外務在外居住者省はイスラエル軍がガザ市南西のナーブルスィー交差点で人道支援物資の到着を待っていたパレスチナ人に対して行った爆撃を非難(2024年2月29日)

外務在外居住者省は、イスラエル軍がガザ市南西のナーブルスィー交差点で人道支援物資の到着を待っていたパレスチナ人に対して爆撃を行い、100人以上が死亡、1000人あまりが負傷したことに関して、世界のほとんどの国と国民がガザ地区でイスラエルが続けるジェノサイドを非難しているにもかかわらず、米国の支援を受けるイスラエルは国際司法、国際法、国際人道法に従っていないと非難、国際社会に対してガザ地区での虐殺を停止させるよう改めて呼びかけた。

SANA(2月29日付)が伝えた。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍が占領下ゴラン高原上空からダマスカス郊外県の複数ヵ所を狙ってミサイルで爆撃、死者が出たとの情報も(2024年2月28日)

国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が午後9時35分頃、占領下ゴラン高原上空からダマスカス郊外県の複数ヵ所を狙ってミサイルで爆撃を行い、シリア軍防空部隊がほとんどのミサイルを撃破、被害は若干の物的損害に限られたと発表した。

SANA(2月28日付)が伝えた。


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シャームFM(2月28日付)によると、イスラエル軍の爆撃はダマスカス郊外県のフジャイラ村、サイイダ・ザイナブ町に至る街道の入口に近い1ヵ所が標的となった。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、サイイド・ザイナブ町とバービッラー市を結ぶ街道沿線の農場内の建物2棟と民兵教練センター、サイイダ・ザイナブ町とフジャイラ村を結ぶ街道沿線の農場を標的とし、少なくとも4回の爆発が確認され、ヒズブッラーとともに活動するシリア人民兵のメンバー2人が死亡、6人が負傷した。

AFP, February 28, 2024、ANHA, February 28, 2024、‘Inab Baladi, February 28, 2024、Reuters, February 28, 2024、SANA, February 28, 2024、Sham FM, February 28, 2024、SOHR, February 28, 2024などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるラタキア県、ハマー県を自爆型ドローンで攻撃(2024年2月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるダーラ・イッザ市で車1台をミサイルで攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるトルコマン地方のタッル・スルール村一帯で軍用車輛1輌を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃、同機構のメンバー1人を殺害、2人を負傷させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原で国民解放戦線に所属するナスル軍の戦闘員1人を狙撃し、殺害した。

シリア軍はまた、ガーブ平原のヒルバト・ナークース村一帯でも自爆型ドローンによる攻撃を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の狙撃連隊がシリア政府の支配下にあるカルサア村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

また、「決戦」作戦司令室も、政府支配下のルワイハ村、ダーディーフ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, February 28, 2024、ANHA, February 28, 2024、‘Inab Baladi, February 28, 2024、Reuters, February 28, 2024、SANA, February 28, 2024、SOHR, February 28, 2024などをもとに作成。

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シリア民主軍がシリア政府支配下のダイル・ザウル県マヤーディーン市を砲撃し、住民3人死傷(2024年2月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市に集結するシリア軍部隊が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のハワーイジュ村の人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数ヵ所をロケット弾で攻撃した。

これに対して、シリア民主軍も西岸に位置するマヤーディーン市のコルニーシュ通りや市場を砲撃、これにより住民1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, February 28, 2024、ANHA, February 28, 2024、‘Inab Baladi, February 28, 2024、Reuters, February 28, 2024、SANA, February 28, 2024、SOHR, February 28, 2024などをもとに作成。

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平和的抗議デモが続けられていたはずのスワイダー市で、活動家が4月7日ホールに押し入ろうとして守衛に撃たれて死亡したのを受け、武装集団がバアス党支部などを襲撃(2024年2月28日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月28日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市の和解センターが設置されている4月7日ホール周辺で、活動家数十人がデモを行い、シリア政府との和解拒否、自由を訴えるシュプレヒコールを連呼、施設内に押し入ろうとした。

これに対して、スワイダー市の和解センターの警備員が発砲し、54歳のデモ参加者1人が撃たれて死亡した。

2023年8月からスワイダー市のカラーマ広場(サイル広場)で平和的に続けられていたとされる抗議デモで死者が出るのは、これが初めて。

これに対して、スワイダー市各所で発砲や手りゅう弾の爆発が確認されたほか、武装集団が総合治安部スワイダー支部やバアス党スワイダー支部一帯で複数の車を襲撃し、機関銃を発砲、活動家らがバアス党支部を襲撃するなどした。


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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市とムザイリーブ町を結ぶ街道で、地元民兵どうしが交戦し、3人が死亡、3人が負傷した。

一方、国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、ダルアー県サイダー町に至るサイダー町街道でテロリストによって敷設された即席爆弾2つが発見され、軍工兵部隊がこれを撤去した。

SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2024、ANHA, February 28, 2024、‘Inab Baladi, February 28, 2024、Reuters, February 28, 2024、SANA, February 28, 2024、SOHR, February 28, 2024、、Suwayda 24, February 28, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領がシリア・ロシア青年キャンプに参加する若者らを人民宮殿に招き、懇談(2024年2月28日)

アサド大統領はシリア学生国民連合とロシア青少年警備隊運動が合同で開催するシリア・ロシア青年キャンプに参加する若者らを人民宮殿に招き、懇談した。

アサド大統領は若者らを前に以下のように述べた。

シリアとロシアの関係、そしてその未来は、政治、経済、軍事面での協力に限されるものではなく、それを超えて、社会や国民の面にも広がり、将来においえ、新たなかたち、そして内容の関係を構築することになるでろう両国の若者にかかっている。
我々とあなた方は、自らの原則と尊厳を守り、今日、同じ敵、そして同じ嘘に共に対峙している。ウクライナではネオナチが民間人を攻撃しているにもかかわらず、ロシアは非難されています。シリアで起こったことは、これとまったく同じだ。
(ヴラジーミル・)プーチン大統領がシリアでテロと戦う決意をしていなければ、ロシア国内でテロリストの数は何倍にも膨れ上がっていただろう。プーチン大統領が、なぜシリアに航空機派遣したのかと問う者もいる。だが、答えはこうだ。彼がロシアとその国民を何よりも第1に守っていたからだ。
どの社会にも、歴史的・愛国的象徴がなければならない。自らの歴史を誇りに思わなければならない。歴史的象徴を攻撃する権利は誰にもない。西側諸国は、ウクライナを理由に、あるいはロシアが共産主義国家だったという理由でロシアを敵視しているわけではない。弱い国家から強い国家へと変貌しつつあったため、3世紀にわたって敵対してきた。西側諸国は強い国を認めない。

SANA(2月28日付)が伝えた。




AFP, February 28, 2024、ANHA, February 28, 2024、‘Inab Baladi, February 28, 2024、Reuters, February 28, 2024、SANA, February 28, 2024、SOHR, February 28, 2024などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アラブ首長国連邦は赤新月社を通じてトルコ・シリア大地震の被災者への医薬品、医療機器など202.5トン、救急車輛36台を新たに供与(2024年2月28日)

アラブ首長国連邦(UAE)は、同国赤新月社を通じて、2023年2月6日のトルコ・シリア大地震の被災者への医薬品、医療機器など202.5トン、救急車輛36台を新たに供与した。

物資のうち、医薬品6.5トンは、空路でラタキア県の殉教者バースィル・アサド国際空港で搬入され、医薬品、医療機器など196トンは、海路でラタキア港に届けられた。

ハサン・ガッバーシュ保健大臣はラーシド・ムバーラク・マンスールUAE赤新月社総裁との会談で、同赤新月社に対して謝意を示す一方、マンスール総裁もシリア国民に提供されるサービス向上をめざして医薬品、医療機器を供与する必要を改めて強調した。

マンスールUAE赤新月社総裁はまた、UAE赤新月社の使節団とともに、ラタキア市グラーフ2地区のプレハブ集合住宅を視察、アーミル・ヒラール県知事、ムハンマド・サリーム・ジュナイビー被災者支援プレキャストコンクリート住宅都市プロジェクト局長が同行、プレハブ住宅の建設状況や被災者の受け入れ状況について説明した。





















SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2024、ANHA, February 28, 2024、‘Inab Baladi, February 28, 2024、Reuters, February 28, 2024、SANA, February 28, 2024、SOHR, February 28, 2024などをもとに作成。

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アレッポ県とラタキア県で「決戦」作戦司令室とシャーム解放機構がシリア軍兵士2人を殺害(2024年2月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県西部を砲撃、シリア軍兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ミラージャ村、カウカバー村を砲撃した。

これに対して、シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

シリア軍はまた、ファッティーラ村近くで国民解放戦線の車輛1台を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃、これを大破させた。

シリア軍はさらにアーフィス村にあるトルコ軍の基地近くを砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県北東部でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024などをもとに作成。

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スワイダー県各所で活動家が道路を封鎖する一方、スワイダー市のバアス党スワイダー支部東部支局を襲撃(2024年2月27日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月27日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

また、スワイダー市でデモを続ける活動家らのゼネストの呼びかけに呼応するかたちで、シャフバー町沿線の首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道、カナワート市の街道、マズラア町の街道、クライヤー町の入口、スワイダー市内の幹線道路などでタイヤを燃やされ、通行が遮断された。

道路を封鎖する活動家らは、救急車輛、学生・生徒の通行は認めているという。

また、スワイダー市の農業技師組合の前で活動家数十人が抗議デモを行い、組合の活動へのバアス党の介入拒否を訴える一方、一部の活動家がバアス党スワイダー支部東部支局を襲撃した。

東部支局襲撃は、バアス党スワイダー支部のメンバーが県内での組合関係の会議に出席したのを受けたもの。

一方、SANA(2月27日付)が治安筋の話として伝えたところによると、関係当局が、県南部の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者多数を逮捕、その自白に基づいて、兵站地点と武器弾薬の保管場所として使用されていた倉庫を発見、大量の武器弾薬を押収した。


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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で軍事情報局のメンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 27, 2024、ANHA, February 27, 2024、‘Inab Baladi, February 27, 2024、Reuters, February 27, 2024、SANA, February 27, 2024、SOHR, February 27, 2024、Suwayda 24, February 27, 2024などをもとに作成。

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アレッポ県では、シリア軍の攻撃でシャーム解放機構メンバー5人と住民2人が死傷、「決戦」作戦司令室とシャーム解放機構もイドリブ県でシリア軍兵士2人を殺害(2024年2月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村一帯を砲撃し、同機構のメンバー1人が死亡、4人が負傷した。

また、カフル・ヌーラーン村、カスル村、タカード村、カフル・アンマ村、アススース村などを砲撃、県西部農村地帯でシャーム解放機構のメンバー1人が負傷した。

シリア軍はさらに、ダーラ・イッザ市をミサイルで攻撃し、住民1人が殺害、女性1人を負傷した。

ホワイト・ヘルメットによると、ミサイルは市内東部の民家を狙ったもので、民家の前に駐車していた車が損害を受け、若い男性1人が死亡、両親が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミラージャ村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シャーム解放機構もカフルバッティーフ村前線でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ジャズラト・ブーシャムス村でカーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラーを襲撃(2024年2月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア政府の支配下にあるジャズラト・ブーシャムス村でカーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラー1輌を襲撃した。

襲撃を受けたトレーラーは炎上したが、人的被害はなかった。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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シリア人権ネットワーク:スワイダー市での反体制デモを支持する書き込みをフェイスブックで行ったとして『サウラ』紙記者が逮捕される(2024年2月26日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月26日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

一方、反体制組織のシリア人権ネットワークは、スワイダー市でのデモを支持する書き込みをフェイスブックのアカウントで行ったとして、タルトゥース県タルトゥース市出身の『サウラ』紙記者のマフムード・アブドゥッラティーフ・イブラーヒーム氏がタルトゥース市の法廷に召喚され、その後逮捕されたと発表した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市とダリー村を結ぶ街道で、軍事情報局の車輛2台が、正体不明の武装集団によって道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、士官(中尉)1人が死亡した。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024、Suwayda 24, February 26, 2024、February 27, 2024などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣は国連第55回人権理事会でのビデオ演説で西側諸国の人権を利用した内政干渉を非難(2024年2月26日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はスイスのジュネーブで開幕した国連の第55回人権理事会でビデオ演説を行い、西側諸国が自らの政治的アジェンダを実行しするため、人権を利用して、政治的な決議や仕組みを押し付けることで諸外国に内政干渉することを拒否するとともに、人種主義的なシオニスト政体(イスラエル)の本質を明確に示すジェノサイドに晒されているパレスチナ人民を完全に支援すると表明した。

ミクダード外務在外居住者大臣はまた、シリアがイスラエルの占領下にあるゴラン高原を回復する権利を有しており、イスラエルによる占領強化を拒否すると強調した。

SANA(2月26日付)が伝えた。

AFP, February 26, 2024、ANHA, February 26, 2024、‘Inab Baladi, February 26, 2024、Reuters, February 26, 2024、SANA, February 26, 2024、SOHR, February 26, 2024などをもとに作成。

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シリア軍とシリア民主軍がダイル・ザウル県各所で交戦、地元武装集団もシリア民主軍を襲撃(2024年2月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸に展開するシリア軍部隊が24日深夜から25日未明にかけて、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にある東岸のズィーバーン町、タヤーナ村を砲撃した。

また、地元武装集団がハワーイジュ村北西部に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地複数ヵ所を襲撃、戦闘となった。

さらに、県北部のカスラ村(ユーフラテス川東岸)ではシリア軍とシリア民主軍が砲撃戦を行った。

AFP, February 25, 2024、ANHA, February 25, 2024、‘Inab Baladi, February 25, 2024、Reuters, February 25, 2024、SANA, February 25, 2024、SOHR, February 25, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2024年2月25日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月25日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, February 25, 2024、ANHA, February 25, 2024、‘Inab Baladi, February 25, 2024、Reuters, February 25, 2024、SANA, February 25, 2024、SOHR, February 25, 2024、Suwayda 24, February 25, 2024などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県、ラタキア県でテロリストのドローン7機を撃墜、陣地や要塞を攻撃、「決戦」作戦司令室もシリア軍兵士2人を殺害(2024年2月25日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、ハマー県およびイドリブ県農村地帯方面で任務に就くシリア軍部隊が、周辺地域における軍の陣地や安全な町村を攻撃しようとしたテロリストの無人航空機(ドローン)7機を撃墜したと発表、その写真を公開した。









SANA(2月25日付)が伝えた。


国防省はまた、シリア軍部隊がイドリブ県とラタキア県の農村地帯でテロリストの陣地や要塞に対して特殊作戦を実施したと発表し、その映像を公開した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるマアッラト・ムーハス村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、バーラ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がガーブ平原でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村で、住民1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

AFP, February 25, 2024、ANHA, February 25, 2024、‘Inab Baladi, February 25, 2024、Reuters, February 25, 2024、SANA, February 25, 2024、SOHR, February 25, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がUNDOFの要請を受けイスラエル占領下のゴラン高原と兵力引き離し地域を隔てる境界線(ラインA)近くのクルーム丘に設置していた陣地1ヵ所を撤収(2024年2月24日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第90旅団がイスラエル占領下のゴラン高原と兵力引き離し地域を隔てる境界線(ラインA)近くのクルーム丘に設置していた陣地1ヵ所を撤収した。

撤収はUNDOFの要請を受けたもの。

AFP, February 24, 2024、ANHA, February 24, 2024、‘Inab Baladi, February 24, 2024、Reuters, February 24, 2024、SANA, February 24, 2024、SOHR, February 24, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県各所でシリア民主軍と地元武装集団、シリア軍が交戦、政府支配地の農業水利施設の守衛1人、漁をしていた男性1人が死亡、子供2人が負傷(2024年2月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス西岸のバクラス村から、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にある東岸のシュハイル村に渡河しようとしていた地元武装集団に発砲した。

また、西岸のスワイダーン・シャーミーヤ村と東岸のスワイダーン・ジャズィーラ村でもシリア軍とシリア民主軍が機関銃などで交戦した。

戦闘は、スワイダーン・ジャズィーラ村の民家、学校、給水所がシリア軍に銃撃されたのを受けたもの。

さらにシリア政府の支配下にあるアシャーラ市では、シリア民主軍の狙撃により、農業水利施設の守衛1人が殺害された。

シリア民主軍はこのほかにもユーフラテス川で漁をしていた若い男性1人を射殺、政府の支配下にあるマヤーディーン市のコルニーシュ地区(ユーフラテス川西岸)に向けて発砲し、子供2人を負傷させた。

AFP, February 24, 2024、ANHA, February 24, 2024、‘Inab Baladi, February 24, 2024、Reuters, February 24, 2024、SANA, February 24, 2024、SOHR, February 24, 2024などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がラタキア県クルド山地方のクバイナ丘一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2024年2月24日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるクルド山地方のクバイナ丘一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリアぐがシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村を砲撃した。

AFP, February 24, 2024、ANHA, February 24, 2024、‘Inab Baladi, February 24, 2024、Reuters, February 24, 2024、SANA, February 24, 2024、SOHR, February 24, 2024などをもとに作成。

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ハマー県タッル・サルマ村一帯の砂漠地帯でキノコを採取していた国防隊がダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受け、5人死亡(2024年2月24日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、タッル・サルマ村一帯の砂漠地帯でキノコを採取していた国防隊の隊員らがダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受け、5人が殺害された( シリア人権監視団によると、死者は25日に6人となった。)。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市近郊のタイバ村、クーム村、西ハイル城一帯に設置されているシリア軍の陣地複数ヵ所がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受け、戦闘となった。

これにより、ダーイシュのメンバー2人と親政権民兵2人が死亡、民兵1人が負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラサーファ市とジャイーディーン村を結ぶ街道にある国防隊の陣地複数ヵ所を襲撃、国防隊の隊員1人を殺害、2人を負傷させた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがマヤーディーン市のハール市場近くで国防隊の隊員1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, February 24, 2024、ANHA, February 24, 2024、‘Inab Baladi, February 24, 2024、Reuters, February 24, 2024、SANA, February 24, 2024、SOHR, February 24, 2024、February 25, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2024年2月24日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月24日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, February 24, 2024、ANHA, February 24, 2024、‘Inab Baladi, February 24, 2024、Reuters, February 24, 2024、SANA, February 24, 2024、SOHR, February 24, 2024、Suwayda 24, February 24, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構がラタキア県とハマー県でシリア軍兵士2人を射殺(2024年2月23日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の狙撃連隊がシリア政府の支配下にあるナフシャッバー村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がガーブ平原のシリア軍陣地を狙撃、兵士1人を殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フィキーア村でシリア軍の士官(少佐)が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 23, 2024、ANHA, February 23, 2024、‘Inab Baladi, February 23, 2024、Reuters, February 23, 2024、SANA, February 23, 2024、SOHR, February 23, 2024などをもとに作成。

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ヒムス県の砂漠地帯でキノコを収穫していた住民らが、オートバイに乗った多数のテロリストの襲撃を受け、少なくとも5人が死亡(2024年2月23日)

ヒムス県では、SANA(2月23日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯の砂漠地帯でキノコを収穫していた住民らが、オートバイに乗った多数のテロリストの襲撃を受け、5人が死亡した。

シリア人権監視団によると、殺害されたのは6人。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、ラサーファ市とイスリヤー村を結ぶ街道でシリア軍部隊を襲撃、2人を殺害、3人を負傷させた。

AFP, February 23, 2024、ANHA, February 23, 2024、‘Inab Baladi, February 23, 2024、Reuters, February 23, 2024、SANA, February 23, 2024、SOHR, February 23, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2024年2月23日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月23日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, February 23, 2024、ANHA, February 23, 2024、‘Inab Baladi, February 23, 2024、Reuters, February 23, 2024、SANA, February 23, 2024、SOHR, February 23, 2024、Suwayda 24, February 23, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアの祖国防衛の日(2月23日)に合わせてロシアのプーチン大統領に祝電を送る(2024年2月23日)

アサド大統領はロシアの祖国防衛の日(2月23日)に合わせてロシアのウラジーミル・プーチン大統領に祝電を送った。

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SANA(2月23日付)が伝えた。

AFP, February 23, 2024、ANHA, February 23, 2024、‘Inab Baladi, February 23, 2024、Reuters, February 23, 2024、SANA, February 23, 2024、SOHR, February 23, 2024などをもとに作成。

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イスラエルはシリア領内から不法入国したバアス党幹部を拘束(2024年2月22日)

イスラエル国営のKAN(2月22日付)は、シリア領内からイスラエルに不法入国したバアス党幹部で和解委員会メンバーのマターア・スィルハーンを名乗る男性を拘束したと伝えた。

一方、『マアレヴ』(2月22日付)は、この男性が21日晩に、シリア領内のクナイトラ県ラフィード町にある自宅前で、イスラエル軍によって拘束されたと伝えた。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊は民間人の服を着て、占領下ゴラン高原からシリア政府の支配地に潜入し、この男性を拘束した。

拘束の理由は不明。

他方、ト・アースィマ(2月22日付)、イナブ・バラディー(2月23日付)は、イスラエルの諜報機関が和解委員会メンバーを釈放し、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に身柄を引き渡したと伝えた。

AFP, February 22, 2024、ANHA, February 22, 2024、‘Inab Baladi, February 22, 2024、February 23, 2024、KAN, February 22, 2024、Maariv, February 22, 2024、Reuters, February 22, 2024、SANA, February 22, 2024、Sawt al-‘Asima, February 22, 2024、SOHR, February 22, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍がダイル・ザウル県のビシュリー山一帯、ラッカ県ラサーファ市一帯、ヒムス県タドムル市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュの陣地複数ヵ所を爆撃(2024年2月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるムサッラブ市近郊の砂漠地帯で羊飼いの一団を襲撃、撃ち合いとなり、国防隊とパレスチナ人からなるクドス旅団が応援に駆け付け、ダーイシュは逃走した。

これに関連して、ロシア軍がダイル・ザウル県のビシュリー山一帯、ラッカ県ラサーファ市一帯、ヒムス県タドムル市一帯の砂漠地帯にあるダーイシュの陣地複数ヵ所を爆撃した。

AFP, February 22, 2024、ANHA, February 22, 2024、‘Inab Baladi, February 22, 2024、Reuters, February 22, 2024、SANA, February 22, 2024、SOHR, February 22, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2024年2月22日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月22日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, February 22, 2024、ANHA, February 22, 2024、‘Inab Baladi, February 22, 2024、Reuters, February 22, 2024、SANA, February 22, 2024、SOHR, February 22, 2024、Suwayda 24, February 22, 2024などをもとに作成。

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シリア軍と「イランの民兵」がシャーム解放機構の支配下にあるハマー県、イドリブ県をドローンで攻撃(2024年2月22日)

ハマー県では、シリア人権監視団、ANHA(2月22日付)によると、シャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のカルクール村近くで、「イランの民兵」の無人航空機(ドローン)1機が、オートバイ1台を攻撃、これにより子供2人と父親が負傷した。

また、カストゥーン村近くで、シリア軍が車1台を自爆型ドローン1機で攻撃、これを大破させた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団、ANHA(2月22日付)によると、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市近郊のフフィーカ村近くで、シリア軍がオートバイ1台を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃、これを破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、イドリブ市の刑事治安局のビル近くで爆弾が爆発、オートバイに乗っていた中国新疆ウィグル自治区出身の戦闘員1人と別の戦闘員1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(2月22日付)によると、シリア軍がバスラトゥーン村にあるシャーム解放機構の陣地1ヵ所をミサイルで攻撃し、同機構のメンバー複数人を負傷させた。

なお、一連のドローン攻撃関して、ホワイト・ヘルメットは声明を出し、シリア軍、ロシア軍、「イランの民兵」による自爆型ドローンの攻撃が今年に入って13回も行われていると発表、これを非難した。

このうち6回が22日に行われ、子供2人を含む民間人7人が負傷したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃し、同機構所属のムアーウィヤ・ブン・アビー・サフヤーン旅団のメンバー1人を殺害した。

AFP, February 22, 2024、ANHA, February 22, 2024、‘Inab Baladi, February 22, 2024、Reuters, February 22, 2024、SANA, February 22, 2024、SOHR, February 22, 2024などをもとに作成。

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バアス党中央指導部書記長を務めるアサド大統領は党の思想家、学術関係者らとの対話会合に出席(2024年2月22日)

バアス党中央指導部書記長を務めるアサド大統領は、党の思想家、学術関係者らと会談し、シリアの将来におけるバアス党の政治、国民、経済、社会といったレベルでの役割、党のイデオロギーと活動の間に存在する乖離、現在実施されている党選挙、バアス党員が党の体制内において臨む変革について対話を行った。



対話は、国民、党、そして思想やアイデンティティにかかわるテーマから始められ、変革に必要な包括的ヴィジョン、深淵な対話を通じたヴィジョンの構築、さらには統合的なヴィジョンの一環をなすことがなければ価値を持ち得ない措置とはどのようなものかなどが主に議論された。

出席者は、「現在実施されている党の選挙が抜本的改革、あるいは人材の一新を経なければ実施し得ないものなのか?」といった問いを提起、アサド大統領に選挙の成功を図る基準としては何があるか、どの段階でバアス党の選挙が政治・思想的に成功したと言うことができるのかを質問した。

これに対して、アサド大統領は以下のように答えた。

選挙においてもっとも重要なのが当選者の名前ではなく、より広範な参加をもたらし得るかにある。つまり、そうすることで、選挙結果は大多数の決意や希望を反映することになる。これが選挙の本質だ。
選挙に参加するという目的は達成された。より重要なのは、我々が選挙の経験を今度どのように反映させるかにある。
我々は、現状を鑑みても優れた選挙制度を確立できた。我々は選挙の参加を実現した。一方、選挙の経験は、一連の発展プロセスの一部に過ぎない。そこでの成功は多くの基準に関わっており、そのなかには、大多数の意見を表すような参加がどの程度後半に行われたのかといった点もある。今日党内で行われているこの対話も選挙プロセスの成功を示す基準の一つだ。

これに対して、一部の出席者からは、党内の構造が上意下達に限定されており、支持基盤や所属党員への対応という点で欠陥があるとの評価する者もいた。

アサド大統領はこうした評価に同意しつつ、党のすべてのレベルの間での対話を通じて、決定事項を共有し、それによって大多数を代表する全体の意見を作り出すべきだと提案、活力ある党は量ではなく質を追求し、党員増だけでなく、支持基盤の拡大にも関心を持つものだと指摘した。

また、党と政権の関係について議論が映ると、アサド大統領は以下の通り述べた。

党と行政府との関係は、党が与党として策定する政策や方針によって定めら、政府がこうした政策の実施に責任を負う。党の包括的ヴィジョンを作り出すことは、党の思想、活動の仕組み、組織構造を作り出すことでもあり、党が行政府そのものへの関与を回避し、政策を策定し、政策実施を監督する役割に集中することで、より良い結果がもたらされてきた。

対話では、アイデンティティを標的とした闘いのなかで、党がこれをどのように守るためにどのような役割を果たすのか、西側が自らのソフトパワーを通じて確立しようとしているリベラリズムや思想的覇権主義などシリア社会の課題にどう対処するのかなどが議論された。

SANA(2月22日付)が伝えた。



AFP, February 22, 2024、ANHA, February 22, 2024、‘Inab Baladi, February 22, 2024、Reuters, February 22, 2024、SANA, February 22, 2024、SOHR, February 22, 2024などをもとに作成。

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