ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、前の週に、イスラーム国による攻撃によって負傷していた士官が死亡した。
**
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ラーイー村に設置されている国境通行所で、治安機関が経済を専攻するクルド人青年を拘束した。
また、シリア人権監視団によると、内務治安局部隊がジャラビーヤ村近郊のマズガナ村を急襲、住宅5棟を破壊、金品を強奪した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ハサカ県では、ANHAによると、カーミシュリーでクルド語による母語教育の重要性に関する討論会が開催された。
また、ANHAによると、ダルバースィーヤ市で、デルバシヤ市文化芸術運動がクルド語の日に合わせてデモ行進を行い、シリア憲法におけるクルド語の公式承認と母語教育の権利保障を求めた。
されに、ANHAによると、カーミシュリー市で住民らが移行期政権によって捕らえられている捕虜の解放を求める抗議デモを行った。
**
ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市西のフーシャーン村の住民数人が、戦争残存物、地雷、不発弾の残存を口実にM4高速道路を遮断し、アイン・アラブ市から来たクルド人の住民に属するトラックや車両の通行を阻止した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、SANAによると、移行期政権はアイン・アラブ(コバネ)郡の行政権限を引き継いだ。
ANHAによると、以降政府の代表団がアイン・アラブ郡を訪問、行政業務整備の仕組みを協議した。
**
シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官はXを通じて、コバネ郡の行政担当官のイブラーヒーム・ムスリム氏、コバネ地区のアンワール・ムスリム前共同代表とともに、コバネ郡のマジドッディーン・シャイフ内務治安局司令官と会談したと発表した。
استقبلنا مدير منطقة كوباني، السيد إبراهيم مسلم، برفقة السيد أنور مسلم، الرئيس الأسبق لمقاطعة كوباني، ومدير مديرية الأمن الداخلي في منطقة كوباني، السيد مجد الدين الشيخ.
وقد لمسنا في رؤية السيد إبراهيم حرصاً واضحاً على خدمة أهالي كوباني وتنمية المنطقة، ونثمّن هذه الرؤية… pic.twitter.com/RmhBrO3Da3
— Mazloum Abdî مظلوم عبدي (@MazloumAbdi) May 17, 2026
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県のヌールッディーン・イーサー・アフマド知事は「クルド語の日」を記念して、Xを通じて以下の通り発表した。
クルド語の日にあたり、我々は、自らの母語が単なる文化的遺産ではなく、周縁化や排除を受け入れない本源的権利であり、我々のアイデンティティと存在の不可分の一部であることを強調する。
クルド語は、抹消の試みに対して数十年にわたり耐え抜き、人民の意思によって生き続けてきた。そして今後も、生活のあらゆる分野において確固として存在し続けるだろう。
我々は、クルド語を支援し、その存在感を強化し、未来の世代のために守り続けることに尽力している。
**
アレッポ県では、ANHAによると、ライルーン人道地域活動協会が県文化局と協力し、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区で文化イベントを開催し、クルド語の日を祝った。
**
ハサカ県では、ANHAによると、ロジャヴァ文化芸術協会がハサカ市でクルド語の日に合わせて討論会を開催、憲法でクルド語を承認する必要を訴えた。
ANHAによると、カーミシュシー市でクルド語の日を祝う行事が開催された。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ヒムス県では、シリア人権監視団によると、数日前に内務治安局によって拘束されていた少女ザイナブ・アリー・サッダームさん(記憶喪失症を患っていた)がヒムス中央刑務所から釈放された。
**
シリア人権監視団によると、農業省畜産公社がハマー県とラタキア県で勤務していたアラウィー派の年次契約職員100人以上の契約を終了した。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナジュハー村で、内務治安局部隊が、スワイダー県から避難してきた部族系の住民と口論となり、住民に向けて発砲した。
**
内務省(テレグラム)によると、内務治安局部隊は、前政権下の総合情報学部の士官だったウマル・アフマド・マタル容疑者を逮捕した。
**
ムラースィルーンによると、ラタキア県で拉致され、その後イスラーム教に強制的に改宗されたとされるアラウィー派女性のバトゥール・スライマーン・アッルーシュさんの両親が、娘の行方を解明するよう国際社会および人権団体へ訴える新たな映像を公開した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ANHAによると、アフリーン市の文化センターで開催予定だったクルド語の日の記念行事は、センター内のトルコ国旗の撤去が拒否されたため中止された。
地元筋によると、記念行事は午後1時にアフリーン市中心部の文化センターで予定されていたが、参加者の一部が移行期政権文化省管轄の講堂内に掲げられているトルコ国旗の撤去を求めた。
だが、これに対してトルコのガズィアンテプ大学の責任者らが要求に応じることを拒否したため、主催者はイベントを中止し、参加者は会場から退去した。
なお、アフリーン市の文化センターは、2017年のトルコ軍による「オリーブの枝」作戦で、アフリーン郡がトルコの実効支配下に入って以降、ガズィアンテプ大学教育学部に所属していたが、前政権崩壊と移行期政権の発足を受けて、アレッポ県文化局に移管されていた。
だが、移管後も、講堂からトルコ国旗は掲揚されたままで、その撤去を求める声が上がっていた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア民主軍総司令部メンバーで人民防衛隊(YPG)の総司令官を務めるスィーバーン・ハンムー国防副大臣(東部地区担当)は、フェイスブックおよびXで以下の通り綴り、クルド語の日への祝意を示した。
1932年、ダマスカスで『ハーワール』という名の最初のクルド語雑誌が刊行された。これは、シリアにおけるクルド人の文化的・言語的遺産の証人である。
クルド語の日に際し、我々はクルド人民にこの日を祝福するとともに、クルド語が、すべてのシリア諸言語と並んで、シリアのアイデンティティおよびその文化的・民族的多様性の真の一部を代表するものであることを確認する。
また我々は、クルド語の保護と発展における母親たち、生徒たち、教師たち、そしてすべてのクルド人民の役割を高く評価する。
من دمشق صدرت عام 1932 أول مجلة كردية باسم “هوار”، شاهدة على الإرث الثقافي واللغوي الكردي في سوريا.
بمناسبة عيد اللغة الكردية، نبارك لأبناء الشعب الكردي هذا اليوم، ونؤكد أن اللغة الكردية، إلى جانب جميع اللغات السورية، تمثل جزءاً أصيلاً من هوية سوريا وتنوعها الثقافي والقومي.
ونثمّن…— سمير علي أوسو ( Sîpan Hemo) (@SipanHemoo) May 14, 2026
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県では、ANHAによると、「ロジャヴァ子どもオーケストラ」は、カーミシュリー市のムハンマド・シャイフー文化芸術センター前で芸術・文化イベントを開催し、クルド語の日(5月15日)を祝った。
ANHAによると、カーミシュリー市ではまた、殉教者家族評議会がウスマーン・サブリー交差点でクルド語の日を記念するイベントを開催し、住民ら数千人が参加した。
参加者らは、「クルド人は特権を求めているのではなく、自らの言語に対する自然な権利を求めているのであり、我々の言語を保障しない憲法は我々を代表しない」、「母語なくして生なし」と強調した。
ANHAによると、ハサカ市、ダルバースィーヤ市、タッル・タムル町の住民、スィリー・カーニヤ(ラアス・アイン)・キャンプおよびワーシューカーニー・キャンプの避難民ら数千人が、母語であるクルド語による学習の権利を求める大規模な大衆行進に参加、クルド語の公式承認を求めるアフマド・シャルア暫定大統領宛ての書簡を県に提出した。
書簡の全文は以下の通り。
尊敬する共和国大統領閣下
敬意をもってご挨拶申し上げます
我々、シリアのクルド人民は、我々の文化的・人間的権利の基本的権利、すなわちシリアにおけるクルド語の公式承認について、公正かつ公平にご検討いただくことを願い、この書簡を提出いたします。
クルド語は単なる意思疎通の手段ではなく、数千年にわたる由緒あるアイデンティティ、歴史、文化であり、シリアの数百万人の市民によって話されています。クルド人民は、現在に至るまで、シリア社会の織物の基本的な一部であり続けています。
クルド語を承認し、学校、文化機関、メディアにおいてその教育と使用を認めることは、国民的共生とシリア社会のすべての構成要素間の平等を強化するための重要な一歩です。
また、それは多様性の尊重とすべての市民の憲法上の権利の保障に基づく国家の建設にも寄与します。
ゆえに、我々は以下を要求します。
・クルド語を、他の言語と並ぶ主要な言語として公式に承認すること。
・クルド語を学校および大学に正式に導入すること。
・クルド語を周縁化、禁止、歪曲から保護すること。
・政府機関、裁判所、官公庁でクルド語を使用すること。
・都市名、機関名、看板をクルド語で表記すること。
・母語によるクルド語メディア、文化、芸術を支援すること。
・クルド語発展のための学術・研究センターを設立すること。
・子どもたちが差別なく母語で学ぶ権利を保障すること。
・地域の歴史の本来的な一部として、クルドのアイデンティティと文化を尊重すること。
・クルド語の排除を目的とする否認政策、アラブ化政策、またはいかなる政策も終わらせること。
我々は、正義、平等、多様性の尊重こそが、諸人民の統一と国家の安定の基礎であると信じています。
何卒、深甚なる敬意をお受け取りください。
**
ANHAによると、カーミシュリー市、ハサカ市、ディルベ・スピーイェ(カフターニーヤ)市、ダイリーク(マーリキーヤ)市、ダルバースィーヤ市、タッル・タムル町で、住民らがクルド語の日に合わせて、殉教者墓地を訪れ、墓にろうそくを灯した。
**
アレッポ県では、ANHAによると、コバネ(アイン・アラブ)市で、「我々の言語は我々のアイデンティティであり、アイデンティティは決して死なない」のスローガンのもと、クルド語の日を記念するデモ行進を行い、「我々の言語は我々のレッドラインである」と訴えた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
スワイダー県では、シリア人権監視団によると、県西部のカナーキル村・スワイダー街道軸で、国民防衛部隊と移行期政権の軍部隊およびこれを支援する部隊との間で、機関銃による激しい衝突が発生した。
また、スワイダー24によると、ターヒル・ナスルッディーン(通称ターヒル・アリー)なる人物が率いる武装グループがスワイダー市の民事局庁舎に押し入り、武器で職員らを脅迫、前政権時代から12年にわたって前局長を務めてきたイヤード・アウワーム氏の再任を強要した。
**
内務省(テレグラム)によると、麻薬撲滅局は、GPS装置を搭載した気球でカプタゴン錠剤をヨルダンへ密輸しようとする重大な試みを阻止、14万2000錠のカプタゴンと気球を押収した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県では、ANHAによると、タッル・タムル町で教員らは抗議デモを行い、母語による教育が正当かつ基本的な権利であると訴えた。
ANHAによると、有識者連合と民主文化芸術メソポタミア運動がダイリーク(マーリキーヤ)市とカーミシュリー市でクルド語を憲法において承認するよう求める行事を開催した。
ANHAによると、ダルバスィーヤ市の住民数十人が、移行期政権によって拘束されている捕虜の解放と殉教者の遺体引き渡しを求めるデモ行進を行った。
ANHAによると、
カーミシュリー市でも同様の抗議集会が行われた。
**
アレッポ県では、ANHAによると、コバネ(アイン・アラブ)市でクルド語委員会がクルド語の日に合わせて、クルド語教員で2013年7月に殺害されたヴィヤン・アマラ氏の墓を訪問し、追悼した。
**
ダマスカス県では、ANHAによると、クルド語の日に合わせて、サラーフッディーン末裔協会がウスマーン・サブリー協会とともに、クルド人思想家・言語学者のジャラーダト・バドルハーン氏を追悼する行事を開催し、首都在住のクルド人、シリア民主評議会、民主統一党(PYD)の代表者、移行期政権のアブドゥルカリーム・ウマル氏らが出席した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ANHAは、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官に対する独占インタビューを行った。
インタビューのなかで、アブディー総司令官は、ハサカ市やカーミシュリー市の裁判所にクルド語表記が削除された看板が設置されたことについて、移行期政権とシリア民主軍による包括停戦合意の履行が停滞していることを示すもっとも顕著な案件だと批判、統合プロセスの中で北・東シリア地域民主自治局の裁判官が移行期政権の司法機関に加わるための明確なメカニズムが存在しなかったこと、彼らの権利や地域の特殊性が保護されないのではないかという懸念が停滞をもたらす主因となっているとして指摘した。
また、看板の問題について、アブディー総司令官は、移行期政権との合意においては、コバネ(アイン・アラブ)、カーミシュロー(カーミシュリー)、ダイリーク(マーリキーヤ)、アームーダー、ダルバースィーヤなど、クルド人が多数派を占める都市では、アラビア語とクルド語の両言語による案内板を採用することが含まれていると主張した。
また、ハサカ市の裁判所の看板については、一定期間受け入れることに合意しているが、新たな合意の中で再検討される予定で、移行期政権側はアラビア語とクルド語の併記を復活させることを約束したと付言、クルド語排除に反対する民衆の反応は正当かつ強力なものだと主張した。
なお、ANHAは、13日インタビューの全文を公開した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ANHAによると、コバネ(アイン・アラブ)市で、移行期政権が同市を含むクルド語名の市町村、学校などの看板を撤去し、アラビア語名に置き換えようとしていることに抗議するデモが行われ、住民らが参加し、「シリア・アラブ共和国」という国号を拒否、「シリア共和国」とすることなどを訴えた。
**
ハサカ県では、ANHAによると、ハサカ市の裁判所前でクルド語の教師らが抗議デモを行い、クルド語表記が削除された看板が再三にわたって設置されていることに抗議した。
ANHAによると、ザルカーン(アブー・ラースィーン)町でも、同様の抗議デモが発生した。
**
ANHAによると、殉教者遺族評議会はカーミシュリー市で抗議デモを行い、クルド語による教育を訴えた。
**
ANHAによると、クルディスタン国民会議(KNK)は、クルド語機関(SZK)とともにカーミシュリー市でクルド語による学習の重要性を訴える講演を開催した。
ANHAによると、アームーダー市では移行期政権によって拘束されている家族らの解放を訴えるデモが発生した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会はフェイスブックを通じて、議長を務めるガザール・ガザール師のビデオ声明を発表した。
声明のなかで、ガザール師は、ラタキア県で拉致され、イスラーム教への改宗を強要されたとされるアラウィー派少女のバトゥール・アッルーシュさんら拉致されたすべての女性たちを即時に解放し、家族に引き渡す必要があるとの断固たる立場を確認、この問題が「妥協を受け入れず、引き延ばしや延期に耐えないレッドライン」であると強調した。
ガザール師はバトゥールさんの家族がSNSなどを通じて繰り返している訴えを「多くの家庭に隠されていた苦痛の仮面を剥がした叫び」と表現、「シリアにおけるテロ政権」(移行期政権)が「計算された宗派的言説」を通じて「宗派を消耗させ、その決意を打ち砕く」ことを目的とする組織的政策を採用していると非難、「宗派の子ら自身を用いて宗派を分断し、その内部に疑念を生じさせようとしている」としたうえで、同政権下でのアラウィー派への抑圧に言及しつつ、「この宗派の意思は砕かれず、その権利は決して衰えない」と述べた。
そのうえで、バトゥールさんが「単なる両親の娘ではなく、宗派の娘であり、その尊厳である」と強調し、すべての人々に対し、彼女とその家族に連帯し、「助けとなり、支えとなる」よう呼びかけた。
**
シリア人権監視団によると、バトゥールさんがジャブラ市で三度目となる記者会見を行い、ヒジャーブを身に着けて、自身の意志で家族のもとを離れて、イスラーム教に改宗したと訴えた。
**
タルトゥース県はフェイスブックを通じて、SNSなどを通じて抗議運動が呼び掛けられていることに関して、許可を得ていない扇動的な呼びかけとしたうえで、安定を揺るがし、不審なアジェンダに奉仕することを狙った明白な試みであると非難した。
そのうえで、市民に対して参加しないよう呼び掛けるとともに、抗議活動を行う場合は内務省の2026年通達第201号の規定を遵守し、共同体の平和を守る必要があるとしたうえで、いかなる違反的行動に対しても断固として対処し、主催者および参加者を刑法の規定に基づいて法的に追及すると強調した。
(C)青山弘之 All rights reserved.