「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍がラッカ県マアダーン町、ガーニム・アリー村、ズール・シャンマル村に展開したシリア民主軍を撃破、3町村を制圧(2024年12月20日)

ラッカ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍が、マアダーン町、ガーニム・アリー村、ズール・シャンマル村に展開した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を撃破、3町村を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が19日深夜から20日未明にかけて、ティシュリーン・ダムとスィッリーン町を結ぶ街道を移動中の車1台を攻撃、ジャーナリスト2人を殺害した。

ANHA(12月21日付)によると、死亡したのは、ジーハーン・バルキーン氏とナーズィム・ダーシュターン氏。

また、ANHA(12月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治の支配下にあるユーフラテス川のカラ・クーザーク橋を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(12月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村・タッル・カイファジー村間の地域を砲撃した。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、December 21, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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米国務省使節団とシリア軍事作戦局総司令部のシャルア総司令官(ジャウラーニー)が会談(2024年12月20日)

シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」(https://t.me/syriafree25/)は、以下の通り発表した。

午後6時27分、ダマスカス県ウマウィーイーン広場での勝利を祝うデモの写真を掲載。

午後6時52分、ダマスカス県ウマウィーイーン広場での勝利を祝うデモの映像を掲載。

午後8時27分、ダマスカス県ウマウィーイーン広場での勝利を祝うデモの写真を掲載。

午後11時29分、ダマスカス県のマーヒル・ムハンマド・マルワーン県知事が住民からの質問に答える映像を公開。

午後11時29分、米国務省使節団とシャルア総司令官の会談の主な内容についての声明を発表。声明の内容は以下の通り:

両者は、今回の出来事がシリア国民にとって歴史的な勝利であると認識を共有した。米国側は、シリアの解放とバッシャール・アサド体制からの脱却を祝福するとともに、シリア国民とシリアの新政権への支援に専心すると強調し、北・東シリア地域を含む未解決の問題や大きな課題への対処にあたって、全力で支援すると表明した。また、米使節団は、とりわけ安定の強化、経済成長の促進、シリア国民を構成するすべての集団が包括的に代表されることなど、シリアの新政権の具体的な施策を支援すると表明した。
一方、代表団は新政権が行った拘束者の解放、とりわけ米国市民のトラヴィス(・ティマーマン氏の釈放に向けた取り組み、そしてオースティン(・タイス)氏の捜索に関する真摯な努力に感謝の意を表明した。また、現段階における優れた行政と、防衛省および統一シリア軍の発足に向けた建設的な施策を称賛した。
これに対し、シリア側は使節に歓迎の意を示すとともに、シリア国民がアサド体制からの脱却を通じて、地域を混乱や外国の干渉から救ったことを強調した。また、シリア国民がすべてのレベルで復興と回復を実現するための多大な支援を必要としていることを訴え、制裁を解除する必要性を強調した。さらに、シリア国民が、シリアを分断状態に置くことなく、域内のすべての国や当事者と等距離を保つとの姿勢を示した。
また、シリア国民に戦争や紛争の苦しみから休息を与える機会の重要性を明示し、新生シリアで開始される開発と制度改革のプログラムを披露した。さらに、戦争犯罪者や旧体制の象徴的人物に対する追及を通じた正義と責任の追求の必要性を強調し、シリアが地域の平和を実現し、地域諸国との特別且つ戦略的なパートナーシップを構築する役割を果たすを確認した。

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内務省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syrianmoi/)で、治安警察学校を通じて警察官の募集を開始したと発表した。

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一方、国営のシリア・アラブ通信(SANA)はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syrianarabnews/)で、以下の通り伝えた。

ムハンマド・ウマル情報大臣は、シリア革命初期に離反した自由人ジャーナリストたちに対し、復帰し、シリア国民の願望を反映するメディア構築に貢献するよう呼びかけた。

軍事作戦局(シリア軍事作戦局総司令部)は、ダマスカス県に旧体制の構成員のための和解センターを設置、12月21日までに一時保護カードを取得するよう発表。

シリア救国内閣の政治問題局は、シリア女性の法的、社会的、文化的、政治的分野に取り組む女性問題専用の事務所を設置すると発表した。

このほか、AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024などを参照。

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欧州理事会はシリア情勢への対応方針を発表(2024年12月19日)

欧州理事会は、12月19日の会議でシリア情勢への対応方針を確定させ、文書(EUCO50/24)でこれを公開した。

方針の骨子は以下の通り:

  • 欧州連合(EU)は、現地の関係者、新たな当局、その他の域内な関係者と協力する。
  • EUはシリア国内で必要とされている人道支援を提供し、ダマスカスにおける外交的プレゼンスを強化する。
  • シリアの領土の一体性を維持し、その独立性、主権、領土の完全性を国際法に基づき尊重する。
  • 人権の尊重を保証する必要があり、特に女性の権利、非宗派的な統治、宗教的・民族的少数派の保護、シリアの文化遺産の保護を求める。
  • すべての関係者は公共サービスの提供、安全で自主的かつ尊厳あるシリア難民の帰還を確保する必要がある。この帰還は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が定めた条件に基づくものとする。
  • 「テロとの戦い」、テロ組織の再興抑止、シリア国内の残存する化学兵器の完全破壊が重要である。
  • 欧州理事会は、シリアを支援するための措置に関する選択肢を理事会に提示するよう欧州委員会および外務・安全保障政策上級代表に要請する。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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米軍(有志連合)がダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のハスラート橋近くで車1台を狙って爆撃を行い、ダーイシュ・ハイル州司令官のアブー・ユースフとハワーシュ・ウジャイルを名乗るその護衛を殺害(2024年12月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍(有志連合)が19日晩に、ブーカマール市近郊のハスラート橋近くで車1台を狙って爆撃を行い、2人を殺害した。

殺害されたのは、ダーイシュ(イスラーム国)のハイル(ダイル・ザウル)州の司令官(アミール)でアブー・ユースフを名乗る人物と、ハワーシュ・ウジャイルを名乗るその護衛。

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米中央軍(CENTCOM)は12月19日付で声明(20241220-01号)を出し、ダイル・ザウル県に対する爆撃でダーイシュの幹部の1人アブー・ユースフ(マフムード)ら2人を殺害したと発表した。

AFP, December 20, 2024、ANHA, December 20, 2024、‘Inab Baladi, December 20, 2024、Reuters, December 20, 2024、SANA, December 20, 2024、Sham FM, December 20, 2024、SOHR, December 20, 2024、al-Watan, December 20, 2024などをもとに作成。

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イスラエル空軍のジェット戦闘機複数機が夜間、フーシー派の支配下にあるイエメン領内の複数の軍事標的に対して爆撃を実施(2024年12月19日)

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル空軍のジェット戦闘機複数機が夜間、フーシー派の支配下にあるイエメンのインド洋西岸と内陸にある複数の軍事標的に対して爆撃を実施したと発表した。

標的は、燃料貯蔵施設複数ヵ所、発電所2ヵ所、タグボート8隻で、いずれもフーシー派の軍事活動に使用されていたという。

レバノンのヒズブッラーはこれを批判した。

AFP, December 19, 2024、ANHA, December 19, 2024、‘Inab Baladi, December 19, 2024、Reuters, December 19, 2024、SANA, December 19, 2024、Sham FM, December 19, 2024、SOHR, December 19, 2024、al-Watan, December 19, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など60輌以上からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2024年12月19日)

ハサカ県、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など60輌以上からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内の米軍基地に向かった。

AFP, December 19, 2024、ANHA, December 19, 2024、‘Inab Baladi, December 19, 2024、Reuters, December 19, 2024、SANA, December 19, 2024、Sham FM, December 19, 2024、SOHR, December 19, 2024、al-Watan, December 19, 2024などをもとに作成。

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トルコのフィダン外務大臣はシャーム解放機構のテロ組織指定を解除する意向を示す(2024年12月19日)

トルコのハカン・フィダン外務大臣はジャズィーラ(12月19日付)のインタビューに応じ、そのなかでシャーム解放機構が主導するシリアの新政権に対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の問題に適切に対処するよう求めた。

フィダン外務大臣は次のように述べた。

現在ダマスカスには新しい政権が発足した。これが今の彼ら(クルド民族主義勢力)の主要な関心事だと思う。彼らがこの問題に適切に対処すれば、我々が介入する理由はないと考える。

フィダン外務大臣はまた、次のように述べ、シャーム解放機構のテロ組織指定を解除する意向を示した。

国際社会、まずは国連が彼らをテロのリストから削除する時が来たと考えている…。トルコはこのカテゴリーについて再検討することになる。

AFP, December 19, 2024、Aljazeera, December 19, 2024、ANHA, December 19, 2024、‘Inab Baladi, December 19, 2024、Reuters, December 19, 2024、SANA, December 19, 2024、Sham FM, December 19, 2024、SOHR, December 19, 2024、al-Watan, December 19, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ県とハサカ県各所への攻撃を続ける(2024年12月19日)

アレッポ県では、ANHA(12月19日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍とともにカラ・クーザーク橋、ウユーワ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のクーシュカール村、マティーン村、カラク村・シャーシー村間の一帯、カシュラ村を無人航空機複数機で攻撃した。

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ハサカ県では、ANHA(12月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がカズワーン山地方のガッラ村を砲撃した。

また、シリア国民軍はタッル・タムル町一帯に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のタッル・タムル軍事評議会の陣地複数ヵ所を無人航空機などで攻撃、タッル・タムル軍事評議会が応戦した。

AFP, December 19, 2024、ANHA, December 19, 2024、‘Inab Baladi, December 19, 2024、Reuters, December 19, 2024、SANA, December 19, 2024、Sham FM, December 19, 2024、SOHR, December 19, 2024、al-Watan, December 19, 2024などをもとに作成。

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ロシアのゲラシモフ参謀総長:シリア軍の衰退は欧米の経済制裁による訓練の質低下、士気低下、心理状態の悪化が主因(2024年12月18日)

ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長は、アサド政権の崩壊の主因であるシリア軍の衰退について、米国の経済制裁が原因で、シリア軍が定期的な教練を実施できず、その質も低い状態にあったと述べた。

ゲラシモフ参謀総長は、米国とその同盟国が科してきた前代未聞の制裁による長期的な危機によって、シリア軍兵士の士気が低下、心理状態が悪化していたとの見方を示した。

RIAノーヴォスチ通信(12月18日付)が伝えた。

AFP, December 18, 2024、ANHA, December 18, 2024、‘Inab Baladi, December 18, 2024、Reuters, December 18, 2024、RIA Novosti, December 18, 2024、SANA, December 18, 2024、Sham FM, December 18, 2024、SOHR, December 18, 2024、al-Watan, December 18, 2024などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相がシリア最高峰のシャイフ山(ヘルモン山)を訪問:「イスラエルの安全保障が確保するための措置が講じられるまで、イスラエル軍は緩衝地帯(兵力引き離し地域)にとどまる」(2024年12月18日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル・カッツ国防大臣らとともに、アサド政権崩壊に乗じるかたちで地上侵攻したシリアの最高峰シャイフ山(ヘルモン山)を訪れ、イスラエルの安全保障が確保するための措置が講じられるまで、イスラエル軍は緩衝地帯(兵力引き離し地域)にとどまるだろうと述べた。

AFP, December 18, 2024、ANHA, December 18, 2024、‘Inab Baladi, December 18, 2024、Reuters, December 18, 2024、SANA, December 18, 2024、Sham FM, December 18, 2024、SOHR, December 18, 2024、al-Watan, December 18, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍地上部隊がダルアー県とクナイトラ県の2ヵ所に新たに駐留:所属不明の無人航空機1機がダイル・ザウル航空基地近くのレーダー大隊基地を爆撃(2024年12月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がヨルダンとの国境に近いクーヤー村に進駐した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がダルアー県との県境に位置するサイダー・ジャウラーン村近郊の第74大隊基地を進駐した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機1機がダイル・ザウル航空基地近くの山頂のレーダー大隊基地を爆撃した。

AFP, December 18, 2024、ANHA, December 18, 2024、‘Inab Baladi, December 18, 2024、Reuters, December 18, 2024、SANA, December 18, 2024、Sham FM, December 18, 2024、SOHR, December 18, 2024、al-Watan, December 18, 2024などをもとに作成。

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フランスのバロ外務大臣:「シリアにおける制裁解除や復興支援は、明確な政治的および安全保障上のコミットメントを条件とすべき」(2024年12月18日)

フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣は、北・東シリア地域民主自治局がシリアにおける政治移行の一部となるべきだと述べた。

バロ外務大臣はまた、シリアにおける移行政府は、言葉ではなく、時間をかけた行動に基づいて評価されるべきだとしたうえで、シリアにおける制裁解除や復興支援は、明確な政治的および安全保障上のコミットメントを条件とすべきだと述べた。

AFP, December 18, 2024、ANHA, December 18, 2024、‘Inab Baladi, December 18, 2024、Reuters, December 18, 2024、SANA, December 18, 2024、Sham FM, December 18, 2024、SOHR, December 18, 2024、al-Watan, December 18, 2024などをもとに作成。

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国連安保理はシリア人主導による包括的な政治プロセスを求める声明を発表(2024年12月18日)

国連安保理(議長国米国)は、シリア情勢の変化を受け、対応を協議するための会合を開き、シリア人主導による包括的な政治プロセスを求める声明(SC/15943)を発表した。

声明の内容は以下の通り:

国連安保理メンバーは、国連が促進する安保理決議第2254号(2015年)が規定する主たる原則に従い、包括的で、シリア人主導の、シリア人による政治プロセスの実施を求める。この点において、シリア人主導の、シリア人所有のプロセスを推進しようとするゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表の取り組みを支持する。この政治プロセスは、すべてのシリア国民の正当な願いを満たし、彼らを守り、自らの未来を平和的、独自に、そして民主的に決定できるものでなければならない。
安保理メンバーはまた、シリアの主権、独立、統一、領土保全への強いコミットメントを再確認し、すべての国家にこれらの原則を尊重することを求める。さらに、シリアとその近隣諸国が互いの安全を損なう可能性のある行動や干渉を控える必要性を強調する。
安保理メンバーは、シリアにおける「テロとの戦い」の重要性を強調し、テロ対策に関連する安保理決議第1267号(1999年)、第1989号(2011年)、および第2253号(2015年)、ならびにシリア情勢に関連する決議に基づく全当事者の義務を再確認する。とりわけ、ダーイシュ(イスラーム国)およびその他のテロ組織が能力を再構築し、安全な温床を得ることを防ぐ重要性を強調する。また、シリアが化学兵器に関する理事会のすべての関連決議を遵守する必要があることを強調し、国際的な取り組みに協力するよう求める。
さらに、人権の尊重、特に正義を求める権利、および国際人道法をあらゆる状況下で尊重する義務を再確認し、人道的アクセスを許可・促進することを求める。そして、国連および人道支援団体による、シリア全土の要支援者への人道支援を強化する取り組みに対する追加の国際支援を促す。安保理メンバーは、被害者、家族、行方不明者、そしてシリア国民との連帯を表明する。
国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)とその任務の実施への支持を再確認し、平和維持要員やそのインフラの安全を危険にさらす可能性のあるいかなる活動も控えるよう当事者に求める。1974年の兵力引き離し協定、特に分離地域に関する原則の尊重を求め、その条件を完全に遵守し、冷静さを保ち緊張を緩和する義務を強調する。
最後に、外交および領事施設とその職員の不可侵性は、すべての場合において国際法に従って尊重されなければならないと再確認する。

AFP, December 18, 2024、ANHA, December 18, 2024、‘Inab Baladi, December 18, 2024、Reuters, December 18, 2024、SANA, December 18, 2024、Sham FM, December 18, 2024、SOHR, December 18, 2024、al-Watan, December 18, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合の航空機多数がシャーム解放機構の支配下のイドリブ県空に飛来、旋回を繰り返す(2024年12月18日)

イドリブ県では、米主導の有志連合の航空機多数が、シャーム解放機構の支配地上空に飛来、旋回を繰り返した。

同監視団によると、戦闘機4機がイドリブ県上空を旋回、また偵察機2機がシャイフ・バフル村やカッリー町の上空に飛来した。

AFP, December 18, 2024、ANHA, December 18, 2024、‘Inab Baladi, December 18, 2024、Reuters, December 18, 2024、SANA, December 18, 2024、Sham FM, December 18, 2024、SOHR, December 18, 2024、al-Watan, December 18, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局支配下のハサカ県、アレッポ県を攻撃(2024年12月18日)

ハサカ県では、ANHA(12月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるウサイリム村、サワーン村、タッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(12月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がティシュリーン・ダムへの攻撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦した。

トルコ軍はまた、アイン・アラブ(コバネ)市南のバルカル丘にあるコバネFMの放送局を2度にわたって無人航空機で爆撃した。

AFP, December 18, 2024、ANHA, December 18, 2024、‘Inab Baladi, December 18, 2024、Reuters, December 18, 2024、SANA, December 18, 2024、Sham FM, December 18, 2024、SOHR, December 18, 2024、al-Watan, December 18, 2024などをもとに作成。

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ミラー米国務省報道官:「ジャウラーニー(アフマド・シャルア)への懸賞金は現在も有効」(2024年12月17日)

米国務省のマシュー・ミラー報道官は記者会見で、アレッポ県マンビジュ市での「自由の暁」作戦を継続中のシリア国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の停戦合意の履行期間が今週末(21日)まで延長されたと発表した。

停戦合意においては、シリア民主軍がユーフラテス川東岸に徹底することが定められている。

ミラー報道官はまた、シリアへの使節団の派遣の是非については、「我々はシリア情勢の評価を続け、さまざまな活動に参加するために使節を派遣するのに相応しい時を検討している」と述べた。

さらに、シャーム解放機構指導者でシリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)司令官のアブー・ムハンマド・ジャウラーニーことアフマド・シャルア氏にかけられている懸賞金は有効かとの問いに、「正義への報酬プログラムを通じて我々が出している報奨金は、現在も有効で未解決のままである」と述べた。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、Sham FM, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒズブッラーのテロリスト1人がレバノン南部で車に武器を積見込もうとしていたのを確認、イスラエル空軍がこの車を攻撃したと発表(2024年12月17日)

イスラエル軍は午後9時8分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、ヒズブッラーのテロリスト1人がレバノン南部で車に武器を積見込もうとしていたのを確認、イスラエル空軍がこの車を攻撃したと発表した。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Naharnet, December 17, 2024、NNA, December 17, 2024、Qanat al-Manar December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はイエメンの首都サヌアのフーシー派支配地域内でフーシー派が運営する重要な指揮系統施設を狙って精密爆撃を実施したと発表(2024年12月17日)

米中央軍(CENTCOM)は12月17日の午前1時23分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、イエメンの首都サヌアのフーシー派支配地域内でフーシー派が運営する重要な指揮系統施設を狙って精密爆撃を実施したと発表した。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、Sham FM, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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カッラスEU外交安全保障上級代表が首都ダマスカスにあるEUの代表部を再開すると発表(2024年12月17日)

カヤ・カッラスEU外交安全保障上級代表は、首都ダマスカスにあるEUの代表部を再開すると発表した。

ロイター通信(12月17日付)が伝えた。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、Sham FM, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県各所を爆撃、クナイトラ県のサイダー・ジャウラーン村に新たに地上侵攻:所属不明の戦闘機がダイル・ザウル県を爆撃(2024年12月17日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がザイイダ・ザイナブ町近郊にある貯蔵施設複数ヵ所、ジャイルード市近郊にある貯蔵施設複数ヵ所を爆撃した。

シリア人権監視団によると、アサド政権が崩壊した12月8日以降、イスラエル軍による爆撃は13県に及び、その回数は498回に達している。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が兵力引き離し地域東に位置し、ダルアー県との県境に隣接するサイダー・ジャウラーン村に新たに地上部隊を侵攻させた。

また、サイダー・ジャウラーン村に近いマクラズ村にあるシリア軍の兵舎で武器弾薬の捜索を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機1機がダイル・ザウル市近郊のハラービシュ山にあるレーダー・サイトを爆撃した。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、Sham FM, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合司令官がラッカ県、ダイル・ザウル県でシリア民主軍司令官、地元名士らと会談(2024年12月17日)

シリア人権監視団は複数筋の話として、米主導の有志連合の司令官、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官、ラッカ市の名士や地元評議会のメンバーらが会合を開き、そのなかで有志連合の司令官が、安定維持とダーイシュ(イスラーム国)の復活阻止のためにラッカ市と周辺地域に残留することを確認したと発表した。

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シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県でも、ウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地で、有志連合の司令官、米国務省特使、ヨルダン軍の士官、シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官、同地で活動する武装組織の司令官、地元の部族長や名士が会合を開き、シリアの領土の一体性保持、シリア分割拒否、シリア北部の人口動態の改編拒否などについて議論された。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、Sham FM, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合の無人航空機がシャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部を爆撃(2024年12月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の無人航空機1機がシャーム解放機構の支配下にあるアルマナーズ市とカフルタハーリーム町の間にある変電施設を爆撃した。

米主導の有志連合がシャーム解放機構の支配地を爆撃するのは9月24日以来。

この時は、ラタキア県に隣接するハマー県のドゥワイル・アクラード村にあるイスラーム過激派の外国人戦闘員の拠点1ヵ所が標的となり、シャーム解放機構が弾圧を試みてきたアンサール・イスラーム、ジュンド・イスラームの司令官を含む9人が死亡した。

なお、米中央軍(CENTCOM)は8月24日に声明を出し、イドリブ県のイフスィム村とバーラ村を結ぶ街道で8月23日にフッラース・ディーン機構の幹部の1人アブー・アブドゥッラフマーン・マッキーが乗ったオートバイを無人航空機で攻撃、殺害したと発表していた。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、Sham FM, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局支配下のラッカ県、アレッポ県、ハサカ県への攻撃を続ける(2024年12月17日)

ラッカ県では、ANHA(12月17日付)によると、トルコ軍の無人航空機複数機がタッル・アブヤド市西にある北・東シリア地域民主自治局支配下のビールハート村を5回にわたって爆撃した。

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アレッポ県では、ANHA(12月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下に留まるティシュリーン・ダムに無人航空機などを投入して、激しい攻撃を加え、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が迎撃、2時間にわたって交戦した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、カラ・クーザーク橋、ビイル・ハッスー村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(12月17日付)によると、トルコ軍が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

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首都ダマスカスのフランス大使館で12年ぶりにフランス国旗掲揚(2024年12月17日)

SANA(12月17日付)、『ワタン』(12月17日付)は、首都ダマスカスのジスル・アブヤド地区にあるフランス大使館で12年ぶりにフランス国旗が掲揚されたと伝えた。


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バシール暫定首相(兼シリア救国内閣首班)がフレッチャー国連事務次長(人道問題担当)と会談(2024年12月17日)

SANA(12月17日付)は、ムハンマド・バシール暫定首相(兼シリア救国内閣首班)は、国連のトム・フレッチャー事務次長(人道問題担当)と会談したと伝えた。

AFP, December 17, 2024、ANHA, December 17, 2024、‘Inab Baladi, December 17, 2024、Reuters, December 17, 2024、SANA, December 17, 2024、Sham FM, December 17, 2024、SOHR, December 17, 2024、al-Watan, December 17, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者(アフマド・シャルア)が英国外務省使節団と会談:制裁解除を求める(2024年12月17日)

シャーム解放機構指導者でシリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)司令官のアブー・ムハンマド・ジャウラーニーことアフマド・シャルア氏は英国外務省使節団と会談し、シリアにおける最新の動向を協議した。

SANA(12月17日付)によると、シャルア氏は会談のなかで、シリアで起こったことは、犯罪的な暴政に対する抑圧された国民の勝利であり、この勝利はインフラを破壊することなく、またいかなる避難も発生することなく達成されたと強調した。

また、犯罪的な旧体制は、国家機関を含むすべてを破壊し、あらゆる宗派を標的にしていたと指摘した。 さらに、法と制度の支配に基づく国家の構築や治安の確立が必要であることを強調し、国際社会における英国の重要な役割に言及、両国関係の回復の必要性を訴えた。

そして、シリアに対するすべての制裁を解除し、世界各地に避難しているシリア人が祖国へ帰還できるようにする重要性を強調した。

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カッラスEU外交安全保障上級代表:ロシア軍の基地の閉鎖がシリアの新政権と外交関係を結ぶ条件(2024年12月16日)

カヤ・カッラス外交安全保障上級代表(EU外務大臣)は、EU外相理事会後の記者会見で、シリア情勢について、シリア領内にあるロシア軍の基地の閉鎖を提起するとしたうえで、EUがシリアの新政権と外交関係を結ぶ条件としたいとの意向を示した。

AFP, December 16, 2024、ANHA, December 16, 2024、‘Inab Baladi, December 16, 2024、Reuters, December 16, 2024、SANA, December 16, 2024、Sham FM, December 16, 2024、SOHR, December 16, 2024、al-Watan, December 16, 2024などをもとに作成。

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エフィモフ駐シリア・ロシア大使は首都ダマスカスに留まり職務を続行(2024年12月16日)

TASS(12月16日付)は、アレクサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使が、首都ダマスカスに留まり職務を続行していると伝えた。

これに先立ち、ロシア外務省は、ロシア在外公館の一部職員のダマスカスから退避したと発表していた。

RIAノーヴォスチ通信(12月16日付)、タス通信(12月16日付)が伝えた。

RIA Novosti, December 16, 2024、TASS, December 16, 2024をもとに作成。

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所属不明の航空機がダイル・ザウル市工業地区の貯蔵施設、穀物サイロ、ブーカマール市近郊に残存する「イランの民兵」の拠点複数ヵ所に対して8回の爆撃を実施(2024年12月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機が、アサド政権の支配下にあったダイル・ザウル県のダイル・ザウル市工業(スィナーア)地区にある貯蔵施設複数ヵ所、穀物サイロ複数ヵ所、ブーカマール市近郊のハリー村と「グリーン・ベルト」地帯に残存する「イランの民兵」の拠点複数ヵ所に対して8回の爆撃を実施した。

AFP, December 16, 2024、ANHA, December 16, 2024、‘Inab Baladi, December 16, 2024、Reuters, December 16, 2024、SANA, December 16, 2024、Sham FM, December 16, 2024、SOHR, December 16, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はシリア政府の支配地だった地域でダーイシュの拠点と要員を狙って爆撃を実施し、12人を殺害したと発表(2024年12月16日)

米中央軍(CENTCOM)は12月16日付で声明第20241216-01号を発表した。

声明の内容は以下の通り。

CENTCOM部隊は12月16日、シリアにおいてISIS(ダーイシュ(イスラーム国))の既知の拠点および要員を標的とした精密爆撃を実施し、ISISのテロリスト12人を殺害した。 ISISの指導者、要員、および拠点に対する今回の爆撃は、ISISを撹乱、弱体化、壊滅させる継続的な任務の一環として実施され、テロ組織が対外的な作戦を行うことを防ぎ、シリア中部での再編成の機会を模索させないようにすることを目的としている。 なお、最近の爆撃は、体制派およびロシアが支配していた地域で実施され、ISISに対する圧力は維持されている。 戦闘被害評価が進行中であり、民間人の死傷者が出たとの兆候はない。 「CENTCOMは、地域の同盟国およびパートナーと協力し、ISISが再編成し、シリアの現在の状況を悪用することを決して許さない」とマイケル・エリク・クリラ将軍は述べている。

AFP, December 16, 2024、ANHA, December 16, 2024、‘Inab Baladi, December 16, 2024、Reuters, December 16, 2024、SANA, December 16, 2024、Sham FM, December 16, 2024、SOHR, December 16, 2024などをもとに作成。

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