北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県CONOCOガス工場の米軍基地が2度にわたり砲撃を受ける(2020年8月31日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月31日付)によると、30日夜と31日早朝、北・東シリア自治局の支配下のユーフラテス川東岸に位置するCONOCOガス工場にある米軍の基地が何者かの砲撃を受けた。

死傷者はなかったが、駐留する米軍部隊は、迫撃砲が発射されたとみられるシリア政府支配下のフシャーム町を砲撃した。

一方、ANHA(8月31日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町でアリー・フワイディー・アブー・サアド町議会議長が何者かの襲撃を受けて重症を負った。

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ラッカ県では、SANA(8月31日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、北・東シリア自治局の支配下にあるジャルニーヤ町を包囲し、町の出入り口や、町内各所に検問所を設置し、一部戦闘員が住居に押し入り、女性3人を拘束し、連行した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフタリーン市近郊のタッル・アール村の副議長が、オートバイに乗った2人組の襲撃を受けて死亡した。

AFP, August 31, 2020、ANHA, August 31, 2020、AP, August 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2020、Reuters, August 31, 2020、SANA, August 31, 2020、SOHR, August 31, 2020、UPI, August 31, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県内に新たな拠点を設置(2020年8月31日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから178日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイルーン村、カンスフラ村、マウザラ村、カフル・ウワイド村、ハルーバ村、バーラ村、バイニーン村を砲撃し、バイルーン村で住民2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるダーナー村、ハントゥーティーン村を砲撃した。

また、シャーム解放機構が、M4高速道路沿線のタルナバ村近郊で、シリア軍兵士を狙撃、2人を殺害した。

一方、トルコ軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイルーン村に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は72カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと68)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタカード村、カフル・アンマ村、タディール村を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、カフターニーヤ町にある総合情報部の検問所が何者かの襲撃を受け、2人が殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 31, 2020、ANHA, August 31, 2020、AP, August 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 31, 2020、Reuters, August 31, 2020、SANA, August 31, 2020、SOHR, August 31, 2020、UPI, August 31, 2020などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とハムザート師団が交戦(2020年8月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・タムル町近郊で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とハムザート師団が交戦し、双方に死傷者が出た。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県西部でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦する一方、ロシア軍はイドリブ県上空で空対空ミサイルを発射(2020年8月30日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから177日目を迎えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士1人がカブターン・ジャバル村近郊で「決戦」作戦司令室の狙撃を受け死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍もタカード村近郊で「決戦」作戦司令室の戦闘員1人を狙撃し、射殺した。

これを受けて、シリア軍と「決戦」作戦司令室が県西部のタカード村一帯で交戦し、シリア軍がカフル・アンマ村、カフルタアール村、マクラビース村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が県北西部上空で空対空ミサイルを発射し、空中で爆発したミサイルの残骸がアルマナーズ市にある国内避難民(IDPs)キャンプに落下し、IDPs複数人が負傷した。

また、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県北部でイスラーム解放党メンバー数十人を拘束(2020年8月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、いわゆる「解放区」の軍事・治安権限を掌握するシャーム解放機構が、トルコとの国境に近いハーリム市やアティマ村でイスラーム解放党の拠点や住居を急襲し、外国人戦闘員6人を含むメンバー数十人拘束した。

この大規模摘発を受けて、アティマ村では、メンバーの家族の女性たちが釈放を求めるデモを行ったが、シャーム解放機構は実弾を無差別発砲し、これを強制排除した。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュが北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県南部ダシーシャ村でシリア民主軍傘下の「自衛部隊」のパトロール部隊メンバー4人を殺害(2020年8月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が北・東シリア自治局の支配下の県南部ダシーシャ村でシリア民主軍傘下の「自衛部隊」のパトロール部隊を襲撃し、4人を殺害した。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県で交戦(2020年8月29日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから176日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダーナー村、マアッラト・ヌウマーン市、カフルナブル市、サラーキブ市を砲撃し、ダーナー村でシリア軍兵士1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

対するシリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、ハルーバ村、ダイル・サンバル村、バーラ村、イフスィム町を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約60輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるスワイダーン・ジャズィーラ村(ダイル・ザウル県)で、シリア民主軍の司令官が射殺される(2020年8月29日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月29日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスワイダーン・ジャズィーラ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官がオートバイに乗った何者かの発砲を受けて、死亡した。

シリア人権監視団によると、殺害されたのは元司令官。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のハマール・カスラ村で地元の部族どうしが戦闘となり、女性1人を含む2人が死亡、複数が負傷した。

また、北・東シリア自治局の支配下のシュハイル村では、シリア民主軍が8月8日に拘束した住民8人を釈放した。

拘束の理由は不明。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で親政権ビジネスマンが運営し、米国が制裁対象としているカーティルジー・インターナショナル・グループ社のタンクローリーが爆発(2020年8月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、親政権ビジネスマンが運営し、米国が制裁対象としているカーティルジー・インターナショナル・グループ社のタンクローリーに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と親政権民兵がダイル・ザウル県西部の砂漠地帯でダーイシュの要撃を受け、兵士16人が死傷(2020年8月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵が県西部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受け、兵士16人が死傷した。

事態を受けて、ロシア軍が戦闘機を派遣し、同地を爆撃した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、August 29, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がM4高速道路の沿線に位置するアイン・イーサー市近郊(ラッカ県)を砲撃(2020年8月28日)

ラッカ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がM4高速道路の沿線に位置するアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民2人が負傷した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、al-Quds al-‘Arabi, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県内のトルコ軍検問所が武装集団の攻撃を受け、1人死亡、戦闘員と住民多数負傷(2020年8月28日)

イドリブ県では、シャーム・ネットワーク(8月28日付)によると、M4高速道路沿線のジスル・シュグール市の南に位置するサッラト・ズフール村にあるトルコ軍の拠点近くで爆弾が仕掛けられていたオートバイが爆発し、拠点の警備に当たっていた守衛1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは守衛ではなく住民で、爆弾が仕掛けられていたのはオートバイではなく車。

拠点は村の中学校を転用したもの。

拠点に駐留するトルコ軍兵士と護衛戦闘員が、オートバイの接近を確認し、これを破壊したが、その際の爆発で1人が死亡した。

オートバイでの攻撃を試みた武装集団は、護衛にあたっていた国民解放戦線に所属するシャーム軍団と交戦、これにより、シャーム軍団の戦闘員複数が負傷した。

また、武装集団に対するトルコ軍の無差別発砲の巻き添えとなって、住民多数が負傷した。

事件を受けて、トルコ軍はM4高速道路沿線のイシュタブリク村からナフラヤー村にいたる地域で厳戒態勢を敷き、無人偵察機(ドローン)を投入して偵察活動を強化した。

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・サンバル村で、国民解放戦線に所属するハムザ師団の本部が正体不明の武装集団の襲撃を受け、戦闘員複数が負傷した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県、ハマー県で交戦(2020年8月28日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから175日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、バーラ村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のガーブ平原のバフサ村一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるズィヤーラ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県フーア市に移住した東グータ地方の元住民が退去を迫るトルキスタン・イスラーム党を武器をとって撃退(2020年8月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるフーア市で、トルキスタン・イスラーム党が、ダマスカス郊外県東グータ地方からの移住者(国内避難民(IDPs))の男性を襲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

この男性は、元住民の住居に家族とともに暮らしており、トルキスタン・イスラーム党は、戦闘員をこの住居に居住させるために、接収しようとして男性を襲撃した。

だが、男性は武器をとって応戦し、トルキスタン・イスラーム党の戦闘員を撃退した。

AFP, August 27, 2020、ANHA, August 27, 2020、AP, August 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2020、Reuters, August 27, 2020、SANA, August 27, 2020、SOHR, August 27, 2020、UPI, August 27, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県西部砂漠地帯で、シリア軍と国防隊がダーイシュと激しく交戦(2020年8月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と国防隊が県西部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

一方、パレスチナ人民兵のクドス旅団と国防隊のメンバー25人からなる部隊が、ダーイシュに対する掃討戦への参加中に消息を絶った。

AFP, August 27, 2020、ANHA, August 27, 2020、AP, August 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2020、Reuters, August 27, 2020、SANA, August 27, 2020、SOHR, August 27, 2020、UPI, August 27, 2020などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるラアス・アイン市での爆弾で住民2人死亡(2020年8月27日)

ハサカ県では、SANA(8月27日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民2人が死亡、複数が負傷した。

AFP, August 27, 2020、ANHA, August 27, 2020、AP, August 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2020、Reuters, August 27, 2020、SANA, August 27, 2020、SOHR, August 27, 2020、UPI, August 27, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦(2020年8月27日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから174日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるマアッルディブサ村を砲撃、ザーウィヤ山地方のルワイハ村、バイニーン村および周辺の森林地帯でシリア軍と激しく交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍も、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バーラ村、スフーフン村、フライフィル村、カンスフラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のクルド山一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 27, 2020、ANHA, August 27, 2020、AP, August 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2020、Reuters, August 27, 2020、SANA, August 27, 2020、SOHR, August 27, 2020、UPI, August 27, 2020などをもとに作成。

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米軍の装甲車4輌からなる部隊がマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の国境地帯でパトロールを実施(2020年8月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の装甲車4輌からなる部隊が、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の国境地帯でパトロールを実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市で抗議デモが行われ、デモ参加者は、インフラの整備やダーイシュ(イスラーム国)によって殺害されたシュアイタート部族の遺族への支援を求めた。

AFP, August 27, 2020、ANHA, August 27, 2020、AP, August 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2020、Reuters, August 27, 2020、SANA, August 27, 2020、SOHR, August 27, 2020、UPI, August 27, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍がラッカ市東の水上通行路を襲撃し、密輸業者4人を拘束(2020年8月26日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市の東側に位置するカラーマ村近郊にある水上通行路を襲撃し、密輸業者4人を拘束した。

AFP, August 26, 2020、ANHA, August 26, 2020、AP, August 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2020、Reuters, August 26, 2020、SANA, August 26, 2020、SOHR, August 26, 2020、UPI, August 26, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県での戦闘で「決戦」作戦司令室がシリア軍兵士6人を殺害(2020年8月26日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから173日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がジャッラーダ村一帯を砲撃し、シリア軍兵士4人が死傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、ダーナー村、ハーン・スブル村、マアッルシューリーン村を砲撃する一方、シリア軍もザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯、バーラ村、カンスフラ村、マウザラ村、アイン・ラールーズ村を砲撃し、双方に負傷者が出た。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、シャーム解放機構が、8月17日に拘束していたアンサール・ディーン機構のアブー・ムハンマド・アースィム総法務官を釈放した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県北部のジューリーン村、バフサ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県西部の第46連隊基地に展開するシリア軍部隊を狙撃し、兵士2人を殺害した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)やシリア人権監視団によると、カルヤタイン市で国防隊の兵士どうしが略奪品の分配をめぐって交戦し、軍事治安局がパトロールを強化するなど、厳戒態勢が敷かれた。

AFP, August 26, 2020、ANHA, August 26, 2020、AP, August 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2020、Reuters, August 26, 2020、SANA, August 26, 2020、SOHR, August 26, 2020、UPI, August 26, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線でトルコ軍と国民軍が住民1人を殺害(2020年8月26日)

ラッカ県では、ANHA(8月26日付)によると、アイン・イーサー市近郊のM4高速道路の沿線に位置するシャイフ・ハサン村でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が住民1人を殺害した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市に近いタッル・ハラフ村で国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、東部自由人連合と、グワイラーン自由人大隊。

グワイラーン自由人大隊はかつてダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていた。

AFP, August 26, 2020、ANHA, August 26, 2020、AP, August 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2020、Reuters, August 26, 2020、SANA, August 26, 2020、SOHR, August 26, 2020、UPI, August 26, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県のM4高速道路で「ハッターブ・シーシャーニー大隊」を名乗るグループがロシア軍を攻撃(2020年8月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で、ロシア軍とトルコ軍が合同パトロールを実施した。

だが、両軍合同部隊がアウラム・ジャウズ村近郊を通過する際、RPG弾による攻撃を受け、ロシア軍装甲車1輌が大破、兵士2人が負傷した。

この攻撃に関して、「ハッターブ・シーシャーニー大隊」を名乗るグループが犯行声明を出した。

合同部隊の襲撃を受けて、ロシア軍戦闘機複数機と偵察機複数機が上空を旋回し、警戒活動にあたった。

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これに関して、ロシア国防省は声明を出し、「武装集団がシリアのイドリブ県を通るM4高速道路で、ロシア・トルコ軍パトロール部隊を擲弾発射器で狙い、ロシア軍兵士2人が軽傷を負った」と発表した。

AFP, August 25, 2020、ANHA, August 25, 2020、AP, August 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2020、Reuters, August 25, 2020、SANA, August 25, 2020、SOHR, August 25, 2020、UPI, August 25, 2020などをもとに作成。

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パレスチナ人民兵組織のクドス旅団がダイル・ザウル市西の砂漠地帯でダーイシュに対する掃討作戦を実施(2020年8月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団がダイル・ザウル市西の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を実施した。

AFP, August 25, 2020、ANHA, August 25, 2020、AP, August 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2020、Reuters, August 25, 2020、SANA, August 25, 2020、SOHR, August 25, 2020、UPI, August 25, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦し、双方に多数の死傷者(2020年8月25日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから172日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバイニーン村一帯に進攻し、シャーム解放機構と激しく交戦、また「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

この戦闘で、シリア軍兵士3人が死亡、8人が負傷、「決戦」作戦司令室の戦闘員2人が死亡、6人が負傷した。

また、「決戦」作戦司令室がジャウバース村一帯に展開するシリア軍を砲撃し、兵士1人を殺害した。

一方、バーリーシャー村にあるサラーム国内避難民(IDPs)キャンプの所長が武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

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ダルアー県では、SANA(8月25日付)によると、ダーイル町で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供1人が死亡、住民4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは子供2人。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 25, 2020、ANHA, August 25, 2020、AP, August 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 25, 2020、Reuters, August 25, 2020、SANA, August 25, 2020、SOHR, August 25, 2020、UPI, August 25, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ県西部で燃料密輸業者を摘発、業者が抗議デモ(2020年8月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、トルコの占領地との境界に位置するガザーウィーヤ村の通行所で、燃料を密輸業者複数人を逮捕した。

これに対して、燃料密輸業者らが路上でタイヤを燃やすなどして抗議行動を行った。

AFP, August 24, 2020、ANHA, August 24, 2020、AP, August 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2020、Reuters, August 24, 2020、SANA, August 24, 2020、SOHR, August 24, 2020、UPI, August 24, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県でダーイシュが仕掛けた地雷が爆発、親政権民兵2人死亡(2020年8月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のラサーファ市一帯にダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷が爆発し、親政権民兵2人が死亡、5人が負傷した。

AFP, August 24, 2020、ANHA, August 24, 2020、AP, August 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2020、Reuters, August 24, 2020、SANA, August 24, 2020、SOHR, August 24, 2020、UPI, August 24, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市、ラッカ県タッル・アブヤド市で抗議デモ(2020年8月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で抗議デモが発生した。

参加した住民は数十人で、電気、水道水、公共サービスの充実、国民軍に所属するハムザ師団寄りの国境通行所局長任命の撤回、任命に抗議して活動を呈している地元評議会の打倒を訴えた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市で国民軍の憲兵隊に抗議するデモが行われた。

デモに参加した住民は、23日に憲兵隊が市内の住居で強制捜査を行った際に、女性に暴行を加えたことに抗議した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍の第3軍団が、所属するすべての武装集団に対して、1週間以内にアフリーン市内に設置している本部・拠点を市街に撤去するよう指示した。

AFP, August 24, 2020、ANHA, August 24, 2020、AP, August 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2020、Reuters, August 24, 2020、SANA, August 24, 2020、SOHR, August 24, 2020、UPI, August 24, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年8月24日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから171日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のバイニーン村近郊の森林地帯でシリア軍兵士1人を射殺した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯に展開しているシリア軍の拠点を砲撃し、兵士多数が負傷した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃した。

なお、これに先立ち、シリア軍は未明にファッティーラ村一帯で「決戦」作戦司令室に所属する国民解放戦線と交戦した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, August 24, 2020、ANHA, August 24, 2020、AP, August 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2020、Reuters, August 24, 2020、SANA, August 24, 2020、SOHR, August 24, 2020、UPI, August 24, 2020などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でアラブ・ガス・パイプラインが「テロ行為」によって爆発、全土が停電(2020年8月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月24日付)などによると、8月24日未明から早朝にかけて、ドゥマイル市とアドラー市の間を通過するアラブ・ガス・パイプラインの主線で火災が発生した。

アラブ・ガス・パイプラインはエジプトのシナイ半島から、ヨルダン、シリア、レバノンに天然ガスを運ぶパイプラインで、全長は1,200キロ。

火災の発生で、ダイル・アリー火力発電所、ナースィリーヤ火力発電所などに供給されていたガスの圧力が低下し、発電不能となった。

これにより、シリア全土で停電が発生した。

消防隊、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではなく、正規の消防隊)が消火にあたり、午前中に鎮火、その後、石油鉱物資源省、電力省などの職員が復旧作業にあたった。

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アリー・ガーニム石油鉱物資源大臣は、事件発生直後に報道声明を出し、「南部地域に供給されるガス・パイプラインの主線が、テロ行為と思われる攻撃に晒された」と発表し、テロの可能性を疑った。

その後、シリア政府はテロ行為による爆発だと断定した。

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フサイン・アルヌース首相は、主要閣僚とともに消火直後に現場での復旧作業を視察し、「テロリストたちは爆破を通じて世界全体に破壊という言葉を向けた。なぜなら、犯罪者たちの言葉は不正と破壊だからだ。だが、我が国の労働者は、建設、建築、労働を愛しており、確固たる生活を営みたいという意志が勝者となる」と述べた。

アルヌース首相はまた、「発電所にガスを供給していたパイプラインが破壊されたことにより、1,100メガワットの電力が一時的に供給不能となった」としつつ、「だが、午前8時から開始された復旧作業により、夕方までにパイプラインの修復が完了し、電力供給も再開されるだろう」と付言した。

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イマード・サーラ情報大臣は、テロ行為に関して、スイスのジュネーブでの制憲委員会(憲法委員会)での会合再開に合わせたものだとの見方を示した。

その動機に関して、サーラ情報大臣は「譲歩を得たい者がいるからだ。だが、こうした譲歩は、シリアに対していかなるテロを行おうとも得ることはできないだろう…。英雄的な「奉仕軍」がシリア・アラブ軍の支援を受けて数時間中に被害を修復することが可能で、シリアに電力を再び供給することになろう」と述べた。

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ガーニム石油鉱物資源大臣は、「消火後ただちに技術調査が行われ、破損した部品の交換や修理が開始され、数時間後に復旧、ダマスカス郊外県各所の発電所へのガスの供給を再開した」と述べた。

ガーニム石油鉱物資源大臣によると、この地域のパイプラインが攻撃を受けたのは今回が6度目。

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ムハンマド・ズハイル・ハルブートリー電力大臣は、ガス・パイプラインの火災に伴ってダマスカス郊外県で発生した停電に関して、ヒムス県、ハマー県、沿岸部から電力を融通することで、病院、住居が徐々に解消していることを明らかにした。

https://www.youtube.com/watch?v=ibVEoQiOLGI

AFP, August 24, 2020、ANHA, August 24, 2020、AP, August 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2020、Reuters, August 24, 2020、SANA, August 24, 2020、SOHR, August 24, 2020、UPI, August 24, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍がダルアー県内のシリア軍基地をミサイル攻撃(2020年8月23日)

反体制系サイトのバラディー・ニュース(8月23日付)は、イスラエル軍が占領下のゴラン高原からダルアー県ジャービーヤ丘のシリア軍第61旅団基地本部を地対地ミサイルで攻撃したと伝えた。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、Baladi, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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