ラタキア県、ヒムス県などでシリア軍とヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の戦闘続く(2016年1月19日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員がロシア軍士官の監督のもと、トルクメン山一帯で、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がマヒーン町、カルヤタイン市を空爆した。

一方、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、タルビーサ市西部、ウンム・シャルシューフ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がマルジュ・スルターン村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(1月19日付)によると、反体制武装集団のドゥハー・イスラーム旅団が国防隊との捕虜交換に応じ、国防隊は女性4人、老人2人を、ドゥハー・イスラーム旅団は国防隊隊員2人をそれぞれバービッラー市の検問所で解放、引き渡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に所属すると観られる狙撃手がアレッポ市カースティールー街道で狙撃、3人を負傷させた。

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ハマー県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がタッラフ村、ヒルブナフサ村、カフルヌブーダ町、ラターミナ町でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ムーリク市、アトシャーン村、スカイク村でファトフ軍の拠点を攻撃した。

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イドリブ県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がサラーキブ市一帯、ハーミディーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ地区、ダーイル町でジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 19, 2016、AP, January 19, 2016、ARA News, January 19, 2016、Champress, January 19, 2016、al-Hayat, January 20, 2016、Iraqi News, January 19, 2016、Kull-na Shuraka’, January 19, 2016、al-Mada Press, January 19, 2016、Naharnet, January 19, 2016、NNA, January 19, 2016、Reuters, January 19, 2016、SANA, January 19, 2016、UPI, January 19, 2016などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブガイリーヤ村一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続くなか、ロシア軍がブーライル村を爆撃(2016年1月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が、ブガイリーヤ村、アイヤーシュ村武器庫、第137旅団基地一帯(フジャイフ丘)で戦闘を続け、ダーイシュは第137旅団基地周辺で爆弾を積んだ車2台を自爆させるなどして、進軍を続けた。

また、クッルナー・シュラカー(1月19日付)によると、ロシア軍戦闘機がブーライル村を空爆し、民間人18人が死亡、数十人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュは、ブーライル村で、国防隊隊員4人(うち3人はムーハサン市出身、1人はブーライル村出身)の遺体を同市の外壁に吊し曝した。

4人は16日のダーイシュによるブガイリーヤ村侵攻でダーイシュが殺害したと思われる。

他方、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がアイヤーシュ村、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの爆弾処理班の隊員2人がラアス・アイン市郊外の発電所で地雷撤去作業中に地雷が爆発し、死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアイン・イーサー市近郊のタッル・サマン村一帯を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がマヒーン町、カルヤタイン市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(1月19日付)によると、シリア軍がアッラーン村、アブー・タタル村、マドユーナ村、タッル・マクスール村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 19, 2016、AP, January 19, 2016、ARA News, January 19, 2016、Champress, January 19, 2016、al-Hayat, January 20, 2016、Iraqi News, January 19, 2016、Kull-na Shuraka’, January 19, 2016、al-Mada Press, January 19, 2016、Naharnet, January 19, 2016、NNA, January 19, 2016、Reuters, January 19, 2016、SANA, January 19, 2016、UPI, January 19, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機は過去4日間で157回出撃、シリア領内の579カ所を爆撃する一方、ダイル・ザウル県などで「人道作戦」を継続、物資40トンを投下(2016年1月19日)

ロシア国防省は、1月15日から18日までの4日間でのシリア駐留ロシア軍戦闘機の出撃回数が157回におよび、アレッポ県、ラッカ県、ラタキア県、ヒムス県、ダイル・ザウル県の579カ所を空爆したと発表した。

空爆は、ラタキア県のカバクリーヤ村(現スッカリーヤ村)一帯、アレッポ県タッル・リフアト市一帯、イフラス村一帯、ハルブル村一帯、ハマー県ヒルブナフサ村一帯などのダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線などの拠点、タンクローリーの車列に対して行われた。

またシリア駐留ロシア空軍司令部は、シリア領内での「人道作戦」を継続し、ダイル・ザウル県などに人道支援物資40トンをパラシュートで投下した。

AFP, January 19, 2016、AP, January 19, 2016、ARA News, January 19, 2016、Champress, January 19, 2016、al-Hayat, January 20, 2016、Iraqi News, January 19, 2016、Kull-na Shuraka’, January 19, 2016、al-Mada Press, January 19, 2016、Naharnet, January 19, 2016、NNA, January 19, 2016、Reuters, January 19, 2016、SANA, January 19, 2016、UPI, January 19, 2016などをもとに作成。

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ハサカ県では米軍がルマイラーン市郊外の農業用飛行場の軍事転用の準備を完了する一方、ロシア軍はカーミシュリー空港の拡張に向け士官・技術者を派遣(2016年1月19日)

ハサカ県では、『ハヤート』(1月20日付)、シリア人権監視団などによると、西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区の拠点都市のルマイラーン町に近い農業用飛行場の改修工事が終了し、米軍による使用がほぼ可能な状況になった。

米軍は数週間前からこの飛行場の滑走路を拡張するなどして、軍事転用の準備をしていた。

シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割統治するカーミシュリー市では、シリア人権監視団の活動家によると、ロシア軍士官と技術者の一団が数日前にカーミシュリー空港に到着した。

ロシア軍の一団は、ロシア軍戦闘機、貨物機の発着陸を可能とするためのカーミシュリー空港の拡張・強化について検討を行うために同地を訪問したという。

AFP, January 19, 2016、AP, January 19, 2016、ARA News, January 19, 2016、Champress, January 19, 2016、al-Hayat, January 20, 2016、Iraqi News, January 19, 2016、Kull-na Shuraka’, January 19, 2016、al-Mada Press, January 19, 2016、Naharnet, January 19, 2016、NNA, January 19, 2016、Reuters, January 19, 2016、SANA, January 19, 2016、UPI, January 19, 2016などをもとに作成。

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仏・サウジ外相会談:ジュバイル外相「誰もシリアの反体制派に交渉における代表者を押しつけてはならない」(2016年1月19日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣はフランスを訪問し、パリでローラン・ファビウス外務大臣と会談し、シリア情勢、とりわけ25日に開催予定のジュネーブ3会議への対応について意見を交わした。

『ハヤート』(1月19日付)によると、会談後の共同記者会見で、ファビウス外務大臣は、ジュネーブ3会議開催に先立って民間人に対する砲撃・空爆を停止することが重要だと述べ、シリア政府側が信頼醸成に向けた「善意」を示す必要があることを強調した。

ファビウス外務大臣は「砲撃を停止しなければならない。前提条件ではないが行われねばならないことがあり、国連が課した義務は尊重されねばならない。民間人が餓死している都市がある。住宅地が砲撃されている。こうした行為は交渉の成功に資さない。交渉は行われるべきだが、結果がもたらされるよう調整されねばならない」と述べた。

一方、ジュバイル外務大臣は、リヤドでの反体制派合同会合で設置された最高交渉委員会によって代表されている反体制派が「交渉において自らの代表を選ぶ当事者であり、それ以外の誰もシリアの反体制派に対して、アサドとの交渉の代表者を押しつけることは許されない」と述べた。

ファビウス外務大臣もこの点に関して「交渉開始前に回答されるべき問いがある。そのなかの第1の問いは誰が交渉テーブルに着くかというものだ。我々はリヤド大会…が尊重されねばならないと考えている。またスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はこの目的に向け、最高交渉委員会と合意すべきだ」と述べ、同調した。

AFP, January 19, 2016、AP, January 19, 2016、ARA News, January 19, 2016、Champress, January 19, 2016、al-Hayat, January 20, 2016、Iraqi News, January 19, 2016、Kull-na Shuraka’, January 19, 2016、al-Mada Press, January 19, 2016、Naharnet, January 19, 2016、NNA, January 19, 2016、Reuters, January 19, 2016、SANA, January 19, 2016、UPI, January 19, 2016などをもとに作成。

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ラタキア県、アレッポ県、ダルアー県などで、シリア軍とヌスラ戦線などの反体制武装集団の戦闘続く(2016年1月18日)

タラフラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員がロシア軍士官の監督のもと、県北部のザイトゥーン丘、イブリク丘など(トルクメン山)で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第1沿岸師団、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦し、戦闘員14人を殺害した。

シリア軍側も9人が死亡したという。

なおドゥラル・シャーミーヤ(1月18日付)によると、反体制武装集団はザイトゥーン丘、イブリク丘を奪還したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サラーフッディーン地区で地下トンネルが爆破される一方、シリア軍がヌールッディーン・ザンキー運動と交戦した。

一方、SANA(1月18日付)によると、シリア軍がアレッポ市ライラムーン地区、ブスターン・バーシャー地区、旧市街、ジャービリーヤ地区、シャイフ・サイード地区、マンスーラ村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ヌブル市、ザフラー村の人民諸委員会は、マーイル町・カフィーン村間の街道で反体制武装集団の戦車を攻撃、破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月18日付)によると、シリア軍がハラスター市の国際幹線道路東部でジハード主義武装集団と交戦し、同地の農場地帯、建物群を制圧した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月19日付)によると、国連、シリア赤新月社がザバダーニー市に人道支援物資200箱を搬入した。

搬入されたのは食糧品で、同市内に残留する約600人を対象とするという。

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ハマー県では、SANA(1月18日付)によると、シリア軍がタッラフ村でクライシュの鷹旅団など反体制武装集団を攻撃し、戦闘員25人を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(1月18日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ、マンシヤ地区、アッバースィーヤ地区、カラク地区、スルターン地区、電力会社南部一帯、マハーミード農場、ヌアイマ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月19日付)によると、ハーミディーヤ村でシャーム自由人イスラーム運動のメンバーの車に何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、2人が死亡、2人が負傷した。

AFP, January 18, 2016、AP, January 18, 2016、ARA News, January 18, 2016、Champress, January 18, 2016、al-Hayat, January 19, 2016、Iraqi News, January 18, 2016、Kull-na Shuraka’, January 18, 2016、January 19, 2016、al-Mada Press, January 18, 2016、Naharnet, January 18, 2016、NNA, January 18, 2016、Reuters, January 18, 2016、SANA, January 18, 2016、UPI, January 18, 2016などをもとに作成。

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ダイル・ザウル市北東部でダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍の攻防が続くなか、有志連合はラッカ市を爆撃(2016年1月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、ブガイリーヤ村南部の放送塔地区一帯、同村西部の私立大学(ジャズィーラ大学)施設を制圧した。

また、アイヤーシュ村郊外でも、シリア軍、国防隊との交戦の末にサーイカ軍事基地を制圧し同地の武器弾薬庫の大部分を掌握、シリア軍第137旅団が展開し、武器弾薬庫の一部があるフジャイフ丘を攻撃した。

ダーイシュはこのほかにも、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市ジャウラ地区の循環器科病院を攻撃した。

クッルナー・シュラカー(1月18日付)によると、シリア軍のサーミル・アミーン・アリー准将がアイヤーシュ村一帯の武器庫をめぐるダーイシュとの戦闘で戦死した。

これに対して、シリア人権監視団によると、シリア軍はダイル・ザウル市とアイヤーシュ村、ブガイリーヤ村を結ぶ新たな兵站路を確保し、死亡した兵士の遺体を収容したという。

またシリア軍は、ダイル・ザウル航空基地でダーイシュとの交戦を続ける一方、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル、ジャフラ村などを砲撃した。

一方、SANA(1月18日付)によると、シリア軍は、16日にダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受けたブガイリーヤ村でダーイシュを殲滅、同村の最高峰のルーワード協会団地を奪還した。

シリア軍はまた、ヒサーン村、ジュナイナ村、アイヤーシュ村一帯、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市西部のドゥーワ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒルブナフサ村一帯でジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍兵士5人が死亡した。

うち2人は斬首され、死亡したという。

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ラッカ県では、ARA News(1月18日付)によると、有志連合がラッカ市内の3カ所に対して空爆した。

AFP, January 18, 2016、AP, January 18, 2016、ARA News, January 18, 2016、Champress, January 18, 2016、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2016、al-Hayat, January 19, 2016、Iraqi News, January 18, 2016、Kull-na Shuraka’, January 18, 2016、al-Mada Press, January 18, 2016、Naharnet, January 18, 2016、NNA, January 18, 2016、Reuters, January 18, 2016、SANA, January 18, 2016、UPI, January 18, 2016などをもとに作成。

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カタールのタミーム首長がロシアを訪問し、プーチン大統領と会談(2016年1月18日)

カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長がロシアを訪問し、モスクワでヴラジミール・プーチン大統領らと会談した。

『ハヤート』(1月19日付)によると、会談では、シリア情勢などの中東諸国情勢への対応、カタールによる対ロシア投資などについて意見が交わされたという。

会談後の記者会見で、セルゲイ・ラブロフ外務大臣は「ロシアとカタールはシリア問題に関するウィーンでの諸合意に従うことを確認した」と述べるとともに、シリア、イエメン、リビアなど中東各地での「テロとの戦い」については、「この目的(テロ撲滅)の実現に交戦するため具体的な措置を協調して行ってきた…。ロシアとカタールはテロとの戦いにおける最大限の効果を保証したいと考えている」と強調した。

AFP, January 18, 2016、AP, January 18, 2016、ARA News, January 18, 2016、Champress, January 18, 2016、al-Hayat, January 19, 2016、Iraqi News, January 18, 2016、Kull-na Shuraka’, January 18, 2016、al-Mada Press, January 18, 2016、Naharnet, January 18, 2016、NNA, January 18, 2016、Reuters, January 18, 2016、SANA, January 18, 2016、UPI, January 18, 2016などをもとに作成。

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ファビウス仏外相「ジュネーブ3会議の日程通りの開催は困難」(2016年1月18日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は訪問先のUAEのアブダビで記者団に対して、シリア政府が都市への包囲解除や民間人への空爆停止などを通じて、反反体制派との信頼醸成に努めなければ、1月25日予定のジュネーブ3会議の開催は困難だ、と述べた。

ロイター通信(1月18日付)が伝えた。

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フランス外務省報道官は、ダイル・ザウル市郊外ブガイリーヤ村に対するダーイシュ(イスラーム国)の襲撃と民間人約400人の拉致を「戦争犯罪、人道に対する犯罪」と非難した。

AFP, January 18, 2016、AP, January 18, 2016、ARA News, January 18, 2016、Champress, January 18, 2016、al-Hayat, January 19, 2016、Iraqi News, January 18, 2016、Kull-na Shuraka’, January 18, 2016、al-Mada Press, January 18, 2016、Naharnet, January 18, 2016、NNA, January 18, 2016、Reuters, January 18, 2016、SANA, January 18, 2016、UPI, January 18, 2016などをもとに作成。

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シリア正教総主教と政治治安局が西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュとアッシリア教徒の武装集団「ストロ」の和解を仲介(2016年1月18日)

クッルナー・シュラカー(1月18日付)は、12日のハサカ県カーミシュリー市でのアッシリア教徒の武装部隊「ストロ」やアラブ人部族の武装部隊「ジャズィーラ防衛部隊」と、西クルディスタン移行期民政局の治安部隊「アサーイシュ」との衝突によって激化したストロとアサーイシュの緊張を緩和するため、シリア正教アンティオキア全東方総主教区のイグナティウス・アフレム2世カリーム総主教がカーミシュリー市を訪問した。

アフレム2世カリーム総主教の訪問は、政治治安部長を務め、ハサカ県に展開するシリア軍と地元の民兵の関係の調整を担当することでも知られるザイトゥーン・ムハンマド・ディーブ准将の調整のもとに行われ、訪問中にアサーイシュ、ストロの高官との面談を行い、和解を仲介したという。

Kull-na Shuraka', January 18, 2016
Kull-na Shuraka’, January 18, 2016

AFP, January 18, 2016、AP, January 18, 2016、ARA News, January 18, 2016、Champress, January 18, 2016、al-Hayat, January 19, 2016、Iraqi News, January 18, 2016、Kull-na Shuraka’, January 18, 2016、al-Mada Press, January 18, 2016、Naharnet, January 18, 2016、NNA, January 18, 2016、Reuters, January 18, 2016、SANA, January 18, 2016、UPI, January 18, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県マダーヤー市で2015年12月の1ヶ月間で32人が餓死(2016年1月18日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、国連安保理事会での非公式会合で、1月25日開催予定のジュネーブ3会議に参加する反体制派統一代表の人選をめぐる各国の対立の決着と、ダマスカス郊外県マダーヤー町への人道状況改善に向けた具体的な取り組みを強く求めた。

『ハヤート』(1月19日付)が、複数の外交筋の話として伝えた。

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国連は17日に開示した報告書のなかで、2015年12月の1ヶ月間で、シリア政府、ヒズブッラーが包囲を続けるダマスカス郊外県のマダーヤー町で32人が餓死、また数十人が緊急の医療措置を必要としていることを明らかにした。

国連とシリア赤新月社は、1月11、14日に、マダーヤー町およびイドリブ県フーア市、カファルヤー町に支援物資を搬入、また緊急医療措置が必要な10人をマダーヤー町から搬出した。

『ハヤート』(1月19日付)などが伝えた。

AFP, January 18, 2016、AP, January 18, 2016、ARA News, January 18, 2016、Champress, January 18, 2016、al-Hayat, January 19, 2016、Iraqi News, January 18, 2016、Kull-na Shuraka’, January 18, 2016、al-Mada Press, January 18, 2016、Naharnet, January 18, 2016、NNA, January 18, 2016、Reuters, January 18, 2016、SANA, January 18, 2016、UPI, January 18, 2016などをもとに作成。

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アスマー・アフラス大統領夫人が「シリア科学オリンピック」の優秀者表彰式に出席(2016年1月18日)

SANA(1月18日付)は、首都ダマスカスのアサド文化芸術館で開催さていた「シリア科学オリンピック」の優秀者表彰式にアサド大統領の夫人アスマー・アフラス氏が出席し、祝辞を述べた、と伝えた。

SANA, January 18, 2016
SANA, January 18, 2016

AFP, January 18, 2016、AP, January 18, 2016、ARA News, January 18, 2016、Champress, January 18, 2016、al-Hayat, January 19, 2016、Iraqi News, January 18, 2016、Kull-na Shuraka’, January 18, 2016、al-Mada Press, January 18, 2016、Naharnet, January 18, 2016、NNA, January 18, 2016、Reuters, January 18, 2016、SANA, January 18, 2016、UPI, January 18, 2016などをもとに作成。

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バアス党傘下の革命青年連合はヒズブッラー、イラク人民兵の指導のもと高校生への軍事教練を開始(2016年1月17日)

クッルナー・シュラカー(1月17日付)は、ダマスカス県内各所で、バアス党の傘下団体(人民諸組織)である革命青年連合が1月半ばから、「ヒズブッラーやシーア派イラク人民兵」の指導のもと、高校生男女を対象に軍事教練コースを開設したと伝え、教練や行進の様子を撮影した写真複数点(革命青年連合が公開している写真)を掲載した。

Kull-na Shuraka', January 17, 2016
Kull-na Shuraka’, January 17, 2016
Kull-na Shuraka', January 17, 2016
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Kull-na Shuraka', January 17, 2016
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Kull-na Shuraka', January 17, 2016
Kull-na Shuraka’, January 17, 2016
Kull-na Shuraka', January 17, 2016
Kull-na Shuraka’, January 17, 2016

AFP, January 17, 2016、AP, January 17, 2016、ARA News, January 17, 2016、Champress, January 17, 2016、al-Hayat, January 18, 2016、Iraqi News, January 17, 2016、Kull-na Shuraka’, January 17, 2016、al-Mada Press, January 17, 2016、Naharnet, January 17, 2016、NNA, January 17, 2016、Reuters, January 17, 2016、SANA, January 17, 2016、UPI, January 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県、ヒムス県でヌスラ戦線など反体制武装集団との戦闘を続ける(2016年1月17日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月17日付)、シリア人権監視団によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍、国防隊が、ヒルブナフサ村一帯で、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と激しく交戦した。

シリア軍はまた、県北西部のガーブ平原に位置するシャリーア村、フワイジャ村、ハウワーシュ丘一帯を砲撃、ムーリク市一帯、マアーン村一帯ではジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町、カフルズィーター市でジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタッル・ザハブ町をシリア軍が砲撃する一方、ジハード主義武装集団はハウラ地方のシリア軍検問所などを砲撃した。

シリア軍はまたティールマアッラ村を「樽爆弾」で攻撃、同地一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がカフルラーハー市、タッル・ザハブ町、ラスタン市、タルビーサ市、キースィーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がアレッポ市スッカリー地区、マアーディー地区、バニー・ザイド地区、マガーイル地区を空爆した。

一方、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がタッル・ハッターバート村、カタル村、アイン・ジャフシュ村、ラスム・スィルヤーン村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、県北部のザーヒヤ、一帯のシリア軍拠点をジハード主義武装集団が砲撃、またカンディースィーヤ村、スッカリーヤ村一帯でシリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党、第1沿岸師団、第2沿岸師団、アンサール・シャームなどからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月17日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部でジハード主義武装集団と交戦を続け、カンディースィーヤ村、スッカリーヤ村、カブカリーヤ村および同地一帯の丘陵地帯、ハナーディーク山、カンディースィーヤ山、カズバル山、スィンディヤーン山を制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダルアー市一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、またシャイフ・マスキーン町をロシア軍と思われる戦闘機が空爆した。

一方、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区一帯、避難民キャンプ一帯、ヌアイマ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月17日付)によると、シリア軍がマアッルディブサ村、カフルサジュナ村、アルバイーン山一帯でシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 17, 2016、AP, January 17, 2016、ARA News, January 17, 2016、Champress, January 17, 2016、al-Durar al-Shamiya, January 17, 3016、al-Hayat, January 18, 2016、Iraqi News, January 17, 2016、Kull-na Shuraka’, January 17, 2016、al-Mada Press, January 17, 2016、Naharnet, January 17, 2016、NNA, January 17, 2016、Reuters, January 17, 2016、SANA, January 17, 2016、UPI, January 17, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はダイル・ザウル市郊外ブガイリーヤ村の民間人400人を拉致・連行:シリア軍とダーイシュはダイル・ザウル市一帯で交戦する一方、ロシア軍はアレッポ県バーブ市を爆撃(2016年1月17日)

シリア人権監視団は、16日にダイル・ザウル県ダイル・ザウル市内のシリア軍支配地域やブガイリーヤ村など同市北西部に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)が、女性および子供など国防隊隊員の家族を含む民間人400人以上を拘束し、ダーイシュ支配地域に連行したと発表した。

拉致された民間人は、ブガイリーヤ村郊外の住宅地でダーイシュに拉致され、「その全員がイスラーム教スンナ派」だという。

なお、シリア人権監視団によると、ブガイリーヤ村一帯での戦闘により、民間人85人、シリア軍兵士・国防隊隊員50人の合わせて135人がダーイシュによって殺害されたという。

またダーイシュ側もブガイリーヤ村侵攻にあたって自爆攻撃を頻発させ、戦闘員42人が死亡したという。

これに関して、SANA(1月16日付)は、市民300人以上が殺害されていたと発表したが、16日時点で主要メディアは、シリア軍・国防隊隊員十数名が殺害されていたと伝えるのみだった。

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同じく、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、同地一帯をダーイシュに占拠されたシリア軍は、同地奪還に向けて、ブガイリーヤ村でダーイシュと激しく交戦したほか、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区でもダーイシュと交戦した。

シリア軍はまた、ハリータ村に各所に対して砲撃を加えた。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)は声明を出し、「ヌサイリー軍」(シリア軍)との戦闘の末に、アイヤーシュ村の武器庫を制圧したと発表した。

Kull-na Shuraka', January 17, 2016
Kull-na Shuraka’, January 17, 2016

他方、ARA News(1月18日付)によると、ロシア軍戦闘機が17日早朝から18日早朝にかけて、ダイル・ザウル航空基地一帯、ユーフラテス・シャーム・ホテル一帯、ジュナイニーヤ村、フサイニーヤ町、ブガイリーヤ村一帯を複数回にわたって空爆した。

また、ARA News(1月17日付)によると、シリア軍が、ロシア軍の航空支援を受け、ブガイリーヤ村などダイル・ザウル市北西部一帯でダーイシュと交戦し、16日にダーイシュによって占拠されたユーフラテス・シャーム・ホテル、第12地点、アイヤーシュ村の武器庫、サーイカ軍事基地(武器庫)の一部を奪還した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市各所を空爆した。

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SANA(1月17日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外のヒヤール山、採石場一帯、柑橘園一帯、カルヤタイン市郊外のスード丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 17, 2016、AP, January 17, 2016、ARA News, January 17, 2016、Champress, January 17, 2016、al-Hayat, January 18, 2016、Iraqi News, January 17, 2016、Kull-na Shuraka’, January 17, 2016、January 18, 2016、al-Mada Press, January 17, 2016、Naharnet, January 17, 2016、NNA, January 17, 2016、Reuters, January 17, 2016、SANA, January 17, 2016、UPI, January 17, 2016などをもとに作成。

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シリア外務省は2015年12月にトルコ軍が少なくとも7回にわたってシリア領内を侵犯したと非難、国連に対応を要請(2016年1月17日)

シリアの外務在外居住者省は国連安保理議長および事務総長に宛てて書簡を送りそのなかで、トルコ軍が2015年12月の1ヶ月間で、シリア領内に少なくとも7回侵入し、軍事行動を行ったと報告、トルコ政府に対して主権侵害をただちに停止するよう求めるとともに、国連安保理に対してトルコの違反行為を停止させるために責任ある対応をとるよう要請した。

書簡によると、トルコ軍によるシリア領土への侵犯は以下の通り:

2015年12月5日:アレッポ県アアザール市郊外のハルハラ村、ダフラ村、カッラ・マズラア町一帯にトルコ軍が、スルターン・ムラード師団(トルクメン人)、ファーティフ旅団とともに侵攻、6日に撤退。
2015年12月6日:アレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所から潜入した外国人からなる武装集団が侵入するのをトルコ軍が支援。
2015年12月22日:ハサカ県マーリキーヤ市郊外のカルカリーヤ村・ブスターン村間のアフリート丘一帯に約150人からなるトルコ軍が侵攻、23日に撤退。
2015年12月23日:ハサカ県ダルバースィーヤ市郊外のアサディーヤ村一帯にトルコ軍が侵攻。
2015年12月24日:ハサカ県カーミシュリー市郊外のラティーフィーヤ村近郊にトルコ軍が侵攻。
2015年12月27日:ハサカ県カフターニーヤ市郊外のタッル・ジハーン村一帯にトルコ軍が侵攻。
2015年12月30日:ハサカ県マーリキーヤ市郊外のアイン・ディーワール村近郊にトルコ軍が侵攻。

SANA(1月17日付)が伝えた。

AFP, January 17, 2016、AP, January 17, 2016、ARA News, January 17, 2016、Champress, January 17, 2016、al-Hayat, January 18, 2016、Iraqi News, January 17, 2016、Kull-na Shuraka’, January 17, 2016、al-Mada Press, January 17, 2016、Naharnet, January 17, 2016、NNA, January 17, 2016、Reuters, January 17, 2016、SANA, January 17, 2016、UPI, January 17, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市およびその周辺に侵攻しブガイリーヤ村を一時占拠、シリア政府は住民300人が虐殺されたと主張(2016年1月16日)

Kull-na Shuraka', January 17, 2016
Kull-na Shuraka’, January 17, 2016

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダイル・ザウル市内のシリア政府支配地域(ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区)および同市周辺一帯(ブガイリーヤ村、アイヤーシュ村、サーイカ軍事基地)などに侵攻し、ブガイリーヤ村を掌握、シリア軍兵士・国防隊隊員35人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(1月16日付)によると、ダーイシュは、ブガイリーヤ村の他にも、ダイル・ザウル航空基地を見下ろすことができるカルーム丘、サルダ丘一帯を制圧したという。

シリア人権監視団によると、死亡した35人のうち、8人は銃殺処刑で、クッルナー・シュラカー(1月16日付)によると、処刑されたのは国防隊の隊員で、処刑された隊員以外にも多くの隊員が捕捉されたという。

これに関して、SANA(1月16日付)は、複数の地元住民筋の話として、ダーイシュがブガイリーヤ村で住民約300人を「背教」、ダーイシュに対する戦闘行為の罪で斬首するなどして、虐殺した、と伝えた。

なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュの侵攻を受け、シリア軍はブガイリーヤ村に増援部隊を派遣し、ダーイシュが占拠した地域のほとんどを奪還したという。

また戦闘機(クッルナー・シュラカー(1月16日付)によるとロシア軍戦闘機)がシャクラー村、ジュナイナ村、ヒサーン村、アイヤーシュ村などダイル・ザウル市西部郊外一帯を空爆する一方、ダーイシュはダイル・ザウル市の県庁舎一帯、ジャウラ地区などを砲撃した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がアイヤーシュ村、ジュナイナ村、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)は声明を出し、「ヌサイリーヤ体制」(シリア政府のこと)の「背教者」多数を殺傷、捕捉し、ブガイリーヤ村、サーイカ軍事基地(武器庫)、燃料庫、放送塔、ルーワード協会団地、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区各所を制圧したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がクワイリス航空基地に近いフマイマ村のシリア軍拠点複数カ所を攻撃したが、シリア軍の反撃を受け、戦闘員16人が死亡した。

シリア軍とダーイシュはまた、ダーイシュの拠点都市の一つバーブ市南部郊外で交戦を続けるとともに、ロシア軍が同地一帯を空爆した。

なお、バーブ市は、2012年7月に反体制派が制圧した後、2013年にダーイシュの手に渡った。

一方、ARA News(1月16日付)によると、ロシア軍がアレッポ市スッカリー地区にある医療センターを空爆し、住民7人が死亡、数十人が負傷した。

ARA News, January 16, 2016
ARA News, January 16, 2016

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ラッカ県では、ARA News(1月16日付)によると、ロシア軍がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市各所を空爆し、住民15人が死亡、20人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がタール山北東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がアシュハイブ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によると、ハサカ市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2人を殺害した。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、January 17, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がヌスラ戦線らとの戦闘の末、ラタキア県サッラーフ村一帯の丘陵地帯などを制圧(2016年1月16日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、ダグダガーン村、バイト・イブリク村、サッラーフ村、ダッラ村一帯など(トルクメン山一帯)でシャームの民のヌスラ戦線、トルクメン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦、ロシア軍戦闘機が同地一帯を空爆、シリア軍も砲撃を行った。

これにより、シリア軍側はバイト・イブリク村および周辺の丘陵地帯(サッラーフ村一帯)を制圧した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍が国防隊とともに、県北部の下カウム村、上カウム村で反体制武装集団を掃討、両村および第489地点、第465地点、第547地点などの丘陵地帯を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がアレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

また、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によると、シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃、これに対して人民防衛隊が応戦し、ヌスラ戦線戦闘員4人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がフバイト村を空爆した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がフバイト村、ファイルーン村、ジスル・シュグール市でナスル軍、アンサール旅団などの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ハウワーシュ村を空爆、またヒルブナフサ村周辺では、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がアクラブ町でシャームの民のヌスラ戦線司令部などの拠点に対して特殊作戦を行い、ヌスラ戦線の指導者の一人「アブー・マシュアル」氏ら複数の戦闘員を殺害、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、アブー・サナースィル村、サフラ丘、カフルラーハー市、アスィーラ村、タッラフ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(1月17日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動の司令官の一人アーミル・アシュカル氏(アブー・ビラール)が県北部のマクラミーヤ村で何者かによって撃たれ、死亡した。

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ダルアー県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍がダルアー市ブスラー広場南部、アッバースィーヤ地区、カラク地区、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、January 17, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

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国連安保理はシリア国内の人道状況を審議、シリア軍、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線などによる住民包囲を「戦争犯罪」と批判(2016年1月15日)

国連安保理は、シリア国内の人道状況に関する会合を開き、国連人道問題担当事務次長補の姜敬和女史が報告を行った(http://www.un.org/press/en/2016/sc12203.doc.htm)。

英仏の要請によって開催された会合において、姜事務次長補は、約40万人がダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団、そしてシリア軍によって包囲を受けていると指摘、また約450万人が医療物資配給などが困難な地域での生活を余儀なくされていると述べた。

また姜事務次長補は、シリア軍、ヒズブッラーが包囲を続けるダマスカス郊外県マダーヤー町の状況について、「悪夢のような」現状と述べるとともに、「食糧、水、薬品は、紛争当事者が好き勝手に受け入れたり、拒否したりできるような取引材料ではない」と述べた。

報告後の審議では、「飢餓を兵器として利用することは戦争犯罪」といった批判がなされるとともに、民間人に対する攻撃停止が改めて強調された。

AFP, January 16, 2016、AP, January 16, 2016、ARA News, January 16, 2016、Champress, January 16, 2016、al-Hayat, January 17, 2016、Iraqi News, January 16, 2016、Kull-na Shuraka’, January 16, 2016、al-Mada Press, January 16, 2016、Naharnet, January 16, 2016、NNA, January 16, 2016、Reuters, January 16, 2016、SANA, January 16, 2016、UPI, January 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県バーブ市近郊のウブーディーヤ村、ヒムス県中部の丘陵地帯をダーイシュ(イスラーム国)から奪還(2016年1月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市東部バーブ市近郊のウブーディーヤ村など3カ村でダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

またロシア軍と思われる戦闘機がマンビジュ市、マーイル町などアレッポ市東部一帯を激しく空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が、アレッポ市東部に位置するウブーディーヤ村、アジューズィーヤ村を、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に完全制圧した。

シリア軍はまた、バーブ市、アッラーン村、ビージャーン丘、カタル村、マフラサ村、ワディーア村でダーイシュの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

なお、ARA News(1月15日付)は、ナースィル・タルジャビーリーを名乗る地元活動かの話として、ロシア軍の航空支援を受けバーブ市方面への進軍するシリア軍の攻勢を受けるかたちで、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市東部の拠点都市であるバーブ市、ターディフ市からラッカ市方面への撤退を開始したと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市郊外のドゥーワ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機が同地一帯を空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、マハッサ地区・カルヤタイン市間の丘陵地帯からダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

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ハサカ県では、SANA(1月15日付)によると、ハサカ市西部に位置するタウク・ミルフ村で自爆ベルトを着用したダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が自爆し、2人が死亡、複数が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(1月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地に対する攻勢を強め、シリア軍と交戦、複数の戦闘員を失った。

AFP, January 15, 2016、AP, January 15, 2016、ARA News, January 15, 2016、Champress, January 15, 2016、al-Hayat, January 16, 2016、Iraqi News, January 15, 2016、Kull-na Shuraka’, January 15, 2016、al-Mada Press, January 15, 2016、Naharnet, January 15, 2016、NNA, January 15, 2016、Reuters, January 15, 2016、SANA, January 15, 2016、UPI, January 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市一帯、ラタキア県北部でヌスラ戦線などへの攻勢を続ける(2016年1月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が、アレッポ市北部のバニー・ザイド地区、南西部のスッカリー地区を空爆した。

またシリア軍はアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村一帯でジハード主義武装集団と交戦し、後者の戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍は、アレッポ市ラーシディーン地区、ハーリディーヤ地区、ライラムーン地区、カースティールー地区、バニー・ザイド地区、マンスーラ村、ヒルバト・ハズマル村、アーミリーヤ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県南部のヒルブナフサ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、県北東部のマアーン村一帯で、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍がキースィーン村、ラスタン市、ウンム・シャルシューフ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がガラズ刑務所一帯、ダルアー市ダム街道地区を空爆、またシリア軍、国防隊がシャイフ・マスキーン市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍がダルアー市バジャービジャ地区など、ガラズ刑務所南西部一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がサルマー町一帯(トルクメン山、クルド山)を空爆した。

一方、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北東部のドゥワイリカ村、ルワイサト・ニムル村で、反体制武装集団を掃討し、同地を制圧した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がジルス・シュグール市を複数回にわたって空爆した。


AFP, January 15, 2016、AP, January 15, 2016、ARA News, January 15, 2016、Champress, January 15, 2016、al-Hayat, January 16, 2016、Iraqi News, January 15, 2016、Kull-na Shuraka’, January 15, 2016、al-Mada Press, January 15, 2016、Naharnet, January 15, 2016、NNA, January 15, 2016、Reuters, January 15, 2016、SANA, January 15, 2016、UPI, January 15, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍はダーイシュ(イスラーム国)の包囲が続くシリア政府支配下のダイル・ザウル市などへの「人道作戦」開始を発表(2016年1月15日)

ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は記者会見を開き、シリア領内での空爆開始(2015年9月30日)から100日が経ったの受けこれまでの戦果を発表、ロシア軍航空機の出撃回数が5,662回におよび、シリア軍が217市町村を奪還するのに貢献したことを明らかにした。

5,662回の出撃のなかには、長距離戦略爆撃の出撃回数145回、弾道ミサイル97発による攻撃も含まれているという。

ルドスコイ局長はまた、シリア軍が奪還した地域では「住民が徐々に戻りつつある」と付言、「シリア駐留ロシア軍の新たな作戦とは、人道作戦の実施である」と宣言した。

この「人道作戦」に関して、ルドスコイ局長は内容を詳述しなかったが、「現在行われている支援の大部分は、ダーイシュが長期にわたり包囲を続けているダイル・ザウル市に対しておこなわれている」と述べ、ダイル・ザウル市がその主要な対象だと指摘、シリア軍所属のイリューシン76大型貨物機1機が22トンの人道支援物資を移送し、地元当局の支援の元に配給する予定であることを明らかにした。

その一方、「人道支援は概して、破壊分子の支配地域に行われており、そうした地域では、過激派が支援物資の多くを接収している…。人道支援のための車輌はたびたび武器、弾薬を送るための口実として利用されてきた」と述べ、既存の人道支援を批判した。
シリア領内での「人道作戦」を開始したと発表した。

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ロシア軍による「人道作戦」開始発表を受け、シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が包囲を続けるシリア政府支配下のダイル・ザウル市内の複数地区に、ロシア軍貨物機がパラシュートで物資を投下したことを確認したと発表した。

支援物資を投下した貨物機は、戦闘機を伴いダイル・ザウル市上空に飛来、ロシア国防省によると、この編隊が人道支援のため物資を投下したという。

なお、シリア人権監視団は14日、ダーイシュが1年以上にわたって、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市の複数地区(ジャウラ地区、クスール地区、ハラービシュ移築、ブガイリーヤ地区)を封鎖、食糧、医療、救援物資の搬入を阻止し、約25万人の住民が同地での居留を余儀なくされていると発表していた。

AFP, January 15, 2016、AP, January 15, 2016、ARA News, January 15, 2016、Champress, January 15, 2016、al-Hayat, January 16, 2016、Iraqi News, January 15, 2016、Kull-na Shuraka’, January 15, 2016、al-Mada Press, January 15, 2016、Naharnet, January 15, 2016、NNA, January 15, 2016、Reuters, January 15, 2016、SANA, January 15, 2016、UPI, January 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市南部郊外、ダルアー県シャイフ・マスキーン市でヌスラ戦線などとの戦闘を続ける(2016年1月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊などが、ハーン・トゥーマーン村の森林地帯などでシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団などからなる反体制武装集団との戦闘を続けた。

シリア軍はまた、アレッポ市サイフ・ダウラ地区、アアザミーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区、ラーシディーン地区、ライラムーン地区などで、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月14日付)によると、シリア軍がアレッポ市シャッアール地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、アンサーリー地区、バーブ・ハディード地区、ラーシディーン地区、シャイフ・サイード地区、旧市街で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はダルアー市マンシヤ地区一帯、シャイフ・マスキーン市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月14日付)によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市一帯でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(1月14日付)によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で、シャームの民のヌスラ戦線の司令官(アミール)アナス・アブー・ヌブート氏(アブー・アブドゥッラー)が何者かに殺害され、遺体で発見された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市にシリア軍が地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃を加えるとともに、ダーライヤー市一帯で、ジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、シリ軍士官(中佐)が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍の支配下にあるジスル・シュグール市内で地雷が爆発し、トルキスタン人戦闘員2人を含む4人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(1月14日付)によると、シリア軍が県南部のダイル・ファルディース村で反体制武装集団を掃討し、同地を完全制圧した。

シリア軍はまた、ラターミナ町でイッザ連合の拠点に対して特殊作戦を行い、戦闘員5人を殲滅したほか、カフルズィーター市ではファトフ軍に対して特殊作戦を行い、戦闘員2人を殺害した。

AFP, January 14, 2016、AP, January 14, 2016、ARA News, January 14, 2016、Champress, January 14, 2016、al-Hayat, January 15, 2016、Iraqi News, January 14, 2016、Kull-na Shuraka’, January 14, 2016、al-Mada Press, January 14, 2016、Naharnet, January 14, 2016、NNA, January 14, 2016、Reuters, January 14, 2016、SANA, January 14, 2016、UPI, January 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市に近いサリーブ村、アッラーン村を制圧(2016年1月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市から10キロ弱の距離に位置するアッラーン村を制圧した。

同村制圧に際しては、ロシア軍が航空支援を行ったという。

これに関して、同監視団は、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市各所を8回にわたり空爆したと発表した。

一方、SANA(1月14日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のサリーブ村およびその周辺一帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

シリア軍はまた、ダーイシュから奪還したサーリブ村・アイン・バイダー村・ナスルッラー村間の幹線道路を再開した。

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アッシリア人権監視団は、ハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に拉致していた住民(アッシリア教徒)のうち16人が新たに解放されたと発表した。

AFP, January 14, 2016、AP, January 14, 2016、ARA News, January 14, 2016、Champress, January 14, 2016、al-Hayat, January 15, 2016、Iraqi News, January 14, 2016、Kull-na Shuraka’, January 14, 2016、al-Mada Press, January 14, 2016、Naharnet, January 14, 2016、NNA, January 14, 2016、Reuters, January 14, 2016、SANA, January 14, 2016、UPI, January 14, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県マダーヤー町とイドリブ県フーア市、カファルヤー町で2回目となる人道支援物資の搬入作業が行われる(2016年1月14日)

『ハヤート』(1月15日付)、SANA(1月14日付)などによると、シリア軍が包囲を続けるダマスカス郊外県マダーヤー町と、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などが包囲を続けるイドリブ県フーア市、カファルヤー町に、国連とシリア赤新月社が2回目となる人道支援物資の搬入作業を行った。

食糧、医療物資の搬入作業はトレーラー67輌によって行われ、うち50輌が4万2,000人が現在も暮らしているとされるマダーマー町に入る一報、17輌がフーア市、カファルヤー町に入ったという。

マダーヤー町、フーア市、カファルヤー町への人道支援物資の搬入は、2015年9月下旬にイランの仲介のもとにシリア政府とアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などの武装集団が交わした停戦合意に基づく措置で、これに先立ち、12月末には、ザバダーニー市で籠城を続けてきたシャーム自由人イスラーム運動の負傷した戦闘員やその家族がレバノン、トルコを経由し、ファトフ軍支配下のイドリブ県に退去、またフーア市、カファルヤー町の住民もトルコ、レバノンを経由し、ダマスカス郊外県に退去していた。

Kull-na Shuraka', January 14, 2016
Kull-na Shuraka’, January 14, 2016


AFP, January 14, 2016、AP, January 14, 2016、ARA News, January 14, 2016、Champress, January 14, 2016、al-Hayat, January 15, 2016、Iraqi News, January 14, 2016、Kull-na Shuraka’, January 14, 2016、al-Mada Press, January 14, 2016、Naharnet, January 14, 2016、NNA, January 14, 2016、Reuters, January 14, 2016、SANA, January 14, 2016、UPI, January 14, 2016などをもとに作成。

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ジュネーブ3会議のシリア反体制派代表団の人選をめぐって、ロシアが米国に新提案(2016年1月14日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はバラク・オバマ米大統領と電話会談を行い、シリア情勢、とりわけ1月25日開催予定のジュネーブ3会議への対応などについて意見を交わした。

ロシア大統領府によると、電話会談において両国首脳は、国連主催でシリア政府と反体制派の交渉を行うことが重要だということを改めて確認する一方、プーチン大統領は、ISSG(国際シリア支援グループ)が「テロ組織の統一リストを準備し、ダブルスタンダードを拒否することが必要だ」と強調したという。

またプーチン大統領は、ジュネーブ3会議をめぐって「選定条件」を提示することを拒否したという。

一方、『ハヤート』(1月15日付)は、14日にスイスのジュネーブで開かれたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表、米・ロシア高官の会談、およびその後のデミストゥラ氏と国連安保理常任理事国大使との会談で、ロシアが、反体制派の統一代表団の人選をめぐって米国側に対して、リヤド最高交渉委員会(リヤード・ヒジャーブ元首相が委員長)が提示した候補者リストに、ロシア側がすでに開示しているリストに記載されている候補者を加えるか、リヤド最高交渉委員会のリストとロシアのリストに基づく二つの反体制派代表団を作り、シリア政府との交渉に当たらせるかのいずれかを選択するよう求めたと伝えた。

ロシアが開示したリストのなかで、リヤド最高交渉委員会のリストに含まれていないのは、民主統一党のサーリフ・ムスリム代表、同党欧州地区代表のハーリド・イーサー氏、シリア民主評議会のハイサム・マンナーア共同議長、アースィヤー・ウスマーン女史、マージド・ハッブー氏、変革解放人民戦線議長のカドリー・ジャミール前首相、マーズィン・ガリーバ氏、シリア民主フォーラムのサミール・アイタ代表、サリーム・ハイルビーク氏、アミーナ・ウースー氏、リーム・トゥルクマーニー氏、アッバース・ハビーブ氏、ランダ・カスィース氏、ナムルード・スライマーン氏、ファーティフ・ジャームースの15人。

AFP, January 14, 2016、AP, January 14, 2016、ARA News, January 14, 2016、Champress, January 14, 2016、al-Hayat, January 15, 2016、Iraqi News, January 14, 2016、Kull-na Shuraka’, January 14, 2016、al-Mada Press, January 14, 2016、Naharnet, January 14, 2016、NNA, January 14, 2016、Reuters, January 14, 2016、SANA, January 14, 2016、UPI, January 14, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両政府はロシア軍機のシリアでの爆撃期間を無期限とすることで合意(2016年1月14日)

RIAノーヴォスチ通信(1月14日付)は、シリア・ロシア両政府が、ロシア軍のシリア領内での空爆期間を無期限とすることで合意していたと伝えた。

この合意は、9月30日にロシア軍が空爆を開始する約1ヶ月前の8月26日に交わされ、セルゲイ・ショイグ国防大臣とファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣が署名、14日にロシア大統領府のサイトのアーカイブで公開された。

両政府の合意では、空爆期限に関する変更を求める場合は、書面でその旨要請し、この要請への回答猶予期間を1年と定めているという。

なお、『ハヤート』(1月17日付)によると、合意には「シリアはロシア連邦、あるいはロシア空軍、同軍部隊隊員に対し、いかなる異議申し立て、要求を行わず、その活動にかんしていかなる追究も行わない」、「シリアは第三国がシリア領内でのロシア空軍の活動の被害を受けた場合の異議申し立てに対して責任を負う」といった文言が含まれているという。

AFP, January 14, 2016、AP, January 14, 2016、ARA News, January 14, 2016、Champress, January 14, 2016、al-Hayat, January 15, 2016、January 17, 2016、Iraqi News, January 14, 2016、Kull-na Shuraka’, January 14, 2016、al-Mada Press, January 14, 2016、Naharnet, January 14, 2016、NNA, January 14, 2016、Reuters, January 14, 2016、RIA Novosti, January 14, 2016、SANA, January 14, 2016、UPI, January 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、アレッポ市東部のアイン・バイダー村を制圧、有志連合、ロシア軍はそれぞれダイル・ザウル県、アレッポ県を爆撃(2016年1月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がアレッポ市東部のクワイリス航空基地北部一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アイン・バイダー村および周辺の農場地帯を制圧した。

また戦闘機(所属明示せず、ARA News(1月13日付)によるとロシア軍)がダーイシュ支配下のターディフ市を空爆した。

一方、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のアイン・バイダー村および周辺農場地帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また有志連合と思われる戦闘機が、ブサイラ市を空爆し、ダーイシュ戦闘員(シリア人)4人と女性2人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市および周辺砂漠地帯、タドムル市郊外柑橘園一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたヒヤール山、アール・アルワーン脳王、アンタブリー村、シャーイル・ガス採掘所一帯、スード丘一帯でダーイシュと交戦を続けた。

AFP, January 13, 2016、AP, January 13, 2016、ARA News, January 13, 2016、Champress, January 13, 2016、al-Hayat, January 14, 2016、Iraqi News, January 13, 2016、Kull-na Shuraka’, January 13, 2016、al-Mada Press, January 13, 2016、Naharnet, January 13, 2016、NNA, January 13, 2016、Reuters, January 13, 2016、SANA, January 13, 2016、UPI, January 13, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヌスラ戦線などとの戦闘の末ラタキア県サルマー町郊外のマールーニーヤ村を制圧(2016年1月13日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、外国人戦闘員がロシア軍士官の監督のもと、サルマー町一帯で、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義宇総集団と交戦し、ロシア軍と思われる戦闘機が同地一帯およびマルジュ・フーハ村、ラビーア町、マリージュ村一帯を空爆した。

これにより、シリア軍はマリージュ村方面に進軍し、マールーニーヤート村を制圧した。

一方、SANA(1月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部サルマー町近郊のマールーニーヤート村、バイト・ミールー村を完全制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人ン戦闘員がアレッポ市南部郊外一帯で、トルキスターン・イスラーム党、ジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

また、同監視団によると、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団が、アレッポ市南部に位置するハーン・トゥーマーン村の森林地帯をシリア軍から奪還したと発表した。

一方、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部のマンスーラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆、またアレッポ市バニー・ザイド地区、アンサーリー地区、シャイフ・サイード地区、旧市街、カルム・ジャズマーティー地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(1月13日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団が、シリア政府支配下のヌッブル市、フーア町を迫撃砲数十発で砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市西部一帯、ティールマアッラ村を「樽爆弾」で空爆する一方、ロシア軍と思われる戦闘機がラスタン市、ダイル・フール村を空爆した。

一方、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、タルビーサ市西部、アスィーラ村、ラスタン村、ガジャル村北部でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、キースィーン村一帯でヌスラ戦線との戦闘を続けた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市各所を「樽爆弾」で空爆、また同地一帯ではシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がイラン人士官、ヒズブッラー士官の支援を受け、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月13日付)によると、シリア軍が、ダルアー市マンシヤ地区、マハッタ地区、バジャービジャ地区、マンシヤ地区、ラハム村・カラク村間、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がジスル・シュグール市南部一帯、フバイト村、ナビー・アイユーブ峰、タマーニア町、マアッラト・ヌウマーン市、サルマダー市、サラーキブ市で、シャームの民のヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団の拠点、装備を攻撃し、戦闘員40人以上を殲滅した。

AFP, January 13, 2016、AP, January 13, 2016、ARA News, January 13, 2016、Champress, January 13, 2016、al-Hayat, January 14, 2016、January 15, 2016、Iraqi News, January 13, 2016、Kull-na Shuraka’, January 13, 2016、al-Mada Press, January 13, 2016、Naharnet, January 13, 2016、NNA, January 13, 2016、Reuters, January 13, 2016、SANA, January 13, 2016、UPI, January 13, 2016などをもとに作成。

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ヒムス市ワアル地区での停戦合意に沿って、地区内に残留した反体制武装集団戦闘員の武器引き渡しと投降が始まる(2016年1月13日)

ヒムス県のタラール・バラーズィー知事はAFP(1月13日付)に対して、ヒムス市ワアル地区の停戦合意(合意が定める第2段階)に従って、地区内に残留した反体制武装集団戦闘員の武器引き渡しと投降、そして住民の地区内での移動規制緩和が4日前に開始されたことを明らかにした。

バラーズィー知事はまた、12日に国連とシリア赤新月社のチームがワアル地区に人道支援物資を搬入したとしたうえで、停戦合意の最終段階(第3段階)、すなわち身柄投降によっても放免が認められない者のワアル地区からの安全な退去、そしてワアル地区への軍の包囲完全解除にはあと2ヶ月を要するだろうと付言した。

AFP, January 13, 2016、AP, January 13, 2016、ARA News, January 13, 2016、Champress, January 13, 2016、al-Hayat, January 14, 2016、Iraqi News, January 13, 2016、Kull-na Shuraka’, January 13, 2016、al-Mada Press, January 13, 2016、Naharnet, January 13, 2016、NNA, January 13, 2016、Reuters, January 13, 2016、SANA, January 13, 2016、UPI, January 13, 2016などをもとに作成。

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