トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2021年4月3日)

ハサカ県では、ANHA(4月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーズリーヤ村を砲撃した。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2021年4月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県15件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県マヤーディーン市一帯でロシア軍、シリア軍、クドス旅団によるダーイシュ掃討作戦続く(2021年4月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とパレスチナ人からなるクドス旅団などの民兵がシリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続けるなか、ロシア軍戦闘機が同地に対して爆撃を実施した。

一方、国防隊は、マヤーディーン市内の民家複数棟に突入し、ダーイシュ・メンバー10人あまりを拘束した。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市一帯を砲撃(2021年4月2日)

ラッカ県では、ANHA(4月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市一帯を砲撃した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/04/02/104123_imgpsh_fullsize_anim.jpg

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプでのダーイシュのセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦の第一段階終了(2021年4月2日)

ハサカ県では、ANHA(4月2日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

6日目となる4月2日は、拘束したダーイシュ・メンバーの証言に基づく捜索活動により、内務治安部隊は第1ブロックで遺体2体を発見した。

その後、内務治安部隊は声明を出し、セル責任者や暗殺の首謀者ら20人を含む容疑者125人を拘束し、作戦の第一段階を完了したと発表した。

なお、前日までに拘束した容疑者の数は70人以上に達していた。

一方、SANA(4月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市近郊のハラーフィー街道で、シリア民主軍の車輌が何者かによって敷設されていた爆弾の爆発に巻き込まれた。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(4月2日付)によると、シリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村でダーイシュ(イスラーム国)のセルに対して2回の特殊作戦を実施し、イラク人1人を含むメンバー3人を拘束した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市で内務治安部隊(アサーイシュ)の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、女性隊員1人が死亡した。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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政府支配下のクナイトラ県でレバノンのヒズブッラーに近い民兵の協力者が殺害される(2021年4月2日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマムティナ村でレバノンのヒズブッラーに近い民兵の協力者が自宅で正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、男性1人と子供1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県15件、ラタキア県8件、アレッポ県0件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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シリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団などが、ロシア軍の航空支援を受けて、ダイル・ザウル県マヤーディーン市東の砂漠地帯で、ダーイシュの残党に対する大規模な掃討作戦を開始(2021年4月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団などからなる複数の民兵組織が、ロシア軍航空部隊の航空支援を受けて、シリア政府支配下のマヤーディーン市東の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の残党に対する大規模な掃討作戦を開始した。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプでのダーイシュのセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦が続き、アルジェリア人アミール逮捕(2021年4月1日)

ハサカ県では、ANHA(4月1日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

https://youtu.be/yWo8GPxDrCw

5日目となる4月1日は、第6、8ブロックで捜索活動が行われた。

シリア人権監視団によると、内務治安部隊は、アルジェリア出身でシャッダーディー地区の軍事アミールを名乗るムハンマド・アブドゥッラフマーン・シャリーフ・ダッバーフ氏らを新たに逮捕した。

同監視団によると、これまでに拘束されたダーイシュ・セルの幹部・メンバーは78人。

また、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域のカナアーン・バラカート内務委員長(内務大臣に相当)を代表とする使節団が作戦現場を視察するために、キャンプを訪問した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/04/01/165116_9e57fe97-e37f-4efb-9f2f-51ad98aa01b8.jpg

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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一方、SANA(4月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にある県南部のシャーリカ村、アッターラ村、ガルブ村でシリア民主軍が住民15人を拘束、米軍が基地を設置しているシャッダーディー市に連行した。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マルイヤーン村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、警察(自由警察)隊員1人死亡(2021年4月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマルイヤーン村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、警察(自由警察)の隊員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、バイニーン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県15件、ラタキア県11件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は29件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がシリア政府の支配下にあるハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュに対して約15回の爆撃を実施(2021年3月31日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機6機がシリア政府の支配下にあるハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約15回の爆撃を実施した。

AFP, March 31, 2021、ANHA, March 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2021、Reuters, March 31, 2021、SANA, March 31, 2021、SOHR, March 31, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県ダーディーフ村、ハーン・スブル村のシリア軍拠点をグラッド地対地ミサイルで攻撃(2021年3月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、ダーディーフ村、ハーン・スブル村のシリア軍拠点をグラッド地対地ミサイルで攻撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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内務省はフェイスブック(https://www.facebook.com/syrianmoi/)を通じて声明を出し、ダマスカス県ルクンッディーン区で、クサイ・イーサーを名乗る男性が所持していた爆弾が爆発し、イーサー氏が死亡、77人が負傷したと発表した。

イーサー氏は爆弾7発を所持していたという。

https://www.facebook.com/syrianmoi/posts/1347194482331739

AFP, March 31, 2021、ANHA, March 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2021、Reuters, March 31, 2021、SANA, March 31, 2021、SOHR, March 31, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市一帯でトルコ軍・シリア国民軍とシリア軍が砲撃戦(2021年3月30日)

ラッカ県では、ANHA(3月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊に展開するシリア軍の拠点に向かって砲撃を行った。

これに対して、シリア軍部隊も応戦し、砲撃戦となった。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(3月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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内務治安部隊(アサーイシュ)とシリア民主軍はフール・キャンプでダーイシュ摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続(2021年3月30日)

ハサカ県では、ANHA(3月30日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/03/30/042655_img_7489.jpg
https://www.hawarnews.com/ar/uploads/files/2021/03/30/060537_img_7556.jpg

3日目となる3月30日は、第2、3、4ブロックでの捜索活動が行われ、アサーイシュとシリア民主軍は、テント内で大量のカラシニコフ銃の銃弾をはじめとする装備、携帯電話、タブレット、遠隔起爆装置などを発見、これを押収した。


また、内務治安部隊のアリー・ハサン報道官はキャンプで声明を発表し、第2、3、4ブロックでの捜索活動を完了したとしたうえで、殺人、治安紊乱の容疑で、ダーイシュのメンバーと思われる男性14人と女性11人を拘束したと発表した。

なお、3日間の作戦で拘束したダーイシュのセルの幹部と思われる5人を含む53人となった。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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ラッカ市東のフース村でシリア民主軍の部隊が銃撃を受け、兵士1人死亡、2人負傷(2021年3月30日)

ラッカ県では、SANA(3月30日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市東のフース村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の部隊が銃撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるガラーニージュ市で住民どうしが衝突、1人が死亡した。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県サラーキブ市・タルナバ村間とアレッポ県アブー・ザンディーン村にシリア当局が設置していた通行所が「テロ集団」の砲撃を受けたことを受け閉鎖(2021年3月30日)

SANA(3月30日付)は、反体制派の支配地域との境界に位置するイドリブ県サラーキブ市・タルナバ村間とトルコ占領地との境界に位置するアレッポ県アブー・ザンディーン村に政府当局が設置していた通行所が、「テロ集団」の砲撃を受けたことを受け、当局は両通行所を閉鎖した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、サラーキブ市近郊の前線でシリア軍兵士1人を狙撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯でシリア軍兵士2人を狙撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県ハラスター市出身のシャーム自由人イスラーム運動メンバー2人が、シャーム解放機構によって軍事・治安権限が掌握されているダーラ・イッザ市で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて、死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を41件(イドリブ県21件、ラタキア県12件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は34件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を23件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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アサーイシュがシリア民主軍とともにフール・キャンプで「人道と治安」作戦を続け、18人を逮捕、地下トンネルを発見(2021年3月29日)

ハサカ県では、ANHA(3月29日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともにフール・キャンプで「人道と治安」作戦を続けた。

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作戦2日目となる3月29日、内務治安部隊は、キャンプ第1ブロックで捜索活動を継続し、同ブロックのテント1張内で掘削中の地下トンネルを発見し、軍服服数着、ラップトップ・コンピュータ複数台を押収した。

ラップトップ・コンピュータにはダーイシュのメンバーに関するファイルが保存されているという。

ANHAによると、内務治安部隊はまた、ダーイシュのセル幹部と思われる4人を含む18人を新たに拘束した。

これにより、28日以降の逮捕者数は27人となった。

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一方、内務治安部隊のアリー・ハサン報道官は、第1ブロックでの作戦を終了したと発表した。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 29, 2021、ANHA, March 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2021、Reuters, March 29, 2021、SANA, March 29, 2021、SOHR, March 29, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年3月29日)

アレッポ県では、ANHA(3月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

また、トルコ占領下のアフリーン市マフムーディーヤ地区では、シリア国民軍に所属しているシャーム戦線とスルターン・ムラード師団のメンバーどうしが交戦し、住民らが巻き添えとなって負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(3月29日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, March 29, 2021、ANHA, March 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2021、Reuters, March 29, 2021、SANA, March 29, 2021、SOHR, March 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市西一帯を爆撃(2021年3月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市西一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

狙われたのは、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣の施設複数棟。

また、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、バーラ村一帯、ルワイハ村、マジュダリヤー村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアジャミー村近郊の街道で、シリア軍第4師団に従軍していた男性2人(兄弟)が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるウンム・ルンマーン村の民家を武装集団が襲撃し、1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県15件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は23件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 29, 2021、ANHA, March 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 29, 2021、Reuters, March 29, 2021、SANA, March 29, 2021、SOHR, March 29, 2021、March 30, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県ナイラブ村近郊でシャーム解放機構と国民解放戦線の合同作戦司令室が正体不明の武装グループの襲撃を受ける一方、カーフ村近郊ではシャーム解放機構とダーイシュと思われる武装グループが交戦(2021年3月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるナイラブ村近郊に設置されているシャーム解放機構と国民解放戦線の合同作戦司令室が正体不明の武装グループの襲撃を受け、通信機器、武器、車輌などが強奪された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、「決戦」作戦司令室の支配下にあるカーフ村近郊では、27日深夜から28日未明にかけて、シャーム解放機構と、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーからなると思われる武装グループが激しく交戦した。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、バーラ村一帯、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーに村を砲撃した。

AFP, March 28, 2021、ANHA, March 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2021、Reuters, March 28, 2021、SANA, March 28, 2021、SOHR, March 28, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市一帯を砲撃(2021年3月28日)

アレッポ県では、ANHA(3月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、ヒルバト・シャッアーラ村、ズワイヤーン村、タッル・ジブリーン村、アイン・イナーブ村、スムーカ村、シャフバー・ダムを砲撃した。

AFP, March 28, 2021、ANHA, March 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2021、Reuters, March 28, 2021、SANA, March 28, 2021、SOHR, March 28, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がフール・キャンプで治安回復を目的とする大規模な「人道と治安」作戦を開始(2021年3月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるフール・キャンプで、シリア民主軍、同軍に所属する人民防衛隊(YPG)、女性防衛隊(YPJ)、テロ撲滅部隊(Yekîneyên Antî Teror‏、YAT)、内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)からなる合同部隊が、大規模な治安回復作戦を開始した。

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ANHA(3月28日付)によると、内務治安部隊(アサーイシュ)とシリア民主軍が午前4時にフール・キャンプ一帯に展開、キャンプ内で「人道と治安」と銘打った治安回復作戦を開始した。

作戦に参加したのは、内務治安部隊の隊員5,000人に加えて、シリア民主軍所属各組織、女性防衛隊。



 

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内務治安部隊のハリー・ハサン報道官は、フール・キャンプ入り口で記者会見を行い、「人道と治安」作戦が、キャンプ内のダーイシュ(イスラーム国)のセルの摘発し、その影響力を奪うことが目的であることを明らかにした。

記者会見には、シリア民主軍のキーヌー・カブラーイル報道官、人民防衛隊(YPG)のヌーリー・マフムード報道官、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域評議会総司令部のアフィーナール・ダイラク氏も同席した。

ハサン報道官によると、キャンプに捕虜として収容されているダーイシュ(イスラーム国)・メンバーは、ヒスバ(宗教警察)や独自の法廷を設置する一方、子供たちに独自の教育を施し、そのことが新たなテロリストを生み出し、世界全体の脅威となる危険があるとしたうえで、子供たちを救出する必要があると強調した。

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内務治安部隊は声明を出し、「人道と安全」作戦での最初の成果として、ダーイシュ・メンバーの疑いがあるとして手配リストに記載されていた9人をキャンプの第1ブロックで拘束したを発表した。

うち1人は、ダーイシュによるメンバー勧誘に長らく携わっていたアブー・サアド・イラーキーなる幹部も含まれているという。

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SANA(3月26日付)は、複数の地元筋の話として、シリア民主軍の部隊が米主導の有志連合の支援を受けて、26日朝からキャンプを包囲し、突入の構えをみせていると伝えていた。

また、ANHA(3月26日付)も、フール町一帯地域の部族長や名士が、フール・キャンプを「世界でもっとも危険なキャンプ」と評し、シリア民主軍と内務治安部隊に対して、「断固たる措置」を講じ、「キャンプ内外でダーイシュのセルを摘発・掃討するための大規模作戦を実施するよう要請したと伝えていた。

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シリア人権監視団によると、2021年に入ってキャンプでは、41人が殺害されている。

うち30人がイラク難民(子供2人、女性5人を含む)、8人がシリア人国内避難民(IDPs、子供1人、女性3人を含む)、1人がシリア評議会(シリア人IDPsの管理を委託されている組織)の議長、2人がアサーイシュ隊員。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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一方、SANA(3月28日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県ハサカ市のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配地)で、シリア軍が米軍のヘリポート近くの民家複数棟の住民を強制的に立ち退かせた。

AFP, March 28, 2021、ANHA, March 26, 2021、March 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2021、Reuters, March 28, 2021、SANA, March 26, 2021、March 28, 2021、SOHR, March 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県東部の砂漠地帯で、ダーイシュに対して約30回の爆撃を実施し、戦闘員6人殺害(2021年3月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリア政府の支配下にあるイスリヤー村に至る街道沿線の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約30回の爆撃を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員6人を殺害した。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県スワイダーン・ジャズィーラ村の薬局店をダーイシュ・メンバーと思われる覆面姿の2人組が襲撃し、中にいた薬剤師1人を殺害(2021年3月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスワイダーン・ジャズィーラ村の薬局店を、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる覆面姿の2人組が襲撃し、中にいた薬剤師1人を殺害した。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊のシリア国民軍の拠点を襲撃、戦闘員複数人を殺傷(2021年3月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のラアス・アイン市近郊のウンム・マナージール村に潜入し、シリア国民軍の拠点を襲撃、5人を殺害、3人を負傷させた。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021、March 28, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県でハムザ師団と、同師団を最近になって離反しシャーム軍団に移籍したグループが激しく交戦(2021年3月27日)

アレッポ県では、ANHA(3月27日付)によると、トルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域のバースータ村、ブルジュ・アブダールー村、カフルズィート村で、シリア国民軍に所属するシャーム軍団とハムザ師団が激しく交戦し、双方に死傷者が出た。

シリア人権監視団によると、交戦したのは、ハムザ師団と、同師団を最近になって離反しシャーム軍団に移籍したグループ。

1人が死亡、10人が負傷した。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構の治安部隊がトルコ国境に近いイドリブ県アティマ村で潜伏していたダーイシュがアジトを襲撃(2021年3月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊がトルコ国境に近いアティマ村で潜伏していたダーイシュ(イスラーム国)がアジトを襲撃した。

襲撃を受けたダーイシュのメンバーのうち1名は、装着していた爆弾ベルトを爆発させ、抵抗を試みたが、死傷者はなく、シャーム解放機構はメンバー複数人を拘束した。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市一帯の戦闘でシリア民主軍によって殺害されたシリア国民軍の遺体7体がロシア軍の仲介でトルコに引き渡される(2021年3月27日)

ラッカ県では、ANHA(3月27日付)によると、3月18日から20日にかけてシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市一帯で発生したトルコ軍およびその支援を受けるシリア国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘で、シリア民主軍によって殺害されたシリア国民軍の戦闘員37人の遺体の一部が、ロシア軍の仲介によって、トルコ軍に引き渡された。

シリア人権監視団によると、引き渡された遺体は7体。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マジュダリヤー村一帯を砲撃し、シャーム解放機構の戦闘員5人を殺害(2021年3月27日)

SANA(3月27日付)は、イドリブ県とアレッポ県の当局が、シリア軍とシリア赤新月社との連携のもと、3月25日にサラーキブ市・タルナバ村間(イドリブ県)とアブー・ザンディーン村(アレッポ県)で再開させた通行所に関して、両県で活動を続ける「テロ組織」が反体制派支配地からの退去を希望する住民の移動を阻止しているとしたうえで、25日から27日までの3日間で住民の移動はなかったと伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマジュダリヤー村一帯を砲撃し、シャーム解放機構の戦闘員5人を殺害、4人を負傷させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市近郊で、治安当局に協力していた男性1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(イドリブ県7件、ラタキア県2件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は15件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊の街道に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人死亡(2021年3月26日)

ハサカ県では、SANA(3月26日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊の街道に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、子供1人が負傷した。

AFP, March 26, 2021、ANHA, March 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2021、Reuters, March 26, 2021、SANA, March 26, 2021、SOHR, March 26, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町一帯を砲撃、侵攻を試みるが、シリア民主軍が撃退(2021年3月26日)

ハサカ県では、SANA(3月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のハシュマ村、ダルダーラ村の民家に対して攻撃を行った。

ANHA(3月26日付)によると、シリア国民軍はライハーニーヤ村方面からの侵攻を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会が迎撃し、これを撃退した。

ANHA(3月27日付)によると、シリア民主軍はこの戦闘で、シリア国民軍戦闘員3人を殺害、車輌1輌を破壊した。

AFP, March 26, 2021、ANHA, March 26, 2021、March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2021、Reuters, March 26, 2021、SANA, March 26, 2021、SOHR, March 26, 2021などをもとに作成。

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