トルコのチャヴシュオール外相「シリアの領土の統一性を認めれば、PYD、YPGはアスタナ会議(シリア政府と反体制派の和平協議)の枠内に身を置くことができる」(2016年12月30日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、2017年1月にカザフスタンのアスタナで予定されているシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)に関して、「ロシアは当初から、民主統一党(PYD)のようなテロ組織はアスタナ会議に参加すべきでないと、我々に伝えてきた…。もしPYDや人民防衛隊(YPG)がシリアの領土の統一性を支持するのであれば、両組織は包括的問題解決の枠内に身を置くことができるだろう」と述べた。

ARA News(12月30日付)が伝えた。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍が前日に引き続き、シリア領内に進攻中のトルコ軍を航空支援し、バーブ市一帯のダーイシュ拠点を爆撃(2016年12月30日)

アレッポ県では、『ハヤート』(12月31日付)によると、ロシア軍戦闘機が、「ユーフラテスの盾」作戦を続行するトルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるバーブ市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点3カ所を空爆、トルコ軍の発表によると、この空爆でダーイシュ戦闘員12人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、バーブ市近郊のアズラク地区一帯では、トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室とダーイシュが交戦したが、トルコ軍兵士1人が死亡、5人が負傷したという。

トルコ軍はまた、バーブ市一帯などを激しく砲撃し、ダーイシュの拠点17カ所を破壊、戦闘員26人を殲滅したという。

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トルコ軍は声明を出し、2016年8月下旬に開始された「ユーフラテスの盾」作戦で、トルコ軍がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員1,171人を殺害、117人を負傷させるとともに、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘員291人を殺害、4人を負傷させ、11人を投降させたとの戦果をハッピー発表した。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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イランのザリーフ外相はシリア全土停戦を「大きな成果」と称賛(2016年12月30日)

イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、30日に発効した停戦合意に関して、ツイッターのアカウントを通じて「大きな成果」だとしたうえで「この機会を利用してテロを根絶すべき」と綴った。

またIRNA通信(12月30日付)が報じたところによると、ザリーフ外務大臣はロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と電話会談を行い、シリア全土での停戦に歓迎の意を示し、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム・ファトフ戦線、そして両組織の同盟者に対する「テロとの戦い」を継続することを強調したという。

また、ザリーフ外務大臣は、イラン、トルコ、ロシアが引き続きシリア政府と反体制派の和平協議に向けて連携と協議を続けることでラブロフ外務大臣と合意したという。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、IRNA, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がシリア領内で侵攻作戦を継続するトルコ軍とハワール・キリス作戦司令室を支援するかたちでバーブ市一帯のダーイシュ拠点を初めて爆撃(2016年12月29日)

アレッポ県では、『12月30日付』などによると、トルコ軍と「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室が攻略をめざすバーブ市内のダーイシュ(イスラーム国)の複数拠点に対して、ロシア軍戦闘機が空爆を実施した。

ロシア軍戦闘機が、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室を空爆支援するのはこれが初めて。

ロシア軍によるバーブ市空爆は、ロシアとトルコの仲介により30日午前0時に発効予定のシリア軍と反体制派の停戦合意を受けた動きだと思われる。

なお、シリア人権監視団によると、ロシア軍は28日にもバーブ市を空爆したという。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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エジプト外務省は全土停戦を歓迎(2016年12月29日)

エジプト外務省は声明を出し、トルコおよびロシアの仲介のもと、30日午前0時に発効予定のシリア政府と反体制武装集団7組織の全土停戦に歓迎の意を示した。

SANA(12月29日付)が伝えた。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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トルコのユルドゥルム首相「YPG、ダーイシュ、ヌスラ戦線は停戦の対象ではない」(2016年12月29日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、30日午前0時発効予定のシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦に関して「シリアでの戦闘を終結させる歴史的機会」と述べた。

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トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は、30日午前0時に発効予定の停戦合意に関して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)は停戦から除外されると発表した。

ユルドゥルム首相は「YPGはテロ組織であり、我々がテロ組織と分類する組織がシリアの問題解決の一部をなすことはできず、政治的解決のために当時者が集うに際して、交渉のテーブルにつくことはできない」と述べた。

ユルドゥルム首相はまた、「ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)は停戦の対象ではない」と強調した。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、December 30, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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ロシアは全土停戦を監視するためのホットラインをトルコと開設する一方、トランプ米新政権に停戦への参加を呼びかける意向(2016年12月29日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣、セルゲイ・ショイグ国防大臣とシリア情勢への対応を協議するための会合を開き、トルコおよびロシアの仲介のもと、30日午前0時に発効予定のシリア政府と反体制武装集団7組織の全土停戦に関して、シリア政府を支援し、同国内での「テロとの戦い」を継続する意思を示した。

プーチン大統領は、「成立した合意はもちろん脆く、特別なケアが必要となる…。しかし、それは我が国の国防省、国防省、そして地域の我々のパートナーの協業と努力の具体的な結果だ」と述べ、トルコの取り組みを高く評価、シリア全土停戦に関して「ロシア、イラン、トルコは停戦監視の責任を負うとともに、和平プロセスを保障するための役割を果たす」と強調した。

ロシア国防省によると、シリア政府との停戦に応じた反体制武装集団は、シャーム軍団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム革命家、ムジャーヒディーン軍、イドリブ自由軍、シャーム戦線の7組織で、その兵力は6万2,000人におよぶという。

一方、ロシア大統領府は、プーチン大統領とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が電話会談で、ダーイシュ(イスラーム国)を筆頭とするテロ組織を停戦から除外することを改めて確認したと発表した。

RT(12月29日付)などが伝えた。

SANA, December 29, 2016
SANA, December 29, 2016

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プーチン大統領との会合に出席したショイグ国防大臣は、停戦が除外される組織に関して「停戦合意に参加しない武装した反体制派はテロリストとみなされる」としたうえで、停戦監視のためのホットラインをトルコと開設したことを明らかにした。

また、トルコとの間で停戦に向けて2ヶ月にわたって、反体制武装集団の拠点を地図に記すことを中心に協議を重ねてきたと付言した。

一方、ラブロフ外務大臣は、「ロシアは国連加盟国に対してシリアをめぐる合意の実施に参加するよう呼びかけることになる。ドナルド・トランプ氏を指導者とする新生米国に参加を求めることになる」と述べた。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、RT, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は12月28日にシリア領内で8回の爆撃を実施する一方、ラッカ市郊外の爆撃でダーイシュ幹部のアブー・ジャンダル・クワイティーを殺害したと発表(2016年12月29日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月28日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(6回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOMはまた、26日にラッカ市郊外(タブカ・ダム近郊)で実施した空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)幹部の一人アブー・ジャンダル・クワイティー氏が死亡したことを確認したと発表した。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は12月27日にラッカ市近郊などで15回の爆撃を実施(2016年12月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月27日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(13回)、ザイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍はアレッポ市東部の966ヘクタールで地雷・爆発物撤去を完了(2016年12月28日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、ロシア軍の専門家チームが、反体制武装集団が退去したアレッポ市東部内の966ヘクタールの地域で地雷・爆発物撤去を完了したと発表した。

調整センターによると、撤去差作業は12月5日に開始され、同地域にある学校、街道総延長350キロメートル、住宅2,149棟(うち学校44棟、モスク38棟、病院・診察所10棟、幼稚園、水道施設、発電所、パン配給所など)で、爆弾1万4,700発、手製爆弾6,700発の除去に成功したという。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ロシアとトルコがアスタナ会議(和平協議)に向け、シリア政府とシャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍といったイスラーム過激派との停戦合意に向けた折衝を続ける(2016年12月28日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣が首都アンカラで記者団に対して、トルコとロシアがシリア国内での停戦合意を策定したと述べた。

ロイター通信(12月28日付)などが伝えた。

チャヴシュオール外務大臣は「シリアでの問題解決に関して二つの文書が用意されている。一つは政治的解決に関する文書、もう一つは停戦に関する文書だ。両文書はいつでも履行可能だ」と述べたうえで、「全世界は、アサドがいるなかで政治的移行は行い得ないということを承知している」と付言した。

アナトリア通信(12月28日付)はこれに関連して、ロシアとトルコがシリア全土における停戦案で合意に達したと伝えた。

しかし、ロシア政府、シリア政府、そしてイラン政府はこれに関して何のコメントも出さなかった。

『ハヤート』(12月29日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)によると、アレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族の退去について協議するかたちで、12月初めにトルコとロシアの仲介によりって開始されたシリア政府と反体制武装集団の間接交渉では、4ページ11項目からなる停戦合意文書がロシア側から提示されていたという。

主な内容は以下の通り:

1. 国連安保理決議第2254号に基づくシリア危機の包括的解決と政治プロセス開始。
2. シリアの主権尊重、領土の統一性、流血停止。
3. 12月27日深夜(28日未明)にシリア政府および反体制派は攻撃を停止し、そのうえで停戦の基準、仕組みの詳細を確定する。なお、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム・ファトフ戦線は停戦対象から除外する。
4. シリア軍および親政権武装勢力と、反体制派の展開地域を示した地図を交換し、展開地域を画定する。
5. 上記地図に基づき、シャーム・ファトフ戦線の支配地域とされた地域から停戦合意に応じた反体制派が退去、その見返りとしてロシア、シリア両軍は反体制派支配地域への空爆を停止する。
6. 停戦違反特定、停戦監視、停戦違反への処罰の仕組みを確定する。
7. 停戦徹底のための猶予期間後に、シリア政府と反体制派信頼醸成措置を実施、反体制派支配地域からの負傷者搬出、同地域への人道支援物資搬入、物資の移送の自由を保障する「合同人道経済特区」の設置などを実施する。
8. 停戦合意を締結したロシアとトルコの保障のもと、反体制派支配地域の自治を担う地元評議会メンバーを住民のなかから選出する。

この原案に対して、シリア、イラン両政府は、以下の修正を提案したという。

1. 反体制派に「正統性」を付与しないため、「選出」という用語を削除する。
2. 物資移送の自由を認めず、反体制派支配地域に移送される物資を人道支援物資に限定する。
3. 「反体制諸派」という文言を「武装集団」に変更する。
4. シャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍を「テロ組織」とみなし、停戦から除外する。

これに対して、ロシアは、現下の交渉に参加しているシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍の排除には応じなかったという。

また反体制派は、以下の変更を求めたという。

1. 「反体制諸派」という文言の「レジスタンス」への変更
2. 「ダーイシュとシャーム・ファトフ戦線を停戦対象から除外する」との文言からの「シャーム・ファトフ戦線」の削除。
3. シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団とシリア軍との間で激化しているダマスカス郊外県アイン・フィージャ町、イスラーム軍の本拠地ドゥーマー市を擁する東グータ地方などでの停戦の保障。
4. シリア軍による支配地域拡大禁止。

なお、トルコの首都アンカラで行われている間接交渉に参加する反体制武装集団は、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍などから構成されているという。

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イランのホセイン・ホセイン・ダフカーン国防大臣は、RT(12月28日付)のインタビューに応じ、2016年1月にカザフスタンの首都アスタナで開催予定のシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)に向けて、ロシアとトルコが発効をめざしている停戦に関して「真の保障」が必要としたうえで、①「穏健な反体制派」と「テロ組織」を峻別し、②ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム・ファトフ戦線、およびそれに類するテロ組織に対する戦いを継続すること、③すべての当時者がテロリストへの政治面、資金面、軍事面での支援停止を誓約することを主唱した。

また、『ハヤート』(12月29日付)は、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣がトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と電話会談を行い、シリア情勢への対応について意見を交わした。

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シャーム自由人イスラーム運動の政治部門を統括するミニール・サイヤール氏はロイター通信(12月28日付)の取材に対して、停戦合意が成立するかを断定するには時期尚早だとしたうえで、ロシアが停戦対象地域からダマスカス郊外県グータ地方東部を除外しようとしていると非難した。

同地は、イスラーム軍などの反体制武装集団が本拠地とするドゥーマー市を含んでいる。

AFP, December 28, 2016、Anadolu Ajansı, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国は今やダーイシュ、PYD、PKKといったテロ組織を支援しており、我々はその証拠を持っている」(2016年12月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラでの記者会見で、「米国は我々がダーイシュ(イスラーム国)を支援していると疑ってきたが…、今や彼らがダーイシュ、YPG(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)、PKK(クルディスタン労働者党)といったテロリストを支援している。このことは極めて明白だ。そのことを示す画像、動画を持っている」と述べた。

ARA News(12月28日付)などが伝えた。

 

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外で1カ村をダーイシュから奪取(2016年12月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市西部のユーフラテス川左岸の東ジャアバル村、ハッダーム村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

ARA News(12月28日付)によると、シリア民主軍はハッダージュ村をダーイシュから奪取した。

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ハサカ県では、SANA(12月28日付)が地元住民の話として伝えたところによると、トルコ軍がハサカ市北東部の国境地帯のアイン・ディーワール村一帯に重機を投入、ティグリス川支線の進路を変更する工事を開始した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるダーイシュ支配下のバーブ市から脱出しようとした住民15人以上が死亡(2016年12月28日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市から脱出しようとした住民15人以上が、ダーイシュの敷設した地雷の爆発や狙撃によって殺害され、28人が負傷した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がダイル・ザウル県の村を爆撃し、ハサカ県からの避難民12人が死亡(2016年12月28日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、ロシア軍がハジュナ村を空爆、ハサカ県シャッダーディー市近郊のアドラ村から同地に避難していた住民12人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市一帯の砂漠地帯からカルヤタイン市一帯にいたる地域で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外一帯、柑橘農園一帯、ジャズル油田一帯、西ハイル城一帯、アブー・カッラ・ダム一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県アイン・フィージャ町一帯でシリア軍とシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘続く(2016年12月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機およびヘリコプター(所属明示せず)が、アイン・フィージャ町、バスィーマ町などバラダー渓谷一帯を空爆、またシリア軍が同地を砲撃、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、上下水道公社ダマスカス支部局長のムハンマド・シハーフ氏は、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団が汚染物質を流し込んだことを受け、稼働を停止していたダマスカス

郊外県アイン・フィージャ町に関して、新たな貯水槽の使用を開始し、ダマスカス県への水道供給のニーズに対応すると発表した。

SANA(12月28日付)が伝えた。

一方、クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷でもシリア軍の攻撃により、5人が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、アイン・フィージャ町の水道施設の稼働停止を受け、ダマスカス県ラブワ地区などで漏水、洪水が発生しているという。

 

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ダマスカス県では、ロイター通信(12月28日付)が伝えたところによると、アダウィー地区にあるロシア大使館が、2度にわたり砲撃を受け、敷地内の広場などに着弾した。

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イドリブ県では、ARA News(12月28日付)によると、ロシア軍がファトフ軍支配下のビンニシュ市、アブー・ズフール町などを空爆した。

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ハマー県では、SANA(12月28日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア政府支配下のラビーア村、ムハルダ市、シーザル村、サフサーフィーヤ村を砲撃し、住民3人が死亡、6人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村で、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、シリア軍がダルアー市内各所を砲撃し、5人が死亡した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、December 29, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は12月26日にラッカ市近郊などで12回の爆撃を実施(2016年12月27日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月26日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(9回)、アイン・イーサー市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市シャイフ・マクスード地区からYPG隊員50人が撤退、これに代わるかたちでロシア軍憲兵隊が同地に検問所を設置、巡回活動を開始(2016年12月27日)

アレッポ県では、ARA News(12月27日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、ロシア軍憲兵隊が巡回活動を開始、また同地区内および同地区入口に監視ポストや検問所を設置した。

なお、ARA News(12月27日付)によると、これに先立ち、26日、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の隊員約50人がシャイフ・マクスード地区を撤退し、アフリーン市方面に向かったという。

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ハサカ県では、ARA News(12月27日付)によると、ルマイラーン町で第2回「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立評議会会合が開催され、165人のメンバーが参加した。 

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「ハワール・キリス作戦司令室はバーブ市を四方から包囲している」(2016年12月27日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は記者会見で、アレッポ県におけるダーイシュ(イスラーム国)の最後の拠点都市バーブ市をめぐる戦況について、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が同市を四方から包囲したと述べた。

ARA News(12月27日付)などが伝えた。

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アレッポ県では、ARA News(12月27日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市北西部から同市内に突入を試み、ダーイシュ(イスラーム国)がこれに激しく応戦した。

なお、ハワール・キリス作戦司令室を航空支援するトルコ軍航空部隊は、バーブ市内各所への空爆を続け、過去24時間で130の標的を破壊、ダーイシュ戦闘員15人以上を殲滅したという。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「反体制派への地対空ミサイル供与を認可したオバマ政権のNNDA承認は敵対行為」(2016年12月27日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、米バラク・オバマ政権がシリアの反体制武装集団への地対空ミサイル供与を認可した2017年国防権限法(NNDA)を承認(12月23日)したことに関して「シリアにおけるロシアの航空機、軍部隊、大使館を脅かす敵対行為」と非難した。

ザハロワ報道官は「オバマ政権は、輸出される武器が、穏健な反体制派と長らく協力関係にあるジハード主義者たちの手に渡るということを理解しなければならない…。こうした措置はテロリストに支援を行っていると評することができる」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は、国防相での会合で「シリア国内での軍事作戦において、最新型近未来兵器160種類以上の試験が行われ、概ね高いレベルの価値と信頼が得られた」と述べた。

『ハヤート』(12月28日付)などが伝えた。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣はカタール訪問中のトルコのチャヴシュオール外務大臣と電話会談し、和平協議(アスタナ会議)について協議(2016年12月27日)

ロシア外務省は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣がカタールを訪問中のトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と電話会談を行い、シリア情勢、とりわけ2017年1月にカザフスタンの首都アスタナで予定されているシリア政府と反体制派の和平協議について意見を交わし、停戦にかかわる基準の合意、テロ組織と「穏健な反体制派」の峻別を早急に行う必要がある点で一致した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会とシリア国民連合を主導するシリア・ムスリム同胞団は、武装集団にロシア、イランとの交渉を拒否し、和平協議(アスタナ会議)に参加しないよう呼びかける(2016年12月27日)

リヤド最高交渉委員会とシリア革命反体制勢力国民連立の双方を主導するシリア・ムスリム同胞団は声明を出し、ロシアとイランを「占領国」とみなし、両国とのあらゆる交渉も打ち切るよう呼びかけ、ロシア、イラン、トルコが2017年1月の開催に向けて協議を続けているアスタナ会議(シリア政府と反体制派の和平協議)への参加をめざす反体制派を牽制した。

トルコで活動するシリア・ムスリム同胞団は「占領者ロシアとの交渉に参加しているすべての(武装)組織の司令官へ、6年目を迎えようとしている革命は単なる武装革命ではなく、人民革命、子供、老人、女性、男たちの革命だった…。敵との交渉には、革命をめざす政治勢力と現地の軍事勢力の密接な協力が必要で、武装組織だけで交渉がなされれば、革命的姿勢が弱体化する…。敵対勢力、占領者とのいかなる直接・間接交渉にも関与してはならず…、すべての組織を解体し、愛国的な統合体に統一すなければならない」と訴えた。

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リヤド最高交渉委員会の幹部の一人でシリア革命反体制勢力国民連立のジョルジュ・サブラー元代表は、ロシア、イラン、トルコが2017年1月の開催に向けて協議を続けているアスタナ会議(シリア政府と反体制派の和平協議)に関して「反体制派とシリア政府との間で連絡が行われているということは承知しない。我々はこの問題とはまったくの無関係だ」と述べた。

『ハヤート』(12月27日付)が伝えた。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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トルコ・カタール外相はリヤド最高交渉委員会代表同席のもと、和平協議への対応などについて協議(2016年12月27日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はカタールの首都ドーハを訪問し、ムハンマド・ブン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー外務大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて協議した。

会談には、リヤド最高交渉委員会のリヤード・ヒジャーブ代表(元首相)も同席した。

カタール通信(12月27日付)によると、会談では、シリア軍によるアレッポ市東部解放、ロシア・イラン・トルコ外相会談、孤立する反体制派支配地域への人道支援、ジュネーブ合意(2012年)に基づいたシリア紛争の政治的解決への取り組みなどについて意見が交わされた。

ARA News, December 27, 2016
ARA News, December 27, 2016

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、QNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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ヨルダン国境警備隊はシリア領内から麻薬を密輸しようとした2人を射殺(2016年12月27日)

ヨルダン軍は声明を出し、国境警備隊が26日にシリア領内から麻薬を密輸しようとした男性2人を射殺したと発表した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北西部郊外への砲撃を再開(2016年12月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市北西部郊外および西部のライラムーン地区、ダーヒヤト・ラーシディーン地区一帯への砲撃を再開した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市近郊のムルーク検問所一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

またシリア軍がラスタン市一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マダーヤー村で武装集団が同地のウラマー連盟のシャイフの一人を誘拐しようとして、別の武装集団と交戦し、2人が死亡した。

またカフルナブル市で首を切り落とされた男性の遺体2体が発見された。

このほか、戦闘機(所属明示せず)が、ファトフ軍支配下のジスル・シュグール市を空爆、シリア軍も同地を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(12月27日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、トゥッラービーヤ広場一帯、難民キャンプ地区一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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有志連合の爆撃とYPG主体のシリア民主軍の攻勢でダーイシュのクウェート人幹部が死亡(2016年12月26日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が有志連合の航空支援を受けて26日に制圧した西ジャアバル村一帯にダーイシュ(イスラーム国)が侵攻を試み、シリア民主軍と交戦した。

また同人権監視団は、西ジャアバル村一帯でのシリア民主軍とダーイシュの戦闘と同地に対する有志連合の空爆で、ダーイシュの幹部の一人でクウェート人のアブー・ジャンダル・クワイティーが戦死したと発表した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア民主軍が攻勢を続けるラッカ市近郊に23~25日の3日間で36回の爆撃を実施(2016年12月26日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月23~25日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

12月23日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ラッカ市近郊(13回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

12月24日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ラッカ市近郊に対して攻撃が行われた。

12月25日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、シャッダーディー市近郊(2回)、ラッカ市近郊(11回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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トルコの大統領府報道官「米主導の有志連合はバーブ市での我々の作戦を航空支援すべき」(2016年12月26日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、トルコ軍の全面支援のもとにハワール・キリス作戦司令室が続行する「ユーフラテスの盾」作戦に対して、米国主導の有志連合が支援を行うべきだと述べた。

カルン報道官は「バーブ市での我々の作戦に対して、有志連合はとくに航空支援の安全を確保する責任を負わねばならない…。(バーブ市一帯)上空の状況によって(作戦に)遅れを生じ得ることもある。正当な理由がないのに航空支援が行われないということは受け入れられない」と述べた。

『ハヤート』(12月27日付)などが伝えた。

al-Hayat, December 27, 2016
al-Hayat, December 27, 2016

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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有志連合の支援を受けるYPG主体のシリア民主軍がラッカ市西部の西ジャアバル村をダーイシュから奪取(2016年12月26日)

ラッカ県では、ARA News(12月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、タブカ市に近い西ジャアバル村を制圧した。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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サウジアラビア内務省報道官「2,000人以上のサウジ人が国外でジハード主義武装集団に戦闘員として参加しており、うち70%がシリアにいる」(2016年12月26日)

サウジアラビア内務省のマンスール・トゥルキー報道官(少将)は、2,000人以上のサウジアラビア人が国外でジハード主義武装集団に戦闘員として参加しており、そのうちの70%がシリア国内で活動していることを明らかにした。

トゥルキー報道官は、「複数の国でこれまでにテロ組織に参加していた容疑でサウジ人73人が逮捕された…。シリア国内にいるサウジ人戦闘員の数は1,540人にのぼり、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア領内を広範にわたって支配するなか、彼らはジハード主義組織に所属している」と述べた。

ARA News(12月26日付)が伝えた。

AFP, December 26, 2016、AP, December 26, 2016、ARA News, December 26, 2016、Champress, December 26, 2016、al-Hayat, December 27, 2016、Iraqi News, December 26, 2016、Kull-na Shuraka’, December 26, 2016、al-Mada Press, December 26, 2016、Naharnet, December 26, 2016、NNA, December 26, 2016、Reuters, December 26, 2016、SANA, December 26, 2016、UPI, December 26, 2016などをもとに作成。

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