ハサカ県南東部でイラク軍とYPG主体のシリア民主軍がダーイシュ掃討戦を続けるなか、ダーイシュはダイル・ザウル県南東部のシリア軍拠点を攻撃(2018年5月29日)

ハサカ県では、『ハヤート』(5月30日付)によると、イラク軍と合同作戦司令室を設置し、イラク国境地帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を進める西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南東部のダシーシャ地区を制圧、イラク国境に到達した。

**

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(5月30日付)によると、県南東部のユーフラテス川右岸(西岸)の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍を2度にわたり攻撃、シリア軍兵士8人が死亡した。

**

アレッポ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団支配下のカッバースィーン村(バーブ市近郊)で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ市内でYPGとラッカ革命家旅団が交戦、米軍が介入しYPGを市外に撤退させる(2018年5月27日)

ラッカ県では、DPA(5月28日付)、『ハヤート』(5月29日付)、ロイター通信(5月28日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)とラッカ革命家旅団が27日晩、ラッカ市内で交戦し、民家などが巻き添えとなり被弾した。

ロジャヴァの治安部隊であるアサーイシュがラッカ市ラムラ地区バザーリー交差点近くにあるラッカ革命家旅団司令官のアブー・アウワード氏の自宅に対して強制捜査を行ったことに、同地区の若者が反発、アサーイシュとYPGが増援部隊を派遣し、ラッカ革命家旅団の本部を包囲し、ラッカ市からの退去を迫ったことで、戦闘に発展したという。

事態を受けて、有志連合を主導する米軍が介入し、YPGをラッカ市西の本営に撤退させた。

YPGとラッカ革命家旅団はこれまでにもラッカ市内で度々小競り合いを繰り返してきた。

YPGとラッカ革命家旅団はともにシリア民主軍に参加しており、ラッカ革命家旅団はシリア民主軍における最大のアラブ人民兵と目されている。

al-Hayat, May 29, 2018

AFP, May 28, 2018、ANHA, May 28, 2018、AP, May 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2018、al-Hayat, May 29, 2018、Reuters, May 28, 2018、SANA, May 28, 2018、UPI, May 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省はダイル・ザウル県でロシア軍顧問4人がテロ集団に襲撃され死亡したと発表(2018年5月27日)

ロシア国防省は声明を出し、ダイル・ザウル県南東部にあるシリア軍の拠点が「テロ集団」によって襲撃され、同拠点にいたロシア軍の顧問4人が死亡、3人が負傷した。

死亡した4人のうち2人は即死し、2人は搬送先の病院で死亡した。

殺害された日時は明らかにされなかったが、シリア軍拠点を襲撃した「テロ集団」も、戦闘で43人が死亡、重火器を装備した車輌6台を破壊されたという。

**

一方、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(5月26日付)は、ダイル・ザウル県のシリア軍とロシア軍の車列をダーイシュが奇襲し、ロシア軍兵士を含む23人を殺害したと伝えた。

AFP, May 27, 2018、ANHA, May 27, 2018、AP, May 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018、May 27, 2018、al-Hayat, May 28, 2018、Reuters, May 27, 2018、SANA, May 27, 2018、UPI, May 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー市でシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室とシリア軍が交戦するなか、ダルアー県とクナイトラ県の武装集団が新組織「救済軍」を結成(2018年5月26日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月26日付)によると、シャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室に所属するスンナ聖戦軍団が、ダルアー市内の国立病院近くでシリア軍の拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が、反体制武装集団の支配下にあるダルアー市内各所(ダム街道地区)を砲撃した。

こうしたなか、ドゥラル・シャーミーヤ(5月27日付)によると、ダルアー県とクナイトラ県で活動する反体制武装集団が、「救済軍」の名で新たな武装集団を結成した。

『ハヤート』(5月28日付)によると、救済軍には、ナワー自由人師団、殉教者ジャミール・アブー・ザイン師団、特殊任務師団、ゴラン住民連合などが参加、ムハンマド・ハーリド少佐が司令官を務める。

ロシア・シリア軍によるシリア南部への攻勢を受けた動きだという。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のカフルズィーター市、ラターミナ町、ハスラーヤー村、ザカート村、アルバイーン村、サフル村を砲撃した。

**

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月26日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるイドリブ市中止部のサラースィーン地区の集合住宅近くで、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、5人が死亡、30人が負傷した。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月26日付)によると、ハーディル村に近いタッル・ハディーヤ村にあるホワイト・ヘルメットの事務所が何者かの襲撃を受け、ボランティア・スタッフ5人が死亡、複数が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018

AFP, May 26, 2018、ANHA, May 26, 2018、AP, May 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018、May 27, 2018、al-Hayat, May 27, 2018、NNA, May 26, 2018、Reuters, May 26, 2018、SANA, May 26, 2018、UPI, May 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの実質占領下にあるバーブ市(アレッポ県)で住民とスルターン・ムラード師団に所属するヒムス県出身の戦闘員が衝突(2018年5月26日)

アレッポ県では、ANHA(5月26日付)によると、トルコの実質占領下にあるバーブ市で、トルコ軍の支援を受けるスルターン・ムラード師団に所属するヒムス県出身の戦闘員が住民(タムルー家)と衝突した。

この衝突で双方に負傷者が出たという。

ANHA, May 26, 2018

AFP, May 26, 2018、ANHA, May 26, 2018、AP, May 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018、al-Hayat, May 27, 2018、NNA, May 26, 2018、Reuters, May 26, 2018、SANA, May 26, 2018、UPI, May 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロジャヴァによる強制徴用に対する抗議デモがハサカ市で発生(2018年5月26日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月26日付)、ハーブール(5月26日付)、SANA(5月26日付)などによると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が分割統治(共同支配)するハサカ県のグワイラーン地区と西ヌシューワ地区で、ロジャヴァの治安部隊であるアサーイシュに対する抗議デモが行われ、住民多数が抗議した。

デモは、アサーイシュが25日深夜、西ヌシューワ地区の住宅街で強制捜査を行い、若者3人を拘束・連行したことを受けて発生、ロジャヴァの支配下にあるヌシューワ地区、グワイラーン地区、タラーイア地区、アズィーズィーヤ地区で住民数百人が抗議行動を行い、ロジャヴァによる強制徴用に反対の意思を表明した。

これを受け、アサーイシュは西ヌシューワ地区などで厳戒態勢を敷き、検問所で、老人3人を含む複数人を逮捕した。

一方、SANAによると、タッル・ブラーク町近郊のスマイハーン村や県内の主要幹線道路の検問所でも、アサーイシュが若者を拘束しているという。

また、反体制系のユーフラテス・ポスト(5月26日付)も、ロジャヴァを主導する民主統一党(PYD)の「民兵」がハサカ県のサッド避難民キャンプで強制捜査を行い、多数を拘束したほか、飲料水などの提供を中止するなどして避難民に制裁を加えたと伝えた。

なお、カーミシュリー市でも、タッル・ハミース市の住民がアサーイシュによる子息16人の逮捕に抗議してデモを行った。

al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018

AFP, May 26, 2018、ANHA, May 26, 2018、AP, May 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018、Euphrates Post, May 26, 2018、al-Hayat, May 27, 2018、al-Khabur, May 26, 2018、Reuters, May 26, 2018、SANA, May 26, 2018、UPI, May 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダルアー県の反体制武装集団支配地域に投降を呼びかけるビラを散布(2018年5月25日)

ダルアー県では、『ハヤート』(5月26日付)によると、シリア軍ヘリコプターが反体制武装集団の支配下にあるハーッラ市、ジャースィム市、ナワー市にビラを散布した。

散布されたビラは、シリア軍武装部隊総司令部の署名入りで「グータの同胞は正しい判断を下した。シリア軍に参加して、町や村から武装集団を排除しよう。日常生活を回復しよう」、「戦闘員よ、あなたの命を賭けるには二つの選択肢しかない。確実に死にいたるか、武器を棄てるかだ。シリア軍の兵士たちがやって来る。時を逸する前に決断せよ」などと書かれていたという。

だが、ダルアー県で活動する武装集団の一つスンナの獅子師団のアブー・ウマル・ザグルール司令官は、ビラが指揮を挫くためものだとして、呼びかけを拒否する姿勢を示している。

また、アル=カーイダ系組織の一つシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)のアブー・サービト・カファリー司令官は、県内(とりわけ県東部)で活動する武装集団に対して、同じくアル=カーイダ系のシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室に参加し、シリア軍に対する徹底抗戦を行うよう呼びかけている。

こうしたなか、サナマイン市では、同地での停戦を仲介しているシリア政府の和解委員会のメンバーが乗った車が爆弾の爆発に巻き込まれ、負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「堅固な建造物」作戦司令室の支配下にあるダルアー市内各所を砲撃した。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク軍戦闘機がシリア領内のダーイシュ拠点を越境爆撃(2018年5月25日)

イラク軍合同作戦司令室は声明を出し、イラク空軍のF16戦闘機複数機が、シリア領内のダイル・ザウル県ハジーン市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の司令拠点と武器弾薬庫に対して爆撃を行い、これを完全に破壊したと発表した。

ハジーン市一帯では、米主導の有志連合と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ掃討に向けた「ジャズィーラの嵐」作戦を続行中で、イラク軍がシリア民主軍と連携し、シリア領内を越境爆撃するのは5月4、16日に続いて3回目。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制武装集団はダルアー県でダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍メンバー19人を捕捉(2018年5月25日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月25日付)によると、ウマリー旅団連合が声明を出し、同連合所属の第102旅団が、県南西部のジュビーブ村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍のメンバー19人を捕捉したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県北部でシャーム解放機構などからなる反体制派と交戦、反体制派はダルアー市内でヒズブッラーの車列を砲撃(2018年5月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月24日付)によると、21日にシリア軍によって解放されたハジャル・アスワド市中心のナジュマ広場にシリア国旗が掲揚された。

広場ではまた、アサド大統領の写真、パレスチナ国旗(バアス党党旗)も掲げられた。

SANA, May 24, 2018

**

ハマー県では、SANA(5月24日付)によると、シリア軍が県北部のズラーキーヤ村一帯に侵入しようとしたシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(5月24日付)によると、シリア軍はラターミナ町一帯を砲撃、同地への進攻を試みたが、イッザ軍が応戦しこれを撃退した。

**

ダルアー県では、シャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室のアブー・シマー報道官が、ダルアー市クスール地区でヒズブッラーの車列を砲撃したと主張した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月24日付)が伝えた。

AFP, May 24, 2018、ANHA, May 24, 2018、AP, May 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 24, 2018、SANA, May 24, 2018、UPI, May 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県のダブア航空基地を何者かが爆撃(2018年5月24日)

ヒムス県では、SANA(5月24日付)によると、シリア軍が県東部の航空基地に対するミサイル攻撃に対し、防空兵器で応戦、これを撃破した。

ANHA(5月24日付)によると、ミサイル攻撃の標的となったのは、ダブア航空基地。

誰がミサイル攻撃を行ったのかは不明だが、SANAはこの攻撃と前後して、米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部のシリア軍拠点を爆撃したと付言、米国の関与を疑った。

これに関して、米国防総省のエリッック・ビーホーン報道官は、タス通信(5月24日付)に大使、「この爆撃は米国によるものでもなければ、有志連合によるものでもない」と関与を否定した。

ANHA, May 24, 2018

AFP, May 24, 2018、ANHA, May 24, 2018、AP, May 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 24, 2018、SANA, May 24, 2018、TASS, May 24, 2018、UPI, May 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部のシリア軍拠点を爆撃:米国は関与を否定(2018年5月24日)

ダイル・ザウル県では、SANA(5月24日付)が軍消息筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が未明に県南東部のシリア軍拠点複数カ所を爆撃した。

爆撃は、ブーカマール市とハミーマ砂漠間の拠点複数カ所を標的とし、ダーイシュ(イスラーム国)の攻勢と時を同じくするかたちで行われたという。

またヒズブッラーの戦闘広報局によると、爆撃はT2(第2石油輸送ステーション)近くに対して行われたという。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(5月24日付)は、「有志連合によるとされる」この爆撃で親政権民兵やイランの民兵の戦闘員12人が死亡し、複数が負傷、車輌3台が大破したと伝えた。

しかし、米中央軍報道官のビル・アーバン大佐は、ロイター通信(5月24日付)に対して「米主導の有志連合が親政権謳いを爆撃したとの情報を得ていない」と否定した。

なお、米主導によるシリア軍拠点への爆撃は23日にも報じられている。

**

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(5月24日付)によると、ダーイシュは県南東部での23日の戦闘で捕捉したシリア軍兵士および親政権民兵数十人を処刑した。

**

一方、シリア人権監視団によると、有志連合の航空支援、米仏軍の砲撃支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県南東部のイラク国境に近いバーグーズ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対し激しい攻撃を加えた。

攻撃は、ウマル油田に進駐している有志連合が地対地ミサイル20発を2回に分けて発射した。

AFP, May 24, 2018、ANHA, May 24, 2018、AP, May 24, 2018、Deirzoor24, May 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 24, 2018、SANA, May 24, 2018、UPI, May 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの実質占領下にあるバーブ市での爆発で9人負傷(2018年5月24日)

アレッポ県では、ANHA(5月24日付)によると、トルコの実質占領下にあるバーブ市のラーイー通りで爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、9人が負傷した。

ANHA, May 24, 2018

AFP, May 24, 2018、ANHA, May 24, 2018、AP, May 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 24, 2018、SANA, May 24, 2018、UPI, May 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム軍団に護衛されたトルコ軍部隊がシリア領内の監視所に向かうなか、トルコ諜報機関はYPGとの内通が疑われる第23師団を排除(2018年5月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、重火器を装備したシャーム軍団の車輌複数台に護衛され、トルコ軍の車輌30台あまりが、カフル・ルーサイン村に設置された通行上からシリア領内に進入し、シャフシャブー山やハマー県ムーリク市にある監視所に向かった。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月23日付)が複数の活動家の話として伝えたによると、トルコ諜報機関が、アアザーズ市を拠点とする反体制武装集団の連合体第2軍団から第23師団を排除した。

第23師団の排除は、同組織の腐敗や西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との内通に関する情報をトルコ諜報機関が入手したのを受けた動きだという。

しかし、第23師団のラーイド・シャイフ司令官は、ドゥラル・シャーミーヤに対して、排除されたとの情報を否定した。

AFP, May 23, 2018、ANHA, May 23, 2018、AP, May 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2018、al-Hayat, May 24, 2018、Reuters, May 23, 2018、SANA, May 23, 2018、UPI, May 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

前日に続いて、トルコの支援を受けるシャーム軍団のメンバーがイドリブ県で暗殺される(2018年5月23日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月23日付)によると、イドリブ市とマアッラトミスリーン市を結ぶ街道で、トルコの支援を受けるシャーム軍団の車輌が爆弾の爆発に巻き込まれ、戦闘員3人が死亡した。

なお、22日には、タッルアーダ村近郊で、シャーム軍団の検問所が何者かの襲撃を受け、同戦闘員2人が殺害されている。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のラターミナ町およびその一帯を砲撃した。

AFP, May 23, 2018、ANHA, May 23, 2018、AP, May 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2018、al-Hayat, May 24, 2018、Reuters, May 23, 2018、SANA, May 23, 2018、UPI, May 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル市近郊のユーフラテス川左岸のシリア軍拠点を米主導の有志連合とYPG主体のシリア民主軍が激しく爆撃・砲撃(2018年5月23日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月23日付)によると、米主導の有志連合が22日晩、シリア政府の支配下にあるアイヤーシュ村、ブガイリーヤ村にあるシリア軍と親政権民兵(イランの民兵)の拠点を爆撃した。

『ハヤート』(5月24日付)が複数の活動家や地元住民の話として伝えたところによると、有志連合の爆撃は第137旅団基地などにも及んだという。

またこれと並行して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア軍が交戦、シリア民主軍はアイヤーシュ村のシリア軍拠点を砲撃した。

**

一方、SANA(5月23日付)によると、シリア軍がマヤーディーン市西方の砂漠地帯に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

**

ハサカ県では、『ハヤート』(5月24日付)が複数の軍消息筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が、県南部のジャラール村とタッル・シャーイル村を結ぶ街道を爆撃し、ダーイシュ(イスラーム国)幹部の1人でエジプト人のウマル・アリー氏とシリア人メンバー1人を殺害した。

AFP, May 23, 2018、ANHA, May 23, 2018、AP, May 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2018、al-Hayat, May 24, 2018、Reuters, May 23, 2018、SANA, May 23, 2018、UPI, May 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコの支援を受けるシャーム軍団の検問所が何者かの襲撃を受け、2人死亡(2018年5月22日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月23日付)によると、タッルアーダ村近郊で、トルコの支援を受けるシャーム軍団の検問所が何者かの襲撃を受け、同軍団の戦闘員2人が殺害された。

AFP, May 23, 2018、ANHA, May 23, 2018、AP, May 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2018、al-Hayat, May 24, 2018、Reuters, May 23, 2018、SANA, May 23, 2018、UPI, May 23, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受けるシャーム自由人イスラーム運動とヌールッディーン・ザンキー運動がクルド人が多く住むアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃(2018年5月22日)

アレッポ県では、ANHA(5月22日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が、カフルハムラ村からアレッポ市北西部のシャイフ・マクスード地区を砲撃し、女性1人を含む住民3人が負傷した。

syria.liveuamap.com, May 22, 2018

砲撃を行ったのは、シリア解放戦線を主導するシャーム自由人イスラーム運動とヌールッディーン・ザンキー運動。

前者はアル=カーイダの系譜を汲み、後者はシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構として活動していた。

AFP, May 22, 2018、ANHA, May 22, 2018、AP, May 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 22, 2018、al-Hayat, May 23, 2018、Reuters, May 22, 2018、SANA, May 22, 2018、UPI, May 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがヒムス県東部のT3近郊のシリア軍拠点を襲撃し、シリア軍兵士、イラン人多数死亡(2018年5月22日)

ヒムス県では、HNN(5月22日付)によると、県東部の第3石油輸送ステーション(T3)およびウワイリド・ダム近くにあるシリア軍の拠点をダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を仕掛けた車で襲撃し、兵士7人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月22日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、この攻撃でシリア軍兵士、イラン人合わせて26人が死亡したという。

**

スワイダー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月22日付)によると、県北部のシャッカー町、ジュナイナ村間の農地に何者かが砲撃を行った。

**

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(5月22日付)によると、イドリブ市内でダーイシュ(イスラーム国)の暗殺グループが摘発された。

シャーム解放機構の司令官の一人ウサーマ・アドニー氏が明らかにしたところによると、同委員会の治安部隊が21日、イドリブ市内のアパートに突入、潜伏中のダーイシュ・メンバー2人を拘束したという。

AFP, May 22, 2018、ANHA, May 22, 2018、AP, May 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 22, 2018、al-Hayat, May 23, 2018、HNN, May 22, 2018、Reuters, May 22, 2018、SANA, May 22, 2018、UPI, May 22, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, May 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が反体制派支配下のダルアー市を砲撃する一方、ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍がヤルムーク川河畔地域に進攻した反体制派を撃退(2018年5月21日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダルアー市内の反体制武装集団支配地域を砲撃した。

一方、『ハヤート』(5月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が、ヤルムーク川河畔地域に進攻した反体制武装集団と交戦、これを撃退した。

AFP, May 21, 2018、ANHA, May 21, 2018、AP, May 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2018、al-Hayat, May 22, 2018、Reuters, May 21, 2018、SANA, May 21, 2018、UPI, May 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県南東部でダーイシュがシリア軍と交戦(2018年5月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市近郊とクーリーヤ市の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍を襲撃し、戦闘となり、ダーイシュ戦闘員6人とシリア軍兵士4人が死亡した。

AFP, May 21, 2018、ANHA, May 21, 2018、AP, May 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2018、al-Hayat, May 22, 2018、Reuters, May 21, 2018、SANA, May 21, 2018、UPI, May 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍とYPGに村人が殺害されたことに抗議し、アレッポ県ジンディールス町の住民がシリア軍検問所を襲撃(2018年5月21日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月21日付)によると、アフリーン郡に対するトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団による「オリーブの枝」作戦を受けて、シリア政府支配地域に避難したジンディールス町の住民が、バイナ村にあるシリア軍の検問所を襲撃した。

襲撃は、同地出身の若者(ハンムーダ・ワリード氏)が、シリア軍と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)の発砲で死亡したことに抗議して行われた。

この若者は、トルコの実質占領下にあるジンディールス町に帰還しようとして、検問所を通過しようとしたところ、シリア軍とYPGによって阻止され、射殺されたという。

al-Durar al-Shamiya, May 21, 2018

AFP, May 21, 2018、ANHA, May 21, 2018、AP, May 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2018、al-Hayat, May 22, 2018、Reuters, May 21, 2018、SANA, May 21, 2018、UPI, May 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス国際空港近くの「イランの作戦司令室」などで爆発が発生(2018年5月21日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月21日付)によると、ダマスカス国際空港に近いナフジャー村で大きな爆発が複数回にわたって発生した。

同サイトによると、爆発が発生したのは「サイバー戦争局に設置されたイランの作戦司令室」だという。

スカイ・ニュース・アラビック(5月21日付)によると、爆発はサイバー戦争局の兵舎と総合情報部学校で発生、同地には「イランの民兵」が展開していたという。

AFP, May 21, 2018、ANHA, May 21, 2018、AP, May 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2018、al-Hayat, May 22, 2018、Reuters, May 21, 2018、SANA, May 21, 2018、Sky News Arabic, May 21, 2018、UPI, May 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県で米仏がシリア民主軍とともにダーイシュ掃討戦を続けるなか、ハサカ県で米軍兵士3人殺害か?(2018年5月21日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月21日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、有志連合を主導する米軍の車列がラクバ村近郊の街道(ハサカ市・タッル・タムル町街道)で襲撃を受け、兵士3人が死亡、2人が負傷、車輌3台が大破した。

事件に関しては、交通事故で車輌3台が大破し、兵士3人が死亡したとの情報も流れている。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

戦闘には、フランス軍、米軍の地上部隊が砲撃でシリア民主軍を支援した。

AFP, May 21, 2018、ANHA, May 21, 2018、AP, May 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2018、al-Hayat, May 22, 2018、Reuters, May 21, 2018、SANA, May 21, 2018、UPI, May 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府はダーイシュの支配下にあったヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市を解放し、首都ダマスカスおよびダマスカス郊外県全域を制圧(2018年5月21日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月21日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたによると、ハジャル・アスワド市、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区で活動を続けてきたダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員とその家族が、シリア政府によって用意された大型バスに分乗して、ヒムス県とダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュが温存する支配地域に向けて退去した。

シリア人権監視団によると、21日に大型バス複数台が首都ダマスカス南部からシリア東部のダーイシュ支配地域に向かったという。

SANA(5月21日付)は、軍消息筋の話として、「20日晩に人道的理由により、一時停戦が行われ、女性、子供、老人のハジャル・アスワド市からの退去が行われた」と伝えた。

同消息筋によると「一時停戦は今日(21日)正午に終わり、シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)に対する作戦を直ちに再開した」という。

なお、ANHA(5月21日付)によると、戦闘員退去はロシアの仲介によるという。

SANA, May 21, 2018
SANA, May 21, 2018

**

一方、シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市とダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでダーイシュ(イスラーム国)の掃討を完了、ダマスカス郊外県東西グータ地方全域からテロ組織を完全に浄化し、首都ダマスカスとダマスカス郊外県が安全地域となったと宣言した。

**

UNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)は声明を出し、シリア政府によって解放されたヤルムーク・パレスチナ難民キャンプおよび隣接する地域への人道支援を行う用意があると表明した。

AFP, May 21, 2018、ANHA, May 21, 2018、AP, May 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2018、al-Hayat, May 22, 2018、Reuters, May 21, 2018、SANA, May 21, 2018、UPI, May 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県では、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党の検問所が相次いで襲撃され、8人が死亡(2018年5月20日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月20日付)によると、アイン・ハムラー村にあるシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)の検問所に何者かが手榴弾を投げ込み、メンバー2人が死亡した。

また、イドリブ県近郊にあるシャーム解放機構のラーム検問所が何者かに襲撃され、治安委員会メンバー5人が死亡した。

さらに、ジスル・シュグール市近郊のズアイニーヤ村にあるシャーム解放機構の検問所も発砲を受けて、メンバー2人が死亡、4人が負傷した。

このほか、ジスル・シュグール市近郊のハーッジ・マムフード村にあるトルキスタン・イスラーム党の検問所を攻撃を受けた。

al-Durar al-Shamiya, May 20, 2018

AFP, May 20, 2018、ANHA, May 20, 2018、AP, May 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2018、al-Hayat, May 21, 2018、Reuters, May 20, 2018、SANA, May 20, 2018、UPI, May 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主導のシリア民主軍、米国、フランスはダイル・ザウル県南東部のダーイシュ支配地域への攻勢を強める(2018年5月20日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月20日付)によると、県東部のハジーン市、上バーグーズ村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦した。

戦闘では、米主導の有志連合が同地一帯を爆撃する一方、フランス軍と米軍の地上部隊がダーイシュの拠点や市街地を砲撃した。

一方、アナトリア通信(5月20日付)によると、フランス軍が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にある県東部のバーグーズ村の近郊に、砲台6基を設置した。

al-Durar al-Shamiya, May 20, 2018

**

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のムスタファー・バーリー広報センター報道官は、ANHA(5月20日付)に対して、4月にダマスカス郊外県東グータ地方から反体制武装集団戦闘員とともに退去した家族と面談したことを明らかにした。

AFP, May 20, 2018、Anadolu Ajansı, May 20, 2018、ANHA, May 20, 2018、AP, May 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2018、al-Hayat, May 21, 2018、Reuters, May 20, 2018、SANA, May 20, 2018、UPI, May 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ(ダマスカス県)で活動を続けてきたダーイシュはシリア政府が用意した大型バスで退去を開始(2018年5月20日)

ドゥラル・シャーミーヤ(5月20日付)は複数の地元消息筋の話として、シリア政府がダマスカス県南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市で籠城を続けるダーイシュ(イスラーム国)戦闘員とその家族の退去に向けて大型バスを手配したと伝えた。

大型バスはキャンプに隣接する新ザーヒラ地区に終結しているという。

これに関して、『ハヤート』(5月21日付)は、バスは19日深夜から20日未明にかけて同地に入り、移送作業を開始したと伝えた。

また、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(5月20日付)に対して、バス6台がダーイシュの戦闘員と家族を乗せて、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区を後にし、シリア東部に向かったと述べた。

なお、シリア政府は、同地からの戦闘員らの退去を骨子とする合意をダーイシュと結んだことは否定している。

サウト・アースィマ(5月20日付)によると、ダーイシュはヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市の本部や拠点を爆破・焼却し、同地からの退去に備えているという。

一方、SANA(5月20日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市北部一帯でダーイシュに対する掃討戦を継続した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターが、反体制武装集団の支配下にあるフラーク市、スーラ町に対して和解を呼びかけるビラを散布した。

AFP, May 20, 2018、ANHA, May 20, 2018、AP, May 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2018、al-Hayat, May 21, 2018、Reuters, May 20, 2018、SANA, May 20, 2018、Sawt al-‘Asima, May 20, 2018UPI, May 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジハード中隊を名乗る武装集団が18日のハマー航空基地での爆発への関与を認める(2018年5月19日)

ハマー県のハマー航空基地で18日に発生した爆発に関して、ジハード中隊を名乗る武装集団が犯行声明を出した。

声明によると、爆発は、航空基地内の武器弾薬庫とケロシン倉庫に仕掛けた爆弾によるもので、攻撃は「シャームのくにのイスラーム教徒同胞の血に対する復讐」として実行されたという。

ジハード中隊はまた、声明と合わせてケロシン倉庫の写真など複数点を公開した。

al-Durar al-Shamiya, May 19, 2018
al-Durar al-Shamiya, May 19, 2018
al-Durar al-Shamiya, May 19, 2018

AFP, May 19, 2018、ANHA, May 19, 2018、AP, May 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2018、al-Hayat, May 20, 2018、Reuters, May 19, 2018、SANA, May 19, 2018、UPI, May 19, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍は占領下ゴラン高原からクナイトラ県のヒズブッラー拠点を砲撃、反体制武装集団もバアス市などを砲撃(2018年5月19日)

クナイトラ県では、アナトリア通信(5月19日付)によると、占領下ゴラン高原に展開するイスラエル軍戦車部隊がハムル丘にあるヒズブッラーの拠点複数カ所を砲撃した、と伝えた。

一方、SANA(5月19日付)によると、反体制武装集団がバアス市およびその一帯を砲撃した。

**

ドゥラル・シャーミーヤ(5月19日付)は、所属不明の航空機がシリア政府支配下のダイル・ザウル航空基地、ダイル・ザウル県東部砂漠地帯(ブーカマール市近郊)やヒムス県中部(タンフ航空基地一帯)にあるイランの民兵の拠点複数カ所に対して爆撃を行ったと報じた。

複数の活動家によると、爆撃はイスラエル軍によるものと見られるという。

AFP, May 19, 2018、Anadolu Ajansı, May 19, 2018、ANHA, May 19, 2018、AP, May 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2018、al-Hayat, May 20, 2018、Reuters, May 19, 2018、SANA, May 19, 2018、UPI, May 19, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.