ロシア軍戦闘機がイドリブ市近郊のシャーム解放機構の軍事教練キャンプなどを爆撃(2020年11月13日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから253日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地から、イドリブ市西の森林地帯にあるシャーム解放機構の教練キャンプに向けて地対地ミサイルが発射され、イドリブ中央刑務所近くに着弾した。

また、その数分後、ロシア軍戦闘機4機が、同キャンプ一帯を爆撃した。

被害状況は不明だが、シャーム解放機構は現場に救急チームが入るのを阻止したという。

ロシア軍戦闘機はまた、これに先だって「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町を爆撃した。

シリア軍も、ザーウィヤ山地方のサルジャ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県18件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はロシア大統領府子供の権利のための弁務官補にダーイシュのロシア人戦闘員の孤児30人の身柄を引き渡す(2020年11月12日)

ロシア大統領府子供の権利のための弁務官補のアリサ・ニコラエヴィナ氏とウィリーナ・アレクサンドロヴナ氏とがハサカ県カーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)本舎を訪問し、アブドゥルカリーム・ウマル渉外関係局共同局長、ダルヤー・ラマダーン・ジャズィーラ地方女性委員会副委員長と会談した。

会談では、シリア北東部でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が保護し、北・東シリア自治局支配地域内のフール・キャンプ(ハサカ県)に収容されていたロシア国籍の戦闘員の子供の身柄引き渡しにかかる合意への調印が行われた。

会談後の記者会見で、ウマル渉外関係局共同局長は、保護・収容中のロシア人戦闘員の家族ののうち、2歳から16歳の孤児30人の身柄をロシア側に引き渡したと発表した。

ロシア側に引き渡された孤児は、カーミシュリー国際空港からダマスカス国際空港を経由してモスクワに向かった。

ANHA(11月12日付)、北部通信(11月12日付)などが伝えた。

北部通信によると、北・東シリア自治局渉外関係局はまた、2月にロシア国籍の戦闘員の孤児35人、3月に3人をロシア側に引き渡している。

なお、北・東シリア自治局は2019年3月以降、ダーイシュの外国人戦闘員の妻170人と子供173人を出身国に引き渡している。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、North Press Agency, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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ライバーン米国務省シリア問題担当特使はアサド政権制裁に向けた反体制派の行動の支援を約束(2020年11月12日)

駐シリア米国大使館はフェイスブックの公式アカウント(https://twitter.com/usembassysyria)を通じて、辞意を表明したジェームズ・ジェフリー国務省シリア問題担当特使の後任としてシリア問題担当特使に就任したジョウェル・ライバーン氏が最高交渉委員会のウンス・アブダ代表と電話会談を行い、アサド政権制裁に向けた反体制派の行動と、国連安保理決議第2254号に沿った政治的解決を支持すると伝えたことを明らかにした。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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イランの民兵が展開し、ダーイシュ残党が潜伏活動を続けるラッカ県マアダーン町近郊に所属不明の戦闘機複数機が飛来し、爆撃を実施(2020年11月12日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機がシリア政府の支配下にあるマアダーン町近郊の砂漠地帯に上空に飛来し、爆撃を実施した。

同地には、シリア人と外国人からなる「イランの民兵」が展開しているほか、ダーイシュ(イスラーム国)の残党も潜伏活動を続けている。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、サラミーヤ市東の砂漠地帯にあるアブー・ファイヤード・ダムに展開するシリア軍の拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃した。

この戦闘でシリア軍兵士15人が死亡したという。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県のM4高速道路沿線を砲撃、シリア軍兵士1人負傷(2020年11月12日)

ラッカ県では、ANHA(11月12日付)によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市の近郊に位置し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるM4高速道路沿線のカズアリー村、カズアリー穀物サイロ、アリーダ村、クール・ハサン村、スライブ村をトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が砲撃した。

この砲撃でシリア軍兵士1人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、同地一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍、国民軍と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市内を走行中のトルコ軍の車列を狙って、道路脇に爆弾が爆発し、兵士複数人が負傷した。

また、トルコの占領下にあるバーブ市に何者かがロケット弾を撃ち込んだ。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で65人、北・東シリア自治局支配地域で88人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で493人(2020年11月12日)

保健省は政府支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者54人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月12日現在の同地での感染者数は計6,486人、うち死亡したのは333人、回復したのは2,558人となった。

SANA(11月12日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに88人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者13人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月12日現在の同地での感染者数は計5,929人、うち死亡したのは153人、回復したのは852人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市36人、マーリキーヤ(ダイリーク)市20人、カーミシュリー市14人、アームーダー市6人、マアバダ(カルキールキー)町5人、ルマイラーン町3人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)3人。

ANHA(11月12日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月12日に新たに493人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、324人が完治し、4人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡112人、ハーリム郡155人、アリーハー郡9人、アレッポ県スィムアーン山郡17人、ジャラーブルス郡21人、バーブ郡24人、アフリーン郡92人、アアザーズ郡12人。

これにより、同地での感染者数は計10,633人、うち回復したのは3,847人、死亡したのは89人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1440812702790283/

AFP, November 12, 2020、ACU, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県で交戦(2020年11月12日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから252日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯に進攻を試み、「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるハザーリーン村、ミラージャ村、ダール・カビーラ村一帯を砲撃、シリア軍も、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、ハルーバ村砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマダー市とラアス・ヒスン村を結ぶ街道で住民1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県20件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県ハワーイジュ村での抗議デモをシリア民主軍が強制排除(2020年11月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のハワーイジュ村で住民数十人が、生活状況の悪化や自治当局の汚職、灯油不足に抗議するデモを行った。

これに対して、シリア民主軍が介入し、実弾を発砲するなどして、デモを強制解除した。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュ・メンバーらが北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県トゥジャイキー村で男性の首を切断して殺害(2020年11月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるトゥジャイキー村で、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー複数人が、住民の前でハジュナ村出身の男性1人を首を切断し、処刑した。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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シリア軍第4師団がダルアー県東カラク村に突入、地元名士やロシアの支援を受ける第5軍団と村内で家宅捜査を実施することで合意(2020年11月11日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、10日に東カラク村を包囲したシリア軍第4機甲師団が村内に突入した。

これを受けて、同地の名士およびロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団の代表が第4機甲師団の代表が会合を開き、同村内の民家19件の家宅捜査を行うことで合意した。

家宅捜査は11月9日に同村の空軍情報部検問所で兵士3人が殺害された事件の捜査が目的。

東カラク村では、地元の若者らがシリア軍の包囲に対抗して、路上でタイヤを燃やすなどして、道路を封鎖していた。

一方、シリア政府の支配下にあるダーイル町で、空軍情報部の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、1人が死亡した。

また、ティブナ村とマハッジャ町間の街道で、シリア政府との和解に応じた地元武装集団の司令官1人が何者かによって殺害された。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団は11月6日のアフリーン市でのシャーム戦線を狙った爆破への関与を認める(2020年11月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するアフリーン解放軍団は声明を出し、11月6日にトルコ占領下のアレッポ県アフリーン市で発生した爆破事件に関して、国民軍所属のシャーム戦線の「傭兵」2人を殺害、4人を負傷させ、車輌を大破させたと発表、関与を認めた。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者は北・東シリア自治局支配地域で131人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で455人(2020年11月11日)

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに131人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、11月11日現在の同地での感染者数は計5,841人、うち死亡したのは149人、回復したのは839人となった。

新規感染者の内訳は、ラッカ県のラッカ市57人、タブカ市28人、ダイル・ザウル県15人、アレッポ県のマンビジュ市14人、アイン・アラブ(コバネ)市12人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)3人、ハサカ県のカーミシュリー市2人。

ANHA(11月11日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月11日に新たに455人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、62人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡10人、イドリブ郡83人、ハーリム郡125人、アリーハー郡29人、アレッポ県スィムアーン山郡30人、ジャラーブルス郡9人、バーブ郡27人、アフリーン郡100人、アアザーズ郡42人。

これにより、同地での感染者数は計10,140人、うち回復したのは3,523人、死亡したのは82人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1439901986214688/

AFP, November 11, 2020、ACU, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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所属不明のドローンがイドリブ県で「穏健な反体制派」として知られた自由イドリブ軍の車輌を攻撃(2020年11月11日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから251日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアリーハー市に近いマアッルバリート村で、バラク・オバマ前米政権の支援を受けていた「穏健な反体制派」の一つ自由イドリブ軍の戦闘員が乗った車輌を攻撃した。

死傷者はなかった。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、カンスフラ村、バーラ村一帯、バイルーン村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室を主導するシャーム解放機構は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市などにグラード・ロケット弾約25発を打ち込んだ。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県22件、ラタキア県3件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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トルコで活動するシリア・ムスリム同胞団は声明でアル=カーイダ、ダーイシュ、イランに「免罪」を言い渡す(2020年11月10日)

トルコで活動するシリア・ムスリム同胞団は「無罪」と題した声明を出し、アル=カーイダ、ダーイシュ(イスラーム)、イラン、そしてこれらとつながりのあるグループや運動を免罪としたと発表した。

声明の骨子は以下の通り:

我々シリア・ムスリム同胞団は、イスラーム世界に地理的に拡がるタクフィール思想に対して免罪を言い渡したい…。

我々は、アル=カーイダ、イスラーム国(ダーイシュ)、これらに付随するあらゆる呼称の組織…を免罪とする。

我々はまた同じく、サファヴィー朝的計略、ウィラーヤテ・ファキーフ理論、テヘランにおけるムッラーたちの国(我々の国を占領し、腐敗、犯罪、破壊をもたらしている国)、そしてこうした計略や国家に忠誠の手を差し伸べているすべての組織と運動に対しても免罪を言い渡したい。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で68人、北・東シリア自治局支配地域で65人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で354人(2020年11月10日)

保健省は政府支配地域で新たに68人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者49人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月10日現在の同地での感染者数は計6,352人、うち死亡したのは325人、回復したのは2,454人となった。

SANA(11月10日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者16人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月10日現在の同地での感染者数は計5,710人、うち死亡したのは147人、回復したのは830人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市13人、カーミシュリー市26人、マーリキーヤ(ダイリーク)市13人、アームーダー市1人、ダルバースィーヤ市3人、マアバダ(カルキールキー)町3人、タッル・タムル町1人、アレッポ県のマンビジュ市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)4人。

ANHA(11月10日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月10日に新たに354人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、11人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡68人、ハーリム郡46人、アリーハー郡11人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡11人、バーブ郡33人、アフリーン郡96人、アアザーズ郡61人。

これにより、同地での感染者数は計9,685人、うち回復したのは3,461人、死亡したのは77人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1438723422999211/

AFP, November 10, 2020、ACU, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を5度にわたって爆撃(2020年11月10日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから250日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村一帯、シャンナーン村一帯を5度にわたり爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村などを砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県18件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約15輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2020年11月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約15輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所に設置されている基地に向かった。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が若者多数を拘束、軍事教練キャンプに連行した。

AFP, November 9, 2020、ANHA, November 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2020、Reuters, November 9, 2020、SANA, November 9, 2020、SOHR, November 9, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県では、軍事情報局や第4機甲師団に配属されている元反体制武装集団メンバーがロシア軍とともに、各地の道路を封鎖、シリア軍兵士10人を拘束、3人を殺害(2020年11月9日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区でシリア政府との和解に応じ軍事情報局や第4機甲師団に配属されていた元反体制武装集団のメンバーがロシア軍の支援を受けて、8日のシリア軍によるダルアー市ダルアー・バラド地区での大規模摘発に反発し、ヤードゥーダ村、タファス市、ジッリーン村などの道路を封鎖し、またダルアー市東部郊外などでシリア軍士官2人を含む兵士10人を拘束し、カラク村では空軍情報部の検問所を襲撃し、3人を殺害した。

また、シャジャラ町では、ロシア軍の支援を受ける第5軍団の兵士2人が何者かによって殺害された。

さらに、ブスル・ハリール市では、軍事情報局の協力者1人が何者かによって殺害された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるランクース市で治安機関の協力者1人が何者かによって殺害された。

AFP, November 9, 2020、ANHA, November 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2020、Reuters, November 9, 2020、SANA, November 9, 2020、SOHR, November 9, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県アブー・ラースィーン町一帯でシリア軍、シリア民主軍がトルコ軍、国民軍と激しく交戦(2020年11月9日)

ハサカ県では、ANHA(11月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハルマル村、マトムーラ村、バスィース村、ダーダー・アブダール村、ワスファー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、この砲撃でシリア軍士官(少尉)1人を含む兵士3人が負傷した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、アブー・ラースィーン町近郊に位置するトルコ占領下のダイリー農場農場に潜入し、国民軍の拠点を奇襲し、戦闘員10人以上を殺害した。

なお、シリア民主軍とトルコ軍、国民軍の激しい戦闘を受けて、住民数十世帯が避難を余儀なくされた。

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アレッポ県では、ANHA(11月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

AFP, November 9, 2020、ANHA, November 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2020、Reuters, November 9, 2020、SANA, November 9, 2020、SOHR, November 9, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で69人、北・東シリア自治局支配地域で161人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で463人(2020年11月9日)

保健省は政府支配地域で新たに69人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者48人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月9日現在の同地での感染者数は計6,284人、うち死亡したのは321人、回復したのは2,405人となった。

SANA(11月9日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに161人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者16人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、11月9日現在の同地での感染者数は計5,645人、うち死亡したのは143人、回復したのは814人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市25人、カーミシュリー市27人、マーリキーヤ(ダイリーク)市25人、アームーダー市4人、ダルバースィーヤ市5人、マアバダ(カルキールキー)町4人、ルマイラーン町1人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市4人、タッル・タムル町1人、アレッポ県のマンビジュ市17人、アイン・アラブ(コバネ)市10人、ラッカ県のラッカ市11人、タブカ市17人。

ANHA(11月9日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月9日に新たに463人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、126人が完治し、3人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡10人、イドリブ郡109人、ハーリム郡131人、アリーハー郡21人、アレッポ県スィムアーン山郡20人、ジャラーブルス郡13人、バーブ郡22人、アフリーン郡73人、アアザーズ郡55人。

これにより、同地での感染者数は計9,340人、うち回復したのは3,350人、死亡したのは77人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1437901036414783/

AFP, November 9, 2020、ACU, November 9, 2020、ANHA, November 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2020、Reuters, November 9, 2020、SANA, November 9, 2020、SOHR, November 9, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県マアーッラト・ウルヤー村にあるトルコ軍の拠点一帯を砲撃(2020年11月9日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから249日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が政府支配下のサラーキブ市の西に位置する「決戦」作戦司令室支配下のマアーッラト・ウルヤー村にあるトルコ軍の拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、ファッティーラ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村、ハフサルジャ村、サラーキブ市西近郊一帯を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原に潜入を試みる一方、「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にある歓迎計画地区に潜入、交戦した。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村、マシーク村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のタルディーン村、カッバーナ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は28件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 9, 2020、ANHA, November 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 9, 2020、Reuters, November 9, 2020、SANA, November 9, 2020、SOHR, November 9, 2020などをもとに作成。

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フール・キャンプでアサーイシュに協力するイラク人難民1人がダーイシュと思われる武装集団の襲撃を受けて死亡(2020年11月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるフール・キャンプで、内務治安部隊(アサーイシュ)に協力するイラク人難民1人が、ダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団の襲撃を受けて死亡した。

AFP, November 8, 2020、ANHA, November 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2020、Reuters, November 8, 2020、SANA, November 8, 2020、SOHR, November 8, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市近郊で自由警察が襲撃を受け、1人死亡(2020年11月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市近郊のタッル・シャイール村とアイン・バイダー村を結ぶ街道で、いわゆる自由警察の車輌が正体不明の武装集団の襲撃を受けて、隊員1人が死亡した。

また、トルコの占領下にあるアフリーン市のアシュラフィーヤ地区にある国民軍所属のシャーム戦線の本部近くで爆発が発生した。

AFP, November 8, 2020、ANHA, November 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2020、Reuters, November 8, 2020、SANA, November 8, 2020、SOHR, November 8, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で68人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で489人、北・東シリア自治局支配地域は部分的外出規制を15日間延長(2020年11月8日)

保健省は政府支配地域で新たに68人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者55人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月8日現在の同地での感染者数は計6,215人、うち死亡したのは317人、回復したのは2,357人となった。

SANA(11月8日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の執行評議会は決定第185を発出し、新型コロナウイルス感染症の新規感染者の増加を受け、10月30日から11月8日までの10日間、食品店、学校などを除く商店・機関の午後3時以降の閉鎖を定めた決定第173号を15日間延長することを決定したと発表した。
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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月8日に新たに489人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、124人が完治し、2人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡7人、イドリブ郡132人、ハーリム郡117人、アリーハー郡22人、アレッポ県スィムアーン山郡30人、ジャラーブルス郡25人、バーブ郡37人、アフリーン郡51人、アアザーズ郡68人。

これにより、同地での感染者数は計8,877人、うち回復したのは3,223人、死亡したのは71人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1437077929830427

AFP, November 8, 2020、ACU, November 8, 2020、ANHA, November 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2020、Reuters, November 8, 2020、SANA, November 8, 2020、SOHR, November 8, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はM4高速道路沿線のアルナバ村(イドリブ県)にあるトルコ軍の拠点一帯を砲撃(2020年11月8日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから248日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアルナバ村にあるトルコ軍の拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、スフーフン村、ファッティーラ村、バイニーン村、バーラ村、カンスフラ村、アイン・ラールーズ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルルーマー村を砲撃した。

一方、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るマアッラトミスリーン市で、トルコの支援を受ける国民軍に所属するシャーム戦線の戦闘員1人が遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダルアー市ダルアー・バラド地区でシリア政府との和解に応じ軍事情報局や第4機甲師団に配属されていた元反体制武装集団のメンバーの自宅や農場で、「ダーイシュ(イスラーム国)のセルを摘発する」として、多数を拘束し、これに抵抗する元反体制武装集団メンバーと交戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県15件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 8, 2020、ANHA, November 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 8, 2020、Reuters, November 8, 2020、SANA, November 8, 2020、SOHR, November 8, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受け、ハサカ県東ガルビーヤ村でダーイシュ元司令官と思われる男性1人を殺害(2020年11月7日)

ハサカ県では、SANA(11月7日付)、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受け、北・東シリア自治局の支配下にある東ガルビーヤ村の民家複数棟に対して強制捜査を行い、住民4人を拘束、連行するとともに、ダーイシュ(イスラーム国)元司令官と思われる男性1人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月7日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるバーグーズ村でシリア民主軍が住民多数を拘束、連行した。

AFP, November 7, 2020、ANHA, November 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2020、Reuters, November 7, 2020、SANA, November 7, 2020、SOHR, November 7, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市とその一帯を砲撃(2020年11月7日)

ラッカ県では、SANA(11月7日付)、ANHA(11月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市、同市近郊のアイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプ、サイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(11月7日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市東のフーシャリーヤ村、ジャート村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の車輌の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、メンバー1人が死亡、複数が負傷した。

AFP, November 7, 2020、ANHA, November 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2020、Reuters, November 7, 2020、SANA, November 7, 2020、SOHR, November 7, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で45人、北・東シリア自治局支配地域で237人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で249人(2020年11月7日)

保健省は政府支配地域で新たに45人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者48人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、11月7日現在の同地での感染者数は計6,147人、うち死亡したのは313人、回復したのは2,302人となった。

SANA(11月7日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに237人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者27人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、11月7日現在の同地での感染者数は計5,484人、うち死亡したのは130人、回復したのは798人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市29人、カーミシュリー市36人、タッル・タムル町1人、マーリキーヤ(ダイリーク)市36人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、アームーダー市5人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市21人、マンビジュ市19人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人、ラッカ県のラッカ市42人、タブカ市33人、ダイル・ザウル県11人。

ANHA(11月7日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月7日に新たに249人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、58人が完治し、5人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡7人、イドリブ郡132人、ハーリム郡117人、アリーハー郡22人、アレッポ県スィムアーン山郡30人、ジャラーブルス郡25人、バーブ郡37人、アフリーン郡51人、アアザーズ郡68人。

これにより、同地での感染者数は計8,388人、うち回復したのは3,099人、死亡したのは69人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1436133839924836/

AFP, November 7, 2020、ACU, November 7, 2020、ANHA, November 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2020、Reuters, November 7, 2020、SANA, November 7, 2020、SOHR, November 7, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方を13回にわたり爆撃する一方、ロシア軍所属と思われる自爆式ドローンがサルジャ村のシャーム解放機構の拠点を攻撃、ウズベク人戦闘員7人を殺害(2020年11月7日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから247日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のサルジャ村、シャンナーン村、ファルカヤー村、バイニーン村、イフスィム町に対して13回にわたり爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、ロシア軍所属と見られる無人航空機(ドローン)が、ザーウィヤ山地方のサルジャ村にあるシャーム解放機構の拠点に対して自爆攻撃を行い、ウズベク人戦闘員7人を殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県18件、ラタキア県5件、アレッポ県3件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 7, 2020、ANHA, November 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 7, 2020、Reuters, November 7, 2020、SANA, November 7, 2020、SOHR, November 7, 2020などをもとに作成。

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米国は、中国新疆ウィグル自治区の分離独立を主張し、シリアの「解放区」で活動する東トルキスタン・イスラーム運動(トルキスタン・イスラーム党)の外国テロ組織(FTO)指定を解除(2020年11月6日)

マイク・ポンペオ米国務長官は報道声明を出し、中国の新疆ウィグル自治区の分離独立を主張する過激派組織の東トルキスタン・イスラーム運動(ETIM)を外国テロ組織(FTO)から除外したことを明らかにした。

削除の理由に関して、ポンペオ国務長官は「10年以上にわたり、ETIMが存在を続けているという確たる証拠がない」と述べた。

ETIMは、2004年にジョージ・W・ブッシュ政権によってFTOに指定された。

シリアで活動する(東)トルキスタン・イスラーム党(ETIM、ETIP)もFTOのリストにおいて東トルキスタン・イスラーム運動の別名(a.k.a)と記されていた。

AFP, November 7, 2020、ANHA, November 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2020、Reuters, November 7, 2020、SANA, November 7, 2020、SOHR, November 7, 2020などをもとに作成。

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