アレッポ市への塩素ガス砲撃の直後、シャーム解放機構は、コーカサスの兵、イッザ軍、フッラース・ディーン機構、トルキスタン・イスラーム党に、フランス人が改良を加えた有毒ガス兵器50発を供与、イドリブ県各所に配備(2018年11月25日)

スプートニク・ニュース(11月25日付)は、24日晩のアレッポ市に対する反体制武装集団(シャーム解放機構)の塩素ガス砲撃の数時間後に、シャーム解放機構が、フランス人専門家によって改良されたロケット弾約50発をイドリブ市やイドリブ県各地の複数拠点に配備したと伝えた。

配備されたロケット弾は、イドリブ市中央刑務所近くの地下に建設された弾薬庫で改良がなされ、弾頭には有毒ガスが装填されているという。

シャーム解放機構はこれらのロケット弾を5回に分けてイドリブ県各所に移送し、うち10発はコーカサスの兵に供与され、県南東部のタッル・スルターン村に配備、10発はイッザ軍に供与され、カフルズィーター市に配備、10発はフッラース・ディーン機構に供与され、ムーリク市に配備、10発はトルキスタン・イスラーム党に供与されたという。

のこる10発の供与先は不明だという。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、Sputnik News, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍はアレッポ市へのシャーム解放機構の塩素ガス攻撃への報復として同地東部一帯を爆撃、シリア軍も砲撃(2018年11月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)複数機がアレッポ市西のラーシディーン地区郊外一帯、ハーン・トゥーマーン村を爆撃、シリア軍もアレッポ市西部郊外、北西部郊外を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)によると、爆撃を行ったのはロシア空軍。

同地への爆撃は、9月17日にロシアとトルコによる非武装地帯設置合意以降初めてで、24日晩のアレッポ市に対するシャーム解放機構の塩素ガス砲撃への報復と見られ、トルコ軍の監視所から約1キロの地点にも及んだという。

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ハマー県では、SANA(11月25日付)によると、シャーム解放機構、イッザ大隊(イッザ軍)などからなる反体制武装集団がムーリク市、ラターミナ町方面からスーラーン町、マサースィナ村一帯に潜入し、シリア軍の拠点を攻撃、シリア軍も応戦し、これを撃退した。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける国民解放戦線報道官は、改めてアレッポ市への塩素ガス砲撃への関与を否定(2018年11月25日)

トルコの庇護を受ける国民解放戦線の報道官を務めるナージー・ムスタファー大尉は報道向け声明を出し、「革命家が塩素ガスを装填した砲弾…でアレッポ市を砲撃したとの犯罪者体制の主張を否定する。関連する国際機関が記録・確認している通り、シリアで塩素ガスを保有しているのは犯罪者体制だけだ」と主張した。

AFP, November 25, 2018、ANHA, November 25, 2018、AP, November 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018、al-Hayat, November 26, 2018、Reuters, November 25, 2018、SANA, November 25, 2018、UPI, November 25, 2018などをもとに作成。

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避難民キャンプの資金を横領したとされる活動家の釈放を求めるデモがイドリブ市内で行われる(2018年11月24日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月24日付)によると、イドリブ市にあるシリア救国内閣が法務省として転用しているビルの前で、バナフサジュ機構のメンバー数十人が、幹部メンバーの釈放を求めて抗議デモを行った。

バナフサジュ機構が家族とともに釈放を求めているのは、アブドゥッラッザーク・アワド氏で、イドリブ県西部のアーイドゥーン雛民キャンプでの支援プロジェクトの資金4万6000ドルを横領したとの容疑で拘束されている。

抗議デモに対して、治安部隊(所属は明示せず)が実弾を発砲し、強制排除した。

一方、県北部のバーティンタ村の農場で、身元不明の遺体4体が発見された。

AFP, November 24, 2018、ANHA, November 24, 2018、AP, November 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2018、al-Hayat, November 25, 2018、Reuters, November 24, 2018、SANA, November 24, 2018、UPI, November 24, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のマンビジュ市で相次いで爆発が発生、マンビジュ軍事評議会の兵士1人が死亡(2018年11月24日)

アレッポ県では、ANHA(11月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるユーフラテス川右岸(西岸)のマンビジュ市のジャズィーラ通りとサラブ地区で相次いで爆発が発生した。

爆発は、ロジャヴァ人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下にあるマンビジュ軍事評議会の軍用車を狙ったもので、兵士2人が負傷した。

ANHA(11月25日付)によると、2人のうちの1人はその後死亡した。

ANHA, November 24,2018

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トルコの庇護を受ける国民軍の参謀委員会は声明を出し、アレッポ県アフリーン市で18日から行われていた「破壊分子や腐敗分子」に対する摘発作戦を完了したと発表した。

AFP, November 24, 2018、ANHA, November 24, 2018、November 25, 2018、AP, November 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2018、al-Hayat, November 25, 2018、Reuters, November 24, 2018、SANA, November 24, 2018、UPI, November 24, 2018などをもとに作成。

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反体制派がイドリブ県ジャルジャナーズ町へのシリア軍の砲撃への報復として、有毒ガスを装填した砲弾でアレッポ市を攻撃、107人が中毒症状を訴え病院に搬送される(2018年11月24日)

アレッポ県では、SANA(11月24日付)によると、「テロ組織」が24日(土曜日)晩、アレッポ市のハーリディーヤ地区、ナイル通り地区、ザフラー協会地区に対して、有毒ガスを装填した砲弾で攻撃を加え、多数の市民が呼吸困難などの症状を訴え、市内の病院に搬送された。

砲撃はイドリブ県ジャルジャナーズ町の学校へのシリア軍の砲撃で、子供4人を含む7人が死亡したことへの報復と見られる。

ラーズィー病院やアレッポ大学病院によると、搬送された市民は、女性、子供、老人など107人で、アレッポ県のズィヤード・ハーッジ・ターハー医療局長は、患者の症状から塩素ガスが攻撃で使用された可能性が高いとの見方を示した。

アレッポ県のフサイン・ディヤーブ県知事は、「テロ組織」が有毒ガスを保有していることが改めて確認されたと述べ、国際社会に対して、市民を守るため責任ある対応をとるよう呼びかけた。

なお、SANAによると、この攻撃に対して、シリア軍は反撃を加え、テロリスト側に甚大な被害を与えたという。

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ANHA(11月24日付)も、アレッポ市の西に位置するマアッラト・アルティーク村とカフルハムラー村に展開する「トルコの配下にある傭兵」(反体制武装集団のこと)による砲撃で、41人が呼吸困難を訴え、うち2人が重態だと報じた。

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反体制派系サイトのオリエント・ニュース(11月24日付)は、反体制派による有毒ガス攻撃が作り話だと反論した。

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同じく反体制派系サイトの「アレッポの門」(11月24日付)も、某医療筋の話として、ラーズィー病院とアレッポ大学病院のいずれにも有毒ガスによると見られる呼吸困難の症状を訴えた患者は搬送されていないと伝えた。

トルコの庇護を受け、イドリブ県で活動を続ける国民解放戦線幹部の1人アブドゥッサラーム・アブドゥッラッザーク氏(ヌールッディーン・ザンキー運動報道官)は、「アレッポの門」に対して、「アサド軍は、塩素ガスでアレッポ市の複数の地区が砲撃されたというウソを広めようとしている」と述べ、攻撃そのものを否定した。

また、アレッポ市内で活動を続けているという「ザフラー協会作戦司令室」なるグループは、オリエント・ニュースに対して、「塩素ガスであれ、化学兵器であれ、犯罪者政権が広めようとしている報道内容を断固否定する…。アサド政権によって繰り返されるこの手のインチキやウソには慣れてしまった」としたうえで、「反体制諸派に対する今後の行為を正当化するために政権が行っている情報戦の一環」と反論した。

 

SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018

SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018
SANA, November 24,2018

AFP, November 24, 2018、ANHA, November 24, 2018、AP, November 24, 2018、Bawwabat Halab, November 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2018、al-Hayat, November 25, 2018、Orient News, November 24, 2018、Reuters, November 24, 2018、SANA, November 24, 2018、UPI, November 24, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県ジャルジャナーズ町をシリア軍が砲撃し7人死亡、トルコの庇護を受ける国民解放戦線は報復を約束(2018年11月24日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月24日付)によると、シリア軍が、ロシア・トルコによる非武装地帯設置合意に違反するかたちで、ジャルジャナーズ町にある学校を砲撃し、子供4人と女性3人の合わせて7人が死亡した。

シリア軍はまた、同町の市街地を砲撃し、建物などに被害が出たという。

al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018
al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018
al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018
al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018
al-Durar al-Shamiya, November 25, 2018

これに対して、反体制武装集団は、報復としてアブー・ダーリー村にあるシリア軍拠点を砲撃した。

また、トルコの庇護を受ける国民解放戦線に所属するヌールッディーン・ザンキー運動のアブドゥッサラーム・アブドゥッラッザーク報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/abdulslamabdul7?lang=ja)を通じて、イドリブ県ジャルジャナーズ町に対するシリア軍の砲撃に対して報復を行うと表明した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月24日付)によると、反体制武装集団が、ジャルジャナーズ町の学校に対するシリア軍の砲撃への報復だとして、アレッポ市西部の軍事アカデミー、ザフラー協会地区にあるシリア軍拠点を砲撃した。

反体制武装集団はまた、ハーディル村にある「イランの民兵」の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(11月24日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、ハラファーヤー市一帯のシリア軍拠点やスーラーン町を攻撃、シリア軍が応戦した。

AFP, November 24, 2018、ANHA, November 24, 2018、AP, November 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2018、al-Hayat, November 25, 2018、Reuters, November 24, 2018、SANA, November 24, 2018、UPI, November 24, 2018などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける国民軍とシリア政府が捕虜交換を行い、それぞれ10人を解放(2018年11月24日)

ドゥラル・シャーミーヤ(11月24日付)は、トルコの庇護を受けて活動する国民軍が、シリア政府との捕虜交換を行ったと伝えた。

同サイトによると、捕虜交換は、アレッポ県バーブ市近郊に位置するシリア政府支配下のターディフ市で行われ、双方が10人の捕虜を解放した。

SANA(11月24日付)も、アレッポ県東部で「タクフィール主義テロ組織」によって拘束されていた人質10人(男性9人と女性1人)が解放されたと伝えた。

SANA, November 24,2018

AFP, November 24, 2018、ANHA, November 24, 2018、AP, November 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2018、al-Hayat, November 25, 2018、Reuters, November 24, 2018、SANA, November 24, 2018、UPI, November 24, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県で反体制メディア活動家2人が覆面をした武装集団によって殺害される(2018年11月23日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、反体制武装集団支配下のカフルナブル市で反体制メディア活動家のラーイド・ファーリス氏とハンムード・ジュナイド氏が乗った車が覆面をした武装集団の襲撃され、2人とも死亡した。

al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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シリア政府支配地域でロジャヴァ支持者の女性たちが「女性に自由を、社会に自由を」と銘打ったデモを実施(2018年11月23日)

ダマスカス県では、ANHA(11月23日付)によると、ドゥンマル区近郊のクルド人居住地域(ゾール・アーヴァー地区)の中心街で、女性に対する暴力撤廃の国際デー(25日)に合わせて、「女性に自由を、社会に自由を」と銘打ったデモが行われ、女性数百人が参加した。

シリア政府支配地域で行われたデモにもかかわらず、参加者は西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)女性防衛隊(YPJ)の旗、「クルド民族旗」などを掲げ、行進を行った。

ANHA, November 23, 2018

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県ハジーン市一帯を爆撃し、住民11人が死亡(2018年11月23日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月23日付)が複数の住民筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合がシャフア村を激しく爆撃し、住民11人(うち女性3人、子供5人)が死亡、数十人が負傷した。

また、ANHA(11月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が前日に引き続き、ハジーン市一帯の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に対して攻撃を加え、シリア民主軍がこれに応戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、ダーイシュは爆弾を積んだ車2台を爆発させるなどして攻撃を行い、シリア民主軍の戦闘員多数が死傷したという。

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構とシリア軍がハマー県北部で交戦(2018年11月23日)

ハマー県では、SANA(11月23日付)によると、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が撃ったロケット弾弾複数発がスーラーン町に着弾し、物的被害が出た。

これに対して、シリア軍は砲撃で反撃した。

シリア軍はまた、ラハーヤー村、マアルカバ村、ジャビーン村、マギール村、ブライディージュ軍事基地一帯に潜入、シリア軍の拠点への攻撃を試みたが、シリア軍がこれを撃退した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、ジャースィム市近郊でオートバイに乗ったシリア軍兵士2人が何者かの発砲を受け、死亡した。

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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米軍はダイル・ザウル県でダーイシュ・ナンバー2のアブー・ザイド氏を逮捕(2018年11月22日)

ダイル・ザウル県では、反体制派系サイトのマスダル通信(11月22日付)によると、米軍が県南東部で特殊作戦を敢行し、アブー・バクル・バグダーディー指導者に次ぐダーイシュ(イスラーム国)のナンバー2と目されるウサーマ・ウワイド・アブー・ザイド氏の拘束に成功した。

特殊作戦は22日午前8時に西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるタイヤーナ村で実行され、隠れ部屋に潜んでいたアブー・ザイド氏を逮捕した。

米軍部隊はまた逮捕時にモバイル約20台、金塊80本を押収した。

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018、Wikala al-Masdar, November 23, 2018などをもとに作成。

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ユーフラテス・ポスト:米主導の有志連合、YPG主体のシリア民主軍、シリア政府、イラク人民動員隊、イラン・イスラーム革命防衛隊の攻撃に曝されるダイル・ザウル県南東部住民の惨状を訴える(2018年11月22日)

反体制派系サイトのユーフラテス・ポスト(11月22日付)は、米主導の有志連合と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が9月に「テロ駆逐の戦い」を開始して以降、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるダイル・ザウル県南東部の住民約5万人が、深刻な危機に苦しんでいると伝えた。

同サイトによると、住民は、有志連合の爆撃、シリア民主軍の砲撃に加えて、イラク人民動員隊、シリア政府、イラン・イスラーム革命防衛隊の攻撃に曝されており、子供、女性、老人を救援するための人道回廊の設置を連日呼びかけているが、国際社会はこの声に何ら対応しようとはしていないという。

また、住民の惨状に対処するため、シリア民主軍とダーイシュが人道回廊の設置をめぐって交渉を試みたが、これも失敗に終わったという。

al-Durar al-Shamiya, November 22, 2018

AFP, November 22, 2018、ANHA, November 22, 2018、AP, November 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2018、Euphrates Post, November 22, 2018、al-Hayat, November 23, 2018、Reuters, November 22, 2018、SANA, November 22, 2018、UPI, November 22, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団は米国によるシリア北部国境での監視所設置に反対(2018年11月22日)

トルコの支援を受ける反体制武装集団の一つムウタスィム旅団のムスタファー・スィージャリー政治局長はツイッターの自身のアカウント(https://twitter.com/mustafasejari)で、ジェームズ・マティス米国防長官がシリア北部国境地帯に沿って監視所を設置すると述べたことを批判した。

スィージャリー政治局長は「米国がシリア・トルコ国境地帯に監視所を展開させるだけでは不充分で、我が人民には理解できない。問題の根本を無視していて、人民の分裂状態を確たるものにしようとしている」と綴った。

AFP, November 22, 2018、ANHA, November 22, 2018、AP, November 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2018、al-Hayat, November 23, 2018、Reuters, November 22, 2018、SANA, November 22, 2018、UPI, November 22, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける武装集団がマンビジュ市北西にあるYPG参加のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の拠点を攻撃(2018年11月22日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会広報センターによると、トルコの支援を受けるいわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室が、マンビジュ市北西のアラブ・ハサン村近郊のマンビジュ軍事評議会の拠点複数カ所に対して中火器で攻撃した。

アラブ・ハサン村は、ロジャヴァ支配地域とトルコ占領地域の境界線に位置し、米国とトルコによる合同パトロールが実施されていることになっている。

ANHA(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 22, 2018、ANHA, November 22, 2018、AP, November 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2018、al-Hayat, November 23, 2018、Reuters, November 22, 2018、SANA, November 22, 2018、UPI, November 22, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ハジーン市一帯でダーイシュとYPG主体のシリア民主軍が交戦(2018年11月22日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(11月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハジーン市一帯の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所を攻撃、シリア民主軍が応戦し、これを撃破した。

AFP, November 22, 2018、ANHA, November 22, 2018、AP, November 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2018、al-Hayat, November 23, 2018、Reuters, November 22, 2018、SANA, November 22, 2018、UPI, November 22, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部でイッザ軍と交戦(2018年11月22日)

ハマー県では、SANA(11月22日付)によると、イッザ大隊(イッザ軍)がタッル・サフル村とジャナービラ村を結ぶ回廊地帯からマギール村、ブライディージュ村一帯に潜入し、シリア軍拠点を攻撃、シリア軍が応戦、これを撃退した。

シリア軍はまた、マサースィナ村一帯の回廊地帯、ラハーヤー村一帯、マアルカバ村一帯を攻撃してきた反体制武装集団に応戦、これを撃退した。

AFP, November 22, 2018、ANHA, November 22, 2018、AP, November 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2018、al-Hayat, November 23, 2018、Reuters, November 22, 2018、SANA, November 22, 2018、UPI, November 22, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県北部にシリア軍が進攻、国民解放戦線がこれを撃退(2018年11月21日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)によると、シリア軍が国民解放戦線の支配下にある県北部のムサイビーン村一帯への進攻を試みたが、国民解放戦線がこれを撃退した。

シリア軍は19日からアレッポ県北部の国民解放戦線支配地域への進攻を試みており、トルコの監視チームは停戦違反を指摘している。

al-Durar al-Shamiya, November 21, 2018

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ダルアー県では、ダルアー殉教者記録局(11月21日付)によると、シリア軍がハーッラ市でシリア政府と和解した元反体制武装集団の司令官10人以上を逮捕した。

逮捕された元司令官らは、シリア北部への逃亡を計画していたという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)によると、シリア軍がムザイリーブ町でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる男性を逮捕しようとして戦闘となり、男性の女児が巻き添えとなり死亡、妻も重傷を負った。

男性は捜査を逃れ逃亡したという。

AFP, November 21, 2018、ANHA, November 21, 2018、AP, November 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2018、al-Hayat, November 22, 2018、Maktab Tawthiq al-Shuhada’ fi Dar’a, November 21, 2018、Reuters, November 21, 2018、SANA, November 21, 2018、UPI, November 21, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団傘下の憲兵隊がジャラーブルス市(アレッポ県)で外出禁止令を発令(2018年11月21日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)傘下の憲兵隊が声明を出し、ジャラーブルス市で外出禁止令を発した。

外出禁止令は、同地の「腐敗した集団の根絶」が目的だという。

al-Durar al-Shamiya, November 21, 2018

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ラッカ県では、ANHA(11月21日付)によると、トルコ国境に面する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のタッル・アブヤド市のトルコ側の通行所で爆発が発生した。

AFP, November 21, 2018、ANHA, November 21, 2018、AP, November 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2018、al-Hayat, November 22, 2018、Reuters, November 21, 2018、SANA, November 21, 2018、UPI, November 21, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県ハジーン市を白リン弾で爆撃(2018年11月21日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月21日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が白リン弾を使用してハジーン市を爆撃し、住民多数が死傷した。

AFP, November 21, 2018、ANHA, November 21, 2018、AP, November 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2018、al-Hayat, November 22, 2018、Reuters, November 21, 2018、SANA, November 21, 2018、UPI, November 21, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍特殊部隊とともにアフリーン市で治安活動を行う国民軍はバーブ市、アアザーズ市、ジャラーブルス市に進軍し、指名手配者を逮捕すると発表(2018年11月20日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月19日付)によると、トルコ軍特殊部隊とともにアフリーン市で治安活動を行う国民軍は声明を出し、アフリーン市に続いて、バーブ市、アアザーズ市、ジャラーブルス市に進軍し、指名手配者を逮捕すると発表した。

同声明によると、ほとんどの指名手配者は投降の意思を示しているという。

al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2018年11月20日)

アレッポ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコの実質占領下にあるマーリア市で活動する反体制武装集団が、タッル・リフアト市一帯地域(シャフバー地区)にあるシャイフ・イーサー村を砲撃し、子供1人を含む2人が負傷した。

また、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のマンビジュ市カジュリー地区の30通りに敷設されていた地雷が爆発した。

ANHA, November 20, 2018

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ハサカ県では、ハーブール(11月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の部隊が、トルコ国境に面するラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で地下トンネルを掘削中、土砂が崩れ、7人が死傷した。

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、al-Khabur, November 20, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県でコーカサスの兵、イッザ軍と交戦(2018年11月20日)

イドリブ県では、SANA(11月20日付)によると、フワイン村とザルズール村を結ぶ回廊地帯に潜入したコーカサスの兵を、シリア軍が撃退、潜入した戦闘員のほとんどを死傷させた。

シリア軍はまた、コーカサスの兵の兵站線を砲撃し、車輌、装備を破壊した。

ハマー県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がジャイサート村一帯に潜入したイッザ大隊(イッザ軍)と交戦、これを撃退した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)によると、また20日には、シリア軍が県南部のアイス村近郊のマクハラ村、ヒルバト・クーサー村への進攻を試みたが、シャーム解放戦線がこれを撃退した。

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、November 21, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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ハサカ県ハーブール市でYPGの武力による支配に反対し、退去を求める抗議デモが発生、YPGは小銃・重火器を使用し強制排除(2018年11月19日)

ハサカ県では、ハーブール(11月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるシャッダーディー市で、人民防衛隊(YPG)の武力に基づく支配に反対し、その退去を求める抗議デモが行われ、数十人が参加した。

これに対して、YPG所轄の諜報機関は小銃や重火器を使用して強制排除を試み、3人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、al-Khabur, November 19, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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シリア・トルコマン評議会は「シリア革命旗」に加えて独自の旗の採用を決定(2018年11月19日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月19日付)によると、トルコの実質占領下にある県北部のラーイー村でシリア・トルコマン評議会の大会が開催され、活動家、武装集団代表、市民社会代表者らが出席、「シリア革命旗」(委任統治領シリアの国旗)と合わせて、トルコマン人の新たな旗を採用することを決定した。

新たな旗は、水色と白の二色の地に赤で三日月と星が描かれている。

al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市で交戦していた国民軍と東部殉教者連合がシャーム軍団の仲介で停戦、東部自由人連合の退去で合意(2018年11月19日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月19日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、トルコの庇護を受ける国民軍と東部自由人連合が交戦した。

戦闘は、トルコ軍特殊部隊が国民軍および同軍参加の憲兵隊とともに、17日からアフリーン市でシュアイタート部族の民兵や東部殉教者連合(東部自由人連合)の排除に向けた作戦を開始するなかで発生していた。

これを受け、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団(国民軍所属)が両者を仲介、シャーム軍団の監督下で東部殉教者連合のメンバーとその家族をジンディールス町に退去させることなどを骨子とする停戦合意が交わされ、戦闘は収束した。

なお、戦闘では、東部殉教者連合のメンバー3人が死亡、住民25人以上が巻き添えとなって負傷した。

なお、トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(11月19日付)によると、トルコ軍特殊部隊のアフリーン市での作戦は、東部殉教者連合がシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と内通していたことを背景としていたと伝えた。

また、ザマーン・ワスル(11月19日付)によると、トルコ軍は国民軍と東部殉教者連合の戦闘発生を承知していなかったという。

al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018

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東部殉教者連合も20日、アフリーン市からの退去を受諾する声明を発表した。

al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、November 20, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018、Yeni Safak, November 19, 2018、Zaman al-Wasl, November 19, 2018などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市で国民軍憲兵隊が本部として転用する学校近くで爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発(2018年11月19日)

アレッポ県では、ANHA(11月19日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市旧市街にあるカラーマ学校近くで爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、5人が負傷した。

カラーマ学校は、トルコの支援を受ける国民軍所轄の憲兵隊の本部として使用している。

アフリーン市では、17日にトルコ軍特殊部隊が国民軍とともにシュアイタート部族の民兵と東部殉教者連合の放逐を目的とする作戦を行っており、双方が交戦状態にあった。

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これに関して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターは、声明を出し、YPGと女性防衛隊(YPJ)が攻撃を実施し、戦闘員3人を殺害、6人を負傷させたと発表した。

ANHA, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、November 20, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍傘下のサナーディード軍が「米国の指示」を受けて解体、PYD傘下の自治防衛部隊に統合(2018年11月18日)

ハーブール(11月18日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加するサナーディード軍が、部隊を解体し、ハサカ県ヤアルビーヤ町の治安を担当する民主統一党(PYD)傘下の「自治防衛部隊」に完全編入されることを決定した。

複数の匿名筋が明らかにしたもので、サナーディード軍の司令官を務めるフマイディー・ダッハーム・ジャルバー氏が先週、カーミシュリー市近郊のタッル・アッルー村で幹部と会合し、この決定を通達したという。

その際、ジャルバー氏はこの決定が「純粋に米国の決定」だとしたうえで、メンバーに支持に従うよう求め、これに応じない場合はメンバーに与えられている身分証の更新を認めないと警告したという。

AFP, November 18, 2018、ANHA, November 18, 2018、AP, November 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 18, 2018、al-Hayat, November 19, 2018、al-Khabur, November 18, 2018、Reuters, November 18, 2018、SANA, November 18, 2018、UPI, November 18, 2018などをもとに作成。

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シリア人権監視団によると、10月以降帰国した難民700人以上を当局が逮捕、200人以上が依然拘束下に(2018年11月18日)

英国で活動する反体制組織のシリア人権監視団は、10月以降にシリアに帰国した難民のうち700人以上が政府当局によって逮捕され、うち200人以上が依然として拘束されていると発表した。

また、シリア人権監視団によると、シリア国内での恣意的逮捕は10月の1ヶ月間だけで488件に昇っているが、うち60%がシリア政府によるもので、そのなかにはシリア政府と反体制武装集団の和解を受けて近隣諸国(レバノン、ヨルダン)から帰国した難民も含まれているという。

ただし、60%(反体制派による恣意的逮捕が40%)との数値は、難民となったシリア人を除く1000万人強の人口のほとんどがシリア政府支配地域内で生活しているという事実を考慮していない。

AFP, November 18, 2018、ANHA, November 18, 2018、AP, November 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 18, 2018、al-Hayat, November 19, 2018、Reuters, November 18, 2018、SANA, November 18, 2018、UPI, November 18, 2018などをもとに作成。

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