シリア反体制勢力の動き(2014年5月15日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(5月15日付)によると、ダイル・ザウル市内で活動する33の反体制武装集団が、市内での戦闘を禁止する合意を結んだ。

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月14日追記)

ハサカ県では、ARA News(5月15日付)によると、シリア・クルディスタン民主党幹部のバッシャール・アミーン氏がハサカ市で西クルディスタン移行期民政局アサーイシュに拘束され、イラク・クルディスタン地域に追放された。

ARA News, May 14, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月14日)

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣首班はトルコのガズィアンテップ市でマーティン・リデゴー外務大臣と会談した。

Kull-na Shuraka', May 14, 2014
Kull-na Shuraka’, May 14, 2014

会談に合わせ、両氏は、「自由アレッポ警察」の発足を発表、デンマークの支援のもとにアレッポ市での警察活動を開始したことを明らかにした。

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シリア人権監視団は、2014年に入ってシリア国内の治安機関や軍の拘置所での死亡者数が847人に達していると発表した。

この数値は、拷問で死亡、ないしは戦場で処刑したとされる犠牲者の遺族からの情報に基づくものだ、犠牲者のなかには子供15人、女性6人が含まれているという。

またこれ以外に1万8,000人以上の行方不明者が、シリア国内の拘置所で拘束されていると思われるという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「数ヶ月におよぶ戦闘の末、革命家たちは、シリア北部のほぼ全域でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を殲滅した」と主張する一方、「ダーイシュのメンバーとシリア政府にはつながりがある」と断じ、15日にロンドンで開催される「シリアの友連絡グループ」参加各国に対して、「自由シリア軍へのさらなる支援」を要請した。

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シリア人権監視団によると、ハマー県では、複数の反体制武装集団が、同県西北部解放のため「ファトフ・ミン・アッラー作戦司令室」を結成した。

AFP, May 14, 2014、AP, May 14, 2014、ARA News, May 14, 2014、Champress, May 14, 2014、al-Hayat, May 15, 2014、Kull-na Shuraka’, May 14, 2014、al-Mada Press, May 14, 2014、Naharnet, May 14, 2014、NNA, May 14, 2014、Reuters, May 14, 2014、SANA, May 14, 2014、UPI, May 14, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月13日追記)

『ハヤート』(5月15日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行がホワイトハウスでバラク・オバマ米大統領、スーザン・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官らと会談したと報じた。

『ハヤート』は5月14日付の段階では、ライス補佐官が一行に対応したと報じていた。

Kull-na Shuraka', May 14, 2014
Kull-na Shuraka’, May 14, 2014

連立のナジーブ・ガドバーン氏(在米)によると、会談は2時間におよび、連立筋によると会合の「雰囲気は良好で、会談は実り多かった」という。

ガドバーン氏によると、オバマ大統領はアサド政権が正統性を失っていることを改めて確認する一方、「自由シリア軍への武器供与案をこれまで以上に受け入れた」と述べた。

だが、米国による武器供与の是非、そして詳細についてはコメントしなかった。

ホワイトハウスも声明で、「アサド大統領が正統性を失い、シリアの未来に彼の居場所はない」ことをオバマ大統領が会談で確認したとしたうえで、シリア政府と反体制勢力の双方に政治的解決と移行期に向けた義務を履行するよう求めた、と発表した。

連立一行は、ジャルバー議長、ガドバーン氏のほか、自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長、ミシェル・キールー氏、サラーフ・ダルウィーシュ氏、アナス・アブダ氏からなっていた。

al-Hayat, May 15, 2014、Kull-na Shuraka’, May 14, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月13日)

ダルアー県などシリア南部で活動するとされる自由シリア軍所属の武装集団60団体が「自由シリア軍南部戦線」の名で共同声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線によるシリア南部戦線アフマド・ファフド・ニウマ大佐らの逮捕に対抗し、彼らが釈放されるまで、ヌスラ戦線の軍事作戦に参加せず、いかなる協力も行わないと宣言した。

ニウマ大佐らは5月5日に逮捕され、その後無罪放免となったと報じられたが、今なお拘束されているという。

自由シリア軍南部戦線はまた、首都ダマスカスとヨルダン国境の間に位置する一帯(ハウラーン地方)における統一シャリーア委員会を唯一の司法機関とし、同委員会の令状なく「自由シリア軍」戦闘員を尋問、逮捕することを禁じると決定した。

共同声明に署名した武装集団は以下の通り:

1. シリア南部革命家戦線
2. シリア革命家戦線
3. ヤルムーク師団
4. ハムザ師団
5. 3月18日師団
6. 第1コマンド師団
7. 第24歩兵師団
8. ファッルージャ・ハウラーン旅団
9. ムウタスィム・ビッラー旅団
10. アームード・ハウラーン旅団
11. シャバーブ・スンナ旅団
12. スンナの獅子の盾旅団
13. ムハージリーン・ワ・アンサール軍
14. 自由殉教者旅団
15. 殉教者マンスール・ハリーリー旅団
16. ジスル・ハウラーン旅団
17. ハウラーン大隊統合旅団
18. 殉教者アフマド・ハラフ旅団
19. タバールク・ラフマーン旅団
20. ミーザーン旅団
21. ハウラーンの鷹旅団
22. サラーフッディーン旅団
23. 第一騎兵連隊
24. 第二騎兵連隊
25. 二大聖地旅団
26. ムウタッズ・ビッラー旅団
27. ヒムス・ワリード旅団
28. イスラーム暁旅団
29. ハウラーン外国人旅団
30. ジャイドゥール旅団
31. アバービール・ハウラーン旅団
32. ヤルムーク殉教者旅団
33. カラーマ旅団
34. 特殊部隊旅団
35. ウルーバ旅団
36. ナワー自由人旅団
37. ウサーマ・ブン・ザイド旅団
38. ハウラーン嵐旅団
39. 殉教者ラーイド・ミスリー旅団
40. 機甲連隊
41. バドル・ハウラーン旅団
42. イッズ・ブン・アブドゥッサラーム旅団
43. イスラームの獅子旅団
44. 西部郊外鷲旅団
45. ハビーブ・ムハンマド旅団
46. 南部嵐旅団
47. サービリーン旅団
48. ウマル・ムフタール旅団
49. ラジャーの盾旅団
50. ハック旅団
51. 輝けるメディナ旅団
52. シャーム解放師団
53. ダマスカス殉教者旅団
54. 祖国の盾旅団
55. サイフッラー・マスルール旅団
56. フルサーン・ハック旅団
57. ガブガーブ殉教者旅団
58. ヤルムーク自由人旅団
59. アッバース旅団
60. 南部戦線で活動する全部隊

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米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行は、バラク・オバマ米大統領と会談するためにホワイトハウスを訪問した。

しかし、オバマ大統領との会談は実現せず、スーザン・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官が対応した。

『ハヤート』(5月14日付)によると、会談でジャルバー議長は、反体制勢力の統合をライス補佐官に誓約したという。

ジャルバー議長ら一行はホワイトハウス訪問をもって米国訪問の全日程を終え、シリアの友連絡グループ会合に出席するため英国のロンドンに向かって発った。

AFP, May 13, 2014、AP, May 13, 2014、ARA News, May 13, 2014、Champress, May 13, 2014、al-Hayat, May 14, 2014、Kull-na Shuraka’, May 13, 2014、al-Mada Press, May 13, 2014、Naharnet, May 13, 2014、NNA, May 13, 2014、Reuters, May 13, 2014、SANA, May 13, 2014、UPI, May 13, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月12日追記)

ラジオ・ロザナ(5月13日付)によると、国内で反体制活動を続けるズハイル・ガンヌース氏、マイス・クライディー氏、バースィル・クワイフィー氏、ハーリド・ナースィル氏、ヤースィル・カリーム氏、バッシャール・ヌーリー氏らがダマスカス県ウマイヤ・ホテルで会合を開き、新たな反体制組織「国民行動救済戦線」を発足した。

SANA(5月12日付)によると、戦線は「みなのためのシリア」をスローガンとし、結成会合では、時期内閣が行うべき政策、汚職撲滅策、選挙制度、国会改編、社会におけるコミュニケーションの活性化などが審議された。

Kull-na Shuraka’, May 13, 2014、Radio Rozana, May 13, 2014、SANA, May 12, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月12日)

シャームの民のヌスラ戦線の福祉総局は声明を出し、6日から続けられているアレッポ市西部(シリア政府支配地域)への水道供給遮断に関して、「政府軍戦闘機による主要道路への再三にわたる空爆で、道路の地下に設置されている水道が寸断され…。必要な修復作業が完了するまで、主戦を閉鎖した」ためだと弁明した。

Kull-na Shuraka', May 12, 2014
Kull-na Shuraka’, May 12, 2014

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米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行は、国防総省を訪れ、マイケル・シーハン次官補、マイケル・ランプキン次官補代理と会談した。

『ハヤート』(5月13日付)によると、会談で連立側は、自由シリア軍参謀委員会への「高性能兵器」の供与を懇願したが、米国側は「高性能兵器供与の誓約は行わず、意見交換の大部分はアル=カーイダとつながりのある過激派との戦いに裂かれた」という。

ジャルバー議長ら一行はまた、ダイアン・ファインスタイン上院情報特別委員会委員長(民主党)、マルコ・ルビオ上院議員(共和党)、ディック・ダービン上院議員(民主党)、ミッチ・マコーネル下院議員と会談し、米国の軍事支援などの可否について協議したという。

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米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、バラク・オバマ米大統領との会談に先立ってアラビーヤ(5月12日付)のインタビューに応じ、「反体制勢力は、体制でもない、過激派でもない第三の道だ」としたうえで、米国との戦略的関係強化を主唱、欧米諸国による「解放区」への飛行禁止空域設定を懇願した。

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ARA News(5月12日付)は、ジャムシード・ウマルを名乗る活動家の情報として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がマンビジュ市民に対して電力使用税を新たに課したと報じた。

この電力使用税は、居住用住宅に対しては一部屋あたり100シリア・ポンド、商店については1,000~3,000シリア・ポンドの納付を求めるものだという。

AFP, May 12, 2014、Alarabia, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月11日追記2)

クッルナー・シュラカー(5月13日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣はトルコのガズィアンテップ市で閣議を開き、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が攻勢を続けるダイル・ザウル県に100万米ドルの緊急支援を行うことを了承した。

また閣議では、ヒムス市旧市街から退去した「英雄的戦闘員」に対して、1人あたり200ドル、総額で25万ドルの慰労金を支給すること、アレッポ県への50万ドルの支援、ハマー県西部への40万ドルの支援、クナイトラ県への30万ドルの支援を行うことなどを承認した。

Kull-na Shuraka’, May 13, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月11日追記)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のアブー・ムハンマド・アドナーニー報道官は音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=Va0xQt-p768)を出し、アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー氏に対して、「過ちを認め」、シャームの民のヌスラ戦線の忠誠を拒むよう迫るとともに、シリアからの撤退を拒否した。

アドナーニー報道官はザワーヒリー氏に対し「あなたとあなたのアル=カーイダを二つの選択肢の前に置いている。過ちを続け…、世界のムジャーヒディーンの離反と対立を続けるか、自らの過ちを認め、正すかだ」としたうえで、「我々はあなたに改めて手を差し伸べ、もっとも義しきサラフのもっとも義しき末裔となそう。ウサーマ(・ビン・ラーディン)師はムジャーヒディーンを一つの言葉でまとめた。あなたはそれを完全に引き裂いた」と非難した。

そのうえでアドナーニー師は、ヌスラ戦線を「裏切り者」と評したうえで、ザワーヒリー師に対し「まずは過ちを撤回し…、裏切り者の忠誠を退けるよう呼びかける」と述べ、「我々にシャームからの撤退を唱導していることに関して、改めて言いたい。イスラーム法、知性、そして現状を踏まえると、これはほぼ不可能な命令だ…。アッラーの法のもとにムジャーヒディーンが治める地から撤退し…、(シリア革命反体制勢力国民)連立、裏切り者の(ヌスラ)戦線とその盗人どもにこれを明け渡すことにアル=カーイダが甘んじたとしても…、我らが主、そして我らが宗教はそうなることを拒むだろう」と付言した。

一方、アドナーニー報道官は、イラン、サウジアラビアといった諸外国に対しては先人の忠告や指示に従い行わない、との姿勢を明示した。

ARA News, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月10日追記)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のシャリーア委員会は声明を出し、アレッポ県内の支配地域の「啓典の民」の富裕層に対してジズヤを科す決定を下したと発表した。

ARA News(5月11日付)が伝えた。

ARA News, May 11, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月10日)

シリア人権監視団は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が10日、ダイル・ザウル県西部ほぼ全域をシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線などとの交戦の末に制圧した、と発表した。

同監視団によると、ダイル・ザウル県西部での一連の戦闘で、ダーイシュのカザフスタン人司令官1人を含む7人が死亡する一方、ヌスラ戦線、イスラーム戦線側も12人が死亡、10日間にわたる双方の死者総数は230人以上に達したという。

AFP, May 10, 2014、AP, May 10, 2014、ARA News, May 10, 2014、Champress, May 10, 2014、al-Hayat, May 11, 2014、Iraqinews.com, May 10, 2014、Kull-na Shuraka’, May 10, 2014、Naharnet, May 10, 2014、NNA, May 10, 2014、Reuters, May 10, 2014、SANA, May 10, 2014、UPI, May 10, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月9日)

アラビーヤ・チャンネル(5月9日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、アラブ諸国および西欧諸国のイスラーム教徒女性を戦闘員と結婚させるために「勧誘」し、拉致する事件が相次いでいると報じた。

Kull-na Shuraka', May 9, 2014
Kull-na Shuraka’, May 9, 2014
Kull-na Shuraka', May 9, 2014
Kull-na Shuraka’, May 9, 2014

同チャンネルはまた、ダーイシュにリクルートされたと思われる18歳以下の子供たちの写真を公開した。

写真はアレッポ県バーブ市で撮影されたものだという。

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クッルナー・シュラカー(5月9日付)は、ハサカ県カーミシュリー市のメソポタミア・アカデミーで西クルディスタン移行期民政局に参加する民主統一党などの政党、団体が大会を開き、愛国的反体制勢力統合とシリア危機の民主的解決を求めるイニシアチブを採択した、と報じた。

このイニシアチブにおいて、参加者は、民主的多元的分権的なシリアの樹立、クルド問題などエスニック集団をめぐる問題への保障を憲法で明記したかたちでの紛争の民主的解決をめざすことを確認するとともに、この目標をすべての愛国的反体制勢力に示し、国民和解案策定委員会の設置、国民和解大会の開催などを呼びかけた。

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ARA News(5月9日付)によると、イラク・クルディスタン地域政府でのシリア・クルディスタン民主党結党(4月)を受け、同党に参加・解党したシリア・クルド・アーザーディー党ムスタファー・ウースー派の元メンバーらが「暫定指導委員会」を設置し、シリア・クルディスタン民主党から事実上離反した。

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米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行は、アダム・スミス下院軍事委員会委員(民主党)、カール・レビン上院軍事委員会委員長(民主党)、アダム・キンジンガー下院軍事委員会委員(共和党)ら、上下両院軍医委員会委員と会談した。

複数の連立筋によると、会談で連立側は、「解放区」防衛、民間人保護、シリア空軍迎撃のための高性能兵器の供与を求める一方、上下両院軍医委員会委員らと「シリアにおけるテロとの戦いのための戦略的協力関係」の構築について協議したという。

また自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長は会談で、対空ミサイルの供与を求め、議員らに対して、自由シリア軍の高性能兵器がアル=カーイダの手に渡ることはないと説得しようとしたという。

AFP, May 9, 2014、Alarabia, May 9, 2014、AP, May 9, 2014、ARA News, May 9, 2014、Champress, May 9, 2014、al-Hayat, May 10, 2014、Iraqinews.com, May 9, 2014、Kull-na Shuraka’, May 9, 2014、Naharnet, May 9, 2014、NNA, May 9, 2014、Reuters, May 9, 2014、SANA, May 9, 2014、UPI, May 9, 2014などをもとに作成。

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最新論考「アル=カーイダ系武装組織の抗争の「場」と化したシリア」(nonfiction J)

高岡豊「アル=カーイダ系武装組織の抗争の「場」と化したシリア」
http://nonfiction.jp/%e5%9b%bd%e9%9a%9b/12023

nonfiction J、 2014年5月8日
2010年から2012年にかけて起きた「アラブの春」。中東地域における民主化の波として国内メディアでも大きく報道された。しかし、実際には、「アラブの春」以降の現状は混とんとしている。特に内戦が泥沼化しているシリアについて、メディアからその情勢は十分に伝わってこない。そこで、中東調査会研究員としてシリア情勢をウオッチしている高岡豊氏にシリアを取り巻く状況を読み解いてもらった。・・・

シリア反体制勢力の動き(2014年5月8日)

ジハード・フィー・サビール・アッラー旅団が声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によるラッカ市でのSNN特派員(ムウタッズ・ビッラー・イスマーイール氏)処刑(5日)に関して、報復を行うと宣言した。

ARA News(5月8日付)が伝えた。

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米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行は、ワシントンDCで、ウェンディー・シャーマン国務省政務担当次官、ジョン・マケイン上院議員(共和党)、カール・レヴィン上院議員(民主党)、ステニー・ホイヤー下院議員(民主党)、エリック・カントゥール下院議員(共和党)らと相次いで会談した。

連立メンバーのムンズィル・アークビーク氏によると、会談において、ジャルバー議長らはシャーマン次官から「我々はあなた方とともにある。我々はあなた方を支援したい。我々は、シリアの未来がアサドではなく、シリア国民の手にあるということを知っている」との言葉を受けたという。

またジャルバー議長らと会談した上下両院議員は、自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長との意見交換を争うように求めてきた、という。

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その後、のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行は、ジョン・ケリー国務長官と会談した。

『ハヤート』(5月10日付)が伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ首班を団長とする移行期政府使節団がカタールを訪問した。

使節団には、トゥウマ首班のほか、イブラーヒーム・ミールー財務経済大臣らが参加し、両者の協力関係について協議した。

ARA News(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2014、AP, May 8, 2014、ARA News, May 8, 2014、Champress, May 8, 2014、al-Hayat, May 9, 2014、May 10, 2014、Iraqinews.com, May 8, 2014、Kull-na Shuraka’, May 8, 2014、Naharnet, May 8, 2014、NNA, May 8, 2014、Reuters, May 8, 2014、SANA, May 8, 2014、UPI, May 8, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月7日)

米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長はUSIPで講演を行った。

講演のなかでジャルバー議長は、シリアの紛争が「シリア国民の能力を越えた」としたうえで、「アサド政権は、国民にスカッド、化学兵器、樽爆弾、拷問房を使用する北朝鮮に近い」と批判した。

また訪米の目的が「米国世論に我々が抱える問題を理解してもらう」ことにあるとしたうえで、「我々はテロリストでも傭兵でもない」と訴えた。

そして「ジュネーブ会議頓挫後の政治的解決を再生」するべきだと強調、そのために「現地のパワー・バランスを変えるための抑止的・効果的な兵器が欲しい」と訴えた。

「自由シリア軍」の活動については、アル=カーイダの系譜を汲む「ダーイシュ(イラク・シャーム・イスラーム国)というガンと戦っている」と主張する一方、「アサド政権はダーイシュと協力しており、米国民はアサド政権がアル=カーイダをイラクに輸出してきたことを知っているはずだ」と断じた。

ジャルバー議長はさらに「アル=カーイダのテロに加えて、ヒズブッラーという名のテロ集団がおり、イランによって支援され、シリア人を殺戮している」としたうえで、アサド政権が「ベイルート空港とイラク領空を経由し、イランから武器を受け取っている」と非難した。

他方、ダーイシュと同じくアル=カーイダの系譜を汲むシャームの民のヌスラ戦線については、「アル=カーイダの思想を拒否し、承認しない」としつつ、「ダーイシュはアサド政権と戦っていないが、ヌスラは戦っている」と付言した。

6月3日に投票が予定されている大統領選挙に関しては「今後数年間も殺戮のライセンスをアサドに与えることになる」と述べ、拒否の姿勢を示した。

AFP, May 7, 2014、AP, May 7, 2014、ARA News, May 7, 2014、Champress, May 7, 2014、al-Hayat, May 8, 2014、Iraqinews.com, May 7, 2014、Kull-na Shuraka’, May 7, 2014、Naharnet, May 7, 2014、NNA, May 7, 2014、Reuters, May 7, 2014、SANA, May 7, 2014、UPI, May 7, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月6日追記)

ダルアー県東部地区シャリーア執行委員会は、シャームの民のヌスラ戦線によって逮捕され、公判で無罪放免となったシリア南部戦線のアフマド・ファフド・ニウマ大佐の証言ビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=U6VW3tCu2uc)を公開したと発表した。

Youtube, May 6, 2014
Youtube, May 6, 2014

証言ビデオのなかで、ニウマ大佐は、ダルアー県ヒルバト・ガザーラ町を政府軍に明け渡したとの容疑に関して、ヤルムーク旅団(自由シリア軍)のバッシャール・ズウビー氏やヤースィル・アッブード氏がシャームの民のヌスラ戦線とともに、同市の攻防戦に参加した際、ニウマ大佐に対して兵站支援を要請、ニウマ大佐がこれを拒否すると、ズウビー氏に「出て行け。あとは私がやる」と告げられ、ヤルムーク旅団などに代わって同市から撤退したと主張した。

ヤルムーク旅団などへの兵站支援を拒否した理由に関して、ニウマ大佐は、「支援国がイスラーム主義者の計画の成功を望んでおらず、現地にイスラーム勢力がいることを望んでいない」からだと述べているという。

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ARA News(5月6日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)アサーイシュが、ハサカ県カーミシュリー市内の各所に広告を貼り、市民にアサーイシュの治安維持活動への協力を求めていると報じ、その写真を掲載した。

ARA News, May 6, 2014
ARA News, May 6, 2014
ARA News, May 6, 2014
ARA News, May 6, 2014
ARA News, May 6, 2014
ARA News, May 6, 2014
ARA News, May 6, 2014
ARA News, May 6, 2014

 

ARA News, May 6, 2014、al-Hayat, May 8, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月6日)

クッルナー・シュラカー(5月6日付)は、5月5日の「自由シリア軍」のドゥーマー市の司令官アドナーン・ハビーヤ氏暗殺に関して、親政権の民兵「カーディシュ」がフェイスブックを通じて犯行声明を出した、と報じた。

「カーディシュ」(قادش)は「治安人民支援部隊」(قوات الأمن والدعم الشعبي)の略。

AFP, May 6, 2014、AP, May 6, 2014、ARA News, May 6, 2014、Champress, May 6, 2014、al-Hayat, May 7, 2014、Iraqinews.com, May 6, 2014、Kull-na Shuraka’, May 6, 2014、Naharnet, May 6, 2014、NNA, May 6, 2014、Reuters, May 6, 2014、SANA, May 6, 2014、UPI, May 6, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月6日)

6月3日に投票が予定されている大統領選挙に立候補を届け出ていたというムハンマド・ハサン・カナアーン大佐を名乗る人物が、ダルアー県で活動すると思われる反体制武装集団がアップしたビデオ映像(http://www.youtube.com/watch?v=jwGurNWdqI4)を通じて、立候補に至る経緯を証言した。

このビデオ映像はユーチューブを通じて公開され、冒頭、軍服を着た3人が登場、うち1人が「タバールク・ラフマーン旅団がシリア・アラブ大統領立候補者の一人を逮捕した」と述べ、カナアーン大佐を名乗る人物に証言を求めた。

カナアーン大佐を名乗る人物は、自身の氏名、階級を述べたうえで、ダマスカス・ダルアー国際幹線道路で「自由シリア軍」のパトロール隊に逮捕されたと明らし、「脅迫され、立候補を強要された」と証言した

カナアーン大佐は、最高憲法裁判所に立候補届を提出した24人の立候補者のなかには含まれていない。

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シリア民族社会党インティファーダ派党首のアリー・ハイダル国民和解問題担当国務大臣はダマスカスで記者会見を開き、6月3日に投票が予定されている大統領選挙に関して、「立候補者を精査した結果、党はアサド大統領を支持する(ことを決定した)…。アサド大統領の立候補はシリア国民としての義務、そして権利であり、いかなる外国勢力も、誰に立候補の資格があり、誰にないのかといったことに介入することは許されない」と述べた。

そのうえで、ハイダル国務大臣は「大統領信任投票をめぐる立場をめぐる相違、さらにはこの問題をめぐる解釈の違い」ゆえ、変革解放人民戦線からの脱退を宣言した。

SANA(5月6日付)が伝えた。

なお、シリア民族社会党インティファーダ派が属していた与党連合の一つである変革解放人民戦線からは、人民意思党(カドリー・ジャミール前経済問題担当副首相、現在モスクワで事実上亡命生活)メンバーを「自称」するマーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員(無所属)が立候補を表明していた。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、殉教者記念日およびアラブ報道記念日に合わせて、戦死者および取材中に死亡した記者の遺族を招き、慰霊祝典を行った。

祝典でズウビー情報大臣は、6月3日に投票が予定されている大統領選挙について触れ、「大統領選挙はシリア国内で憲法に基づき行われる愛国的な選挙であり、シリア国境の外にいる誰にも関係がない。外国の誰かがこの問題、ないしは純粋に国内的国民的な問題に介入することは受け入れられない」と述べた。

慰霊祝典には、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官、ヒラール・ヒラール・バアス党シリア地域指導部副書記長、イリヤース・ムラード記者連合総裁らも参列した。

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クッルナー・シュラカー(5月6日付)は、ハサカ県カーミシュリー市で、国民和解委員会が住民にゴミ袋、掃除用具などを無料で配給し、6月3日に投票が予定されている大統領選挙でアサド大統領を支持するよう求めていると報じた。

AFP, May 6, 2014、AP, May 6, 2014、ARA News, May 6, 2014、Champress, May 6, 2014、al-Hayat, May 7, 2014、Iraqinews.com, May 6, 2014、Kull-na Shuraka’, May 6, 2014、Naharnet, May 6, 2014、NNA, May 6, 2014、Reuters, May 6, 2014、SANA, May 6, 2014、UPI, May 6, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月5日)

ハウラーン地方東部シャリーア委員会は声明を出し、3日にシャームの民のヌスラ戦線が拘束した南部シリア南部戦線司令官のアフマド・ファフド・ニウマ大佐への公判を終え、同大佐を無罪放免としたと発表した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、ジュネーブ合意(2012年)に基づく政治的解決に向けた活動のありようについて協議するため、対話会合をカイロで開催し、すべての反体制勢力に同会合に出席するよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長を団長とする使節団が米国ワシントンDCを訪問し、ダニエル・ルビンスタイン米シリア担当特使と会談した。

使節団には、自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長も同行した。

『ハヤート』(5月6日付)によると、この会談で米側は、ワシントンDCとニューヨークにあるシリア革命反体制勢力国民連立の事務所を正式な「在外公館」として承認する旨、伝えたという。

これに関して、米高官は、米国による穏健な反体制勢力支援策の一環だとしたうえで、2,700米ドルの追加支援を行うため、米議会での審議を求めていることを明らかにした。

なお「在外公館」として承認を受けた連立の事務所には「外交特権」は付与されないという。
『ハヤート』(5月6日付)によると、ルビンスタイン特使は会談で、バラク・オバマ米政権が反体制勢力への支援増強を行うと述べたが、この支援が武器供与を含むか否かについてはコメントを避けた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ヒムス市旧市街での「停戦合意」による反体制武装集団の退去に関して、「ヒムス市の革命家の英雄的行為」を讃えた。

AFP, May 5, 2014、AP, May 5, 2014、ARA News, May 5, 2014、Champress, May 5, 2014、al-Hayat, May 6, 2014、Iraqinews.com, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 5, 2014、Naharnet, May 5, 2014、NNA, May 5, 2014、Reuters, May 5, 2014、SANA, May 5, 2014、UPI, May 5, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月4日)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、5月2日のアイマン・ザワーヒリー氏のビデオ声明(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7841)に関して「ザワーヒリー博士の命令を遵守すると宣言する我々からイラク・シャーム・イスラーム国へのいかなる敵対行為も停止する」と発表した。

『ハヤート』(5月5日付)が伝えた。

AFP, May 4, 2014、AP, May 4, 2014、ARA News, May 4, 2014、Champress, May 4, 2014、al-Hayat, May 5, 2014、Iraqinews.com, May 4, 2014、Kull-na Shuraka’, May 4, 2014、Naharnet, May 4, 2014、NNA, May 4, 2014、Reuters, May 4, 2014、SANA, May 4, 2014、UPI, May 4, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月3日追記)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア南部戦線発足を発表したばかりのアフマド・ファフド・ニウマ大佐(ダルアー県軍事評議会議長)をはじめとする「自由シリア軍」司令官複数を、シャームの民のヌスラ戦線が拘束した。

Kull-na Shuraka', May 4, 2014
Kull-na Shuraka’, May 4, 2014

拘束されたのは、ニウマ大佐のほか、ハーリド・リファーイー氏、ムワッファク・ウタイリー氏、アイサル・ハトバー空軍大佐、ムーサー・アフマド氏で、ヌスラ戦線は、「ヒルバト・ガザーラ町を軍に引き渡した」との容疑で彼らをシャリーア法廷に起訴したという。

AFP(5月4日付)によると、ニウマ大佐は、先週、ヨルダンからシリア南部に入り、反体制武装集団の糾合を試みようとしていた。

AFP, May 4, 2014、al-Hayat, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 4, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月3日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月3日付)によると、民主統一党人民防衛隊がラアス・アイン市の35世帯を、民主統一党に敵対し、殺人などの犯罪に関与したとの理由で強制退去処分とし、追放した。

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5月1日に結成が宣言されたシリア南部戦線は、三つの作戦司令室を設置したと発表した。

同戦線によると、第1作戦司令室はムハンマド・サラーマ中佐を司令官とし、西部地区を統括、第2作戦司令室は東部地域、第3作戦司令室はダルアー市を統括するという。

同戦線はまた、作戦司令室設置に合わせて、12の部局を発足したと発表した。

AFP, May 3, 2014、AP, May 3, 2014、ARA News, May 3, 2014、Champress, May 3, 2014、al-Hayat, May 4, 2014、Iraqinews.com, May 3, 2014、Kull-na Shuraka’, May 3, 2014、Naharnet, May 3, 2014、NNA, May 3, 2014、Reuters, May 3, 2014、SANA, May 3, 2014、UPI, May 3, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月2日)

『クドス・アラビー』(5月2日付)は、ダルアー市で活動する最大の反体制武装集団の一つ「ヤルムーク師団」が、ダルアー市から、反体制武装集団が制圧した軍の拠点などに撤退を検討している、と報じた。

民間人を戦闘に巻き込むことを回避するのが目的だという。

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シリア革命調整連合は、ダマスカス県シャーグール区にあるバドルッディーン・フスニーシャリーア学院への29日の迫撃砲による攻撃などに関して、反体制勢力によるものではなく、アサド政権による自作自演だと主張した。

AFP, May 2, 2014、AP, May 2, 2014、ARA News, May 2, 2014、Champress, May 2, 2014、al-Hayat, May 3, 2014、Iraqinews.com, May 2, 2014、Kull-na Shuraka’, May 2, 2014、Naharnet, May 2, 2014、NNA, May 2, 2014、al-Quds al-‘Arabi, May 2, 2014、Reuters, May 2, 2014、SANA, May 2, 2014、UPI, May 2, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月1日追記)

ダルアー県、クナイトラ県で活動しているという反体制武装集団36組織がビデオ声明(http://www.youtube.com/watch?v=S7XgI1IRN6Y)を出し、「シリア南部戦線」(アフマド・ファフド・ニウマ大佐が指導)の結成を宣言した。

「シリア南部戦線」に参加した武装集団は以下の通り:

1.第69師団

2. 第24師団

3. サービリーン旅団

4. ジャイドゥール・ハウラーン旅団

5. マジュド・ハウラーン旅団

6. ラジャーの盾旅団

7. ミーザーン旅団

8. 抑止軍旅団

9. アンサール・スンア旅団

10. 殉教者マンスール・ハリーリー旅団

11. ユースフ・アズマ旅団

12. ウマル・ムフタール旅団

13. ウルーバ旅団

14. バドル・ハウラーン旅団

15. ムハンマド・ブン・アブドゥッラー旅団

16. フルサーン・ハウラーン旅団

17. リジャール・ハック旅団

18. ハウラーン特殊部隊旅団

19. 西部農村の鷲旅団

20. 特殊任務旅団

21. イウティサーム・ビッラー旅団

22. ヤルムーク自由人旅団

23. ブンヤーン旅団

24. 南部の嵐旅団

25. 革命の炎旅団

26. 輝けるメディナ旅団

27. フルサーン・ハック旅団

28. カラーマ旅団

29. ダマスカス・フィダーイー旅団

30. 第1騎兵連隊

31. 第2騎兵連隊

32. ダルアー自由人大隊連合

33. ナスィーブ殉教者大隊

34. 迫撃ミサイル大隊

35. ガッサーン・トゥワイリシュ大隊

36. 祖国の盾旅団

Kull-na Shuraka’, May 2, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月1日)

ARA News(5月1日付)によると、シャームの民の合同作戦司令室に所属するマンスーラ作戦司令室は声明を出し、アレッポ市アンサーリー地区のアイン・ジャールート学校に対する軍の空爆(30日)への報復として、アレッポ県全土の電力供給を遮断すると発表した。

AFP, May 1, 2014、AP, May 1, 2014、ARA News, May 1, 2014、Champress, May 1, 2014、al-Hayat, May 2, 2014、Iraqinews.com, May 1, 2014、Kull-na Shuraka’, May 1, 2014、Naharnet, May 1, 2014、NNA, May 1, 2014、Reuters, May 1, 2014、SANA, May 1, 2014、UPI, May 1, 2014などをもとに作成。

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2014年4月30日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア南部で武装活動を行っているという「穏健」(非ジハード主義)な武装集団「南部戦線」報道官を名乗るイブラーヒーム・ジャッバーウィー准将は、ヨルダンの首都アンマンでAFP(4月30日付)の取材に応じた。

ジャッバーウィー准将は、ヒムス警察の元警部補で、シリア・メディア委員会代表も務めるという。

ジャッバーウィー准将は、「南部戦線」に関して、「約2ヶ月前に55以上の革命武装集団によって結成され、その兵力は3万人」だという。

主な参加組織は、ヤルムーク旅団、ハウラーン殉教者旅団などで、クナイトラ県、ダルアー県などで「多数の特殊作戦」を行い、第61旅団の陣地などで「軍事的勝利」を収めているという。

ジャッバーウィー准将はまた、「南部戦線」にはアル=カーイダとつながりがあるシャームの民のヌスラ戦線やイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は参加していない、と述べるとともに、「ダルアー県では、他の県と同様にヌスラ戦線の役割は限定的だ」と主張した。

クナイトラ県、ダルアー県での戦闘は、自由シリア軍参謀委員会が24日に開始を宣言した「耐え忍ぶ者たちに吉報をもたらせ」作戦を意味するものと思われる。

だが、ラタキア県カサブ町一帯での戦闘と同様、両県での攻勢を主導しているのはヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団であり、「穏健」な武装集団ではない。

ジャッバーウィー准将によると、「南部戦線」は、アサド政権打倒と多元的民主的文民国家樹立を目的としており、そのために「シリアの友(欧米諸国、トルコ、湾岸アラブ諸国)の支援を期待しており、対空兵器など高度な兵器が供与されることを望んでいる」と述べた。

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シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、29日のヒムス市ザフラー地区で発生した自動車2台による爆弾テロ(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7742)に関して、「ヌサイリー派(アラウィー派)のアッバースィーヤ地区入り口に至る主要道路で爆弾を仕掛けた2台の車」を爆破させ、「最初の爆発で、多数のシャッビーハを殺害し…、2回目の爆発で最初の爆発を逃れた者を致命的打撃」を与えたと発表し、犯行を認めた。

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ARA News(4月30日付)は、ハサカ県マルカダ町で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、商店再開、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘で被害者への補償など「改革」措置を講じる一方、ヒジャーブを着用しない女性の外出禁止、バス乗車禁止、喫煙禁止などを決定したと報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は『シャルク・アウサト』(4月30日付)に対し、「政治的解決と危機終結の唯一の糸口は…、シリア大統領であるバッシャール・アサドの体制を軍事的且つ早急に打倒することだ」と述べた。

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ムジャーヒディーン軍司令官のムハンマド・アブドゥルカーディル中佐がクッルナー・シュラカー(4月30日付)の取材に応じ、シャームの民の合同作戦司令室の戦況について語った。

アブドゥルカーディル中佐によると、ムジャーヒディーン軍が指導するアレッポ市ラームーサ地区での戦いで、反体制勢力は同地区の50%、軍市場、ライラムーン地区各所、シュワイフナ山などを制圧したという。

AFP, April 30, 2014、AP, April 30, 2014、ARA News, April 30, 2014、Champress, April 30, 2014、al-Hayat, May 1, 2014、Iraqinews.com, April 30, 2014、Kull-na Shuraka’, April 30, 2014、Naharnet, April 30, 2014、NNA, April 30, 2014、Reuters, April 30, 2014、SANA, April 30, 2014、al-Sharq al-Awsat, April 30, 2014、UPI, April 30, 2014などをもとに作成。

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2014年4月29日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ政治委員会書記長は声明を出し、イラク軍ヘリコプターによるシリア領内でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車列への空爆に関して、「アサドはシリアを「国境を奪われた国」にしてしまった。この手の攻撃は主権侵害に他ならず、アサド政権がシリア国境の管理を保障できないことは明らかだ」と批判した。

バフラ書記長はまた、ダーイシュのシリア国内での活動について言及することなく、イラク軍の越境攻撃を「シリア国民への敵対行為」としたうえで、「マーリキー政権とアサド政権が、シリア人殺戮に関して当初から強調してきたことを我々はみな知っている。シリアでのテロのほとんどは、アサド政権との調整のもとマーリキー政権が輸出したものだ」と非難した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のバドル・ジャームース書記長はマサール・プレス(4月29日付)に、アフマド・トゥウマ暫定内閣をトルコのガズィアンテップ市からシリア国内に移転しようとしているとしたうえで、この移転には6~8ヶ月を要し、5,000万ドルの費用がかかるだろうと述べた。

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リーマー・フライハーン女史は声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立からの脱会を発表した。

連立の意思決定に対する外国勢力の介入を、幹部が排除できないというのが脱会の理由だという。

AFP, April 29, 2014、AP, April 29, 2014、ARA News, April 29, 2014、Champress, April 29, 2014、al-Hayat, April 30, 2014、Iraqinews.com, April 29, 2014、Kull-na Shuraka’, April 29, 2014、Masar Press Agency, April 29, 2014、Naharnet, April 29, 2014、NNA, April 29, 2014、Reuters, April 29, 2014、SANA, April 29, 2014、UPI, April 29, 2014などをもとに作成。

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2014年4月28日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ・シャリーア委員会などによる電力供給遮断(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7280)で、10日以上にわたり停電が続いていたアレッポ市西部(シリア政府支配地域)で電気供給が再開された。

Kull-na Shuraka', April 28, 2014
Kull-na Shuraka’, April 28, 2014

これに先立ち、シャームの民のヌスラ戦線の福祉総局は声明を出し「政府支配地域の住民の苦労を鑑み…、アレッポ市への電力供給を再開する」と発表するとともに、軍が住宅地への空爆を再開した場合、電力供給を再び遮断すると脅迫した。

なおクッルナー・シュラカー(4月28日付)によると、アレッポ市西部への電力供給再開は、「アレッポ市民イニシアチブ」の仲介のもとに実現したという。

またシリア人権監視団は、アレッポ県の複数の活動家の話として、シャームの民のヌスラ戦線とシリア政府がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をアレッポ市北東部の火力発電所一帯から放逐することで合意したと発表した。

同監視団によると、この合意も「アレッポ住民のイニシアチブ」の仲介によるもので、ダーイシュ放逐に向けた協力を合わせて、軍によるブラート村一帯(ブラート丘)への進軍停止が定められているという。

Kull-na Shuraka', April 28, 2014
Kull-na Shuraka’, April 28, 2014

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同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部周辺、旧市街のサブア・バフラート地区や軍が拠点として使用するアレッポ城近くで、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が進軍し、軍と交戦した。

一方、SANA(4月28日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またダーラト・イッザ市、ラスム・アッブード村、クワイリス村、アレッポ中央刑務所周辺、アアザーズ市、タッル・リフアト市、バービース村、マンスーラ村、フライターン市、バシュカーティーン村、アレッポ市ライラムーン地区、シャイフ・サイード地区、ラーシディーン地区、アーミリーヤ地区、カッラーサ地区、旧市街、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、自由アレッポ県議会のアリー・スワイド経済局長がフライターン市に対する軍の空爆で死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カサブ町およびその周辺が軍の砲撃を受ける一方、第45監視塔周辺、サムラー村で軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月28日付)によると、軍が、国防隊の支援のもと、カサブ町郊外の第724高地、第1017高地、第959高地を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市旧市街各所で、軍と反体制武装集団が交戦、軍がワアル地区などを砲撃した。

また同監視団は複数の活動家の話として、ザーラ村で当局に投降した反体制武装集団のメンバー6人が軍によって処刑された。

活動家らによると、処刑されたメンバーはイスラーム教スンナ派でトルクメン系だったという。

一方、SANA(4月28日付)によると、ヒムス市聖ギルギス教会近く、シャーイル山(ハマー県)西部、サアン村、タルビーサ市、ハーリディーヤ村、ガントゥー市、アブディーン村、アーミリーヤ村、ブルジュ・カーイー村、カフルラーハー市、ナースィリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月28日付)によると、軍がムライハ市に対する作戦を継続した。

また、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、6人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(4月28日付)によると、軍がジャウバル区に対する作戦を継続した。

また、アッバースィーイーン地区、ザバダーニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、7人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(4月28日付)によると、ダルアー市ヤルムーク学校周辺、ヌアイマ村、ナワー市、アトマーン村北西部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(4月28日付)によると、アルバイーン山一帯、カフルナジュド村、ラーミー村、マルイヤーン村、マアッラトミスリーン市、イフスィム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、イドリブ市スライバ地区、ハナーヌー広場周辺、教員住宅地区、イトファーイーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供と女性3人が死亡、15人が負傷した。

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ハサカ県では、ARA News(4月28日付)によると、カーミシュリー市アンタリーヤ地区で爆弾が爆発し、西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュの隊員2人が負傷した。

AFP, April 28, 2014、AP, April 28, 2014、ARA News, April 28, 2014、Champress, April 28, 2014、al-Hayat, April 29, 2014、Iraqinews.com, April 28, 2014、Kull-na Shuraka’, April 28, 2014、April 29, 2014、Naharnet, April 28, 2014、NNA, April 28, 2014、Reuters, April 28, 2014、SANA, April 28, 2014、UPI, April 28, 2014などをもとに作成。

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2014年4月28日のシリア情勢:反体制勢力の動き

『ハヤート』(4月28日付)は、反体制勢力の支配地域における油田管理、石油生産・販売に関するレポートを掲載した。

同レポートによると、シリアの主な油田の状況は以下の通り:

1. ウマル油田(ダイル・ザウル県ブサイラ市東部):シャームの民のヌスラ戦線シャリーア委員会が支配。10,000バレル/日の石油を生産し、6,500シリア・ポンド/バレルで密売。一方、同油田の遠隔地にある油田は、部族の民兵が管理し、12,000バレル/日の石油を生産。
2. タナク油田(ダイル・ザウル県):ヌスラ戦線シャリーア委員会、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などのジハード主義武装集団が支配。また同油田近郊の油田複数カ所は、ジャアファル・タイヤール旅団(イスラーム戦線)、イブン・カイイム旅団、アフル・アサル旅団などが支配。7,000バレル/日の石油を生産。また同油田の遠隔地にある油田は、部族の民兵が管理している。20,000バレル/日の石油を生産。
3. ワルド油断(ダイル・ザウル県):ジャアファル・タイヤール旅団(イスラーム戦線)が支配。200バレル/日の石油を生産。
4. ティーム油田(ダイル・ザウル県):ダイル・ザウル軍事評議会が支配。300バレル/日の石油を生産し、3,000ポンド/バレルで密売。
5. ジャフラ油田(ダイル・ザウル県):イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が長らく支配していたが、最近になってヌスラ戦線シャリーア委員会が支配下に置く。現在操業停止状態。同油田の遠隔地にある油田は部族の民兵が管理し、1,000バレル/日の石油を生産。
6. CONOCOガス工場(ダイル・ザウル県):ヒシャーム村の部族が支配していたが、その後ヌスラ戦線シャリーア委員会が支配。また工場の遠隔地にある油田については、シャリーア委員会が3分の2と液化ガスを管理することをヒシャーム村の部族と合意し、3,000バレル/日の液化ガスを生産し、1,500ポンド/バレルで販売。
7. ハッラータ油田(ダイル・ザウル県):イスラーム戦線が支配。700バレル/日の石油を生産。同油田の遠隔地にある油田は、部族の民兵が管理。200バレル/日の石油を生産。
8. ダイルー油田(ダイル・ザウル県):イスラーム戦線が支配。同油田遠隔地の油田は部族の民兵が管理。
9. T2火力発電所(ダイル・ザウル県):アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、スンナ・ワ・ジャマーアの民軍が当初は支配していたが、4月10日にダーイシュが制圧。

なお、ハサカ県の油田の多くは民主統一党が管理下に置いており、これらの油田を喪失したことで、シリア政府の石油生産量は48万バレル/日から2万~6万バレル/日に落ち込んでいるという。

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クッルナー・シュラカー(4月28日付)は、活動家のザカリヤー・サッカール氏がシリア民主主義者連合執行部メンバーを辞任したと報じた。

AFP, April 28, 2014、AP, April 28, 2014、ARA News, April 28, 2014、Champress, April 28, 2014、al-Hayat, April 29, 2014、Iraqinews.com, April 28, 2014、Kull-na Shuraka’, April 28, 2014、Naharnet, April 28, 2014、NNA, April 28, 2014、Reuters, April 28, 2014、SANA, April 28, 2014、UPI, April 28, 2014などをもとに作成。

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2014年4月28日のシリア情勢:大統領選挙をめぐる動き

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、大統領選挙に関する議会臨時会で、バッシャール・ハーフィズ・アサド現大統領が最高憲法裁判所に対して大統領選挙への立候補を届け出、2014年4月28日付届出第7号として登録されたと発表した。

SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014
SANA, April 28, 2014

ラッハーム議長はまた「市民であるバッシャール・ハーフィズ・アサド博士は、議会宛書簡で「シリア・アラブ大統領職に自ら立候補したい」と伝えてきた」ことを明らかにした。

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SANA(4月28日付)によると、アサド大統領の立候補発表を受け、各地で大統領選挙の実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ集会が行われ、数千人の市民が参加した。

デモ集会はダマスカス県のナジュマ広場、ヒジャーズ広場、ユースフ・アズム広場、シャーグール区、科フルスーサ地区、ダマスカス郊外県のダイル・アリー町、サイドナーヤー町、サイイダ・ザイナブ町、カッザーズ市、サフナーヤー市、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市、3月8日郊外市、ハラスター市郊外、アレッポ大学学生寮、タルトゥース市、クナイトラ県クーム村、ハサカ市、スワイダー市、ヒムス市アクラマ地区、カラム・シャーミー地区、インシャーアート地区、ムハージリーン区、バアス大学大学寮、ハマー市バアス党ハマー支部指導部前、ラタキア市各所、イドリブ市クスール地区などで実施されたという。

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アサド大統領は、各地での選挙支持集会に関して、「まずは愛国的意思を示し、そのうえで投票日に投票箱に向わねばならない」としたうえで、「シリア近代史において初めて行われる選挙の雰囲気」を踏まえ、いかなる場合であっても「祝砲を撃たない」よう国民に呼びかけた。

SANA(4月28日付)が報じた。

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バアス党シリア地域指導部は声明を出し、アサド大統領の立候補発表に関して「シリアが前例のないテロとの戦いに直面している」なかでの立候補だとしたうえで、「シリア地域指導部書記長であるアサド大統領閣下の指導に代表される政治指導のもと…この数年間において、シリアは、勇敢な軍、真のシリア国民、危機に善処して歴史的指導部ゆえに、個性ある国家としてのありようを揺るぎないものにした」と評価した。

そのうえで地域指導部は、アサド大統領が人民議会における最大野党の党首(書記長)を代表するだけでなく、国内外から大衆的支持を受けており、国民主権の原則、愛国心、独立を真に体現する象徴、ウルーバ(アラブ性)とレジスタンスの象徴、植民地主義に立ち向かうアラブ世界、国際社会の象徴だと賛美し、その立候補が「党の路線の継続、アラブ民族主義の計画の維持」につながると表明した。

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高等司法選挙委員会のヒシャーム・シャッアール委員長は、『ワタン』(4月28日付)に対し「隣国に違法なかたちで去ったシリア人には、居住する国で投票を行う権利はない…。「選挙法は、居住する国で合法的に在留する場合、国外での投票を認めている」と述べた。

シャッアール委員長はまた「シリア領は憲法に従って自らの選挙権を行使したいと考えているすべての市民、とりわけ周辺諸国で居住する人々に対して開かれている」と付言、避難民に帰国を呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アサド大統領による大統領選挙への立候補に関して、「アサド政権が選挙という名の演劇を行うことを決心し、アサドが自らの役を演じるために立候補したことは、政権が置かれている現実から完全に乖離しており、自由、公正、民主主義というシリア国民の希求を改めて…生き埋めにするものだ」と非難した。

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関連情報:

2014年4月27日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7687

2014年4月26日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7663

2014年4月24日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7622

2014年4月23日のシリア情勢:シリア政府の動き(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7590

AFP, April 28, 2014、AP, April 28, 2014、ARA News, April 28, 2014、Champress, April 28, 2014、al-Hayat, April 29, 2014、Iraqinews.com, April 28, 2014、Kull-na Shuraka’, April 28, 2014、Naharnet, April 28, 2014、NNA, April 28, 2014、Reuters, April 28, 2014、SANA, April 28, 2014、UPI, April 28, 2014、al-Watan, April 28, 2014などをもとに作成。

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