2014年4月12日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ムハンマド・アーディル・バーンダジュキー氏は声明を出し、シリア・ムスリム同胞団が結成した国民公正憲法党(ワアド)への参加を「個人的理由」により辞退すると発表した。

AFP, April 12, 2014、AP, April 12, 2014、ARA News, April 12, 2014、Champress, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Iraqinews.com, April 12, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014、Naharnet, April 12, 2014、NNA, April 12, 2014、Reuters, April 12, 2014、SANA, April 12, 2014、UPI, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月12日のシリア情勢:化学兵器使用疑惑

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(4月12日付)の電話取材に応じ、そのなかで、「金曜日(11日)に軍がカフルズィーター市(ハマー県)を「樽爆弾」で攻撃し、濃い煙と臭気が立ちこめ、中毒症状や呼吸困難が生じ、複数の患者が病院に搬送された」と発表した。

シリア革命総合委員会もまた、カフルズィーター市で「戦闘機が毒ガスを装填したミサイルを発射」したと主張した。

しかし、シリア・アラブ・テレビ(4月12日付)はこれに反論し、「シャームの民のヌスラ戦線がカフルズィーター市を液体有毒塩素で攻撃し…、住民2人が死亡、100人以上が呼吸困難に陥った」と報じた。

なお、4月11日には、反体制メディアなどが、ハラスター市(ダマスカス郊外県)で軍が毒ガスを使用したと報じていた(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7086)。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハラスター市(ダマスカス郊外県)で11日に軍が毒ガスを使用したとの反体制活動家を守る者たち張に関し、国連安保理に「早急な調査」の実施を求めた。

AFP, April 12, 2014、al-Hayat, April 13, 2014、Kull-na Shuraka’, April 12, 2014などをもとに作成。

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2014年4月11日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(4月11日付)などは、ダマスカス郊外県ハラスター市で、軍が毒ガスを使用し、少なくとも3人が死亡、複数が呼吸困難などの症状を訴えたと報じた。

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ARA News(4月11日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が声明を出し、ハサカ県シャッダーディー市の商店主に詐欺まがいの営利活動の停止と、ヴェールを着用しない女性の外出を禁じる告知を行ったと報じた。

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Kull-na Shuraka', April 11, 2014
Kull-na Shuraka’, April 11, 2014

シリア民主主義者連合の事務局が選挙を行い、ハサン・イスマーイール氏を新事務局長に選出した。

クッルナー・シュラカー(4月11日付)が伝えた。

 

AFP, April 11, 2014、AP, April 11, 2014、ARA News, April 11, 2014、Champress, April 11, 2014、al-Hayat, April 12, 2014、Iraqinews.com, April 11, 2014、Kull-na Shuraka’, April 11, 2014、Naharnet, April 11, 2014、NNA, April 11, 2014、Reuters, April 11, 2014、SANA, April 11, 2014、UPI, April 11, 2014などをもとに作成。

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2014年4月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア人権監視団は、ダルアー県ハーッラ市近郊で軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が行った「捕虜交換」で、軍が釈放した8人のなかに、ウワーン・カッダーフさんが含まれていたと発表した。

カッダーフさんは16歳で、2013年9月にシリア・アラブ・テレビに出演し、父親に「結婚ジハード」を求められ、反体制武装集団との性的関係を強要されたと証言していた(https://syriaarabspring.info/wp/?p=1052)。

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シャームの民のヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、ヒムス市カラム・ルーズ地区で9日に発生した同時自爆テロに関して「ヌサイリー派体制のシャッビーハの拠点の一つ」に対して攻撃を行ったと発表し、犯行を認めた。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ラッカ州は、3月19日にタッル・アブヤド市から追放したクルド人が「クルド民族主義を放棄し、イスラーム国に忠誠を誓った」として恩赦し、帰宅を認めたと発表した。

ARA News(4月10日付)が伝えた。

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ARA News, April 10, 2014
ARA News, April 10, 2014

シリア・クルディスタン民主党のサウード・ムッラー党首(中央委員会議長)はイラク・クルディスタン地域のアルビル市にあるダーライン・ホテルで記者会見を開き、シリア・クルディスタン民主党の結党を正式に発表した。

 

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西クルディスタン人民議会のシールザード・ヤズィーディー報道官は、イラク・クルディスタン地域政府が対シリア国境地帯に掘を建設することを決定したことに関して、『ハヤート』(4月11日付)に、「(イラク・クルディスタン)地域の人民、愛国的諸勢力、議会、政府の立場を代表しておらず、我々の革命に敵対しようとする(マスウード・)バールザーニーの党に限られた政策だ。それは革命を地域政治の取引につかうような行為だ。なぜなら、同地域のすべての政党は、西クルディスタンとそこでの自治政府の民主的試みへの支持を表明しているからだ」と非難した。

またアルビル市で結成されたシリア・クルディスタン民主党に関して、「堀建設とともに新党が結成されたことは偶然ではない。この党はバールザーニーの党の支部のようだ。我々は彼らと敵対はしないが、彼らは当初から誤った隊列に与してしまっている…。彼らは自分たちの政策を再考しなければならない」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長がイスタンブールで自由シリア軍参謀委員会と会談、「可能な限り早く、自由シリア軍に対空兵器が増強されることを望んでいる」と述べたと発表した。

会合では、連立の総合委員会での審議内容などが報告されたという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のバドル・ジャームース事務局長は、7月に予定されている大統領選挙に関して、連立はいかなる状況であっても立候補を擁立しないと述べる一方、アサド政権による大統領選挙の実施を「挑発的措置」と批判した。

『クドス・アラビー』(4月10日付)が伝えた。

AFP, April 10, 2014、AP, April 10, 2014、ARA News, April 10, 2014、Champress, April 10, 2014、al-Hayat, April 11, 2014、Iraqinews.com, April 10, 2014、Kull-na Shuraka’, April 10, 2014、Naharnet, April 10, 2014、NNA, April 10, 2014、al-Quds al-‘Arabi, April 10, 2014、Reuters, April 10, 2014、SANA, April 10, 2014、UPI, April 10, 2014などをもとに作成。

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2014年4月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の指導者の一人アブー・イブラーヒーム・ムーサッリー氏はビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=Y8BYVPzuv4A)を出し、アル=カーイダ指導者のアイマン・ザワーヒリー氏を「盗人で裏切り者」と批判した。

Youtube
Youtube

「イラク・シャーム・イスラーム国から聖戦アル=カーイダ機構へのメッセージ」と題された声明において、ムーサッリー氏は「我々の誠実で燃えたぎる言葉を、打ち震える裏切り者のアイマン・ザワーヒリーに送る」と述べたうえで、「イラクとシャームにおけるジハードの戦場での出来事、ダーイシュ(イスラーム国)の存在を揺るがす嵐は…、アブー・ハーリド・スーリー(シャーム自由人イスラーム戦線指導者)のような忌まわしい一団…打ち震えるアイマン・ザワーヒリー一味の行為に他ならない」と批判した。

またムーサッリー氏は「ザワーヒリーやその相方(アブー・ムハンマド・ジャウラーニー)といった連中に教えてやろう。おまえの玉座は瓦解し、正統性は消え失せた…。イスラーム国の砂漠から二つの大河にいたるどこにも、そしてシャームの山々にも海岸にいたるどこにもおまえたちの居場所はない」と宣言した。

 

Kull-na Shuraka’, April 10, 2014などをもとに作成。

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2014年4月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ARA News(4月9日付)によると、イラク・クルディスタン地域のアルビル市のダーライン・ホテルで、新たに結成されたシリア・クルディスタン民主党の中央委員会(51人)が会合を開き、党首(中央委員会書記長)、政治局メンバーを選出した。

党首選挙には、サウード・ムッラー氏、アブドゥルハキーム・バッシャール氏が立候補し、ムッラー氏が33票を獲得し党首に選出された。バッシャール氏の得票数は16票だった。

また政治局選挙には、中央委員会メンバー32人が立候補、うち4人が立候補を辞退し、投票の結果、以下12人が選出された。

ラーズキーン・ファフリー
ナシュアト・ザーザー
アブドゥルカリーム・アフマド
ムフスィン・ターヒル
ムハンマド・アリー
ナーフィア・ビールー
ファルハード・シャーヒーン
ムスリム・ムハンマド
カーミーラーン・ハーッジュー
ムスタファー・マアムー
バッシャール・アミーン
フサイン・イーバシュ

AFP, April 9, 2014、AP, April 9, 2014、ARA News, April 9, 2014、Champress, April 9, 2014、al-Hayat, April 10, 2014、Iraqinews.com, April 9, 2014、Kull-na Shuraka’, April 9, 2014、Naharnet, April 9, 2014、NNA, April 9, 2014、Reuters, April 9, 2014、SANA, April 9, 2014、UPI, April 9, 2014などをもとに作成。

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2014年4月8日のシリア情勢:反体制勢力の動き

タウヒード旅団(イスラーム戦線)は、アレッポ県北部のバーブ・サラーマ国境通行所経由でシリアに入国しようとしたイラン人女性を3月16日に拘束したと発表、その映像をユーチューブで公開した。

拉致されているイラン人女性(1963年生まれ)は映像のなかで、イラン政府に対して、自らの釈放・帰国に向けた交渉を早急に行うよう求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のルワイユ・サーフィ報道官はアナトリア通信(4月7日付)に、連立が、アフマド・トゥウマ暫定内閣に政治、福祉、軍事、人道支援など行政のすべてを移管したと述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣は、トルコのガズィアンテップ市でフランスのエリック・シュヴァリエ駐シリア大使(本国召還中)と会談した。

連立広報局が発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立広報局は声明を出し、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長が14日に中国を訪問すると発表した。

AFP, April 9, 2014、Anadolu Ajansı, April 9, 2014、AP, April 9, 2014、ARA News, April 9, 2014、Champress, April 9, 2014、al-Hayat, April 10, 2014、Iraqinews.com, April 9, 2014、Kull-na Shuraka’, April 9, 2014、Naharnet, April 9, 2014、NNA, April 9, 2014、Reuters, April 9, 2014、SANA, April 9, 2014、UPI, April 9, 2014などをもとに作成。

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2014年4月8日のシリア情勢:諸外国の動き

『ハヤート』(4月8日付)は、米国が「穏健な反体制派」とみなしている武装集団に「漸進的に支援を増大させる」ことを決定し、対戦車砲供与、戦闘員の教練が行われていると報じた。

これを受け、自由シリア軍参謀委員会前政治広報調整官で参謀委員会を離反したルワイユ・ミクダード氏が指導しているとされる「ハズム運動」(12組織)に対戦車ミサイル600基が供与された、という。

事実、Youtubeでは、イドリブ県での戦闘で反体制武装集団が米国が開発したTOW対戦車ミサイルを使用している映像がアップされたという。

同紙が西側消息筋の話として伝えたところによると、バラク・オバマ米大統領は、米軍・治安当局高官やシリアの周辺諸国からの提言に従い、隣国(複数)で毎月300人から600人の戦闘員を教練すること、伝統的兵器、通信機器、対戦車砲などを供与することを決定したという。

提言のなかには、中東地域諸国から「使用を限定し、誤った者に手渡さないことを、指紋捺印のうえ誓約させる」ことを条件に携帯式の対戦車ミサイルを供与するとの案も示されたが、オバマ政権は慎重な態度を示したという。

「暫定的武器供与増大」には、二つの目的があり、第1の目的はシリア国内での「パワー・バランス」を変化させ、アサド政権に移行期統治委員会樹立に向けた交渉を通じた紛争の政治的解決を受け入れされることで、これが実現しない限りにおいて、米国はジュネーブ2会議の交渉再開には消極的な姿勢をとり続けることになるという。

第2の目的は、「穏健な反体制派」にアル=カーイダ系の武装集団に対抗する能力を与えることで、これに関して米国は、シリア領内のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点空爆の可能性さえも否定していないという。

なお、米国は反体制勢力への支援戦略として、シリア革命家戦線、ムジャーヒディーン軍、イスラーム戦線と「穏健な反体制派」の対話を通じて、タウヒード旅団、シャームの鷹旅団などの懐柔をめざしているが、シャーム自由人イスラーム運動については、シャームの民のヌスラ戦線に近いという理由で排除しようとしているという。

al-Hayat, April 8, 2014をもとに作成。

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2014年4月7日のシリア情勢:諸外国の動き

イスラエルのメディアは、同国高官の話として、シリア軍が3月27日にダマスカス県東部で2度にわたって化学兵器を使用したと報じた。

『ハヤート』(4月8日付)が伝えた。

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シリア訪問を終え、モスクワに戻ったロシアの学術団体「帝国正教パレスチナ協会」のセルゲイ・ステパシン代表は、記者会見で「アサド大統領はシリアでの戦闘が活発に行われる段階は今年中に終わるだろう。彼は自身とウクライナのヴィクトル・ヤヌコヴィッチ大統領と比較しないようにと言った」と述べた。

イタルタス通信(4月7日付)が伝えた。

AFP, April 7, 2014、AP, April 7, 2014、ARA News, April 7, 2014、Champress, April 7, 2014、al-Hayat, April 8, 2014、Iraqinews.com, April 7, 2014、Itar-tass, April 7, 2014、Kull-na Shuraka’, April 7, 2014、Naharnet, April 7, 2014、NNA, April 7, 2014、Reuters, April 7, 2014、SANA, April 7, 2014、UPI, April 7, 2014などをもとに作成。

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2014年4月7日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市内の「(軍によって)包囲されているブスターン・ディーワーン地区」(反体制勢力支配地域)の修道院でイエズス会のオランダ人修道士、フランス・ヴァン・デル・ルフト(Frans van der Lugt)氏(75歳)が武装集団によって銃殺された。

ARA News, April 7, 2014
ARA News, April 7, 2014

オランダにあるイエズス会修道院は、AFP(4月7日付)に対して、フランス氏は自宅前で頭に2発の銃弾を受けて死亡したことを明らかにした。

フランス氏殺害に関して、SANA(4月7日付)は「武装テロ集団」がフランス氏を「暗殺」したと伝えた。

またシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「アサド政権がシリア国民に同情的なすべての人を粛正してきた」としてアサド政権の関与を推定し、「この犯罪の背後にいる者を処罰」すべきだと主張した。

一方、SANA(4月7日付)によると、ヒムス市グータ地区で、関係当局が住民の協力のもと反体制武装集団のアジトを強制捜査し、複数の戦闘員を逮捕、大量の武器弾薬を押収した。

またラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、カイイム大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにヒムス市旧市街に籠城していた反体制武装集団28人が当局に投降した。

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ラタキア県では、『ハヤート』(4月8日付)によると、複数の反体制活動家が、タシャールマー地方、第45監視塔周辺で反体制武装集団が軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員を要撃し、兵士35人を殺害したと発表した。

シリア人権監視団によると、タシャールマー山周辺で軍、国防隊、アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

また複数の活動家によると、ラタキア市の治安関連集合施設地区、ダーヒヤト・ブーカーの海軍司令部、ジャブラー市周辺、カルサーナ村に反体制武装集団が撃ったグラード・ロケット弾複数発が着弾した。

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クナイトラ県では、スーリヤー・ムバーシル(SLN、4月7日付)によると、4作戦司令室による「アンファール救済タウヒードの暁作戦」開始発表を受けるかたちで、反体制武装集団が、フール村、ヤルザ村の中隊基地入り口で軍と交戦した。

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アレッポ県では、ハラブ・ニュース(4月7日付)によると、シャームの民の合同作戦司令室が、イウティサーム・ビッラー作戦の開始を宣言した。

同作戦は、イラク人民兵が拠点とするアレッポ市ラームーサ地区に近いスーク・ジャバス、ヒクマ学校一帯の制圧を目的とし、すでにムジャーヒディーン軍が同地の多くの建物を制圧したという。

これに対して、軍はヒクマ学校周辺を「樽爆弾」で空爆したという。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍、国防隊との戦闘の末、アクラブ地区を制圧したという。

この戦闘で、軍兵士7人、ジハード主義武装集団戦闘員2人が死亡したという。

さらにサフィーラ市近郊のタッラト・スブヒーヤ地方で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と軍が交戦、アイン・アラブ市近郊のカルヒーダ村ではダーイシュと民主統一党人民防衛隊が交戦した。

一方、SANA(4月7日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ジャンドゥール地区、ライラムーン地区、ハンダラート・キャンプ、ハーン・トゥーマーン村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アフリーン市、アターリブ市、アナダーン市、タームーラ村、カフルジューム村、ジュバイラ村、マアーッラト・アルティーク村、ハーン・アサル村、アウラム・クブラー町、カフルハラブ村、フライターン市、ザバディーヤ村、マンスーラ村、ダーラト・イッザ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市各所、ハーミディーヤ航空基地・ヒーシュ村間の国際幹線道路沿いを、軍が「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

またハーリム村で未明から、反体制武装集団どうしが燃料の密輸をめぐって武力衝突した。

一方、SANA(4月7日付)によると、カフルタハーリーム町近郊、カフルハーバー村、ラーミー村、マアッリー村、カフルナジド村、ハーミディーヤ村、カフルサフナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム軍団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ヒヤーリーン町に軍が突入した。

一方、SANA(4月7日付)によると、サラミーヤ市・アフリヤー市回廊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャルマーナー市に迫撃砲弾複数発が着弾し、複数名が死傷する一方、軍がフライラ村、ムライハ市、ドゥマイル市・マイダアー町間、サルハ市、ラアス・アイン市郊外を軍が砲撃・空爆し、反体制武装集団と交戦し、過去2日で民間人12人、反体制武装集団40人以上、軍兵士30人以上が死亡した。

一方、SANA(4月7日付)によると、アドラー市郊外の工業地帯で反体制武装集団を要撃し、イスラーム戦線の戦闘員20人を殲滅、多数を逮捕した。

またムライハ市郊外、アイン・タルマー村、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ザーキヤ町郊外、フサイニーヤ町郊外、サルハ市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ラフマーン軍団、イスラーム軍、ドゥーマ殉教者大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにムウダミーヤト・シャーム市、マダーヤー町では、反体制武装集団戦闘員182人が当局に投降した。

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ダルアー県ではシリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市、ナスィーブ村、ヌアイマ村、サイダー町・ヌアイマ村間を軍が空爆した。

一方、SANA(4月7日付)によると、ワルダート地方、ジーザ町、タイバ町、アトマーン村、ダルアー市ミスリー交差点南部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(4月7日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 7, 2014、AP, April 7, 2014、ARA News, April 7, 2014、Champress, April 7, 2014、Halabnews.com, April 7, 2014、al-Hayat, April 8, 2014、Iraqinews.com, April 7, 2014、Kull-na Shuraka’, April 7, 2014、Naharnet, April 7, 2014、NNA, April 7, 2014、Reuters, April 7, 2014、SANA, April 7, 2014、UPI, April 7, 2014などをもとに作成。

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2014年4月7日のシリア情勢:反体制勢力の動き

スーリヤー・ムバーシル(SLN、4月7日付)によると、クナイトラ県などシリア南部で活動する30以上の武装集団(シャームの民のヌスラ戦線など)から構成される四つの作戦司令室が、「アンファール救済タウヒードの暁作戦」の開始を宣言し、ラタキア県カサブ町一帯で侵攻を合わせて、アサド政権への二正面作戦を行う意思を示した。

「アンファール」とは3月下旬からシャームの民のヌスラ戦線などによるラタキア県カサブ町一帯への侵攻作戦の呼称。

作戦開始を発表した司令室と参加武装集団は以下の通り:

ファーティヒーン作戦司令室:ダマスカス殉教者旅団、アバービール・ハウラーン旅団、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、フサイン・ブン・アリー大隊、マディーナト・ムナウワラ旅団、サブティーン旅団、タバーラク・ラフマーン旅団

ファトフ・シャーム司令室:シャーム自由人旅団、イスラーム軍、イスラーム・ムサンナー運動、バシャーイル・イスラーム、アブー・ウバイダ大隊、イバード・ラフマーン、サハーバ旅団大隊、ビナー・ウンマ、アンサール・フダー、アフマド・ウマル大隊

クナイトラ解放連合司令室:フルカーン旅団、イッズ旅団、アンサール・イスラーム戦線、西部郊外の鷲、ダマスカス殉教者、ゴラン外国人部隊

ヌスラ作戦司令室:シャームの民のヌスラ戦線、バイト・ムカッダス、スユーフ・イスラーム、サラーフ・ジャウラーニー、シャバーブ・フダー

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シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会はイスタンブールで開催中の会合(5日に開会)で政治委員会(19人、正副議長を含めて23人)の改選を行った。

会合で行われた選挙で選出された政治委員会メンバー(うち正副議長は無投票当選)は以下の通り(*は再選):

1. アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー(議長)*

2. ファールーク・タイフール(副議長、シリア・ムスリム同胞団)*

3. ヌーラー・アミール(副議長)*

4. アブドゥルハキーム・バッシャール(副議長、シリア・クルド国民評議会)*

5. ムンズィル・ジャームース(書記長)*

6. ハーディー・バフラ*

7. アナス・アブダ*

8. ナズィール・ハキーム*

9. アフマド・ラマダーン(シリア・ムスリム同胞団)*

10. アブドゥルアハド・アスティーフー*

11. ジャマール・ワルド

12. ハーリド・ナースィル

13. ヤフヤー・マクタビー

14. リヤード・ハサン

15. ナスル・ハリーリー

16. ムハンマド・ハイイル・ワズィール

17. サラーフ・ダルウィーシュ

18. ムハンマド・ハイイル・バンクー

19. ハッサーン・ハーシミー

20. アンワル・バドル

21. アフマド・ハクル

22. アーリヤ・マンスール

23. ズィヤード・ハサン

Kull-na Shuraka', April 7, 2014
Kull-na Shuraka’, April 7, 2014

これまで政治委員会メンバーを務めてきたミシェル・キールー氏(シリア民主主義者連合)、ムワファク・ニールビーヤ氏(駐ブリュッセル代表)、ムンズィル・マーフース氏(駐パリ代表)、ルワイユ・サーフィー氏(報道官)、アブドゥルバースィト・スィーダー氏(シリア国民評議会前事務局長)、アクラム・アッサーフ氏は立候補せず、リーマー・フライハーン氏は立候補したもの落選した。

また、ファイーズ・サーラ氏、カマール・ルブワーニー氏、ムナー・ムスタファー氏(クッルナー・シュラカー(4月6日付)によると5日に連立脱会を発表)は会合に先立って連立を脱会していた。

また総合委員会は6日、政治委員会定数拡大(19人から25人)などを目的とした内規改正に関する提案を受け付けるための委員会を設置した。

提案受付は15日間行われるという。

『ハヤート』(4月8日付)、クッルナー・シュラカー(4月7日付)が報じた。

AFP, April 7, 2014、AP, April 7, 2014、ARA News, April 7, 2014、Champress, April 7, 2014、al-Hayat, April 8, 2014、Iraqinews.com, April 7, 2014、Kull-na Shuraka’, April 7, 2014、Naharnet, April 7, 2014、NNA, April 7, 2014、Reuters, April 7, 2014、SANA, April 7, 2014、SLN, April 7, 2014、UPI, April 7, 2014などをもとに作成。

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2014年4月6日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

アレッポ・ニュース(4月7日付)によると、イスラーム戦線のタウヒード旅団は、アレッポ市および同市郊外の全司令官、部局に対して、無許可での記者の立ち入り・取材を禁じる決定を行ったと発表した。

Kull-na Shuraka', April 7, 2014
Kull-na Shuraka’, April 7, 2014

Halabnews.com, April 7, 2014などをもとに作成。

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2014年4月6日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ARA News(4月6日付)は、イラク・クルディスタン地域のアルビル市で3日間にわたって開かれていたシリア・クルド民主政治連合会合が議事を終了し、新統一組織「シリア・クルディスタン民主党」の結党を宣言して閉幕したと報じた。

シリア・クルディスタン民主党に参加したのは、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)アブドゥルハキーム・バッシャール派、シリア・クルドディスタン・イェキーティー党、シリア・クルド・アーザーディー党ムスタファー・ジュムア派、同ムスタファー・ウースー派の4組織。

会合では、5日に政策方針策定委員会(21人)を選出、またこれに加えて30人の代表者を選出し、最高意思決定機関にあたる党中央委員会を発足した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は5日に開幕した総合委員会会合で、ジュネーブ2会議への参加に異議を唱え脱会していたシリア革命評議会と44人の代表メンバーの復帰を承認した。

総合委員会会合ではまた、ムフイーッディーン・バナーナー氏がアフマド・トゥウマ暫定内閣教育大臣に、アドナーン・ムハンマド・ハズーリー氏が保健大臣にそれぞれ選出された。

総合委員会会合は7日まで開催される予定で、トゥウマ暫定政府の内務大臣の任命、政治委員会の改選などが行われる予定。

AFP, April 6, 2014、AP, April 6, 2014、ARA News, April 6, 2014、Champress, April 6, 2014、al-Hayat, April 7, 2014、Iraqinews.com, April 6, 2014、Kull-na Shuraka’, April 6, 2014、Naharnet, April 6, 2014、NNA, April 6, 2014、Reuters, April 6, 2014、SANA, April 6, 2014、UPI, April 6, 2014などをもとに作成。

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2014年4月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ARA News(4月5日付)は、シャームの民のヌスラ戦線バラカ州(ハサカ県)のアミール、アブー・ウサーマ・マシュラアが声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘を拒否する戦闘員に武器引き渡しを求めたと報じ、その写真を転載した。

ARA News, April 5, 2014
ARA News, April 5, 2014

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クッルナー・シュラカー(4月5日付)によると、4日にイラク・クルディスタン地域のアルビル市で開会されたシリア・クルド民主政治連合は新政治方針策定のための委員会を設置、参加各党が委員21人を任命した、と報じた。

同報道によると、委員会は、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)アブドゥルハキーム・バッシャール派8人、シリア・クルド・アーザーディー党ムスタファー・ウースー派7人(うち2人は未決)、同ムスタファー・ジュムア派5人、シリア・クルディスタン・イェキーティー党3人の代表からなる。

ARA News, April 5, 2014
ARA News, April 5, 2014

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シリア革命家戦線のジャマール・マアルーフ司令官は声明を出し、『インディペンデント』(4月2日付、https://syriaarabspring.info/wp/?p=6457)の記事の内容に関して「私とジャルバー氏(シリア革命反体制勢力国民連立議長)はテロリストと戦っている」と反論した。

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シリア・ムスリム同胞団のウマル・マシューフ報道局はアナトリア通信(4月5日付)に、同胞団がアレッポ県の「解放区」(アレッポ市ハイダリーヤ地区)に事務所を再開しようとしているとの一部情報に関して「そうした意思はない」と否定した。

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『ハヤート』(4月6日付)は、アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー氏の肉声によるものと思われる音声声明(4月4日付、https://www.youtube.com/watch?v=Of36LBH9ZpA)が出され、2月にシリアでイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって暗殺されたとされるアブー・ハーリド・スーリー氏の死に弔意を示すとともに、ジハード主義武装集団内での「盲目的な内紛」に遺憾の意を示したと報じた。

AFP, April 5, 2014、AP, April 5, 2014、ARA News, April 5, 2014、Champress, April 5, 2014、al-Hayat, April 6, 2014、Iraqinews.com, April 5, 2014、Kull-na Shuraka’, April 5, 2014、Naharnet, April 5, 2014、NNA, April 5, 2014、Reuters, April 5, 2014、SANA, April 5, 2014、UPI, April 5, 2014などをもとに作成。

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2014年4月4日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ラッカ革命家旅団、アラブ部族連合、ラッカ県暫定国民委員会、ラッカ県革命青年運動は共同声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、住民にクルド人襲撃を煽動していると批判、ダーイシュのラッカ県の支配に異議を唱えた。

ARA News(4月5日付)が伝えた。

ARA News, April 5, 2014をもとに作成。

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2014年4月4日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ダマスカス県では、複数の反体制活動家が、ジャウバル区で軍が毒ガスを使用したと主張、意識を失い、治療を受けていると思われる男性の画像をインターネット上で公開した。

ロイター通信(4月4日付)が伝えた。

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Kull-na Shuraka', April 4, 2014
Kull-na Shuraka’, April 4, 2014

ホーラーン外国人旅団に所属するアブー・カアカーア大隊報道官のアブー・ウマル・ジャウラーニー氏は、3月29日のイスラエル軍による占領下ゴラン高原(ブライカ村)での潜入者2人への発砲・殺害に関して、クッルナー・シュラカー(4月4日付)に対して、「自由シリア軍戦闘員2人が死亡した」と認めたうえで、「アサド軍との我々の戦いは、イスラエルが公然と敵対行為を繰り返した場合、(イスラエルへの)報復を妨げるものではない」と述べた。

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クナイトラ県で活動すると思われるジハード主義武装集団のジハード中隊、ファジュル・イスラーム大隊、ジュンド・ラフマーン中隊は共同声明を出し、3月29日のイスラエル軍による占領下ゴラン高原(ブライカ村)での潜入者2人への発砲・殺害に関して、イスラエルに「正式な謝罪」を求めた。

なお同声明によると、イスラエル軍の砲撃で死亡したのはアブー・ウダイ・ジャウラーニー氏、アブー・ハッターブ・ジャウラーニー氏の2名だという。

ARA News(4月4日付)は、民主統一党アサーイシュが2週間前からアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市住民に対して、トルコへの入国規制を強化していると報じた。

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シリア人権監視団は、ラタキア県の複数の消息筋からの情報として、「ヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、アンサール・シャーム、イスラーム・シャームなどイスラーム主義武装集団のいずれかが、カサブ町および同市周辺のアルメニア教徒を今も殺戮し続けているとのシリア政府、メディア、外交官発の報道は根拠がない」としたうえで、「シリア政府がシリアの宗教・エスニック・マイノリティを保護しているというイメージを、地元世論や国際世論のなかに作り出そうとしている」と批判した。

 

AFP, April 4, 2014、AP, April 4, 2014、ARA News, April 4, 2014、Champress, April 4, 2014、al-Hayat, April 5, 2014、Iraqinews.com, April 4, 2014、Kull-na Shuraka’, April 4, 2014、Naharnet, April 4, 2014、NNA, April 4, 2014、Reuters, April 4, 2014、SANA, April 4, 2014、UPI, April 4, 2014などをもとに作成。

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2014年4月3日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のアブー・ムハンマド・アドナーニー報道官は音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=JGLgIlADJKY)を出し、「米国は、カリフ制の方法に沿って世界を描き直すための地図を(イラク・シャーム・)イスラーム国のために残してくれた。世界の主権はイスラーム教徒以外の誰のものにもならないだろう」と述べ、米国によるイラクへの介入とその失敗によって、ダーイシュが勢力を得ていると主張した。

Kull-na Shuraka’, April 4, 2014、Youtubeをもとに作成。

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2014年4月3日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(4月3日付)は、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ軍武装部隊参謀長が早朝、レタキア県カサブ町一帯の前線を訪れ、第45監視塔およびその周辺の軍陣地複数カ所を視察したと報じた。

しかし、シリア人権監視団は第45監視塔一帯の戦況に関して、「一部のシャッビーハが…軍によって第45監視塔が制圧されたとの情報をメディアを通じて広めている」と発表、否定した。

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『ワタン』(4月3日付)は社説で、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関して「1日たりとも清廉な仲介者だったことはなく、終始、中東破壊分断計画の雇われ人だった」と批判した。

AFP, April 3, 2014、AP, April 3, 2014、ARA News, April 3, 2014、Champress, April 3, 2014、al-Hayat, April 4, 2014、Iraqinews.com, April 3, 2014、Kull-na Shuraka’, April 3, 2014、Naharnet, April 3, 2014、NNA, April 3, 2014、Reuters, April 3, 2014、SANA, April 3, 2014、UPI, April 3, 2014、al-Watan, April 3, 2014などをもとに作成。

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2014年4月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア革命家戦線司令官のジャマール・マアルーフ氏は、ハタイ県アンタキヤ市で『インディペンデント』(4月2日付)のインタビュー(http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/i-am-not-fighting-againstalqaida-itsnot-our-problem-says-wests-last-hope-in-syria-9233424.html)に応じ、そのなかでシャームの民のヌスラ戦線などアル=カーイダ系の組織との関係について、シリア国内でアサド政権といかなる勢力との間にも「問題はない」と述べ、共闘していることを明らかにした。

The Independent, April 2, 2014
The Independent, April 2, 2014

マアルーフ氏は、今年初めに米国など西側諸国からの支援を受け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をアレッポ市から対トルコ国境のジャラーブルス市(アレッポ県)やイラク国境地帯に放逐したと主張した。

しかしヌスラ戦線との関係については「私がアル=カーイダと戦っていないことは明白だ。これはシリアの国境の外の問題であって、我々の問題ではない。シリア国内で政権と戦う誰との間にも問題はない」と述べた。

シリア革命家戦線は、自由シリア軍参謀委員会の傘下にはないが、比較的良好な関係を保ち、「穏健な反体制派」と目されている。

またマアルーフ氏はシリア国内で命を狙われ、現在はトルコに滞在しているという。

The Independent, April 2, 2014をもとに作成。

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2014年4月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(4月2日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方、ダマスカス県ジャウバル区で活動していたユースフ・アズマ大隊が活動停止を発表したと報じた。

司令官のフサーム・ハーニー・ズィーブ氏はクッルナー・シュラカーに対し、自由シリア軍参謀委員会からの支援が不十分で資金面の困難に直面し、高性能の兵器、戦闘員の生活保障ができなかったことを明らかにした。

Kull-na Shuraka', April 2, 2014
Kull-na Shuraka’, April 2, 2014

ズィーブ氏によると、スワイダー県で活動していたスルターン・バーシャー・アトラシュ大隊も同様の理由で活動を停止していたという。

ユースフ・アズマ大隊は2012年12月15日に活動を開始、2013年初めに結成を正式発表していた。

**

クッルナー・シュラカー(4月2日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の消息筋の話として、7人代表メンバーの辞任を正式に受理したと報じた。

7人の氏名は以下の通り:

1. ヤースィル・ファルハーン

2. カマール・ルブワーニー

3. ヤフヤー・クルディー

4. ムハンマド・シャッアール

5. ムスタファー・シャルシュ

6. ダーウード・アール・スライマーン

7. ヤーミン・ジャウハリー

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シャームの民のヌスラ戦線は、ハサカ県マルカダ町を制圧したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討を目的とした「殉教者のための復讐」作戦を開始したと発表した。

クッルナー・シュラカー(4月2日付)が報じた。

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Kull-na Shuraka', April 2, 2014
Kull-na Shuraka’, April 2, 2014

自由シリア軍参謀委員会は、アレッポ市および同市郊外での活動を統括する統合軍事参戦司令室を設置したと発表した。

司令室設置は2014年3月28日の参謀委員会会合で決定され、ウマル・アブドゥッラフマーン空軍大尉が司令室長を務める、という。

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ARA News(4月2日付)によると、民主統一党のアサーイシュが、ハサカ県タッル・タムル町でシリア・クルド・イェキーティー党幹部のバフジャト・シャイフー氏、カーミーラーン・シャイフー氏を一時拘束した。

カーミーラーン・シャイフー氏がタッル・タムル町長と村での租税をめぐって口論となったことが拘束の理由だという。

AFP, April 2, 2014、AP, April 2, 2014、ARA News, April 2, 2014、Champress, April 2, 2014、al-Hayat, April 3, 2014、Iraqinews.com, April 2, 2014、Kull-na Shuraka’, April 2, 2014、Naharnet, April 2, 2014、NNA, April 2, 2014、Reuters, April 2, 2014、SANA, April 2, 2014、UPI, April 2, 2014などをもとに作成。

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2014年4月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

シリア人権監視団は、2011年3月半ば(3月18日)以降の紛争による死者数が15万344人に達したと発表した。

同監視団によると死者内訳は以下の通り:

民間人5万1,212人(うち子供7,014人)
軍兵士、親政権武装集団戦闘員5万8,480人(うち軍兵士が3万5,601人、国防隊戦闘員が2万1,910人)
ジハード主義者を含む反体制武装集団戦闘員3万3,781人
身元不明者2,871人
ヒズブッラー戦闘員364人
シーア派の外国人戦闘員605人

またこのほかに、軍・治安部隊、親政権の武装集団に逮捕・捕捉された2万6,000人以上と、「さまざまな当事者」によって拉致された数百人が行方不明だという。

AFP, April 1, 2014、al-Hayat, April 1, 2014をもとに作成。

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2014年4月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ハサカ県タッル・タムル町で、アッシリア協会の新年祭(アキートー、4月1日)の祝典が催され、アッシリア教徒が参加した。

ARA News(4月3日付)によると、祝典はアッシリア民主党が主催し、民主統一党アサーイシュや、アッシリア教徒の民兵が見守るなかで執り行われたという。

ARA News, April 3, 2014
ARA News, April 3, 2014

ARA News, April 3, 2014などをもとに作成。

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2014年4月1日のシリア情勢:諸外国の動き

『ハヤート』(4月2日付)は、西側外交筋の話として、ラタキア港からの化学物質搬出作業が、3月下旬に始まったシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団によるラタキア県カサブ町一帯への侵攻を受けて「凍結」状態に陥っていると報じた。

また、化学兵器禁止機関・国連合同派遣団の専門家が滞在するラタキア市のホテル近くと、化学物質搬出のためにデンマーク船籍、ノルウェー船籍が停泊するラタキア港の近くにロケット弾がそれぞれ1発ずつ着弾したとの情報もあるという。

これに関して、ロシア外務省は声明を出し、「海岸作戦」(ヌスラ戦線などによるカサブ町一帯への侵攻」が化学物質搬出を麻痺させると非難する一方、マーティン・デンプスィー米陸軍参謀長は訪問先のイスラエルで31日、シリアが化学兵器廃棄に関する誓約を守らない場合、「力を行使する」と述べたという。

一方、SANA(4月1日付)は、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補と会談し、化学兵器廃棄の進捗状況などについて意見を交わしたと伝えた。

ミクダード副大臣は会談で、国際公約に従い廃棄作業を進める意思を伝えつつ、「一部の外国が問題を政治化し、シリアと化学兵器禁止機関、国連の協力関係を妨害しようと、武装集団への支援を行っている」と懸念を表明したという。

これに対し、カーグ国連事務次長補は、「困難な治安状況のなかで誓約の履行が脅威に曝されている」と理解を示したという。

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UAEのラブナー・ハーリド・カースィミー開発国際協力大臣は記者会見を開き、シリアの避難民を支援するために1億1,100万ドルの支援を行うと発表した。

AFP, April 1, 2014、AP, April 1, 2014、ARA News, April 1, 2014、Champress, April 1, 2014、al-Hayat, April 2, 2014、Iraqinews.com, April 1, 2014、Kull-na Shuraka’, April 1, 2014、Naharnet, April 1, 2014、NNA, April 1, 2014、Reuters, April 1, 2014、SANA, April 1, 2014、UPI, April 1, 2014などをもとに作成。

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2014年4月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制勢力がラタキア県カサブ町一帯への侵攻を続けるなか、トルクメン山(ラビーア町一帯)、バユル・ブジャク地方、クルド山を視察したと発表、写真を公開した。

『ハヤート』(4月1日付)によると、ジャルバー議長は、カサブ町、スーダー村、第45監視所など、ヌスラ戦線が解放したとされるすべての地域を訪問し、「統一軍事司令室」(地中海岸西北地域作戦司令室)の戦闘員らと会談したことを明らかにした。

ジャルバー議長は会談で「数日中に支援が増大するだろう」と強調した。

視察には連立メンバーのアフマド・ハクル氏、連立のトルクメン国民ブロック・メンバー、自由シリア軍参謀委員会の幹部らが同行した。

Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
Kull-na Shuraka', April 1, 2014
Kull-na Shuraka’, April 1, 2014
SANA, April 1, 2014
SANA, April 1, 2014

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『ラアユ』(4月1日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方で対立を続けてきたイスラーム軍とダマスカス県・同郊外県シャリーア委員会(アジュナード・シャーム・イスラーム連合)が対立を解消したと報じた。

両者の和解は、シリア革命反体制勢力国民連立前議長のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏らが仲介したという。

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ARA News, April 1, 2014
ARA News, April 1, 2014

ARA News(4月1日付)によると、クルディスタン・イェキーティー党コバネ機構が西クルディスタン移行期民政局(コバネ)への参加を表明した。

クルディスタン・イェキーティー党は、シリア・クルド・イェキーティー党、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)とは別組織。

AFP, April 1, 2014、AP, April 1, 2014、ARA News, April 1, 2014、Champress, April 1, 2014、al-Hayat, April 2, 2014、Iraqinews.com, April 1, 2014、Kull-na Shuraka’, April 1, 2014、Naharnet, April 1, 2014、NNA, April 1, 2014、al-Ra’y, April 1, 2014、Reuters, April 1, 2014、SANA, April 1, 2014、UPI, April 1, 2014などをもとに作成。

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2014年3月31日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア人権監視団は、3月21日にシャームの民のヌスラ戦線などがラタキア県カサブ町一帯に侵攻して以降の同地での戦闘による死者数が1,052人以上に達している、と発表した。

同監視団によると、このうち194人が軍、国防隊、アレキサンドレッタ地方解放シリア抵抗運動、バアス大隊などの将兵・戦闘員で、士官の死者数は27人に達するという。

一方、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団戦闘員の死者数は128人で、そのなかの56人が外国人(アラブ人、EU出身者、アジア人)だという。

負傷者は軍側が500人以上、ヌスラ戦線側が230人以上だという。

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Kull-na Shuraka', March 31, 2014
Kull-na Shuraka’, March 31, 2014

自由シリア軍国内合同司令部のファフド・ミスリー中央広報担当官はパリで声明を出し、反体制勢力が統一司令部結成に失敗し、「革命」を混乱に陥れたと批判し、自由シリア軍メンバーとしての活動を停止することを決意したとのべ、離反を宣言した。

ミスリー氏は今後は「無所属の愛国的反体制活動家」に戻り、「殺戮・犯罪体制への反対運動」を続けるという。

声明の署名欄には「17年間フランスで亡命生活を送る無所属反体制活動家、ジャーナリスト、研究者」と書き添え、シリア国内での活動経験がなかったことを自ら暴露した。

AFP, March 31, 2014、AP, March 31, 2014、ARA News, March 31, 2014、Champress, March 31, 2014、al-Hayat, April 1, 2014、Iraqinews.com, March 31, 2014、Kull-na Shuraka’, March 31, 2014、Naharnet, March 31, 2014、NNA, March 31, 2014、Reuters, March 31, 2014、SANA, March 31, 2014、UPI, March 31, 2014などをもとに作成。

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2014年3月30日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月30日付)は、自由シリア軍(参謀委員会)が3月半ばから行っていた組織改編を終え、参謀委員会メンバーを新たに選出したと報じた。

同報道によると、新参謀委員会メンバーは以下の通り:

1. アスアド・ムスタファー移行期政府国防大臣

2. ムハンマド・ハッルーフ移行期政府国防副大臣(少将)

3. アブドゥルイラーフ・バシール参謀長(准将)

4. ハイサム・アフィースィー参謀副長(大佐)

5. ザキー・アリー・ルーラ作戦局長(准将)

6. アドナーン・フトバ兵器局長(准将)

7. アフマド・ガッラ兵站支援局長(准将)

8. アフマド・シュルーフ偵察局長(准将)

9. アブドゥルマジード・ドゥバイス迫撃ミサイル局長(准将)

10. タラール・ファルザート組織運営局長(准将)

11. イブラーヒーム・ダルウィーシュ財務局長(准将)

12. ムハンマド・アブー・ザイド軍事法廷局長(准将)

13. サラーフ・バシーリーニー空軍局長(准将)

14. リヤード・サイード指揮局長(大佐)

15. ヤフヤー・ビータール軍事諜報局長(准将)

16. ハーリド・ウマル化学局長(准将)

17. アブドゥルマジード・アシュタル軍事工科局長(准将)

Kull-na Shuraka', March 30, 2014
Kull-na Shuraka’, March 30, 2014

またバシール参謀長ら参謀委員会メンバーは、シリア国内に潜入し、アレッポ県内の武装集団を視察したという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、「レバノンにおける問題とは、ヒズブッラーがシリアでの戦争に参加することが遅れたこと」としたヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の演説(29日)に関して、「ヒズブッラーと我々の問題は、彼らがアサド政権の軍を支援して、シリアが軍事介入し、無制限な殺戮を支援していることにある」と反論した。

アナトリア通信(3月30日付)が伝えた。

AFP, March 30, 2014、Anadolu Ajansı, March 30, 2014、AP, March 30, 2014、ARA News, March 30, 2014、Champress, March 30, 2014、al-Hayat, March 31, 2014、Iraqinews.com, March 30, 2014、Kull-na Shuraka’, March 30, 2014、Naharnet, March 30, 2014、NNA, March 30, 2014、Reuters, March 30, 2014、SANA, March 30, 2014、UPI, March 30, 2014などをもとに作成。

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2014年3月29日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ARA News(3月30日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は2013年9月にラッカ県タッル・アブヤド市の国境通行所近くで拉致したスペイン人記者2人を解放した。

ARA News, March 29, 2014などをもとに作成。

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2014年3月29日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア人権監視団によると、ラッカ県で活動するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、他の武装集団やアラブ系部族民兵約1,500人からなる「アンサール軍」を創設した。

アンサール軍は、ラッカ県、タッル・アブヤド市、ジャラーブルス市(アレッポ県)、マンビジュ市(アレッポ県)などで、民主統一党人民防衛隊、イスラーム戦線との戦闘に投入されるという。

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ARA News(3月29日付)によると、民主統一党人民防衛隊総司令部は声明を出し、ハサカ県ジャズア村一帯でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘で、26日にダーイシュ戦闘員56人を殺害したと発表した。

この戦闘での人民防衛隊戦闘員4人も戦死したという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣は声明を出し、トルコでの統一地方選挙(29、30日)に関して、「トルコ国内に居住するシリア人避難民および在留者に…トルコの各政党の事務所、投票所に近づかず、いかなる政党活動、デモにも参加しないよう」呼びかけた。

AFP, March 29, 2014、AP, March 29, 2014、ARA News, March 29, 2014、Champress, March 29, 2014、al-Hayat, March 30, 2014、Iraqinews.com, March 29, 2014、Kull-na Shuraka’, March 29, 2014、Naharnet, March 29, 2014、NNA, March 29, 2014、Reuters, March 29, 2014、SANA, March 29, 2014、UPI, March 29, 2014などをもとに作成。

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2014年3月28日のシリア情勢:反体制勢力の動き

東グータ統一革命医療局は声明を出し、ダマスカス郊外県ハラスター市を、軍が毒ガス弾で砲撃、25人が窒息などの中毒症状を発症したと発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣は、ラタキア県カサブ町一帯へのシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の侵攻に関して、3月27日付で50万米ドルの軍事支援を行うことを決定した。

暫定政府はこれまでにすでに20万ドルの軍事支援を同地での作戦のために供与しているという。

クッルナー・シュラカー(3月28日付)が、自由シリア軍消息筋の話として伝えた。

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シリア人権監視団は、ラタキア市の複数の医療筋の話として、カサブ町一帯へのシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の侵攻を受け、3月21日以降、士官13人を含む150人以上の軍将兵、国防隊の隊員が死亡、数百人が負傷したと発表した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会(広報局)は声明を出し、アレッポ県アイン・アラブ市、ラッカ県タッル・アブヤド市でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢と民主統一党人民防衛隊などとの戦闘に関して、ダーイシュの蛮行を非難するとともに、トルコにシリア国内でのテロ組織への支援を停止するよう強く求めた。

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民主統一党アサーイシュ総務局は、ロージュアーヴァー(Rojava、シリア北東部の「西クルディスタン」の別称)地域への外国(イラク)からの出入国の手続きを整備すると発表した。

同地域の国境通行所を経由した出入国は、申請書類、顔写真(カラー)2枚、IDカードのコピー、パスポートのコピー、同地域内の身元引受人の個人情報をあらかじめ提出することが求められるという。

クッルナー・シュラカー(3月28日付)が伝えた。

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ダマスカス郊外県東グータ地方を拠点とするアジュナード・シャーム・イスラーム連合(アブドゥッラー・シャーミー報道官)は声明を出し、2,000人以上のムジャーヒドゥーンが新たに隊列に加わったと発表した。

新たに参加した戦闘員は、ダマスカス郊外県カラムーン地方(ヤブルード市、ランクース市)、東グータ地方(ハラスター市、ザマルカー町、カフルバトナー町、マルジュ市)、ダマスカス県ジャウバル区、ヒムス県で活動する以下の部隊に配属されるという。

ワ・アイッドゥー旅団
イスラーム青年旅団
アムジャード・シャーム旅団
ハーフィズ・ザハビー旅団
イスラーム・ジハード大隊
バイアト・ラドワーン大隊
カーディスィーヤ大隊
ヌスール・シャーム大隊
ダマスカス真理の険大隊

AFP, March 28, 2014、AP, March 28, 2014、ARA News, March 28, 2014、Champress, March 28, 2014、al-Hayat, March 29, 2014、Iraqinews.com, March 28, 2014、Kull-na Shuraka’, March 28, 2014、Naharnet, March 28, 2014、NNA, March 28, 2014、Reuters, March 28, 2014、SANA, March 28, 2014、UPI, March 28, 2014などをもとに作成。

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2014年3月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ラタキア県カサブ町一帯に侵攻したシャームの民のヌスラ戦線などを「自由シリア軍の英雄たち」と讃え、「シリアおよびすべてのシリア国民をアサド家の独裁支配から解放する努力を賞賛する」と表明した。

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Kull-na Shuraka', March 27, 2014
Kull-na Shuraka’, March 27, 2014

自由シリア軍参謀委員会のハイサム・アスィーフィー副参謀長はクッルナー・シュラカー(3月27日付)に対し、シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府と参謀委員会が、ラタキア県カサブ町一帯でのシャームの民のヌスラ戦線などによる侵攻を「一丸となって全面支持し、資金、武器、装備を提供することで合意している」と述べたうえで、シリア革命家戦線などがハマー県ムーリク市一帯やイドリブ県からラタキア県へのシリア軍の増援部隊派遣や補給を阻止するため活動していることを認めた。

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シリア・ムスリム同胞団政治局メンバーのサミール・アブー・ラバン氏はクッルナー・シュラカー(3月27日付)のインタビューに応じ、そのなかで、同胞団は「革命」当初から平和的活動を維持することを試み、武力活動が事態を長引かせると考えてきたとしたうえで、「同胞団は独自の武装集団を持たないようにしてきた。つまり同胞団は武装集団の結成に着手したが、我々はそれを全く望んでいない」と述べた。

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シリア人権ネットワークは、アサド政権が化学兵器に代えてクラスター爆弾を使用、これにより子供64人を含む民間人138人が犠牲となっている、と主張した。

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ARA News(3月28日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、ハサカ県シャッダーディー市のアカバ・ブン・ワリード学校で、体育と音楽の授業を廃止し、軍事教練の授業を新設する決定を行った。

AFP, March 27, 2014、AP, March 27, 2014、ARA News, March 27, 2014、Champress, March 27, 2014、al-Hayat, March 28, 2014、Iraqinews.com, March 27, 2014、Kull-na Shuraka’, March 27, 2014、Naharnet, March 27, 2014、NNA, March 27, 2014、Reuters, March 27, 2014、SANA, March 27, 2014、UPI, March 27, 2014などをもとに作成。

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