PLOアラブ関係局はダマスカスで、アラブ・イスラーム諸国などの諸外国の外交官と連帯会合を開催(2023年11月1日)

パレスチナ解放機構(PLO)のアラブ関係局は、シリアの首都ダマスカスで、アラブ・イスラーム諸国などの諸外国の外交官と連帯会合を開催し、ガザ地区に対するイスラエル軍の攻撃を非難、パレスチナ人とその抵抗運動への連帯を訴えた。

会合には、マフムード・ウマル駐シリア・エジプト臨時代理大使、バースィル・カーイド駐シリア・ヨルダン臨時代理大使、カマール・ブーシャーマ駐シリア・チュニジア大使、アリー・レザー駐シリア・イラン大使、ムハンマド・マズハビー駐シリア・チュニジア大使、トゥルキー・ブーサイーディー駐シリア・オマーン大使、ワヒード・ムバーラク・サイヤール駐シリア・バーレーン大使、アブドゥルハキ^ム・ヌアイミー駐シリアUAE臨時代理大使、タラール・ダーヒル駐シリア・レバノン臨時代理大使、ターリク・アブドゥルアリー・ムハンマド駐シリア・スーダーン臨時代理大使、イーファーン・ズィーバーリー駐シリア・イラク大使館顧問、ムハンマド・ムフタール駐シリア・モーリタニア大使館顧問、駐シリア・ロシア大使館職員、駐シリア・キューバ大使館職員、フサーム・アイサミー駐シリア・ベネズエラ公使らが出席した。

SANA(11月1日付)が伝えた。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシリア国内の砂漠地帯各所でダーイシュのスリーパーセルを狙って12回爆撃(2023年10月31日)

シリア人権監視団は、ロシア軍戦闘機がシリア国内の砂漠地帯各所(詳細な場所は明記せず)で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを狙って12回にわたって爆撃を実施したと発表した。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)がイスラエルを長距離弾道ミサイルで攻撃したと発表:イスラエルは紅海地域で長距離防空システムHetz 3を作動させ、ミサイルを迎撃したと発表(2023年10月31日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は午後2時20分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて速報を出し、イスラエル空軍が同日に紅海地域からイスラエル領内に向けて発射された地対地ミサイルを長距離防空システムHetz 3(Arrow 3)で迎撃と発表した。

 

**

これに関して、イエメンのアンサール・アッラー(別称:フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官(准将)はXなどを通じて声明を出し、パレスチナ人民とその抵抗運動を支援するため、シオニスト政体(イスラエル)の領内深部を標的として弾道ミサイル複数発を発射したと発表した。

サリーア報道官は、今回のミサイル攻撃が「パレスチナの抑圧された同胞を支援するための3回目の作戦」だとしたうえで、今後もイスラエルが攻撃を停止する前、ミサイルや無人航空機(ドローン)による特殊攻撃を継続すると表明した。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、RIA Novosti, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ウマル油田に米軍が違法に設置している基地がロケット弾の攻撃を受ける(2023年10月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるウマル油田に米軍が違法に設置している基地で激しい爆発が複数回にわたって発生した。

この爆発に関して、RIAノーヴォスチ通信(10月31日付)は、米軍基地がロケット弾の攻撃を受け、4回の爆発音が聞こえたと伝えた。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、RIA Novosti, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍部隊はイスラエルが占領するゴラン高原に面するクナイトラ県のナースィリーヤ村、マアラカ村の連隊基地に再展開(2023年10月31日)

反体制派サイトのオリエント・ニュース(10月31日付、ライス・ハムザ特派員)は、ロシア軍部隊がイスラエルが占領するゴラン高原に面するクナイトラ県のナースィリーヤ村、マアラカ村の連隊基地に再展開し、ロシア国旗を掲げたと伝えた。

ロシア軍が同地に再展開するのは数ヶ月ぶりで、シリア人権監視団によると、シリア軍とイスラエル軍の砲撃戦が続いていることに対処するための動きだという。

**

イナブ・バラディー(11月1日付)によると、ロシア軍は、イスラエル占領下のゴラン高原と兵力引き離し地域を隔てる境界線(ラインA)一帯と、ウンム・ラウカス村にあるサフラ連隊陣地を巡回した。

ロシア軍は2021年半ばに県北部のハムル丘陵地帯に展開していた憲兵隊を撤収させてい以降、兵力引き離し地域での活動は行ってなかった。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、November 1, 2023、Orient News, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は10月8日以降のイスラエル軍との戦闘の戦果を示すインフォグラフックを公開(2023年10月31日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」を受けて、10月8日にレバノン南部・イスラエル北部でのイスラエル軍のとの戦闘が始まって以降23日間の戦果を示すインフォグラフックを公開した。

それによると、レバノン・イスラーム抵抗はこれまでに兵員輸送車2輌、高機動多用途装輪車輌(HMMWV)2輌、戦車9輌を破壊、イスラエル軍兵士120人を殺傷、陣地105ヶ所を打撃、通信システム69ヶ所、監視カメラ140台、妨害システム17基、レーダー33基、諜報システム27基を破壊、無人航空機(ドローン)1機を撃墜、28の入植地を放棄させ、入植者6万5000人を避難させた。

マナール・チャンネル(10月30日付)が伝えた。

**

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

午後12時22分、アースィー陣地近くのハッザーン丘に布陣するイスラエル軍の要撃部隊を捕捉、「殉教者フサイン・マンスール・グループ」がロケット弾で攻撃し、直接の損害を与え、ほぼすべての兵士を殺傷した。

午後2時15分、マルジュ陣地を攻撃し、機器に直接の損害を与えた。

午後2時30分、ビラニット軍事キャンプ近くでイスラエル軍のメルガヴァ戦車1輌をロケット弾で破壊した。

午後4時、ジャルダーフ丘の陣地近くでイスラエル軍歩兵部隊を砲撃し、確実な損害を与えた。

**

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で以下の通り発表した。

午後3時58分

レバノン国内で過去数週間に、数千人がヒズブッラーによる戦争に巻き込まれることを恐れて、自らの意思でレバノン南部を去っている。

 


AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Qanat al-Manar, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク・イスラーム抵抗はイラクのアンバール県にあるアイン・アサド米軍基地を2機のドローンで爆撃し、直接の被害を与えたと発表(2023年10月31日)

この攻撃に関して、イラク・イスラーム抵抗は午後12時半頃、テレグラムのアカウント(https://t.me/elamharbi/57)を通じて声明を出し、イラクのアンバール県にあるアイン・アサド米軍基地を2機の無人航空機(ドローン)で爆撃し、直接の被害を与えたと発表した。

 

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、イドリブ市西のアイン・シーブ村を9回にわたって爆撃(2023年10月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を5回にわたって爆撃した。

ロシア軍はまた、イドリブ市西のアイン・シーブ村を4回にわたり爆撃した。

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア空軍が、イドリブ県のInkzik村、カンスフラ村を爆撃し、地下シェルター2ヶ所と無人航空機(ドローン)用の部品保管庫を破壊するとともに、過激派が乗った車輛を攻撃、少なくとも10人を殲滅したと発表した。

シリア人権監視団によると、シリア軍も、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カスル村を砲撃した。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、RIA Novosti, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ミクダード外務在外居住者大臣はロシアのラブロフ外務大臣と電話会談:イスラエルのガザ攻撃停止の必要を確認(2023年10月31日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と電話会談を行い、中東地域情勢の進展、とりわけパレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化について意見を交わすとともに、シリア・ロシア二国間関係強化の重要性を確認した。

ミクダード外務在外居住者大臣は会談で、ガザ地区の人道状況の悪化を指摘、イスラエルの犯罪行為を止めさせるため国際社会が取り組みを強化する必要があると述べた。

一方、ラブロフ外務大臣は、イスラエルがシリアに対して繰り返している攻撃に拒否の意思を示すとともに、ガザ地区での軍事作戦の停止の必要を強調した。

SANA(10月31日付)が伝えた。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を15件確認したと発表(2023年10月31日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に15件確認したと発表した。

違反は、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)上空で行われ、F-15戦闘機2機、F-16戦闘機3機、タイフーン戦闘機1機、MQ-1C無人航空機1機が領空侵犯を繰り返したという。

RIAノーヴォスチ通信(10月31日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 31, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍戦闘機などがダイル・ザウル県のブーカマール国境通行所、ユーフラテス川西岸を爆撃する一方、「イランの民兵」も県内の米軍基地を狙って砲撃(2023年10月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の有人戦闘機複数機が早朝、ブーカマール国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)を経由してイラクからシリアに入国した車列を狙って爆撃を行い、貨物車輛3輌が破壊された。

車列はブーカマール国境通行所から数十メートルの場所で被弾した。

死傷者で出たとの情報はないという。

ロイター通信(10月30日付)によると、10輌の貨物車輛からなる車列が爆撃を受けたほか、「イランの民兵」が使用しているビルも被弾した。

マヤーディーン・チャンネル(10月30日付)は、複数筋の話として、爆撃は米軍の無人航空機(ドローン)多数によって行われ、食料品や清掃道具を積んだ貨物車輛や冷蔵車輛が狙われ、6~7輌の車輛が損害を受けたと伝えた。

また、これに対する報復として、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるウマル油田に設置されている米軍の基地に対してロケット弾15発が撃ち込まれたと伝えた。

**

シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川東岸のタービヤト・ジャズィーラ村、ムッラート村にある「イランの民兵」の陣地複数ヶ所を爆撃、ロケット弾発射台複数基が破壊された。

この爆撃を受けるかたちで、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のCONOCOガス田に設置されている米軍基地を狙って砲撃が行われ、ロケット弾4発が着弾し、複数回の爆発が発生、兵站物資などを積んだ米軍の車列が基地への進入を阻止された。

この攻撃に関して、イラク・イスラーム抵抗は午後12時半頃、テレグラムのアカウント(https://t.me/elamharbi/55)を通じて声明を出し、CONOCOガス田の米軍基地に対して多数のロケット弾を発射し、直接の被害を与えたと発表した。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Qanat al-Mayadin, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍が占領下のゴラン高原上空方面からダルアー県農村地帯にあるシリア軍の陣地2ヶ所をミサイルで爆撃し、若干の物的被害(2023年10月30日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が午前1時35分頃、占領下のゴラン高原上空方面からダルアー県の農村地帯にあるシリア軍の陣地2ヶ所をミサイルで爆撃し、若干の物的被害が出たと発表した。

SANA(10月30日付)が伝えた。

**

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イスラエル軍のF-16戦闘機2機が午前1時33分から35分にかけて、占領下ゴラン高原上空からダルアー県にあるシリア軍の陣地2ヶ所を誘導ミサイルで爆撃し、軍事インフラが損傷を受けたと発表した。

**

シリア人権監視団によると、イスラエル軍が狙ったのは、ナワー市に近いシリア軍第112旅団司令部内の陣地複数ヶ所、砲兵大隊の陣地1ヶ所。

シリア政府支配地から占領下ゴラン高原への砲撃への報復として爆撃は行われたという。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、RIA Novosti, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はレバノン南部を白リン弾などで砲撃(2023年10月30日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

午後、バイヤード・ブライダー陣地を攻撃し、設備や守備隊に直接の損害を与えた。

午後、マタッラ陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後、ナークーラ岬の陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与えた。

午後15時20分、ジャル・アラーム陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与えた。

午後、ビラニット軍事キャンプを攻撃し、兵舎や守備隊に直接の損害を与えた。

レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が戦死したと発表した。

**

マナール・チャンネル(10月30日付)は10月30日にレバノン・イスラーム抵抗が攻撃を行った場所をビデオと画像で示した。

**

ナハールネット(10月30日付)によると、イスラエル軍の戦車がアイター・シャアブ村(ナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡)を砲撃した。

イスラエル軍はまた、シャブアー農場、カフルシューバー村(いずれもナバティーヤ県マルジャアユーン郡)、アイター・シャアブ村近くなどを白リン弾などで砲撃した。

イスラエル軍はさらに戦闘機でラッブーナ村(南部県スール郡)などを爆撃した。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Naharnet, October 30, 2023、Qanat al-Manar, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市近郊のトゥーハール村を自爆型ドローンで攻撃(2023年10月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村を自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃し、住民1人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、アウン・ダーダート村にあるシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の検問所(ザアタル検問所)を砲撃した。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を爆撃する一方、シリア軍はトルコ軍が駐留するタフタナーズ航空基地近くで医療チームの車輛をミサイル攻撃(2023年10月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機1機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を爆撃した。

シリア軍も同地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるブライジュ村を砲撃した。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあり、トルコ軍が駐留するタフタナーズ航空基地近くで医療チームの車輛をミサイルで攻撃し、医療スタッフ1人が死亡、医師1人と運転手が負傷した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、カーヒラ村を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯、アイン・イーサー村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を12件確認したと発表(2023年10月30日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に12件確認したと発表した。

違反は、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)上空で行われ、F-15戦闘機3機、F-16戦闘機2機、MQ-1C無人航空機2機が領空侵犯を繰り返したという。

RIAノーヴォスチ通信(10月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 30, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府支配地から占領下ゴラン高原に砲撃があり、イスラエル軍はダルアー県を砲撃(2023年10月29日)

シリア人権監視団によると、イスラエル軍はダルアー県のナワー市西のジュムーア丘一帯を砲撃した。

砲撃は同地からイスラエル占領下のゴラン高原に砲撃が行われたのを受けたもの。

マヤーディーン・チャンネル(10月29日付)も、イスラエル軍はクナイトラ県農村地帯を砲撃したと伝えた。

**

これに関してイスラエル軍は午後11時頃、テレグラムのアカウント(https://t.me/idfofficial/4746)で、シリアからイスラエル領内(占領下のゴラン高原)に向けて多数の砲弾が発射され、複数発が空地に着弾、これに対してイスラエル軍が、砲弾が発射された場所一帯に応戦したと発表した。

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官もX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、午後11時頃にシリア領内からイスラエルに向けて多数の砲撃が発射され、イスラエル軍が応戦、砲弾が発射された地域一帯を砲撃したと発表した。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Qanat al-Mayadin, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県シャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地をイラク・イスラーム抵抗はドローンで爆撃(2023年10月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地が、「イランの民兵」の無人航空機(ドローン)の爆撃を受け、複数回の爆発が発生した。

同監視団によると、ドローンはイラク領内を離陸し、米軍基地を狙って攻撃を行ったという。

この攻撃の数時間前まで、米主導の有志連合は、県北部のカスラク村の基地とタッル・バイダル村の基地一帯で実弾合同演習を実施していた。

**

この攻撃に関して、イラク・イスラーム抵抗はテレグラムのアカウント(https://t.me/elamharbi/54)を通じて声明を出し、ドローン2機でシャッダーディー市の米軍基地を攻撃し、直接の被害を与えたと発表した。


 

 

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗がイスラエル軍のドローンを撃墜する一方、イスラエル軍の砲撃によりUNIFILの士官が負傷(2023年10月29日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

午後12時45分、イスラエル占領下のシャブアー農場(ナバティーヤ県マルジャアユーン郡)のサマーカ陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後3時45分、マーリキーヤ陣地のイスラエル軍歩兵を攻撃し、確実な損害を与えた。

午後、バラカト・リーシャー陣地をミサイルなどで攻撃し、直接の損害を与えた。

午後、ハヤーム村(ナバディーヤ県マルジャアユーン郡)東でイスラエル軍の無人航空機(ドローン)を攻撃、ドローンはイスラエル領内に墜落した。

一方、マナール・チャンネル(10月29日付)によると、イスラーム集団の武装組織であるファジュル軍団がイスラエル北部のキリヤット・シュモナ市内および一帯にあるイスラエル軍の拠点複数ヶ所を砲撃した。

このほか、ヒズブッラーは戦闘員1人が戦死したと発表した。

 

**

ナハールネット(10月29日付)などによると、イスラエル軍はナークーラ村(南部県スール郡)一帯、アイター・シャアブ村(ナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡)を激しく砲撃し、これにより森林火災が発生した。



また、イスラエル軍がハウラー村(ナバティーヤ県マルジャアユーン郡)に対して行った砲撃で、国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)のネパール人士官(大尉)が負傷した。

**

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で以下の通り発表した。

午前2時15分頃、レバノン領内からルース山地区方面に対して砲撃が行われ、イスラエル軍が砲弾が発射された地域に向けて応戦した。

午後10時45分頃、イスラエル軍部隊がイスラエル領内に対戦車ミサイルを発射しようとした破壊分子セルを爆撃した。

また、イスラエル領内に無人航空機(ドローン)を飛ばそうとしていた破壊分子1人をドローンを攻撃した。

ハニタ村(入植地)一帯に接近しようとした別の破壊分子を殺害した。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Naharnet, October 29, 2023、Qanat al-Manar, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍所属と見られる所属不明の有人戦闘機1機がシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ブーカマール市内のイラン・イスラーム革命防衛隊第47中隊の陣地2か所を爆撃(2023年10月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の有人戦闘機1機がシリア政府の支配下にあるブーカマール市内のスッカリーヤ地区にあるイラン・イスラーム革命防衛隊第47中隊の陣地2か所を爆撃した。

これに関して、ANHA(10月29日付)は、米軍の戦闘機が爆撃したと伝えた。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村に設置されているシリア軍の陣地複数ヶ所をドローンで爆撃(2023年10月29日)

アレッポ県では、ANHA(10月29日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村に設置されているシリア軍の陣地複数ヶ所を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がイドリブ県、ラタキア県を爆撃(2023年10月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ラタキア県を爆撃したのと同じロシア軍戦闘機がブサクール村の森林地帯、イドリブ市のアイン・シーブ村一帯を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

一方、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、ファッティーラ村を砲撃し、オリーブの実を収穫していた女性3人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機1機がシャーム解放機構の支配下にあるカッバーナ村一帯の丘陵地帯を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構は、シリア政府の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が28日深夜から29日未明にかけて、シャーム解放機構の支配下にあるカフル・ヌーラーン村を砲撃した。

**

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア空軍が、シリア軍の陣地の砲撃に関与した過激派に対して爆撃を実施し、ラタキア県のクバイナ丘、イドリブ県のInkzik村、Baksamtakh村の地下シェルターを攻撃したと発表した。

また、ラタキア県では、Sandran村に対する武装勢力の砲撃により、シリア軍兵士1人が死亡、4人が負傷した。

RIAノーヴォスチ通信(10月29日付)が伝えた。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、RIA Novosti, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サッバーグ人民議会議長、サッバーグ外務在外居住者副大臣は、イランのアズィーズィー国会国家安全保障外交政治委員会副委員長と会談、イスラエル軍のガザ地区への攻撃激化への対応について協議(2023年10月29日)

ハンムード・サッバーグ人民議会議長、バッサーム・サッバーグ外務在外居住者副大臣は、シリアを訪問したイランのエブラーヒーム・アズィーズィー国会(イラン・イスラーム議会)国家安全保障外交政治委員会副委員長を代表とする議員使節団とそれぞれ会談し、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化への対応について意見を交わした。

会談では、パレスチナ人の抵抗運動への全面支援の重要性、抵抗枢軸がイスラエルの占領と拡張主義的行動への抵抗を続けることが確認、強調された。


SANA(10月29日付)が伝えた。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク・イスラーム抵抗が米主導の有志連合が違法に駐留するタンフ国境通行所に設置されている基地をドローン2機で爆撃(2023年10月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が違法に駐留するタンフ国境通行所に設置されている基地が未明に、「イランの民兵」所属と見られる無人航空機(ドローン)2機の爆撃を受けた。

**

これに関して、イラク・イスラーム抵抗は声明を出し、ドローン2機で攻撃を行い、標的2ヶ所に直接の損害を与えたと発表した。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

米主導の有志連合の貨物車輌など38輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年10月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など38輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗とイスラエル軍の砲撃戦が続くなか、UNIFIL司令部が再び被弾(2023年10月28日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗は、レバノン南部・イスラエル北部での戦況について以下の通り声明を出した。

午後2時30分、レバノンとの境界線に設置されているイスラエル軍のリーシャー陣地、ジャルダーフ丘の監視所を迫撃砲などで攻撃し、直接の被害を与えた。

午後2時30分、イスラエル軍のアッバード陣地をミサイルなどで攻撃し、設備の一部に損害を与えた。

午後2時30分、イスラエル軍のマルジュ陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

午後6時、ザルイート陣地に近いアブー・ダッジャージュ高地のイスラエル軍終結地を攻撃し、確実に損害を与えた。

午後6時、ザルイート陣地を攻撃し、直接の損害を与えた。

**

国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)のアンドレア・テネンティ報道官は声明を出し、南部県スール郡のナークーラ村にある司令部に砲弾1発が着弾したと発表した。

UNIFIL司令部が被弾するのは、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化してから2度目。

テネンティ報道官は、砲弾がイスラエル軍によって発射されたものか、レバノン・イスラーム抵抗が発射したものかについては言及しなかった。

ナハールネット(10月28日付)が伝えた。

**

イスラエル軍はテレグラムのアカウント(https://t.me/idfofficial/4677)で、ヒズブッラーがイスラエル領内を砲撃しようとして、シリア領内に複数のロケット弾が着弾したことを受けて、イスラエル軍のジェット戦闘機がレバノン領内のヒズブッラーの軍事インフラを爆撃したと発表し、その映像を公開した。


AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Naharnet, October 28, 2023、Qanat al-Manar, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バイデン米大統領はシリア領内の「イランの民兵」に対する爆撃を国際法に準じた自衛権の行使と主張(2023年10月28日)

ジョー・バイデン米大統領は、東部時間10月27日(シリア時間28日)に米軍がシリア領内の「イランの民兵」に対して実施した爆撃に関して、上下両院議長に書簡を送り、17日(シリア時間で18日)以降、シリアとイラクに駐留する米軍に対する攻撃が「米軍関係者と米軍とともに活動する多国籍軍の生命を重大な脅威にさらしている」と指摘、攻撃が「抑止力の確立を目的としており、事態悪化のリスクを制限し、民間人の死傷者を避けるために実施された」と正当化した。

バイデン大統領はまた、攻撃命令が「憲法上の権限」に沿ったもので、「憲法上の権限に従って、国内外で米国国民を保護し、米国の国家安全保障と外交政策上の利益を促進する」という大統領の責務に合致していると述べるとともに、さらに「国際法に準拠」し、「国連憲章第51条に基づいて」自衛権を行使したと主張した。

ホワイト・ハウスが発表した。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣:「米国がイスラエルの全面支援を続ければ、米国に対する新たな戦線が開かれるだろう」(2023年10月28日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣はブルームバーグ(10月28日付)のインタビューに応じ、シリアとイラクに駐留する米軍に対する「イランの民兵」の無人航空機(ドローン)やロケット弾による攻撃が繰り返されていることに関して、「彼らは我々からいかなる命令も指示も受けていない。米国は彼らがイランと関係があると主張している。だが、これらの組織は独自に決定を下している」と述べた。

アブドゥッラフヤーン外務大臣はまた、レバノンとパレスチナの抵抗組織から聞いた話として、「彼らは引き金に指をかけている」と述べ、10月26日から徐々に激しさを増しているイスラエル軍地上部隊によるガザ地区への攻撃を牽制した。

そのうえで「米国は他国に自制を示すよう忠告しているが、イスラエルを全面支援している。米国がこうした行動を続ければ、米国に対する新たな戦線が開かれるだろう」と付言した。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、Bloomberg, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県で反体制派の地下シェルターや航空管制施設を爆撃する一方、反体制派のドローンがヒムス県上空に飛来し、シリア軍が迎撃(2023年10月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西部郊外、アイン・シーブ村、ジスル・シュグール市近郊のガッサーニーヤ村一帯を爆撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、マアッラト・ムーハス村の前線でシリア軍兵士1人を狙撃、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カフル・ウワイド村を激しく砲撃し、シャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク旅団のメンバー1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室はまた、シャーム解放機構の支配下にあるアーフィス村近郊で土塁を築こうとしていたシリア軍の重機2輌を攻撃、これを破壊するとともに、同地一帯のシリア軍の陣地を砲撃した。

これに対して、シリア軍はアーフィス村一帯を砲撃、同地に設置されているトルコ軍の基地も被弾し、トルコ軍兵士複数が負傷した。

トルコ軍はシリア軍の砲撃に応戦し、複数の陣地を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるクバイナ丘一帯を2度にわたって爆撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサッラーフ村一帯を砲撃、シリア軍の士官(少尉)1人を殺害した。

**

イドリブ県とラタキア県に対する爆撃に関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア空軍がシリア軍の陣地の砲撃に関与した過激派に対して爆撃を実施し、ラタキア県のクバイナ丘、イドリブ県のバーリーシャー村、アリーハー市の地下シェルターや航空管制施設を攻撃したと発表した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が主導する反体制派が保有する無人航空機(ドローン1機)がシリア政府の支配下にある県北部に飛来、シリア軍が対戦車ミサイルなどで迎撃した。

ドローンはヒムス県北部に飛来する前、ハマー県スカイラビーヤ市上空を通過したことが確認されていた。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、RIA Novosti, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県北部を砲撃(2023年10月28日)

アレッポ県では、ANHA(10月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

トルコ軍はまたシリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊の小トゥーハール村を砲撃した。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.