北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市でオートバイが爆発し子供1人が負傷(2019年5月7日)

アレッポ県では、ANHA(5月7日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市のサラースィーン通りでオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供1人が負傷した。

AFP, May 7, 2019、ANHA, May 7, 2019、AP, May 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2019、al-Hayat, May 8, 2019、Reuters, May 7, 2019、SANA, May 7, 2019、UPI, May 7, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構に対するロシア・シリア軍の攻撃はさらに拡大、イドリブ県、ハマー県の病院が被弾し利用不要に(2019年5月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ANHA(5月6日付)などによると、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるハーン・スブル村、トゥラムラー村、アブディーター村、カッサービーヤ村灌木地帯、マガッル・ハマーム村、カフル・ウワイド村一帯、カフルサジュナ村、ハーン・シャイフーン市、ナキール村、マウザラ村一帯、ブザーブール村、アブー・フッバ村、ハーン・スブル村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)や『ハヤート』(5月7日付)によると、この爆撃でハーッス村(「命の鼓動」(ナブド・ハヤート)病院)、カフルナブル市にある病院が被弾し、いずれも利用不能となり、患者は反体制派支配地の別の病院に移送された。

これに対して、ANHAは、ロシア軍がカフル・ウワイド村、アブディーター村、カフルハマーム村にあるシャーム解放機構の拠点を狙ったと伝えた。

シリア軍戦闘機も、カフルサジュナ村に4回、県東部の放棄された大隊基地に2回の爆撃を行うとともに、ヘリコプターがフバイト村に「樽爆弾」8発を投下、地上部隊もフバイト村を砲撃した。

一方、SANA(5月6日付)によると、シリア軍がアービディーン村、カフルサジュナ村にあるシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の拠点を砲撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)によると、イドリブ県に対するロシア・シリア両軍の攻撃で25人あまりが死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるクライディーン村、カフルズィーター市を爆撃した。

このうちカフルズィーター市への爆撃では病院が被弾、ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)によると、1人が死亡した。

シリア軍戦闘機もサイヤード村に2回の爆撃を行うとともに、ヘリコプターがカフルヌブーダ町に「樽爆弾」5発を投下、地上部隊も同町を砲撃した。

また、爆撃・砲撃と合わせて、シリア軍が、トルコの支援を受ける国民解放戦線の支配下にあるジャナービラ村に進攻、反体制武装集団が交戦した。

国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官によると、シリア軍は早朝、国民解放戦線の支配下にあるジャナービラ村に進攻し、戦闘の末にこれを撃退したという。

ムスタファー報道官によると、両者の交戦は4月末にロシア・シリア両軍の爆撃が激化して以降初めてだという。

また、シャーム解放機構と共闘する「穏健な反体制派」のイッザ軍のムスタファー・バクール司令官(大佐)は、ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)に対して、県北部での戦闘でシリア軍兵士50人以上を殺傷したと主張した。

一方、SANA(5月6日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町にあるシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の拠点を砲撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

https://youtu.be/bfA8kD_oTM8

https://youtu.be/xsz-Yglj5gk

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるズィルバ村、ハミーラ村、シャンナーン村を爆撃した。

ANHA(5月6日付)によると、爆撃はズィルバ村に対しても行われ、ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)によると、2人が死亡した。

一方、SANA(5月6日付)によると、アレッポ市西部のラーシディーン地区で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がアレッポ市のサビール地区、ジュマイリーヤ地区に着弾し、住民2人が負傷、住居などが被害を受けた。

**

ラタキア県では、ロシア当事者和解調整センターのヴィクトール・クプチシン(Viktor Kupchishin)司令官(少将)が発表した報道向け声明によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山東部からシリア駐留ロシア軍司令部に設置されているフマイミーム航空基地に対してロケット弾による攻撃があったことを明らかにした。

基地に向けて発射された砲弾は36発に及んだが、ロシア軍の防空兵器が迎撃、人的物的被害はなかったという。

なお、シリア人権監視団によると、ロケット弾の一部は、基地周辺の農地、ジャブラ市近郊のクバイスィーヤ村、ブハドラムー村に着弾した。

**

なお、シリア人権監視団によると、6日の戦闘でシリア軍兵士11人と反体制武装集団戦闘員15人が死亡した。

また、シリア人権監視団によると、4日夜から5日にかけて、ロシア軍戦闘機による爆撃は33回以上に及び、ロシア・シリア両軍の攻撃で4日に20人が死亡したという。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県2件、ラタキア県7件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(アレッポ県2件、イドリブ県1件、ラタキア県4件、ハマー県10件)確認した。

AFP, May 6, 2019、ANHA, May 6, 2019、AP, May 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2019、al-Hayat, May 7, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 6, 2019をもとに作成。 、Reuters, May 6, 2019、SANA, May 6, 2019、UPI, May 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構はロシア・シリア軍が支配地に進攻したら「大きなサプライズ」に遭うと警告(2019年5月6日)

シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)のアブー・ハーリド・シャーミー報道官はビデオ声明を出し、ロシア・シリア両軍が反体制派支配地域に進攻しようとすれば、「大きなサプライズ」に遭うだろうと警告した。

シャーミー報道官は「シャーム解放機構と反体制諸派はロシアの攻撃に対抗して作戦を継続し…、敵の前線の背後で微細な特殊作戦を実行する」としたうえで、「ロシア軍が解放区に侵入しようとすれば、鉄と火を浴びるだけだ」などと主張した。

AFP, May 6, 2019、ANHA, May 6, 2019、AP, May 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2019、al-Hayat, May 7, 2019、Reuters, May 6, 2019、SANA, May 6, 2019、UPI, May 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける国民解放戦線は「いかなるレッドラインも設けず、諸外国によるあらゆる合意を度外視して」支配地域の防衛にあたると表明(2019年5月6日)

トルコの支援を受ける国民解放戦線は声明を出し、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にある反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するロシア・シリア両軍の攻撃が激化していることに関して、「いかなるレッドラインも設けず、諸外国によるあらゆる合意を度外視して」支配地域の防衛にあたると表明した。

シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動などからなる国民解放戦線は、シャーム解放機構との抗争に敗れ、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の軍事・治安権限を奪われ、トルコの占領下にあるアレッポ県北部に活動拠点を移している。

AFP, May 6, 2019、ANHA, May 6, 2019、AP, May 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2019、al-Hayat, May 7, 2019、Reuters, May 6, 2019、SANA, May 6, 2019、UPI, May 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

PKKのオジャラン氏「YPG主体のシリア民主軍は「トルコの敏感さ」を考慮する必要がある」(2019年5月6日)

トルコで収監中のクルディスタン労働者党(PKK)の指導者アブドゥッラ・オジャラン氏は、弁護士を通じて声明を出し、シリア北東部で活動する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して、紛争以外の方法を通じて事態に対処するよう呼びかけた。

オジャラン氏と弁護士の面談は、同氏が2011年に収監されて以降初めてで、5月2日に約1時間にわたり行われた。

弁護士によると、オジャラン氏は「シリア民主軍に紛争から身を引いて、シリアでの問題解決をめざすよう呼びかけ…、シリアにおける「トルコの敏感さ」を考慮する必要がある」と述べたという。

ロイター通信(5月6日付)が伝えた。

AFP, May 6, 2019、ANHA, May 6, 2019、AP, May 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2019、al-Hayat, May 7, 2019、Reuters, May 6, 2019、SANA, May 6, 2019、UPI, May 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制組織のシリア対応調整者:ロシア・シリア軍の攻撃で2月以降364人が死亡、31万人が避難(2019年5月6日)

反体制組織のシリア対応調整者は、2月2日から5月6日までの間にロシア・シリア両軍がイドリブ県を中心とする反体制派支配地域に対して行った攻撃で民間人364人以上が死亡したと発表した。

364人のうち261人(うち子供92人)がイドリブ県で、93人(うち子供2人)がハマー県で、2人がラタキア県で、10人がアレッポ県で死亡したという。

また、攻撃によって、31万7868人がトルコ占領下のアレッポ県北部などに避難したという。

このうち2月2日から4月28日にかけて避難したのが21万4329人であるのに対して、ロシア・シリア両軍の爆撃が激化した4月29日から5月6日だけで避難民の数は10万3539人におよんでいるという。

シリア調整対応者によると、ロシア・シリア軍が爆撃した村は89に及び、うち39カ村がイドリブ県、46カ村がハマー県、2カ村がアレッポ県、2カ村がラタキア県に位置するという。

AFP, May 6, 2019、ANHA, May 6, 2019、AP, May 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2019、al-Hayat, May 7, 2019、Munassiqu al-Istijaba Suriya, May 6, 2019、Reuters, May 6, 2019、SANA, May 6, 2019、UPI, May 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県北部への砲撃を続ける(2019年5月6日)

アレッポ県では、ANHA(5月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、マルアナーズ村に対して砲撃を行った。

またトルコの占領下にあるバーブ市北のカッバースィーン村の家畜市場でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、8人が負傷した。

**

アフリーン解放軍団は声明を出し、トルコの占領下にあるアアザーズ市近郊のカフルハーシル村で4日、反体制武装集団が乗った車輌を攻撃し2人を殺害、トルコ軍と反体制武装集団が攻撃を続けるマーリキーヤ村一帯とマルアナーズ村一帯でシャーム戦線などの戦闘員3人を狙撃し、射殺したと発表した。

ANHA(5月6日付)が伝えた。

AFP, May 6, 2019、ANHA, May 6, 2019、AP, May 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2019、al-Hayat, May 7, 2019、Reuters, May 6, 2019、SANA, May 6, 2019、UPI, May 6, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構支配下のイドリブ県、ハマー県にロシア・シリア両軍が80回以上の爆撃を実施、多数の戦闘員を殺傷、民間人も犠牲に(2019年5月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるファッティーラ村、サラーキブ市、トゥラムラー村に対してそれぞれ2回、イフスィム町、マウザラ村、カフルナブル市、タマーニア町、ガッサーニーヤ村一帯にそれぞれ1回の爆撃を行った。

また、ヒムス県中部のT4航空基地を離陸したSu-24戦闘機複数機が、フバイト村に6回、マアッラト・ハルマ村に3回、バーラ村一帯に2回の爆撃を行い、カフル・ウワイド村に機銃掃射を行った。

シリア軍ヘリコプターも、ナキール村に「樽爆弾」6発、シャイフ・ムスタファー村、カフル・ウワイド村、ウンム・スィール村にそれぞれ2発を投下した。

さらにシリア軍地上部隊も、フバイト村、アービディーン村を激しく砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月5日付)によると、これらの爆撃・砲撃により、カフルナブル市で住民2人が、トゥラムラー村で子供1人を含む2人が死亡した。

一方、SANA(5月5日付)によると、シリア軍が、ファッティーラ村、イフスィム町にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

他方、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構にイドリブ県を中心とする反体制派支配地域の自宅を付託されているシリア救国内閣の法務省は、ラマダーン月を祝して恩赦を実施、逮捕者多数を釈放した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月5日付)が伝えた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるカルクール村、サフリーヤ村一帯に対してそれぞれ2回、アムキーヤ町、ハウワーシュ村、ザカート村にそれぞれ1回の爆撃を行った。

また、シリア軍ヘリコプターが、カフルヌブーダ町に「樽爆弾」16発を投下した。

さらに、シリア軍地上部隊も、カフルズィーター市、ムーリク市、ラターミナ町、カフルヌブーダ町、ザカート村、サフル丘、バーナ村に対して激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(5月5日付)によると、イドリブ県南部で活動を続ける反体制武装集団が、シリア政府支配下のスカイラビーヤ市、ジュッブ・ラムラ町を砲撃し、住民1人が死亡、民家などに被害が出た。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構に対する攻撃を続け、ラターミナ町、ザカート村、サフリーヤ村、アムキーヤアムキーヤ町、ハウワーシュ村、カルクール村の拠点を砲撃し、複数の戦闘員を殺傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるクバイナ丘に対して2回の爆撃を行った。

**

シリア人権監視団によると、5日のロシア・シリア両軍の爆撃は84回以上に達したという。

また、国連児童基金(UNICEF)によると、4月20日以降のロシア・シリア両軍の攻撃で、子供12人が死亡、3万人以上が避難を余儀なくされているという。

一方、シリア軍筋は、イドリブ県およびその一帯で活動を続けている「テロ諸集団」が、ハマー県やラタキア県に対する攻撃を準備、武器、弾薬、兵員を移動させていると発表した。
SANA(5月5日付)が伝えた。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ハマー県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(アレッポ県2件、ハマー県2件)確認した。

**

このほか、ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月5日付)によると、ブスル・ハリール市・イズラア市間の街道に何者かが仕掛けた爆弾が爆発、近くを走行中のシリア軍のバスに乗っていた兵士5人が死亡、多数が負傷した。

AFP, May 5, 2019、ANHA, May 5, 2019、AP, May 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2019、al-Hayat, May 6, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2019、Reuters, May 5, 2019、SANA, May 5, 2019、UPI, May 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は「トルコの占領に扉を開いた当事者に国土統一や主権を語る資格はない」とシリア政府を痛烈に批判(2019年5月5日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は声明を出し、3日にラッカ県アイン・イーサー市で開催したシリア部族大会の参加者に謝意を示すとともに、「和解の名のもと…トルコの占領に扉を開いた当事者に…国土統一や主権を語る資格はない」、「またこれらの当事者に、シリア部族大会が分裂のための会合だとの嫌疑を向ける資格もない」とシリア政府を批判した。

アレッポ県では、ANHA(5月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が前日に引き続き、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、マルアナーズ村(アフリーン郡シャッラーン町近郊)を砲撃した。

AFP, May 5, 2019、ANHA, May 5, 2019、AP, May 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2019、al-Hayat, May 6, 2019、Reuters, May 5, 2019、SANA, May 5, 2019、UPI, May 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム軍報道官は「世界中の諜報機関が参戦を阻止」されているため、イドリブ県・ハマー県での戦闘に参加しないと表明(2019年5月4日)

イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官はテレグラムを通じて声明を出し、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)で、ロシア・シリア両軍の爆撃砲撃と、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘が激化していることに関して、同地での戦闘に参加しないと表明した。

イスラーム軍は、サウジアラビアの支援を受け、ダマスカス郊外県東グータ地方を拠点に活動していた反体制武装集団で、2018年4月に東グータ地方がシリア政府の支配下に復帰した際、イドリブ県やアレッポ県北部に退去していた。

ビールクダール報道官は、イドリブ県、ハマー県の住民に対して、ダマスカス郊外県東グータ地方での戦いの時と同じように寄り添いたいとしつつ、「世界中の諜報機関が自由シリア軍諸派の諸君ら同胞のもとに我々が行くことを阻止している」と綴った。

AFP, May 4, 2019、ANHA, May 4, 2019、AP, May 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2019、al-Hayat, May 5, 2019、Reuters, May 4, 2019、SANA, May 4, 2019、UPI, May 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市ではアフリーン市一帯でのトルコによる分離壁建設に反対するデモ(2019年5月4日)

ハサカ県では、ANHA(5月4日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府が共同統治するハサカ市で、民主統一党(PYD)や人民防衛隊(YPG)の支持者が、アレッポ県アフリーン市一帯でのトルコによる分離壁建設に反対するデモ行進を行い、住民らが参加した。

AFP, May 4, 2019、ANHA, May 4, 2019、AP, May 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2019、al-Hayat, May 5, 2019、Reuters, May 4, 2019、SANA, May 4, 2019、UPI, May 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアレッポ県北部での進攻作戦を開始、YPGとシリア軍がこれに応戦(2019年5月4日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月4日付)によると、トルコの支援を受ける国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、タナブ村、マルアナーズ村、マンナグ村、ダイル・ジャマール村(いずれもアフリーン郡)への進攻作戦を開始、人民防衛隊(YPG)と交戦した。

進攻作戦は、作戦は、YPGがアアザーズ市近郊にあるトルコ軍基地を砲撃し、トルコ軍士官1人が死亡、アフリーン市とアアザーズ市を結ぶ街道が遮断されたことを受けたもの。

マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村の制圧を目的としており、トルコ軍の装甲車、兵員輸送車多数からなる増援部隊がアアザーズ市を経由して、北・東シリア自治局とシリア政府が共同統治する地域とトルコ占領地域が接する境界地域に向かい、砲撃により国民軍を後方支援した。

民主統一党(PYD)に近いANHA(5月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団は、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、タナブ村、マルアナーズ村、マンナグ村、ダイル・ジャマール村(いずれもアフリーン郡)を砲撃した。

https://www.facebook.com/shrqalforatnews/videos/412080302706344/

国民軍のユースフ・ハンムード報道官(少佐)は、ドゥラル・シャーミーヤ(5月4日付)に対して、この作戦で、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村を制圧したことを明らかにした。

ただし、ハンムード報道官は「我々は完全解放したと宣言はできない。なぜなら、ロシア軍が同地に埋設した地雷が多数残っており、敵の狙撃の射程内にあるからだ」と付言した。

ANHAによると、この進攻作戦を受け、シリア軍はトルコ占領下のマリーミーン村(アフリーン郡)にあるトルコ軍および反体制武装集団の拠点を砲撃した。

この砲撃により、マルアナーズ村に進攻したトルコ軍と反体制武装集団は撤退したという。

ただし、ドゥラル・シャーミーヤによると、マリーミーン村へのYPGの砲撃で女児1人が死亡したという。

なお、アフリーン解放軍団は5日、同地での戦闘で、シャーム戦線の戦闘員ら25人を殺傷したと発表した。

**

ラッカ県では、ANHA(5月4日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市でシリア人男性1人を射殺した。

男性は国境に近づいたところを撃たれたという。

 

AFP, May 4, 2019、ANHA, May 4, 2019、May 5, 2019、AP, May 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2019、al-Hayat, May 5, 2019、Reuters, May 4, 2019、SANA, May 4, 2019、UPI, May 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派系サイトはシリア軍が精神疾患患者を焼き殺したと主張(2019年5月4日)

反体制派系サイトのバーディヤ24(5月4日付)は、シリア軍がヒムス県マヒーン町で精神疾患を患っている男性を焼き殺したと主張した。

焼き殺されたとされる男性はムハンマド・アブドゥルジャリール・リファーイー氏。

 

AFP, May 4, 2019、ANHA, May 4, 2019、AP, May 4, 2019、al-Badiya 24, May 4, 2019

al-Durar al-Shamiya, May 4, 2019、al-Hayat, May 5, 2019、Reuters, May 4, 2019、SANA, May 4, 2019、UPI, May 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・シリア両軍はシリアのアル=カーイダの支配下にあるイドリブ県、ハマー県北部、アレッポ県西部を激しく爆撃(2019年5月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるサラーキブ市一帯に6回、ハーッス村に6回、
ナビー・アイユーブ丘に2回、カルサア村に2回、カフルナブル市一帯に2回、ハザーリーン村に2回の爆撃を行った。

爆撃は、アレッポ市とラタキア市を結ぶ国際幹線道路(M4)一帯を中心に行われた。

またシリア軍戦闘機が、フバイト村を3回、ナール丘を2回、ジャーヌーディーヤ町を2回、カンスフラ村を2回にわたり爆撃するとともに、同軍ヘリコプターが、イフスィム町に「樽爆弾」7発、ダイル・サンバル村に6発、アブディーター村に4発、スフーフン村に3発、バサーミス村に2発、カルサア村に2発、カフル・ウワイド村一帯に2発、ウンム・スィール村に2発を投下した。

この爆撃により、スフーフン村で女性1人が死亡した。

一方、SANA(5月4日付)によると、シリア軍が、ハマー県北部に対する反体制武装集団の攻撃への対抗措置として、ハーッス村、スフーフン村、イフスィム町、ジャーヌーディーヤ町を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にある県北部のアムキーヤ町に3回の爆撃を行った。

またシリア軍戦闘機が、カフルヌブーダ町を7回にわたり爆撃、地上部隊もトゥーバ村各所を砲撃した。

トゥーバ村への砲撃では女性1人が死亡した。

一方、SANA(5月4日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町一帯、アムキーヤ町にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

アレッポ県では、ロシア軍戦闘機が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるハーン・アサル村、カフルナーハー村にそれぞれ2回の爆撃を行った。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ラタキア県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(アレッポ県3件、イドリブ県1件、ハマー県2件)確認した。

**

なお、シリア人権監視団によると、反体制派支配下のイドリブ県、ハマー県、アレッポ県(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するロシア軍の爆撃は32回に及び、ロシア・シリア両軍の攻撃による4月30日以降の死者数は67人にのぼっているという。

また、ANHA(5月4日付)によると、4日だけで住民12人が死亡したという。

AFP, May 4, 2019、ANHA, May 4, 2019、AP, May 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2019、al-Hayat, May 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 4, 2019、Reuters, May 4, 2019、SANA, May 4, 2019、UPI, May 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍総司令官「いかなるかたちであれ、2011年以前の状況に戻ることはあり得ない…。トルコと間接交渉している」(2019年5月3日)

シリア民主軍のマズルーム・ウバイディー(マズルーム・コバネ)総司令官は、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会が開催したシリア部族会合で演説し、「いかなるかたちであれ、2011年以前の状況に戻ることはあり得ない」と述べた。

ウバイディー総司令官は、「我が部隊はシリアの領土統一を信じており、そのために戦っている。我々はこの地域全体の問題を解決するためのシリア人どうしの対話を信じている。だが、はっきりさせておきたいのは、いかなるかたちであれ、2011年以前の状況に戻ることはあり得ないということだ」と述べた。

そのうえで「この地域の問題は和解などの方法では解決し得ないと明言したい。我々はシリア政府、すなわち中央政府と聞き解決に向けて対話する用意はある…。民主的シリアはクルド人の権利を憲法で承認する以外にはあり得ない」と付言した。

**

ウバイディー総司令官はまた、トルコとの関係に関して、「シリア民主軍は仲介者を通じてトルコと間接交渉を行っている…。トルコ国家が政治的解決を望んでいるのなら、アフリーンを住民に返さねばならない。アフリーン住民の帰宅、アフリーンの事態正常化がなければ、我々は問題解決に至ることはできない」。

AFP, May 3, 2019、ANHA, May 3, 2019、AP, May 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2019、al-Hayat, May 3, 2019、Reuters, May 3, 2019、SANA, May 3, 2019、UPI, May 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会がラッカ県でシリア部族会合を開催(2019年5月3日)

ラッカ県では、北・東シリア自治局の支配下にあるアイン・イーサー市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会がシリア部族会合を開催し、同自治局支配地のアラブ部族や名士が出席した。

ANHA(5月3日付)によると、「シリア部族はシリア社会を守り、社会契約を維持する」とのスローガンが掲げられた会合には、バカーラ部族など約70の部族、市民団体代表、シリア民主軍幹部(マズルーム・ウバイディー総司令官)、シリア民主評議会幹部(イルハーム・アフマド執行委員会議長)、北・東シリア自治局幹部(ビーリーファーン・ハーリド共同議長、アブドゥルハーミド・ミフバーシュ共同議長ら)などが出席した。

**

出席者は声明を出し、以下の通り表明した。

「我々は、歴史上、そして現在、未来においてシリアの文化になじまないテロに対するシリア民主軍の偉大なる勝利をたたえたい…。同時に、テロの脅威が続いていることを認識している…。それゆえ、我々は部族長、名士として…、社会平和に向けた自らの責任を果たし、シリア民主軍を支援し続けねばならない…。我々は、テロが根絶され、安定が確立し、シリア危機が民主的に解決するまで自治局、民政局に所属する必要があると考えている」。

「シリア危機は…、シリア社会やシリアの部族などからなる社会勢力に対する内政干渉者やダマスカスの中央政府の誤ったアプローチによって危険な状態に陥った。シリア政府は…、社会の防衛や活性化に貢献する社会のもっとも重要な柱である部族の真のありように反してきた…。シリアの部族は…、社会平和を強化し、民族間の友愛関係を維持する…ための役割を果たす能力がある…。政治的解決以外にシリア危機の解決策はなく、軍事的決着はさらなる破壊をもたらす」。

「我々出席者は以下のことを確認する:シリアの領土と人民の統合、独立…、被占領地(アフリーン、ジャラーブルス、アアザーズ、バーブ、ゴラン)回復に向けた権利を放棄を認めないこと。シリア危機解決と和平実現に対する共同責任を追っていると認識すること…。分権国家、安定的な民主政体のもとで、モザイクをなすすべての人々が暮らす新たなシリアを樹立する決意。すべての社会勢力を代表した合意に基づくシリア憲法…。テロとの戦いの継続…。危機解決の一環としてのシリア民主軍によるテロとの戦いの支援継続。北・東シリア自治局支援。シリアの民主的変革と持続的開発を実現するための勢力統合に向けた行動…。民族・宗教差拒否…。国内避難民と難民の安全な帰還…。アフリーンでのトルコによる分離壁建設を阻止するよう、国際社会、国連、安保理に呼びかけること。トルコによる占領停止と被占領地への住民の帰宅。テロから解放された地域の復興に向け、国際社会が責任を果たし、早急を果たすこと」。


**

なお、ANHA(5月3日付)によると、当初の予定では数千人が参加する予定だった。

AFP, May 3, 2019、ANHA, May 3, 2019、AP, May 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2019、al-Hayat, May 3, 2019、Reuters, May 3, 2019、SANA, May 3, 2019、UPI, May 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県北部への砲撃を続ける(2019年5月3日)

アレッポ県では、ANHA(5月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村、シャフバー・ダムを砲撃した。

AFP, May 3, 2019、ANHA, May 3, 2019、AP, May 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2019、al-Hayat, May 3, 2019、Reuters, May 3, 2019、SANA, May 3, 2019、UPI, May 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構がハマー県北部でシリア軍と激しく交戦するなか、ロシア・シリア両軍は同地を爆撃(2019年5月3日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルアト・マディーク町一帯で、シャーム解放機構とシリア軍および親政権民兵が激しく交戦した。

戦闘はシリア軍が同地への進軍を試み、攻撃を激化させたことで発生、シリア軍戦闘機が6度にわたる空爆を実施、ヘリコプターが「樽爆弾」10発をカルアト・マディーク町に投下した。

シリア軍はまた、ザカート村、アルバイーン村を砲撃した。

また、ロシア軍戦闘機もブワイブ村を5度、シュールリーン村を2度にわたり爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(5月3日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線が、県西部のブルハーン丘一帯に進攻したシリア軍を撃退したと発表した。

これに対して、SANA(5月3日付)は、シリア軍がバーブ・ターカ村、サルマーニーヤ村にある反体制武装集団の拠点を砲撃したと伝えた。

**

イドリブ県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がフバイト村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のハッダーダ村一帯を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(ハマー県5件、イドリブ県1件、アレッポ県4件、ラタキア県3件)確認した。

AFP, May 3, 2019、ANHA, May 3, 2019、AP, May 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2019、al-Hayat, May 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2019、Reuters, May 3, 2019、SANA, May 3, 2019、UPI, May 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、ハマー県の反体制派支配地域へのロシア・シリア軍の爆撃・砲撃が続くなか、シリアのアル=カーイダはロシア軍司令部のあるラタキア県フマイミーム基地一帯を攻撃(2019年5月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカンスフラ村一帯を4回にわたり爆撃し、4人が死亡した。

ロシア軍戦闘機はまた、マアッラト・ハルマ村各所を5回、ナキール村一帯を2回、ハーッス村一帯の灌木地帯を3回、ハルーバ村一帯を複数回にわたって爆撃した。

一方、シリア軍もヘリコプターでフバイト村を「樽爆弾」で爆撃するとともに、同地を激しく砲撃した。

https://www.youtube.com/watch?v=6KpcRMgoqXU

シャーム解放機構に近いシャーム・ネット(5月3日付)は、シャーム解放機構がブライディージュ村にあるシリア軍拠点をフィール・ロケット弾で攻撃し、いわゆる「虎部隊」(スハイル・ハサン准将の部隊)の兵士18人以上を殺害、23人を負傷させたと伝えた。

**

ラタキア県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(5月2日付)によると、シャーム解放機構が県北部トルコマン山地方のナブア・ムッル村近郊でシリア軍第11中隊(国境警備隊)の兵士4人を殺害した。

殺害は、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するロシア・シリア軍の攻撃に対する報復を目的とする「信者の民の胸を癒やす」作戦の一環で、シャーム解放機構はこの作戦ですでにシリア軍兵士30人以上を殺害しているという。

シャーム解放機構はまた、「信者の民の胸を癒やす」作戦の一環として、シリア駐留ロシア軍司令部のあるフマイミーム航空基地をグラッド地対地ミサイルで攻撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月2日付)によると、シャーム解放機構が撃った30発以上のミサイルのうち、6発が基地の敷地内に着弾し、この砲撃で、ロシア軍兵士3人が死亡、11人が負傷、航空機1機が大破、車輌2台が炎上したという。

これに関して、SANA(5月2日付)は、緊張緩和地帯第1ゾーンで活動を続ける反体制武装集団が、県北部から地中海岸のジャブラ市郊外のブハドラムー村を砲撃し、住民1人が死亡、4人が負傷したと伝えた。

一方、ロシア当事者和解調整センターは、ハマー県北部のカルアト・マディーク町一帯で活動を続ける反体制武装集団が、シリア駐留ロシア軍司令部のあるラタキア県のフマイミーム航空基地に対して爆撃を試みた無人航空機(ドローン)複数機を撃破したと発表した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアンカーウィー村を複数回にわたって爆撃した。

シリア軍がヘリコプターでカフルヌブーダ町を「樽爆弾」で爆撃するとともに、同地一帯を激しく砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月2日付)によると、これに対して、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室がムガイル村とブライディージュ村間の街道に仕掛けた爆弾を爆破し、シリア軍の車輌1台を破壊、兵士多数を殺傷した。

また、トルコの支援を受ける国民解放戦線が、カフルヌブーダ町一帯に進攻しようとしたシリア軍を撃退した。

一方、SANA(5月2日付)によると、県北部で活動を続ける反体制武装集団が、シリア政府支配下のムハルダ市一帯やムハルダ火力発電所を砲撃し、物的被害が出た。

これに対して、シリア軍は、フワイズ村、タッル・フワーシュ村、カフルヌブーダ町、シャリーア村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(アレッポ県1件、イドリブ県3件、ハマー県16件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, May 2, 2019、ANHA, May 2, 2019、AP, May 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2019、al-Hayat, May 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 2, 2019、Reuters, May 2, 2019、SANA, May 2, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, May 3, 2019、UPI, May 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県北部各所を砲撃(2019年5月2日)

アレッポ県では、ANHA(5月2日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・ジージャーン村、タッル・マディーク村をトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が砲撃した。

トルコ軍と反体制武装集団はまた、アフリーン郡シーラーワー町近郊のスーガーニカ村、バイナ村を砲撃した。

AFP, May 2, 2019、ANHA, May 2, 2019、AP, May 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2019、al-Hayat, May 3, 2019、Reuters, May 2, 2019、SANA, May 2, 2019、UPI, May 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を激しく砲撃(2019年5月1日)

アレッポ県では、ANHA(5月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、マルアナーズ村、スムーカ村、シャフアー・ダム一帯を砲撃した。

トルコ軍と反体制武装集団が発射した砲弾の数は30発以上に達したという。

トルコ軍はまた、ファーフィーン村近郊のハリーサ村に対しても砲撃を加えた。

これに対して、アフリーン解放軍団は精鋭を出し、トルコの占領下にあるアフリーン郡シャッラー村近郊のカトマ村でトルコ軍部隊を3度にわたり攻撃し、トルコ軍兵士9人を殺害、14人を負傷させたと発表した。

一方、トルコ占領下のジャラーブルス市では、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住人複数が死傷した。

また、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市の路上で爆弾が爆発し、住人2人が負傷した。

**

ラッカ県では、ANHA(5月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市内の公園に仕掛けらていた爆弾が爆発した。

死傷者はなかった。

AFP, May 1, 2019、ANHA, May 1, 2019、AP, May 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Reuters, May 1, 2019、SANA, May 1, 2019、UPI, May 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表はシャーム解放機構がシリア軍拠点や民間人を攻撃していると指摘、トルコとロシアに停戦を遵守するよう呼びかける(2019年5月1日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンに対するロシア・シリア軍の攻撃と、反体制武装集団との戦闘が激化していることに関して、シリアのアル=カーイダと目され、同地の軍事・治安権限を握るシャーム解放機構がシリア軍の拠点や民間人に対する攻撃を行うなかで、シリア軍がこうした攻撃への対抗措置を講じていると指摘、「トルコとロシアに停戦規定を遵守し続けることを呼びかける」と発表した。

一方、アスタナ12会議で審議された制憲委員会設置に関して、ペデルセン氏は今年の夏までにメンバーの選定が完了するとの見込みを示した。

ペデルセン氏は、制憲委員会メンバー150人のうち、市民社会から選ばれる代表メンバー50人のうち、6人が削除される必要があるとしたうえで、メンバーの選定が「善意と若干の妥協」で実現するだろうと述べた。

なお150人のうち50人はシリア政府、50人は反体制派が選定することになっており、この100人ついてはすでの合意されているという。

**

他方、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)のシリア危機事務所(在アンマン)のデヴィッド・スワンソン報道官は、ロシア・シリア軍のイドリブ県に対する攻撃で、病院・医療センター3カ所が利用不能になったことに関して、「こうした暴力は決して受け入れられない」と非難した。

AFP, May 1, 2019、ANHA, May 1, 2019、AP, May 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Reuters, May 1, 2019、SANA, May 1, 2019、UPI, May 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるハマー県、イドリブ県を「樽爆弾」で爆撃(2019年5月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるカルアト・マディーク町、フワイズ村を爆撃した。

またシリア軍ヘリコプターも、カフルヌブーダ町、バーナ村に「樽爆弾」4発を投下した。

同監視団によると、シリア軍が4月30日以降に投下した「樽爆弾」は84発にのぼるという。

さらにシリア軍地上部隊も、カフルズィーター市、ラターミナ町、カフルヌブーダ町を激しく砲撃した。

これに対して、反体制武装集団がシリア政府支配下のムハルダ市を砲撃、トルコの支援を受ける国民解放戦線が声明を出し、ブライディージュ村にあるシリア軍基地を120ミリ迫撃砲で砲撃し、ロシア軍兵士4人を殺害したと発表した。

また、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室も声明を出し、ブライディージュ村とムガイル村間でシリア軍の車輌を攻撃し、兵士多数を殺害したと発表した。

一方、SANA(5月2日付)によると、ラターミナ町で活動を続ける反体制武装集団がシリア政府支配下のムハルダ市を砲撃した。

これに対して、シリア軍はカルアト・マディーク町、ザカート村、アンカーウィー村、ジャアータ村、カッサービーヤ村一帯にあるシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、イッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2019/05/04-660×330.jpg

**

ドゥラル・シャーミーヤ(5月1日付)によると、シリア軍はアービディーン村近郊を避難民を乗せて移動していた車に「樽爆弾」を投下、3人が死亡、複数が負傷した。

またこのほかにも、シリア軍の爆撃で2人が死亡したという。

同サイトによると、ロシア・シリア両軍の爆撃を受けて、ハマー県ガーブ平原などの住民数千人が避難したという。

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機もシャーム解放機構の支配下にあるマアッルシューリーン村、ムシャイリファ村を爆撃した。

またシリア軍がフバイト村、アービディーン村、ムスタリーハ村を激しく砲撃した。

一方、SANA(5月2日付)によると、シリア軍がトゥラムラー村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、ミンタール村、ハッターブ丘にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県1件、ハマー県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を20件(アレッポ県8件、イドリブ県3件、ハマー県8件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, May 1, 2019、ANHA, May 1, 2019、AP, May 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 1, 2019、Reuters, May 1, 2019、SANA, May 1, 2019、UPI, May 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県の部族長と名士はYPG主体のシリア民主軍に対し、72時間以内に退去しなければ、ゼネストを行うと通告(2019年4月30日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(5月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にある同県の部族長や名士らが、カスラ村にあるダイル・ザウル民政評議会で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と緊急の会合を開き、26日から28日にかけて各所で発生した、抗議デモへの対応について協議した。

部族長と名士は会合で、シリア民主軍の代表に対して、72時間以内に抗議デモで訴えられた要求への回答がない場合、ゼネストを宣言し、抗議行動や道路封鎖を再開すると伝えたという。

会合が行われたカスラ村では住民が街頭に出て抗議デモを行い、シリア民主軍のイラクへの退去、シリア民主軍が拘束している逮捕者の釈放、住民への対応の改善、強制捜査の停止、地域住民の役割の強化と権限の移譲、シリア政府との断交、シリア政府支配地域への石油輸出停止、シリア政府関係者・工作員の新入阻止、生活・衛生・福祉の改善などを要求した。

AFP, May 1, 2019、ANHA, May 1, 2019、AP, May 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2019、Euphrates Post, May 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Reuters, May 1, 2019、SANA, May 1, 2019、UPI, May 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍兵士100人が4月の1ヶ月だけでダーイシュの要撃により死亡(2019年4月30日)

バーディヤ24ネット(4月30日付)は、4月に入って、ヒムス県東部のスフナ砂漠で、ダーイシュ(イスラーム国)の要撃によって死亡したシリア軍兵士および親政権民兵の数が100人に達していると伝えた。

死亡した兵士・民兵のなかには士官15人も含まれているという。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Badiya 24, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン市近郊、タッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年4月30日)

アレッポ県では、ANHA(4月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、シャッラー村近郊のマーリキーヤ村、マルアナーズ村を砲撃した。

トルコ軍と反体制武装集団はまた、アアザーズ市近郊のバイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、タッル・リフアト市一帯を砲撃した。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

PYDに近いANHAは、北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県での抗議デモがシリア政府によって煽動されていると非難(2019年4月30日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(4月30日付)は、ダイル・ザイル県内の北・東シリア自治局の支配地で26日から28日にかけて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の退去を求めて行われた抗議デモに関して、「ガソリン価格の引き上げなどを求めるデモの参加者は…子供を除くと30人に満たない」と伝えたうえで、「シリア国内の一部の勢力に資する政治的アジェンダを実現しようとして人民の要求に乗じている」と批判した。

同サイトはまた「デモのほとんどはシリア政府の支配地域に隣接する地域で発生し、「クルドよ出ていけ」などといった人種差別的なスローガンが掲げられていた…。ガソリンの価格引き下げを求めている人々は、この地域を構成する集団間の差別を固定化しようとする政策の燃料ではない」と付言、シリア政府がデモを煽動しているとの見方を示した。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はシャーム解放機構支配下のハマー県を「樽爆弾」で爆撃、「樽爆弾」使用は1年ぶり(2019年4月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がトゥラムラー村を爆撃した。

シリア軍はまた、フバイト村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がフワイジャ村一帯を爆撃した。

またシリア軍ヘリコプターがカフルヌブーダ町、サフル村、アリーマ村に対して「樽爆弾」を投下、バーブ・ターカ村、フワイズ村、カストゥーン村、カフルズィーター市、ラターミナ町を砲撃した。

シリア軍が「樽爆弾」を使用したのは1年ぶりだという。

これに対して、反体制武装集団もムハルダ市を砲撃、トルコの支援を受ける国民解放戦線は、県北部でシリア軍の拠点を対戦車砲で攻撃、破壊したと発表し、その映像を公開した。

一方、SANA(4月30日付)によると、反体制武装集団がムハルダ市の住宅街を砲撃し、住民1人が負傷した。

これに対して、シリア軍はハウワーシュ村、カルアト・マディーク町にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、バーブ・ターカ村、フワイジャ村、カフルヌブーダ町、サフル丘、アリーマ村、カルカート村、ラターミナ町一帯を移動するシャーム解放機構に対しても攻撃を加えた。

**

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、シリア軍がフバイト村の医療センターを砲撃、センターは利用不能となった。

シリア軍はまた、フバイト村、アリーマ村、アービディーン村に「樽爆弾」を投下、2人が死亡、複数が負傷した。

一方、SANA(4月30日付)によると、シリア軍がフバイト村、トゥラムラー村、カッサービーヤ村、ウライニバ村、アービディーン村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザンマール町、ジャズラーヤー村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を19件(アレッポ県13件、イドリブ県2件、ハマー県4件)確認した。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 30, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのバグダーディー指導者の映像が4年ぶりに公開される:「バーグーズでの戦いは終わったが…8カ国で92の作戦を実行した」(2019年4月29日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門の一つフルカーン広報制作機構は、アブー・バクル・バグダーディー指導者(47歳)の映像をテレグラムを通じて公開した。

**

バグダーディー氏の映像が公開されたのは、2014年7月末、イラクのモスル市内にあるヌーリー大モスクでラマダーン月に合わせて行った説教の映像以来で、今回で2度目。

4月に撮影されたと見られる。

**

「信徒たちの司令官のもてなしで」と題された約18分のビデオ映像のなかで、バグダーディー指導者は、室内で黒いターバンを巻いて、機関銃を脇に置いて座り、顔にはぼかしが入ったメンバーないしは支持者と思われる複数の男性に語りかけている(映像)。

**

バグダーディー氏は、シリア国内におけるダーイシュ最後の支配地だったダイル・ザウル県南東部ユーフラテス川東岸の「バーグーズの戦いは終わった」としつつ、「だが、敵に対する消耗戦は長く続く」、「十字軍、そしてその民どもに対するイスラームおよびその民の戦いは長い。今回の戦い、そしてその後も続く」などと再三にわたって戦闘継続への意思を強調した。

そのうえで、「シリアで我々の戦闘員の身に起きたことの報復として、我々は8カ国で92の作戦を実行した」と述べ、そのなかには4月21日のスリランカでの連続自爆テロも含まれると主張した。

また、ビデオの後半部分で、バグダーディー指導者は同席した男たちから『トルコ州』というタイトルの冊子を手にしている。

AFP, April 29, 2019、ANHA, April 29, 2019、AP, April 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 29, 2019、al-Hayat, April 30, 2019、Reuters, April 29, 2019、SANA, April 29, 2019、UPI, April 29, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県で爆破や暗殺に関与していたとされるダーイシュ・メンバー6人を逮捕(2019年4月29日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(4月29日付)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍筋の話として伝えたところによると、シリア民主軍が25日、ジャルズィー村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー6人を拘束した。

6人は、同地での爆破や暗殺に関与していたという。

**

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、26日と28日に、アアザーズ市近郊のカルジャブリーン村とカフルハーシル村で、トルコの支援を受ける国民軍などの反体制武装集団を攻撃し、戦闘員2人を殺害したと発表した。

ANHA(4月29日付)と伝えた。

AFP, April 29, 2019、ANHA, April 29, 2019、AP, April 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 29, 2019、al-Hayat, April 30, 2019、Reuters, April 29, 2019、SANA, April 29, 2019、UPI, April 29, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.