バイデン米大統領:「イランとの紛争を臨んでいないが、我が国の国民を守るために力強く行動する用意はある」(2023年3月25日)

ジョー・バイデン米大統領はカナダのオタワでのジャスティン・トルドー首相との会談後の共同記者会見で、23日深夜から24日にかけてのダイル・ザウル県各所に対する爆撃について言及、「イランとの紛争を臨んでいないが、我が国の国民を守るために力強く行動する用意はある…。昨日起きたのはまさにそういうことだ」と述べた。

AFP, March 25, 2023、ANHA, March 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2023、Reuters, March 25, 2023、SANA, March 25, 2023、SOHR, March 25, 2023などをもとに作成。

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シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県マヤーディーン市一帯、米軍が違法駐留するウマル油田上空を米軍機が旋回、爆発音が聞こえる(2023年3月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市一帯のユーフラテス川西岸、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ基地)を設置しているユーフラテス川東岸のウマル油田上空を米主導の有志連合のヘリコプターや航空機が重点的に旋回、同地で複数回の爆発音が聞こえた。

 

AFP, March 25, 2023、ANHA, March 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2023、Reuters, March 25, 2023、SANA, March 25, 2023、SOHR, March 25, 2023などをもとに作成。

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トルコのカリン大統領府報道官「ダーイシュとの「テロとの戦い」は米国のシリア北部駐留の口実」(2023年3月25日)

トルコのイブラヒム・カリン大統領府報道官は、NTVハベル(3月25日付)のインタビューに応じ、そのなかで、米国がダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦」をシリア北東部に部隊を駐留させる口実として利用していると考えていると述べた。

カリン報道官は「シリア北部に米軍が現在駐留している理由は、ダーイシュとの戦いではない。米国はシリアにおけるロシアとイランの軍事的プレゼンスのバランスを崩そうとしている。ダーイシュは単なるいい訳だ」と述べた。

AFP, March 25, 2023、ANHA, March 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2023、NTV Haber, March 25, 2023、Reuters, March 25, 2023、SANA, March 25, 2023、SOHR, March 25, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー80輌、冷蔵車60輌、装甲車8輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2023年3月25日)

ハサカ県では、SANA(3月25日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー80輌、冷蔵車60輌、装甲車8輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, March 25, 2023、ANHA, March 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2023、Reuters, March 25, 2023、SANA, March 25, 2023、SOHR, March 25, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省、イラン外務省は、23日深夜から24日にかけての米軍によるダイル・ザウル県各所への爆撃を非難(2023年3月25日)

外務在外居住者省は声明を出し、23日深夜から24日にかけての米軍によるダイル・ザウル県各所への爆撃により、多数が死傷、物的被害が出たことを非難した。

声明では、標的となった場所についての米国の露骨な嘘は、こうした敵対行為と、シリアの主権、領土の一体性とその保全に対するあからさまな侵犯を正当化しようとする失敗した試みにほかならず、イスラエル占領政体、テロ組織のダーイシュ(イスラーム国)がこの地域の住民に対して行う攻撃を補完し、米占領軍によるシリア産の石油を盗奪継続を煙に巻くものである、と批判、米軍の占領を終らせ、全土への主権回復をめざし、「分離主義」テロ組織への米国の保護と支援を辞めさせると主張、国際社会にシリアとの連帯と米国への批判を呼びかけた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid0QheBQnYrdLycXG664i4gmVN2H2ntaHu7DQTApuEMzN8vfPGCuAZooQWiuRkLvQjCl

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イラン外務省のナーセル・カナアーニー報道官も、米軍による攻撃を非難した。

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SANA(3月25日付)が伝えた。

AFP, March 25, 2023、ANHA, March 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2023、Reuters, March 25, 2023、SANA, March 25, 2023、SOHR, March 25, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国連からの支援物資を積んだ貨物車輌32輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入る(2023年3月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、国連からの支援物資を積んだ貨物車輌32輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入った。

これにより、トルコ・シリア大地震発生以降にトルコからバーブ・ハワー国境通行所を経由してシャーム解放機構の支配地に入った車輌の数は690輌、バーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村北の通行所、ハマーム村西の通行所(いずれもアレッポ県)を経由してトルコ占領地に入った車輌は308輌、合計で998輌となった。

AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2023年3月24日)

ハサカ県では、ANHA(3月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、シャイフ・アリー村、クブール・ガラージナ村を砲撃した。

AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023などをもとに作成。

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シリア・クルド国民評議会がトルコの圧力を受け、ジンディールス町の住民に対して、東部自由人連合によるクルド系住民殺害事件に抗議するデモに参加しないよう脅迫(2023年3月24日)

ANHA(3月24日付)は、シリア・クルド国民評議会がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジンディールス町(アレッポ県)の住民に対して、シリア国民軍に所属する東部自由人連合のメンバーが20日にナウルーズの焚火をしていたクルド系住民に発砲、4人を殺害した事件に抗議するデモに参加しないよう脅迫していると伝えた。

シリア人権監視団によると、脅迫はトルコの圧力を受けたものだという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアレッポ市で、アレッポ大学の学生や複数の学校の生徒ら数十人がシリア国民軍に所属する東部自由人連合のメンバーが20日にナウルーズの焚火をしていた住民に発砲、4人を殺害した事件に抗議するデモを行った。

AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県内の「イランの民兵」の拠点を爆撃し、シリア人9人を含む14人が死亡、「イランの民兵」もこれに反撃(2023年3月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(3月24日付)によると、米主導の有志連合が23日深夜から24日未明にかけて、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市のハラービシュ地区にある「イランの民兵」の武器弾薬庫(穀物センター)、農村開発センター、マヤーディーン市近郊の農村地帯にある「イランの民兵」の拠点、ブーカマール市近郊の農村地帯にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点1を爆撃、これによってシリア人9人を含む14人が死亡した(シリア人権監視団によると、その後死者は16人(うちシリア軍兵士3人、それ以外のシリア人9人)となった)。

また、ダイル・ザウル市近郊のジャフラ村でも爆発が発生した。

これに対して、ダイル・ザウル市内の複数ヵ所から米軍(有志連合)が違法に駐留するCONOCOガス田に対して砲撃が行われた。

砲撃を受け、有志連合の航空機は、同市内の労働者住宅地区やハラービシュ地区にある「イランの民兵」の拠点複数ヵ所に対して再び爆撃を行った。

その後、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市内の「イランの民兵」の支配地から再びロケット弾3発が発射された。

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国務総省のパット・ライダー報道官も記者会見を行い、米軍による報復爆撃の詳細について以下の通り説明した。

https://media.defense.gov/2023/Mar/24/2003186557/825/780/0/230324-D-XI929-3007.JPG

CENTCOMに配備されているF-15E戦闘機複数機が現地時間の午前2時40分頃に離陸した。
我々は爆撃の成果を評価中である…。初期の観測によると、複数の施設が破壊された。一連の精密爆撃は米軍兵士を守るためのもので、米国は事態悪化と犠牲者を抑えるために適切かつ慎重な行動を撮った。
今朝、イランの支援を受けるグループが(この爆撃に対抗して)、シリア北東部のグリーン・ヴィレッジの有志連合を標的としてロケット10発を発射した。攻撃による米軍、有志連合の人員に負傷者はなく、米軍の装備や施設にも被害はなかった。
我々の現時点での評価によると、これらのロケット弾攻撃はイラン・イスラーム革命防衛隊に所属するグループによるもので、昨夜(現地時間で24日未明)の(米軍による)爆撃に報復しようとして行われた。

声明によると、爆撃は米国の人員を保護・防衛するためのもので、米国は事態悪化と犠牲者を最小限に抑えるために適切且つ慎重な行動をとったという。

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ジョン・カービー米国家安全保障会議(NSC)の戦略広報調整官はCNN(3月24日付)のインタビューに応じ、バイデン大統領による攻撃の決定が迅速に行われたことを明らかにした。

AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、CNN, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023、March 25, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】UAE、ロシアによる支援続く(2023年3月24日)

アラブ首長国連邦(UAE)からの支援物資(27.5トン)を積んだ貨物機が殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

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ロシア当事者和解調整センターはラタキア県ジャブラ市近郊のバラーズィーン村の被災者に食糧物資を配給した。

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SANA(3月24日付)が伝えた。

AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はイラン・イスラーム革命防衛隊に所属するグループのドローンによる攻撃で米国人1人が死亡、米軍兵士ら6人が負傷したと発表(2023年3月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、米国人請負業者1人が死亡、米軍兵士複数と米国人請負業者1人が負傷したイラン・イスラーム革命防衛隊に所属するグループの攻撃に対応したと発表した。

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国防総省も声明を出し、攻撃に関して、現地時間の午後1時38分に、ハサカ市に近い有志連合の整備施設が、イラン製と見られる特攻用(one-way)の無人航空機(ドローン)によるものだったことを明らかにしたうえで、米国人請負業者1人が死亡、米軍兵士5人と米国人請負業者1人が負傷したと発表した。

また、ロイド・オースティン国務長官は、この攻撃に対して以下の通り発言した。

CENTCOMはジョー・バイデン米大統領の支持を受けて、同日夜、シリア東部でイラン・イスラーム革命防衛隊(IRGC)に所属する複数のグループが私用していた施設に対して、精密爆撃を実施した。
この爆撃は今日の攻撃、さらにはIRGCに所属する複数のグループによるシリア国内の有志連合に対する最近の攻撃への対抗措置として行われた。
バイデン大統領がこれまで明らかにしてきた通り、我々は我々の国民を守るために必要なあらゆる措置を講じ、我々が選んだ時間と場所に対して常に対応する。
我々の部隊を攻撃して罰を免れる者はいない。
我々の思いは、今日のはじめに殺害された請負業者の家族や同僚、負傷者とともにある。

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これに関して、シリア人権監視団は、北・東シリア自治局の支配下にあるハッラーブ・ジール村の米軍(有志連合)の基地が「イランの民兵」所属と思われる無人航空機(ドローン)の攻撃を受け、米国人1人が死亡、米軍兵士複数が負傷したと発表した。

また、有志連合は24日、ハッラーブ・ジール村で、住民など多数を逮捕し、「イランの民兵」との関与を捜査するための取り調べを開始したという。

AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023などをもとに作成。

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英『ガーディアン』:2016年から2018年にかけて英空軍がイラクとシリア領内で行った爆撃で、民間人29人が死亡(2023年3月23日)

英『ガーディアン』(3月23日付)は、2016年から2018年にかけて英空軍がイラクとシリア領内で行った爆撃で、民間人29人が死亡していたと伝えた。

爆撃は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の一環として、有志連合に参加する英空軍が実施したもの。

AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、The Guardian, March 23, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023などをもとに作成。

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ロイター:シリアとサウジアラビアが12年ぶりに双方の大使館を再開することで合意(2023年3月23日)

ロイター通信(3月23日付)は、複数の消息筋の話として、シリアとサウジアラビアが12年ぶりに双方の大使館を再開することで合意したと伝えた。

シリア政府に近い筋によると、両国政府の接触は、中国の仲介によりイランとサウジアラビアが7年ぶりに関係を改善したのを受けて加速したという。

イナブ・バラディー(3月23日付)によると、両国大使館はイード・アル=フィトル(4月21~22日の予定)後に再開される見込みだという。

AFP, March 23, 2023、ANHA, March 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2023、‘Inab Baladi, March 23, 2023、Reuters, March 23, 2023、SANA, March 23, 2023、SOHR, March 23, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国連からの支援物資を積んだ貨物車輌34輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入る(2023年3月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、国連からの支援物資を積んだ貨物車輌34輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入った。

これにより、トルコ・シリア大地震発生以降にトルコからバーブ・ハワー国境通行所を経由してシャーム解放機構の支配地に入った車輌の数は658輌、バーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村北の通行所、ハマーム村西の通行所(いずれもアレッポ県)を経由してトルコ占領地に入った車輌は308輌、合計で966輌となった。

AFP, March 23, 2023、ANHA, March 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2023、Reuters, March 23, 2023、SANA, March 23, 2023、SOHR, March 23, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ロシア、ヨルダンによる被災地支援続く(2023年3月23日)

ロシアから提供された医薬品や医療品などの支援物資がラタキア県のカルダーハ市にあるバースィル病院に届けられた。

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バースィル・カーイド駐シリア・ヨルダン大使館臨時代理大使は、ヨルダンからの医療品、支援物資、人道物資を積んだ貨物車輌7輌がナスィーブ国境通行所(ダルアー県)に到着したことを明らかにした。

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SANA(3月23日付)が伝えた。

AFP, March 23, 2023、ANHA, March 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2023、Reuters, March 23, 2023、SANA, March 23, 2023、SOHR, March 23, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による2回の砲撃を確認したと発表(2023年3月23日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による2回(イドリブ県1回、ラタキア県1回)の砲撃を確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(3月23日付)が伝えた。

RIA Novosti, March 23, 2023をもとに作成。

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イスラエル軍のアドライ報道官はイスラエル軍のドローン1機がシリア領内で墜落したと発表(2023年3月22日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機がシリア領内で墜落したと発表した。

ツイートの内容は以下の通り:

(イスラエル)国防軍所属のドローンが今日、シリア領内で通常任務中に墜落した。情報が漏洩する懸念はない。事件は調査中である。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ・シリア大地震発以降、トルコからシリアを訪れたシリア人の数が1万9345人に(2023年3月22日)

イドリブ県のシャーム解放機構支配地にあるバーブ・サラーマ国境通行所は声明を出し、2月6日のトルコ・シリア大地震の発生を受けて、トルコで休暇を取得し、シリアを訪れたシリア人の数が1万9345人に達していると発表した。

シリアを訪れているのは、いずれもトルコ国内の被災県で一時保護身分証で取得したシリア人。

https://www.facebook.com/BabAlhawaBC/posts/pfbid05WF2YQq2hY9bK33UbJqAAhceqzXJSzDckxmvzHnRh61tp51nz7dHPVDQzGASpJrBl?locale=ar_AR

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部のイマーム・アリー基地上空に所属不明の無人航空機1機が飛来、その直後に複数回の爆発が発生(2023年3月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市に近い砂漠地帯に設置されているいわゆる「イランの民兵」のイマーム・アリー基地(イマーム・アリー・コンパウンド)上空に所属不明の無人航空機1機が飛来、その直後に複数回の爆発が発生した。

同地では、「イランの民兵」が早朝に軍事演習を実施していたという。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国連からの支援物資を積んだ貨物車輌18輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入る(2023年3月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、国連からの支援物資を積んだ貨物車輌18輌が、バーブ・ハワー国境通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入った。

これにより、トルコ・シリア大地震発生以降にトルコからバーブ・ハワー国境通行所を経由してシャーム解放機構の支配地に入った車輌の数は624輌、バーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村北の通行所、ハマーム村西の通行所(いずれもアレッポ県)を経由してトルコ占領地に入った車輌は308輌、合計で932輌となった。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊、ハサカ県マアバダ町一帯を砲撃(2023年3月22日)

ラッカ県では、ANHA(3月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(3月22日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマアバダ(カルキールキー)町近郊の上サルマサーフ村に向けて発砲し、家畜4頭を殺害した。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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ハマー県の保健局はUNICEFから提供された仮設の医療所をラターミナ町、アバル村、ハンダク村の3ヵ所に設置(2023年3月22日)

ハマー県の保健局は、UNICEFから提供された仮設の医療所を、2020年3月までにシリア政府の支配下に復帰したラターミナ町、アバル村、ハンダク村の3ヵ所に設置した。

仮説医療所が設置された3町村には、医療施設がなかった。

SANA(3月22日付)が伝えた。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ロシア当事者和解調整センターがアレッポ県とラタキア県で支援活動を続ける(2023年3月22日)

ロシア当事者和解調整センターは、アレッポ市にある「孤児少女の家」に食料、毛布、電気製品などの救援物資を寄付した。

ロシア当事者和解調整センターはまた、ラタキア県ラアス・クルーリーヤ村に約4トンの食料救援物資を届けた。

このほか、ロシアからの食糧物資(29.8トン)を積んだ貨物輸送機が殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/pfbid0kXx4kYcbnNBsLwoAEQqpkFHQ55GfSvPqtsYrPXcXdvahHLdDdoVqAePQVpPHa5EGl

また、在ロシア・シリア大使館は声明を出し、新たに150トン分の支援物資がロシア在住のシリア人やロシア人から寄せられ、近くシリアに送付、シリア開発信託に引き渡すと発表した。

SANA(3月22日付)が伝えた。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍がラタキア県西の地中海上空からアレッポ国際空港一帯に向けて多数のミサイルを発射し、空港を利用不能に(2023年3月22日)

シリア軍は声明を出し、22日午前3時55分、イスラエル軍がラタキア県西の地中海上空からアレッポ国際空港一帯に向けて多数のミサイルを発射し、空港に物的被害が生じた、と発表した。

また、民間航空公社は声明を出し、イスラエル軍のミサイル攻撃によりアレッポ国際空港の滑走路と航法装置の一部が損傷したことを明らかにしたうえで、復旧作業が完了するまで空港の運用を停止、すべての発着便をダマスカス国際空港と殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に振り分けると発表した。

SANA(3月22日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍が発射したミサイルは6発。

うち5発が、空港周辺にある「イランの民兵」の武器弾薬庫などの標的に到達した。

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ロシアのスプートニク(3月22日付)が治安筋の話として伝えたところによると、ミサイル攻撃はアレッポ国際空港と隣接するナイラブ航空基地に対して行われた。

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イスラエルのアルマ調査教育センターは、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/Israel_Alma_org/)などを通じてイランがトルコ・シリア大地震の被災者への人道支援を装って武器を移転したことに対処するために、イスラエル軍が再びミサイル攻撃を行ったとの見方を示した。

同センターは、前週にイランとシリアを複数回にわたって往復していたイランのポウヤ・エアのIl-76(イリューシン76)輸送機1機が、イランがロシアへの武器供与を始めて以降、テヘランとモスクワを頻繁に往復していたとしたうえで、同機がシリア国内に武器を持ち込んだ疑いがあると断じた。

https://twitter.com/Israel_Alma_org/status/1638452195505889282

https://twitter.com/Israel_Alma_org/status/1638452198139985921

https://twitter.com/Israel_Alma_org/status/1638452199922581505

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シリア人権監視団は23日、この攻撃で「イランの民兵」4人が死亡したと発表した。

4人のうち2人は司令官を含むシリア人で、残り2人の国籍は不明だという。

AFP, March 22, 2023、Alma Research and Education Center, Marcch 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023、March 23, 2023、Sputnik News, March 22, 2023などをもとに作成。

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パテル米国務省副報道官:「シリア政府との関係正常化に反対する我々の姿勢に変化はない」(2023年3月21日)

米国務省のヴェダント・パテル副報道官は、記者会見で、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人のUAEへの訪問について、「シリア政府との関係正常化に反対する我々の姿勢に変化はない」と述べた。

AFP, March 22, 2023、ANHA, March 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2023、Reuters, March 22, 2023、SANA, March 22, 2023、SOHR, March 22, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】三宅浩史臨時代理大使ら駐シリア日本大使館の使節団がシリア・アラブ赤新月社のアレッポ支部を訪問(2023年3月21日)

シリア・アラブ赤新月社はアレッポ支部のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SYRedCrescent.Aleppo/)で、 三宅浩史臨時代理大使ら駐シリア日本大使館の使節団がアレッポ支部を訪れ、同支部の代表や理事らと会談し、トルコ・シリア大地震の被害への対応、家屋の倒壊やインフラへの損害によって避難生活を余儀なくされている被災世帯への人道的ニーズ、被災者支援における連携の方途について意見を交わした。

https://www.facebook.com/SYRedCrescent.Aleppo/posts/pfbid02u9uwCNXnGV9fbchdAyLDWusqzjDJqoJv4P8fxY25J8PBd7Dt9RsmvAcVfA4W1c8nl

SARC-Aleppo, March 21, 2023をもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】スロン=ホルストOCHAシリア事務所副代表を代表とする使節団が、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、スイスの人権開発団体の代表や政府関係者とともにラタキア県を訪れる(2023年3月21日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)のマリナ・スロン=ホルスト・シリア事務所副代表を代表とする使節団が、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、スイスの人権開発団体の代表や政府関係者とともにラタキア県を訪れ、ラタキア県のアーミル・ヒラール県知事と会談し、被災者への長期的な支援、政府機関、地元コミュニティ、関連機関との協力の方途について意見を交わした。

使節団はまた、ラタキア市、ハッファ市の避難所、テロによって被害を受けたドゥーリーン村の住宅復旧プロジェクトの現場を視察した。

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのハラーズィー外交問題戦略評議会議長と会談、思想や政治にかかわる問題、国際情勢の変化や進展などについて意見を交わす(2023年3月21日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のカマール・ハラーズィー・イラン外交問題戦略評議会議長を代表とする使節団と会談、思想や政治にかかわる問題、国際情勢の変化や進展などについて意見を交わした。

アサド大統領は会談で、急速な変化のなかで、シリアやイランが失うものや悪影響が生じるのは当然だが、両国および両国民の不屈の精神と、米国など西側諸国の政策やヴィジョンの体系的な過ちによって、それらはいずれ両国ためになる結果をもたらすとの見方を示した。

また、この変化の段階において、西側諸国はより敵対的になり、中東地域の社会内に持っているさまざまなツールを利用することが予想されるがゆえに、地域諸国の集中的な対話と戦略的な行動が必要であり、国内情勢への適切な対処、帰属意識の強化、敵対的な政策に対する防衛ネットワークとなり得るような関係強化が不可欠だと強調した。

会談では、アイデンティティ、帰属、そして両者と宗教の繋がりにも話が及び、アサド大統領は、敵対勢力がアイデンティティや帰属を標的にしようとしているがゆえに、アイデンティティの深化を検討しなければならないとしたうえで、西側が若い世代に、宗教的に過激になるか、アイデンティティや道徳を喪失した状態になるかという選択肢を強いていると指摘、シリアやイランは、アイデンティティ、文化、帰属の維持に基づく第3の選択肢を提示し、現代という時代にふさわしいかたちで、宗教、国民アイデンティティ、社会文化、文明への誇りを表現すべきだと述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0fdZpVZeNUChvBeGngW7oEK8BsoPFX7gMpMnScGiWS6e8UhEkoyLZNUqdgvxtkkTcl

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アサド大統領はグリフィス国連人道問題担当事務次長と会談(2023年3月21日)

アサド大統領は、シリアを訪問したマーティン・グリフィス国連人道問題担当事務次長と会談し、トルコ・シリア大地震が各分野にもたらした被害の復旧に直接作用することが予想される実効的な措置や手順、被災者への支援、安定化、日常生活の回復に向けた国際社会の取り組み、について意見を交わした。


https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid0NXHNttV1Tu2icLYyij8hXv9GoDiKH15gvkCcv6Egtcpz6AcHVC8zKbmd1W1xx3Ntl

SANA(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2023、ANHA, March 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2023、Reuters, March 21, 2023、SANA, March 21, 2023、SOHR, March 21, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】世界銀行はトルコ・シリア大地震によるシリア国内での被害でシリアの実質GDPが5.5%縮小し、復旧・復興の必要額が3年間で79億米ドルにのぼると発表(2023年3月20日)

世界銀行はトルコ・シリア大地震によるシリア国内での被害にかかる「緊急被害・ニーズ・アセスメント報告書」を発表した。

134ページからなる報告書によると、地震によりシリアの実質GDPは5.5%縮小し、復旧・復興の必要額は3年間で79億米ドル(初年度が37億米ドル、2、3年目が42億米ドル)にのぼると見られるという。

また農業部門への支援ニーズが全体の27%、住宅部門が18%、社会保障が16%、運輸が12%をそれぞれ示すという。

AFP, March 20, 2023、ANHA, March 20, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2023、Reuters, March 20, 2023、SANA, March 20, 2023、SOHR, March 20, 2023などをもとに作成。

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