シリア民主軍はダイル・ザウル県とハサカ県での大規模摘発作戦第1弾の終了を発表、ダーイシュ・メンバー110人を摘発(2020年6月10日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県とハサカ県のイラク国境地帯を中心に、6月4日に開始していたダーイシュ(イスラーム国)に対する大規模摘発活動に関して、第1弾を終了したと発表、この間にメンバー110人を摘発したとして成果を鼓舞した。

大規模摘発作戦は、両県の全長175キロ、幅60キロの地域で実施されていた。

ANHA(6月10日付)が伝えた。


AFP, June 10, 2020、ANHA, June 10, 2020、AP, June 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2020、Reuters, June 10, 2020、SANA, June 10, 2020、SOHR, June 10, 2020、UPI, June 10, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県とラッカ県でトルコの支援を受ける国民軍の戦闘員3人が殺害される(2020年6月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市とアフリーン市を結ぶ街道で、国民軍に所属するシャーム戦線メンバー(道徳指導評議会メンバー)1人が何者かによって殺害された。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊のアルバイド村で国民軍に所属する東部軍の戦闘員2人が何者かによって仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。

**

ハサカ県では、SANA(6月10日付)、ANHA(6月10日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍が、ラアス・アイン市近郊のファリーサ村、サーリヒーヤ村、タッル・サッラージュ村、カースィミーヤ村、ライハーニーヤ村、ラシーディーヤ村の農地に放火した。

AFP, June 10, 2020、ANHA, June 10, 2020、AP, June 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2020、Reuters, June 10, 2020、SANA, June 10, 2020、SOHR, June 10, 2020、UPI, June 10, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でのロシア軍の空爆止む(2020年6月10日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから97日目となる6月10日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

また、トルコ大統領府は、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、イドリブ県情勢、リビア情勢、二国間関係、新型コロナウイルス感染症対策などについて意見を交わしたと発表した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌25輌を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市内のジャバル検問所近くで、武装集団が住民1人を襲撃、殺害した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 10, 2020、ANHA, June 10, 2020、AP, June 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 10, 2020、Reuters, June 10, 2020、SANA, June 10, 2020、SOHR, June 10, 2020、UPI, June 10, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タンフ国境通行所一帯地域でシリア軍・親政権民兵と革命特殊任務軍が交戦(2020年6月9日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、シリア軍・親政権民兵と革命特殊任務軍が交戦した。

AFP, June 9, 2020、ANHA, June 9, 2020、AP, June 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2020、Reuters, June 9, 2020、SANA, June 9, 2020、SOHR, June 9, 2020、UPI, June 9, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国民軍に所属するシャーム戦線がトルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊で住民35人を拘束(2020年6月9日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、国民軍に所属するシャーム戦線が、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊のアイン・アルース村、バディーア村に突入し、住民35人を拘束した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と内通し、情報を提供していたというのが拘束の理由。

AFP, June 9, 2020、ANHA, June 9, 2020、AP, June 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2020、Reuters, June 9, 2020、SANA, June 9, 2020、SOHR, June 9, 2020、UPI, June 9, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県アイン・アラブ市近郊でロシア軍装甲車1輌が爆発し、兵士3人負傷(2020年6月9日)

アレッポ県では、ANHA(6月9日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西のマルジュ・イスマーイール村に設置されている国境通行所一帯に展開しているロシア軍装甲車1輌が爆発し、ロシア軍兵士3人が負傷した。

爆発の理由は不明。

一方、シリア人権監視団によると、爆発は敷設された地雷に触れたことによるものだという。

https://twitter.com/ZerdashtHami/status/1270325344978026496?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1270325344978026496&ref_url=https%3A%2F%2Feldorar.com%2Fnode%2F152557

AFP, June 9, 2020、ANHA, June 9, 2020、AP, June 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2020、Reuters, June 9, 2020、SANA, June 9, 2020、SOHR, June 9, 2020、UPI, June 9, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が前日に続いてイドリブ県を激しく爆撃(2020年6月9日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから96日目となる6月9日、ロシア軍戦闘機が、イドリブ県のザーウィヤ山地方やハマー県のガーブ平原に対して爆撃を実施した。

ロシア軍による大規模爆撃は2日連続。

8日深夜から9日未明にかけて、イドリブ県のカンスフラ村、バルユーン村、バーラ村、マウザラ村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村などが爆撃を受け、バルユーン村で住民1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、ロシア軍の爆撃に対して、反体制武装集団は県南部のシリア軍拠点複数カ所を砲撃しした。

一方、サルミーン市近郊の街道では、最近になってシャーム解放機構を離反し、トルキスタン・イスラーム党に参加した男性1人が爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。

**

ハマー県では、「信者を煽れ」作戦司令室は声明を出し、マナーラ村(タンジャラ村)から戦術的に撤退したと発表した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 9, 2020、ANHA, June 9, 2020、AP, June 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 9, 2020、Reuters, June 9, 2020、SANA, June 9, 2020、SOHR, June 9, 2020、UPI, June 9, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はダーイシュ・メンバー11人を新たに逮捕(2020年6月8日)

ANHA(6月8日付)は、ダイル・ザウル県とハサカ県のイラク国境地帯などでダーイシュ(イスラーム国)に対する大規模摘発作戦を継続している人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、8日の1日だけで8人のメンバーを逮捕したと伝えた。

AFP, June 8, 2020、ANHA, June 8, 2020、AP, June 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2020、Reuters, June 8, 2020、SANA, June 8, 2020、SOHR, June 8, 2020、UPI, June 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍がハサカ県、ラッカ県、アレッポ県を砲撃(2020年6月8日)

ハサカ県では、ANHA(6月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のカースィミーヤ村の農地に放火した。


一方、ANHAやシリア人権監視団によると、ハサカ市の南に位置するガルブ村ではオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた2人組が死亡した。

**

ラッカ県では、ANHA(6月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊のアフマディーヤ村を砲撃、農地で火災を発生させた。

**

アレッポ県では、ANHA(6月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、タッル・ジージャーン村、タッル・マディーク村、シーラーワー町近郊のバースィラ村、スーガーニカ村、アキーバ村を砲撃した。

AFP, June 8, 2020、ANHA, June 8, 2020、AP, June 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2020、Reuters, June 8, 2020、SANA, June 8, 2020、SOHR, June 8, 2020、UPI, June 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がイドリブ県のザーウィヤ山地方やハマー県のガーブ平原を激しく爆撃(2020年6月8日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから95日目となる6月8日、ロシア軍戦闘機が、イドリブ県のザーウィヤ山地方やハマー県のガーブ平原に対して爆撃を実施した。

**

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月8日付)やシリア人権監視団によると、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する「信者を煽れ」作戦司令室が、ファターティラ村、マナーラ村(別名タンジャラ村)に配置されているシリア軍の拠点複数カ所を襲撃、シリア軍兵士多数を殺害、士官1人を捕捉、激しい戦闘の末に両村を制圧した。

これを受けて、ロシア軍戦闘機が、両村やザクーム村などガーブ平原一帯とイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、カフル・ウワイド村、マウザラ村、スフーフン村、クーフキーン村、アイン・ラールーズ村などに対して爆撃を実施した。

爆撃は30回以上におよび、住民1人が死亡、多数が負傷した。

爆撃と並行して、シリア軍もファターティラ村、マナーラ村、イドリブ県のルワイハ村、バイニーン村近郊の森林地帯を砲撃した。

戦闘の末、シリア軍は拠点を奪還、「信者を煽れ」作戦司令室の戦闘員22人(シリア人司令官1人を含む)を殲滅した。

SANA(6月8日付)は、ガーブ平原のシリア軍拠点に対して、「テロ集団」が爆弾を積んだ自動車で自爆攻撃を試みたが、シリア軍がこれを迎撃、「テロ集団」を殲滅したと伝えた。

シリア人権監視団によると、戦闘では、シリア軍兵士も19人が死亡した。


一方、イバー・ネット(6月8日付)によると、「信者を煽れ」作戦司令室の侵攻に先立って、シャーム解放機構が装甲車や兵員輸送車など20輌からなる増援部隊をザーウィヤ山地方に派遣、シリア人権監視団によると、シリア軍も部隊を集結させていた。

他方、シリア人権監視団によると、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

なお、サウジアラビアの衛星テレビ局アラビーヤ・チャンネル(6月8日付)は、この戦闘に関して、戦闘でシリア軍と「過激派」合わせて41人が死亡したと伝えた。

アラビーヤ・チャンネルが反体制派を「過激派」と呼ぶのは異例で、ドゥラル・シャーミーヤ(6月
8日付)は、SNS上ではシリア人活動家らが怒りの声があげていると伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤは「信者を煽れ」作戦司令室を「革命諸派」と評している。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 8, 2020、ANHA, June 8, 2020、AP, June 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 8, 2020、Reuters, June 8, 2020、SANA, June 8, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, June 8, 2020、SOHR, June 8, 2020、UPI, June 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の航空機複数機がダイル・ザウル県南東部にある「イランの民兵」の拠点を8回にわたって爆撃、12人死亡(2020年6月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機複数機が、県南東部のマイーズィーラ村にある「イランの民兵」の拠点を8回にわたって爆撃した。

この爆撃で、イラク人やアフガン人少なくとも12人が死亡した。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カーミシュリー市で爆弾ベルトを身につけた20代の男性が自爆(2020年6月7日)

ハサカ県では、ANHA(6月7日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で爆弾ベルトを身につけた20代の男性が自爆した。

一方、シリア人権監視団によると、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所から米主導の有志連合の貨物車輌など約30輌からなる車列が、シリア領内に進入した。

**

ANHA(6月7日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダイル・ザウル県やハサカ県のイラク国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する大規模摘発作戦を継続し、11人を逮捕したと伝えた。

これにより、4日以降に逮捕したダーイシュ・メンバーの数は66人となった。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍と国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊の民家に放火、農地で火災発生(2020年6月7日)

ハサカ県では、ANHA(6月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のライラーン村の民家に放火、農地で火災が発生した。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県でシリア軍と反体制派が激しく交戦(2020年6月7日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから94日目となる6月7日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県3件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のカンスフラ村、ファッティーラ村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフル・アンマ村に進攻を試み、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍によるイスラーム国摘発続く(2020年6月6日)

ANHA(6月6日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ県とダイル・ザウル県内で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの大規模摘発作戦を継続し、6日の1日だけで12人を逮捕、武器弾薬を押収と伝えた。

シリア民主軍による摘発活動は3日連続で続けられている。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所から米主導の有志連合の貨物車輌など約50輌からなる車列が、シリア領内に進入し、米軍の基地が設置されているタッル・バイダル村に向かった。

AFP, June 6, 2020、ANHA, June 6, 2020、AP, June 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2020、Reuters, June 6, 2020、SANA, June 6, 2020、SOHR, June 6, 2020、UPI, June 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のラアス・アイン市近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民8人が死亡(2020年6月6日)

ハサカ県では、SANA(6月7日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市南のタッル・ハラフ村の穀物サイロ近くで、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民8人が死亡、7人が負傷した。

一方、ANHA(6月6日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍がタッル・タムル町近郊のラーシディーヤ村の農地に放火した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市近郊で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, June 6, 2020、ANHA, June 6, 2020、AP, June 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2020、Reuters, June 6, 2020、SANA, June 6, 2020、SOHR, June 6, 2020、UPI, June 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍と反体制派が激しく交戦(2020年6月6日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから93日目となる6月6日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が5日深夜から6日未明にかけて、フライフィル村、サーリヒーヤ村一帯を砲撃、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室支配下のバイニーン村、ルワイハ村、ハントゥーティーン村を砲撃した。

砲撃は、ロシア軍の無人偵察機が上空を旋回するなかで行われた。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, June 6, 2020、ANHA, June 6, 2020、AP, June 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 6, 2020、Reuters, June 6, 2020、SANA, June 6, 2020、SOHR, June 6, 2020、UPI, June 6, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はハサカ県でダーイシュ・メンバー21人を拘束(2020年6月5日)

ANHA(6月5日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が4日にダーイシュ(イスラーム国)に対する大規模摘発作戦を開始し、ハサカ県ダシーシャ村などでメンバー21人を拘束した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のラッカ県タッル・アブヤド市で住民が抗議デモ、トルコ軍の装甲車を襲撃(2020年6月5日)

ラッカ県では、ANHA(6月5日付)、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市近郊のアイン・アルース村で、国民軍に所属するシャーム戦線が女性1人を含む住民多数を拘束したことを受け、タッル・アブヤド市で抗議デモが発生した。

シャーム戦線の本部前で始まった抗議デモは、シャーム戦線が住民の釈放を拒否したことを受けて市内各所に拡大し、一部住民が市内に展開するトルコ軍の装甲車を襲撃した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で、国民軍所属組織どうしが交戦(2020年6月5日)

ハサカ県では、SANA(6月5日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、国民軍に所属するハムザート師団と東部自由人連合が交戦した。

同市ではまた、SANAやシリア人権監視団によると、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供2人が死亡、3人が負傷した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市(ハサカ県)で2日連続で抗議デモ(2020年6月5日)

ハサカ県では、SANA(6月5日付)やシリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で、前日に続いて、シリア民主軍の活動や生活状況悪化に抗議するデモが発生し、参加者がタイヤを燃やすなどして主要な道路を封鎖した。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコ軍が何者かの襲撃を受けて兵士1人死亡、1人が重傷(2020年6月5日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから92日目となる6月5日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市とサルミーン市を結ぶ街道沿いに設置されているトルコ軍拠点の近くで、トルコ軍兵士2人が何者かの攻撃を受け、1人が死亡、1人が重傷を負った。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ貨物車輌43輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に2回に分けて新たに進入させた。

このほか、ザーウィヤ山地方のルワイハ村近郊では、シリア軍の偵察用無人航空機(ドローン)が墜落した。

墜落は故障が原因だという。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町とダルアー市を結ぶ街道で、第4師団の兵士2人が何者かの襲撃を受けて死亡した。

また、ダルアー市のダム街道地区でも、2人が遺体で発見された。

AFP, June 5, 2020、ANHA, June 5, 2020、AP, June 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 5, 2020、Reuters, June 5, 2020、SANA, June 5, 2020、SOHR, June 5, 2020、UPI, June 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける国民軍憲兵隊がアレッポ県内のIDPsキャンプに突入、指名手配者と交戦、1人が戦闘に巻き込まれて死亡(2020年6月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍憲兵隊が、タルヒーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプに指名手配者を逮捕するために突入した。

憲兵隊が追跡していたのは、アレッポ県サフィーラ市からのIDPs。

キャンプ内では憲兵隊と指名手配者たちが交戦、青年1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県内のダーイシュ拠点を爆撃する一方、北・東シリア自治局はトルコ占領地に逃走しようとしたダーイシュの女性メンバー3人を逮捕(2020年6月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県M4(タイフール)航空基地に所属するシリア軍戦闘機複数機が、ウカイリバート町近郊に点在するダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃した。

また、シリア軍と親政権民兵が、この爆撃と並行して、アレッポ県とラッカ県との県境に位置する三角地帯でダーイシュと交戦した。

**

ラッカ県では、ANHA(6月14日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域に逃亡しようとしていたダーイシュ(イスラーム国)の女性メンバー3人を拘束した。

AFP, June 14, 2020、ANHA, June 14, 2020、AP, June 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2020、Reuters, June 14, 2020、SANA, June 14, 2020、SOHR, June 14, 2020、UPI, June 14, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍がトルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊で国民軍マジド軍団戦闘員2人を殺害(2020年6月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がトルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊に配置されている国民軍マジド軍団の拠点を襲撃し、戦闘員2人を殺害した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市(ハサカ県)で抗議デモ発生、シリア民主軍による強制排除で1人死亡(2020年6月4日)

ハサカ県では、SANA(6月4日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の活動に対する抗議デモが発生し、参加した住民はタイヤを燃やすなどして、街道を封鎖した。

これに対して、米軍の支援を受けるシリア民主軍は実弾を使用して強制排除を試み、住民1人が死亡、3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、デモ参加者は、生活難や物価高騰への不満を表明したという。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がイラク国境に近いブー・ハーミダ村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー7人を逮捕した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がイドリブ県内の5カ所に新たな拠点を設置するも、M4高速道路沿線で爆発発生(2020年6月4日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから91日目となる6月4日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が3日晩から4日にかけて、カイヤーサート村、ブサンクール村近郊の自動車学校、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は66カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと62)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

しかし、シリア人権監視団によると、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路沿線のアリーハー市近郊で、大きな爆発が発生した。

爆発は、ロシア・トルコ軍の合同パトロール実施直後に発生、トルコ軍部隊が警戒態勢を強化した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、バーラ村一帯、ハルーバ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、アーフィス村を砲撃、農地で火災が発生、子供1人が死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市で住民1人が何者かに撃たれて死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(6月4日付)によると、軍事情報局がサナマイン市で元反体制武装集団メンバーの住居2カ所に対する強制捜査を行ったが、元メンバーが抵抗し戦闘となり、シリア軍兵士1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, June 4, 2020、ANHA, June 4, 2020、AP, June 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 4, 2020、Reuters, June 4, 2020、SANA, June 4, 2020、SOHR, June 4, 2020、UPI, June 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシャーム解放機構とフッラース・ディーン機構の緊張高まる(2020年6月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、塹壕設置に従事する労働者を支援するとして、住民から「ザカート」を集めていたフッラース・ディーン機構メンバーを拘束、ジスル・シュグール市の法廷に送検した。

これに対して、フッラース・ディーン機構が反発、逮捕されたメンバーが拘置されていたシャーム解放機構の衛所を襲撃し、メンバーを奪還した。

AFP, June 3, 2020、ANHA, June 3, 2020、AP, June 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2020、Reuters, June 3, 2020、SANA, June 3, 2020、SOHR, June 3, 2020、UPI, June 3, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がシリア北西部を2日連続で爆撃(2020年6月3日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから90日目となる6月3日、ロシア軍が爆撃を実施した。

ロシア軍が北西部を爆撃するのは2日に続いて2日連続。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団、ANHA(6月3日付)によると、ロシア戦闘機が未明に、ガーブ平原のカルクール村からイドリブ県のザイズーン火力発電所にいたる地域を4回にわたって爆撃した。

ロシア軍戦闘機はまた、晩にもガーブ平原に爆撃を行った。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山一帯のクーフキーン村、ハッルーズ村、バーラ村砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア軍の爆撃とシリア軍の砲撃を受け、ザーウィヤ山地方の住民が避難を開始した。

AFP, June 3, 2020、ANHA, June 3, 2020、AP, June 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 3, 2020、Reuters, June 3, 2020、SANA, June 3, 2020、SOHR, June 3, 2020、UPI, June 3, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部で発生した抗議デモに国民軍が発砲(2020年6月2日)

アレッポ県では、ANHA(6月2日付)によると、マンビジュ市北東に位置するトルコ占領下のトゥーハール村で住民が、女性に対する暴行など国民軍戦闘員による住民への権利侵害に抗議するデモを行い、同地に設置されている国民軍所属組織の本部複数棟に放火した。

これに対して、国民軍は住民に向けて実弾を発砲し、女性3人と子供2人が負傷した。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.