2014年2月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

アレッポ自由技師連合は声明を出し、軍によるアレッポ市への攻撃を「蛮行」を非難するとともに、シリア革命反体制勢力国民連立に対してジュネーブ2会議の交渉を中止するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka’, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ダイル・ザウル県に残留するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員に対して、3日以内に武装解除し、投降するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', February 12, 2014
Kull-na Shuraka’, February 12, 2014

Kull-na Shuraka’, February 11, 2014をもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月10日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ラッカ市の住民に対して、「アンバール・ディーナール」と呼ばれる独自通貨の使用を強要していると報じた。

「アンバール・ディーナール」はイラク・アンバール県のダーイシュが発行した独自の通貨だという。

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クッルナー・シュラカー(2月10日付)によると、民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、委員会メンバーで共産主義行動党幹部のサフワーン・アッカーシュ氏がレバノンから陸路でシリアに入国した直後に失踪したと発表した。

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シリア国内で活動すると思われる複数の武装集団が「シリア革命建設運動」なる新組織を結成、政権打倒を呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アサド政権による「戦争犯罪」を告発する報告書を国連に提出した。

同報告書において、連立は、アサド政権がジュネーブ2会議開始以降、1,805人を殺害したとしている。

うち834人がアレッポ県で「樽爆弾」による空爆で死亡したのだという。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

民主的反体制勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表はマヤーディーン(2月9日付)のインタビューに応じ、シリア革命反体制勢力国民連立とのジュネーブ2会議の反体制勢力代表団拡大をめぐる交渉失敗の経緯について明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表はインタビューで、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長らとカイロで折衝を重ね、反体制勢力全体によるバランスがとれた代表団の結成、ヴィジョンの統一を求めたが、「それが実現しなかったために参加を中止した。国民調整委員会は無視されようとしていた。潘国連事務総長からの招待状もなかった」としたうえで、連立の対応を「夜中に話したことが昼間に打ち消された」と批判した。

アブドゥルアズィーム代表はまた、ジュネーブ2会議への参加条件に関して「我々はジャルバー氏に関して、第2ラウンドへの参加の用意はあるが、政治的解決に関する一般方針に関する原則文書が合意されるのが先だと伝えた」ことを明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表は、連立との折衝に参加したサフワーン・アッカーシュ氏とともに「カイロ宣言」と題した原則文書を提出し、審議・承認を求めたという。

この文書には、ジュネーブ2会議での反体制勢力代表団の拡大、ジュネーブ合意に基づく暴力停止、逮捕者釈放、包囲解除、人道支援搬入の優先的処理、これらの措置と並行した移行期統治機関発足をめぐる審議などを骨子としていたという。

アブドゥルアズィーム代表によると、反体制勢力の代表団拡大に関して、連立は委員会メンバー5人(うち4人が公式代表団、1人が技術代表団)の代表団入りに同意する一方、連立メンバー5人(うち4人が公式代表団、1人が技術代表団)に加えて、自由シリア軍メンバー5人の参加を提案し、自由シリア軍メンバーを3人とすることで合意したという。

これと合わせて、委員会は、民主統一党メンバー2人の参加を求め、了承されたという。

しかし翌日の折衝で、連立は、委員会メンバーに占める公式代表団の数について同意していないとするとともに、民主統一党メンバーの参加を望まないと主張、さらに3日目には、委員会メンバーの人選に対しても異議を唱え、最終的に協議を打ち切ったという。

Qanat al-Mayadin, February 9, 2014をもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(2月10日付)に、ハマー県マアーン村(アラウィー派の村)を、ジュンド・アクサー大隊などからなるジハード主義武装集団が襲撃し、41人を殺害した、と述べた。

このうち20人が国防隊の戦闘員、21人が民間人だという。

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ジュンド・アクサー大隊はユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=iUtFPduMJcU、2月9日付)で「マアーン解放作戦」と題した映像をアップし、戦果を誇示した。

Youtube, February 9, 2014
Youtube, February 9, 2014

AFP, February 9, 2014、Youtube, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き

『ハヤート』(2月10日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立が、アサド政権とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が結託し、協力関係にあることを示す証拠や証言をまとめた「体制とダーイシュの関係」と題した覚書を作成したと報じた。

覚書によると、「自由シリア軍が1月3日にダーイシュに宣戦を布告し、その拠点の多くを制圧した結果、アサド政権とダーイシュの関係に関して広く考えられてきたことを確認するような文書が発見された」という。

また覚書は、政府軍がダーイシュ戦闘員を保護支援するとした「自由シリア軍」戦闘員の証言、「穏健な反体制勢力を破壊する」という目的の実現に向けて両者が協力していることを示す証拠などから、こうした結論に至ったのだという。

さらに覚書は、ラッカ市やヒムス県郊外での軍の空爆・砲撃に関して、同市内の自由シリア軍の拠点に対して軍は低空で激しい攻撃を加えたのに対し、ダーイシュの拠点にはまったく攻撃はしなかったと断じている。

そのうえで、覚書は、政権とダーイシュの関係が「融合」段階へと至っていると主張、ムハンナド・ジュナイディー氏に代表されるダーイシュのアミールらは軍の士官で、イラク戦争中、アサド政権に協力していたと断じる一方、「自由シリア軍」が制圧したダーイシュの拠点から、シリアの治安機関のID、イランへの入国ビザが押されたパスポート、イランの携帯電話のカードなどが押収されたことを明らかにした。

結論において、覚書は、シリア政府が「シリア革命を力尽くで破壊しようとして、ダーイシュがシリア国内に入る…ことを許し…、政権がシリア国内でテロと戦っていると国際社会に確信させようとしている」と断じ、締めくくった。

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『ハヤート』(2月10日付)は、複数の反体制筋の話として、エジプトのナビール・ファフミー外務大臣によるシリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会の仲介(8日)は、何の結論を得ないまま失敗に終わったと報じた。

同消息筋によると、8日に予定されていた両者の会合に、調整委員会の代表が出席しなかったことで両者の決裂は決定的になったという。

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

アジュナード・シャーム・イスラーム連合とムジャーヒディーン軍は共同声明を出し、2月10日に再開されるジュネーブ2会議第2ラウンドに関して「我らが国民を救済(ヌスラ)する希望がない」と述べ、改めて非難の意を示した。

Kull-na Shuraka', February 9, 2014
Kull-na Shuraka’, February 9, 2014

Kull-na Shuraka’, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:反体制勢力の動き

エジプトのナビール・ファフミー外務大臣は、カイロ訪問中の民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長と個別に会談した。

エジプト外務省によると、アブドゥルアズィーム代表との会談では、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団への調整委員会の参加の是非について協議がなされる一方、ジャルバー議長との会談では、シリア情勢への対応について意見交換がなされたという。

会談後、アブドゥルアズィーム代表は、ジュネーブ2会議を通じて、武力紛争を政治紛争に転換する必要があると述べる一方、「調整委員会と連立は現在、カイロで反体制勢力統合問題を議論している」ことを明らかにした。

一方、ジャルバー議長は会談後の記者会見で、会議に参加する反体制勢力代表団の拡大や会議への対応ではなく、シリアの惨状への対応が議論されたとしつつ、連立以外の反体制組織の参加を歓迎すると述べた。

また、ファールーク・シャルア副大統領に関して「なぜ代表団の団長として来ないのか? 我々は彼を信用しているというのに」と述べ、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣ではなく、シャルア副大統領がシリア政府代表団を率いるべきだと主張した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部は声明を出し、ジュネーブ合意の遵守と、愛国的民主的諸勢力どうしの政治的コンセンサスに基づき代表団をバランスのとれた構成とすることの2点をジュネーブ2会議への参加の条件として改めて示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣首班はBBC(2月8日付)に対して、「もし我々が現地で政権を負かせることができたら、この点(公正な政治的解決)に至ることになろう…。しかし残念ながら、国際社会はシリア国民を裏切り、必要な支援を行ってくれていない」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立を脱会した会派が共同声明を出し、ジュネーブ2会議第2ラウンドで、アサド政権退陣という「革命の要求、シリア国民の意思」を実現するよう呼びかけた。

共同声明を出したのは、トルクメン運動、ビジネスマン・フォーラム、地元評議会ブロック、革命指導最高評議会、自由シリア軍参謀委員会など。

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『ハヤート』(2月9日付)は、シャーム自由人イスラーム運動からの情報として、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の幹部らが会合(場所は不明)を開き、同運動が参加するイスラーム戦線の司令部およびメンバーに背教宣告を下した、と報じた。

AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、BBC, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シャーム自由人イスラーム戦線は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が6日早朝にハサカ県にある戦線の拠点複数カ所を襲撃、制圧を批判、ダーイシュを「裏切り集団」とみなし停戦合意を破棄すると発表した。

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『インディペンデント』(2月7日付)は、6日にシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が行ったアレッポ中央刑務所攻撃に関して、3回行われた自爆攻撃のうち、最初の攻撃がイギリス人によるものだと思われると報じた。

同報道によると、自爆攻撃を行ったとされるのは、パキスタン系イギリス人のアブー・スライマーン・ブリターニー氏で、キングズ・カレッジのシーラーズ・マーヒル教授がツイッターなどで公開した写真などから、同氏が自爆攻撃を行ったことが確認されたという。

The Independent, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014をもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月7日付)は、ラッカ県の消息筋の話として、ラッカ市郊外のサルハビーヤ村で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員との結婚を強要された女性が自殺したと報じた。

自殺したのは英部学部(大学名不明)に通う火曜ファーティマ・アッブーさん(22歳)。

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自由アレッポ県議会の防災局は、タウヒード旅団指導部に対して、同旅団が接収した救急車両、消防車を「返還」するよう求めた。

クッルナー・シュラカー(2月7日付)が伝えた。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月7日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の退去を7日に行うよう求めるデモを呼びかけるビラがラッカ市各所で配布された。

Kull-na Shuraka', February 7, 2014
Kull-na Shuraka’, February 7, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・サーリフ広報局長は、アレッポ中央刑務所が反体制武装集団に解放され、多数の収監者が釈放されたことを確認したと発表した。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

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2014年2月6日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シャーム自由人イスラーム運動、タウヒード旅団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム暁イスラーム運動、「命じられるまま正しくあれ」旅団連合からなる合同作戦司令部は声明を出し、24時間以内にアレッポ市内の軍の拠点、検問所、施設を攻撃する(「真の約束は近い」作戦)と発表、住民に避難を呼びかけた。

Kull-na Shuraka', February 6, 2014
Kull-na Shuraka’, February 6, 2014

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アレッポ・ウラマー戦線は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に対して3日以内にシリアを去り、イラクへ戻るよう最後通告を出すとともに、自由シリア軍およびダーイシュと交戦するジハード主義武装集団に対して、ダーイシュとの戦闘がイスラーム法上合法的だと宣言した。

Kull-na Shuraka', February 6, 2014
Kull-na Shuraka’, February 6, 2014

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AKI(2月6日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の複数の消息筋の話として、連立が他の反体制勢力のジュネーブ2会議代表団への参加に関して、これまでの決定の遵守、拒否権発動禁止を条件に、参加(拡大)を認めるとの意思を示している、と報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のミシェル・キールー氏はアラビーヤ(2月6日付)に、アサド政権が「樽爆弾」による空爆を続けるのであれば、2月10日再開予定のジュネーブ2会議第2ラウンドでの交渉をボイコットすべきだと述べた。

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クッルナー・シュラカー(2月6日付)によると、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表、アブドゥルマジード・マンジューナ氏がシリア革命反体制勢力国民連立代表と会談するため、ダマスカスを発ち、エジプトのカイロに到着した。

ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団の拡大について協議する予定。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長はしかし、「客観的状況と自発的な条件が見なされない限り、委員会はいかなる対話にも参加しない」と述べ、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団への不参加を表明した。

UPI(2月6日付)が伝えた。

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シリア革命総合委員会は、ハサカ県ラアス・アイン市周辺の村々で、民主統一党人民防衛隊が市民活動家数十人を「自由シリア軍を支持している」との理由で逮捕していると主張した。

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シリア人権監視団は、アレッポ県東部への軍ヘリコプターによる「樽爆弾」の投下などで、過去5日間で子供73人を含む246人が犠牲となったと発表した。

しかし「樽爆弾」での犠牲者数は犠牲者の約30%程度だという。

AFP, February 6, 2014、AKI, February 6, 2014、Alarabia, February 6, 2014、AP, February 6, 2014、Champress, February 6, 2014、al-Hayat, February 7, 2014、Iraqinews.com, February 6, 2014、Kull-na Shuraka’, February 6, 2014、Naharnet, February 6, 2014、NNA, February 6, 2014、Reuters, February 6, 2014、Rihab News, February 6, 2014、SANA, February 6, 2014、UPI, February 6, 2014などをもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

シリア革命家戦線は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)にシリアからの退去を求めた。

声明では、ダーイシュがあらゆる和解のイニシアチブを拒否し、アサド政権による「樽爆弾」投下を援護し、あたかも政権と「合同作戦室」を設けているようだと批判した。

 

Kull-na Shuraka', February 7, 2014
Kull-na Shuraka’, February 7, 2014

Kull-na Shuraka’, February 7, 2014をもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア革命反体制勢力国民連合は、ラッカ県に執行機関「地元評議会総合委員会」を設置したと発表した。

ラッカ地元評議会総合委員会は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が掌握するラッカ市、タブカ市、タッル・アブヤド市、カラーマ村の自治を行うのだという。

議長は、ラッカ県地元評議会副議長のウマル・ハムリー氏が務める。

Kull-na Shuraka', February 5, 2014
Kull-na Shuraka’, February 5, 2014

Kull-na Shuraka’, February 5, 2014をもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き

リハーブ・ニュース(2月5日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とイスラーム戦線のシャームの鷹旅団が停戦に合意したと報じた。

同報道によると、停戦合意は、アブー・バクル・バグダーディー氏とシャームの鷹旅団のアミール、アブー・イーサー・シャイフ氏によって署名され、戦闘停止のほかに、合同法廷の設置を定めているという。

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クッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、ハサカ県シャッダーディー市の中心街で、シャームの民のヌスラ戦線が、地元評議会の協力のもと、1年以上に停電した街灯を復旧した。

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クッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、ダルアー県で活動していると思われる反体制武装集団14組織が糾合し、「ヤルムーク師団」を結成した。

ヤルムーク師団に参加した組織は以下の通り:

1. ウマル・ブン・ハッターブ旅団

2. アッバース・ブン・アブドゥルムトリブ旅団

3. 南部の盾旅団

4. バッラー・ビン・マーリク旅団

5. ウサーマ・ブン・ザイド旅団

6. ブスラー・シャーム旅団

7. ヤルムークの稲妻旅団

8. ラジャー・タウヒード旅団

9. 迫撃ミサイル連隊

10. 防空連隊

11. 機甲大隊

12. アクナーフ・ウマリー大隊

13. ムザイラート殉教者大隊

14. 工学偵察大隊

Kull-na Shuraka', February 5, 2014
Kull-na Shuraka’, February 5, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立メンバーで、ジュネーブ2会議第1ラウンド代表団を率いてきたハーディー・バフラ氏は、第2ラウンドにアサド政権が参加することを期待しているとしたロシア側の発言に関して、「アサド政権には最終的な決定がなく、ロシアによって参加を強いられていることを示す」と批判する一方、第1ラウンド終了時に第2ラウンドへの参加を表明した連立について「独立した決定権を持ち、政治解決に真摯に取り組もうとしている」と自賛した。

また、反体制勢力代表団の拡大を求めるロシア側の姿勢に関しては、「これは連立に関わる決定で、連立のみが代表団の規模、参加者を決定する」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、国連安保理に対して、国連憲章第7章に基づき、アサド政権に行程に従った化学兵器全廃を義務づける決議の採択を呼びかけた。

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ドイツを拠点とする反体制組織のシリア近代民主主義党は声明を出し、「ジュネーブ2会議の第1ラウンドが何らかの前進をもたらすなどとは期待していなかった」としたうえで、国内の暴力に関して、アサド政権だけでなく、反体制勢力にも責任があると批判した。

AFP, February 5, 2014、AP, February 5, 2014、Champress, February 5, 2014、al-Hayat, February 6, 2014、Iraqinews.com, February 5, 2014、Kull-na Shuraka’, February 5, 2014、Naharnet, February 5, 2014、NNA, February 5, 2014、Reuters, February 5, 2014、Rihab News, February 5, 2014、SANA, February 5, 2014、UPI, February 5, 2014などをもとに作成。

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最新論考「せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議」(Synodos)

せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議
青山弘之 / アラブ地域研究

http://synodos.jp/international/6953
1月22日からスイスのモントルーとジュネーブで、シリアでの紛争の解決に向けた国際和平会議「ジュネーブ2会議」が始まり、シリア政府と在外反体制組織のシリア国民連合(正式名シリア革命反体制勢力国民連立)が3年余りに及ぶ紛争の政治解決に向けて初の直接交渉に臨んだ。

2014年2月4日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、シリア人権監視団が発表する犠牲者数に関して、「ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、政権が拷問によって殺害した犠牲者の数、都市部への砲撃での犠牲者数を…入手したのか」と批判し、その正確さに関して疑義を呈した。

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シリア・クルド左派党のサーリフ・カッドゥー書記長は声明を出し、シリア・クルド国民評議会による除名措置に関して「民主的な自治区がクルド人民に資するとしてきたシリア・クルド国民評議会の姿勢に矛盾しており、正しくない」と批判した。

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クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、アレッポ県アターリブ市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が略奪した自動車、大型家電を転売している、と報じた。

AFP, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、Syria-news.com, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣(ガズィアンテップ)の教育省は、トルコをはじめとする周辺諸国とともに「シリア教育評議会」を設置し、周辺諸国の避難民への教育制度の整備を行うと発表した。

Kull-na Shuraka’, February 4, 2014をもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:諸外国の動き

アル=カーイダ総司令部が、「アル=カーイダとイラク・シャーム・イスラーム国との関係」と題した声明を発表し、アブー・バクル・バグダーディーがアイマン・ザワーヒリー氏の命令を幾度となく拒否したと批判し、ダーイシュと断交すると宣言した。

声明でアル=カーイダ総司令部は「ダーイシュとはもはや無関係」で、ダーイシュがアル=カーイダ総司令部から派生した組織ではなく、また結成にあたって何らの指示を求められていなかったと断じ、「アル=カーイダはダーイシュが行う行為に責任を負っていない」と主張した。

同声明は、1月22日付(ヒジュラ暦1435年ラビーア・アウワル月21日付)とされている。

Kull-na Shuraka', February 3, 2014
Kull-na Shuraka’, February 3, 2014

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サウジアラビアの説教師アブドゥッラー・ムハイスニー氏が音声声明を出し、自身が立ち上げた「ウンマ・イニシアチブ」(停戦案)をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が拒否したことを明らかにしたうえで、「事態は一部の人々が想像していたのとは異なり、イスラームのための戦争でも、イスラーム国家をめざす戦争でもなかった。かりにそうだったとしても、どうしてあのような事件が起きたのか? なぜシャームの民のヌスラ戦線に対して戦端を開いたのか?… 我々の青年らの魂はこれほどまでに安っぽいものなのか? 彼らは子供…を殺害するために爆殺させられている」と批判した。

そのうえで「アブー・バクル・バグダーディー氏は、アッラーの命に従うことをシャームのイスラーム法廷で…誓約し…、シャームでの殺戮を止め…、自らの組織をイラクにとどめるべきだ」と呼びかけた。

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『ハヤート』(2月4日付)は、複数の外交筋の話として、ナースィル・カッドゥーラ国連・アラブ連盟共同特別副代表が「解任された」と報じた。

カッドゥーラ副代表は、PA元外務大臣で、2012年3月に同職に就任し、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表を補佐してきた。

複数の外交筋によると、「ブラーヒーミー共同特別代表が独断的に決定を下すことに長らく異論を唱え、仕事を押しつけることに不満を抱き、アラブ連盟の役割を評価しなかったこと」が主因だという。

al-Hayat, February 4, 2014
al-Hayat, February 4, 2014

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『ワシントン・ポスト』(2月3日付)は、ジョン・ケリー米国務長官が、ドイツのミュンヘン滞在中の2月2日に米議員15人と会し、バラク・オバマ政権の現在の対シリア政策が「奏功していない」としたうえで「穏健な反体制勢力に武器供与するときが来た」と述べたと報じた。

ケリー米国務長官はまた「ロシアはシリアの内政を終わらせるために手助けはしてくれず、アサド政権は化学兵器廃棄の行程を守らない」と述べたという。

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ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣はロイター通信(2月3日付)に、化学兵器廃棄プロセスの遅れに関して「シリア政府は化学兵器廃棄の誓約を遵守する。ロシアは6月30日の最終期限までに遵守される可能性を信じている」と述べた。

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バレリー・アモス人道問題担当事務次長は、訪問先のイタリアの首都ローマでの記者会見で、ジュネーブ2会議に関して「私たちは皆、失望感を表明しました。政治的亀裂に議論が集中した先週のジュネーブでは、人道的亀裂に関して何の進展も見られなかった…。しかし、人道的亀裂のなかに両当事者の信頼醸成の可能性も見出している。政治的対話は周知の通り、長く複雑ですが、人道的問題と切り離して行われるべきです」と述べた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ジュネーブ2会議第1ラウンドに関して記者会見で「現地で何も具体的なことは起きていない」と遺憾の意を示した。

しかし、アラビー事務総長は、アサド政権から「席をともにできないテロリスト」と目されてきたシリア革命反体制勢力国民連立が、会議で政権側と直接交渉を行ったことを大きな成果だと評価した。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014、The Washington Post, February 3, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年2月3日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア人権監視団は、2月2日の1日だけで子供39人を含む258人が死亡したと発表した。

このうちアレッポ市での死者は77人で、そのなかの8人が反体制武装集団戦闘員、2人が「樽爆弾」による被害者、そしてそれ以外はアズィーザ地区、シャイフ・マクスード地区での「軍との戦闘」による犠牲者だという。

またアレッポ市以外のアレッポ県各所では69人が死亡、うち40人(子供22人、女性4人を含む)がバーブ街道地区への「樽爆弾」による空爆の犠牲者だという。

また監視団は、1月3日から2月2日の1ヶ月間でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の反体制武装集団との戦闘(アレッポ県、イドリブ県、ラッカ県、ハマー県、ヒムス県、ダイル・ザウル県)による犠牲者数が1,747人に達したと発表した。

このうち215人が銃撃、砲撃、車爆弾によって犠牲となった民間人(うち21人がダーイシュによって処刑、1人は反体制武装集団が処刑)で、979人が反体制武装集団戦闘員(うち5人がジハード主義武装集団の司令官、数十人がダーイシュによって処刑)で、531人がダーイシュ戦闘員(うち34人が自爆攻撃で死亡、56人が反体制武装集団によって処刑)だという。

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クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、シリア・クルド国民評議会が事務局会合を開き、シリア・クルド左派党、民主左派党、そして無所属のアクラム・ハッスー氏の除名を決定した。

民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局に参加したことが除名の理由だという。

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アラブ社会主義連合民主党は声明を出し、ジュネーブ2会議第2ラウンドに向けて、国連に対して軍が包囲する地域の包囲解除、人道支援物資の搬入、民主性への体制転換に対して責任をもって対処するよう求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立が声明を出し、政治委員会メンバーのファーイズ・サーラ氏の長男ウィサーム・ファーイズ・サーラ氏が、獄中で拷問死したと発表した。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア・ムスリム同胞団(ハッサーン・ハーシミー政治局長)は声明を出し、ジュネーブ2会議第1ラウンドがアサド政権のペテンと国際社会の沈黙によって成果を得られなかったと非難、第2ラウンド開始までに、軍による砲撃、「樽爆弾」による空爆の停止、逮捕者釈放、都市・村に対する軍の包囲解除、被災者への人道支援のための安全保障回廊の設置を実現するため、国連安保理に実務的な行動を求めた。

Kull-na Shuraka’, February 3, 2014をもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のルワイユ・サーフィー報道官は、ジュネーブ2会議での反体制勢力の代表団の拡大に関して、「ブラーヒーミー共同特別代表が介入し、反体制勢力代表団の本質を限定することは受け入れられない。こうした介入は前進をもたらさない」と非難した。

クッルナー・シュラカー(2月2日付)が伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のファーイズ・サーラ氏(政治委員会メンバー)は、「連立内外から(ジュネーブ2会議の反体制勢力)交渉代表団の拡大が要求されている」と述べた。

サーラ氏はまた「反体制勢力の代表団が可能な限り広く代表が加わるべきだが、交渉に参加している代表団は、連立だけでなく、市民団体、地元評議会、自由シリア軍、クルド政党の代表団だ」と主張、拡大に消極的な姿勢を示した。

『ハヤート』(2月3日付)が伝えた。

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シリア国民評議会のアブドゥッラフマーン・ハーッジ氏も「連立に代表団拡大を求める国際社会の圧力がある。しかし、連立はこれによって脆弱な代表団になってしまうことを懸念している」と述べた。

『ハヤート』(2月3日付)が伝えた。

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民主的変革諸勢力国民調整員会のアーリフ・ダリーラ氏は『ハヤート』(2月3日付)に「連立の一部のメンバーが連絡してきた、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団への参加をもちかけた…。しかし、たとえ調整委員会がジュネーブ2会議への参加に同意したとしても、私は参加しない…。我々は調整委員会と連立による拡大会合で、共同ヴィジョンや反体制勢力使節団のメンバーで合意することを提案している」と述べた。

AFP, February 2, 2014、AP, February 2, 2014、Champress, February 2, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Iraqinews.com, February 2, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014、Naharnet, February 2, 2014、NNA, February 2, 2014、Reuters, February 2, 2014、Rihab News, February 2, 2014、SANA, February 2, 2014、UPI, February 2, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア人権監視団は2011年3月から2013年1月末にかけてシリアでの紛争での死者総数が13万6,227人に達したと発表した。

死者総数のうち、民間人は1ヶ月前の発表より約1万8,000人少ない(!)4万7,998人(うち子供は7,300人)、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団戦闘員は3万1,629人、軍兵士、国防隊戦闘員、人民諸委員会メンバー、「シャッビーハ」などは5万3,776人、ヒズブッラー戦闘員は271人、アサド政権を支持する「シーア派民兵」戦闘員は338人、身元不明者は2,824人だという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、ドイツで開催中のミュンヘン安保会議(1月31日~2月2日)に出席し、2月10日に再開が予定されているジュネーブ2会議第2ラウンドに出席する意思を表明した。

ジャルバー議長は「連立はジュネーブ2会議に行くとの勇敢な決断を下した。我々は、シリアに民主的解決、ジュネーブ合意の実施、移行期統治機関の樹立をもたらすような政治的解決を支持する」と述べた。

そのうえで「アサド政権はあらゆるカードを交渉のために利用している。人道回廊までもだ…。人々をMiG戦闘機、ミサイル、樽爆弾で攻撃している政権と交渉することは正しいことではない。だが、こうした状況にもかかわらず…、連立は2月10日からの第2ラウンドに出席することを決定した」と強調した。

また「我々は何度も、ヒズブッラー…などすべての民兵のシリアからの退去を要求してきた…。一方、テロ組織のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)もおり、我々との戦争を通じて、アレッポ、イドリブ、ハマーを解放した」と主張した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)が、東グータ地域の複数の消息筋の話として、「革命家」が軍の戦闘機をバイタリーヤ地方で撃墜したと報じた。

AFP, February 1, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014をもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き

フランス24(2月1日付)は、ダマスカス県バルザ区での休戦成立(https://syriaarabspring.info/wp/?p=383)を受け、1月末以降、同地区のサラーム・モスク前でシリア軍と反体制武装集団の合同検問所が設置され、両者が協力して警備活動に当たっていると報じ、ユーチューブの映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gkd5KMLjPTg)やツイッターなどで公開された写真を公開した。

サラーム・モスクは、停戦発効以前の軍と反体制武装集団の支配地区の境界に位置しているという。

しかし、これに対して、自由シリア軍広報センター局長を名乗るズィヤード・シャーミー氏は両者の間にいかなる連絡もなされていない、とこれを否定しているという。

Kull-na Shuraka', February 1, 2014
Kull-na Shuraka’, February 1, 2014

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クッルナー・シュラカー(2月1日付)は、ムハンマド・ヤフヤー・マクタビー氏(アブー・バッラー)がシリア革命反体制勢力国民連立を脱会したと報じた。

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シリア人権監視団は、軍によるアレッポ市への「樽爆弾」による攻撃で、2月1日(土曜日)の1日だけで46人の民間人が犠牲となったと発表した。

同監視団によると、うち33人は同一地区への攻撃による死者だとする一方、シャッアール地区での攻撃では、軍はシャームの民のヌスラ戦線の拠点を標的とし、戦闘員8人が死亡したことを明らかにした。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、France 24, February 2, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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2014年1月31日のシリア情勢:反体制勢力の動き

Syria-News(1月31日付)は、ラッカ市のカフェでビリヤードに興じるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員の写真を公開した。

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クッルナー・シュラカー(1月31日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が最近、ハンサー大隊、ウンム・ライヤーン旅団という二つの女性武装部隊を結成したと報じた。

Kull-na Shuraka', January 31, 2014
Kull-na Shuraka’, January 31, 2014

 

この部隊は18歳から25歳の女性から構成され、メンバーには月25,000シリア・ポンド(200ドル)の報酬が支払われるという。

またクッルナー・シュラカー(2月4日付)によると、ハンサー大隊は約60人の女性から編成されているという。

Kull-na Shuraka', January 31, 2014
Kull-na Shuraka’, January 31, 2014

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フザイファ・ブン・ヤマーン大隊は声明を出し、ラッカ県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の武装集団との戦闘で中立を宣言しているにもかかわらず、シャームの民のヌスラ戦線、ラッカ革命家旅団、シャーム自由人イスラーム運動が、大隊戦闘員12人を逮捕したと非難した。

しかし声明によると、大隊を構成する一つの連隊がシャーム自由人イスラーム運動に、また別の連隊がダーイシュに加わり、戦闘を行っているという。

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リハーブ・ニュース(1月31日付)は、ハサカ県マーリキーヤ(ダイリーク)市郊外のスィーマールカーとティグリス川対岸のフィーシュハーブールの間に位置するスィーマルカー国境通行所経由でのシリアからイラクへの治療目的での越境に関して、国境通行所局が新たな規則を定めたと報じた。

同報道によると、新規則では、治療目的でイラク・クルディスタン地域に入国する場合、西クルディスタン移行期民政局執行評議会の保健委員会(保健省)が発行した診断書が必要で、患者以外には親族1名のみに同行が認められている、という。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者は、シリア革命反体制勢力国民連立からの脱会に関して「誤った行いになる」と述べ、脱会する意思がないことを明らかにした。

クッルナー・シュラカー(1月31日付)が伝えた。

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シリア人権監視団は、ジュネーブ2会議期間中(1月22日~30日晩)までのシリア国内での死者数が1,870人にのぼったと発表した。

うち498人が民間人、464人が反体制武装集団戦闘員、208人がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線、454人が軍兵士、国防隊、親政権民兵、3人が民主統一党人民防衛隊だという。

AFP, January 31, 2014、AP, January 31, 2014、Champress, January 31, 2014、al-Hayat, January 31, 2014、Iraqinews.com, January 31, 2014、Kull-na Shuraka’, January 31, 2014, February 4, 2014、Naharnet, January 31, 2014、NNA, January 31, 2014、Reuters, January 31, 2014、Rihab News, January 31, 2014、SANA, January 31, 2014、Syria-news.com, January 31, 2014、UPI, January 31, 2014などをもとに作成。

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2014年1月30日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(1月30日付)は、アレッポ県で活動する反体制武装集団8組織が、「イスラーム特殊任務旅団」を結成したと報じた。

司令官に就任したムハンマド・シャッラーシュ氏によると、イスラーム特殊任務旅団は、あらゆる反体制武装集団と協力しつつも、その指揮下に入らず、独自の活動を行うという。

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ドゥーマー統一医療局は声明を出し、医薬品と燃料不足を理由に透析部門、保育器部門、身体介護部門を閉鎖すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 30, 2014
Kull-na Shuraka’, January 30, 2014

 

AFP, January 30, 2014、AP, January 30, 2014、Champress, January 30, 2014、al-Hayat, January 31, 2014、Iraqinews.com, January 30, 2014、Kull-na Shuraka’, January 30, 2014、Naharnet, January 30, 2014、NNA, January 30, 2014、Reuters, January 30, 2014、Rihab News, January 31, 2014、SANA, January 30, 2014、UPI, January 30, 2014などをもとに作成。

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2014年1月29日のシリア情勢:反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部は声明を出し、ジュネーブ2会議に関して、委員会排除により反体制勢力の代表性が制限されていることを「ジュネーブ合意への明らかな違反」と非難した。

そのうえで、ジュネーブ2会議の成功を切望しつつ、委員会やクルド最高委員会などを含む内外のすべての反体制勢力の代表による対話会合をカイロで早急に開催し、民主化に向けた統一ヴィジョンと合同代表団の結成で合意し、ジュネーブ2会議後の政治プロセスに備えるべきだと呼びかけた。

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シリア革命家戦線の司令官の一人ハイサム・ウサイフィー大佐がクッルナー・シュラカー(1月29日付)の単独インタビューに応じた。

このなかでウサイフィー大佐は、「自由シリア軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と戦う最大の理由は…彼らがシリア解放や革命に奉仕しようとせず、国家を押しつけ、人々を支配しようとしているからだ」と述べた。

またイドリブ県での戦闘に関して、ウサイフィー大佐は、サラーキブ市をダーイシュが制圧する以前は、軍戦闘機がシリア革命家戦線とイスラーム戦線を偵察・空爆していたが、ダーイシュの制圧以降、軍の偵察・空爆はないと主張した。

また捕捉したダーイシュ戦闘員に関して「ほとんどがアラブ人で、政権が流布しているようなヨーロッパ人はいなかった…。ダーイシュの本部にはバッシャール・アサドの写真が貼ってあり…、その大部分はシャッビーハで、なかにはイランのパスポートを持っているものもいた」と豪語した。

一方、戦線のジャマール・マアルーフ司令官が死亡したとの一部報道については、政権が流したデマだと否定した。

ジュネーブ2大会に関しては「シリア革命家戦線は、ジュネーブ合意の完全履行、政権退陣、アサド退任、移行期政府への政権移譲を条件に支持を表明した最初の武装集団だ」としつつ、このことが戦線の武装解除を意味しないと付言した。

自由シリア軍参謀委員会に関しては「サリーム・イドリースが自分たちだけでハズム運動を結成したことで、その消滅したと考えている…。参謀委員会は虚構だった」と批判した。

そのうえで「我々は、サリーム・イドリースが率いている参謀委員会の…恣意的な活動とは無縁の組織的な活動を現地で行うため、新たな参謀委員会の結成を多くの部隊とともにめざしている」と強調した。

Kull-na Shuraka', January 29, 2014
Kull-na Shuraka’, January 29, 2014

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シリア人権監視団は、ダマスカス県ヤルムーク区に対する軍の包囲による餓死者・病死者の数が85人に達していると発表した。

うち25人が女性、5人が子供だという。

AFP, January 29, 2014、AP, January 29, 2014、Champress, January 29, 2014、al-Hayat, January 30, 2014、Iraqinews.com, January 29, 2014、Kull-na Shuraka’, January 29, 2014、Naharnet, January 29, 2014、NNA, January 29, 2014、Reuters, January 29, 2014、Rihab News, January 30, 2014、SANA, January 29, 2014、UPI, January 29, 2014などをもとに作成。

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2014年1月28日のシリア情勢:反体制勢力の動き

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、それ以外の武装集団との戦闘停止を呼びかけたサウジアラビアの説教師アブドゥッラー・ムハイスニー氏による「ウンマ・イニシアチブ」(23日)に関して声明を出し、「戦闘を仕掛けてくるすべての者と戦うこれまでの政策を続ける」と発表した。

Kull-na Shuraka', January 28, 2014
Kull-na Shuraka’, January 28, 2014

ダーイシュは声明で、反体制武装集団との戦闘が、「サリーム・イドリースの参謀委員会やジャルバーの連立の傘下で世俗的な方法を隠し立てしようとしない部隊」、「マジャール・マアルーフ、ハーリド・ハヤーティー、アフマド・アファシュなどの腐敗した集団」に対するもので、ムジャーヒディーンを標的としていないと主張した。

そのうえで、ウンマ・イニシアチブの支持者らに対して、民主主義、世俗主義、自由シリア軍参謀委員会、シリア革命反体制勢力国民連立だけでなく、サウジアラビア、カタール、トルコなどといった国々の支配体制への姿勢を明示するよう求めた。

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長ら複数の武装集団指導者がビデオ声明を出し、「ハズム運動」の名で新たな武装集団連合体を結成すると発表した。

イドリース参謀長らは声明で、ハズム運動が体制打倒、自由回復、自由と公正に基づくシリア国民の要求を実現することをめざすとしたうえで、声明発表をもって参加する武装集団を解体し、ハズム運動として統合すると宣言した。

また声明では、ハズム運動の司令官の氏名を以下の通り発表した:

軍司令官:アブドゥッラー・アウダ中尉(アブー・ザイド)

南部軍司令官:ムハンマド・ダヒーク(アブー・ハーティム)

北部軍司令官:ムルシド・ハーリド中尉(アブー・ムウタッス)

政治局長:ハムザ・シャマーリー(アブー・ハーシム)

書記長:ビラール・アッタール(アブー・アブドゥー・シャーム)

ハムザ運動に参加した武装部隊は以下の通り:

北部ファールーク大隊

第9師団特殊部隊

第1機甲師団

アッラーへの信仰旅団

アビー・ハーリス大隊(ハマー・ファールーク)

サラミーヤ自由人大隊(ハマー・ファールーク)

殉教者アブドゥッラフマーン・シャマーリー大隊

殉教者バクル・バッカール大隊

殉教者ハムザ・ザカリヤー大隊

ラシード大隊

アブー・アスアド・ニムル大隊

アフバーブ・アッラー旅団

ファーティフ大隊

第60歩兵旅団

アブドゥッラフマーン大隊

殉教者アブドゥルガッファール・ハーミーシュ大隊

ザアフラーナ・ファールーク大隊

殉教者アブドゥッラー・バッカール大隊

ラスタン殉教者大隊

殉教者アンマール・トゥラース・ファルザート大隊

真実の声中隊

Kull-na Shuraka', January 28, 2014
Kull-na Shuraka’, January 28, 2014

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アレッポ県マンビジュ市を制圧したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の電力供給局長を務めるというドイツ人戦闘員のアブー・ムハンマド・アルマーニー氏は声明を出し、マンビジュ市住民に1ヶ月分の電気料金を支払うよう求め、料金支払いがない場合、電気を遮断すると脅迫した。

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シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者は『クドス・アラビー』に、ジュネーブ2大会へのシリア革命反体制勢力国民連立の参加の是非を決する総合委員会での採決で、同胞団メンバーが反対票を投じたとしつつ、多数派の決定を尊重していると述べた。

シャカファ最高監督者はまた、ジュネーブ2大会を成功させるには、アサド政権が殺戮を止め、包囲を解除し、人道支援物資配給に応じたうえで、アサド大統領および政権幹部を排除したかたちでの移行期統治機関の設置を行うべきだと述べた。

AFP, January 28, 2014、AP, January 28, 2014、Champress, January 28, 2014、al-Hayat, January 29, 2014、Iraqinews.com, January 28, 2014、Kull-na Shuraka’, January 28, 2014、Naharnet, January 28, 2014、NNA, January 28, 2014、Reuters, January 28, 2014、Rihab News, January 28, 2014、SANA, January 28, 2014、UPI, January 28, 2014などをもとに作成。

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2014年1月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

イスラーム戦線、ムジャーヒディーン軍、シリア自由人運動が共同声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するアレッポ県フライターン市、アースィヤー村、カフルハムラ村を解放するための「ナフラワーンの戦い」開始を宣言し、攻撃を本格化させた。

クッルナー・シュラカー(1月28日付)によると、この攻撃で、カフルハムラ村のダーイシュが部分撤退しているという。

Kull-na Shuraka’, January 27, 2014をもとに作成。

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2014年1月27日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ハサカ県アームーダー市での西クルディスタン移行期民政局執行評議会(暫定政府)の発足に続いて、アレッポ県アイン・アラブ市(クルド語名コバネ)でコバネ執行評議会の発足が宣言され、閣僚の氏名が発表された。

アームーダー市の執行評議会はジャズィーラ地区(ハサカ県)を代表するのに対し、アイン・アラブ市の執行評議会はコバネ(アレッポ県)を代表する。

コバネ執行評議会の閣僚は以下の通り:

アンワル・ムスリム議長(首相)

バリーファーン・ハサン副議長(副首相)

ハーリド・バルクル副議長(副首相)

フサイン・ムハンマド・アリー養育教育委員長(養育教育大臣)

カルスターン・アリー・バキー農業委員長(農業大臣)

ムスタファー・アブディー・ムハンマド地方自治委員長(地方自治大臣)

ムハンマド・ダーヒル・ムスタファー宗教問題委員長(宗教問題大臣)

アルヤー・サイイディー財務委員長(財務大臣)

シャフィーン・マフムード通信委員長(通信大臣)

マフムード・ブーザーン・ムスリム通商経済委員長(通商経済大臣)

ワラート・ダルウィーシュ・ダルウィーシュ青年スポーツ委員長(青年スポーツ大臣)

ナアサーン・アフマド保健委員長(保健大臣)

アフマド・ダーバーン投資委員長(投資大臣)

ワヒーダ・ウマル女性家族問題担当委員長(女性家族問題担当大臣)

イブラーヒーム・カルドゥー渉外関係委員長(外務大臣)

ミーディヤー・ハンムー観光遺跡委員長(観光遺跡大臣)

ハムザ・ムハンマド運輸委員長(運輸大臣)

イスマト・シャイフ・ハサン防衛委員長(国防大臣)

アフマド・ウスマーン・ダーディリー内務委員長(内務大臣)

ムハンマド・サイード殉教者遺族委員長(殉教者遺族大臣)

マフムード・バッシャール社会問題労働委員長(社会問題労働大臣)

アブドゥッラッザーク・アリー文化委員長(文化大臣)

ファールーク・シャーヒーン人権委員長(人権大臣)

アワース・ハリール法務委員長(法務大臣)

ファーディル・ムスタファー・アフマド・エネルギー委員長(エネルギー大臣)

リハーブ・ニュース(1月27日付)が伝えた。

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シリア革命総合委員会広報センター局長を名乗るアーミル・カルムーニー氏は、クッルナー・シュラカー(1月27日付)に、ダマスカス郊外県カラムーン山地一帯の第三師団本部近くにシリア軍兵士の秘密の集団墓地があり、11,000人の戦死者が埋葬されていると主張した。

AFP, January 27, 2014、AP, January 27, 2014、Champress, January 27, 2014、al-Hayat, January 28, 2014、Iraqinews.com, January 27, 2014、Kull-na Shuraka’, January 27, 2014、Naharnet, January 27, 2014、NNA, January 27, 2014、Reuters, January 27, 2014、Rihab News, January 27, 2014、SANA, January 27, 2014、UPI, January 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年1月26日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

イスラーム戦線とムジャーヒディーン軍が共同声明を出し、サウジアラビアの説教師アブドゥッラー・ムハイスニー氏による「ウンマ・イニシアチブ」(23日)を受諾すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 27, 2014
Kull-na Shuraka’, January 27, 2014

「ウンマ・イニシアチブ」は1月28日までにイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の武装集団の戦闘を停止するよう呼びかけている。

 

Kull-na Shuraka’, January 27, 2014をもとに作成。

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