トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数負傷(2021年2月14日)

アレッポ県では、SANA(2月14日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のジンディールス町で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が負傷した。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がハマー県北西部のガーブ平原にあるカストゥーン丘に新たな拠点を設置(2021年2月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が県北西部のガーブ平原にあるカストゥーン丘に新たな拠点を設置した。

シリア人権監視団やジュスール研究センター(https://jusoor.co/)の情報などの情報に基づくと、これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は少なくとも75カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村、アーフィス村、サラーキブ市西(イドリブ・サラーキブ街道)
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、イビーン・スィムアーン村、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村、ワサータ村
ハマー県:ムガイル村、カストゥーン村、カストゥーン丘

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、アンカーウィー村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、バイニーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハバブ村近郊の農地で、正体不明の武装集団が男性1人を銃で撃ち殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県15件、ラタキア県13件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は28件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

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ロシア当事者和解調整センター副センター長のヴャチェスラフ・チェトニク海軍少将は報道声明を出し、イドリブ県のフーア市一帯で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)が、ホワイト・ヘルメットの支援を受けて、シリア軍による化学兵器使用を偽装する準備を行っていることを示す十分な情報を得ていると発表した。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアフリーン市で、国民軍に所属するイスラーム軍とシャーム戦線の戦闘員どうしが激しく交戦、多数が死傷(2021年2月13日)

アレッポ県では、SANA(2月13日付)、ANHA(2月13日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、国民軍に所属するイスラーム軍とシャーム戦線の戦闘員どうしが激しく交戦し、シャーム戦線の戦闘員5人とイスラーム軍戦闘員1人が死亡、3人が負傷した(シリア人権監視団によると、イスラーム軍戦闘員2人が死亡、12人が負傷)。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラーイー村の大衆市場で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民2人が死亡、8人が負傷した。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で、米主導の有志連合所属のドローンがダーイシュの車をミサイル攻撃、2人を殺害(2021年2月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある県北東部のラウダ砂漠の街道を移動中のダーイシュ(イスラーム国)の車1台が、米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)のミサイル攻撃を受け、乗っていた2人が死亡した。

2人の身元は判明していないが、うち1人は「鉱石局」の責任者を務めていたアブー・ヤースィーン・イラーキー氏と思われるという。

一方、ブサイラ市では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のダイル・ザウル軍事評議会の軍事車輌が正体不明の武装集団が撃ったRPG弾を被弾し、兵士1人が死亡、5人が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(2月13日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、シリア民主軍が機関銃の発砲を受け、兵士1人が死亡、6人が負傷した。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ中央刑務所一帯を爆撃(2021年2月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ中央刑務所一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県17件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ拠点に対して40回以上の爆撃を実施(2021年2月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

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ラタキア県トルコマン山地方のカルズ村近郊で「決戦」作戦司令室がシリア軍部隊を狙撃、兵士2人殺害(2021年2月12日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がトルコマン山地方のカルズ村近郊でシリア軍部隊を狙撃、兵士2人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った男がクサイバ村で警察官1人を銃で撃ち、殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県15件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を21件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプ第3区でイラク人難民1人の遺体発見(2021年2月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、何者かによって銃で撃たれて死亡したイラク人難民1人の遺体で発見された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるジャフラ油田近くの街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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所属不明のドローンが、イラクからダイル・ザウル県ブーカマール市近郊に入った貨物車輌1輌を攻撃(2021年2月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、イラクからシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊に非公式の国境通行所を経由して入った貨物車輌1輌を攻撃した。

攻撃を受けた車輌は、武器を積んでいたという。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市西を砲撃し、シリア軍兵士1人負傷(2021年2月11日)

ラッカ県では、ANHA(2月11日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるサイヤーン村を砲撃した。

砲撃は、同地のシリア軍拠点複数カ所を狙ったもので、シリア軍兵士1人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団やANHA(2月11日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍所属のハムザ師団が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のカースィミーヤ村を襲撃、家財同義などを略奪した後、民家5棟に放火した。

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アレッポ県では、ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村、マンナグ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県サラーキブ市西でM4高速道路での合同パトロール部隊の防衛を目的とした演習を実施(2021年2月11日)

イドリブ県では、TASS通信(2月11日付)、ズヴェズダ・テレビ(2月11日付)、スーリーヤ・ネット(2月11日付)、イハブ・バラディー(2月11日付)などによると、トルコ軍とロシア軍が、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市西で合同演習を実施した。

シリア人権監視団によると、合同演習が実施されたのは、タルナバ村近郊のシリア政府支配地と「決戦」作戦司令室支配地の接触線。

TASS通信によると、演習は、両国合同パトロール部隊の防衛と地域の安全確保が目的で、両軍合同パトロール部隊に対して行われるあらゆる攻撃を想定し、その撃退、負傷者の搬送、要撃の可能性がある地域の移動、ロシア語とトルコ語の障害を乗り越えるための手話の使用などの訓練が行われた。

トルコ軍報道官は、TASS通信に対して次のように述べた。

この地域では6ヶ月以上もパトロールが実施されていなかった。また、サラーキブ市で実施された演習は、(ロシアとの)協業を成功させるカギになるだろう。我々には改めてすべての任務を実施する必要がある。彼ら(ロシア軍)のみながここで経験を積んでいることを承知している。だが、我々には、さらなる調整を行うことが重要だ。

シリア人権監視団によると、合同演習に先立って、トルコ軍の使節団がシリア政府支配下のサラーキブ市西の接触線に配置されている拠点複数カ所を訪問した。

使節団は、トルコ軍とシリア人戦闘員多数が随行し、護衛にあたったという。

なお、ロシア軍は、2020年9月以降、トルコ軍側がM4高速道路の安全を確保する能力を欠いているとして同地での合同パトロールの参加を中止していた。


 

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一方、同じイドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山のバーラ村を砲撃し、女性複数人を含む5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村などを砲撃、「決戦」作戦司令室と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍憲兵隊がサルハブ市近郊の農地で祖父と農作業をしていた子供を射殺した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

ダルアー県では、SANA(2月11日付)によると、シリア政府の支配下にあるタファス市にシリア軍部隊が新たに進駐した。

シリア軍部隊の進駐は、同地の治安混乱を改称し、安定を回復するのが目的。

シリア人権監視団によると、シリア軍の進駐は、2月9日にダルアー市ダーヒヤ地区で、シリア軍士官と中央委員会の代表が、ロシア軍使節団の仲介のもとに会談し、県西部一帯での戦闘停止を合意したのを受けたもの。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県17件、ラタキア県7件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は22件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を21件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 11, 2021、Alsouria.net, February 11, 2011、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、‘Inab Baladi, February 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021、February 12, 2021、TASS, February 11, 2021、Zverda, February 11, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県タッルアーダ村に設置されているシャーム解放機構の検問所近くで女性たちが抗議デモ、逮捕者の釈放や没収された財産の返還を求める(2021年2月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のタッルアーダ村に設置されているシャーム解放機構の検問所近くで、女性たちが抗議デモを行い、逮捕者の釈放、没収された財産の返還を求めた。

これに対して、シャーム解放機構は女性たちに向けて実弾を発射し、強制排除した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県アームーダー市で政府指定のカリキュラムに沿って授業を行っていたとしてアサーイシュに逮捕された教員の釈放を求めるデモ(2021年2月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市で、政府が指定するカリキュラムに沿って授業を行っていたとして内務治安部隊(アサーイシュ)に逮捕された教員12人の釈放を求めるデモが行われた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマイーズィーラ村とアズバ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が民家複数棟を急襲し、フシャーム町とハトラ村出身の国内避難民(IDPs)13人を拘束した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、子供2人負傷(2021年2月10日)

ハサカ県では、SANA(2月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊の村々を砲撃し、アリーシャ村で子供1人が負傷した(シリア人権監視団によると、負傷したのは子供2人)。

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ラッカ県では、ANHA(2月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線を砲撃し、通行中の民間車輌多数が立ち往生となった。

トルコ軍と国民軍はまた、ムシャイリファ村、サイダー村を砲撃した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊とハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍所属部隊どうしの交戦相次ぐ(2021年2月10日)

アレッポ県では、SANA(2月10日付)によると、トルコ占領下のバーブ市北東に位置するバザーア村で国民軍に所属する武装集団どうしが激しく交戦し、戦闘員複数人が負傷した。

戦闘は、シャーム戦線が、バザーア村の入り口に設置している検問所で、ハムザ師団メンバーが乗った車の村への進入を遮ったことがきっかけで発生したという。

シリア人権監視団によると、この車は密輸用の車輌だったという。

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ハサカ県では、ANHA(2月10日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とマリク・シャー師団が激しく交戦し、双方に多数の死傷者が出た。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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「ムジャーヒド前衛」を名乗る新たな組織がイドリブ県のM4高速道路でトルコ軍部隊を狙って地雷を爆発させたと発表(2021年2月10日)

イドリブ県では、ステップ・ニュース(2月10日付)やスーリーヤ・ネット(2月10日付)などによると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路のアウラム・ジャウズ村とアリーハー市を結ぶ区間で通常のパトロール任務に就いていたトルコ軍装甲車3輌の近くで地雷によると思われる爆発が発生した。

ステップ・ニュース(2月10日付)によると、パトロールはロシア軍との合同で行われていた。

人的、物的被害はなかったが、この爆発に関して、「ムジャーヒド前衛」を名乗る組織が複数のSNSを通じて声明を拡散、「邪悪なトルコとロシアの計画を頓挫させる」と表明して関与を認め、攻撃の瞬間を写したとされる写真を公開するとともに、「次はもっとも嘆かわしく、もっとも苦しいことになろう」と攻撃継続を予告した。

「ムジャーヒド前衛」なる組織が声明を出すのはこれが初めて。


一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がジスル・シュグール市で、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のヨルダン人法学者を逮捕、連行した。

ヨルダン人法学者は市内のモスクから出てきたところを、シャーム解放機構のメンバー複数人によって取り押さえられた。

決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県11件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021、Step News, February 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北部でロシア軍パトロール部隊を砲撃、対するロシア軍はトルコ占領地内の石油精製用燃焼装置を地対地ミサイルで攻撃(2021年2月9日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターが声明を出し、マンビジュ市北東のトルコ占領地内にあるカイラータ村のトルコ軍基地から、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるジャート村に対して砲撃が行われた。

ANHA(2月9日付)によると、砲撃が行われた際、ロシア軍のパトロール部隊が同地のシリア軍拠点に進駐していたという。

また、シリア人権監視団によると、トルコ軍は、アレッポ県北部のシリア民主軍および同軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点への砲撃を停止するようロシア軍の要請を受けたが、これを拒否しており、これが今回の威嚇攻撃のきっかけとなったという。

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トルコ軍がロシア軍部隊のパトロールに合わせて砲撃を行ったことを受けて、ラタキア県のフマイミーム航空基地に駐留しているロシア軍部隊が、トルコ占領下のジャラーブルス市南のタルヒーン村にある石油精製用燃焼装置に対して地対地ミサイルで攻撃を行った。

地対地ミサイルは2発着弾し、ANHA(2月9日付)によると、2人が死亡、複数人が負傷、シリア人権監視団によると、大規模な爆発・火災が発生し、し5人が死亡、4人が負傷した。

なお、1月9日にも同地にある石油精製用燃焼装置が所属不明の無人航空機(ドローン)の攻撃を受けている。

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一方、ANHA(2月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市と同市の近郊にあるマルアナーズ村、アルカミーヤ村、タッル・アッジャール村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、ハルバル村を砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市では、車に乗った武装集団が、ダイル・ザウル県出身の住民1人を銃で撃ち、殺害した。

また、シリア政府の支配下にあるアレッポ市ラームーサ地区にある軍事アカデミ-で原因不明の爆発が発生した。

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ラッカ県では、ANHA(2月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、M4高速道路沿線、ナヒール休憩所を砲撃した。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021などをもとに作成。

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アサーイシュがハサカ県マアバダ待ちで政府指定のカリキュラムで授業を行っていた教員8人を新たに逮捕(2021年2月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマアバダ(カルキールキー)町で、内務治安部隊(アサーイシュ)が、シリア政府が指定するカリキュラムに沿って授業を行っていた教師8人を新たに逮捕した。

これにより、同地で逮捕された教員は12人となった。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダーイシュの拠点に対して20回以上の爆撃を実施(2021年2月9日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ダイル・ザウル県砂漠地帯、ヒムス県東部砂漠地帯、アレッポ県、ラッカ県、ヒムス県の県境の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して20回以上の爆撃を実施した。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの航空支援を受け、ハサカ県シャッダーディー市近郊でダーイシュの司令官2人を拘束(2021年2月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊のタッル・マーニフ村に、米主導の有志連合のヘリコプターの航空支援を受けた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊が突入し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官2人を拘束した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハシャブ村近郊の砂漠地帯にあるシリア民主軍の検問所がダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、兵士4人が死亡した。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県、ラタキア県、アレッポ県、ハマー県を砲撃(2021年2月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯を砲撃いした。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村などバーラ村を砲撃し、バーラ村で住民1人が死亡、多数が負傷した。

また、「決戦」作戦司令室の支配下にあるタルティーター村では、ウズベク人戦闘員の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この戦闘員が重傷を負った。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約10輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタカード村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村、ズィヤーラ町、カーヒラ村、ヒルバト・ナークース村、カルクール村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサフム・ジャウラーン村とジッリーン村を結ぶ街道で、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバーが、正体不明の武装集団に機関銃で撃たれて死亡した。

また、ハイト村で銃で撃たれて殺害されたと若者1人の遺体が発見された。

さらに、ダルアー市のナフル地区でも拷問を受け、銃で撃たれて死亡した遺体が発見され、サジュナ地区では、オートバイに乗った2人組が男性に向けて発砲し、殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーマ町で、共和国護衛隊が一時停止を無視して検問所を通過しようとした車に向けて発砲し、1人を射殺した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県12件、ラタキア県11件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021, February 10, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ではダーイシュがシリア軍とクドス旅団の車列とティーム油田を襲撃、兵士多数を殺害(2021年2月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、アイン・フラート(2月8日付)によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)で、シリア軍とパレスチナ人民兵組織のクドス旅団の車列がダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受け、激しい戦闘となった。

この戦闘で、シリア軍兵士とクドス旅団の民兵39人が死亡した。

一方、ダイル・ザウル24(2月8日付)によると、シリア政府の支配下にあるティーム油田をダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装グループが襲撃し、シリア軍兵士3人が死亡、16人が負傷した。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、‘Ayn al-Furat, February 8, 2021、Dayr al-Zawr 24, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市一帯でトルコ軍・国民軍がシリア民主軍が激しく交戦、シリア民主軍は「ロシアの指示」を受けてバーブ市を砲撃、住民多数負傷(2021年2月8日)

アレッポ県では、ANHA(2月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、占領下のバーブ市の東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアリーマ町、カーウカリー村、ジュッブ・ハムラ村を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会とシリア軍が応戦した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍はまた、「ロシアの指示」を受けてバーブ市を砲撃、子供2人と女性3人を含む9人を負傷させた。

SANA(2月8日付)も、バーブ市西郊外での国民軍とシリア民主軍の交戦で、子供5人と女性3人を含む住民14人が巻き添えとなって負傷したと伝えた。

一方、国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市一帯に潜入し、同地に展開するシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点複数カ所を攻撃したが、マンビジュ軍事評議会が応戦し、戦闘員5人(司令官1人を含む)を殺害した。

このほか、シリア人権監視団によると、バーブ市とラーイー村を結ぶ街道で、国民軍に所属するハムザ師団の戦闘員が車に乗った武装集団の銃撃を受けて死亡した。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県でシリア民主軍と住民を狙った襲撃事件が相次ぎ、兵士ら多数死亡(2021年2月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月8日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャハーバート村、ムハイミーダ村、シュハイル村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士が発砲を受け、兵士多数が死傷した。

また、シリア人権監視団によると、アブリーハ村でシリア民主軍の兵士がオートバイに乗った2人組の発砲を受けて、死亡した。

一方、ANHA(2月8日付)によると、シュハイル村で住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ハワーイジュ村でもダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーだった住民がオートバイに乗った2人組の発砲を受けて死亡した。

この元メンバーと一緒にいた別の住民も撃たれて負傷したという。

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ラッカ県では、SANA(2月8日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるカブシュ村近くで、シリア民主軍の拠点を何者かが機関銃で攻撃し、兵士複数が死傷した。

シリア人権監視団によると、攻撃はダーイシュ(イスラーム国)のセルによるもので、内部治安部隊(アサーイシュ)の隊員4人が死亡、3人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約45輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県の各所に設置されている基地に向かった。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県ザーウィヤ山地方、ハマー県ガーブ平原を砲撃(2021年2月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(2月9日付)によると、ダルアー市ダーヒヤ、地区で、シリア軍士官と中央委員会の代表が、ロシア軍使節団の仲介のもとに会談し、県西部一帯での戦闘を停止することで合意した。

合意は、シリア政府側が指名手配する活動家の退去(退去先はシリア北西部とはせず)、中火器の引き渡しなどを骨子とする。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県10件、ラタキア県13件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は17件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、HFL, February 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県ジスル・シュグール市でトルコ人ジハード主義戦闘員が撃たれて重傷を負い、その後死亡(2021年2月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市で、トルコ人戦闘員が北部地区のモスクを出たところを正体不明の武装集団によって銃で撃たれ、重傷を負った。

このトルコ人戦闘員は「ジハード主義戦闘員」で、8日に死亡した。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県アームーダー市でアサーイシュがシリア政府によって定められたカリキュラムに沿って授業を行っていたとして、教師4人を逮捕(2021年2月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市で、内務治安部隊(アサーイシュ)がシリア政府によって定められたカリキュラムに沿って授業を行っていたとして、教師4人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハトラ村で正体不明の武装集団が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士に発砲し、殺害した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、シリア政府を支持するアラブ系部族の名士らが共同声明を出し、シリア民主軍に従軍する兵士に対して、離反し、シリア軍に加わるよう呼びかけた。

また、すべての国連加盟国に対して、シリア民主軍による犯罪行為を停止させるために介入するよう求めた。

AFP, February 7, 2021、ANHA, February 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2021、Reuters, February 7, 2021、SANA, February 7, 2021、SOHR, February 7, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプでIDPsとイラク難民の遺体が相次いで発見される(2021年2月7日)

ハサカ県では、ANHA(2月7日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第5区で、国内避難民(IDPs)の男性の遺体が発見された。

また、シリア人権監視団によると、第1区でも、頭、胸、腹を銃で撃たれたイラク人難民の遺体が発見された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, February 7, 2021、ANHA, February 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2021、Reuters, February 7, 2021、SANA, February 7, 2021、SOHR, February 7, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町一帯を砲撃(2021年2月7日)

ハサカ県では、SANA(2月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のタッル・タウィール村、カラービーン村を砲撃した。

AFP, February 7, 2021、ANHA, February 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2021、Reuters, February 7, 2021、SANA, February 7, 2021、SOHR, February 7, 2021などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織アンサール・タウヒードがイドリブ県内のロシア軍作戦司令室を砲撃し、ロシア軍士官らを殺傷したと発表、トルキスタン・イスラーム党もハマー県でシリア軍と交戦(2021年2月7日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)などによると、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市にあるロシア・シリア軍の合同作戦司令室がブルカーン短距離弾道ミサイルと迫撃砲による砲撃を受けた。

この攻撃に関して、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードが声明を出し、ロシア軍の作戦司令室を狙い、ロシア軍顧問のダニエル・ウベレフ大尉の死亡と、同大尉を護衛していたロシア軍のマラト・メドベージェフ氏、ドリダオ・ザベンの負傷を確認したと発表した。

アンサール・タウヒードはまた、ロシアの支援を受け、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元メンバーらが参加するシリア軍第5軍団の兵士7人、第25師団ターハー中隊の兵士3人の死亡、兵士12人の負傷を確認したと発表した。

攻撃は、数日前のシリア軍によるガーブ平原への砲撃に対する報復だという。

また、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のファッティーラ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

さらに、アルスーリーヤ・ネット(2月7日付)などによると、国民解放戦線がザーウィヤ山地方一帯でロシア軍のオルラン-10無人航空機(ドローン)を撃墜した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が2月6日深夜から7日未明にかけて、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のハルービー村、アンカーウィー村一帯にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃、進攻を試みたが、トルキスタン・イスラーム党がこれを迎撃し、戦闘となった。

この戦闘で、シリア軍兵士5人が死亡、8人が負傷、トルキスタン・イスラーム党側も戦闘員3人が死亡、複数人が負傷した。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、迎撃したのは、「決戦」作戦司令室。

シリア軍はまた、ガーブ平原のズィヤーラ町、ザイズーン村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のガーブ平原のバフサ村をB-10無反動砲で攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方でシリア軍の士官(少尉)1人を狙撃し、殺害した。

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ダルアー県では、SANA(2月7日付)によると、シリア政府の支配下にあるスワイダー県との県境各所で、反体制武装集団が放棄した大量の武器弾薬を発見し、押収した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団の兵士が、カナーキル村で住民2人に向けて機関銃を発表、1人を殺害した。

これを受けて、若者らが、村の入り口に設置されている第4師団の検問所を襲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県15件、ラタキア県4件、アレッポ県5件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は19件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 7, 2021、Alsouria.net, February 7, 2021、ANHA, February 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2021、Reuters, February 7, 2021、SANA, February 7, 2021、SOHR, February 7, 2021などをもとに作成。

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