ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシャッダーディー市にある米軍(有志連合)の基地に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ムラースィルーン(Syrian Reporters)などによると、イラクのカイス・ムハンマダーウィー合同作戦司令室副司令官が、アフマド・シャルア暫定政権との調整のもと、前政権時代のシリア軍の関係者1900人を帰国させたことを明らかにした。
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国連安保理でシリア情勢への対応をめぐる会合では、ロシア、フランス、A3プラス・グループ(国連安保理非常任理事国のアフリカ諸国など)、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がイスラエルによるダルアー県での砲撃などの攻撃、シリア領内の不法占拠を非難した。
一方、ペデルセン特使は、宗派主義的、復讐的な重大な人権侵害について懸念を表明、加害者の特定に向けたさらなる調査を求めた。
中国は、アフマド・シャルア暫定政権に対して、安保理が指定しているすべてのテロ組織への厳正な措置をとるよう求めた。
米国も、アフマド・シャルア暫定政権に対して、外国人戦闘員の即時排除を要求するとともに、クルド人、ドゥルーズ派、アラウィー派、キリスト教徒の参加を含む政治的包摂の必要性を強調した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がタドムル航空基地とタイフール航空基地(T4)に対して複数回の爆撃を実施した。
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ダルアー県では、SANAによると、イスラエル軍がクーヤー村に侵攻し、戦車複数輌で砲撃、これによって市民6人が死亡、女性含む複数人が負傷した。
シリア人権監視団によると、この砲撃で若い男性4人が死亡、複数人が負傷した。
これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は37回(爆撃33回、砲撃4回)となった。
一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士5人、民間人13人、レバノン人2人の合計13人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など44の標的が破壊された。
県別の内訳は以下の通り:
爆撃
アレッポ県1回
ダマスカス郊外県9回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県3回
ヒムス県7回
クナイトラ県4回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県6回(民間人4人、兵士1人死亡)
タルトゥース県1回
ダマスカス県2回
砲撃
ダルアー県3回((民間人7人)
ダマスカス郊外県1回
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SANAによると、外務在外居住者省、ダルアー県のアンワル・ターハー・ズウビー知事は、この攻撃を非難する声明を発表した。
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SANAによると、カタール、サウジアラビア、A3プラス・グループ(国連安保理非常任理事国のアフリカ諸国など)、ヨルダン、パレスチナのハマース、 クウェート、湾岸諸国会議(GCC)、トルコ、アラブ議会、アラブ連盟(アフマド・アブー・ガイト事務総長)、 イスラム協力機構(OIC)事務総局 が 25日から27日にかけて、声明などを通じてイスラエルの砲撃を非難した。
دانت وزارة الخارجية وشؤون المغتربين بأشدّ العبارات توغّل القوات الإسرائيلية وقصفها بلدة كويا غربي درعا في الجمهورية العربية السورية الشقيقة، والتي أسفرت عن ارتقاء وإصابة عدد من الأشخاص، خرقًا فاضحًا للقانون الدولي، وانتهاكًا صارخًا لسيادة ووحدة سوريا، وتصعيدًا خطيرًا لن يسهم إلا… pic.twitter.com/GNMUZ9RdIj
— وزارة الخارجية وشؤون المغتربين الأردنية (@ForeignMinistry) March 25, 2025
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SANAによると、外務在外居住者省は別の声明を発表し、こうした諸外国の非難声明に歓迎の意を示した。
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ロイター通信は、米当局者とシリア関係者ら6人(いずれも匿名)の話として、米国がシリアに対して制裁の一部緩和の条件を示したリストを提示したと伝えた。
同通信によると、ナターシャ・フランチェスキ米国務省レバノン・シリア担当副次官補が、3月18日にブリュッセル9会議2025が開催されていたベルギーのブリュッセルで、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣に条件リストを直接手渡したという。
米国が示した条件には、化学兵器の残存保有分の破棄、テロ対策への協力、外国人戦闘員が政府内要職に就かせないこと、2012年にシリアで消息を絶った米国人記者オースティン・タイス氏の捜索を支援するためのシリア側の連絡担当者の指名などが含まれており、これらが満たされた場合、シリア政府機関との取引を対象とした既存の例外措置(制裁緩和免除)の2年間の延長や、新たな免除措置、さらにはシリアの領土保全を支持する声明の発表の用意があるという。
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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、アレッポ県ティシュリーン・ダム一帯でトルコ軍の無人航空機2機を撃墜したと発表した。
ANHAによると、広報センターはまた、トルコ軍、シリア国民軍との戦闘で2人の兵士が死亡したと新たに発表した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるスルーク町近郊に設置されている土塁を越えて、トルコ占領下の「平和の泉」地域に入ろうとした若い男性1人がシリア国民軍によって射殺された。
また、ANHAによると、アイン・イーサー市近郊のウンム・バラーミール村でシリア国民軍が若い男性1人を狙撃し、殺害した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がラフィード町を強襲し、住民らに救援物資を配給、その後撤退した。
イスラエル軍が撤退したのち、住民らは配給された物資を焼却したという。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊は、ヤルムーク渓谷のジャムラ村方面から侵攻し、同村とスィースーン村を結ぶ街道沿線に展開した。
また、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、イスラエル軍戦闘機がサナマイン市東のムーサビーン村の軍事拠点1ヵ所を爆撃した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、タドムル市上空に飛来した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がカウィーヤ村とマアリーヤ村を結ぶ街道を戦車で砲撃した。
これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は34回(爆撃31回、砲撃3回)となった。
一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士5人、民間人5人、レバノン人2人の合計12人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など42の標的が破壊された。
県別の内訳は以下の通り:
爆撃
アレッポ県1回
ダマスカス郊外県9回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県3回
ヒムス県5回
クナイトラ県4回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県7回(民間人3人、兵士1人死亡)
タルトゥース県1回
ダマスカス県2回
砲撃
ダルアー県2回
ダマスカス郊外県1回
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、車輌5台からなるイスラエル軍地上部隊がアブー・ティーナ村に侵攻し、検問所を設置した。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、装甲車などからなるイスラエル軍地上部隊がイッシャ村に侵攻した。
シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊はまた、ウンム・アザーム村に侵攻し、一家4人を逮捕した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、装甲車などからなるイスラエル軍地上部隊が、ヤルムーク渓谷のマアリーヤ村に侵攻した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機はレバノン国境に近いフーシュ・サイイド・アリー村のムハイビル橋を爆撃した。
これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は33回(爆撃31回、砲撃2回)となった。
一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士5人、民間人5人、レバノン人2人の合計12人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など42の標的が破壊された。
県別の内訳は以下の通り:
アレッポ県1回
ダマスカス郊外県9回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県3回
ヒムス県5回
クナイトラ県4回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県6回(民間人3人、兵士1人死亡)
タルトゥース県1回
ダマスカス県2回
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ダマスカス郊外県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、イスラエル軍が、ナジュハー村の軍事拠点複数ヵ所と士官宿舎を爆撃した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がタドムル市に隣接するタドムル航空基地を複数回にわたって爆撃した。
これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は32回(爆撃30回、砲撃2回)となった。
一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士5人、民間人5人、レバノン人2人の合計12人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など41の標的が破壊された。
県別の内訳は以下の通り:
アレッポ県1回
ダマスカス郊外県9回(民間人1人、レバノン人2人、兵士2人死亡)
スワイダー県3回
ヒムス県4回
クナイトラ県4回(民間人1人、兵士2人死亡)
ダルアー県6回(民間人3人、兵士1人死亡)
タルトゥース県1回
ダマスカス県2回
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ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、標的となったのは、タドムル市近郊の砂漠地帯のタイフール(T4)航空基地、ミサイル大隊基地、武器弾薬庫、タドムル航空基地の管制塔で、アフマド・シャルア暫定政権の国防省部隊の兵士2人がタドムル航空基地で負傷した。
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シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア暫定政権の国防省部隊の第118旅団に所属する砂漠師団の兵士12人が負傷した。
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この爆撃に関して、イスラエル軍のアドライ報道官はXを通じて、タドムルとT4の基地に残存する戦略軍事施設を攻撃したと発表した。
#عاجل 🔴 هاجم جيش الدفاع قبل قليل قدرات استراتيجية عسكرية بقيت في منطقة قاعدتيْ تدمر و T4 السوريتيْن.
سيواصل جيش الدفاع العمل لإزالة أي تهديد على مواطني دولة إسرائيل. pic.twitter.com/hll1wUxGFE
— افيخاي ادرعي (@AvichayAdraee) March 21, 2025
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米国務省のタミー・ブルース報道官は記者会見を行い、シリア情勢に関して、以下の通り述べた。
米国が望むのは、近隣諸国と平和的に共存し、人権を尊重し、テロリストが自国領土を安全な拠点として利用することを防ぐようなシリアである。 米国の方針は明確で、枠組みも分かりやすく設定されている。現在、我々は彼ら(シリア暫定政権)がどのように行動し、どのように対応するかを注視しているところだ。
制裁の状況については、何も変わっておらず、現時点で変更の予定はない。
つまり、これまで存在してきた措置は引き続き有効である…。ただし、我々はシリア一般ライセンス24を認可しており、これはシリアの安定化を目的とした取引を可能にするものである。 つまり、全面的に取引を禁止しているわけではない。以前からの措置は維持されつつも、国家の安定化を支援する取引については、このライセンス24によって実施が認められている。
我々は、アフマド・シャルア暫定大統領がいわゆる憲法宣言に署名した動きを注視しており、シャルアへの権力集中に対して示された懸念にも留意している。
Watch the Department Press Briefing with @StateDeptSpox Tammy Bruce, from the Press Briefing Room of the State Department. https://t.co/Qq6mWSFJwr https://t.co/kkahGac3Rj
— Department of State (@StateDept) March 21, 2025
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シリア人権監視団は、信頼性を損なうことを目的とした組織的なサイバー攻撃や誹謗中傷キャンペーンに直面していると発表した。
同監視団は、これらの攻撃が、シリア沿岸部でのアラウィー派に対する虐殺について偽情報を拡散しているとの主張に基づいているとしたうえで、加害者自身が撮影した映像、アフマド・シャルア暫定大統領の発言、衛星写真などから、宗派に基づいた組織的な殺害行為が行われた事実は揺るぎないものだと主張した。
そのうえで、シリア人権監視団は、攻撃を仕掛けている勢力に対し、資金や労力を同団体の沈黙や脅迫に費やすのではなく、虐殺や人権侵害の防止、そしてヘイトスピーチの抑止に向けて活用するよう呼びかけた。
なお、シリア人権監視団によると、フェイスブックとXのアカウントが、アラブ某国の支援を受け、ダマスカス当局と連携した「新シャッビーハ」に属するネット工作員からの組織的な通報攻撃を受けているという。
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