トルコ軍がイドリブ県M4高速道路沿線の2カ所に新たな拠点設置(2020年6月29日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから116日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャンナーン村一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室がダーディーフ村近郊でシリア軍の重機1輌を攻撃、これを破壊したことへの対抗措置として、バイニーン村およびその近郊の森林地帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、「決戦」作戦司令室が27日深夜から28日未明にかけて行った砲撃で、シリア軍複数人が死傷したという。

一方、トルコ軍は、M4高速道路沿線のムハムバル村近郊の2カ所に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は69カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと65)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌30輌を、カフル・ルースィーン村に違法に設置している国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 29, 2020、ANHA, June 29, 2020、AP, June 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 29, 2020、Reuters, June 29, 2020、SANA, June 29, 2020、SOHR, June 29, 2020、UPI, June 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構がイドリブ県アラブ・サイード村でフッラース・ディーン機構の幹部を逮捕(2020年6月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がアラブ・サイード村に至るすべての街道を封鎖し、同村にあるフッラース・ディーン機構の幹部の1人アブー・ウマル・マンビジュ氏の自宅を包囲、同氏を逮捕した。

AFP, June 28, 2020、ANHA, June 28, 2020、AP, June 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2020、Reuters, June 28, 2020、SANA, June 28, 2020、SOHR, June 28, 2020、UPI, June 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ブーカマール市一帯をイスラエル軍と思われる航空機がミサイル攻撃、「イランの民兵」など10人死亡(2020年6月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、27日に続いて所属不明の航空機複数機が、ブーカマール市近郊に設置されている「イランの民兵」の拠点に対してミサイル攻撃を行い、シリア人1人を含む10人が死亡した。

攻撃を行ったのはイスラエル軍と思われる。

この爆撃に関して、シャルク・アウサト(6月29日付)などは、イスラエル軍による攻撃と断じたうえで、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のエスマーイール・ガーアーニー司令官(ガーセム・ソレイマーニー司令官の後任)がブーカマール市を訪問したのを受けた対抗措置だと伝えた。

https://twitter.com/Mahdiibakhtiari/status/1276847678656315392?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1276847678656315392&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.alarabiya.net%2Far%2Firan%2F2020%2F06%2F29%2F%25D8%25A7%25D8%25B3%25D8%25B1%25D8%25A7%25D8%25A6%25D9%258A%25D9%2584-%25D8%25AA%25D9%2583%25D8%25AB%25D9%2581-%25D8%25BA%25D8%25A7%25D8%25B1%25D8%25A7%25D8%25AA%25D9%2587%25D8%25A7-%25D8%25AE%25D9%2584%25D8%25A7%25D9%2584-%25D8%25B2%25D9%258A%25D8%25A7%25D8%25B1%25D8%25A9-%25D9%2582%25D8%25A7%25D8%25A2%25D9%2586%25D9%258A-%25D8%25A7%25D9%2584%25D8%25B3%25D8%25B1%25D9%258A%25D8%25A9-%25D9%2584%25D9%2584%25D8%25A8%25D9%2588%25D9%2583%25D9%2585%25D8%25A7%25D9%2584-%25D8%25A7%25D9%2584%25D8%25B3%25D9%2588%25D8%25B1%25D9%258A%25D8%25A9

**

一方、米主導の有志連合のヘリコプター複数機が北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村上空に飛来、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と連携して、空挺作戦を実施した。

ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの摘発が目的と思われる。

AFP, June 28, 2020、ANHA, June 28, 2020、AP, June 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2020、Reuters, June 28, 2020、SANA, June 28, 2020、al-Sharq al-Awsat, June 28, 2020、SOHR, June 28, 2020、UPI, June 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊などを砲撃(2020年6月28日)

ラッカ県では、ANHA(6月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊の西フーシャーン村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(6月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーユア村、シャワーリガ村を砲撃した。

AFP, June 28, 2020、ANHA, June 28, 2020、AP, June 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2020、Reuters, June 28, 2020、SANA, June 28, 2020、SOHR, June 28, 2020、UPI, June 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の航空機がダイル・ザウル県ブーカマール市一帯のシリア軍と「イランの民兵」の拠点を爆撃、シリア人4人を含む6人死亡(2020年6月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラクとの国境に面するブーカマール市一帯に配置されているシリア軍と「イランの民兵」の拠点が、所属不明の航空機の爆撃を受け、シリア人4人を含む6人が死亡した。

AFP, June 27, 2020、ANHA, June 27, 2020、AP, June 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2020、Reuters, June 27, 2020、SANA, June 27, 2020、SOHR, June 27, 2020、UPI, June 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県マハッジャ町でシリア軍部隊と元反体制武装集団の戦闘員からなる第5軍団が交戦、双方に7人の死者(2020年6月27日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町にある軍事情報局の検問所で住民1人が暴行を受けたことを受けて、元反体制武装集団の戦闘員から構成されるシリア軍第5軍団とシリア軍部隊が交戦、第5軍団の兵士2人が死亡した。

事態に対処するため、第5軍団所属の第8師団がブスラー・シャーム市からマハッジャ町に駆けつける一方、シリア軍も同地に増援部隊を派遣し、戦闘が激化、シリア軍兵士5人が死亡した。

第5軍団はまた、サイダー町とキヒール村の検問所に展開していたシリア軍兵士を排除、ジーザ町、サフワ村、カラク(東カラク)村、ウンム・ワラド村、ブスラー・シャーム市、ナスィーブ村、ウンム・マヤーズィン町、タイバ町で厳戒態勢を敷いた。

このほか、ダルアー県では、ナーフタ町でシリア軍第5軍団の兵士が何者かに撃たれて死亡した。

また、アイン・ズィクル村にある軍事情報局の検問所が何者かの襲撃を受け、1人が死亡した。

AFP, June 27, 2020、ANHA, June 27, 2020、AP, June 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2020、Reuters, June 27, 2020、SANA, June 27, 2020、SOHR, June 27, 2020、UPI, June 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部でシリア軍とトルコの支援を受ける国民軍が砲撃戦(2020年6月27日)

アレッポ県では、ANHA(6月27日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村一帯で、シリア軍とトルコの支援を受ける国民軍が砲撃戦を行った。

**

ハサカ県では、ANHA(6月27日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍がタッル・タムル町近郊のカースィミーヤ村の農地に放火した。

**

ラッカ県では、ANHA(6月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクール・ハサン村、スライブ村を砲撃した。

AFP, June 27, 2020、ANHA, June 27, 2020、AP, June 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2020、Reuters, June 27, 2020、SANA, June 27, 2020、SOHR, June 27, 2020、UPI, June 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、ハマー県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年6月27日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから114日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバイニーン村、ルワイハ村、スフーフン村、フライフィル村、ハルーバ村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 27, 2020、ANHA, June 27, 2020、AP, June 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 27, 2020、Reuters, June 27, 2020、SANA, June 27, 2020、SOHR, June 27, 2020、UPI, June 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室が停戦合意(2020年6月26日)

新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する「堅固に持せよ」作戦司令室は声明を出し、23日に激化したイドリブ県アラブ・サイード村、ルージュ平原一帯でのシャーム解放機構との戦闘に関して、最近設置した検問所の撤去に関して、チェチェン人戦闘員からなるジュヌード・シャームとコーカサスの兵の仲介のもとに交渉に応じる用意があると表明した。

「堅固に持せよ」作戦司令室はまた声明で、シャーム解放機構が逮捕したアブー・サーリフ・ウズベキー氏(本名シロジディン・ムフタロフ)、アブー・マーリク・タッリー氏(本名ジャマール・アイニーヤ)などの逮捕者の身柄の取り扱いを協議するための司法委員会を設置し、交渉を行うことを求めた。

**

この声明および25日の地元住民による仲介を受け、シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室は停戦合意を交わした。

停戦合意の骨子は以下の通り:

1. アラブ・サイード村、ルージュ平原一帯での戦闘を停止し、同地に設置した検問所や監視所を撤去する。
2. アラブ・サイード村の「同志住民」(フッラース・ディーン機構メンバーのこと)は、私用の武器を携帯して同地にとどまることを認められる。
3. アラブ・サイード村から退去を希望する者(フッラース・ディーン機構メンバー)は、私用の武器を携帯して同地を去ることを認める。
4. 「トルキスタンの同志」から告発を受けている「同志」(フッラース・ディーン機構メンバー)について、「トルキスタンの同志」に身柄を引き渡し、法廷で審理を行う。
5. フッラース・ディーン機構はアラブ・サイード村にある本部を閉鎖し、今後同地に検問所を設置しないことを誓約する。

**

なお、23日以降の戦闘では、「堅固に持せよ」作戦司令室側の戦闘員18人、シャーム解放機構の戦闘員11人、合計29人が死亡した。

**

停戦合意を交わしたシャーム解放機構は、アラブ・サイード村からルージュ平原に至る街道に軽火器・中火器を携帯した戦闘員を展開させ、街道を再開した。

一方、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導するフッラース・ディーン機構は、アラブ・サイード村にある本部を閉鎖し、同地から撤退した。

しかし、シャーム解放機構は合意の数時間後、ジスル・シュグール市北のハマーマ村およびその一帯にある「堅固に持せよ」作戦司令室の検問所複数カ所とサルマダー市にある本部を攻撃した。

これに対して、フッラース・ディーン作戦司令室は声明を出し、「あからさまな裏切り行為」と非難した。

AFP, June 26, 2020、ANHA, June 26, 2020、AP, June 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2020、Reuters, June 26, 2020、SANA, June 26, 2020、SOHR, June 26, 2020、UPI, June 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ブサイラ市で武装集団がシリア民主軍メンバー1人を殺害(2020年6月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局傘下のダイル・ザウル民政評議会の統治下にあるブサイラ市で武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍メンバー1人に発砲し、撃たれたメンバーは死亡した。

AFP, June 26, 2020、ANHA, June 26, 2020、AP, June 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2020、Reuters, June 26, 2020、SANA, June 26, 2020、SOHR, June 26, 2020、UPI, June 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県などでシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2020年6月26日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから113日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるルワイハ村、バイニーン村、スフーフン村、フライフィル村、ハルーバ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はスフーフン村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室とシリ軍がマナーラ村(タンジャラ村)一帯で交戦した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコマン山一帯を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 26, 2020、ANHA, June 26, 2020、AP, June 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 26, 2020、Reuters, June 26, 2020、SANA, June 26, 2020、SOHR, June 26, 2020、UPI, June 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍はハサカ県ラアス・アイン市近郊の農地を砲撃し、火災発生(2020年6月25日)

ハサカ県では、トルコ軍と国民軍はラアス・アイン市近郊のスッカリーヤ村一帯の農地を砲撃、火災を発生させた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が23日夜から24日未明にかけて、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯で砲撃戦を行った。

**

ラッカ県では、ANHA(6月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市西一帯を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で不動産会社を営む男性1人が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘が続くなか地元名士らが仲裁を試みる(2020年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導するフッラース・ディーン機構が、24日の戦闘で制圧したヤアクービーヤ村の検問所から撤退、ジスル・シュグール市北のザルズール村方面に移動した。

撤退は、ジスル・シュグール市一帯の地元名士、シャイフ、ウラマーが「堅固に持せよ」作戦司令室とシャーム解放機構の戦闘を停止させるために仲裁を行ったことを受けたもの。

この仲裁に関して、シャーム解放機構は声明を出し、「道路を封鎖し、検問所を設置した側が戦闘を停止し…、戦闘は、「解放区」の治安と安定を見出した者への制裁と再発防止をもって終わる」と表明、態度を留保した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原地方のカフルルーヒーン村などに増援部隊を展開させた。

なお、両者はイドリブ市西のアラブ・サイード村一帯で戦闘を続けた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合所属と思われるドローンがイドリブ市東をミサイル攻撃し、1人殺害(2020年6月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が24日夕刻、イドリブ市東のビンニシュ市上空に飛来、同市の街道を走行中の軍用車輌をミサイル攻撃し、運転手1人が死亡した。

シリア人権監視団が25日に発表したところによると、これにより「堅固に持せよ」作戦司令室の司令官1人に加えて、住民1人が死亡した。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、June 25, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県のトルコ占領地、北・東シリア自治局支配地で暗殺と爆発相次ぐ(2020年6月24日)

アレッポ県では、ANHA(6月24日付)トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市近郊のカフルガーン村で国民軍の司令官(離反大佐)が何者かの発砲を受けて死亡した。

さらに、ANHAやSANA(6月24日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市内でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人が死亡、3人が負傷した。

一方、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるマンビジュ市内では、2回にわたって爆発が発生、2回目の爆発で住民2人が負傷した。

ANHAによると、1度目の爆発は地雷によるもの。

シリア人権監視団によると、2度目の爆発は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊の訓練キャンプ近くに駐車していた北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の車に仕掛けられていた爆弾によるもので、アサーイシュの隊員1人が死亡、住民2人が負傷した。

**

ハサカ県では、ANHA(6月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村一帯を砲撃し、牧草地で火災が発生した。

トルコ軍と国民軍はまた、タッル・ラバン村、クーズリーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市で国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、ハサカの盾旅団とスルターン・ムラード師団で、市内の後援の管理をめぐる対立がきっかけだったという。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、June 25, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍と国民解放軍が交戦、シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘も続く(2020年6月24日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから111日目を迎えた。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が23日深夜から24日早朝にかけて、ザーウィヤ山地方のバイニーン村近郊の森林地帯に進攻し、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

数時間にわたる戦闘で、国民解放戦線の戦闘員4人とシリア軍兵士3人が死亡した。

シリア軍はまた、反体制派支配下のカフル・ウワイド村、スフーフン村を砲撃した。

これを受けるかたちで、トルコ軍がシリア政府支配下のサラーキブ市南に展開するシリア軍の拠点複数カ所を砲撃した。

**

同じくイドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市西部一帯でシャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室が前日に続いて激しく交戦、シャーム解放機構はアラブ・サイード村および同村一帯に展開する「堅固に持せよ」作戦司令室に砲撃を加えた。

「堅固に持せよ」作戦司令室は新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する武装連合体。

この戦闘で、女性1人を含む4人が砲撃戦に巻き込まれて負傷、砲撃はアラブ・サイード村に及び、住民数十人が避難を余儀なくされた。

イドリブ市西部一帯での戦闘激化を受けて、「決戦」作戦司令室側の増援部隊がイドリブ市西部からアラブ・サイード村いたる地域の街道を封鎖した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原の街道分岐路に展開し、アルマナーズ市やアラブ・サイード村に至る街道を封鎖した。

一方、フッラース・ディーン機構と思われる武装集団が、ジスル・シュグール市北のヤアクービーヤ村に設置されているシャーム解放機構の検問所を襲撃し、戦闘となった。

これを受け、シャーム解放機構はダルクーシュ町に至る街道を封鎖した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のジッリーン村で第4師団の拠点に武装集団が発砲、兵士1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 24, 2020、ANHA, June 24, 2020、AP, June 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2020、Reuters, June 24, 2020、SANA, June 24, 2020、SOHR, June 24, 2020、UPI, June 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍ドローンがアイン・アラブ市近郊(アレッポ県)を爆撃し、女性3人を含む5人死亡(2020年6月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下のアイン・アラブ(コバネ)市近郊のハルナジュ村の上空に飛来し、北・東シリア自治局傘下のスィタール女性大会が主催する会合が行われていた民家を爆撃、中にいた女性3人を含む5人が死亡した。

トルコ軍はまた、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯とマンナグ航空基地一帯を砲撃した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構による「堅固に持せよ」作戦司令室幹部逮捕を受けて、両者がイドリブ市一帯で激しく交戦(2020年6月23日)

「堅固に持せよ」作戦司令室は声明を出し、シャーム解放機構にアブー・マーリク・タッリー氏の即時釈放を求めるとともに、要求を受け入れなければ、その責任を負わせるとして報復を示唆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、アティマ村でアブー・フサーム・ビリーターニー氏を逮捕した。

逮捕は、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加しているジハード調整を率いるアブー・アブド・アシュダー氏を支援し、「堅固に持せよ」作戦司令室に参加したのが理由。

ビリーターニー氏はシリア北西部の「解放区」で学校や慈善協会を設立・指導するなど、支援分野の重要人物とみなされている。

ビリーターニー氏の逮捕を受けて、アティマ村では女性と子供が釈放を求めるデモを行った。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導する新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構がイドリブ市西にあるシャーム解放機構の検問所(クーンサルーワ検問所)を襲撃し、これを制圧した。

これに対して、シャーム解放機構もイドリブ市近郊にある「堅固に持せよ」作戦司令室の検問所を襲撃、交戦した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のタッル・ハラフ村(ハサカ県)での爆発で住民3人を含む8人死亡(2020年6月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(6月23日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民3人を含む8人が死亡、15人が負傷した。

また、ANHA(6月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍と思われる戦闘機がシリア中部と南部にある「イランの民兵」の拠点を攻撃し7人が死亡(2020年6月23日)

SANA(6月23日付)は、シリア軍筋の話として、23日午後9時17分、ヒムス県タドムル市の東方および北東方面から敵の飛翔体複数機が飛来、ダイル・ザウル県カバージブ村一帯とヒムス県スフナ市一帯にあるシリア軍の拠点複数カ所にミサイル攻撃を行う一方、スワイダー県サルハド市近郊の拠点も攻撃を受けたと伝えた。

軍筋によると、この攻撃でシリア軍兵士2人が死亡、多数が負傷し、物的被害が出た。

**

シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機がヒムス県スフナ市とダイル・ザウル県ダイル・ザウル市を結ぶ街道沿線に配置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を攻撃し、軍事拠点1カ所を破壊、同拠点に駐留していた民兵5員が死亡、多数が負傷した。

イスラエル軍はまた、スワイダー県サフン丘地区にある「イランの民兵」も駐留していたシリア軍の通信レーダー拠点1カ所を破壊、シリア軍防空部隊の隊員2人が死亡した。

また、シリア人権監視団(6月28日)によると、イスラエル軍の攻撃は、ハマー県東部のサブーラ町に対しても行われ、住民1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、June 28, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県で新興のアル=カーイダ系組織からなる「堅固に持せよ」作戦がシリア軍拠点を攻撃(2020年6月23日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから110日目となる6月23日、ロシア軍がイドリブ県の緊張緩和地帯を、トルコ軍がアレッポ県北部のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を、そして所属不明のドローンがトルコ占領地を爆撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室が、シリア政府支配下のハーン・シャイフーン市やマアーッラト・ムーハス村にあるシリア軍の拠点・検問所を砲撃した。

一方、シリア軍はザーウィヤ山地方のスフーフン村、カンスフラ村、ルワイハ村、バイニーン村、ファッティーラ村、ハルーバ村を砲撃した。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌64輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 23, 2020、ANHA, June 23, 2020、AP, June 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2020、Reuters, June 23, 2020、SANA, June 23, 2020、SOHR, June 23, 2020、UPI, June 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦(2020年6月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦した。

これに対して、内務治安部隊(いわゆる「自由警察」)が介入したが、戦闘員が警官に発砲するなど抵抗した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会がマンビジュ市西のヤーシリー村一帯でトルコの支援を受ける国民軍と交戦した。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県ではトルコ軍がシリア軍を砲撃(2020年6月22日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから109日目となる6月22日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府支配下のサラーキブ市一帯を砲撃した。

トルコ軍の砲撃は、シリア軍が反体制武装集団支配下のザーウィヤ山地方のフライフィル村、バーラ村、バイニーン村、ハルーバ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃したことへの対抗措置だという。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌など20輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, June 22, 2020、ANHA, June 22, 2020、AP, June 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2020、Reuters, June 22, 2020、SANA, June 22, 2020、SOHR, June 22, 2020、UPI, June 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のジンディールス町で国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが交戦し、1人死亡(2020年6月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジンディールス町で国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員どうしが交戦、1人が死亡、5人が負傷した。

また、バーブ市近郊のナアマーン村でダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装グループが国民軍を襲撃し、3人を殺害した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがダイル・ザウル県砂漠地帯のシリア軍拠点を襲撃し兵士11人死亡(2020年6月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるシリア軍と国民軍の拠点複数カ所を襲撃し、兵士8人を殺害、3人を捕捉した。

ダーイシュはまた、ブーライル村近郊の砂漠地帯で国防隊の拠点複数カ所を襲撃し、3人を殺害した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アーラーク油田(ハフナ村)で爆発が発生し、シリア軍兵士1人が死亡した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアイン・イーサー市近郊のシリア軍第93旅団基地一帯を砲撃(2020年6月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がアイン・イーサー市近郊のシリア軍第93旅団基地一帯を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(6月21日付)によると、アフリーン解放軍団が声明を出し、19日にシーラーワー町近郊のカフル・ナッブー村・バッラーダ村間でトルコ軍の支援を受ける国民軍の拠点複数カ所を攻撃し、戦闘員14人を殺害、多数を負傷させたと発表した。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のルマイラーン町(ハサカ県)にある武器弾薬庫で大きな爆発(2020年6月21日)

ハサカ県では、SANA(6月21日付)によると、北・東シリア自治局支配下のルマイラーン町にある武器弾薬庫で大きな爆発が発生した。

武器弾薬庫は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のもので、戦闘員数十人が死傷した。

爆発を受けて、シリア民主軍がルマイラーン町全域で外出禁止令を発出、ハッラーブ・ジール村に違法に設置されている航空基地から米軍の航空機複数機が飛来、低空で上空を旋回し、警戒活動にあたったという。

爆発の原因は不明。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシャーム軍団の本部が何者かの襲撃を受け、1人死亡(2020年6月21日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから108日目となる6月21日、ロシア軍がイドリブ県の緊張緩和地帯を、トルコ軍がアレッポ県北部のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を、そして所属不明のドローンがトルコ占領地を爆撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバイニーン村一帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、カッリー町では、トルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシャーム軍団の本部が何者かの襲撃を受けて、メンバー1人が死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市カーシフ地区の市場で何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、子供2人が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 21, 2020、ANHA, June 21, 2020、AP, June 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 21, 2020、Reuters, June 21, 2020、SANA, June 21, 2020、SOHR, June 21, 2020、UPI, June 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県で第5軍団兵士を乗せた大型バスが爆破され、兵士9人が死亡、19人が負傷(2020年6月20日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市東のキヒール村の街道に仕掛けられていた爆弾が、シリア政府と和解した元反体制武装集団戦闘員からなるシリア軍第5軍団の兵士を乗せた大型バスの通過に合わせて爆発、乗っていた兵士9人が死亡、19人が重軽傷を負った。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の無人航空機(ドローン)がトルコ占領地を爆撃し、ダーイシュの幹部司令官を殺害(2020年6月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊で、所属不明の無人航空機(ドローン)がオートバイを狙ってミサイル攻撃を行い、乗っていた2人を殺害した。

殺害されたのは、アフタリーン市地元評議会の職員とダーイシュ(イスラーム国)の幹部司令官。

AFP, June 20, 2020、ANHA, June 20, 2020、AP, June 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2020、Reuters, June 20, 2020、SANA, June 20, 2020、SOHR, June 20, 2020、UPI, June 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.