1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃をめぐる国連安保理緊急会合:米国、英国、フランスはイスラエルではなく、イランを非難(2024年4月2日)

国連安保理緊急会合(議長:ヴェネッサ・フレージャー・マルタ常駐代表)が米ニューヨークにある国連本部で開催された。

**

ロシアのワシリー・ネベンジャ駐国連大使は以下の通り発言した。

ロシアは、シリアの領土に対して今も行われている攻撃を、この国の主権と領土保全に対する重大な侵害とみなし、強く非難する。
我々は、紛争をさらに激化させることを目的としたイスラエルによるこうした攻撃的な行動を容認することは決してできず、阻止されなければならないとの姿勢に基づいている。我々は、イスラエルに対して、シリアや他の近隣諸国における挑発的な武力行使を放棄するよう強く求める。こうした行為は、地域全体において極めて深刻なリスクと結果をもたらしかねない。
国連安保理決議第2728号の即時停戦の要求にもかかわらず、死傷者の数は増加を続けている。
米国の黙認のもと、イスラエル指導部が、法的拘束力のある安保理の決定を露骨に無視していることを大いに懸念している。
我々は国際社会に対し、シリアの主権と外交財産の不可侵性を侵害するイスラエルの無謀な行動を無条件で非難するよう求める…。イスラエルの侵略は、国連憲章の規定と安保理および総会の関連決議だけでなく、外交および領事関係に関するウィーン条約の基本原則も無視している。
我々は、イラン外交施設に対するイスラエルの行動を公正に評価してくれることを期待している。

そのうえで、この攻撃によって事態が悪化した場合、攻撃を非難していない米国、英国、フランスが全面的にその責任を負うことになるだろうと強調した。

**

中国の馬朝旭国連大使は、国連憲章と国際法への深刻な違反だと非難したうえで、「国際法のレッドラインと国際関係の基本的な基準がたびたび違反されている」と警鐘を鳴らした。

**

フランスのニコラ・ドゥ=リビエール国連大使は、ハマースとイスラエルの戦闘が始まった昨年10月7日以降、イランと地域におけるその協力者は事態のエスカレートに思い責任を負っているとしたうえで、国際社会が緊張を緩和するためにあらゆることを行い、すべての当事者に自制を呼びかけねばならないと主張した。その一方で、シリアに対しては、国連安保理決議第2254号に沿った政治プロセスに専念するよう呼びかけた。

**

日本の志野光子国連大使は、イスラエルによる駐シリア・イラン大使館爆撃に伴われるであろう事態を深い懸念をもって注視しているとしたうえで、すべての当事者に自制を呼びかけた。

**

英国は、外交施設の不可侵性や外交官および領事職員の保護が重要だとしつつ、地域を不安定化させようとするイランの役割は受け入れられないと非難、イランの支援を受けるハマース、パレスチナ聖戦機構、ヒズブッラー、シリアとイラクの民兵、フーシー派は国際船舶や多国籍軍への攻撃に対して責任があると非難した。

**

米国は、シリアでの爆撃に関与しておらず、事前に承知しておらず、また標的となったビルが何だったのかを確認してないと強調する一方、イランとそのプロキシ、協力組織は地域の緊張を高めることを回避する必要があると主張した。また、イランは、地域情勢に乗じてイスラエルなどへの代理戦争をエスカレートさせてはならないとの米国の警告を無視してきたと非難した。

**

イランのザフラー・エルシャーディー駐国連大使も以下の通り発言した。

米国は…(中東)情勢に乗じて、シリアと地域を不安定化させようとしている。(ガザ地区で)イスラエル政権が犯したすべての犯罪に責任があるのは米国だ。

**

シリアのクサイ・ダッハーク国連常駐代表は、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関して、外交使節やその職員の保護を定めた国連憲章と国際監修に違反していると非難、米政権がイスラエルによって繰り返される攻撃に対して完全なる責任を負っている、と主張した。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、RIA Novosti, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

グテーレス国連事務総長は1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃を非難するとともに、当事者に自制を呼びかける(2024年4月2日)

ステファン・デュジャリック国連事務総長付報道官は、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃とこれによって死傷者が出たことを、アントニオ・グテーレス事務総長が非難し、外交・領事館および職員の不可侵原則が国際法に従ってあらゆる場合に尊重されなければならないことを確認したと述べた。

また、グテーレス事務総長はすべての当事者に対し、最大限の自制を図り、さらなるエスカレーションを避けるよう呼びかけていると付言、いかなる誤算も、すでに脆弱な地域での紛争拡大につながり、民間人に壊滅的な結果をもたらす可能性があると警鐘を鳴らした。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのハーメネイー最高指導者は1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関してメッセージを発表し、報復を示唆(2024年4月2日)

イランのアリー・ハーメネイー最高指導者は公式サイトにメッセージを掲載し、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関して、「我々の勇敢な者たちは邪悪な政体を罰するだろう。我々は彼らにこの犯罪を後悔させ、同様の犯罪を後悔させるだろう」と表明、報復を示唆した。

イランのエブラーヒーム・ライースィー大統領は1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃を非難した。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スタノ欧州対外活動局報道官はイスラエルを非難せず、当事者らに自制を呼びかける(2024年4月2日)

欧州対外活動局のピーター・スタノ報道官は、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関して、「イスラエルが行ったとされる攻撃(the alleged Israeli strike)に危機感を募らせている」としたうえで、「地域情勢が緊張しているなかで、自制することが何よりも重要だ。なぜなら、地域におけるさらなる緊張は誰の利益にもならないからだ」と述べた。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イエメンのアンサール・アッラー(蔑称フーシー派)のクフーム政治局員は「イスラエルを抑止するため、強力で世界を震撼させるような対応がなければならない」と表明(2024年4月2日)

イエメンのアンサール・アッラー(蔑称フーシー派)のアリー・クフーム政治局員はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/alialqhoom)を通じて、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃を非難、「犯罪政体(イスラエル)を抑止し、自由諸国、アラブ・イスラーム諸国民に対する犯罪と侵略を続けさせないため、強力で世界を震撼させるような対応がなければならない」と表明した。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア、キューバ、ベネズエラ、アフガニスタン、ベラルーシ、トルコ、サウジアラビア、中国、エジプトは1日のイスラエルが駐シリア・イラン大使館への爆撃を非難(2024年4月2日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関して、「現時点では結論を急ぐつもりはないが、いずれにせよ、このような攻撃の実施は国際法のあらゆる基礎への違反であり、侵略行為だ」と述べた。

**

1日にイスラエルが駐シリア・イラン大使館に対して行った爆撃に関して、キューバのブルーノ・ロドリゲス・パリラ外務大臣、ベネズエラのイワン・ギル外務大臣、アフガニスタン外務省のアブドゥルカッハール・バルヒー報道官、ベラルーシ外務省、トルコ外務省 、サウジアラビア外務省、中国外交部汪文斌報道官、エジプト外務省のアフマド・アブー・ザイド報道官、アラブ連盟、イスラーム協力機構(OIC)、チュニジア外務省は声明を出し、イスラエルの攻撃を非難、犠牲者に哀悼の意を示した。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カービー米国家安全保障会議(NSC)戦略コミュニケーション調整官、シン国防総省副報道官らは1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃への米国の関与を否定(2024年4月2日)

NBC(4月2日付)は、米匿名当局者2人の話として、ジョー・バイデン米政権が1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関して、攻撃が行われることを事前に承知しておらず、攻撃にも参加しなかったとイラン側に直接伝えた、と報じた。

NBCはまた、別の政府関係者2人の話として、米政府はイスラエル軍機が離陸した時点で攻撃が行われるとの連絡を受けたが、標的については知らされていなかったと付言した。

**

米ホワイトハウスのジョン・カービー国家安全保障会議(NSC)戦略コミュニケーション調整官は会見で、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関して、米国は一切関与していないと述べた。

**

サブリナ・シン米国防総省副報道官は、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃に関して、標的となった施設が「どのような施設だったのかは分からない…。どのような建物だったのか詳細な情報は持っていないが、我々は外交施設への攻撃を支持しない」と述べた。

また、「米国はダマスカスへの攻撃についてイスラエルから通知を受けていなかった」と付言した。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、NBC News, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃による死者総数は14人に(2024年4月2日)

シリア人権監視団は、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃による死者数が14人となったと発表した。

死者の内訳は、ゴラン解放シリア抵抗のメンバー(シリア人)5人、レバノンのヒズブッラーのメンバー1人、イラン人8人(うちイラン・イスラーム革命防衛隊士官7人)。

**

また、IRIB(4月2日付)は、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃で、シリア人6人が死亡したと伝えた。

**

ハサン・ガッバーシュ保健大臣は、SANA(4月2日付)に対して、1日のイスラエルによる駐シリア・イラン大使館への爆撃によるシリア人の死者が4人、負傷者が13人に達していることを明らかにした。

AFP, April 2, 2024、ANHA, April 2, 2024、IRIB, April 2, 2024、‘Inab Baladi, April 2, 2024、Reuters, April 2, 2024、SANA, April 2, 2024、SOHR, April 2, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル南部のエイラート市の海軍基地が攻撃を受ける:これと前後してイラク・イスラーム抵抗が「我が領土の占領地」内にある重要標的を攻撃したと発表(2024年4月1日)

イラク・イスラーム抵抗は午前1時42分、テレグラムのアカウントを通じて声明を出し、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃への報復として、「我が領土の占領地」内にある重要標的を攻撃した、と発表した。

**

これに関連して、イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前2時26分、エイラート市とヘヴェル・エイロトでの敵航空機1機の侵入に対する警戒警報が発令されたのを受け、イスラエル軍が東方からイスラエル領に向かって飛来する不審な飛翔体を確認。飛翔体はエイラート湾地域に墜落、負傷者はなく、被害は建物の軽微な損害にとどまった。

午後1時37分、早朝の不審な飛翔体は、エイラート市のイスラエル軍基地に墜落した。

午後11時45分、ダニエル・ハガリ報道官の以下の発言を転載――今晩(月曜日)、イランによって製造され、発進された無人航空機1機がエイラート市の海軍基地を打撃した。これは重大な事案である。インフラへの損害は最小限のもので、犠牲者は出なかった。我々は教訓を引き出し、エイラート市および一帯地域の防衛力を高めるべく事案を調査している。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル南部を4回爆撃(2024年4月1日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、4月1日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後4時00分、バグダーディー陣地でスパイ技術設備を修復するイスラエル軍技術チームを砲撃し、兵士を負傷させる。

午後4時10分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時20分、ルサイサート・イルム陣地を再び砲撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午後9時50分、レマン大隊司令部を砲撃。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後12時34分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ラーシャイヤー・ハーフール村地域にあるヒズブッラーの武器貯蔵施設、砲台、テロ・インフラなど約10ヵ所のテロ標的を爆撃。

午後8時13分、レバノンからドブ山、マナラ入植地地域に数時間にわたって多数の砲撃が確認され、イスラエル軍が砲弾発射地を攻撃。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、ハニーン村地域にあるヒズブッラーの軍事施設1ヵ所を爆撃。イスラエル軍は終日、フマイド山、アイター・シャアブ村地域にある武器弾薬庫などを攻撃。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Qanat al-Manar, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機2機がダイル・ザウル県ティブニー町近郊の砂漠地帯に展開するダーイシュを狙って爆撃を実施(2024年4月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機2機がシリア政府の支配下にあるティブニー町近郊の砂漠地帯に展開するダーイシュ(イスラーム国)を狙って爆撃を実施した。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルによる駐シリア・イラン大使館爆撃を受けるかたちで、ドローンが米占領下のヒムス県タンフ国境通行所に接近、米軍がこれを撃破(2024年4月1日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タンフ国境通行所に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地が1日夜、基地から4キロの距離に位置する占領地(55キロ地帯)内のクタイバ地区で自爆型無人航空機(ドローン)1機を防空システムで撃墜した。

ドローン飛来は、イスラエルによる駐シリア・イラン大使館爆撃を受けたものと見られる。

**

これに関して、 サブリナ・シン米国防総省副報道官は2日の記者会見で、ドローン1機を撃墜したことを認めた。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジャン=ピエール米ホワイトハウス報道官はイスラエル軍による駐シリア・イラン大使館への爆撃について「報道について承知しており、調査中だ」と述べるにとどまる(2024年4月1日)

カリーヌ・ジャン=ピエール米ホワイトハウス報道官は記者会見で、イスラエル軍による駐シリア・イラン大使館へのミサイルによる爆撃を事前に承知していたかとの質問に対して、「報道について承知しており、調査中だ」と答えるにとどまった。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラン外務省は駐シリア・イラン大使館へのイスラエル軍の爆撃への報復権を保留すると述べる一方、ロシア、UAE、オマーン、ヨルダン、ハマース、ヒズブッラーが爆撃を非難(2024年4月1日)

イラン外務省のナーセル・カナアーニー報道官は、イスラエル軍による駐シリア・イラン大使館への爆撃について、もっとも厳しく非難されるべきだとしたうえで、「イランは(イスラエルに対して)対抗策を講じ、侵略者(イスラエル)への報復、そしてその種類を決定する権利を留保する」と述べた。

**

ロシア外務省も声明で、「シリアのイラン領事館に対する今回の攻撃を強く非難する。ウィーン条約によって不可侵性が保証されている外交・領事館施設へのいかなる攻撃も断固として容認できない」と表明した。

**

UAE外務省、オマーン外務省、ヨルダン外務省、パキスタン外務省、パレスチナのハマース、レバノンのヒズブッラーもイスラエル軍の攻撃を非難した。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍のハガリ報道官は「爆撃を受けた施設は領事官でもなければ、大使館でもない。民間のビルを装ったゴドス軍団の軍事施設だ」と述べるも、爆撃への関与を断言せず(2024年4月1日)

イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は、CNN(4月1日付)の取材で駐シリア・イラン大使館への爆撃への関与について問われたのに対して、外国の報道についてコメントはしないとしたうえで、以下の通り述べた。

我々が得ている諜報によると、この施設は領事官でもなければ、大使館でもない…。民間のビルを装った(イラン・イスラーム革命防衛隊所属の)ゴドス軍団の軍事施設だ。
爆撃についてコメントはしたくない。だが、過去6ヵ月にわたり、イランは地域を緊張させている、と言っておきたい。
(イランは)レバノン、シリア、イラク、イエメンのプロキシを利用して、この地域で虐殺行為を行っている主体である。
今朝も、イランの無人航空機がエイラート市にある海軍基地を攻撃している…。イランは事態を緊張させるアクターだ。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、CNN, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外務在外居住者大臣は同省使節団とともに駐シリア・イラン大使館を訪問し、イスラエル軍の爆撃を「「ファシストの侵略行為」と非難(2024年4月1日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、同省使節団とともに、駐シリア・イラン大使館を訪問し、職員の安全を確認した。

大使館訪問中、ミクダード外務在外居住者大臣は、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣と電話会談を行い、外交施設に対する「ファシスト」の侵略行為を強く非難、イランへの支持を表明した。

また、大使館の攻撃について、ガザ地区のパレスチナ人民に対する戦争が失敗したことによるシオニスト政体のヒステリー状態を示すで、イスラエルの蛮行は国際法のもとで保護されているはずの民間人や外交使節を区別せずに行われていることが明らかになったと主張した。

さらに、ミクダード外務在外居住者大臣は、訪問を締めくくるかたちで声明を出し、「イスラエル占領政体」はイランとシリアを結びつける関係に影響を及ぼすことはできない、と強調した。

これに対して、ホセイン・アクバリー駐シリア・イラン大使は、イスラエル軍の攻撃が国際法に違反した行為だとしたうえで、イスラエルはイランからの「断固とした対抗措置を受けるだろう」と述べた。





SANA(4月1日付)、タスニーム・ニュース(4月1日付)が伝えた。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024、Tasnim News, April 1, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍が駐シリア・イラン大使館を爆撃、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団の幹部ら多数が死亡(2024年4月1日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が午後5時00分頃、占領下ゴラン高原から首都ダマスカス(マッザ区マッザ・オートストラード地区)にある駐シリア・イラン大使館を狙ってミサイルで爆撃を行い、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、ミサイルの一部を撃墜するも、大使館の施設1棟が完全に破壊され、中にいた全員が死傷、遺体の収容、扶桑社の救急搬送、瓦礫の撤去が行われていると発表した。

SANA(4月1日付)が伝えた。














**

イランのタスニーム・ニュース(4月1日付)によると、破壊されたのは領事部と大使公邸が入っている建物。








**

タスニーム・ニュース(4月1日付)によると、イラン・イスラーム革命防衛隊は、顧問のモハンマド・レザー・ザーヒディー氏とモハンマド・ハーディ・ハーッジー・ルハイミー氏、両名の護衛を務める顧問と士官5人が死亡したと伝えた。

死亡した護衛5人は、ホセイン・エミーヌッラーヒー、サイイド・メフディー・ジャラーラティー、モフセン・サダーカト、アリー・アーガー・バーバーイー、サイイド・アリー・サーレヒー・ローズブハーニー。

**

Vsquds.net、エナブ・バラディー(4月1日付)によると、ザーヘディー司令官は1944年、イスファハーン生まれ。

「ハサン・マフダウィー」、「レザー・マフダウィー」といった別名でも知られている。

イラン・イラク戦争(1980~88年)に従軍し、重傷を負い、その後、1998~2002年にレバノン武装司令官を務めたのち、イスラーム・革命防衛隊の空軍司令官、陸軍司令官、サアルッラー軍団司令官、ゴドス軍団副司令官などを歴任、2008年にレバノン武装司令官に復職、現在に至る。

ゴドス軍団からヒズブッラーへの軍事支援、イランとヒズブッラーの関係維持を担う幹部司令官の1人、ヒズブッラーのシューラー評議会の外交にも出席、シリア国境に近いレバノン南部に展開するヒズブッラーの部隊を訪問してきたとされる。

**

シリア人権監視団によると、この爆撃で11人が死亡した。

死者の内訳は、モハンマド・レザー・ザーヒディー・イラン・イスラーム革命防衛隊駐シリア・レバノン司令官、同司令官の副官、同司令官の執務室長、顧問(士官)2人、イラン・イスラーム革命防衛隊シリア・レバノン・パレスチナ総参謀機構のホセイン・エミールッラー機構長(准将)、その他士官を含むイラン人2人、レバノンのヒズブッラーのメンバー1人、シリア人2人。

**

イナブ・バラディー(4月1日付)は、複数メディアがパレスチナのイスラーム聖戦機構のズィヤード・ナッハーラ書記長も死亡した可能性があると伝えた。

AFP, April 1, 2024、ANHA, April 1, 2024、‘Inab Baladi, April 1, 2024、Reuters, April 1, 2024、SANA, April 1, 2024、SOHR, April 1, 2024、Tasnim News, April 1, 2024、Vsquds.net, n.d.などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはシリア政府の支配地とイスラエルが占領するゴラン高原を隔てる兵力引き離し地域の状況を監視するために、ロシア軍憲兵隊の陣地を新設すると発表(2024年4月1日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、シリア政府の支配地とイスラエルが占領するゴラン高原を隔てる兵力引き離し地域の状況を監視するために、同地にロシア軍憲兵隊の陣地を新たに設置すると発表した。

RIAノーヴォスチ通信(4月1日付)が伝えた。

RIA Novosti, April 1, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍が占領下ゴラン高原方面からダマスカス郊外県ジュムラーヤー村にある科学研究センター一帯を爆撃、これによって民間人2人が負傷(2024年3月31日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、午後9時30分頃、イスラエル軍が占領下ゴラン高原方面からダマスカス郊外県の複数ヵ所を爆撃、これによって民間人2人が負傷、若干の物的損害が出たと発表した。

SANA(3月31日付)が伝えた。

**

サウト・アースィマ(3月31日付)やシリア人権監視団によると、爆撃では、ジュムラーヤー村にある科学研究センター一帯が標的となり、同地では火災が発生する一方、シリア軍防空部隊がミサイルの迎撃を試みた。

またシリア人権監視団によると、科学研究センター一帯では火災によるリンのような異臭が確認された。

AFP, March 31, 2024、ANHA, March 31, 2024、‘Inab Baladi, March 31, 2024、Reuters, March 31, 2024、SANA, March 31, 2024、Sawt al-‘Asima, March 31, 2024、SOHR, March 31, 2024、April 1, 2024などをもとに作成。

米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の無人航空機システム(UAS)2機と交戦、これを破壊したと発表(2024年3月31日)

米中央軍(CENTCOM)は午後2時47分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間30日午前8時30分、CENTCOMがフーシー派の支配下にあるイエメンで、自衛のために無人航空機システム(UAS)2機と交戦、これを破壊したと発表した。

破壊したうち1機は紅海の上空で交戦、もう1機は発進準備が整った地上で交戦した。

AFP, March 31, 2024、ANHA, March 31, 2024、‘Inab Baladi, March 31, 2024、Reuters, March 31, 2024、SANA, March 31, 2024、SOHR, March 31, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク・イスラーム抵抗はイスラエル北部のエイラブン村にある重要標的をドローンで攻撃したと発表(2024年3月31日)

イラク・イスラーム抵抗は午前1時25分、テレグラムのアカウントを通じて声明を出し、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエルのガリラヤ地方にあるエイラブン村にある重要標的を無人航空機(ドローン)で攻撃したと発表した。


AFP, March 31, 2024、ANHA, March 31, 2024、‘Inab Baladi, March 31, 2024、Reuters, March 31, 2024、SANA, March 31, 2024、SOHR, March 31, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を8回攻撃する一方、戦闘員1人が死亡したと発表(2024年3月31日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、3月31日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後12時15分、ラーミーム陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後1時45分、占領下シャブアー農場のバルハター砲台とその周辺に展開するイスラエル軍部隊を自爆型無人航空機(ドローン)複数機で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時45分、シャブアー農場のザブディーン陣地を砲撃。

午後3時45分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のルサイサート・イルム陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時00分、マナラ入植地一帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後11時10分、メトゥラ町内に展開するイスラエル軍部隊を砲撃し、兵士を負傷させる。

西部地区

午後1時15分、マルキヤ入植地をブルカーン重ロケット砲複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時55分、ジャルダーフ陣地にある新鋭スパイ設備を攻撃、これを破壊。

**

レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前0時21分、イスラエル軍ジェット戦闘機1機が先ほど、シリアからイスラエル領内に侵入しようとした不審な飛翔体1つを撃破した。飛翔体のイスラエル領空への侵犯は確認されなかった。

午後2時17分、マルガリオット入植地、マルキヤ入植地地域にレバノンから数時間にわたって多数の砲撃が確認され、イスラエル軍が砲弾発射地を攻撃。砲撃により、イスラエル軍兵士1人が軽傷を負った。また、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機がヒヤーム村、バーブ・サラースィーン村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃、砲兵部隊がフーラ村を砲撃し、脅威を排除。前日にはジェット戦闘機複数機がジッビーン村地域にあるヒズブッラーの軍事複合施設を攻撃。

午後6時49分、イスラエル軍航空機1機がクーニーン村地域でヒズブッラーのラドワーン師団対戦車ミサイル部隊の司令官イスマーイール・ズィーンを狙って車1台を攻撃した。

午後8時3分、早朝、ドブ山、アラブ・アル・アラムシェ村地域にレバノンからの多数の砲撃を確認し、イスラエル軍が多連装ミサイルで一部を撃破。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が先ほど、マイス・ジャバル村、ブライダー村地域にあるヒズブッラーの軍事腹腔施設多数、マルカバー村地域にある砲台複数ヵ所、カフルカラー村地域の監視ポスト1ヵ所を攻撃。

AFP, March 31, 2024、ANHA, March 31, 2024、‘Inab Baladi, March 31, 2024、Qanat al-Manar, March 31, 2024、Reuters, March 31, 2024、SANA, March 31, 2024、SOHR, March 31, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がラッカ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュを狙って30ヵ所以上の爆撃を実施(2024年3月31日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍がラッカ県ラサーファ市一帯の砂漠地帯、ヒムス県のタドムル市一帯の砂漠地帯とスフナ市一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県のビシュリー山一帯の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って30ヵ所以上の爆撃を行った。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがサラミーヤ市近郊の砂漠地帯でシリア軍部隊を襲撃し、シリア軍の士官(少尉)1人を殺害、1人を負傷させた。

AFP, March 31, 2024、ANHA, March 31, 2024、‘Inab Baladi, March 31, 2024、Reuters, March 31, 2024、SANA, March 31, 2024、SOHR, March 31, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村をドローンで攻撃(2024年3月31日)

アレッポ県では、ANHA(3月31日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

トルコ軍はまた、シャッアーラ村を砲撃した。

AFP, March 31, 2024、ANHA, March 31, 2024、‘Inab Baladi, March 31, 2024、Reuters, March 31, 2024、SANA, March 31, 2024、SOHR, March 31, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を5件確認したと発表(2024年3月31日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、B-350偵察機1機の領空侵犯を5件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(3月31日付)が伝えた。

RIA Novosti, March 31, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米国によって違法に占領されているヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)から同県奥地に潜入・潜伏していた武装勢力の拠点を破壊したと発表(2024年3月31日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、ロシア空軍が、米国によって違法に占領されているヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)から同県のムラーア山(Джебель-Эль-Мраах)の奥地に潜入・潜伏していた武装勢力の拠点を破壊したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(3月31日付)が伝えた。

RIA Novosti, March 31, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍戦闘機複数機がダルアー県西部上空に飛来、これと前後して同地で複数回の爆発音が確認される(2024年3月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機が県西部上空に飛来、これと前後して同地で複数回の爆発音が確認された。

AFP, March 30, 2024、ANHA, March 30, 2024、‘Inab Baladi, March 30, 2024、Reuters, March 30, 2024、SANA, March 30, 2024、SOHR, March 30, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍は違法に基地を設置しているハサカ県ルーバールヤー村の基地に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年3月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているルーバールヤー村の基地に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, March 30, 2024、ANHA, March 30, 2024、‘Inab Baladi, March 30, 2024、Reuters, March 30, 2024、SANA, March 30, 2024、SOHR, March 30, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)は兵士3人と通訳1人がイスラエルとレバノンの境界で負傷したと発表、イスラエル軍は関与を否定(2024年3月30日)

国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)のアンドレア・テネンティ報道官は声明を出し、兵士3人と通訳1人がイスラエルとレバノンの境界(ブルー・ライン、ルマイシュ村地域)を車で巡回中に、近くで発生した爆発に巻き込まれて負傷したと発表した。

**

これに関して、イスラエル軍は午後12時28分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル軍がルマイシュ村地域でUNIFILの車輛を爆撃したとの情報を否定した。

AFP, March 30, 2024、ANHA, March 30, 2024、‘Inab Baladi, March 30, 2024、Reuters, March 30, 2024、SANA, March 30, 2024、SOHR, March 30, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「抵抗運動は劣勢ではない…。我々が目指しているのは勝利であり、事態が収束することではない」(2024年3月30日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、3月30日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前8時00分、ラーミーム兵舎をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時00分、占領下シャブアー農場にあるレーダー施設をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時30分、占領下カフル・シューバー丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午前1時20分、マルキヤ入植地内と周辺に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後12時15分、アドミム入植地に展開するイスラエル軍部隊を攻撃し、兵士らに損害を与える。

午後12時20分、ヒルバト・マーイル基地をロケット弾で攻撃。

午後12時45分、ラーヒブ陣地と周辺に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時30分、ヤアラー入植地の西部旅団司令部を自爆型無人航空機(ドローン)複数機で攻撃し、正確に損害を与える。

**

ハサン・ナスルッラー書記長はビデオ演説を行い、対イスラエル抵抗運動が「劣勢にはない」としたうえで、「我々が目指しているのは勝利であり、事態が収束することではない」と述べた。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後4時31分、イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が早朝、タイバ村、ナークーラ村、ハニーン村地域のヒズブッラーの軍事複合施設を攻撃。終日にわたりイスラエル北部に多数の砲撃を確認し、イスラエル軍が砲弾発射地を攻撃。

AFP, March 30, 2024、ANHA, March 30, 2024、‘Inab Baladi, March 30, 2024、Qanat al-Manar, March 30, 2024、Reuters, March 30, 2024、SANA, March 30, 2024、SOHR, March 30, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.