シリア軍はシャーム解放機構、国民解放戦線による和解支持者粛清への対抗措置としてイドリブ県、ハマー県、アレッポ県への攻撃を激化(2018年8月10日)

ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、シリア軍は、シャーム解放機構、国民解放戦線がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県で、シリア政府との和解を支持する住民らの摘発への対抗措置として、三県への攻撃を激化させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ラターミナ町、カフルズィーター市、ハスラーヤー村、ザカート村、ジャナービラ村、マアルカバ村、サイヤード村、ウスマーン丘、ハウワーシュ村を砲撃した。

その数は8日以降で165回以上に及んでいるという。

また、ANHA(8月9日付)によると、砲撃はジューリーン村、カフルヌブーダ町、タッル・サフル村一帯にも及んだ。

一方、SANA(8月10日付)によると、シリア軍がイドリブ県との県境一帯で活動を続けるトルキスタン・イスラーム党の拠点に対して攻撃を行った。

攻撃は、タッル・ワースィト村、マンスーラ村、ズィヤーラ町に対して集中的に行われた。

ANHA, August 10, 2018

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はタマーニア町、スカイク丘一帯を40回以上にわたり「樽爆弾」などで爆撃、ANHA(8月9日付)によると、タマーニア町などを砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、爆撃はハーン・シャイフーン市、タッフ村にも行われた。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、シリア軍の攻撃で、住民少なくとも9人が死亡、数十人が負傷したという。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、ロシア軍がアウラム・クブラー町に対して爆撃を行い、住民20人が死亡、数十人が負傷した(シリア人権監視団によると、子供3人を含む14人が死亡)。

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シリア人権監視団(8月12日付)によると、10日のシリア軍の攻撃による死者数は、子供25人を含む41人にのぼったという。

AFP, August 10, 2018、ANHA, August 10, 2018、AP, August 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2018、al-Hayat, August 11, 2018、Reuters, August 10, 2018、SANA, August 10, 2018、UPI, August 10, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュが活動を続けるスワイダー県東部・北東部への展開を続ける(2018年8月10日)

スワイダー県では、SANA(8月10日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および北東部に対する爆撃・砲撃を行い、ザルフ・ダム、ダブア丘、ダビーア地区、イルム地区、サファー地区、カッラーア地区一帯に至る地域に展開した。

SANA, August 10, 2018

AFP, August 10, 2018、ANHA, August 10, 2018、AP, August 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2018、al-Hayat, August 11, 2018、Reuters, August 10, 2018、SANA, August 10, 2018、UPI, August 10, 2018などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構、国民解放戦線はアレッポ県、イドリブ県、ハマー県で、シリア政府との和解を支持する人々の粛清を続ける(2018年8月10日)

アレッポ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(8月10日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊がタワーマ村、サルワ村、ハズラ村近郊の避難民キャンプで、シリア政府との和解を主唱する人々を多数拘束した。

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イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(8月10日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊がアティマ村近郊にある避難民キャンプで、シリア政府との和解を主唱する人々を多数拘束した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、国民解放戦線がシャフシャブー山の村々で、シリア政府との和解を主唱する住民多数を拘束した。

AFP, August 10, 2018、ANHA, August 10, 2018、AP, August 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2018、al-Hayat, August 11, 2018、Reuters, August 10, 2018、SANA, August 10, 2018、UPI, August 10, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, August 10, 2018などをもとに作成。

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反体制武装集団の無人航空機がシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に接近、シリア軍防空部隊がこれを撃破(2018年8月10日)

ロシア国防省は、ラタキア県北部で活動を続ける反体制武装集団の無人航空機2機が、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に接近、シリア軍の防空部隊がこれを撃破した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 10, 2018をもとに作成。

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反体制武装集団の無人航空機がシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に接近、ロシア軍防空部隊がこれを撃破(2018年8月9日)

ロシア国防省は、ラタキア県北部で活動を続ける反体制武装集団の無人航空機が、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に接近、ロシア軍防空部隊がこれを撃破した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 9, 2018をもとに作成。

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スワイダー県東部でダーイシュが拉致した住民の1人が死亡(2018年8月9日)

スワイダー24(8月9日付)は、7月25日にスワイダー県東部でダーイシュ(イスラーム国)に拉致・連行された住民の1人、ザーヒヤ・ジャバーイーさん(65歳)が死亡した、と伝えた。

家族によると、ジャバーイーさんは糖尿病や心臓病を患っていた。

ダーイシュによって処刑されたのか、病状が悪化して死亡したのかは不明。

al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、Suwayda 24, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーンはシリア政府との和解を裏切りと非難、徹底抗戦を呼びかける(2018年8月9日)

アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導するフッラース・ディーンは声明を出し、シリア政府との和解を「解放区を引き渡そうとする卑怯な裏切り行為」、「信仰の弱さの現れ」と非難、「革命の敵」に対して「努力、言葉、隊列を結集」するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018
al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、Basnews, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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トルコの圧力を軽減したい米国の要請に基づいて、シリア政府に支配地域の一部を移譲するため、ロジャヴァとシリアの地方自治省が合同委員会を設置(2018年8月9日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)の幹部で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のメンバーでもあるナスルッディーン・イブラーヒーム氏は、ロジャヴァとシリアの地方自治省が合同委員会を設置したことを明らかにした。

ルダウ・チャンネル(8月9日付)、ハーブール(8月9日付)が伝えた。

バスニュース(8月9日付)によると、合同委員会では治安問題、ラッカ県、ダイル・ザウル県の処遇などについて話し合われる予定で、消息筋によると「PYDは、トルコの圧力を軽減したい米国の要請に基づいて、シリア政府に支配地域の一部を移譲する」という。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、al-Khabur, August 9, 2018、Reuters, August 9, 2018、Rudau, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県ハムダーン村にあるファーティミーユーン旅団の拠点を攻撃(2018年8月9日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(8月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のハムダーン村にあるアフガン人民兵組織ファーティミーユーン旅団の拠点を攻撃し、1人が死亡、2人が負傷した。

またシリア軍兵士4人が捕捉された。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはシリア国内の支配地域の防衛に注力するため、宗教警察(ヒスバ)を解体(2018年8月9日)

シリア人権監視団によると、シリア民主軍と米主導の有志連合の攻撃により、による県東部のダーイシュ支配地域が消滅の危機に晒されているなかで、ダーイシュは同地の防衛に注力するため、ヒスバ(宗教警察)を解体した。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県ミルフ油田にあるYPG主体のシリア民主軍の拠点を攻撃(2018年8月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を襲撃し、1人が死亡、複数人が負傷した。

ダイル・ザウル24(8月9日付)によると、ダーイシュが襲撃したのはミルフ油田にあるシリア民主軍の拠点で、ダーイシュは同油田を奪還したという。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、DeirEzzor 24, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県西部、ハマー県北西部、アレッポ県南部を激しく砲撃、ビラを散布し和解を呼びかける(2018年8月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県西部のビダーマー町一帯を激しく砲撃した。

一方、ANHA(8月9日付)によると、シリア軍ヘリコプターがタフタナーズ市、カファルヤー町、ビンニシュ市にビラを散布し、シリア政府との和解に応じ、シリア軍と協力し、テロ集団の支配を終わらせるよう呼びかけた。

AFP, August 9, 2018
ANHA, August 9, 2018

 

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北西部のアンカーウィー村、カルクール村一帯を激しく砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県南部のハラサ村、ハーン・トゥーマーン村一帯、県北部のフライターン市一帯、アレッポ市西部の科学研究センター一帯を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市西部のナイル通り一帯、ザフラー協会地区を砲撃した。

ANHA(8月9日付)によると、武装集団の砲撃で住民6人が負傷した。

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はスワイダー県東部・北東部でダーイシュ掃討戦を続ける(2018年8月9日)

スワイダー県では、SANA(8月9日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および北東部の砂漠地帯への展開を継続、ダーイシュの拠点に対する爆撃・砲撃を行い、カラーア地区、ザフラト・ラーシド地区、ビイリー・ナイマ地区、サラースィル地区、ビイル・サウト、そしてダマスカス郊外県のサファー丘に至る地域を制圧した。

SANA, August 9, 2018

AFP, August 9, 2018、ANHA, August 9, 2018、AP, August 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2018、al-Hayat, August 10, 2018、Reuters, August 9, 2018、SANA, August 9, 2018、UPI, August 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍がイドリブ県への攻撃準備を進めるなか、国民解放戦線とシャーム解放機構は政府との和解に応じようとする住民95人を拘束(2018年8月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団や活動家らによると、国民解放戦線とシャーム解放機構が、県内各所で大規模摘発を行い、95人以上を拘束した。

国民解放戦線報道官のナージー・ムスタファー大尉によると、大規模摘発は早朝に開始され、マアッラト・ヌウマーン市近郊のタフターヤー村、ラッファ村、ハルバ村などで行われた。

摘発はイドリブ県全体に拡大して行われる予定だという。

「シリア政府と和解しようとしている者が複数いるとの通報」を受けて摘発が行われたという。

摘発に際して、国民解放戦線とシャーム解放機構は空砲を放つなどし、タマーニア町では流れ弾に当たって女児1人が死亡した。

『ハヤート』(8月8日付)が伝えた。

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一方、ロシア軍当事者和解調整センターは声明を出し、シャーム解放機構とシリア解放戦線の戦闘員がイドリブ県およびハマー県内の支配地域で活動する反体制活動家数十人を拘束したと発表、「紛争当事者どうしの和解に向けた努力を頓挫させようとしている」と非難した。

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ハマー県では8月5日、国民解放戦線がガーブ平原各所やシャフシャブー山一帯に設置された検問所で、シリア政府との和解を主張する活動家45人を逮捕している。

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シリア軍がイドリブ県ジスル・シュグール市一帯地域への進攻に備えて部隊を集結させているなか、WHO(世界保健機関)のヘルス・クラスター月報は、イドリブ県でロシア・シリア両軍とシャーム解放機構や国民解放戦線などからなる反体制武装集団の戦闘が激化すれば、25万~70万人が避難を余儀なくされるとする試算を発表した。

『ハヤート』(8月9日付)などによると、イドリブ県には現在250万人が暮らす。

AFP, August 8, 2018、ANHA, August 8, 2018、AP, August 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2018、al-Hayat, August 9, 2018、Reuters, August 8, 2018、SANA, August 8, 2018、UPI, August 8, 2018などをもとに作成。

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YPG総司令官「イドリブでの軍事作戦について明白な計画はない」(2018年8月8日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)のスィーバーン・ハンムー総司令官は、ロシア・シリア両軍によるイドリブ県奪還作戦への参加の是非に関して、『シャルク・アウサト』(8月8日付)に対して「イドリブでの軍事作戦において、我々が提案を行うような明白な計画があるとは思わない」と述べた。

AFP, August 8, 2018、ANHA, August 8, 2018、AP, August 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2018、al-Hayat, August 9, 2018、Reuters, August 8, 2018、SANA, August 8, 2018、al-Sharq al-Awsat, August 8, 2018、UPI, August 8, 2018などをもとに作成。

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東グータ地方から反体制武装集団が退去して以来初めて同地でシリア軍の検問所が攻撃を受ける(2018年8月8日)

ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(8月8日付)によると、東グータ地方のザマルカー町にあるシリア軍の検問所複数カ所が何者かの攻撃を受けた。

攻撃は、東グータ地方から反体制武装集団が退去して以降初めて。

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クナイトラ県では、SANA(8月8日付)によると、戦火を避けて避難していたハミーディーヤ村の住民数約人が帰還した。

また、県当局がバアス市とハミーディーヤ村を結ぶ街道で瓦礫撤去と修復作業を開始した。

 

SANA, August 8, 2018

AFP, August 8, 2018、ANHA, August 8, 2018、AP, August 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2018、al-Hayat, August 9, 2018、Reuters, August 8, 2018、SANA, August 8, 2018、UPI, August 8, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県国境地帯にイラク軍との合同監視所を設置(2018年8月8日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のムスタファー・バーリー広報センター長は、ダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、制圧したダイル・ザウル県の国境地帯に、イラク軍との合同監視所を設置すると述べた。

バーリー広報センター長は声明で「イラク側と国境地帯に監視所を設置するために調整を行っている。これはテロリストが潜入し、イラク・シリア国境を往来するのを阻止するためのものである」と述べた。

『ハヤート』(8月9日付)が伝えた。

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に近い「オリーブの怒り」作戦司令室は声明を出し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡のジンディールス町で7日にシャーム軍団のメンバー1人を逮捕し、処刑したと発表した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるマンビジュ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下で活動するマンビジュ軍事評議会の軍事裁判所が武装集団の攻撃を受け、裁判所の守衛と戦闘になった。

また、マンビジュ市中心に位置するシャイフ・アキール墓地近くで爆弾が爆発した。

一方、ANHA(8月8日付)によると、トルコの実質占領下のバーブ市近郊のハズワーン村の井戸で住民1人が遺体で発見された。

地元消息筋によると、この住民は反体制武装集団に銃殺され、井戸に投げ棄てられたという。

al-Durar al-Shamiya, August 8, 2018

AFP, August 8, 2018、ANHA, August 8, 2018、AP, August 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2018、al-Hayat, August 9, 2018、Reuters, August 8, 2018、SANA, August 8, 2018、UPI, August 8, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はスワイダー県砂漠地帯でダーイシュに対する攻撃を続ける(2018年8月8日)

スワイダー県では、SANA(8月8日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および北東部の砂漠地帯への展開を継続、ダーイシュの拠点に対する爆撃・砲撃を行い、サリーム丘、ズラーキーヤート丘、ビイル・ラスィーイー地区、ビイル・ハルディーヤ地区、アッターフ丘一帯を制圧した。

SANA, August 8, 2018

AFP, August 8, 2018、ANHA, August 8, 2018、AP, August 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2018、al-Hayat, August 9, 2018、Reuters, August 8, 2018、SANA, August 8, 2018、UPI, August 8, 2018などをもとに作成。

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スルターン・ムラード師団と対立していた第51旅団の司令官がトルコの実質占領下のアレッポ県アフリーン郡で遺体で発見(2018年8月7日)

アレッポ県では、ANHA(8月7日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡ジンディールス町近郊で、第51旅団の司令官の1人ウマル・カドルー氏が遺体で発見された。

カドルー氏は何者かによって拉致されており、それがきっかけでバーブ市で第51旅団とスルターン・ムラード師団の対立が激化、武力衝突に発展していた。

AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。

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YPGに近い「オリーブの怒り」作戦司令室はトルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡でシャーム軍団メンバーを殺害(2018年8月7日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に近い「オリーブの怒り」作戦司令室は声明を出し、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡(アレッポ県)のジンディールス町近郊で8月6日に、シャーム軍団のメンバー1人を殺害したと発表した。

ANHA(8月7日付)が伝えた。

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アレッポ県では、ANHA(8月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の実効支配下にあるマンビジュ市で爆発が発生した。

死傷者はなかった。

AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。

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トルコはアル=カーイダと共闘関係にあった元親米のヌールッディーン・ザンキー運動の司令官をアレッポ県アフリーン郡で拘束(2018年8月7日)

アレッポ県では、ANHA(8月7日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡のカフルサフラ村で、トルコ軍が、バラク・オバマ前米政権の支援を受け、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構にも一時合流していたヌールッディーン・ザンキー運動の司令官の1人であるフサイン・バルマジャ氏とそのいとこで憲兵隊の隊員を務めるラーリシュ・アブドゥッラフマーン氏を拘束した。

拘束した理由は不明。

ANHA, August 7, 2018

AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県を爆撃し、ダーイシュ戦闘員28人を殺害(2018年8月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県東部のミルフ油田一帯を爆撃・砲撃し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員少なくとも28人が死亡した。

AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は、シリア政府との関係改善が支配地域の人権団体の活動を阻害しないと明言(2018年8月7日)

クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体のシリア民主評議会は、シリア民主軍支配地域で活動する人権団体の代表とラッカ県アイン・イーサー市で会合を開いた。

会合には、イルハーム・アフマド執行委員会共同議長、アブドゥルカーディル・ムワッハド開発人権問題局共同議長、ズーザーン・アッルーシュ同共同議長が出席した。

アフマド執行委員会共同議長は会合で、7月26日のダマスカスでのシリア政府高官との会合の内容について説明、シリア政府との関係修復が支配地域の人権団体の活動を阻害することはないと明言した。

ANHA(8月7日付)が伝えた。

ANHA, August 7, 2018

AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。

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中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党などがラタキア県北東部のシリア軍拠点を攻撃(2018年8月7日)

ラタキア県では、SANA(8月7日付)によると、シリア軍が県北東部のハヤート村方面に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月7日付)によると、イスラーム山地大隊を名乗る武装集団がトゥルクマン山にあるシリア軍拠点を攻撃した。

また、シリア人権監視団によると、トルキスタン・イスラーム党をはじめとするイスラーム過激派が、同地に侵攻し、シリア軍兵士、親政権民兵少なくとも8人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(8月7日付)によると、シリア軍が県北部のラハーヤー村、ラターミナ町にある反体制武装集団(イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党など)の拠点を砲撃した。

AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はスワイダー県のダーイシュ支配地域への進軍と攻撃を続ける(2018年8月7日)

スワイダー県では、SANA(8月7日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および北東部の砂漠地帯への展開を続けるとともに、ダーイシュの拠点に対する爆撃・砲撃を行った。

攻撃は、ヒルバト・アンバーシー地区東部のカブル・シャイフ・フサイン地区にあるダーイシュの司令拠点などに対して行われ、同拠点に対する爆撃では、戦闘員70人以上を殲滅したという。

一連の攻撃で、シリア軍は、タムゥーナ地区、ハーウィヤト・アブド地区、ラフフ丘、ズバイリーヤート地区、ルスーム・マナーティール地区、シャーム丘、ジャムラ峰などを制圧した。

また、フスン地区、カラーア地区などでダーイシュと交戦した。

SANA, August 7, 2018

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クナイトラ県では、SANA(8月7日付)によると、シリア軍工兵部隊による爆発物撤去完了を受け、に戦火を避けて避難していた住民がジュバーター・ハシャブ村、タルジャナ村、ウーファーニヤー村、アイン・バイダ村への帰宅を開始した。

AFP, August 7, 2018、ANHA, August 7, 2018、AP, August 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2018、al-Hayat, August 8, 2018、Reuters, August 7, 2018、SANA, August 7, 2018、UPI, August 7, 2018などをもとに作成。

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反体制派系サイトは東グータ地方の若者約350人が当局に免罪を拒否される一方で、トルコの実質占領地域から帰還した住民多数が逮捕されていると伝える(2018年8月6日)

反体制派系のザマーン・ワスル(8月6日付)は、複数の消息筋の話として、ダマスカス郊外県東グータ地方で4日、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県)に退去せずにシリア政府との和解に応じた若者約350人が免罪を拒否されたと伝えた。

ザマーン・ワスルはまた、シリア北部に一旦退去した後、トルコの実質占領下にある同地での生活に満足できず、シリア政府の支配下に復帰した東グータ地方に帰還した住民多数(女性や子供も含む)が当局によって逮捕されていると伝えたが、真偽は定かではない。

同消息筋によると、免罪の拒否は、彼らを徴兵するためだという。

Zaman al-Wasl, August 6, 2018

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018、Zaman al-Wasl, August 6, 2018などをもとに作成。

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反体制派系サイトは治安当局がダイル・ザウル県出身者6万人以上からなる指名手配者リストを作成したと伝える(2018年8月6日)

反体制派系のユーフラテス・ポスト(8月6日付)は、複数の地元消息筋の話として、シリアの治安当局が、ダイル・ザウル県出身者6万人以上からなる指名手配者リストを作成したと伝えた。

リストには女性も含まれており、ブーカマール市、マヤーディーン市に政治治安部、軍事情報局、空軍情報部、総合情報部が支部を復活させ、同地一帯での活動を再開したのを受けて作成・回付されたという。

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、Euphrates Post, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部を激しく砲撃(2018年8月6日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月6日付)によると、シリア軍がザイズーン村など県北部および県北西部を激しく砲撃し、住民約6,500人がトルコ国境方面への避難を余儀なくされた。

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は、和解に応じた「自由シリア軍」諸派とともに、スワイダー県東部のダーイシュ支配地域への攻撃を本格化(2018年8月6日)

スワイダー県では、SANA(8月6日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部および県北東部の砂漠地帯方面に通じるすべての街道一帯への展開を強化するとともに、ダーイシュに対する爆撃・砲撃を激化させた。

スワイダー24(8月6日付)によると、戦闘には、シリア軍第1師団、第10師団、第15師団のほか、ドゥルーズ派の民兵「カラーマの男たち」、バアス大隊などの親政権民兵、そしてスンナ青年旅団などダルアー県でシリア政府との和解に応じた反体制武装集団約100人、砂漠特殊任務旅団などダマスカス郊外県東カラムーン地方で和解に応じた自由シリア軍諸派の戦闘員約100人も参加しているという。

Zaman al-Wasl, August 6, 2018

爆撃は、ワアル地区、カラーア地区、ハティーブ農場、スナイム・ガラズ地区一帯、ディヤーサ地区、ヒルバト・フスン地区、ラズィーン丘などに対して重点的に行われた。

シリア人権監視団によると、シリア軍はスィブキー村東方の拠点2カ所を制圧した。

SANA, August 6, 2018

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ダルアー県では、SANA(8月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配から解放されたクーヤ村、サフム・ジャウラーン村で、撤去されていなかった地雷や爆発物が爆発し、住民4人が死亡、15人が負傷した。

AFP, August 6, 2018、ANHA, August 6, 2018、AP, August 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2018、al-Hayat, August 7, 2018、Reuters, August 6, 2018、SANA, August 6, 2018、Suwayda 24, August 6, 2018、UPI, August 6, 2018などをもとに作成。

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北朝鮮専門家と親交があり、イラン製ミサイルの開発に携わっていたミスヤーフ科学研究センター所長が暗殺される(2018年8月5日)

ハマー県では、『ワタン』(8月5日付)によると、ミスヤーフ市の科学研究センターのアズィーズ・イスビル所長が乗った車に仕掛けられていた爆弾がラブウー村近郊で爆発し、イスビル所長が死亡した。

al-Durar al-Shamiya, August 5, 2018

同紙はイスラエルが関与した可能性が高いと指摘したが、アブー・アマーラ特殊任務中隊が声明を出し、暗殺に関与したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, August 5, 2018

ドゥラル・シャーミーヤ(8月5日付)によると、イスビル氏は、アサド大統領の信頼が厚く、北朝鮮の専門家とも親交があり、ヒズブッラーの武器庫建設や、イラン製のファーティフ・ロケットの開発などにあたっていたという。

AFP, August 5, 2018、ANHA, August 5, 2018、AP, August 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2018、al-Hayat, August 6, 2018、Reuters, August 5, 2018、SANA, August 5, 2018、UPI, August 5, 2018、al-Watan, August 5, 2018などをもとに作成。

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