に向けた支援の一環として、自由シリア軍の代表者との接触を外務省に許可したと証言した。

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英国のアリスター・バート中東問題担当大臣は、シリア領内の対トルコ国境地域への緩衝地帯設置の是非に関して、「さらなる衝突や紛争の機会を作り出すであろうから…、こうした地域について真剣に話すことはまだできない」と述べた。

またシリアへの軍事介入の可能性については、「いかなる状態になっても軍事介入がないと考える者は間違っている…。しかし我々はその段階に至っていない」と述べた。

一方、反体制勢力に関しては、「統一的な姿勢・メッセージを持つにいたる能力を欠いている」としつつ、「体制崩壊後を準備するための外交的、政治的努力を怠ることは間違えだ」と引き続き支援する意思を示した。

これに関連して、バート中東問題担当大臣は反体制勢力への武器供与は否定したが、シリア国内の軍事勢力・諜報機関の存在に関してはコメントしなかった。

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『ハヤート』(9月4日付)は、サウジアラビアのトゥルキー・ブン・タラール皇太子のイニシアチブにより、ヨルダンのラムサー市のアブドゥッラー国王公園に臨時の避難施設を設営し、シリア人避難民数百人が収容されたと報じた。

AFP, September 3, 2012、Akhbar al-Sharq, September 3, 2012, September 4, 2012、AKI, September 3, 2012、al-Hayat, September 4, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 3, 2012, September 5, 2012、al-Kurdiya News, September 3, 2012、al-Mayadeen, September 3, 2012、Naharnet.com, September 3, 2012, September 4, 2012、Reuters, September 3, 2012、SANA, September 3, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県で自由シリア軍の「使徒末裔旅団」が軍参謀本部施設を標的に作戦を実施、GCC定例外相会合では「シリアの治安、安定、統合を維持したかたちでの平和的移行実現の重要性」が強調される(2012年9月2日)

国内の暴力

ダマスカス県では、自由シリア軍の「使徒末裔旅団」なる組織が、軍参謀本部施設を標的に作戦を実行したと発表した。

SANA, September 2, 2012
SANA, September 2, 2012

軍参謀本部は8月15日にも爆破事件が発生したダーマーローズ・ホテルの近くに位置している。

一方、SANA(9月2日付)は、アブー・ルンマーナ地区のマフディー通りにある「護衛大隊」の近くで仕掛け爆弾2発が爆発し、この「テロ行為」で4人が負傷したと報じた。

『ハヤート』(9月3日付)などによると、標的となった「護衛大隊」は、ウマウィーイーン広場近くの参謀本部に配置されていたという。

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同じくダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バサーティーン・マッザ区に軍の戦車が展開し、逮捕・摘発活動を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内の軍事情報局施設と軍警察施設近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

また同市内東部でも戦闘があり、少なくとも1人が死亡、ブーカマール市でも2人死亡した。

一方、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、ダイル・ザウル市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市イザーア地区、サーフール地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブライジュ村、ウンム・ハルザ村が軍・治安部隊の砲撃を受け、多数が負傷、家々が破壊された。

地元調整諸委員会によると、この攻撃で少なくとも市民4人が負傷した。

一方、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、アレッポ市マルジャ地区、ダウワール・アグユール地区、マイダーン地区、ナーディー・ハラブ地区、ダウワール・バーブ・ハーウーズ地区、旧市街、バルクーム地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ナッジャール市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍兵士多数が死傷した。

また同監視団によるとカフルバトナー町で処刑された3人の遺体が発見された。

さらに、スバイナ町で爆発が発生し、子供1人を含む市民5人が死亡した、という。

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ヒムス県では、地元調整諸委員会によると、クサイル市が軍・治安部隊の激しい砲撃を受け、パンの直売所が1カ所が破壊され、もう1カ所が軍に制圧された。

またシリア人権監視団によると、ヒムス県各地での攻撃で、少なくとも1人が死亡した。

一方、SANA(9月2日付)によると、タッルカラフ地方で軍・治安部隊がレバノンからの潜入を試みた反体制武装勢力を撃退した。

またヒムス市バーブ・フード地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員数十人を殺傷、甚大な損害を与えた。

さらに『ティシュリーン』(9月3日付)によると、ヒムス市ワーディー・サーイフ地区で、軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺害した。

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アクス・サイル(9月3日付)は、自由シリア軍がヒムス県クサイル市の公立病院を制圧するための大規模作戦を実行したと報じた(未確認情報)。

同報道によると、作戦はこれまでのなかで「最大規模」で、攻略にあたって、自由シリア軍は全長200メートルのトンネルを堀り、病院施設内の軍・治安部隊の検問所を爆破、「軍・治安部隊、シャッビーハ100人以上を殺害し、成功させた」という。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール町周辺で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、ザーウィヤ山で軍・治安部隊が反体制武装勢力を逮捕した。

またサルキーン市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ハマー県では、SANA(9月2日付)によると、アルファーン地方北部で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員全員を殺害し、武器を押収した。

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ダルアー県では、『ティシュリーン』(9月3日付)によると、カルファー村、フラーク市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を死傷、逮捕した。

シリア政府の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月2日付)は、ラーミー・マフルーフ氏の一家に近い消息筋の話として、同氏の息子が、同い年の米国籍の青年のパスポートで米国に避難している、と報じた。

この青年とは、マフルーフ家の子息の教育係であるカロリン・シャーウィー女史の息子でマフルーフ氏の息子と同い年だという。

事実確認はとれていない。

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ジハード・マクディスィー外務在外居住者省報道官はNBN(9月2日付)に対して、非同盟諸国首脳会議でのエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の「革命支持」発言を「かなり失望した。ムルスィー大統領は同胞団というバックグランドがあるにせよ、極めて重要なアラブの国の元首だ。時間の経過とともに大統領の器量と現実的態度が増すとよいのだが」と述べた。

またアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関しては、「シリアを近く訪れるだろう。彼は歓迎されている…。我々は彼に耳を傾けるし、彼も我々に耳を傾けるだろう」と述べた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のムンズィル・マーフース渉外局長は、民主的変革諸勢力国民調整委員会に関して、「(シリア国民評議会には)合流しない。なぜなら彼らは政府と対話できると幻想しているから」と批判した。

Naharnet.com, September 2, 2012
Naharnet.com, September 2, 2012

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シャーム・ウラマー連盟は声明を出し、アサド政権の正統性を否定、政権との戦いを「ジハード」とみなすとの見解を示した。

声明によると、連盟には、アドナーン・サカー、ジャマールッディーン・サイラワーン、サーリヤ・リファーイー、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ、ムハンマド・ラーティブ・ナーブルスィー、アブドゥルカリーム・バッカール、マムドゥーフ・ジュナイドなど70人のシャイフ、ウラマーが参加している、という。

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Syria News(9月3日付)は、シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン前事務局長が、「暫定政府が結束し、国民が供給するレベルまで向上できるよう、評議会において真剣な努力が行われている」と述べたと報じた。

またガルユーン前事務局長は、暫定政府樹立のための交渉を他の反体制組織・活動家と行っていることを認めるとともに、マーリフ弁護士(シリア革命評議会暫定政府首相)に関して「暫定政府に参加するだろうが、同政権における役割を話すのは時期尚早だ」述べた、という。

さらに今月にモロッコで予定されているシリアの友連絡グループ会合では、シリア国民評議会のメンバーを400人に拡大することの是非が審議されることを明らかにした。

諸外国の動き

GCCは定例外相会合を開き、閉幕声明で、「シリアの治安、安定、統合を維持したかたちでの平和的移行実現の重要性」を強調するとともに、「重火器を使用した政権による殺戮・虐殺継続」を非難した。

またレバノン情勢の不安定化に関しても言及、「すべての当事者に国益を優先させ、レバノンの治安、安定を乱し、シリアの危機と一体化させるような試み」を回避するよう呼びかけた。

一方、テヘランでの非同盟中立諸国首脳会談でのペルシャ語の翻訳で、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の演説のシリアに関する批判をバーレーンに関する批判として「誤訳」されたことを強く批判した。

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CIAのデヴィッド・ペトレイアス長官がトルコのイスタンブールに到着した。『ハヤート』(9月4日付)などによると、トルコの治安当局高官とシリア危機、対テロ対策などについて協議するという。

AFP, September 2, 2012、Akhbar al-Sharq, September 2, 2012、ʻAks al-Sayr, September 3, 2012、al-Hayat, September 3, 2012, September 4, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 2, 2012,
September 3, 2012、al-Kurdīya News, September 2, 2012、Naharnet.com, September
2, 2012、NBN, September 2, 2012、Reuters, September 2, 2012、SANA, September
2, 2012、Syria News, September 3, 2012、Tishrīn, September 3, 2012などをもとに作成。

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イランで開催されていた非同盟中立首脳会議が閉幕、シリア国民評議会が暫定政府発足に向け組織拡大と「民主的」な指導者選出の仕組みの修正を行うことを発表(2012年9月1日)

シリア政府の動き

ダマスカス・ティシュリーン軍事病院の委員長は、AFP(9月1日付)に対して、「私の見積もりでは、危機開始以降、軍・治安部隊兵士8,000人以上が殺害されている」と述べた。

一方、ロンドンを拠点とする反体制組織のシリア人権監視団は、犠牲者25,000人のうち6,500人が軍・治安部隊兵士だと発表している。

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シリア内閣府(統計局)は、2012年第1四半期の観光客数が前年と比べて76.4%、ホテル宿泊者数が76.6%落ち込んだと発表した。

また観光収入も52,000,000,000シリア・ポンドから12,800,000,000シリア・ポンドと75.4%落ち込んだという。

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SANA(9月1日付)は、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県、タルトゥース県での「最近の事件」に関連して逮捕された逮捕者のうち、殺人を犯していない341人を釈放したと報じた。

釈放者の地域別内訳はダマスカス県・ダマスカス郊外県が225人、アレッポ県が50人、ヒムス県が23人、ハマー県が19人、ダルアー県が19人、タルトゥース県が5人。

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カドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣は、変革解放人民戦線として声明を出し、ミシェル・キールー氏ら反体制活動家の資産凍結に関して、国民対話に資さないと疑義を呈した。

国内の暴力

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で反体制武装勢力が空軍大隊基地内にある防空施設を襲撃・制圧し、士官ら少なくとも16人を拉致、対空ロケット弾多数を確保した。

同監視団のアリー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(9月1日付)に対して、制圧した施設を「最重要施設」と評した。

また同監視団によると、反体制武装勢力はブーカマール市内にあるハマダーン航空基地も攻撃した。

しかし制圧には失敗した。

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同じく、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で軍・治安部隊の砲撃で少なくとも5人が死亡した。

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アレッポ県では、反体制武装勢力によると、アレッポ市で軍・治安部隊が戦闘機と戦車を投入して、ハナーヌー地区、ブスターンカスル地区、スッカリー地区を攻撃した。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で2人が殺害された。

一方、SANA(9月1日付)によると、アレッポ市のカッラーサ地区、バーブ・アンターキヤー、マルジャ地区、サイフ・ダウラ地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で4人が射殺された。またカダム区で身元不明の遺体1体が発見された。

一方、SANA(9月1日付)によると、反体制武装勢力が軍医のターヒル・サビーラ准将をルクンッディーン区で暗殺した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カフルバトナー町、フタイタト・トゥルクマーン市で身元不明の遺体17体が発見された。

一方、SANA(9月1日付)によると、スバイナ町で、反体制武装勢力が仕掛けた爆弾が爆発し、市民15人が死傷した。

またザマルカー町、ハッザ町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、スーラーン市、ムーリク市で反体制武装瀬領が軍・治安部隊の検問所を襲撃し、軍兵士少なくとも4人を殺害した。

一方、SANA(9月1日付)によると、シャフルナーズ地方、フワイズ地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、甚大な被害を与えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団にようと、ハーリム市の軍・治安部隊の検問所を反体制武装勢力が襲撃し、軍兵士少なくとも9人を殺害した。

一方、SANA(9月1日付)によると、ハーリム市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、トルコに放逐した。

またバーリーシャー山一帯の反体制武装勢力の複数のアジトを襲撃・破壊、さらにアリーハー市での「浄化」を継続した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装勢力戦闘員4人を含む6人が死亡した。

一方、SANA(9月1日付)によると、クサイル市で軍治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市で軍・治安部隊が反体制武装勢力を要撃し、1人を殺害した。

またラジャート高原が軍・治安部隊の砲撃を受け、ザイズーン村では軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(9月1日付)によると、タファス市、ラジャート高原、ムサイナ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を死傷させた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会はストックホルムで会合を開き、反体制組織の代表者の新規入会のための組織拡大と、選挙によるより「民主的」な指導者選出の仕組みの修正を行うことを決定した。

これは暫定政府発足に向けた措置だという。

また会合では、今月9日に任期切れとなるアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長の任期を9月末日まで延長することを決定した。

ジョルジュ・サブラー報道官が明らかにした。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、バスマ・カドマーニー報道官の脱会を受けるかたちで、ロイター通信(9月1日付)に「思っているようにことが進まないこともあるが、我々は評議会の再編を通じて事態を改善しようとしている…。(評議会に参加する)組織の数は増えるだろう」と述べた。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(9月1日付)は、ハサカ県カーミシュリー市で、アームーダー調整の活動家3人を含む5人が、PKK系の民主統一党の民兵に対トルコ国境で逮捕されたと報じた。

8月31日にシリア最高委員会の決定を無視して、反体制デモを実施したことが理由だと考えられる。

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『クッルナー・シュラカー』(9月1日付)は、ハサカ県各地でPKK系の民主統一党が黙認するなかで、治安当局が8月30日から活動家らの逮捕を行っている、と報じた。

レバノンの動き

NNA(9月1日付)は、ベカーア県バアルベック郡カーア地方で、シリア軍がレバノン人2人を拉致した、と報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、反体制武装勢力占拠地域に対するシリア軍・治安部隊の空爆を制限すべきだとしつつも、アサド政権の一方的暴力停止を求める西側諸国を「素朴」、「挑発」と評した。

ラブロフ外務大臣は、「シリア政府がまず殺戮を停止し、軍を都市部から撤退させねばならない、と我々のパートナー(西側諸国)が言うとき…、これは決して実現できない計画だ。素朴というか、ある種の挑発だ」。

また「政府軍のみに降伏を求め、武装集団の戦闘を促す者(西側諸国)の姿勢は…非常に多くの命が失われていることへの責任を負う準備があるということだ」と述べ、西側諸国にはそうした呼びかけを行う資格などないと非難した。

そのうえで、「シリア問題に関する唯一可能な解決とは、シリア人自身が決める、というものだ」と述べた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はアラビーヤ(9月1日付)に対して、シリアにおける変化を「早急に必要」と強調、「シリア国民を満足させねばならない」「受け入れられる状況のもとでシリア人を生活せしめるような政治プロセスを進めねばならない」と述べた。

またブラーヒーミー共同特別代表は、そのためにまずアサド政権が暴力を停止し、国民の治安と安全を確保すべきだと述べた。

さらに「シリアへの軍事介入は政治プロセスの失敗を意味する」と述べ、NATO軍などの外国軍の派遣を議論することが時期尚早だとの見方を示した。

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非同盟中立首脳会議の閉幕(8月31日付)を受け、イランのマフミード・アフマディーネジャード大統領が閉幕宣言を発表した。

同宣言では、シリアに関して、ゴラン高原におけるシリアの完全な主権回復、米国による対シリア制裁の国際法違反、コフィ・アナン国連特使およびアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表による危機解決に向けた努力への支持が盛り込まれた。

SANA(9月1日付)が報じた。

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国連の潘基文事務総長は、ロイター通信(9月1日付)に、ワーイル・ナーディル・ハルキー首相らシリアの代表団とのイランでの会談で、シリア側が国際人道支援機関などによる人道支援のためのシリアへの入国に積極的に協力する意思を示したと述べた。

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エジプトのヤースィル・アリー大統領報道官は、シリア情勢に関して、アラブ世界の世論はシリア政府支援を受け入れない、と述べた。

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ヨルダンのサミール・マアーイタ内閣報道官は記者会見を開き、シリア領内から発射された迫撃砲14発が31日深夜にヨルダン領内のラムサーに着弾したことを受け「ヨルダン領への侵害は揺るされず、レッドラインだ」と述べた。

迫撃砲が着弾したのは、ウンムラーワ村、ズナイバ村、タッラ村。

ヨルダンのジャアファル・ハッサーン計画国際援助大臣は記者会見で、過去数週間でシリア人避難民の数が14万人近くに急増したとしたうえで、避難民への対処に約1億6000万ドルの費用がかかり、今後支出額は3億6000万ドルに達するだろうと述べた。

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イラン・イスラーム革命防衛隊広報文化官代理のモハンマド・アリー・アスワディー氏は、米国がシリア攻撃という「愚行」を犯したら、イランは報復するだろうと述べた。

ロイター通信(9月2日付)が報じた。

AFP, September 1, 2012、Akhbar al-Sharq, September 1, 2012、Alarabia.net, September 1, 2012、al-Hayat, September 2, 2012、Kull-na Shurakaʼ, September 1, 2012, September 3, 2012、al-Kurdiya
News, September 1, 2012、Naharnet.com, September 1, 2012、NNA, September
1, 2012、Reuters, September 1, 2012、SANA, September 1, 2012などをもとに作成。

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イラン訪問中のシリア代表団がアリー・ハーメネイー師と会談、一方シリア北(東)部の各市ではクルド人住民がクルド最高委員会の決定に背くかたちで反体制デモを断行(2012年8月31日)

国内の暴力

ダマスカス県では、AFP(8月31日付)などによると、治安当局が同県とダマスカス郊外県を結ぶ主要街道を閉鎖し、厳戒態勢を敷いた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハジャル・アスワド市、サイイダ・ザイナブ町、カフルバトナー町、ランクース市で軍・治安部隊が反体制武装勢力が交戦した。

またアイン・タルマー村で軍・治安部隊に逮捕された市民4人が遺体で発見された。

一方、SNN(8月31日付)によると、ダイル・アサーフィール市、フーシュ・アラブ村が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

これに対して、SANA(8月31日付)は、ジャルマーナー市で「武装テロ集団」によって車に仕掛けられた爆弾が爆発し、複数人が負傷したと報じた。

またハムーリーヤ市、アルバイン市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール町が軍・治安部隊の激しい砲撃を受けた。

一方、SANA(8月31日付)によると、ザーウィヤ山のシャフシャブー山で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を行った。

またタフタナーズ市、ターリヒーヤ市、トゥウーム村にある反体制武装勢力の拠点を破壊した。

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ダルアー県では、地元調整諸委員会によると、ダーイル町が軍・治安部隊の激しい砲撃を受けた。

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ヒムス県では、SNN(8月31日付)によると、アービル村に軍・治安部隊が突入した。

一方、SANA(8月31日付)によると、アービル村に軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、多数の戦闘員を殺傷した。

またヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・フード地区で反体制武装勢力の「残党」と交戦した。

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アレッポ県では、SNN(8月31日付)やシリア人権監視団によると、アレッポ市のブスターン・カスル地区、サラーフッディーン地区、スッカリー地区、ハナーヌー地区に軍・治安部隊が砲撃を加えた。

シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市ザフラー地域の治安機関の施設を攻撃し、治安機関側に数人の死傷者が出た。

一方、SANA(8月31日付)によると、カブターン市、ハイヤーン町、バーブ市、アナダーン市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕し、大量の武器弾薬を押収した。

『ハヤート』(9月1日付)によると、アレッポの反体制武装勢力は「北部火山」と銘打って30日未明から31日にかけてアレッポ市内で大規模な砲撃を行った、という。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市の空軍部隊駐屯地近くで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

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ハマー県では、SANA(8月31日付)によると、カルアト・マディーク町、トゥワイニー村、シャリーア村、カルカート村、マイダーン・ガザール村、ハムラー村、カラ・ジュルン村で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「浄化」を行った。

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シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県のハラスター市、ドゥーマー市、ハマー県のカフルズィーター市、ダルアー県各地、アレッポ県各地など全国各地で、金曜礼拝後に反体制デモが発生し、『ハヤート』(9月1日付)によると「数千人」が参加した。

インターネットなどでは反体制活動家が「炎のダーライヤーは消えない」金曜日と銘打ってデモを呼びかけていた。

シリア政府の動き

シャーム・プレス(8月31日付)は、ウムラーン・ズウビー情報大臣がシリアの反体制勢力に対して、「過去に存在したような危険は廃されたので」、テレビに出演するべきだと呼びかけたと報じた。

非同盟諸国首脳会談

ワーイル・ナーディル・ハルキー首相以下、非同盟諸国首脳会談出席のためイランを訪問しているシリアの代表団はイランの最高指導者アリー・ハーメネイー師と会談した。

SANA, August 31, 2012
SANA, August 31, 2012
SANA, August 31, 2012
SANA, August 31, 2012
SANA, August 31, 2012
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SANA, August 31, 2012
SANA, August 31, 2012

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ハーメネイー師は非同盟中立首脳会議で「シリアでの出来事や痛ましい悲劇に背後から関与している代表的な国が米国とイスラエルであり、両国は反体制勢力とは無縁の武装勢力に武器と資金を費やしている」と断じた。

これに対して、ハルキー首相らは、イランの姿勢に謝辞を述べるとともに、テロ行為に対決するため前進を続けるとの意思を示した。

SANA(9月1日付)、『ハヤート』(9月1日付)などが報じた。

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ワーイル・ナーディル・ハルキー首相以下、非同盟諸国首脳会談出席のためイランを訪問しているシリアの代表団は続いて、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領と会談した。

アフマディーネジャード大統領は会談で「改革や民主化を口実にシリアのテロリストに資金や武器を支援する国々はこそが、民主主義や人権を必要としている」と述べた。

これに対して、ハルキー首相は、シリアに対する陰謀が、レジスタンス枢軸を解体し、「新中東構造」を実現することにあるとの見方を示した。

SANA(8月31日付)が報じた。

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シリアのワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣はイランのサイード・ジャリーリー国家安全保障最高会議書記と会談した。ファルス通信(8月31日付)が報じた。

会談でムアッリム外務在外居住者大臣は「シリア国民は常にイランを信頼しており、そのイニシアチブを歓迎する」と述べた。

これに対してジャリーリー書記は、「シリアでテロリストを支援する米国のような当事者は問題の一部をなしていて、解決策の一部ではない…。シリアでのテロ行為や暴力が解決策ではないことは明らか」と述べた。

またエジプトの「ムルスィー大統領は意味もなくシリアの反対勢力を支持した。彼にはシリアの内政に干渉する資格などない」と非難した。

『ハヤート』(9月1日付)が報じた。

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ワーイル・ナーディル・ハルキー首相以下、非同盟諸国首脳会談出席のためイランを訪問しているシリアの代表団は潘基文国連事務総長と会談した。

会談で潘事務総長は、すべての当事者による暴力停止を改めて求めるとともに、事態の最大の責任がシリア政府にあるとし、重火器使用停止を求めた。

SANA(9月1日付)が報じた。

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シリアのワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は非同盟諸国首脳会談で、「アメリカが指導する陰謀が抵抗するシリア国民と政府に対して仕掛けられており…、地域の一部の国がこれに参加している」と述べた。

SANA(9月1日付)、『ハヤート』(9月1日付)などが報じた。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、「トルコは、テロリストを教練し、アル=カーイダを占有することで、シリアを破壊する役割を担っている…。トルコから何の解答もなされない場合、同国を国際テロ支援国家のリストに加えるべきだ」と述べた。

SANA(9月1日付)、『ハヤート』(9月1日付)などが報じた。

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ワーイル・ナーディル・ハルキー首相以下、非同盟諸国首脳会談出席のためイランを訪問しているシリアの代表団は、イラクのヌーリー・マーリキー首相と会談し、対話を通じたシリア問題の平和的解決をめざす必要を確認した。

SANA(8月31日付)が報じた。

会談後、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、イラクのイニシアチブを歓迎すると述べた。

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イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師が非同盟中立首脳会議出席のためにテヘラン訪問中のイラクのヌーリー・マーリキー首相と会談した。

会談でハーメネイー師は、非同盟中立諸国がシリア問題への政治介入を通じて、事態打開のイニシアチブをとるべきだと述べる一方、「敵意に満ちたメディアのプロパガンダが米国が主導する諸国政府の代わりにシリア政府に対する代理戦争をしかけており、イスラエルの国益を拡充し、レジスタンスに打撃を与えようとしている」と非難した。

『ハヤート』(9月1日付)が報じた。

反体制勢力の動き

自由シリア軍のファトフ(征服)旅団のアナス・イブラーヒーム・アブー・ザイド大尉なる活動家はAFP(8月31日付)に対して、反体制武装勢力がアレッポ市の60%を依然として制圧していると述べた。

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シリア国民評議会を脱会したバスマ・カドマーニー女史はロイター通信(8月31日付)に、暫定政府に関して、「解放された地域…が拠点であるべき」としたうえで、「シリア国内での活動を妨げる非常に危険な段階で、暫定政府が拠点を置けるような安全地帯」が必要と主張、国際社会が同地帯を保護すべきだと述べた。

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー報道官は、暫定政府発足に関して、AFP(8月31日付)に「我々は時間をかけて議論しなければならない」と述べ慎重な姿勢をとった。

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シリア国民評議会のムンズィル・マーフース渉外局長は「我々が自由シリア軍と調和しているなどと言うことはできない。彼らがシリア国民評議会から受けている支援は実際のニーズや絶望する人々の(要求)に比して微々たるものだ」と述べた。

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アレッポ県の活動家だというムハンマド・サンサーウィー氏はAFP(8月31日付)に対して、「彼ら(シリア国民評議会)は支援、資金、武器供与を約束しているが、何もしていない」と批判した。

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自由シリア軍最高軍事評議会議長のムスタファー・シャイフ准将はアラビーヤ(8月31日付)に対して、自由シリア軍がアルメニア人を脅迫しているとの一部報道を否定した。

クルド民族主義勢力の動き

ハサカ県とアレッポ市では、クルディーヤ・ニュース(8月31日付)によると、ダルバースィーヤ市、アームーダー市、カーミシュリー市、ハサカ市、アイン・アラブ市で、クルド人住民がクルド最高委員会の決定に背くかたちで反体制デモを行った。

al-Kurdīya News, August 31, 2012
al-Kurdiya News, August 31, 2012

レバノンの動き

NNA(8月31日付)によると、北部県アッカール郡の対シリア国境地帯の村々に迫撃砲約30発が着弾し、警官1人が負傷した。

諸外国の動き

国連難民高等弁務官は声明を出し、8月29日までのシリア人非難民の登録数が228,976人に達したと発表した。

同声明によると8月26日時点の登録数は215,000人で、3日間で約15,000人が新たに避難民申請を行ったことになる。

なおうちトルコに避難した避難民は約80,000人で、11の避難民キャンプなどで避難生活を送っている。

またヨルダンには約72,000人避難している。

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ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官は、ヨルダン領内に避難したシリア人非難民の数が今週だけで20,000人を越えたと発表した。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣はユーロ1(8月31日付)に対して、「求められているのはバッシャール・アサドを排除し、原理主義者や別の体制を建てることではない」と述べた。

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国連安保理の閣僚級会合で、シリア領内での緩衝地帯設置が先送りとなったことをに関して、トルコの外交筋はAFP(8月30日付)に、設置提案を取り下げず、引き続き国際社会に設置を求めていくと述べた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相はトルコのテレビ番組(8月31日付)でのインタビューで、「このような措置は安保理の決議なくして採用できない」と述べ、シリア領内の緩衝地帯の設置を定めた国連安保理決議の採択を求めた。

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赤十字国際委員会は声明を出し、「(シリアの)人々は一日中命の危険に曝されている」としたうえで、暴力激化のなかで人道支援の必要が急速に高まっている、と警鐘を鳴らした。

AFP, August 31, 2012、Akhbar al-Sharq, August 31, 2012、Alarabia.net, August 31, 2012、Cham Press, August 31, 2012、Damas Post, August 31, 2012、al-Hayat, September 1, 2012, September 2, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 31, 2012、al-Kurdiya
News, August 31, 2012、Naharnet.com, August 31, 2012、NNA, August 31, 2012、Reuters,
August 31, 2012、SANA, August 31, 2012、SNN, August 31, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「非同盟諸国首脳会議」でエジプト大統領が「愛すべきシリア国民の闘争との連帯は道徳的義務」と発言、英外相と仏外相が国連安保理閣僚級会合に先立つ記者会見で反体制勢力の支配地域への支援強化の必要性を強調(2012年8月30日)

非同盟諸国首脳会議(テヘラン)

テヘランで始まった非同盟諸国首脳会議で、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領が演説し、「抑圧的体制に対する愛すべきシリア国民の闘争との連帯は道徳的義務であり、政治的、戦略的に不可欠だ」と述べた。

Youtube, August 30, 2012
Youtube, August 30, 2012

「シリアでの反体制革命」をエジプト、チュニジア、リビア、イエメンでの「アラブの春」の一貫だと位置づけたムルスィー大統領はしかし「シリアの自由と公正を求める闘争への全面支援を宣言するよう呼びかけねばならない。また我々はこの信条を民主的政体への平和的移行を支持するための明確な政治的ビジョンとして示さねばらない」と付言し、軍事介入や武装闘争を支持していないことを暗示した。

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ムルスィー大統領が演説でシリアの問題について言及を始めると、ワーイル・ナーディル・ハルキー首相、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らシリアの使節団が抗議の意を示すため、退席した。

ムルスィー大統領の演説終了後、シリアの代表団は会場に戻った。

『ハヤート』(8月31日付)によると、ハルキー首相は、ムルスィー大統領の演説に関して、「シリアの実態に触れていない。事実に反しており、事態にマイナスに作用するだろう」と非難したうえで、「(シリア危機正常化のための大統領自身の)イニシアチブを自ら生き埋めにした」と語った。

SANA, August 30, 2012
SANA, August 30, 2012
SANA, August 30, 2012Z
SANA, August 30, 2012Z
SANA, August 30, 2012
SANA, August 30, 2012

またムアッリム外務在外居住者大臣はDamas Post(8月30日付)に対して、「ムルスィー氏は加盟国であるシリアへの内政干渉をもって非同盟諸国会議の伝統から逸脱した…。彼の発言は会議の議長ではなく、一党派代表を表現しているに過ぎない」と述べた。

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イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師とマフムード・アフマディーネジャード大統領はともにシリア問題への直接言及を避けた。

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イラクのヌーリー・マーリキー首相報道官は、イランがシリア危機を正常化するためのイニシアチブを近く発表すると述べた。

このイニシアチブには、アラブ連盟が主催する対話を通じた暫定政府発足や同政府首班の人選、国際社会およびアラブ連盟の監視のもとでの選挙管理のための高等弁務官事務所の設置などを骨子とする、という。

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カタールのハマド・ブン・ハリーファ首長は、政治的合意を通じてシリアの体制転換を行うべきだと述べた。

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シリアのワーイル・ナーディル・ハルキー首相は非同盟諸国首脳会議で演説し、シリアが外国に支援されたテロリストと対峙しているとしたうえで、危機の平和的解決に努力することがシリア人の間で合意されており、そうしたシリア人による国民対話が近く実施されるだろうと述べた。

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ワーイル・ナーディル・ハルキー首相は訪問中のテヘランでインドのマンモハン・シン首相と会談した。

会談で、シン首相は、シリア情勢への外国の介入を拒否する一方、包括的な政治プロセスでシリア国民の要求を実現することで危機を解決べきだとの所見を示した。

SANA(8月30日付)が報じた。

シリア政府の動き

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、RT(8月30日付)に対して、シリア大統領の退任を求める者たちは「自ら辞表を提出せねばらない。なぜならテロを支援しているからだ」と述べた。

また「我々シリア人が自分たちの未来を決める」としたうえで、「西欧と米国はイスラエルのために我々に戦いを仕掛けてきている。シリアが屈服しないことが現在起きていることの主因だ」と述べた。

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ナハールネット(8月30日付)は、アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使が自身の追放を求める3月14日勢力支持者のデモに関して、「無意味な要求だ」と一蹴したと報じた。

国内の暴力

イドリブ県では、自由シリア軍の殉教者大隊を名のる武装集団が、アブー・ズフール町(ザハビーヤ村東部)で軍のMiG23戦闘機を撃墜したと発表し、パラシュートで降下するパイロットの映像をユーチューブ(8月30日付)に投稿した。

http://www.youtube.com/watch?v=_7yktr9q7Zo

http://www.youtube.com/watch?v=_7yktr9q7Zo

自由シリア軍アレッポ県軍事革命評議会のアニーフ・マフムード・スライマーン大佐はまた、作戦が午前9時から10時の間に行われ、墜落した戦闘機のパイロット2人を補足した、と発表した。

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同じくイドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール町に対する軍・治安部隊の砲撃により20人の市民が死亡した。

同監視団は、「アブー・ズフール航空基地の複数カ所を制圧した」反体制勢力と軍・治安部隊との間で砲撃に先だって交戦があった、という。

一方、SANA(8月30日付)によると、アリーハー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力への掃討作戦を継続、多数の戦闘員を殺害した。

Youtube, August 30, 2012
Youtube, August 30, 2012

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市の空軍情報部施設周辺で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

またザマルカー町、ハッザ町、カフルバトナー町、アルバイン市、ヤブルード市、ブワイダ村、東グータ地方、フジャイラ村、アクラバー町などに対する軍の砲撃で少なくとも12人が死亡した、という。

一方、SANA(8月30日付)によると、ザマルカー町で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

またジャルマーナー市では爆弾が仕掛けられた車が爆発し、複数の市民が負傷した。

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ダマスカス県では、地元調整諸委員会によると、タダームン区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦したという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、4人が砲撃や爆発で死亡した。

一方、SANA(8月30日付)によると、ダルアー市内で軍・治安部隊が反体制武装勢力の残党の追跡を継続、多数の戦闘員を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊と反体制武装勢力がダイル・ザウル市ジュバイラ地区、バアージーン地区、そして軍事情報局近くのジスル・ジャウラ地区などで交戦した。

一方、SANA(8月30日付)によるとダイル・ザウル市内で車に爆弾を仕掛けようとしていた反体制武装勢力が誤爆し、多数の戦闘員が死亡した。

また同市内のヒシャーブ地区、ジュバイリー地区など複数カ所で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、SANA(8月30日付)によると、アレッポ市のアアザミーヤ地区で反体制武装勢力の戦闘員が治安当局によって殺害、逮捕された。

また同市ライラムーン地区、ダイル・ハーフィル市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(8月30日付)によると、郊外で反体制武装勢力がアファーミヤー博物館から盗んだ出土品などの一部が発見された。

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ヒムス県では、SANA(8月30日付)によると、クサイル地方で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺害した。

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『クッルナー・シュラカー』(8月29日付)は、「信頼できる」消息筋の話として、ダマスカス県での反体制武装勢力掃討にイランの革命防衛隊やロシア軍士官が参加している、と報じた。真偽は不明。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(8月30日付)は、ハサカ県ダルバースィーヤ市で軍事治安局が兵役を終えた複数の若者を「予備役」であるとの理由で逮捕したと報じた。

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クルディーヤ・ニュース(8月30日付)は、48.2%のクルド人が住民を保護するためクルド人居住地域の武装が必要だと考える一方、44.3%が武装によってクルド人どうしの分断が増すことを懸念しているとの世論調査結果を明らかにした。

この世論調査は203人を対象に、7日にわたって行われたとされているが、実施場所、サンプル抽出法などは明示されていない。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(8月31日付)によると、ダルバースィーヤ市近くの対トルコ国境地帯でトルコに避難しようとしたクルド人家族が地雷に触れ、1人が死亡、3人が負傷した。

レバノンの動き

進歩社会主義党はシリア国民との連帯とアリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使の追放を求めるデモを31日にベイルートで実施すると発表した。

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NNA(8月31日付)は、ベカーア県およびベイルート県で、シリアに武器を密輸しようとした軍の士官(中佐)1人と民間人2人を当局が逮捕したと報じた。

諸外国の動き

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣とフランスのローラン・ファビウス外務大臣は、国連安保理でのシリア問題に関する閣僚級会合に先立って共同記者会見を開いた。

記者会見でファビウス外務大臣は、「シリアの解放された地域がきわめて重要」と強調し、反体制勢力が占拠する地域への支援の強化が必要だとの立場を示した。

また「アサドは犯罪を犯した罪人で、裁かれねばならない…。アサドとその一味は国際刑事裁判所に向かうだろう」と述べた。

一方、国連安保理決議採択を経ないコソボ・モデルでの軍事介入の可能性に関して、「我々は国際法のもとで行動したいが、いかなる解決策も排除しない…。アサドがすぐ倒れれば…、その次の日のプロセスが始まる。紛争が続けば、別の解決策を検討するだろう」と述べた。

緩衝地帯に関しては、「トルコの外務大臣など安保理の審議に参加する閣僚との会合で議論する予定」と述べた。

このほか、シリア国民に対して「アサドはいずれ倒れるが、我々は貴方たちを放置しない」と述べる一方、「キリスト教徒、アラウィー派、シーア派などは、アサド政権崩壊後は保護されねばならない」と述べ、あたかも体制転換後は政治がスンナ派によって主導されるような発言を行った。

これに対して、ヘイグ外務大臣は、国連安保理決議採択を経ないコソボ・モデルでの軍事介入の可能性に関して、「事態がどのように推移するか分からないので、すべての選択肢を遠ざけない」と応えた。

また「アサドを支持し続けている者が体制を離れる時が来た」と述べるとともに、国際社会のレベルでアサド後のプロセスを支援する仕組みを構築する必要があると強調した。

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フランス(安保理議長国)の呼びかけのもと国連安保理でシリア問題に関する閣僚級会合が開催された。

しかし、米国、ロシア、中国の外相は欠席した。

『ハヤート』(9月1日付)によると、トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は国連安保理閣僚級会合で「シリア領内に避難民キャンプを延滞なく設置」することを求めるとともに、「これらのキャンプが完全に保護されて当然」と述べ、緩衝地帯の設置を求めた。

しかし、ヤン・エリアソン国連副事務総長は国連安保理閣僚級会合で、「緩衝地帯」「人道回廊」に関する提案を「こうした提案は重要な問題を提起することになる。正確で確固たる調査が必要」と述べ、慎重な姿勢を示した。

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ヴィクトリア・ヌーランド米国務省報道官は、記者会見で、国務省が反体制勢力が「解放」した地域の自治評議会メンバーを対象とした「教練プログラム」を実施すると述べた。

このプログラムは地方自治や人権分野での教練が目的だという。

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エミレーツ航空がダマスカス・ドバイ便の就航を「シリアの治安情勢の混乱」を受けて中止すると発表した。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは声明を出し、周辺諸国に対してシリア人非難民の入国を認めるよう求めた。

AFP, August 30, 2012、Akhbar al-Sharq, August 30, 2012、Alarabia.net, August 30, 2012、Damas Post, August 30, 2012、al-Hayat, August 31, 2012, September 1, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 30, 2012、al-Kurdiya
News, August 30, 2012, August 31, 2012、Naharnet.com, August 30, 2012, August
31, 2012、NNA, August 31, 2012、Reuters, August 30, 2012、SANA, August 30,
2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がドゥンヤー・チャンネルの単独インタビューに応じ「緩衝地帯」設置の構想を「現実的でない」と一蹴、シリア国民評議会のカドマーニー報道官が同評議会を脱会(2012年8月29日)

アサド大統領のテレビ・インタビュー

シリアのバッシャール・アサド大統領はドゥンヤー・チャンネルの単独インタビューに応じ、シリアが自国の権利擁護、レジスタンス支援、イランとの関係といった原則的な立場を維持するために犠牲を払っていると強調する一方、反体制武装勢力を支援するために西側諸国が設置を検討している「緩衝地帯」に関して、西側にとっても現実的でないと一蹴した。

SANA, August 29, 2012
SANA, August 29, 2012

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り。

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(アレッポでの反体制武装勢力掃討作戦に関して)「結局のところ、問題は第1に、意志の戦いだということだ。彼ら(反体制武装勢力)には国を破壊しようとする意志がある…。彼らは次から次へと転戦を試みている…。しかし武装部隊が行う複雑な戦闘の規模を考慮するのであれば…、この戦闘はもっとも複雑な戦闘であることが分かる。にもかかわらず、武装部隊は大きな成功を収めている」。

「すべての人が、数週間、数日、数時間で成果が出て決着がつくことを望んでいる。しかしそれは非論理的である。我々は地域的・世界的な戦いを行っている。それを決着させるのには時間がかかる。しかし約言するなら、我々は前進しており、事態は実質的に改善している。しかしまだ決着はついておらず、それには時間がかかる」。

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(アサド政権の退陣を主張する近隣諸国に関して)「我々はこうした国から何を望むのかを、国、国民、市民のレベルで区別しなければならない…。我々はまず(周辺諸国の)国民のことを考えねばならない。なぜならこれらの国の政府はいずれ交代し、こうした政府との問題もいずれなくなるからである…。我々は国民との関係を維持しなければならない。なぜなら彼らこそが我々を護ってくれるからである…。時間がかかるだろうが、忘れてならないのは、こうした各国国民がいずれ政府に反対する運動を起こすだろうということだ」。

「各国国民と敵対することは、テロの伸張を抑えることにはならない…。我々は(各国国民との)関係を良好に保ち、真実を示すことで支援しなければならない。これらの国民がシリアで起きていることの真実を知れば…、彼らの政治運動はより協力になろう」。

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(ヒムス市での掃討作戦の長期化に関して)「同市での事態の決着が遅れているのは、武装部隊が都市内部で作戦を行っているからだ。つまり武装部隊は二つのことを考慮しなければならない。第1に人名、第2に財産…。武装部隊がその軍事力のすべてを投じれば、敵を短期間で掃討できるが…、それでは求められた結果を実現できないのだ」。

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(西側諸国が設置を検討している緩衝地帯に関して)「緩衝地帯とは国家の合意がいる…。しかし我々は国家として、1日たりともシリアの実効支配下にない地域があると認めるなどと決定してはいない。軍がそうしようと思えば、どこにでも進軍できるからだ…。彼ら(西側諸国)は、多くの地域が国家の支配下にないと考えている。しかし軍はほとんどの地域に容易に進軍できる。つまり彼らには緩衝地帯など設置できない。それゆえ、緩衝地帯をめぐる議論は事実上存在しないと考えている。しかもそれは、シリアに敵対する国にとっても非現実的だ」。

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(軍がゴラン高原ではなく、国内の都市に展開していることに関して)「どの国においても軍・武装部隊の任務は、祖国防衛だ。祖国防衛は外国からの自衛だけを意味しない。国内での自衛も意味する。どこからどんな敵が来ようとも、軍・武装部隊といった組織をもって祖国を護らねばならない。現下の危機において、敵は国外ではなく国内にいる。彼らはシリア人だと言うかもしれないが、私は外国の敵対的計略を実行しようとするシリア人はシリア人ではないと言いたい」。

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(紛争に対する国民の理解に関して)「国家という立場からすると、国民の理解が存在しないというのは問題だった。しかし最近数ヶ月間で国家を支えてきたのは、シリア国民の多くにとってイメージが明らかになってきたことだ。政治、そして治安状況には明らかに変化が生じ、現状や武装集団に対する国民の感情も変化してきた。なぜなら、彼らは現状が革命でも(アラブの)春でもなく、あらゆる意味においてテロ活動の現象だということを知ったからだ。また当初明らかでなかった外的要因も明らかになっている」。

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(メディアの役割について)「政府のパフォーマンスは上から監督されねばならないし、下から、すなわち国民ベースで監視されなければならない。しかしこれまで求められてきたのは、上からの高官の監督だけだった。これでは不十分だ。より公務員などといったレベルにおいては国民の監視が必要で、メディアはここにおいて基本的な役割を担うべきだ」。

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(離反に関して)「離反とは、ある組織が上部の組織に背くことを意味する…。しかしこうしたことはいまだに起きていない。これまで起きたのは、何らかのポストに就いていた一部の者が外国に逃れたという事例だけで、これは逃亡、脱走であって、離反ではない。離反は国内で生じるものだ。脱走者は金を受け取った腐敗した…者かもしれないし…、テロリストなどに脅された臆病者かもしれない…。あるいは期待していた報酬、利権を得られずに…逃げた者かもしれない…。こうした行為は実際のところ、第一に国家を、そして祖国全体を自浄するために有益な行為だ。それゆえ、我々は腹を立ててはいけない」。

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(アサド政権への諸外国の執拗な圧力に関して)「これこそがシリアの歴史だ…。なぜならビラード・シャームは戦略的な地域だ…。現在、我々はさまざまな立場を維持しようと犠牲を払っている。例えば、シリアの主権に関わる原則的な立場、レジスタンスへの姿勢、イランなど西側が快く思わない国との関係などである…。(西側諸国による)この手の制裁は確かにシリアに影響を及ぼすだろう。しかしそれは相対的なもので、現状にいかに適用するかによる…。我々は歴史を通じて知恵を身につけてきた。我々には高い適応力がある。歴史を通じてさまざまな危機にその身を置いてきたからだ…。我々は自らの経済を新たな状況にふさわしいかたちで再構成しなければならない」。

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(対話を通じた危機の政治的解決に関して)「危機発生当初から、我々はすべての勢力、個人と政治について対話を行ってきた…。その際、我々は問題が単に政治問題ではなく祖国に関わる問題で、すべてのシリア人が危機解決に関与すべきだと考えた…。反体制勢力のなかには、自らにとって利益を顧みず、祖国のために、対話、そして政治プロセスを推し進め…、その一部は占拠にも参加し、人民議会、さらには内閣に参画した組織も出た…。他方、愛国心を欠く反体制勢力もあった…。どの組織がそれにあたるかをここでは明言しないが、国民はいずれそれがどの組織かが分かるだろう」。

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(今後のシリア情勢に関して)「一部の人々は(沈没の是非が指摘されている)船が国家という船、ないしはカッコ付きの「体制」の船だと間違って理解している。しかし船とは祖国そのものを意味している。シリアが沈むか救われるか…、我々はこの点を明確に捉えねばならない。この国家が沈没し、祖国が残ることなどない。その理由は簡単だ。それは多くの間違いを犯してきたにもかかわらず、国家の政策は国民の信条と密接に結びついているからだ…。この国民のなかで、国を強力にするうえためにもっとも重要な集団が武装部隊だ」。

「危機発生当初…、彼らは国民の間で宗派主義的な亀裂を作り出そうとした」。

「我々はシリア国民としてシリアを自らが望む方向へと進めていく…。外的要因が作用し、そのプロセスを加速させることもあれば、減速させることもあろう。また別の方向に逸脱させるかもしれない。しかし我々はそれを回復する能力を持つ」。

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(反体制活動家への恩赦に関して)「(危機打開のため)すべての可能なツールを利用せねばならず、そのなかには寛容の精神も含まれる」。

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実際の映像は以下のURLを参照。

http://www.youtube.com/watch?v=y31h_wywL1U
http://www.youtube.com/watch?v=PbYzHDW6nl0
http://www.youtube.com/watch?v=d5cN2FQ_dSk

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アサド大統領は、2012年8月29日政令第317号でテロ法廷のハッサーン・サイード判事を同法廷裁判長に、マイムーン・イッズッディーン判事を検事長に任命した。

また同政令では、経済治安裁判所などの人事も改編された。

シリア政府の動き

AKI(8月29日付)は、シリア反体制勢力筋の話として、アサド政権が約1ヶ月前からロシアとイランの支援のもと、国内外の主要な反体制組織や活動家と個別に接触し、政権との対話に応じるよう試みている、と報じた。

国内の暴力

イドリブ県では、自由シリア軍の殉教者大隊はタフタナーズ航空基地を襲撃しヘリコプター5機を破壊したと発表した。

同大隊のアブー・ムスアブを名のる戦闘員はAFP(8月29日付)に対して、「戦闘機3機を大破させ、2機に損傷を与えた。また空港ビルの一部を破壊した…。戦車2輌で空港を砲撃し…、また(攻撃では)23ミリ、14.5ミリ、12.7ミリの対空砲を使用した」と語った。

しかしSANA(8月29日付)は、反体制武装勢力がタフタナーズ航空基地襲撃を試みたが、軍・治安部隊がこれを撃退したと報じ、自由シリア軍の発表を否定した。

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同じくイドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市で軍・治安部隊が反体制活動家の逮捕・追跡を行い、サラーキブ市に砲撃を加えた。

一方、SANA(8月29日付)によると、アリーハー市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」に対する「浄化」作戦を継続し、多数の戦闘員を殺傷し、大量の武器弾薬を押収した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町とザバダーニー市が軍・治安部隊の砲撃を受け、またサクバー市およびその周辺がヘリコプターの攻撃を受けた。

一方、SANA(8月29日付)はザマルカー町で「武装テロ集団の残党」が住民を拉致し、家族の前で処刑した、と報じた。

また「テロリスト」は犠牲者の遺体を回収し、シャイフ・アスカル・モスクに放置し、同モスクを爆弾で爆発し、軍・治安部隊による応戦を誘うために迫撃砲で軍に発砲してきた、という。

またSANA(8月29日付)によると、アイン・タルマー村で、検問中の軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

このほか、LBCI(8月29日付)によると、ジュダイダト・アルトゥーズ町でレバノン人のシャーミル・シャンムート氏が撃たれて死亡した。

また8月18日にドゥーマー市でマフムード・ムハンマド・ファキーフ(72歳)が失踪し(誘拐され)、家族が自由シリア軍のイスラーム旅団を名のるグループと引き渡しのための交渉を行っている、と報じた。

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シリア国内で取材中のロバート・フィスク記者がダーライヤー市を訪れ、現地の様子を伝えた。

フィスク記者が住民から得た証言によると、住民を人質にとった自由シリア軍に対して、軍が突入前に人質交換の交渉を行ったが、失敗したという。

また軍がダーライヤーに突入する前から遺体が市街地に散乱していた、という。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区などが砲撃を受けた。

一方、SANA(8月29日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区で治安当局が反体制武装勢力のアジトなどの摘発を行い、多数の戦闘員を殺傷した。

またタッルカラフ地方ではレバノンからの潜入を試みる反体制武装勢力を軍・治安部隊が撃退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市では、アレッポ市のアーミリーヤ地区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

一方、SANA(8月29日付)によると、アレッポ・ラッカ街道で、関係当局が市民を拉致・誘拐しようとした反体制武装勢力と交戦し、戦闘員全員を殺害した。

しかしこの際、戦闘に巻き込まれた市民2人が死亡した、という。

アレッポ市ではサラーフッディーン地区、アーミリーヤ地区、ハシュカル地区、タッル・ザラーズィール地区などで反体制武装勢力が隠し持っていた武器弾薬を軍・治安部隊が押収した。

またサイイド・アリー地区、サイフ・ダウラ地区、シャッアール地区、バヤーヌーン地区、サーフール地区、スワイカ地区、メリディアン地区などでは軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」に対する掃討作戦を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

タッル・リフアト市、マーリア市、ハムラー村、フライターン市、ハイヤーン町などでも軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」に対する掃討作戦を継続し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で軍・治安部隊が反体制活動家の逮捕・追跡を行った。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は、リビアから最近1660万ユーロ(約2000万ドル)の資金援助を受けた、と発表した。

評議会はこれまでにカタールから1000万ドル、UAEから500万ドルから資金援助を受けており、「そのうち95%がシリア国内に送金された」と強調した。

財務経済局のサミール・ナッシャール局長が明らかにした。

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ロイター通信(8月29日付)は、バスマ・カドマーニー報道官がシリア国民評議会を脱会した、と報じた。

Kull-na Shuraka', August 29, 2012
Kull-na Shuraka’, August 29, 2012

カドマーニー報道官はパリで電話取材に応じ、シリア国民評議会が国内の蜂起を充分支援できなかったと批判、また「現地で増大する挑戦に対抗できず、私が期待していた活動ができなくなっていると感じるようになった」と述べた。

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『クッルナー・シュラカー』(8月28日付)は、ジャルマーナー市での爆破テロに関して、「ドゥルーズ派のシャッビーハが爆破についてあらかじめ知っていた」ことを示す書き込みがフェイスブックなどにあったと事実確認しないままに報じた。

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シリア国民評議会は声明を出し、アサド政権による暴力停止と「シリアの友」による軍事介入を求めてハンストを開始すると発表した。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(8月29日付)は、イラク・クルディスタン自治区のハンスにあるペシュメルガ軍事キャンプで教練を受けていたシリアのクルド人兵士(シリア軍離反兵)1人がイラクのクルド人士官に射殺されたと報じた。

射殺された兵士は、軍事教練を辞退し、軍事キャンプを離れることを求めて抗議行動を行った約50人のシリア・クルド人の一人だという。

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『クッルナー・シュラカー』(8月29日付)は、PKK系の民主統一党がハサカ県が所有する不動産を支持者に安価で払い下げていると報じた。事実確認はとれていない。

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クルディーヤ・ニュース(8月30日付)によると、クルド最高委員会は、主要な知事都市・農村でのシリア・クルド国民評議会と西クルディスタン人民議会による検問所での治安活動を統合することを決定した。

レバノンの動き

ナハールネット(8月29日付)などによると、ベイルート県のアシュラフィーヤ地区の外務省前で3月14日勢力を支持する若者らが、アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使の追放を求めてデモを行った。

諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣はアンカラで記者会見を開き、シリア人避難民を収容するための「緩衝地帯」をシリア領内の国境地帯に設置することを国連安保理が審議することを期待する、と述べた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、フランス・インター・ラジオ(8月29日付)で、シリア領内の国境地帯に「緩衝地帯」を設置するのは、「きわめて複雑な問題」と述べ、難色を示した。

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フランス大統領府が声明を発表し、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領とフランソワ・オランド大統領の電話会談で、両者が「バッシャール・アサドの退任なくしてはいかなる政治的解決も不可能」という点で意見が一致したと発表した。

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チュニジアのラフィーク・アブドゥッサラーム外務大臣はテヘランでの非同盟諸国首脳会議出席に先立って、アサド大統領の退任を求めるとのチュニジアの姿勢を会談で示すと述べた。

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ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官は、ザアタリー国営避難民キャンプでのシリア人避難民とヨルダン当局との衝突を受け、シリア人非難民約300人を「彼らの要請を受けて」29日に本国に送還した、と発表した。

ヨルダンのペトラ通信が伝えた。

AFP, August 29, 2012、Akhbar al-Sharq, August 29, 2012, August 30, 2012、AKI, August 29, 2012, August 30, 2012、al-Hayat, August 30, 2012、The Independent, August 29, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 29, 2012, August 30, 2012, September
16, 2012、al-Kurdiya News, August 29, 2012, August 30, 2012、Naharnet.com,
August 29, 2012、Reuters, August 29, 2012、SANA, August 29, 2012、Youtube,
August 29, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県ジャルマーナー市で車に仕掛けられた爆弾が爆発し12人が死亡、国内で活動する反体制組織と野党が来月に「シリア国民救済大会」を開催するとの声明を発表(2012年8月28日)

シリア政府の動き

『インディペンデント』(8月28日付)は、ロバート・フィスク記者によるワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣とのインタビュー記事を掲載した。

SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012

そのなかでムアッリム外務在外居住者大臣は「米国がシリアに敵対する主要なプレーヤーで、それ以外はその道具だと考えている」と述べた、という。

また「欧州に言いたい。シリア国民の福祉に反する17もの決議を指示しておきながら、シリア国民の福祉を云々するあなた方のスローガンを理解できない、と…。米国に言いたい…。シリアのテロを支援しておいて、国際テロと戦うというスローガンを掲げていることを理解できない、と」と欧米諸国を痛烈に批判する一方、カタールの対シリア政策については「何が起きたんだ?」と述べ、その豹変ぶりを非難した。

そのうえで「私のように、自分たちの治安に誇りを持てるような在りし日に戻りたいと考えるシリア人は多くいる」と述べた。

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『ワタン』(8月28日付)は、ファールーク・シャルア副大統領が「シリアにおける政治的正常化はすべての当事者による暴力停止を基本条件としており…、そのうえで国民対話が行われる」べきと述べた、と報じた。

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『クッルナー・シュラカー』(8月28日付)は、ナジュム・ハマド・アフマド法務大臣が国民安全保障会議の指示に基づき、ダマスカス第一検事に対して、リヤード・ファリード・ヒジャーブ前首相、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領、フィラース・トゥラース氏、ナウワーフ・シャイフ・ファーリス前駐イラク大使、ジョルジュ・ヤーズジー(教授)を国家反逆罪で起訴するよう要請、これに基づき7月16日から8月16日にかけて起訴手続きが行われたと報じた。

なお同様の起訴は、ジョルジュ・サブラー報道官、アンマール・カルビー、ブルハーン・ガルユーン前事務局長らシリア国民評議会の主要メンバーに対してもすでに行われている、という。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、各紙によると、ジャルマーナー市のティシュリーン地区の墓地脇で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、26日の爆破テロでの犠牲者2人の葬儀に参列していた市民ら12人が死亡、48人が負傷した。

ジャルマーナー市での犠牲者はその後、シリア人権監視団によると、27人にのぼった。

SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012

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同じくダマスカス郊外県では、SANA(8月28日付)によると、グータ東部で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の追跡活動を継続した。

一方、シリア革命総合委員会によると、ザマールカー市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

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アレッポ県では、SANA(8月28日付)によると、アレッポ市のサイフ・ダウラ地区、イザーア地区、シャイフ・サアド地区、アシュラフィーヤ地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、多数の戦闘員を殺傷し、大量の武器弾薬を押収した。

またアアザーズ市郊外やザルバ地方の村などでも、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の掃討活動を継続した。

一方、クルディーヤ・ニュース(8月28日付)は、地元消息筋の話として、アサド政権がラアス・アラブ市・タッル・タムル町間の村々の住民に武器を配給している、と報じた。

武器配給はアラーッディーン・ラズィークーを名のる人民議会議員が設置した小委員会が管轄しており、武器携帯を許される家族と、禁じられている家族に分けられている、という。

しかし、アラーッディーン・ラズィークーという名の人民議会議員はいない。

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ヒムス県では、SANA(8月28日付)によると、ヒムス市東部のマシュラファ村やクサイル市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

SANA, August 28, 2012
SANA, August 28, 2012

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ハマー県では、SANA(8月28日付)によると、カルアト・マディーク町などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、大量の武器弾薬を押収した。

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ハサカ県では、SANA(8月28日付)によると、カーミシュリー市で関係当局が反体制武装勢力と交戦し、11人を逮捕した。

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イドリブ県では、SANA(8月28日付)によると、アリーハー地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷・逮捕した。

反体制勢力の動き

国内で活動する反体制組織と野党は9月12日にダマスカスでシリア国民救済大会を開催するとの共同声明を発表し、広く参加を呼びかけた。

声明によると、大会は、①専制体制の存続と軍事的・治安的事態解決への固執、②国家・社会の衰退・解体、③内戦勃発の前兆、④外国の軍事介入、⑤生活状況の悪化、という5つの危機に対処することを目的としており、「民主的変革、国民統合と主権の維持、国民平和の保護」をスローガンとする。

また、革命大衆への弾圧と自衛行為から逸脱した暴力停止を火急の課題とし、外国の介入拒否、平和的手段を通じた政治的解決、民主主義実現のための平和的糸口の模索をめざす、という。

同声明によると、大会に先立って、以下の活動家からなる大会準備小委員会が設置された。

ラジャー・ナースィル(委員長)、ルワイユ・フサイン(シリア国家建設潮流)、祖国連立代表(氏名は公開されず)、ジャマール・ムッラー・マフムード(クルド運動)、アイマン・サイイド(国民成長党)、バースィル・タキーッディーン(国民潮流)、民主的変革諸勢力国民調整委員会代表(氏名は公開されず)。

また以下の政党・政治組織がすでに大会参加を決定しているという。

アラブ社会主義連合民主党
民主統一党
共産主義行動党
シリアのための「共に」運動
アラブ社会民主主義バアス党
アラブ社会主義者運動
シリア共産党政治局(シリア民主人民党)
共産主義者委員会
イスラーム民主潮流
リベラル無所属潮流
民主的変革諸勢力国民調整委員会参加組織
シリア・クルド民主党(アル・パールティ)
シリア・クルド民主パールティ
シリア・クルド民主左派党
シリア国家建設潮流
民主社会党
国民潮流
国民成長党
祖国連立
アンサール党
アレッポ宣言青年

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シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー報道官は、ジャルマーナー市での爆破テロに関して、アサド政権が「残忍な虐殺を隠蔽する」しようとしていると非難し、「政権の指紋は明らかだ」とし、政権の自作自演だと疑った。

反体制勢力は過去数ヶ月にわたって、国内での爆破・暗殺テロを武装勢力の「戦果」だと宣伝してきたが、サブラー報道官のこの発言は、アサド政権が国内での支配力を回復しつつあることを示唆しているとも解釈できる。

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シリア医療救援機構連合なる組織の使節団は、アレッポなどシリア国内に40カ所の野戦病院を設置し、医療活動に当たっていることを明らかにした。

これに先立ち、パリで27日、ローラン・ファビウス外務大臣と会談、フランスに213万ユーロの支援を求めた。

フランス外務省によると、フランスは既に3月に20,000ユーロ、6月に15万ユーロを提供している、という。

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国民誓約および移行期間プログラム文書フォローアップ・連絡委員会は前日までのカイロでの会合とそこでの決定を受けて、委員会の活動内容などを定めた声明を出し、活動開始を発表した。

http://all4syria.info/wp-content/uploads/2012/08/لجنة-المتابعة-والاتصالf.pdf

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(8月28日付)によると、アレッポ県「セレカーニー市」(アラビア語名はアイン・アラブ市)で、シリア・クルド国民評議会の地方議会の正副議長選挙が実施され、アブドゥルアズィーズ・アイユー氏が議長に、ムハンマド・サーリフ・アティーヤ氏とムスタファー・アール・ラシー氏が副議長に選出された。

al-Kurdīya News, August 28, 2012
al-Kurdiya News, August 28, 2012

3人はいずれも無所属。

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クルディーヤ・ニュース(8月29日付)によると、ハサカ県ダイリーク市で、「デリク・ハムコークルド青年調整」なる組織の呼びかけのもとアサド政権退陣を求めるデモが行われ、シリア・クルド国民評議会支持者が参加した。

しかし西クルディスタン人民議会は参加しなかった。

シリア・クルド国民評議会の参加は、クルド最高委員会結成時の合意にもかかわらず、西クルディスタン人民議会を主導する民主統一党がダイリーク市の福祉・治安などへの評議会の参加を認めないことへの反感があった、という。

レバノンの動き

アドナーン・マンスール外務大臣はイランでの非同盟諸国外相会合に先だって、「シリアのような加盟国が、主権や政治的・経済的権利を維持しようとしていることを理由に不当な制裁の餌食になることを放置できようか?」と述べ、アサド政権の退陣を求める動きに異議を唱える姿勢を改めて示した。

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AFP(8月28日付)によると、ベカーア県バアルベック郡カーアのシリア・レバノン国境地帯でシリアの国境警備隊と反体制武装勢力が交戦、迫撃砲が民家に着弾し、レバノン人3人が負傷した。

諸外国の動き

アナトリア通信(8月28日付)は、トルコの国家安全保障会議(アブドゥッラー・ギュル大統領が議長)がアンカラで会合を開き、シリアの政治的空白に「テロ組織」(PKK)が乗じるのを認めないことを改めて確認した。

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トルコの非常事態局報道官は、数週間中に40,000人を収容可能な複数の新避難民キャンプを解説し、シリア人避難民の流入に対処することを明らかにした。

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クルディーヤ・ニュース(8月28日付)は、ハタイ県アンタキヤ市で避難生活を送るクルド人非難民約50人をトルコ当局が国境地内ないしは国外に追放しようとしていると報じた。

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ロシア軍のニコライ・マカロフ参謀長は、シリア情勢に関して「この程度でなぜシリア情勢に懸念するのか?…我々が策定した計画はすべて成功している…。シリアから退避すると言ったり結論を出したりするには時期尚早だ」と述べた。

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UNHCRは、国外に避難しようとしていたシリア人の乗ったボートがキプロス沖で沈没し、子供2人を含む7人が水死したと発表した。

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ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官は、記者会見で、27日から28日朝までの間に4,597人のシリア人がヨルダン領内に避難してきたことを明らかにしたうえで、「すべての可能性を検討せざるを得ない」と述べ、新たな非難民キャンプの設置などを通じて増加する避難民流入に対応する意思を示した。

ヨルダン総合治安局報道課は声明を出し、ザアタリー国営避難民キャンプで、シリア人避難民約200人がキャンプでの状況改善を求める抗議行動を行い、ヨルダン警察・治安当局が投石などを受け、26人の警官・治安要員が負傷した、と発表した。

同声明によると、ヨルダン当局は、暴行に関与したシリア人非難民を追放処分にするという。

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『ウォール・ストリート・ジャーナル』(8月28日付)は、イランの現役および元革命防衛隊幹部らの話として、アサド政権支援のため、革命防衛隊戦闘員や歩兵数百人がシリアに派遣されている、と報じた。

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アラブ連盟の諮問機関であるアラブ議会のアリー・サーリム・ディクバースィー議長は、シリア情勢に関して「虐殺からシリア国民を救済するため、迅速且つ断固たる国際社会の介入」が必要だとの立場を示した。

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チュニジア大統領報道官は、「非合法なシリア大統領」の国際司法裁判所への起訴を呼びかけた。

AFP, August 28, 2012、Akhbar al-Sharq, August 28, 2012, August 29, 2012、al-Hayat, August 29, 2012、The Independent, August 28, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 28, 2012, August 30, 2012、al-Kurdiya News, August 28, 2012, August 29, 2012、Naharnet.com, August 28, 2012、Reuters, August 28, 2012、SANA, August 28, 2012、The Wall Street Journal, August 28, 2012、al-Watan, August 28, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

治安機関がカーミシュリー市に展開しシリア・クルド国民評議会メンバーを逮捕、西側諸国の高官らがダーライヤー市での「虐殺」を実行した政府を激しく非難(2012年8月27日)

国内の暴力

自由シリア軍のバドル大隊なる組織が、ダマスカス県カーブーン区上空で午前9時30分頃、「ダーライヤーでの虐殺の報復」として軍のヘリコプターを対空砲で撃墜した、と発表した。

Youtube, August 27, 2012
Youtube, August 27, 2012

ウマル・カーブーニーを名のる同大隊報道官によると、このヘリコプターはザマルカー町やダマスカス県ジャウバル区を空爆していた、という。

またヘリコプターは大破し、パイロットは焼死したという。

ユーチューブ(8月27日付)には墜落した戦闘ヘリコプターの映像がアップされた。

http://www.youtube.com/watch?v=pylnWX4p7MA&feature=youtu.be

また焼死したパイロットの画像も公開された。http://www.youtube.com/verify_age?next_url=/watch%3Fv%3DCwKYtONlscE

なおシリア・アラブ・テレビ(8月27日付)は、ヘリコプターの墜落を速報したが、詳細については報じなかった。

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同じく、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、フーリーヤ市が軍の激しい砲撃に曝された。

またダーライヤー市で新たに14体の遺体が発見された。

一方、SANA(8月27日付)によると、ジャルマーナー市で反体制武装勢が仕掛けた爆弾が爆発し、1人が犠牲となった。

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ダマスカス県では、『クッルナー・シュラカー』(8月27日付)によると、ドゥワイラア地区、カシュクール地区で大きな爆発音が聞こえた。

上空にはヘリコプターが旋回しており、空爆したものと思われる。

またシリア人権監視団によると、ジャウバル区が軍の激しい砲撃に曝された。

アブー・ウマルを名のる住民(商人)はロイター通信(8月27日付)に対して、ジャウバル区では軍・治安部隊が100人以上を恣意的に逮捕した、と語った。

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アレッポ県では、SANA(8月27日付)によると、アレッポ市イザーア地区、アーミリーヤ地区、タッル・ザラーズィール地区、サイフ・ダウラ地区、インザーラート地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マイサルーン地区、マシュハド地区、ブスターン・カスル地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追跡、多数の戦闘員を殺傷・逮捕、大量の武器弾薬を押収した。

またバーブ市でも、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦、殲滅した。

これに対して、シャフバーの鷹師旅団大隊なる組織は、アレッポ市のイザーア地区とサイフ・ダウラ地区を「完全制圧」したと発表した。

同大隊広報局のアブー・ラウワーハなる活動家が明らかにした。

またアレッポ革命家連合のアブー・ルワイユ・ハラビーなる活動家もAKI(8月27日付)に対して、シャフバーの鷹師旅団大隊による制圧を認めた。

一方、ナハールネット(8月27日付)によると、ギリシャ・カトリック教会アレッポ司教区が戦闘激化を受け、レバノンに退避した。

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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(8月27日付)によると、治安機関(軍事情報局)がカーミシュリー市に展開し、シリア・クルド国民評議会のサーリフ・ユースフ氏(40歳)を逮捕した。

同市は軍・治安機関のほとんどが撤収し、PKK系の民主統一党が自治を行っているとされているが、同党は治安機関進入のため検問所を開放したものと思われる。

ユースフ氏はアームーダー市政、とりわけ運輸や課税問題に介入しようとしていた民主統一党の政策に反対していた。

一方、SANA(8月27日付)によると、カンタリー村でガソリンや灯油を積んだ燃料タンク車が反体制武装勢力の襲撃を受けたが、関係当局が反撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(8月27日付)によると、ハマー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトに突入し、多数の戦闘員を逮捕、大量の武器弾薬を押収した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市、マアッラトミスリーン市に対して軍が空爆を行った。

一方、SANA(8月27日付)によると、アリーハー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追跡し、甚大な被害を与えた。

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ダルアー県では、SANA(8月27日付)によると、フラーク市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷し、同市の「浄化」を完了した。

またブスラー・シャーム市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員1人を殺害した。

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ヒムス県では、SNN(8月27日付)によると、ヒムス市のシヤーフ地区とラスタン市を軍が砲撃した。

一方、SANA(8月27日付)によると、クサイル市郊外で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

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イフバーリーヤ・チャンネル(8月27日付)はシリア国内で行方不明となっていたトルコ人記者のジュネト・ウナル氏のインタビュー・ビデオを放映した。

Youtube, August 27, 2012
Youtube, August 27, 2012

ビデオのなかで、ウナル氏はフッラ・チャンネルの契約記者で、反体制勢力とともにトルコからアレッポに不法入国し、取材を行っていたと語った。

また「私と一緒にいた人はみな武器を手にしていた。武装集団にはチェチェン人、リビア人、カタール人、スーダン人がいた」と証言した。

この武装集団はアレッポで別の集団と合流したが、アレッポ市マイダーン地区での軍との戦闘中、ウナル氏は逮捕された、という。

ウナル氏は、8月20日、フッラ・チャンネルの契約記者でパレスチナ人(ヨルダン)のバッシャール・ファフミー氏、ジャパンプレスの山本美香氏、佐藤和孝氏とともにシリアに入っていた。

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『アフバール・シャルク』(8月27日付)は、アレッポに医療ボランティアに入ったサウジアラビア人歯科医タラール・ムハンマド氏の現地での体験レポートを掲載した。

それによると、ムハンマド氏は反体制武装勢力の臨時訓練基地でのイフタールで、その場にいたある男から「我々を誤解しないでください…。我々はあなたと迎え入れることはできますが、もしお金か武器を持ってきていたら、その方がもっとよかった」と言われた、という。

同氏によると、戦闘員のなかには、イラク、アフガニスタン、チェチェン、リビアで経験を積んだ戦闘員がおり、自由シリア軍の指揮官らは彼らの紛争への参加が西側やアラブ諸国政府の懸念を高め、自分たちを害をもたらすと考えていたという。

またシリア入国当時、「解放まであとわずかだと思っていたが、過酷で血塗られた紛争が生じていることが判明し、歯科医師としての能力や医師としての義務感は…戦闘員にとって重要ではなかった」と吐露した。

シリア政府の動き

アリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣は記者会見で、「提案は完全に拒否された。なぜなら諸外国が提起したものだからだ」と述べ、イランがアサド大統領の退任に反対していることを明らかにした。

イラン学生通信(8月27日付)が伝えた。

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AFP(8月27日付)は、2011年3月以降の「無認可」のデモを実施・参加した理由で逮捕された市民数十人が当局によって釈放された、と報じた。

反体制勢力の動き

8月26日からカイロで行われていた反体制勢力代表の会合(アラブ連盟主催)が終了した。

クルディーヤ・ニュース(8月27日付)によると、会合では、7月にカイロで原則合意された「国民誓約文書」の文言などをめぐる協議が行われ、同文書などを修正の是非をフォローアップする委員会の設置し、対立の解消をめざすことで合意した。

al-Kurdīya News, August 27, 2012
al-Kurdiya News, August 27, 2012

会合に参加したシリア・クルド国民評議会のメンバーであるカーミーラーン・ハーッジューによると、「会合は前向きな雰囲気だった」もの、クルド人の権利をめぐる文言の修正はなされず、署名は依然として見送られている、という。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会に関しては、「最近のイニシアチブ(停戦の呼びかけ)がカイロ会議での憲章の文言や精神に合致していない」とみなし、同イニシアチブの撤回と憲章遵守を求めた。

なお会合には参加した反体制勢力の代表は以下の通り。

シリア国民評議会:ナジャーティー・タイヤーラ、タウフィーク・ドゥンヤー、ハサン・ハーシミー
シリア・クルド国民評議会:カーミーラーン・ハーッジュー、ムハンマド・ムーサー
シリア国民変革潮流:シャーディー・ハッシュ
シリア革命総合委員会:ムウタスィム・スユーフィー
シリア国民ブロック:サアド・マシュラフ
トルクメン運動:ズィヤード・ハサン
シリア革命調整連合:ウマル・シャアバーン
自由シリア軍:ハーリド・ムトラク
シリア民主フォーラム:サミール・イータ
民主的変革諸勢力国民調整委員会:マフムード・マリー
自由シリア軍国内合同司令部:アドナーン・シャンマーウ
シリア支援委員会:ヤクザーン・シーシャクリー
自由シリア軍事評議会:ムハンマド・タルカーウィー

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『イクティサーディー』(8月27日付)は、財務省消息筋の話として、当局がテロ撲滅法第4条に基づき、ミシェル・キールー(シリア民主フォーラム)、サーリヤ・アブドゥルカリーム・リファーイー(シャイフ)、アブドゥッラティーフ・ダッバーグ(前駐UAE大使)、マイ・スカーフおよび両名の家族の資産を凍結した、と報じた。

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シリア民主フォーラムは声明を出し、キールー氏らの資産凍結を強く非難した。

レバノンの動き

25日にベカーア県バアルベック郡ハウシュ・ガナム地方で誘拐されたクウェート人のイサーム・フーティー氏が釈放された。

諸外国の動き

ヨルダンのザアタリー国営避難民キャンプで、避難生活の不満を訴え、帰国を求めるシリア人数百人が投石するなどして抗議行動を行い、ヨルダンの治安当局と衝突した。

SANA, August 27, 2012
SANA, August 27, 2012

キャンプでの抗議行動に関して、サミーフ・マアーイタ内閣報道官は、シリア政府の支持者が関与しているとの一部情報を否定した。

しかし複数の治安筋は『ハヤート』(8月28日付)に対して、ザアタリー・キャンプ内でスパイ活動や武器・爆発物の使用を試みた「シリア政府の工作員」10人を逮捕したと語った。

同様の工作員はこれまでに21人逮捕されている、という。

なお同様の抗議行動は26日夜間にも発生、約700人のシリア人避難民がキャンプを一方的に去り、帰国しようとした。

ヨルダンの治安当局は催涙弾を用いて強制排除を試み、双方に複数の負傷者が出た。

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アンマンのスワイリフ地区でシリア人2人が何者かに撃たれ、1人が死亡した。『ハヤート』(8月28日付)が報じた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領は、パリで在外フランス大使を前に外交政策に関する演説を行い、反体制勢力が暫定政府を発足すればただちにそれを支持するとの意思を示すとともに、同盟国との協力のもとシリア国内に緩衝地帯を設置し、避難民の保護をめざすとの意思を示した。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣はウナル氏の証言ビデオ放映後にアンカラで記者会見を開き、「証言を強要されている」としたうえで、証言内容を曲解(誤解)し、「記者の仕事をするために現地に入ったウナル氏が過激派になる可能性などあるのか?こうした言い分を決してまじめに捉えはしない」と述べた。

またダウトオール外務大臣は、トルコ領内のシリア人避難民の数が80,000人を越えたことを明らかにし、周辺諸国だけでな避難民の重荷を背負いきれないと述べた。

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国連のマーティン・ニスルキー事務総長付報道官は、ダーライヤー市での戦闘(虐殺)に関する報道に関して、衝撃を受けたとしたうえで、「野蛮な恐るべき犯行」と非難、「中立的な調査の即時実施」を求めるとともに、「流血から政治的対話に向けて早急に行動する」べきと強調した。

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米国家安全保障会議のトミー・ビーター報道官は、ダーライヤー市での戦闘(虐殺)関して、アサド大統領が「正統性を完全に失っている」としたうえで、国際社会がその退任に向け圧力を強化すべきと強調した。

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フランス外務省のフィリプ・ラリオ報道官は、ダーライヤー市の戦闘(虐殺)に関して「遺体発見に深い衝撃」を受けたとする一方、「国際調査員会が虐殺の状況を完全に解明することを望む」と述べた。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長付報道官のマイケル・マン氏は、ダーライヤー市の戦闘(虐殺)に関して、「こうした暴力を遺憾に思い、強く非難する。受け入れられない」と非難、事件発生の状況に関しては「明らかでない」としつつも「シリア国民に対するアサド政権の暴力を留保なく非難する」述べ、「民主的転換」を呼びかける一方、「人権と民主主義を信じるすべての反体制勢力を支持する」との意思を示した。

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UNICEFは、ヨルダン国内に非難するシリア人避難民救済に必要な5,400ドルを寄付・支援を呼びかけた。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は、ロイター通信(8月27日付)に対して、自身の外交政策の基本方針を語った。

そのなかでムルスィー大統領はシリアへの軍事介入に反対し、危機の平和的解決を支持するとしつつ、「流血を止め、シリア国民が完全な権利を獲得し、国民を殺戮するこの体制が姿を消す時が来た」と述べ、アサド政権が退任すべきだとの立場を示した。

また「我々はこれまでに中国やロシアなどのシリア国民の友人にシリア国民を支持しなければならないと言ってきた」と付言した。

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ヴィクトリア・ヌーランド米国務省報道官は、「我々はシリアの反体制勢力に国内外のシリア人の活動を調整するため緊密に連携するよう呼びかけてきた…。彼らがまずしなければならないのは、(政治的)移行についての合意だ…。(そのうえで次期政府の)人選を行う時期を決めればよい」と述べた。

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中東通信(8月29日付)などによると、27日深夜、カイロのアラブ連盟本部を爆破すると脅迫したシリア人が逮捕された。

男性はダマスカス郊外県での戦闘に巻き込まれて両親が死亡したことを知って、犯行に及んだという。

AFP, August 27, 2012、Akhbar al-Sharq, August 27, 20122, August 28, 2012、al-Hayat, August 28, 2012、al-Iqtisadi, August 27, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 27, 2012, August 28, 2012、al-Kurdīya
News, August 27, 2012、MENA, August 29, 2012、Naharnet.com, August 27, 2012、Reuters,
August 27, 2012、SANA, August 27, 2012、SNN, August 27, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍・治安部隊がダマスカス郊外県ダーライヤー市で「虐殺」を実行しこれまでで320人が死亡、PKK代表とシリア・クルド国民評議会の代表が「極秘の会談」を実施(2012年8月26日)

シリア政府の動き

アサド大統領はシリアを訪問中のイラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長と会談した。

SANA, August 26, 2012
SANA, August 26, 2012
SANA, August 26, 2012
SANA, August 26, 2012
al-Hayat, August 27, 2012
al-Hayat, August 27, 2012

SANA(8月26日付)などによると、アサド大統領は会談で「西側諸国と一部の地域諸国がどれほど協力しあったとしても、シリアは確固たる方法をもって国民の合法的な権利を擁護し抵抗する」との意思を示した。

また「現下の計略がシリアに対して向けられているのではなく、シリアが礎石をなす地域全体に対して向けられている…。外国諸勢力はシリアを標的とすることで、地域全体における計画を実現しようとしている」と述べた。

これに対して、ボルージェルディー委員長は「シリアの安全保障はイランの安全保障の一部をなす」点を強調し対話を通じた危機の政治的解決に向けてシリア政府、国民を引き続き支援するとの意思を示した。

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シリアを訪問中のイラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長はまた離反報道が絶えないファールーク・シャルア副大統領と会談したほか、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

離反報道の加熱以降、シャルア副大統領が公の場に姿を現したのはこれが初めて。

ムアッリム外務在外居住者大臣は会談後、国内の「武装集団」の「浄化」が完了するまで、反体制勢力との交渉は始められないとの見解を示した。

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8月16日に就任したアドナーン・アブドゥー・サフニー工業大臣、ナジュム・ハマド・アフマド法務大臣、サアド・アブドゥッサラーム・ナーイフ保健大臣の3人がアサド大統領に対して就任宣誓を行った。

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『サウラ』(8月26日付)は、社説で、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相が「かつてないほどに米国にの従順な道具になりさがり…、イスラエルの国益のため米国とともにシリア国内でのテロに関与している」と批判した。

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Damas Post(8月26日付)は、イランで開催予定の非同盟諸国外相会合後に、シリア政府がロシア、中国、イランの支援のもと、包括的国民対話大会開催の準備を始めるだろう、と報じた。

 

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『クッルナー・シュラカー』(8月26日付)は、ジャーミア・ジャーミア少将が軍事情報局ダイル・ザウル課長からダマスカス地域課長に異動したと報じた。

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『アフバール・バラド・ナー』(8月26日付)はヨルダンの複数の消息筋の話として、バフジャト・スライマーン駐ヨルダン・シリア大使がイード・フィトルの挨拶で訪問した複数のヨルダン人に対して、「アサド大統領は血に飢えた性格でなく、非常に繊細」と述べたと報じた。

同報道によると、スライマーン大使は、故ハーフィズ・アサド大統領から、バッシャール・アサド大統領に、軍の裏切り者に対処するための銃の撃ち方を教えるよう頼まれたが、なかなか習得しなかったという。

しかし1996年、アサド大統領(当時共和国護衛隊付士官)は、スライマーン大使(当時ムハーバラートの幹部)に軍のクーデタ未遂に対処するため裏切り者を射殺することを求めた、という。

スライマーン大使が上記のように語ったか否かの真偽は定かでない。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市(人口約20万)で過去5日間の軍・治安部隊と反体制武装勢力と交戦で死亡したと見られる遺体少なくとも320人が発見された。

SANA, August 26, 2012
SANA, August 26, 2012

同監視団によると、このうち約200体は過去48時間に粛清・処刑されたり、空爆で死亡した遺体で、反体制武装集団の戦闘員だけでなく、女性子供も含まれている、という。

ユーチューブ(8月26日付)には、「ダーライヤーのアブー・スライマーン・ダーライヤーニー・モスクの虐殺」とのタイトルで、モスク内に安置された遺体の映像が公開された。

http://www.youtube.com/verify_age?next_url=/watch%3Fv%3DIOT8FK7oKSE

アブー・カナアーンを名のる活動家によると、遺体のほとんどは軍・治安部隊や親政府の民兵が市内で行った突入作戦時に家の中で射殺された、という。

複数の活動家は、ダーライヤー市での「虐殺」は「反体制武装勢力戦闘員が首都南部郊外に再集結したのを受け、(政権が)首都での革命を一気に根絶しようとした」と評した。

なおダーライヤー市での戦闘(虐殺)での被害者数は、「300人以上」、「150人以上」というように各反体制勢力によって異なっており、また『ハヤート』(8月27日付)によると、虐殺の真偽も非政府系のメディアが規制を受けているため確認できない、という。

このほか、シリア人権監視団によると、ランクース市での軍・治安部隊との戦闘で、反体制武装勢力の戦闘員5人が死亡した。

一方、SANA(8月26日付)によると、反体制武装勢力が「浄化」されたダーライヤー市で軍・治安部隊が「残党」の掃討を続し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、武器弾薬を押収した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のメリディヤン地区、イザーア地区、ファイイド地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力が激しく交戦した。

また同監視団によると、ダウワール・ジャンドゥール地区の戦闘で反体制武装勢力の戦闘員3人が、またマイダーン地区では1人が殺害された。

このほか、サラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区、スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区などでも戦闘があったという。

一方、SANA(8月26日付)によると、軍・治安部隊はアレッポ市アズィーズィーヤ地区、スライマーニーヤ地区、バーブ・ハディード地区、サーリヒーン地区、サイフ・ダウラ地区、ジュダイダ地区などで反体制武装勢力の「残党」の掃討を続け、多数の戦闘員を殺傷した。

またアナダーン市、マンビジュ市などでも軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の掃討を続け、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(8月27日付)は、複数の活動家の話として、アッバースィーイーン広場で爆発音が聞こえ、広場にいたる道が一時封鎖された、と報じた。

一方、SANA(8月26日付)によると、ルクンッディーン区でイマーム・ナワウィー・モスクの説教師ハサン・バルターウィー師が「テロ集団」に暗殺された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市の旧市街で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(8月26日付)によると、カルヤ・ヒスン市、タッルカラフ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、SNN(8月26日付)によると、MiG23がザーウィヤ山を空爆した、数十人が死傷したという。

一方、SANA(8月26日付)によると、アリーハー市およびその周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追跡し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(8月26日付)によると、ハマー市内で指名手配中の反体制武装勢力戦闘員多数が逮捕された。

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山本美香氏らをトルコからアレッポに案内したアブドゥッラフマーン(38歳)を名のる運転手はロイター通信(8月26日付)に対して、同氏と佐藤和孝氏はフッラ・チャンネルの記者2人とともにシリアに入国したと語った。

4人はアレッポ市内のサラーフッディーン地区に連れて行くよう求め、彼らがタウヒード旅団のアブー・ナースィルなる部隊長と交渉していると、軍のヘリコプターやMiG23がスライマーン・ハラビー地区を空爆した。

アブー・ナースィルが死傷者収容のため、スライマーン・ハラビー地区に行くと4人に告げると、彼らは行く先を変更し、アブー・ナースィルとともに同地区に向かった、という。

フッラ・チャンネルの記者2人は現在も行方不明である。

反体制勢力の動き

地元調整諸委員会はダーライヤー市での戦闘に関して「体制が犯した虐殺」と非難した。

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自由シリア軍のリヤード・アスアド司令官は、レバノンの声ラジオ(8月26日付)に対して、アレッポ県で拉致されたレバノン人巡礼者の釈放は「そのほとんどがヒズブッラーの幹部なので容易ではない」と述べた。

またハサン・ナスルッラー書記長に関して「求められたことを行うことに失敗した」と述べ、「シリア政府とともにヒズブッラーが(シリア)国民と戦っているとみなしている」と非難した。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(8月26日付)は、信頼できる消息筋の話として、8月20日にイラク・クルディスタン地域のキンディールでPKK代表とシリア・クルド国民評議会の代表が「極秘の会談」を行った、と報じた。

会談に参加したのは、PKKのジェミル・バイク、シリア・クルド左派党のムハンマド・ムーサー書記長、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)のホシャンク・ダルウィーシュら。

会談でバイクはクルド民族主義勢力の統合の必要を強調した、という。

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クルディーヤ・ニュース(8月26日付)は、PKK系の民主統一党が自治を行うアレッポ県アイン・アラブ市(コーバーニー市)で麻薬の栽培が行われている、と報じた。

レバノンの動き

北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区で続く市民どうしの衝突で、1人が死亡、6人が負傷した。

またレバノン軍は事態収拾のため、武装した18人を逮捕し、武器を押収した。

諸外国の動き

『ハヤート』(8月27日付)は、トルコ高官の話として、シリア領内からトルコのハタイ県に避難しようとしたシリア人少なくとも2,000人の入国を阻止した、と報じた。

同高官によると、「我々にはこれらの人々を収容する場所がもうない。収容場所を建設するため活動しており、完成すれば、彼らの通過を認めるだろう」と述べた。

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イラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長は8月末に開催予定の非同盟諸国首脳会議にシリアの首相と外相を招待するだろうと述べた。

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『サンデー・テレグラフ』(8月26日付)や『タイムズ』(8月26日付)は、「ジハード主義グループ」が英国内で若者をリクルートし、シリアに派遣していると報じた。

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ヨルダンのサミーフ・マアーイタ内閣報道官は、国際社会に対してシリア人避難民救済のための特別支援をヨルダンに行うよう呼びかけた。

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イラク・クルディスタン地域の自治政府は7月のイラク軍のニネベ県ザンマール地方対シリア国境地帯への展開によって生じていた緊張状態を緩和するための治安合意をバグダードのイラク中央政府との間で交わしたと発表した。

この合意は7項目からなっており、イラク軍とペシュメルガの現地での治安維持活動を調整する委員会の設置などを骨子とするという。

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エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領は、イランに関して「問題の一部ではなく、解決策の一部」とみなし、同国がメッカでのイスラーム諸国会議機構首脳会議で提案した四カ国連絡委員会の設置に理解を示した。ヤースィル・アリー大統領報道官が記者会見で明らかにした。

同委員会はイラン、エジプト、サウジアラビア、トルコの四カ国からなる。

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英国のアリスター・バート中東問題担当大臣はダーライヤー市での戦闘(虐殺)に関して、「深い懸念」を表明した。

AFP, August 26, 2012、Akhbar al-Sharq, August 26, 2012、Damas Post, August 26, 2012、al-Hayat, August 27, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 26, 2012、al-Kurdiya News, August
26, 2012、Naharnet.com, August 26, 2012、Reuters, August 26, 2012、SANA, August
26, 2012、SNN, August 26, 2012、The Sunday Telegraph, August 26, 2012、al-Thawra, August 26, 2012、The Times, August 26, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市マシュハド地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦するなか、AFPによると民主統一党が実効支配するアフリーン市からの軍・治安機関の撤退は「表面的なもの」(2012年8月25日)

国内の暴力

アレッポ県では、AFP(8月25日付)によると、アレッポ市マシュハド地区で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

SANA, August 25, 2012
SANA, August 25, 2012
SANA, August 25, 2012
SANA, August 25, 2012

またAFP(8月25日付)によると、アレッポ市カーディー・アスカリー地区でパン販売所で列を作っていた20人が列の割り込みをめぐって喧嘩となった。

『ハヤート』(8月26日付)によると、サーフール地区、シャッアール地区、サーリヒーン地区は軍・治安部隊が奪還し、検問所を設置し、反体制武装勢力の進入に備えている、という。

一方、SANA(8月25日付)によると、アレッポ市のフィルドゥース地区、サイフ・ダウラ地区、ブスターン・バーシャー地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」の掃討を継続し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャルマーナー市の入口、ナブク市、ヤブルード市、サクバー氏などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。ヤブルード市に対してはヘリコプターが投入されたという。

一方、SANA(8月25日付)によると、軍・治安部隊がダーライヤー市における反体制武装勢力の「浄化」を完了し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

また「浄化」が完了したタッル市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力が使用しようとしていた大量の武器弾薬を発見、押収した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナーフタ町が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

またシリア情報センターによると、フラーク市に軍・治安部隊が突入、反体制武装勢力は「民間人の命を守るため」同市を撤退した。

一方、SANA(8月25日付)によると、ワーディー・ヤルムーク地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡を継続し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のジャウラ地区に軍・治安部隊が突入した。

一方、SANA(8月25日付)によると、ダイル・ザウル市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員約20人を殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区のダルアー街道で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

またカフルスーサ区が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

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イドリブ県では、SANA(8月25日付)によると、アリーハー市で軍・治安部隊などが反体制武装勢力の「残党」を追跡、逮捕・摘発した。

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ヒムス県では、SANA(8月25日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区で軍・治安部隊などが反体制武装勢力の「残党」を追跡、殺害した。

シリア政府の動き

アラビーヤ(8月25日付)などは、自由シリア軍が、第7師団のムハンマド・ムーサ-・ハイイラート少将、第1軍団野戦砲兵司令官のサミール・ジュムア准将、ニダール・ガザーウィー大佐(空軍)、サミール・ガザーウィー大佐ら18人の士官が離反し、ヨルダンに24日に逃れたと発表した、と報じた。

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複数のメディアが、ファールーク・シャルア副大統領が「数日前からヨルダンいる」、「シリアを出国後解任された」と報じたが、SANA(8月25日付)は、同報道が「嘘でねつ造された」報道と否定した。

反体制勢力の動き

ロイター通信(8月25日付)などによると、ウルーワ・ニールビーヤ氏が23日、ダマスカス国際空港で逮捕された。

ニールビーヤ氏(35歳)はドキュメンタリー映画監督で、カイロに向かう途中だった。

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LBCI(8月25日付)は、シリア救済最高委員会のワーイル・ハーリディー代表(シリア人)がベイルート国際空港で逮捕されたと報じた。

逮捕の理由は明らかではないが、ベカーア県の検察当局が逮捕状を請求していた。

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パリで活動するシリア民主世俗主義諸勢力連立は国際社会に対して軍事介入を求める声明を発表した。

クルド民族主義勢力の動き

AFP(8月25日付)は、PKK系の民主統一党が実効支配するアレッポ県アフリーン市の状況に関して、軍・治安機関の撤退は表面的なもので、同市内の関連施設内に依然として多くの要員が駐在しており、アサド大統領の写真なども掲げられたままであると報じた。

同報道によると、検問所にはPKKの指導者アブドゥッラー・オジャランの顔が印刷されたシャツを着る武装したクルド人が公然とクルド語で会話し、また市内の壁などにはオジャランの写真が貼られている、という。

一方、同市の武器はシリア・クルド民主統一党(イェキーティー)が管理している、という。

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DW(8月25日付)もまた、クルド人が多く居住する北東部の都市でアサド大統領の写真や銅像が破壊されずに残っていると報じた。

同紙が取材したクルド人によると、このことはアサド政権の支配維持を意味するものではなく、「アサドの兵は革命家を恐れて兵舎に閉じこもっている」のだという。

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『クルディーヤ・ニュース』(8月25日付)によると、トルコに逃走しようとして身柄拘束されたクルド人兵士28人以上との連絡がとれずにいると報じた。

彼らはカーミシュリー市の軍事治安局の拘置所に拘束されている、という。

クルド人離反兵は通常はイラク領内に逃走するが、PKK系の民主統一党が対イラク国境を掌握するなかで、トルコへの逃走を図ったと見られている。

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『クルディーヤ・ニュース』(8月25日付)は、シリア最高委員会渉外委員会の使節団がカーミシュリーのアッシリア民主機構の事務所を訪問したと報じた。

訪問はアッシリア教徒とクルド人の関係強化が目的だという。

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『クルディーヤ・ニュース』(8月25日付)は、シリア・クルド民主党(アル・パールティー)、シリア・クルド・アーザーティー党、改革運動(シリア・クルド進歩民主党)が近く新たな政治連合の発足を発表すると報じた。

レバノンの動き

ミクダード家連盟のマーヒル・ミクダード代表はLBCI(8月25日付)に対して、シリア人6人を「善意を示すため」釈放したと発表した。

残るシリア人4人とトルコ人1人は依然として拉致されている。

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NNA(8月25日付)は、ベカーア県バアルベック郡ハウシュ・ガナム地方でクウェート人のイサーム・フーティー氏(52歳)が武装集団に誘拐された。

フーティー氏はカタールのナンバープレートのついた車を運転していた。

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24日にベカーア県で誘拐されていたレバノン系フランス人のムハンマド・ハサン・サブラー氏が身代金を支払い釈放された。各紙が報じた。

OTV(8月25日付)によると、身代金は30,000ドル。

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アレッポ県で拉致されたレバノン人の1人のフサイン・アリー・ウマル氏がトルコ経由でベイルート国際空港に無事到着した。

同氏によると残る10人はみな無事で、近く釈放されるという。

諸外国の動き

『ハヤート』(8月25日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、アフダル・ブラーヒーミー・シリア危機担当国連・アラブ連盟共同特別代表が、安保理での閣僚級会合(8月30日開催予定)で、アサド大統領を含まないかたちでの暫定構想を含む行程表を提示する予定だと報じた。

SANA, August 25, 2012
SANA, August 25, 2012

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イラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長がシリアを訪問した。

AFP(8月25日付)によると、アサド大統領と会談するかどうかは不明だという。

ボルージェルディー委員長はムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長と会談し、二国間関係や「シリアの治安、安定、そして地域におけるレジスタンスとしての役割に対する陰謀」などに関して協議した。

会談でボルージェルディー委員長は、シリアの陰謀に対する兆候はより明らかになっている、との所見を述べた、という。

SANA(8月25日付)が報じた。

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ファルス通信(8月25日付)は、イランの革命防衛隊のフセイン・ターイブ諜報局長が「イランにはアサド政権を支持し、レジスタンスの前線破壊を阻止する責任がある」と述べたと報じた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣はテレビ局とのインタビューで、先週ガズィアンテップやハタイで発生した爆弾テロに関して、シリア国内の混乱が理由ではない、と述べ、シリア政府の関係を否定した。

ダウトオール外務大臣は、「テロ組織はシリアの混乱を利用したいのだろう。しかしトルコでのテロ事件がシリアによるものだと推測することは軽率である。テロは一つの要素だけからは説明できない」と述べた。

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UNSMISのババカール・ジャイ団長がシリアを離任した。

AFP, August 25, 2012、Akhbar al-Sharq, August 25, 2012、Alarabia.net, August 25, 2012、al-Hayat, August 25, 2012, August 26, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 25, 2012, August
26, 2012、al-Kurdiya News, August 25, 2012、LBCI, August 25, 2012、Naharnet.com,
August 25, 2012、NNA, August 25, 2012、OTV, August 25, 2012、Reuters, August
25, 2012、SANA, August 25, 2012などをもとに作成。

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深夜から早朝にかけこれまでの最多人数となるシリア人2,224人がヨルダン領内に避難、カーミシュリー市でデモが発生し「シリア・クルディスタン青年運動」などと書かれたプラカードを掲げる(2012年8月24日)

シリア政府の動き

カドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣はシリア・アラブ・テレビ(8月24日付)に出演し、シリアにおける危機の解決が、すべての当事者による国民対話を通じてなされ、この対話には国家を守る者たちの権利が維持される限りにおいていかなる前提条件もない、と述べた。

SANA, August 24, 2012
SANA, August 24, 2012

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、複数の反体制活動家によると、軍・治安部隊がダーライヤー市内や郊外に展開し、逮捕・摘発活動を行った。

複数の活動家によると、ダーライヤー市に対する砲撃で少なくとも21人が死亡、また反体制武装勢力が残留する郊外の複数地域に対して軍が空爆を行った。

このほか、ザバダーニー市周辺、アルバイン市東部に対しても、軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のための砲撃を行い、少なくとも70人が死亡したと見られる。

一方、SANA(8月24日付)によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市軍・治安部隊が反体制武装勢力を追跡、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、大量の武器を押収した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(8月25日付)などによると、ナフル・イーシャ地区などが戦車によって包囲され、家屋を破壊、複数名を殺害した、という。

一方、SANA(8月24日付)によると、マッザ区(バサーティーン・ラーズィー)で軍・治安部隊が反体制武装勢力を追跡、多数の戦闘員を殺傷、逮捕、大量の武器を押収した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市で空爆や砲撃で21人が死亡した。

SANA, August 24, 2012
SANA, August 24, 2012

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町を軍・治安部隊が砲撃し、7人が死亡した。

またラジャート高原、タイバ町なども砲撃を受けた、という。

一方、SANA(8月24日付)によると、フラーク市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市、カンスフラ村、アリーハー市などに対して軍・治安部隊が砲撃を加え、6人が死亡した。

またバーラ村、ジューズィフ市、バサーミス市、マアッラト・ヌウマーン市、マアッラトミスリーン市、ハーン・シャイフーン市なども砲撃を受けたという。

一方、SANA(8月24日付)によると、アリーハ地方などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のマルアブ地区南部、アレッポ街道地区、アルバイーン地区、ダウワール・ジュッブ地区などで、軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。

一方、SANA(8月24日付)によると、マサーフィナ市、タイバト・イマーム市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ラスタン市などが軍・治安部隊の砲撃に曝され、ヒムス市の検問所では離反兵1人が殺害された。

一方、SANA(8月24日付)によると、タッルカラフ地方でレバノンからの潜入を試みた反体制武装勢力と軍・治安部隊が交戦、撃退した。

またタッルカラフ市、クサイル市、タルビーサ市、ヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、カラービース地区、カルヤ・ヒスン市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アアザーズ市、フライターン市などが軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、SANA(8月24日付)によると、アレッポ市アカバ地区、サイフ・ダウラ地区、ブスターン・バーシャー地区、スライマーン・ハラビー地区、ハラク地区、スッカリー地区、サイイド地区、ブスターン・カスル地区、ハッザーザ地区、マイサルーン地区などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」に対する掃討作成を継続、多数の戦闘員を殺傷した。

また軍・治安部隊はフライターン市からの潜入を試みた反体制武装勢力と交戦し、戦闘員5人を殺害した。

さらにカブターン・ジャバル村、スィリーン村、アリーナ村、ラッカ・アレッポ街道、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村、タッル・リフアト市、マーリア市、アナダーン市、フライターン市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(8月24日付)によると、カサーティル村・マズィーン村間でアレッポ・ラタキア街道を封鎖した反体制武装勢力を軍・治安部隊が排除した。

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地元調整諸委員会によると、「ダルアーよ、悲しむな、アッラーは我々とともにある」金曜日と銘打って、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ダルアー県、ハマー県、イドリブ県各地で金曜の礼拝後に反体制デモが行われた。

al-Kurdīya News, August 24, 2012
al-Kurdiya News, August 24, 2012
al-Kurdīya News, August 24, 2012
al-Kurdiya News, August 24, 2012

『ハヤート』(8月25日付)によると「数千人」が参加した。

シリア人権監視団によると、デモが発生した都市は以下の通り。

ダマスカス県アサーリー地区、カブル・アーティカ地区、ジャウバル区、ダマスカス郊外県のハジャル・アスワド市、ドゥーマー市、ハーマ町、カフルバトナー町、ヤブルード市、ハラスター市、ムライハ市、アルバイン市、アレッポ市のハラブ・ジャディーダ地区、シャッアール地区、ハーリディーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アレッポ県アナダーン市、ダルアー県イブタア町、ヤードゥーダ村、ナスィーブ村、マアルバ町、マターイヤ村、ムサイフラ町、サフワ村、イドリブ県フバイト村、シャイフ・ムスタファー村、タマーニア町、カフルナブル市、ハマー県のラターミナ町、カフルヌブーダ町、ハマーディー・ウマル村、ハマー市、ハサカ県アームーダー市、カーミシュリー市など。

ハサカ県では、『ハヤート』(8月25日付)によると、カーミシュリー市でデモが発生、デモ参加者はクルドの旗、委任統治期のシリアの旗(反体制勢力が使用する旗)、「シリア・クルディスタン青年運動」と書かれたプラカードなどを掲げ、「権利と自由の国家」、「宗派主義反対」といったシュプレヒコールをあげた。

反体制勢力の動き

革命指導最高評議会なる組織が声明を出し、アルメニア教徒がアサド政権を軍事的に支援していると断じた。

クルド民族主義勢力の動き

『クルディーヤ・ニュース』(8月24日付)は、ハサカ県各地での「シリア・クルディスタン青年運動」によるデモは、クルド最高委員会の許可なく行われた、と報じた。

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シリア・クルド国民評議会のメンバーで、アームーダー市の無所属活動家ウバイドッラー・スィーダーは、同評議会を「革命を行うクルド人青年の要求を1%も提示してこなかったし、これからもしない」と批判、脱会を宣言した。

無所属活動家の脱会は、ファールーク・イスマーイール(アレッポ大学歴史学部教授)、ムスタファー・イスマーイール(弁護士、作家)に続いて3人目。

レバノンの動き

北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区での住民どうしの戦闘で、スンナ派シャイフ1人を含む4人が新たに死亡した。

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NNA(8月24日付)によると、ベカーア県バアルベック郡イーアート村でシリア人のアター・フサイン・アッルーシュ氏とその母が武装した5人組に誘拐された。

諸外国の動き

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣は、8月30~31日でテヘランで開催予定の非同盟諸国外相会合で、シリアの危機解決のための「知的で妥当で…反対することが困難であろう」新たな「提案」を行うと述べた。

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ヨルダン内閣の閣僚が『ハヤート』(8月25日付)に語ったところによると、23日晩から24日早朝にかけて、シリア人2,224人がヨルダン領内のラムサー市に避難した。

一日の避難民の数としてはこれまで最大だという。

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『ワシントン・ポスト』紙およびマッククラッチー・グループは、両社が契約するフリー・ジャーナリストのオースティン・タイス氏と1週間以上にわたって連絡がとれなくなっている、と発表した。

タイス氏は元海兵隊員でアフガニスタンやイラクに従軍後、トルコ経由でシリアに不法入国し、取材活動をしている、という。

AFP, August 24, 2012、Akhbar al-Sharq, August 24, 2012、al-Hayat, August 25, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 24, 2012、al-Kurdiya News, August
24, 2012、Naharnet.com, August 24, 2012、NNA, August 24, 2012、Reuters, August
24, 2012、SANA, August 24, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外相がブラーヒーミー共同特別代表に政治的解決に向けたイニシアチブを発揮するよう求める、トルコと米国の高官らがアサド政権打倒を加速させるため「作戦計画会合」を初開催(2012年8月23日)

シリア政府の動き

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、帰任するUNSMISのババカール・ジャイ団長との会談後に記者会見を開き、「アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が可能な限り早急に国民対話を開催するために活動するだろうと確信する」と述べ、同代表が政治的解決に向けてイニシアチブを発揮するよう暗に求めた。

またミクダード外務在外居住者副大臣は、記者団に対して、アレッポ市での山本美香氏殺害に関して「我々はいかなる人の死にも遺憾の意を示す。しかし違法に入国させておきながら、シリア政府にそのこと(殺害)の責任があると非難することは、盲目的なことで、無責任だ」と述べた。

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『ハヤート』(8月24日付)は、ダマスカスの複数の消息筋の話として、モスクワを訪問したカドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣が、ロシア側の提案した国際監視下の早期大統領選挙の実施について協議した、と報じた。

この提案において、アサド大統領を含む立候補者が大統領職を争うことになるという。

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『クッルナー・シュラカー』(8月23日付)は、ルストゥム・ガザーラ政治治安部長が、アサド大統領の許可のもと、部内の大幅な人事改編を行ったと報じた。

この人事改編により、アレッポ支局長のハリール・ムッラー准将が警察に、ダルアー支局長のナースィル・アリー准将がアレッポ支局長に異動になった。ラタキア支局長、ハマー支局長、ヒムス支局長は異動とならなかった。

同報道によると、この異動はガザーラ部長の部員に対する不信感によるものだという。

国内の暴力

ダマスカス県では、『ハヤート』(8月24日付)は複数の反体制勢力筋の話として、マッザ航空基地周辺、アサーリー地区に対して、軍・治安部隊が激しい砲撃を加えた。

SANA, August 23, 2012
SANA, August 23, 2012

またカフルスーサ区に治安部隊が突入し、逮捕・摘発活動を行った。

カダム区では、反体制武装勢力が検問所を襲撃した。

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ダマスカス郊外県では、軍・治安部隊がダーライヤー市をヘリコプターなどを投入して攻撃し、地上部隊が突入した。

『ハヤート』(8月24日付)によると、突入に際して抵抗はなかった、という。

複数の活動家によると、反体制武装勢力はダーライヤー市から撤退していたという。

また別の活動家によると、ハジャル・アスワド市、ムウダミーヤ・シャーム市も砲撃を受けた。

シリア人権監視団によると、ダーライヤー市周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

シリア革命総合委員会などによると、スバイナ町、サイイダ・ザイナブ町、ブワイダ市などがヘリコプターの攻撃を受けた、という。

一方、SANA(8月23日付)によると、バービッラー市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、アレッポ県では、『ハヤート』(8月24日付)やSANA(8月23日付)によると、軍・治安部隊がアレッポ市内のキリスト教地区(タッル地区、ジュダイダ地区、スライマーニーヤ地区)を奪還した。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のスライマーン・ハラビー地区、シャッアール地区、サーフール地区、バーブ街道地区、ブスターン・カスル地区、サイフ・ダウラ地区、サラーフッディーン地区、ザバディーヤ地区、ハムダーニーヤ地区で、軍・治安部隊が砲撃、反体制武装勢力と交戦した。

一方、SANA(8月23日付)によると、アレッポ市のイザーア地区、サイフ・ダウラ地区、カスタル・ハラーミー地区、ハナーヌー地区、マイダーン地区、シャイフ・ヒドル地区、ダウワール・ジャンダル地区、サブウ・バフラート広場、アンサーリー地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力のアジトを攻撃するなど、掃討作戦を継続し、多数の戦闘員を殺傷、武器弾薬を押収した。

アナダーン市、マーリア市、アターリブ市、ジャラーブルス市などでも軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する掃討作戦を続けた。

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ダイル・ザウル県では、イラクの国境警備隊士官によると、シリア空軍の戦闘機がイラク領空(フサイバ地方)を朝8時に低空で侵犯し、イラク領空からブーカマール市に複数回攻撃を加えた。

領空侵犯は15分続いた。

ブーカマール市は『ハヤート』(8月24日付)によると、反体制武装勢力が市内の治安機関施設、国境警察の施設のほとんどを制圧している、という。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ガントゥー市が軍戦闘機の攻撃を受けた。

一方、SANA(8月23日付)によると、クサイル地方、タッルカラフ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ラジャート高原、アトマーン村、ウンム・ワラド村、シャイフ・マスキーン市などが軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、SANA(8月23日付)によると、フラーク市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の追跡を行い、複数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、SANA(8月23日付)によると、ガーブ地方にある反体制武装勢力の拠点3カ所を軍が破壊し、多数の戦闘員を殺傷、武器を押収した。

またサイジャル村で軍・治安部隊が反体制武装勢力を要撃し、戦闘員全員を殺害した。

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『ハヤート』(8月25日付)によると、各地で身元不明の遺体50体以上が発見された。

うち14体がダマスカス県タダームン区で、21体がアレッポ県で発見され、いずれも後ろ手に縛られ、頭を撃たれていた、という。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長は、政府・軍高官の離反に関して「マナーフ・トゥラースやリヤード・ヒジャーブは暫定政府において居場所はない。なぜなら彼らは最初から革命を支持していなかったからだ」と述べた。

『サフィール』(8月23日付)が伝えた。

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シリア国民評議会執行委員会メンバーでアッシリア民主機構代表のアブドゥルアハド・アスティーフー氏が、イード・フィトル期間にトルコとヨルダンの避難民キャンプを慰問した。

アッシリア・シリア政教青年調整連合なる組織が声明で明らかにした。

しかし「政府は国土の30%しか掌握していない」はずのシリア本国にシリア国民評議会のメンバーら在外の活動家が帰国する気配はない。

諸外国の動き

英『タイムズ』(8月23日付)は、アレッポ市で反体制活動をする武装勢力に英国人2人が参加していたと報じた。

トルコの同紙特派員はこの2人と会見、彼らはトルコで教練を受け、アレッポでの戦闘に参加した、という。

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SANA(8月23日付)がアナトリア通信の報道として伝えたところによると、トルコのハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)で、PKKがトルコ軍と交戦し、後者の兵士1人が死亡、5人が負傷した。

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AFP(8月23日付)によると、トルコと米国の高官がアサド政権打倒を加速させるための初の「作戦計画会合」を開催した。

同会合には、トルコ側からハリト・ジェヴィク外務副大臣、エリザベス・ジョーンズ駐トルコ米大使ほか、両国の軍・諜報、外交関係者が参加した。

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フランスのジャン・イヴ・ル・ドリアン国防大臣はFrance 24(8月23日付)に対して、シリアの領空全体への飛行禁止空域設定を否定しつつ、トルコ国境地帯からアレッポに至るシリア領空に飛行禁止空域設置については「検討に値する」と述べた。

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ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、シリア国内の化学兵器庫を安全に管理し、これらの兵器が「テロ集団」の手に落ちないことを保証するため、ロシアがシリア政府としっかりと協力すると述べた。

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国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長はニューヨークで記者会見を開き、シリア人避難民の問題に関して、シリア国内に避難民キャンプを設置する必要があるとの認識を示しつつも、シリア政府がこれに反対しており、また安保理内の対立ゆえに設置のための決議採択は困難だろうとの見方を示した。

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イタリアのジュリオ・テルツィ・ディ・サンタガタ外務大臣は、「数日中」にアサド政権崩壊後のシリアの将来に関する国際会議の開催を呼びかけると意思があることを明らかにした。

AFP, August 23, 2012、Akhbar al-Sharq, August 23, 2012、al-Hayat, August 24, 2012, August 25, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 23, 2012, August
24, 2012、al-Kurdiya News, August 23, 2012、Naharnet.com, August 23, 2012、Reuters,
August 23, 2012、al-Safir, August 23, 2012、SANA, August 23, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県の各地で激しい戦闘が続くなか、仏大統領はカタール首長と会談しアサド大統領の退任の必要性を改めて確認しあう(2012年8月22日)

国内の暴力

ダマスカス県では、『ハヤート』(8月23日付)によると、ダマスカス県南部で軍・治安部隊が大規模な砲撃を行った。

シリア人権監視団によると、ダマスカス県カフルスーサ区とダマスカス郊外県ダーライヤー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦し、戦闘には軍の攻撃ヘリコプターが参加した。

またダマスカス県のナフル・イーシャ地区、カダム区、ジャウバル区などで大規模な逮捕・捜索活動が行われたという。

さらに、ドゥンマル区では、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、乗っていた3人が死亡した。

 

『クッルナー・シュラカー』(8月22日付)などによると、『ティシュリーン』紙のマスアブ・ムハンマド・アウダッラー記者(スポーツ文化部、ダルアー県出身)がナフル・イーシャ地区の自宅で軍に射殺されたと報じた。

AKI(8月22日付)は、複数の消息筋の話として、軍・治安部隊がカフルスーサ区の住民少なくとも8人を家族らの前で処刑した、と報じた。

またムウダミーヤ・シャーム市では、処刑されたと見られる遺体40体が発見された、という。

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ダイル・ザウル県では、イラクのカーイム市のファルハーン・フタイハーン市長がロイター通信(8月22日付)に語ったところによると、ブーカマール市近くの反体制武装勢力が占拠する軍の基地と飛行場に対して、軍・治安部隊が攻撃を加えた。

ブーカマール市はそのほとんどが自由シリア軍の手に落ちているが、軍・治安部隊が奪還のため同市周辺に展開・包囲している、という。

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ダマスカス郊外県では、SANA(8月22日付)によると、ダーライヤー市で軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のハナーヌー地区、シャイフ・ヒドル地区、サーフール、バーブ街道地区、シャッアール地区、ザフラー地区、ハムダーニーヤ地区などで軍・治安部隊と反体制武装勢力の交戦があった。

またアナダーン市、フライターン市、カフルハムラ村、シャイフ・サイード地方では、軍・治安部隊が反体制武装勢力掃討のため砲撃を加えた、という。

AKI(8月22日付)は、アレッポ革命家連合なる組織のメンバーの話として、軍が病院や医療センターを狙って攻撃している、と報じた。

これに対して、SANA(8月22日付)によると、軍・治安部隊はアレッポ市のアンサーリー地区、フィルドゥース地区、サイフ・ダウラ地区、ダウワール・ブスターン・バーシャー地区、ハラク地区、スライマーン・ハラビー地区、ジャンドゥール交差点など各所で反体制武装勢力のアジト・拠点に突入・交戦し、多数の戦闘員を殺傷、大量の武器弾薬を押収した。

またアナダーン市、タッル・リフアト市、カルジーリーン市でも軍・治安部隊が反体制武装勢力に対する掃討作戦を行ったほか、トルコのガズィアンテップに続く街道で多数の戦闘員を逮捕した。

一方、軍・治安部隊が奪還した理学部地区、サイフ・ダウラ地区などでは復旧作業が開始された、という。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市郊外の村々が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハウラ地方が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

一方、SANA(8月22日付)によると、レバノン国境に近いクサイル地方ジュースィーヤで軍・治安部隊が反体制武装勢力を要撃するなどして、多数の戦闘員を殺傷した。

マヤーディーン(8月22日付)などによると、ジュースィーヤでの戦闘に巻き込まれて、レバノン人4人が死亡、10人が負傷した。

反体制勢力の動き

自由シリア軍国内合同司令部中央広報局のファフド・ミスリーなる活動家は声明を出し、自身が「国外」(パリ)でアフダル・ブラーヒーミー・シリア危機担当国連・アラブ連盟共同特別代表と会談し、現地情勢などを伝えた。

会談後の声明によると、ミスリーはブラーヒーミーに対して、「力という言葉」以外の何者もを理解しないアサド政権への強硬姿勢の必要、アナン前特使のミッションが破綻した現実、ロシアやイランによるアサド政権支援の実態などを伝えた、という。

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シリア国民評議会は声明を出し、ダマスカス郊外県ムウダミーヤ・シャーム市での戦闘機による空爆を「もっとも残忍な犯罪」と批判した。

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反体制組織のシリア記者連盟はアレッポで取材中に死亡した山本美香氏に弔意を示した。

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シリア民主フォーラムは、民主的変革諸勢力国民調整委員会によるアサド政権と反体制武装勢力の双方への一時停戦呼びかけに関して、「シリア革命の現状や成果を読み取れていない」と批判、拒否する意思を示した。

レバノンの動き

ベカーア県を拠点とするジャアファル家は声明を出し、シリア国内で拉致されているレバノン人との連帯の意思を示す一方、民兵を組織しているとの情報を否定した。

諸外国の動き

フランスのフランソワ・オランド大統領はカタールのハマド・ビン・ハリーファ国王と会談し、シリア情勢について協議した。

大統領府によると、会談において、オランド大統領は、アサド大統領の退任がなければ政治的解決もないと改めて強調し、自由で民主的なシリア建設に向けて専心するとの意思を示した、という。

またフランス、カタールの両国はシリアの政治的転換を実現するため努力を調整することで合意した、という。

一方、フランスのジャン・マルク・エロー首相は、シリアの反体制武装勢力に通信機器など非軍事的な物資を送ったことを明らかにした。

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ジェフリー・フェルトマン米国務次官補は、イランが国連決議に違反してシリアに武器を供与していると批判した。

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英国のデヴィッド・キャメロン首相は、英国、米国、フランスがシリアの反体制勢力を支援する方法を検討していると述べた。

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シリア軍のヨルダン領内への越境砲撃によって子供5人が負傷した事件を受け、シリア国民救済ヨルダン委員会は、バフジャト・スライマーン駐ヨルダン・シリア大使の国外追放を求めた。

スライマーン駐大使は、ヨルダン外務省の呼び出しに対して、イード休暇を理由に呼び出しを拒否し、シリア本国に一時帰国した。

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ロイター通信(8月22日付)は、トルコ高官の話として、過去24時間でシリア人約2,500人が暴力を避けて、トルコ領内に避難してきたと報じた。

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ロシア外務省高官は、ロシア『コメルサント』(8月22日付)紙に対して、シリア政府との「秘密裏の対話」で、シリア政府が化学兵器を反体制武装勢力弾圧において使用しないとの回答を得た、と述べた。

AFP, August 22, 2012、Akhbar al-Sharq, August 22, 2012、AKI, August 22, 2012、al-Hayat, August 23, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 22, 2012, August 23, 2012、al-Kurdiya
News, August 22, 2012、al-Mayadin, August 22, 2012、Naharnet.com, August
22, 2012、Reuters, August 22, 2012、SANA, August 22, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

日本人ジャーナリストの山本美香氏がアレッポ市で軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘に巻き込まれ死亡、民主統一党メンバーがイラク・クルディスタン地域のエルビルでシリア国民評議会と初めて接触(2012年8月21日)

シリア政府の動き

Middle East Online(8月21日付)などは、モスクワ訪問中のカドリー・ジャミール経済問題担当副首相兼国内通商消費者保護大臣とアリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣が記者会見を開いた。

Kull-na Shuraka', August 21, 2012
Kull-na Shuraka’, August 21, 2012

記者会見でジャミール副首相は、「我々の立場は当初から明白で、それは前提条件なしで対話に向かわねばならないというものである。なぜなら対話開始の前提条件を示すことで、対話の開始が妨げられるからだ」と述べた。

そのうえで、「交渉のプロセスにおいて、すべての問題を検討し得る。我々は、この問題(大統領退任)でさえ検討する準備がある」と付言し、反体制勢力との交渉でアサド大統領の退任に関して議論する準備があることを認めた。

またシリアでの化学兵器使用の可能性をめぐる20日のバラク・オバマ米大統領の発言に関して、「選挙のためのプロパガンダに過ぎない」としたうえで、越境攻撃を伴う米国の軍事介入など「不可能だ」と述べた。

そして「西側は直接介入の口実を探している…。しかしロシアと中国の拒否権発動後に明らかとなった国際社会の姿勢を彼らは理解していない」と批判した。

一方、ハイダル国民和解問題担当国務大臣は、「国民和解のための政治プロセスは暴力停止後に開始されねばならず、暴力停止が政治プロセスの前提とならなければならない。なぜなら…、軍事的戦闘の圧力のもとで政治プロセスに入ることはできず、そうした圧力があると別の種類のプロセスに至ってしまうからである」としたうえで、「暴力停止は…発砲を停止したうえで、合法的な武装、すなわち国家の武装のみを承認し、違法な武器の解除の仕組みを案出する…といった行程表が必要」との見方を示した。

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SANA(8月21日付)は、ワーイル・ハルキー首相がダマスカス県マッザ区で住民が避難生活を送る学校などを視察し、国際機関やNGOと協力のもと、関係機関が反体制武装勢力によるテロ活動の被害者への住宅供給などに努力していることを強調したと報じた。

SANA, August 21, 2012
SANA, August 21, 2012

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『クッルナー・シュラカー』(8月21日付)は、レバノンのミシェル・サマーハ元情報大臣のテロ容疑に関与しているとされるアリー・マムルーク国民治安会議議長がすでに粛清されたか、厳重な警備のなか拘置されている、と報じた。真偽は定かでない。

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が早朝ムウダミーヤ・シャーム市に突入し掃討作戦を本格化させた。

地元調整諸委員会によると、軍・治安部隊は反体制活動家の追跡・捜索を行い、少なくとも活動家23人を処刑し、数十人の遺体が発見された。

またシリア人権監視団によると、ビラーリーヤ村、ナシャービーヤ町、バービッラー市、ヤルダー市、ダイル・アサーフィール市、ハジャル・アスワド市などを軍のヘリコプターが攻撃し、ダーライヤー市、アルトゥーズ町、ドゥマイル市、ザバダーニー市にも砲撃が加えられた。

これに対し、SANA(8月21日付)によると、ムウダミーヤ・シャーム市で、当局が大量の武器弾薬を発見、押収した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区で遺体6体が発見された。

複数の目撃者によると、マッザ区で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、兵士4人が死亡し、複数が負傷した。

またタダームン区、カッザーズ地区に攻撃ヘリコプターが攻撃を加えたほか、カダム区、アサーリー地区、ダッフ・シューク地区などが砲撃を受けた、という。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のスライマーン・ハラビー地区、カーディー・アスカル地区、サーフール地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦した。

これに対して、SANA(8月21日付)は、アレッポ市タッル地区、ジュダイダ地区、ファルハート広場などを軍・治安部隊が完全に制圧し、外国人戦闘員を含む多数の戦闘員を殺傷した、と報じた。

また同市のザバディーヤ地区、カラム・マイサル地区、ファイド地区、アルクーブ地区、マシャーリカ地区、ブスターン・ザフラ地区、マーリア市、アアザール市では、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、逮捕した、という。

一方、自由シリア軍のアレッポ県軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐がAFP(8月21日付)に対して、「アレッポ市の60%以上を制圧した」と発表した。

アカイディー大佐によると、制圧した地区は30以上にのぼり、そのなかには、サイフ・ダウラ、ブスターン・カスル、マシュハド、アンサーリー、ハナーヌー、サーフール、ブスターン・バーシャー、シャイフ・サイード、フィルドゥース、カッラーサなどが含まれる、という。

またサラーフッディーン地区は50%制圧下にある、という。

しかしAFP(8月21日付)によると、ダマスカスの治安筋は、「こうした言葉は根拠がない…。テロリストはいかなる前進もしていない。逆に軍が少しずつ前進している」と否定した。

また「軍は破壊分子の拠点に武器弾薬が届くのを阻止するべくアレッポを砲撃している…。この戦闘には長い時間がかかるだろう」と付言した。

シリア人権監視団は、トルコ人、レバノン人、米報道機関に属すアラブ人を含む3人の記者がアレッポ県で取材中に失踪したと発表した。

これを受け、ジャディード・チャンネル(8月21日付)は、アレッポ県で取材中に失踪したとされるユムナー・ファウワーズ記者が拉致されていないことを確認したと報じた。

また、フッラ・チャンネル(8月21日付)は、20日にシリアに取材のために入国したバッシャール・ファフミー記者、クネイト・ウナル記者がアレッポで拉致・拘束されたと報じた。

これに先立って、アーザーズ市の反体制武装活動家のアフマド・ガザーリー大佐がユーチューブ(8月21日付)でフッラ・チャンネルの記者2人が軍に拉致・拘束されたと発表した。

一方、日本人ジャーナリストの山本美香氏がアレッポ市スライマーン・ハラビー地区で取材中に軍・治安部隊と反体制武装勢力の戦闘に巻き込まれ、死亡した。

山本氏とともに取材を行っていた佐藤和孝氏によると、山本氏らはトルコからシリア国内に入り、反体制武装勢力が占拠する地区で現地の惨状を取材していた。

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ヒムス県では、SANA(8月21日付)によると、クサイル地方で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員3人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ニウマーン市、タフタナーズ市、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、アリーハー市、ザルダーナー市、タルマラー市、カフルサジュナ村、ラカーヤー村などを軍・治安部隊が砲撃した。

一方、SANA(8月21日付)によると、国境警備隊がトルコ領内からの潜入を試みる戦闘員を撃退した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市、ナーフタ町、インヒル市、東ムライハ町、東ガーリヤ村、西ガーリヤ村、ブスル・ハリール市、ハイト村、ラジャート高原、スーラ町に対して軍が砲撃・空爆を加えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市を軍が空爆した。

一方、ロイター通信(8月21日付)は、自由シリア軍の複数の消息筋の話として、軍・治安部隊がブーカマール市内の治安機関の施設2棟を放棄した、と報じた。

反体制勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(8月21日付)は、自由シリア軍の70以上の調整組織、大隊が作成した「シリア革命統一戦線発足文書」を入手したと伝えた。

同文書(未発表)は、国内で反体制武装闘争を行う諸組織の統合をめざすもので、発足が宣言される統一戦線には、調整、地元組織、学生、ビジネスマン、事業家、専門家、自由シリア軍の諸大隊が参加するという。

なお国内の反体制武装闘争を統括しているとされる自由シリア軍国内合同司令部との関係は不明である。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会国民評議会議長のフサイン・アウダート氏は、同委員会によるアサド政権と反体制武装勢力の双方への一時停戦呼びかけに関して、「シリア自国民の運動、栄光ある蜂起に奉仕しない」と批判し、こうしたイニシアチブがすべての反体制勢力による包括的国民大会での合意を必要とすると主張した。

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トルコで暮らす自由シリア軍司令官のリヤード・アスアド大佐は、ダマスカス郊外県でのハッサーン・ミクダード氏の誘拐が「レバノンで不和と不安定を作り出そうとする政権のゲーム」だとしたうえで、自由シリア軍の犯行ではないと断じた。

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シリア国民評議会は、レバノン国内で過去数日の間にシリア人36人が誘拐されたと発表し、レバノン当局による対応の遅れを非難した。

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『クッルナー・シュラカー』(8月21日付)は、反体制組織のサルキーン市調整が、ダマスカス郊外県のムウダミーヤ・シャーム市、タッル市、ダマスカス県カーブーン区への空爆を行ったパイロット2人の名前を公表した。

空爆を行ったとされるのは、バドル・ハドラ大佐(MiG23パイロット)とバッサーム・カーリム大佐(Sukhoi22パイロット)。

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シリア国民評議会のアブドゥルバースィト・スィーダー事務局長がフランスのフランソワ・オランド大統領と会談した。

会談後、スィーダー事務局長は、暫定政府樹立を「早急に宣言するための真剣な活動」がシリアの諸勢力との協議を通じて進行中だと述べた。

また「我々は早急に国内に移動し、この政府(暫定政府)が国内での義務を果たすこと」を望んでいると述べた。

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シリア国民変革潮流は声明を出し、アレッポで取材中に死亡した山本美香氏に関して、アサド政権が外国の記者を平然と殺害している、と批判した。

クルド民族主義勢力の動き

クルディーヤ・ニュース(8月21日付)は、複数のシリア・クルド人の話として、シリア最高委員会が8月初めにイラク・クルディスタン地域のエルビルに使節団を派遣し、シリア国民評議会の代表と会談していたと報じた。

シリア最高委員会のムスタファー・ウースー(渉外委員会)によると、使節団(3人)のなかには民主統一党メンバーが含まれており、同党がシリア国民評議会と接触したのはこれが初めてで、会談において委員会は、クルド人の権利の承認の是非が議論されたという。

レバノンの動き

20日にトリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区で発生した住民同士の衝突は21日も続き、ジャディード・チャンネル(8月21日付)などによると、少なくとも4人が死亡、数十人が負傷した。

また事態収拾のために展開した軍の兵士4人も負傷した。

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ムハンマド・カッバーラ議員(トリポリ無所属ブロック代表)は、「軍が無実の住民に向かって無差別に発砲している」と非難、「シリア政府がアレッポ、ダイル・ザウル、ヒムス、ダルアー、ダマスカスで犯した犯罪から注意を反らそうとして、バーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区での不和を作り出そうとしていた」と断じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、「我々がシリアで目の当たりにしている現状を踏まえると、現時点で、講じられている措置は不十分に思われる。しかし、我々はこうした方法以外に道はないと考えている」と述べた。『ハヤート』8月22日付などが報じた。

またラブロフ外務大臣は中国の外交官との会談後、両国が「国際法、国連憲章に基づく諸原則を断固として遵守し、それらを侵害することを許さない」と述べ、アサド政権が化学兵器を使用した場合、軍事介入もあり得ると示唆したバラク・オバマ米大統領の姿勢を牽制した。

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米国務省のデヴィッド・ロビンソン移民担当国務次官補 はシリア情勢に関して「世界最悪の危機」と評した。

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トルコのガズィアンテップ市での20日の車爆弾の爆発に関して、トルコ高官は当局がシリアおよびPKKの関与を調査していると述べた。『アフバール・シャルク』(8月22日付)が伝えた。

しかしPKKに近いウェブサイト「ユーフラテス・ニュース」(8月21日付)は事件への関与を否定するPKKの声明を転載している、という。

AFP, August 21, 2012、al-Hayat, August 22, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 21, 2012, August 22, 2012、al-Kurdiya News, August 21, 2012、al-Jadid Channel, August 21, 2012、Middle East Online, August 21, 2012、Naharnet.com, August 21, 2012、Reuters, August 21, 2012、SANA, August 21, 2012、Youtube, August 21, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主的変革諸勢力国民調整委員会が国内での反体制勢力の大会を準備、オランド仏大統領が大統領がブラーヒーミー共同特別代表と会談するも「アサド大統領の退任以外に解決策はない」と主張(2012年8月20日)

国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(8月21日付)など各市は、複数の活動家などの話として、ダーイヤー市で軍のヘリコプターによる攻撃で少なくとも12人が死亡した、と報じた。

またロイター通信(8月20日付)によると、ムウダミーヤ・シャーム市はマッザ航空基地から派遣された部隊やスーマリーヤの第555旅団によってほぼ包囲され、砲撃により22人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団や地元調整諸委員会によると、カダム区、アサーリー地区、タダームン区、ジャウバル区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、カーブーン区で射殺された遺体12体(うち2体は子供)が発見された。

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ダルアー県タッル・シハーブ町に面するヨルダンのタッラ市に迫撃砲が4発着弾し、5人の子供が軽傷を負った。

ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣によると、ヨルダン政府はバフジャト・スライマーン駐ヨルダン・シリア大使を呼び出そうとしたが、同大使はイード休暇を口実に応じなかった、という。

また、地元調整諸委員会などによると、ダルアー市、フラーク市などで戦闘があり、5人が死亡した。

一方、SANA(8月20日付)によると、フラーク市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、タッル・リフアト市で空爆により少なくとも2人が死亡した。

またアレッポ市スライマーン・ハラビー地区、サイフ・ダウラ地区、イザーア地区、ブスターン・カスル地区、バーブ街道地区、サラーフッディーン地区などで交戦があった。

自由シリア軍によると、アレッポ市のタッル地区、マアーディー地区、ジュダイダ地区を軍・治安部隊との戦闘のちに制圧した。

一方、SANA(8月20日付)によると、アレッポ市では、サイフ・ダウラ地区、ブスターン・バーシャー地区、バーブ・ハディード地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月20日付)によると、ダイル・ザウル市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(8月20日付)によると、トルコ国境から8キロの距離にあるカスタル・マアーフ町で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

アラビーヤ(8月20日付)もシリア軍がカスタル・マアーフ町に戦車や戦闘機で攻撃を開始したと報じた。

同地方は同市は自由シリア軍が占拠している、という。

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ハマー県では、SANA(8月20日付)によると、ハマー市、サラミーヤ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。

シリア政府の動き

SANA(8月20日付)は、シリア情勢を「内戦」と評したブラーヒーミー共同特別代表の発言に関して、外務省高官が「事実に反する。内戦はシリアに陰謀を企む者の頭のなかにのみ存在する…。シリアで起きていることはシリア国民に対するテロ行為」と非難したと報じた。

反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長はAP(8月20日付)に対して、同委員会が国内での反体制勢力の大会を行う準備を先月から行っていることを明らかにした。

同大会にはロシア、EUなどにも参加を呼びかけており、出席の約束をとりつけている、という。

マンナーア氏はまた、ハイサム・マーリフ弁護士らカイロの活動家が進める暫定政府構想に関して、カイロでの会合に関していかなる合意もなく、暫定政府に関する議論もなされなかったと非難した。

さらに「西側・湾岸諸国に忠誠を誓う反体制勢力は、資金面、情報面で支援を受けることで甘やかされており、虚栄心に苛まれている」とシリア国民評議会を暗に批判、国際的な人権団体が、公然と拷問・殺戮の煽動している在外の反体制活動家の起訴を検討していることを明らかにした。

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シャッファーフ(8月20日付)はレバノンの複数の消息筋(8月20日付)の情報として、空軍情報部長のジャミール・ハサン少将が、モスクワで死亡したと報じた。

同消息筋によると、ハサン少将はアースィフ・シャウカト少将らを狙った7月のテロで重傷を負い、モスクワに搬送されていたという。

搬送されていた高官は当初、マーヒル・アサド大佐だとされ、「両脚を失った」、「片足を失った」といった情報が錯綜したのに、ハサン少将の死亡説が浮上したかたちである。

なおシリア情報省はSANA(8月20日付)を通じて「軍要人の死亡に関する報道には根拠がない」と否定した。

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自由シリア軍のカースィム・サアドッディーン大佐はユーチューブ(8月20日付)を通じて新内規を発表した。

同内規は、自由シリア軍のメンバーに国際法に準じて、捕虜の拷問・処刑を禁じる一方、政党・政治組織の参加などの政治プロセスの参加を禁じている。

クルド民族主義勢力の動き

アレッポ大学教授でシリア・クルド国民評議会の無所属メンバーのファールーク・イスマーイール氏はシリア国民評議会からの脱会を宣言した。

脱会の理由に関して、イスマーイール氏はクルディーヤ・ニュース(8月20日付)に、シリア・クルド国民評議会がイラク・クルディスタン自治政府側に「売却された」と述べる一方、同評議会の「圧政」を非難した。

レバノンの動き

北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区で住民が衝突した。

LBCI(8月20日付)は、衝突のきっかけは「花火の打ち上げ」で、AFP(8月20日付)によると、激しい銃撃戦が少なくとも6人が負傷した。<

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Sky News(8月20日付)は、シリア司法当局が反体制武装勢力に資金供与を行っているとされる複数のレバノン人を起訴したと報じた。

ムハンマド・マルワーン・ルージー・ダマスカス第一検事長はマナール(8月20日付)に対して、シリアの司法当局が、反体制武装勢力への支援を行うレバノンの国民議会議員ら複数の政治家に対する逮捕状を準備している、と述べた。

ルージー検事長は容疑者の氏名を明言しなかったが、マナールは、サアド・ハリーリー前首相、ハーリド・ダーヒル議員、ウカーブ・サクル議員らが含まれていると報じた。

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ミクダード家連盟のマーヒル・ミクダード代表は、イード・フィトルに合わせて1人を釈放したが、イード明けに活動を再開すると述べ、ハッサーン・ミクダード氏が釈放されない場合、さらなるシリア人拉致を行うと脅迫した。

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レバノン国内で拉致されていたシリア人権活動家のムハンマド・アーディル・スライマーン・ムハンマド氏が釈放された。

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NNA(8月20日付)は、ベカーア県バアルベック市でシリア人のハーリド・ムハンマド・マシュハダーニー氏が覆面をした4人組に誘拐された、と報じた。

またベイルート南部郊外でもシリア人のイブラーヒーム・アフマド・ヤフヤー氏が19日午後に誘拐され、以前消息不明だという。

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『ハヤート』(8月21日付)は、公式筋の話として、ベイルートで17日に誘拐されたトルコ人のアブドゥルババセト・アルスラン氏が、アレッポ県で拉致されたレバノン人巡礼者の家族によって拉致されていると報じた。

諸外国の動き

フランスのフランソワ・オランド大統領が、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。

大統領府によると、オランド大統領はブラーヒーミー共同特別代表に対して、「バッシャール・アサド退任以外にシリアで政治的解決はない」との一方的な主張をした、という。

一方、ブラーヒーミー共同特別代表はフランスが「シリア情勢すべてにおいて重要な国」だと伝えた、という。

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フランスのロラン・ファビウス外務大臣はRTL(8月20日付)に対して、「(シリアでの)戦争には毎月約10億ユーロかかっている…。彼(アサド政権)にはロシアとイランの支援がなければ数ヶ月分の(資金の)備蓄しかないと考えている。それゆえ、少なくともロシアとの対話がなされなければならない」と述べた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、『ヒュッリイェト』(8月20日付)に対して、トルコがシリア人避難民を10万人以上収容できず、避難民の流入を避けるための安全地帯をシリア領内に設置せざるを得ないと述べた。

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バラク・オバマ米大統領は記者会見で、シリアでの化学兵器使用の可能性が指摘されている点に関して、「越えてならない一線だ…。(シリアの化学兵器は)イスラエルを含む地域の同盟国の問題でもある」と述べ、米国による軍事介入の可能性もあると示唆した。

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深夜、トルコ南部のガズィアンテップ市で爆弾を積んだ車が爆発し、12歳の子供1人を含む9人が死亡した。

AFP, August 20, 2012、Akhbar al-Sharq, August 22, 2012、Alarabia.net, August 20, 2012、al-Hayat, August 21, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 20, 2012、al-Kurdiya News, August
20, 2012、LBCI, August 20, 2012、al-Manar, August 20, 2012、Naharnet.com,
August 20, 2012、NNA, August 20, 2012、Reuters, August 20, 2012、SANA, August
20, 2012、al-Shaffāf, August 20, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がイード・アル=フィトルに際しムハージリーン区内のモスクで礼拝、シリア国民評議会が「(アサド大統領の進退を判断するのが)時期尚早」としたブラーヒーミー共同特別代表の発言を批判(2012年8月19日)

シリア政府の動き

バッシャール・アサド大統領はイード・フィトルを祝して、ムハージリーン区にあるハマド・モスクで礼拝した。

SANA, August 19, 2012
SANA, August 19, 2012

礼拝には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ムハンマド・サイード・バヒーターン・バアス党シリア地域指導部副書記長、ジハード・ラッハーム人民議会議長、ワーイル・ハルキー首相、アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、ムハンマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーらが参列した。

大統領が公の場に「生」出演したのは、7月18日のダマスカス県中心でのダーウド・ラージハ国防大臣らを狙った爆弾テロ以降初めて。

イードなどでの大統領の礼拝は最近は旧市街にあるウマイヤ・モスクで行われ、その後、政府首脳や宗教関係者に謁見を受けるのが恒例となっていたが、治安上の問題で大統領府に近いモスクが礼拝場所に選ばれものと思われ、礼拝時間もたった11分だった。

SANA, August 19, 2012
SANA, August 19, 2012
SANA, August 19, 2012
SANA, August 19, 2012
SANA, August 19, 2012
SANA, August 19, 2012

なお各紙はアサド大統領の礼拝にファールーク・シャルア副大統領が参列しなかったと報じたが、副大統領が宗教行事などで大統領と同席することほとんどはない。

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SANA(8月19日付)は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣がツイッターで、「ファールーク・シャルア副大統領に代わって自身が副大統領に任命される」とつぶやいたとの一部メディアの報道を事実無根と否定した。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市イザーア地区などで軍・治安部隊による砲撃が続いた。

また複数の活動家によるとマンビジュ市での砲撃で数十人が死亡した。

一方、SANA(8月19日付)によると、アレッポ市内各所で「傭兵テロ集団」(反体制武装勢力)を追跡し、外国人を含む多数の戦闘員を殺傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市で女性1人が射殺された。

またドゥライキーシュ市で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と激しく交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市が軍・治安部隊の砲撃を受けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員1人が死亡した。

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シリア人権監視団によると、イード・フィトルに合わせて、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ハマー県の農村各所で政権打倒を求める実施が行われ、ユーチューブなどではデモとされる映像がアップされた。

反体制勢力の動き

シリア国民評議会は、「アサド大統領が去らねばならないというのは時期尚早であると」とのアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の発言(ロイター通信8月18日付)に関して声明を出し、シリア国民に謝罪するよう求めた。

諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、18日付のロイター通信の報道に関して、ジャズィーラ(8月19日付)で「アサドが去るというのが時期尚早だとは言っていない」と否定した。

またシリア国民評議会がこの発言をめぐってブラーヒーミー共同特別代表に謝罪を求めていることに関して、「彼らが連絡し、そのことを尋ねることはできた…。シリア国民評議会を歓迎する。しかしジャズィーラを通じてではない」と答えた。

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ロイター通信(8月19日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、イギリスとドイツの諜報機関が反体制勢力にシリア軍の動き、とりわけアレッポ市とダマスカス県での動きに関する極秘情報を提供し支援している、と報じた。

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フランスのレオン・ファビウス外務大臣は、燃料切れでエール・フランスの第562便(ボーイング777)がダマスカス国際空港に緊急着陸した件に関して、『パリジャン』(8月19日付)に、「シリア当局が乗客の身元を検査すると決定するかどうか一瞬でも想像してみたまえ。緊急着陸は非常にばかげている」と非難した。

同旅客機には、185人が搭乗しており、そのなかにはパトリ・パオリ駐レバノン・フランス大使やアサド政権に批判的なレバノンの要人が乗っていた、という。

またエール・フランスの乗務員は、燃料費を支払うに十分な現金があるかを確認するため、乗客に財布を明けさせた、という。

ただし、エール・フランスの報道官によると、この措置は「きわめて異例な状況下での…予防的措置だった」と弁明、幸い乗客から現金を借りることなく燃料の提供が受けられたとしている。

第562便はその後、ダマスカス国際空港を離陸し、キプロスを経て、8月16日にベイルート国際空港に到着した。

AFP, August 19, 2012、Akhbar al-Sharq, August 19, 2012、al-Hayat, August 20, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 19, 2012、al-Kurdiya News, August
19, 2012、Naharnet.com, August 19, 2012、Reuters, August 19, 2012、SANA, August
19, 2012などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.