米主導の有志連合は不法占拠するシリア領内のタンフ国境通行所に向けて進軍するシリア軍・親政権武装勢力の拠点を再び爆撃(2017年6月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、事前の警告を無視して、シリア南部の「緊張緩和地帯」内に進軍した「親シリア体制部隊」(pro-Syrian regime forces)に対して爆撃を行ったと発表した。

この部隊は、戦車1輌、装甲車1輌、対空兵器数基、武装した車輌複数台、兵士60人以上からなり、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に有志連合およびその「協力部隊」(partner forces)を脅威にさらしたという。

Wikipedia, June 6, 2017

なお、声明によると、有志連合は、タンフ国境通行所一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」に参加するシリアの「協力部隊」を教練・指導してきたという。

また、有志連合は、シリアの体制軍、親体制部隊との戦闘は望んでいないが、親体制部隊が「緊張緩和地帯」から退去しなければ、自衛行為をとる、と主張した。

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米高官が匿名を条件にロイター通信(6月7日付)に明らかにしたところによると、空爆は米軍戦闘機が実施したという。

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有志連合が不法に占拠しているシリア領のタンフ国境通行所は、ロシア、トルコ、イランの署名をもって5月6日に発効した「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」において、「緊張緩和地帯」には設置されていない。

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有志連合の空爆に関して、シリア軍消息筋はSANA(6月6日付)に対して、有志連合が午後5時40分にヒムス県東部のシャヒーマ地区を通るタンフ街道沿いのシリア軍拠点1カ所を空爆し、多数の兵士が死亡、物的被害が出たことを明らかにしたにしたうえで、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構をはじめとするテロ組織に対して「テロとの戦い」を続けるシリア軍およびその同盟者に対する敵対行為から手を引くよう警告した。

また、シリア人権監視団によると、米軍の空爆で、シリア軍士官1人と非シリア人戦闘員16人が死亡したという。

CENTCOM, June 6, 2017、AFP, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 7, 2017、June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、June 7, 2017、SANA, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は6月5日、ラッカ市だけで24回の爆撃を実施(2017年6月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月5日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して40回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は35回で、ブーカマール市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(9回)、ラッカ市近郊(24回)で実施された。

なお、CENTCOMは6月4日の空爆の戦果について声明を発表していない。

CENTCOM, June 6, 2017をもとに作成。

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ダーイシュはヒムス県タンフ国境通行所に面するイラク領内のワリード国境通行所を攻撃、有志連合が爆撃でこれを阻止(2017年6月5日)

イラクのアンバール県では、『ハヤート』(6月6日付)が同県のシャイフの一人シャアラーン・ニムラーウィー氏ら話として伝えたところによると、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に面するワリード国境通行所に対して、ダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を仕掛けた車複数台で攻撃を仕掛けた。

これに対して、米主導の有志連合は、これらの車輌に対して爆撃を行い、通行所に特攻する前に破壊した。

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市北西部の3カ村を新たに制圧する一方、アレッポ県北東部でトルコの支援を受ける武装集団と交戦(2017年6月5日)

ラッカ県では、ARA News(6月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市北西部のハーウィー・ハワー村、ヤアルビーヤ村、アブー・スース村を新たに制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(6月5日付)によると、トルコ軍の支援を受けたハワール・キリス作戦司令室が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のジャムラ村、ディーワー村一帯に侵攻し、人民防衛隊主体のシリア民主軍と交戦、農作物を焼き討った

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はダルアー市などでシャーム解放機構などからなる反体制武装集団への爆撃・砲撃を続ける(2017年6月5日)

ダルアー県では、ARA News(6月5日付)によると、シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が活動を続けるダルアー市の中心街(マンシヤ地区など)、タム街道地区などに対して42回の空爆を実施するとともに、「樽爆弾」855発を投下、また地対地ミサイル161発を撃ち込んだ。

また、クッルナー・シュラカー(6月5日付)によると、ロシア軍がタファス市を空爆し、住民8人が死亡した(スマート・ニュース(6月5日付)によると、32人が死傷)。
)。

さらに、スマート・ニュース(6月5日付)によると、シリア軍はまた西ガーリヤ村を空爆し、17人が死傷した。

一方、SANA(6月5日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物(ブンヤーン・マルスース作戦司令室)がダルアー市郊外、ナイーマ変電所一帯を砲撃し、女児1人が死亡、7人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月5日付)によると、シリア軍が東グータ地方のフーシュ・ダワーヒラ村一帯で反体制武装集団(イスラーム軍など)と交戦した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍は、シャイフーニーヤ村、フーシュ・ダワーヒラ村一帯、ハラスター市を地対地ミサイル、迫撃砲などで砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がジャッブーリーン村に着弾した。

これに対して、シリア軍もタルビーサ市を砲撃した。

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、SMART News, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認(2017年6月5日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が6件、ハマー県が2件。

またトルコ側の監視チームも7件(ダルアー県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ヒムス県3件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間に、イドリブ県、クナイトラ県、ダマスカス郊外県の5カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,547市町村、武装組織の数は219組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 5, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月2日~3日の2日間でラッカ市近郊などを激しく爆撃(2017年6月5日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月2日~3日の2日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

6月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(10回)に対して行われた。

6月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は23回で、ブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、タドムル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(16回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, June 5, 2017をもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは11件の停戦違反を、トルコ側は10件の違反を確認(2017年6月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が5件、ラタキア県が2件、ハマー県が4件。

またトルコ側の監視チームも10件(ダルアー県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ラタキア県1件、アレッポ県3件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 4, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュ支配下のラッカ市を爆撃し、市民43人を殺害(2017年6月3日)

ラッカ県では、SANA(6月3日付)によると、米主導の有志連合が2日晩にラッカ市内の6階建の集合住宅を空爆し、市民43人が死亡した。

犠牲者のほとんどは女性と子供だという。

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2017年6月3日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が4件、ダルアー県が1件、ハマー県が2件、アレッポ県が1件、ラタキア県が1件。

またトルコ側の監視チームも6件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ダルアー県2件、ヒムス県2件、イドリブ県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間に、イドリブ県の7ヵ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,542市町村、武装組織の数は219組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 3, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合はイラク・シリアでの爆撃で民間人484人を「意図せず」殺害したことを認める(2017年6月3日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、ダーイシュ(イスラーム国)殲滅を目的にイラクで空爆を開始した2014年8月から2017年4月までの期間に、民間人少なくとも484人を爆撃によって「意図せずに殺害した」ことを認めた。

CJTF-OIRはまた、2017年4月にシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる43の新たな報告を受け、すでに報告されている案件と併せて47件の調査を完了した。38件は調査中。

調査を完了した47件のうち31件は事実と異なることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは16件のみだった。

民間人の犠牲者が確認できた16件のうち、シリアでの空爆による犠牲者は以下2人だけだという:

2017年1月31日、ダイル・ザウル市近郊に対する空爆で、民間人1人が死亡。
2017年2月25日、ラッカ市近郊に対する空爆で、民間人1人が死亡。

CENTCOM, June 2, 2017をもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「アサド大統領は少なからぬ過ちを犯しただろうが、彼を批判する者たちは天使なのか?」(2017年6月2日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はサンクトペテルブルクで開催中の経済フォーラムに登壇し、シリアがリビア、ソマリア、アフガニスタンのように分割されることに懸念を表明した。

プーチン大統領は「我々は一義的にシリアの国家機関を擁護しているのであって、アサド大統領個人を守ろうとしているのではない。我々はシリアが、リビアやソマリアやアフガニスタンのような状態になることを望まない」としたうえで、アサド大統領個人を追及すべきでないと主張しつつ、「正確に話そう。アサド氏は過ちを犯したのか…。少なからず犯しているだろう」と述べた。

しかし同時に「では、彼を非難している者たち。彼らは天使なのか? シリアで人々を殺め、子供を処刑しているのは誰なのだ? 人々の首を斬っているのは誰なのか? こうした者たちを我々は支援しなければならないのか?」と反体制武装集団に対しても非難の矛先を向けた。

そのうえで「シリアにおいてテロの脅威は人為的に作られた問題ではない。我々の一時的評価によると、そこには、ロシアだけから潜入した者だけでも現在4,000人もいる。さらにCIS出身者が4,500人から5,000人がいる。彼らのほとんどが中央出身者だ…。彼らは帰国しようとしている…。しかし、我々は彼らが我々のもとに戻ることも、あなた方のところに戻ることも期待していない」と述べ、シリア国内でのテロ組織掃討の意志を強調した。

『ハヤート』(6月3日付)などが伝えた。

AP, June 2, 2017

AFP, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受けるシリア・エリート部隊はシリア砂漠での戦闘に向け新たな武装組織を結成することに前向きな姿勢を示す(2017年6月2日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに「ユーフラテスの怒り」作戦を遂行するシリア・エリート部隊が、米主導の有志連合との連携のもと、シリア砂漠での戦闘に向けて独自の武装勢力を結成することに前向きな姿勢を示した、と伝えた。

シリア・エリート部隊は、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏が主導するシリア・ガド潮流の民兵組織で、米国の支援を受け2016年初めに結成された。

また、シリア砂漠は、最近になって、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯をめぐって、シリア軍、親政権武装勢力と、新シリア軍の系譜を汲む「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)との対立が激化している。

シリア・エリート部隊のムハンマド・シャーキル報道官はドゥラル・シャーミヤに対して、シリア砂漠での活動に向けた部隊創設についての情報を拒否しつつ、「米国側とシリア全土で「テロとの戦い」を行うことで合意している…。シリア砂漠でシリア・エリート部隊が存在することに利益と必要性があれば、我々は真摯に検討する」と付言した。

AFP, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

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バーブ市(アレッポ県)南部でトルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がシリア軍と交戦(2017年6月2日)

アレッポ県では、ARA News(6月2日付)によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の実効支配下にある「安全地帯」南端のバーブ市の南側に隣接するシリア政府支配下のターディフ市で、シリア軍がハワール・キリス作戦司令室と交戦した。

戦闘はシリア軍が「安全地帯」に向けて進軍を試みたためだという。

AFP, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ県マンスール市に突入する一方、米国の支援を受けるシリア・エリート部隊はラッカ市北部のダーイシュの拠点第17師団基地を独自に攻撃(2017年6月2日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市とタブカ市の間に位置するダーイシュ(イスラーム国)支配下のマンスール市内に突入した。

Kull-na Shuraka’, June 2, 2017

また、シリア人権監視団によると、ラッカ市東部郊外一帯では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに「ユーフラテスの怒り」作戦を遂行するシリア・エリート部隊(アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏が主導するシリア・ガド潮流の民兵組織)が、米主導の有志連合の航空支援を独自に受けダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を継続した。

戦闘はラッカト・サムラー村とラッカ市東側入口の間で激しく行われ、ダーイシュがシリア・エリート部隊の進軍を阻止すべく抗戦を続けているという。

また、シリア・エリート部隊はラッカ市北部に位置するダーイシュの要衝である第17師団基地を個別に攻撃した。

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一方、フェイスブック内の「マンスーラ・ビウユーン・ムグタリビー・ハー」を名乗るアカウントは、シリア民主軍とダーイシュが、ラッカ市一帯のダーイシュの全メンバーを72時間以内にシリア砂漠方面(ヒムス県東部)に撤退させることで合意したと伝えた。

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他方、シリア・アラブ・トルクメン部族同盟を名乗る組織のウマル・ダーダー副代表は、アナトリア通信(6月1日付)に対して、ラッカ市からのダーイシュの撤退と、シリア民主軍による同市の掌握に警戒感を露わにした。

ダーダー副代表は「我々はダーイシュがラッカから撤退し、テロ組織であるPYD(民主統一党)が同市をカードとして掌握することを熟知している。我々はこうしたことを断固として拒否する」と述べた。

AFP, June 2, 2017、Anadolu Ajansı, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、al-Mansura bi-‘Uyun Mughtaribi-ha, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは11件の停戦違反を、トルコ側は10件の違反を確認(2017年6月2日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月2日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が4件、ダルアー県が1件、ハマー県が5件、クナイトラ県が1件。

またトルコ側の監視チームも10件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ダルアー県4件、ハマー県1件、アレッポ県3件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 2, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は2017年4月のシリア爆撃で死亡した民間人が2人であることを確認したと発表(2017年6月2日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年4月にシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる43の新たな報告を受け、すでに報告されている案件と併せて47件の調査を完了した。

調査を完了した47件のうち31件は事実と異なることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは16件のみだった。

民間人の犠牲者が確認できた16件のうち、シリアでの空爆による犠牲者は以下2人だけだという:

2017年1月31日、ダイル・ザウル市近郊に対する空爆で、民間人1人が死亡。
2017年2月25日、ラッカ市近郊に対する空爆で、民間人1人が死亡。

CENTCOM, June 2, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月1日、ラッカ県、ダイル・ザウル県で19回の爆撃を実施(2017年6月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月1日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は19回で、ブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、マヤーディーン市近郊(1回)、ラッカ市近郊(11回)で実施された。

CENTCOM, June 2, 2017をもとに作成。

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米国防総省はシリアの反体制派教練のため5億米ドルを2018年度予算に計上(2017年6月1日)

米国防総省は、イラクとシリアでイスラーム国(ダーイシュ)に対する「テロとの戦い」に参加する戦闘員を教練するために17億6,900万米ドルを2,018年度予算に計上したことを明らかにした。

複数メディアが国防総省からの情報として伝えたところによると、このうちの12億6,900万米ドルはイラク人戦闘員の教練、5億米ドルはシリア人戦闘員の教練に充てられるという。

国防省によると、この予算枠でシリア人戦闘員を新たに5,000人養成し、また3億9,300万米ドルを対戦車ミサイルなどの重火器を含む武器装備に充てるという。

ARA News(6月2日付)などが伝えた。

AFP, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

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ヨルダン軍参謀長はシリア領内へのヨルダン軍部隊の進駐を否定(2017年6月1日)

ヨルダン軍統合参謀委員会議長のマフムード・アブドゥルハリーム・フライハート大将は、退役軍人とのイフタールの席上でシリア情勢について言及、そのなかで、「複数のメディアで言われているようなシリア領内へのヨルダン軍の進駐」は事実に反すると述べた。

AFP, June 1, 2017、AP, June 1, 2017、ARA News, June 1, 2017、Champress, June 1, 2017、al-Hayat, June 2, 2017、Kull-na Shuraka’, June 1, 2017、al-Mada Press, June 1, 2017、Naharnet, June 1, 2017、NNA, June 1, 2017、Reuters, June 1, 2017、SANA, June 1, 2017、UPI, June 1, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合の爆撃でダーイシュのバーレーン人幹部が死亡(2017年6月1日)

「ラッカは沈黙によって惨殺される」(6月1日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のバーレーン人幹部の一人でシャリーア学者のトゥルキー・ビンアリー氏が、5月29日に米主導の有志連合のラッカ県に対する空爆で死亡したと伝えた。

これに関して、ダーイシュに近い複数のSNSアカウントは、ビンアリー氏の死亡を認めつつも、ハイル州(ダイル・ザウル県)に対する有志連合の空爆で死亡したとしている。

Kull-na Shuraka’, June 1, 2017

AFP, June 1, 2017、AP, June 1, 2017、ARA News, June 1, 2017、Champress, June 1, 2017、al-Hayat, June 2, 2017、Kull-na Shuraka’, June 1, 2017、al-Mada Press, June 1, 2017、Naharnet, June 1, 2017、NNA, June 1, 2017、Raqqa-sl, June 1, 2017、Reuters, June 1, 2017、SANA, June 1, 2017、UPI, June 1, 2017などをもとに作成。

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米軍はラッカ市近郊で空挺作戦を実施し、ダーイシュのメンバー多数を殺害、司令官1人を拘束(2017年6月1日)

ラッカ県では、『ハヤート』(6月2日付)によると、米軍がラッカ市北部のシュナイナ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空挺作戦を実施した。

空挺作戦は米空軍ヘリコプター6機が参加して実施され、シュナイナ村に降下した空挺部隊は、ダーイシュと交戦し、戦闘員多数を殺害、また司令官1人を拘束したという。

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同じく、ラッカ県では、ARA News(6月1日付)によると、タブカ市とラッカ市の間に位置するマンスーラ市一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

『ハヤート』(6月2日付)によると、シリア民主軍はまた、米主導の航空支援を受けバアス・ダム南側の入口一帯でダーイシュとの戦闘を続け、マンスーラ市南部のアブー・シャジャラ村を制圧した。

AFP, June 1, 2017、AP, June 1, 2017、ARA News, June 1, 2017、Champress, June 1, 2017、al-Hayat, June 2, 2017、Kull-na Shuraka’, June 1, 2017、al-Mada Press, June 1, 2017、Naharnet, June 1, 2017、NNA, June 1, 2017、Reuters, June 1, 2017、SANA, June 1, 2017、UPI, June 1, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機はラッカ市から撤収しようとしたダーイシュの車列を爆撃し、戦闘員80人以上を殲滅(2017年6月1日)

ロシア国防省は声明を出し、30日深夜、ラッカ市からヒムス県東部方面に撤収を試みようとしていたダーイシュ(イスラーム国)の車列をシリア駐留ロシア空軍の航空部隊が爆撃し、戦闘員80人以上を殲滅、タンクローリー8輌、乗用車53台、武装したピックアップ・トラック17台を破壊した。

SANA, June 1, 2017

AFP, June 1, 2017、AP, June 1, 2017、ARA News, June 1, 2017、Champress, June 1, 2017、al-Hayat, June 2, 2017、Kull-na Shuraka’, June 1, 2017、al-Mada Press, June 1, 2017、Naharnet, June 1, 2017、NNA, June 1, 2017、Reuters, June 1, 2017、SANA, June 1, 2017、UPI, June 1, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは14件の停戦違反を、トルコ側は12件の違反を確認(2017年6月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が5件、ダルアー県が2件、ラタキア県が2件、ハマー県が5件。

またトルコ側の監視チームも12件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、ダルアー県4件、ヒムス県3件、アレッポ県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間に、クナイトラ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,535市町村、武装組織の数は219組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 1, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は5月31日、ラッカ県、ダイル・ザウル県で23回の爆撃を実施(2017年6月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月31日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して30回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は23回で、ブーカマール市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)、ラッカ市近郊(14回)で実施された。

CENTCOM, June 1, 2017をもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はダルアー市、ナスィーブ国境通行所制圧に向けて戦車部隊を増派(2017年5月31日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(5月31日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘が続くダルアー市マンシヤ地区方面に、シリア軍が戦車、装甲車などからなる増援部隊を派遣した。

増援部隊の派遣は3日前から本格化しているという。

一方、『ハヤート』(6月1日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、ダルアー市方面へのシリア軍戦車部隊の増派に合わせて、ロシア国旗を掲揚した戦車、装甲車の車列がダルアー市に入った。

この増援は、ヨルダン国境に位置するナスィーブ国境通行所制圧に向けた動きだという。

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ダルアー県では、アフマド・ミスリーを名乗る活動家がクッルナー・シュラカー(6月1日付)に対して明らかにしたところによると、シリア軍の最新鋭戦車5輌、装甲車3輌、兵員輸送車8輌、乗用車25台からなる車列がダルアー市のシリア軍拠点に配備された。
車列はロシア軍国旗を掲揚して市内に入り、展開したという。
なお、ダルアー市内に入った増援部隊は第4師団所属部隊で、ガイス・ダラー大佐を司令官としているという。

AFP, May 31, 2017、AP, May 31, 2017、ARA News, May 31, 2017、Champress, May 31, 2017、al-Hayat, June 31, 2017、Kull-na Shuraka’, May 31, 2017、June 1, 2017、al-Mada Press, May 31, 2017、Naharnet, May 31, 2017、NNA, May 31, 2017、Reuters, May 31, 2017、SANA, May 31, 2017、UPI, May 31, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機は、タンフ国境通行所北部のシリア軍・親政権支配地域に向かって進軍を開始した「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)を爆撃(2017年5月31日)

「土地は我らのものだ」作戦司令室を新たに設置した「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)を主導する東部獅子軍のサアド・ハーッジ司令官はロイター通信(5月31日付)に対し、「我々が、イランの民兵の第一防衛線を突破し、砂漠地帯にあるザーザー検問所やサブア・ビヤール地区近郊の前哨地複数カ所を制圧したことを受け、ロシア軍戦闘機複数機が革命家に対して爆撃を行い、我々の進軍を阻止した」と述べた。

ハーッジ報道官によると、この空爆で戦闘員側に死者は出なかったという。

また殉教者アフマド・アブドゥー軍団の幹部の一人サイイド・サイフ氏によると、ロシア軍戦闘機は、親政権の戦闘員の防衛戦に対する反体制武装集団の進攻を受けるかたちで空爆を開始したという。

AFP, May 31, 2017、AP, May 31, 2017、ARA News, May 31, 2017、Champress, May 31, 2017、al-Hayat, June 31, 2017、Kull-na Shuraka’, May 31, 2017、al-Mada Press, May 31, 2017、Naharnet, May 31, 2017、NNA, May 31, 2017、Reuters, May 31, 2017、SANA, May 31, 2017、UPI, May 31, 2017などをもとに作成。

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ロシア海軍はタドムル市(ヒムス県)近郊のダーイシュの拠点に対してカリブル巡航ミサイル4発を発射し破壊(2017年5月31日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部は、地中海西部のシリア沖に配備されているロシア海軍のフリゲート艦アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールが、カリブル巡航ミサイル4発を発射し、ヒムス県タドムル市近郊のダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所を攻撃、破壊した。

ミサイルは、シリア軍との戦闘地域への兵站路として使用されていた連絡拠点や生活拠点を標的としたもので、すべて命中したという。

攻撃の日時については明らかにされなかったが、ロシア各メディアがロシア国防省筋の話として伝えたところによると、攻撃に先立ってロシア軍は米国、トルコ、イスラエルに事前通告したという。

AP, May 31, 2017
AFP, May 31, 2017

AFP, May 31, 2017、AP, May 31, 2017、ARA News, May 31, 2017、Champress, May 31, 2017、al-Hayat, June 31, 2017、Kull-na Shuraka’, May 31, 2017、al-Mada Press, May 31, 2017、Naharnet, May 31, 2017、NNA, May 31, 2017、Reuters, May 31, 2017、SANA, May 31, 2017、UPI, May 31, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はバアス・ダム(ラッカ県)の南側入口に到達(2017年5月31日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(5月31日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に、ラッカ市西部に位置するハマーム村を制圧し、バアス・ダム(別称ラシード・ダム、自由ダム)の南側の入口に到達した。

また、ARA News(5月31日付)によると、シリア民主軍はラッカ市西部郊外のアブー・カッバーブ(アブー・カビーア)村を制圧した。

ARA News, May 31, 2017

同地での戦闘に関して、ダーイシュ・ラッカ州は、特攻自爆戦闘員(インギマースィー)6人が自爆攻撃を行い、シリア民主軍戦闘員6人を殺害したと発表したが、シリア民主軍消息筋は、この攻撃を撃退したと反論している。

一方、スマート・ニュース(5月31日付)は、シリア民主軍がバアス・ダムおよびその周辺の5カ村(ハマーム村など)を完全制圧したと伝えた。

このほか、『ハヤート』(6月1日付)によると、マトユーラ村ではシリア民主軍の砲撃により、住民5人が死亡した。

また、米主導の有志連合がマンスーラ市、ハートゥーニーヤ村、アブー・カビーア(アブー・カッバーブ)村、フナイディー村、ハーウィー・ハワー村を空爆し、民間人9人が死亡、17人以上が負傷した。

AFP, May 31, 2017、AP, May 31, 2017、ARA News, May 31, 2017、Champress, May 31, 2017、al-Hayat, June 31, 2017、Kull-na Shuraka’, May 31, 2017、al-Mada Press, May 31, 2017、Naharnet, May 31, 2017、NNA, May 31, 2017、Reuters, May 31, 2017、SANA, May 31, 2017、SMART News, May 31, 2017、UPI, May 31, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは12件の停戦違反を、トルコ側は11件の違反を確認(2017年5月31日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月31日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が3件、ダルアー県が2件、ラタキア県が2件、ハマー県が4件、クナイトラ県が1件。

またトルコ側の監視チームも11件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ダルアー県4件、ハマー県3件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間に、イドリブ県の4カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,534市町村、武装組織の数は219組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 31, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.