大雨による洪水で、2016年に米主導の有志連合の爆撃で破壊され、その後復元されていたラッカ県東部の橋が流される(2023年3月16日)

シリア人権監視団やANHA(3月16日付)などによると、一昨日からの大雨で、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県やハサカ県、アレッポ県の農地、道路、民家が水没した。

このうち、ラッカ県北部にあるシャッラーシュ国内避難民(IDPs)キャンプでは、250張あるテントのうちの約200張が浸水被害を受けた。

また、ラッカ市にあるサフラト・バナート・キャンプでは、男性1人、女性1人、子供2人が洪水に流されて負傷した。

一方、ハサカ県でもマブトゥーフ村出身の14歳の青年が水に流されて死亡した。

アレッポ県では、アイン・アラブ(コバネ)市南西のブーターン地区で女児1人が死亡した。

また、ラッカ市とダイル・ザウル県を結ぶ街道沿いに位置するシャリーダ村に架かる橋が流された。

この橋は、2016年に米主導の有志連合の爆撃で破壊され、その後復元されていたもの。

シリア人権監視団によると、洪水はダイル・ザウル県のアズバ村、マイーズィーラ村でも発生した。

AFP, March 16, 2023、ANHA, March 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2023、Reuters, March 16, 2023、SANA, March 16, 2023、SOHR, March 16, 2023などをもとに作成。

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ヒムス県タドムル市の北西56キロの深さ16キロを震源とするマグニチュード3.8の地震が発生(2023年3月5日)

国立地震センターは声明を出し、午前9時25分にヒムス県タドムル市の北西56キロの深さ16キロを震源とするマグニチュード3.8の地震が発生したと発表した。

SANA(3月5日付)が伝えた。

AFP, March 5, 2023、ANHA, March 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2023、Reuters, March 5, 2023、SANA, March 5, 2023、SOHR, March 5, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ(アレキサンドレッタ地方)を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生、シリア国内で470人以上が新たに負傷(2023年2月20日)

国立地震センターは、午後8時4分にアレキサンドレッタ地方(トルコ領ハタイ県)の地下21.2キロを震源とするマグニチュード6.3の地震が発生したと発表した。

SANA(2月20日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、この地震で470人以上が新たに負傷した。

負傷者の内訳は、シリア北西部(シャーム解放機構の支配地やトルコ占領地)で150人以上、シリア政府支配地で少なくとも320人(アレッポ県100人、ハマー県40人、ラタキア県120人、イドリブ県60人)。

なお、同監視団によると、6日のトルコ・シリア大地震による死者は20日の段階で6,489人、このうちシリア政府の支配地での死者は2,221人、シリア北西部での死者は4,268人だという。

また、トルコで被災して死亡し、シリア領内に移送された犠牲者の数は1,787人に達している。

このうち、1,564人の遺体がイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所から、166人がアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所から、22人がラーイー村北の通行所から、20人がジャラーブルス国境通行所から、15人がハマーム村西の通行所からシリアに移送された。

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一方、

ホワイト・ヘルメットが21日に発表した声明によると、この地震により190人が新たに負傷した。

負傷者の県内訳は、イドリブ県150人強、アレッポ県45人強。

AFP, February 20, 2023、ANHA, February 20, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2023、Reuters, February 20, 2023、SANA, February 20, 2023、SOHR, February 20, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】クルド民族主義系サイトや反体制派系サイトなどはトルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡で地震に乗じて住民や国内避難民(IDPs)の強制移住が行われていると伝える(2023年2月19日)

ANHA(2月19日付)は、トルコの占領下の「オリーブの枝」ないのアレッポ県アフリーン郡ジンディールス区(ジンディールス町一帯地域)の独自筋の話として、トルコ占領当局と「同胞団系」の団体が、トルコ・シリア大地震に乗じて、ジンディールス町一帯やアフリーン市などに避難キャンプを設置し、ジンディールス町一帯地域の住民を強制的に移住させ、その代わりに入植者(反体制派メンバーやその家族)を居住させようとしていると伝えた。

同筋によると、一部の住民は住居からの退去を拒否したが、トルコ軍やその「傭兵」(シリア国民軍)の脅迫を受け、トルコが設営した避難キャンプへの異動を余儀なくされているという。

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一方、シリア人権監視団は、シリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー師団が、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のアンカラ村とサンナーラ村に居住する国内避難民(IDPs)に対して住居からの即時退去を求める決定を発したと発表した。

即時退去の対象となるのは数十棟。

AFP, February 19, 2023、ANHA, February 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2023、Reuters, February 19, 2023、SANA, February 19, 2023、SOHR, February 19, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ダマスカス県およびダマスカス郊外県の慈善協会連合はシリアに対する欧米諸国の経済制裁解除を呼びかける(2023年2月16日)

ダマスカス県およびダマスカス郊外県の慈善協会連合(55組織が加盟)は、欧米諸国がシリアに科している経済制裁の解除を呼びかけ、国際社会に対して、被災地に支援を行き届かせるために、一方的な制裁措置を解除させるよう求めた。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2023/02/13-22-660×330.jpg

SANA(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ハサカ市南部のアリーシャ国内避難民キャンプで、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の民主自治局の「人道のためにともに」キャンペーンによる支援物資の受付が行われ、冬用の衣服や毛布など約20トンが集まる(2023年2月15日)

ハサカ県では、ANHA(2月15日付)によると、ハサカ市南部のアリーシャ国内避難民キャンプで、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域で活動する民主自治局による「人道のためにともに」キャンペーンによる支援物資の受付が行われ、冬用の衣服や毛布など約20トンが集まった。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】日本からの支援物資18.650トンを積んだ貨物航空機1機がダマスカス国際空港に到着(2023年2月15日)

日本からの支援物資18.650トンを積んだ貨物航空機1機がダマスカス国際空港に到着した。

三宅浩史臨時代理大使はダマスカス国際空港で報道声明を出し、以下のように述べた。

最初に、シリア国民、そして今回の地震で被害を受けられたすべての人々に哀悼の意を表ます。私たちは日本の市民として、でこれまでに数々の地震を経験しました。今はシリア国民のみなさんと痛みと悲しみを分かち合っています。

日本がシリア政府に対して直接人道支援を行うのは今回が初めて。



輸送された物資は、シリア・アラブ赤新月社に引き渡された。

貨物の引き渡しに立ち会ったハーリド・ハブーバーティー・シリア・アラブ赤新月社代表は、日本政府と日本国民による今回のイニシアチブに謝意を示した。

これに対して、三宅大使は、今回の物資の支援は日本にとって初めてだとしたうえで、多くの地震に対処してきた歴史を持つ国である日本として、シリア国民へのさらなる支援に関心があり、現状を踏まえてシリアの人道的ニーズを検討していると応えた。












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ベラルーシからの支援物資を積んだ貨物輸送機がアレッポ国際空港に到着した。

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アラブ首長国連邦(UAE)からの支援物資を積んだ貨物機4機が新たに殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

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ハーリド・ハブーバーティー・シリア・アラブ赤新月社代表は、デンマークからの人道支援の提供を待っているとしたうえで、シリアの被災者を支援しているすべての国の国民に謝意をしました。

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ヨルダンからの支援物資を積んだ貨物航空機がダマスカス国際空港に到着した。

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SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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ダルアー県で軍事情報局に協力していたとされるモスクのイマームと15歳の青年が殺害される(2023年2月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市で正体不明の武装集団が、モスクのイマームを、軍事情報局と関係があるとして銃で撃ち殺害した。

また、ジャースィム市でも正体不明の武装集団が、軍事情報局の協力者とされる15歳の青年を銃で撃ち殺害した。

AFP, February 13, 2023、ANHA, February 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2023、Reuters, February 13, 2023、SANA, February 13, 2023、SOHR, February 13, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構が自治を委託しているシリア救国内閣の経済資源大臣補はトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジンディールス町へのパンの提供を指示(2023年2月10日)

シャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」の自治を受託しているシリア救国内閣のアフマド・アブドゥルマリク経済資源大臣補は、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジンディールス町(アレッポ県)のパン製造所が地震によってそのほとんどが利用不能になったことに対処するため、イドリブ県アティマ村一帯などの通商公社や穀物製造所に対してパンの生産ラインを稼働させ続けるよう指示した。

Agency of Sham(2月10日付)が発表した。

Agency of Syam, February 10, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ムスタファー暫定内閣保健大臣は対シリア制裁の解除を拒否、シリア国民軍諸派は備蓄していた物資の被災者への配給をようやく開始(2023年2月10日)

トルコに拠点を持つシリア革命反体制勢力国民連立の傘下にある暫定内閣のムラード・ムスタファー保健大臣はシリア人権監視団に対して、イラク・クルディスタン地域からの人道支援物資が、トルコを経由して、バーブ・ハワー国境通行所(アレッポ県)からトルコ占領下のアレッポ県北部の被災地に届けられたことを明らかにした。

食料物資、洋服などの支援物資は7輌の貨物車輌に積まれて、運ばれたという。

一方、シリアへの制裁解除を求める動きについては、シリア政府がそれによって実質的に利益を得られないようにするのでなければ、拒否すると述べるとともに、これまでに政府支配地に届けられた支援の半分が、米ドルへの両替や汚職などに利用されたと主張した。

なお、シリア人権監視団によると、バールザーニー慈善財団が準備した救援物資を積んだ大型車輌は14輌。

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アレッポ県北部では、トルコの支援を受けるシリア国民軍所属諸派が備蓄していた食料などの配給物資の配給を、5日のトルコ・シリア大地震の被災者に対して始めた。

地震発生から4日が経って被災者支援を始めた背景には、諸派やシリア革命反体制勢力国民連立の傘下にある暫定内閣が被災者への支援を行っていないとの不満が住民の間であがったことがあるという。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省は米国が中国の気球を撃破したことを非難(2023年2月9日)

外務在外居住者省は声明を出し、米国が中国の気候研究用の気球を撃破したことに関して、不可抗力によって米国領空を侵犯し、軍事的脅威をもたらそうとするものではなかったとして非難、中国の立場を指示すると表明した。

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SANA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県を砲撃する一方、シリア軍はアレッポ県でシリア国民軍と交戦(2023年1月10日)

ラッカ県では、ANHA(1月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村、サイダー村を砲撃した。

 

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地の境界に位置するターディフ市一帯でシリア軍とシリア国民軍が激しく交戦した。

戦闘は、シリア軍が「ユーフラテスの盾」地域の境界地帯に設置されているシリア国民軍の拠点に潜入しようとしたのを受けたもの。

AFP, January 10, 2023、ANHA, January 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2023、Reuters, January 10, 2023、SANA, January 10, 2023、SOHR, January 10, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者がイドリブ市で活動家らと会合を開き、シリア政府との和解を拒否(2023年1月2日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)、反体制系チャンネルのシリア・テレビ(1月3日付)などによると、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者がイドリブ市で活動家らと会合を開き、最近の政治情勢について意見を交わした。

ジャウラーニー指導者は会合で、シリア政府(とトルコ)との和解をめざそうとする政治路線を推し進めることは不可能だとしたうえで、それがシリア政府の再生をもたらし、トルコや欧州に数百万という難民を新たに流入させるとの見方を示し、以下の通り述べた。

犯罪者体制との和解を誰かが望んでも、それは成功しない。この土地はそこに住む者のものであり、この言葉は彼らの言葉そのものだ。我々は準備ができている。
軍事的な変化を監視するとともに、あらゆる政治的な動きも毎日追っている。占領された地域にいつ戻ることができるのかと問う者に対してこう言いたい。我々はそのための努力を惜しむことはない。我々はそのための機会を待ち、犯罪者とのいかなる和解も受入れない。そのことを考える者に対して断固たる姿勢をとることになる。
勝利は保証されている。我々が自分たちの言葉を軍事的、社会的、制度的に一つにするのであれば。そうしなければ、我々は勝利を実現するのに必要な要素を推し進めることを怠ることになる。
我々は、インフラのほとんどが破壊された地域に暮らしている。持続的な戦争状態と、さまざまな占領軍の攻撃の脅威が続くなかにいる。にもかかわらず、我々はこの地域を建設するという義務を行っている。さまざまな組織がサービスを提供し、毎年、その役割とやり方を改善させようとしている。我々には軍事的な準備はできている。我々は各戦線を守り、攻撃の計画を立て、あらゆる種類、かたちの戦争に向けた訓練を行っている。


AFP, January 3, 2023、ANHA, January 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2023、Reuters, January 3, 2023、SANA, January 3, 2023、SOHR, January 3, 2023、Syria TV, January 3, 2023などをもとに作成。

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シリアのアッバース国防大臣、ルーカー総合情報部長とトルコのアカル国防大臣、フェダンMiT長官がロシアの首都モスクワで会談(2022年12月28日)

ロシアの首都モスクワで、シリアのアリー・マフムード・アッバース国防大臣、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣、トルコのフルシ・アカル国防大臣による三ヵ国国防大臣会談が行われ、「テロとの戦い」に向けた取り組み、シリア情勢、そして難民問題について意見が交わされた。

SANAの特派員(12月28日付)によると、会談は、建設的な正確を有し、三ヵ国の国防大臣は、シリアと地域における情勢の安定化のために共同の対話を継続することの必要と重要性を確認した。

トルコ国防省も同様の声明を出した。

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また、シリアの国防省は声明を出し、アッバース国防大臣とフサーム・ルーカー総合情報部長が、ロシアの首都モスクワで、トルコのフルシ・アカル国防大臣およびハカン・フェダン国家諜報機構(MİT)長官と会談したと発表した。

会談には、ロシア側も参加し、終始前向きな雰囲気のなか、多くの問題について意見が交わされた。

https://www.facebook.com/mod.gov.sy/posts/pfbid0KCopXbRH7yssFrCkEJS1TF31atSRuku2LaW5fe2Ze2xoFh1Jh473ibyyQBfSTJUel

AFP, December 28, 2022、ANHA, December 28, 2022、Alarabia, December 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2022、‘Inab Baladi, December 28, 2022、Reuters, December 28, 2022、SANA, December 28, 2022、SOHR, December 28, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年12月11日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治したと発表した。

これにより、12月11日現在のシリア国内での感染者数は計57,414人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,246人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02238TtiAj7aojVuGZnfRrNbmrBvFfQhg1v4JRVRnzPgCLK5pfGeHe4pTDKRiwTr6hl

AFP, December 11, 2022、ACU, December 11, 2022、ANHA, December 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 11, 2022、Reuters, December 11, 2022、SANA, December 11, 2022、SOHR, December 11, 2022などをもとに作成。

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ロイター通信、AFPはダーイシュのアブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者殺害作戦に参加した「元」反体制武装集団メンバーの証言を紹介:シリア人権監視団は「自由シリア軍」による殺害作戦を確認していないと発表(2022年12月1日)

ロイター通信(12月1日付)は、ダルアー県でのダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセル掃討を目的とした治安作戦に参加していたという元反体制武装集団のメンバーらの話として、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者殺害にいたる詳細を伝えた。

それによると、治安作戦に参加していた地元民兵らは、シリア軍第5軍団(元反体制武装集団らが参加する部隊)の支援を受けて、ダルアー県ジャースィム市内にあるダーイシュの隠れ家3カ所を強襲、うち1ヵ所でアブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者(と思われる人物)とその護衛らを包囲した。

包囲戦に参加した元反体制武装集団メンバーの1人で、サーリム・ハウラーニーを名乗る人物によると、民兵らが隠れ家の突入に成功すると、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者(と思われる人物)は護衛1人とともに、着用していた自爆用ベルトを爆発させ、自殺したというという。

一方、AFP(12月1日付)は、作戦に参加していた戦闘員1人の話として、シリア政府との情報交換を経て隠れ家が発見されたと伝えた。

この戦闘員は「最初は作戦がその日のうちに終ると考えていたが、その数(ダーイシュ・メンバーの数)は100人近くいた。うち2人が自爆した」と述べた。

戦闘は、ダーイシュのスリーパーセルが潜伏先としていた住居20棟のうちの5棟をめぐって激しく行われ、アブドゥッラフマーン・イラーキーを名乗るイラク人幹部の死をもって終了したという。

ただし、このアブドゥッラフマーン・イラーキーを名乗るイラク人幹部が、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者なのかどうかは明らかでないという。

なお、一連の報道に関して、シリア人権監視団は、アブドゥッラフマーン・イラーキーを名乗るイラク人幹部の死亡は確認していたが、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者の死亡については確認していないとしたうえで、ジャースィム市での治安作戦で殺害されたと見られるダーイシュ・メンバーの遺体の写真複数枚を公開した。




また、10月に「自由シリア軍」による作戦で死亡したと見られるとの米中央軍(CENTCOM)報道官の声明についても、「自由シリア軍」による活動は確認されていない、と否定した。

AFP, December 1, 2022、ANHA, December 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2022、Reuters, December 1, 2022、SANA, December 1, 2022、SOHR, December 1, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がヒムス県シャイーラート航空基地をミサイル攻撃、シリア軍兵士が死傷(2022年11月13日)

シリア軍筋は報道声明を出し、11月13日午後6時23分、イスラエル軍戦闘機がレバノンのタラーブルス郡(北部県)およびヘルメル郡(ベカーア県)上空からヒムス県のシャイーラート航空基地に向けてミサイルを発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、ミサイル多数を撃破したと発表した。

このミサイル攻撃により、シリア軍兵士2人が死亡、3人が負傷、物的被害が出た。

SANA(11月13日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機が発射したミサイルは4発で、レバノンのヒズブッラーを含む「イランの民兵」の武器庫が標的となり、武器庫が破壊されたほか、シリア軍防空部隊の士官(少佐、少尉)2人を含む3人が死亡、士官複数を含む16人が負傷した。

AFP, November 13, 2022、ANHA, November 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2022、Reuters, November 13, 2022、SANA, November 13, 2022、SOHR, November 13, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ジュダイド・アカイダート村で、シリア民主軍の抑圧、若者の拉致、検問所での通行規制などに抗議するデモが行われ、住民数十人が参加(2022年11月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月3日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジュダイド・アカイダート村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の抑圧、若者の拉致、検問所での通行規制などに抗議するデモが行われ、住民数十人が参加、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

AFP, November 3, 2022、ANHA, November 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2022、Reuters, November 3, 2022、SANA, November 3, 2022、SOHR, November 3, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県、ハマー県、イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2022年10月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアウラム・スグラー村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカーヒラ村一帯を砲撃し、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人が負傷した。

シリア軍はまた、サルマーニーヤ村、ズィヤーラ町、マシーク村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

一方、トルコ軍部隊は、ザーウィヤ山地方のバーラ村の東側地区のビルに監視ポストを設置した。

AFP, October 31, 2022、ANHA, October 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2022、Reuters, October 31, 2022、SANA, October 31, 2022、SOHR, October 31, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年10月23日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治したと発表した。

これにより、10月23日現在のシリア国内での感染者数は計57,348人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,171人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid023s31w1ga4SJA9kno2sPcA2eoAHPqsiuVZ8LXB8ZXSpctNKo2EmUxL5FWFNxqXyUEl

AFP, October 23, 2022、ACU, October 23, 2022、ANHA, October 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2022、Reuters, October 23, 2022、SANA, October 23, 2022、SOHR, October 23, 2022などをもとに作成。

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シリア政府支配地域での新型コロナウイルスの新規感染者は2人、コレラ感染者総数は908人(2022年10月19日)

保健省は政府支配地域で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、10月19日現在のシリア国内での感染者数は計57,340人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,163人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02eXouX82QAcyHRYVhxmZYL1m4889Wkpudj7qoMHdBvk875HdSD4A2DuJ8WMyy6qR6l

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保健省はまた、コレラ感染者数に関して、感染者数が908人に達し、うちこれまでに44人が死亡したと発表した。

感染者数の県別内訳は、アレッポ県558人、ダイル・ザウル県165人、ハサカ県68人、ラッカ県33人、ラタキア県28人、スワイダー県19人、ダマスカス県11人、ハマー県10人、ヒムス県7人、ダルアー県5人、ダマスカス郊外県2人、クナイトラ県1人、タルトゥース県1人。

死者の県別内訳は、アレッポ県37人、ハサカ県4人、ダイル・ザウル県2人、ダマスカス県1人。

AFP, October 19, 2022、ACU, October 19, 2022、ANHA, October 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2022、Reuters, October 19, 2022、SANA, October 19, 2022、SOHR, October 19, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはロシア軍が17日にイドリブ県爆撃し、D-30砲3基、S-60対空砲3基、武器弾薬庫、弾薬を破壊したと発表(2022年10月18日)

ロシア当事者和解調整センターのアンドレイ・ボルディレフ副センター長代理(大佐)は、ロシア航空宇宙軍が10月17日、イドリブ県のナフラ村とカフルズィーバー村一帯を爆撃し、D-30(122mm)砲3基、S-60対空砲3基、武器弾薬庫、弾薬を破壊したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月18日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 18, 2022をもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊を所属不明の航空機が2回にわたって爆撃(2022年9月25日)

ダイル・ザウル県では、ナフル・メディア(9月25日付)によると、シリア政府支配下のブーカマール市近郊で所属不明の航空機が2回にわたって爆撃を行った。

1度目の爆撃は午前9時30分に行われ、アッバース村にあるザイナビーユーン旅団の拠点が狙われた。

2度目の爆撃は午前11時45分に行われ、マスラハ村にある「民兵」の拠点が狙われた。

https://www.nahermedia.net/wp-content/uploads/2022/09/IMG_20220924_095850_776-1050×525.jpg

AFP, September 25, 2022、ANHA, September 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2022、Nahr Media, September 25, 2022、Reuters, September 25, 2022、SANA, September 25, 2022、SOHR, September 25, 2022などをもとに作成。

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アンテリジャンス・オンライン:シリアとトルコの諜報機関のトップがロシアの仲介で初会談(2022年9月7日)

フランスのアンテリジャンス・オンライン(9月7日付)は、シリアとトルコの諜報機関のトップ、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長とハカン・フェダン国家諜報機構(MİT)長官がロシアの仲介で初会談を行ったとするレポートを発表した。

同レポートによると、会談の結果は満足の行くものではなかったが、双方がそれぞれの要求を示す場となったという。

AFP, September 7, 2022、ANHA, September 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2022、Intelligence Online, September 7, 2022、Reuters, September 7, 2022、SANA, September 7, 2022、SOHR, September 7, 2022などをもとに作成。

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ロシア沿海地方のセルゲイフスキー訓練場で大規模合同軍事演習「ボストーク(Vostok)2022」開幕、シリア軍も参加(2022年8月31日)

ロシア沿海地方のセルゲイフスキー訓練場で大規模合同軍事演習「ボストーク(Vostok)2022」が開会式が行われた。

スプートニク(8月31日付)によると、ボストーク2022は9月1日から7日にかけて、ロシア軍参謀総長の指揮下で、攻防作戦の実践演習が行われ、ロシア軍約5万人のほか、アゼルバイジャン、アルジェリア、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、中国、ラオス、モンゴル、ニカラグア、シリア、タジキスタン軍も参加する。

AFP, August 31, 2022、ANHA, August 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2022、Reuters, August 31, 2022、SANA, August 31, 2022、SOHR, August 31, 2022、Sputnik News, August 31, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県CONOCOガス田の米軍基地が前日に続いて砲撃を受け、米軍兵士3人負傷、米軍が報復攻撃(2022年8月25日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月25日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、前日に続いて、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸地域のCONOCOガス田に米軍(有志連合)が違法に設置している基地周辺がロケット弾攻撃を受け、基地の施設内で発生した爆発音が複数回にわたって確認された。

NBC(8月25日付)によると、この攻撃によって米軍兵士複数が負傷した。

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シリア人権監視団によると、米軍が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ)を設置しているウマル油田一帯に向けても、ロケット弾複数発が発射され、着弾した。

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これに対して、米主導の有志連合は、CONOCOガス田に向けてロケット弾を発射した車輌を攻撃し、「イランの民兵」3人を殺害した。

また、ヘリコプターでシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市のコルニーシュ地区、農村開発機構地区、タイバ交差点一帯に展開する「イランの民兵」の拠点複数カ所に対して重火器で機銃掃射を行った。

さらに無人航空機(ドローン)1機で、マヤーディーン市の工業高校近く、農業改良普及局近く、バアス党の本部近くを爆撃した。

有志連合による一連の攻撃で、「イランの民兵」のシリア人メンバー2人が死亡した。

また、このほか、有志連合による攻撃で6人が死亡した。

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これに関して、米中央軍は24日付で以下の声明を発表した。

米軍は本日、シリアの2カ所へのロケット弾攻撃に対応し、ロケットの一部を発射するために使用された車輌3台と装備を破壊した。初期の評価は、攻撃の一つを行ったイランが支援する民兵2人あるいは 3 人が、米軍の対応によって殺害されたことを示している。 攻撃はシリア現地時間の午後7時20分頃に始まり、シリア北東部のCONOCOにある任務支援施設の周辺にロケット弾複数発が着弾した。その直後、更なるロケット弾がグリーン・ヴィレッジの任務支援施設の近くに着弾した。 CONOCOの任務支援施設の米軍兵士1人が軽傷の治療を受け、任務に復帰した。他の2人は軽傷で経過観察中である。 「我々は状況を注意深く監視している」。CENTCOM司令官のマイケル・クリラ大将は発言した。「我々は地域全体の脅威を軽減するためあらゆる能力を持っており、我々の部隊と有志連合の協力者を攻撃から守ることができる自信がある」。 米軍は攻撃ヘリコプターを使用して対応した。対応は相応且つ慎重なものだった。米国はイランとの紛争を望んでいないが、我々は国民を保護し守るために必要な措置を引き続き講じる。 追加の詳細は、参照可能となり次第、公開する。

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シリア人権監視団は8月28日、マヤーディーン市で有志連合が破壊したとされる「イランの民兵」のロケット弾発射台の写真や攻撃時の写真を公開した。

https://www.syriahr.com/wp-content/uploads/2022/08/%D8%A2%D8%AB%D8%A7%D8%B1-%D8%AA%D8%AF%D9%85%D9%8A%D8%B1-%D9%82%D9%88%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%AD%D8%A7%D9%84%D9%81-%D8%A7%D9%84%D8%AF%D9%88%D9%84%D9%8A-%D9%84%D9%85%D9%86%D8%B5%D8%A7%D8%AA-%D8%A5%D8%B7%D9%84%D8%A7%D9%82-%D8%B5%D9%88%D8%A7%D8%B1%D9%8A%D8%AE-%D8%AA%D8%A7%D8%A8%D8%B9%D8%A9-%D9%84%D9%84%D9%85%D9%8A%D9%84%D9%8A%D8%B4%D9%8A%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86%D9%8A%D8%A9-%D9%81%D9%8A-%D9%85%D9%86%D8%B7%D9%82%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D9%85%D9%8A%D8%A7%D8%AF%D9%8A%D9%86-2.jpeg

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AFP, August 25, 2022、ANHA, August 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2022、MSNBC, August 25, 2022、Reuters, August 25, 2022、SANA, August 25, 2022、SOHR, August 25, 2022、August 28, 2022などをもとに作成。

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首都ダマスカス旧市街のウマイヤ・モスク内で、複数の男女が奇妙な宗教儀礼を行いSNS上で話題(2022年7月31日)

サウト・アースィマ(7月31日付)やドゥラル・シャーミーヤ(7月31日付)は、シリアの首都ダマスカス(ダマスカス県)旧市街のウマイヤ・モスク内で、複数の男女がシリア社会では馴染みのない奇妙な宗教儀礼を行っている写真がSNS上で拡散され、「仏教徒ではないか」などと話題になっていると伝えた。


SNS上で拡散されている写真には、シク教徒がかぶるようなターバンをつけ、オレンジ色の上着を纏った男性や、フードがついた上着を纏った女性が、奇妙な宗教儀礼を行ったり、女性や子供と車座になって談義をしたりしている様子が映し出されている。

サウト・アースィマの取材チームが調査したところによると、写真に映っている導師のような人物は、ダーダー・アトマーンを名乗る男性。

また、写真が撮影されたのは7月25日。

アトマーン氏はスワイダー県出身で、インドで長年滞在し、3年ほど前に新たな教団を立ち上げ、自らが初代の教祖となり、ヨーガの教えなどをシリア国内で布教、教団の宗教儀礼を「宇宙のマントラ」と名付けて実践しているという。

教団は、ダマスカス郊外県(サフナーヤー市、ジャルマーナー市)、スワイダー県、ラタキア県、タルトゥース県、ハマー県(サラミーヤ市)、レバノンのサウファル村(レバノン山地県アレイ郡)、イラクのアルビール市(イラク・クルディスタン地域)などで活動をしているという。

https://www.facebook.com/people/Dada-Atman/100031093971147/

 

AFP, July 31, 2022、ANHA, July 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2022、Reuters, July 31, 2022、SANA, July 31, 2022、Sawt al-‘Asima, July 31, 2022、SOHR, July 31, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県タッル・リフアト市にあるシリア軍の拠点をドローンで攻撃する一方、シリア軍はトルコ国境近くに増援部隊を派遣(2022年7月18日)

アレッポ県では、ANHA(7月18日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市内のシリア軍拠点1カ所に対して自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃を行った。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(7月18日付)は複数の活動家の話として、攻撃が自爆型ドローンではなく、バイラクタルTB2によるものだと伝えた。

なお、シリア人権監視団は、人的被害はなかったと発表したが、ドゥラル・シャーミーヤは、複数が死傷したと伝えた。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにタッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村とタッル・カッラーフ村を結ぶ地域一帯、マイヤーサ村を砲撃した。

ANHA(7月19日付)によると、この砲撃により、マイヤーサ村で女性1人が負傷した。

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SANA(7月18日付)は、シリア軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市とラッカ県アイン・イーサー市に増援部隊を派遣、トルコが計画する新たな軍事侵攻作戦に備えて、戦車などの重火器を両市内各地の拠点に配備したと伝えた。


AFP, July 18, 2022、ANHA, July 18, 2022、July 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2022、Reuters, July 18, 2022、SANA, July 18, 2022、SOHR, July 18, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプでダイル・ザウル県からのIDPsの男性1人の他殺体が発見(2022年7月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区でダイル・ザウル県からの国内避難民(IDPs)の男性1人の他殺体が発見された。

AFP, July 10, 2022、ANHA, July 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2022、Reuters, July 10, 2022、SANA, July 10, 2022、SOHR, July 10, 2022などをもとに作成。

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トルコ国境に近いイドリブ県バービスカー村にあるシャーム軍団の武器弾薬庫が所属不明のドローンの爆撃を受けて爆発、近くのIDPsのテントが炎上し、2人死亡(2022年6月2日)

イドリブ県では、SANA(6月2日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握り、バーブ・ハワー国境通行所に近いバービスカー村で6月1日深夜から2日未明にかけて、トルコの庇護を受け、国民解放戦線やシリア国民軍を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の武器弾薬庫が爆発を起こし、数十人が死傷した。

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ANHA(6月2日付)は複数の地元筋の話として、爆発が正体不明の無人航空機(ドローン)の攻撃によるものだと伝えたと伝えた。

また、トルコのイスタンブールを拠点とする反体制系サイトのシリア・テレビ(6月2日付)も、初期情報に基づき、所属不明のドローンがミサイル1発を発射し、武器弾薬庫が爆発したと伝えた。

一方、シリア人権監視団は爆発が砲撃によるものだと発表した。

米国のアラビア語衛星チャンネルのフッラ(6月2日付)は、イドリブ県が過去数年にわたってシリア軍とロシア軍によるさまざまな兵器での攻撃に晒されたと指摘、攻撃が両軍のいずれかによる可能性が高いとの見方を暗に示した。

 

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シリア人権監視団によると、爆発により、女児1人とシャーム軍団のロケット砲兵中隊の戦闘員1人が死亡、民間人5人が重軽症を負い、武器弾薬庫の近くに設営されていた国内避難民(IDPs)のテント(民慈善住宅)複数張が炎上、居住していたIDPsは消火作業中、テントから避難した。

一方、オリエント・ニュース(6月2日付)によると、爆発で死亡したのは女児1人を含む民間人2人。

ホワイト・ヘルメットなどは、爆発により、テント12張以上が消失したと発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/videos/5257414341043952/

シリア対応調整者は、爆発による残骸でテント17張以上が消失したと発表した。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/pfbid0vcc4HAxEtSrQ4VVDg39974okDsRQkHKyTWY3iAEMrz4y4AgbkyLsAb2Y5R3aVEivl

アラビー・ジャディード(6月2日付)によると、武器弾薬庫近くのテントで生活していたのはイドリブ県ジャルジャナーズ町からのIDPs。

死亡したのは、12歳の少女。

少女の父親によると、爆発はロケット弾(ミサイル)か砲弾によるもので、武器弾薬庫の他、テントにも着弾した。

この攻撃でテント12張が消失、少女はテントの火災に巻き込まれて死亡したという。

 

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なお、シリア人権監視団は、シャーム軍団が、爆発現場に駆けつけた活動家5人に対して暴行を加えるなどして、武器弾薬庫を撮影するのを阻止したと発表した。

AFP, June 2, 2022、ANHA, June 2, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, June 2, 2022、Alhurra, June 2, 2022、The White Helmets, June 2, 2022、Orient News, June 2, 2022、Munassiqu Istijaba Suriya, June 2, 2022、Reuters, June 2, 2022、SANA, June 2, 2022、SOHR, June 2, 2022、Syria TV, June 2, 2022などをもとに作成。

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