ハサカ県カーミシュリー市で国防隊隊員ら2人殺害、遺族はアサーイシュの犯行と非難(2015年12月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市ハリージュ地区で、国防隊隊員1人を含む2人が殺害された。

殺害された2人の遺族は、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが2人を狙って殺害したと主張しているという。

なお、カーミシュリー市では15~16日、アサーイシュ(ロージュ・アーヴァー・トラフィック)および人民防衛隊とシリア軍、治安機関、国防隊の間で緊張が高まっていた(https://syriaarabspring.info/?p=24954)。

AFP, December 17, 2015、AP, December 17, 2015、ARA News, December 17, 2015、Champress, December 17, 2015、al-Hayat, December 18, 2015、Iraqi News, December 17, 2015、Kull-na Shuraka’, December 17, 2015、al-Mada Press, December 17, 2015、Naharnet, December 17, 2015、NNA, December 17, 2015、Reuters, December 17, 2015、SANA, December 17, 2015、UPI, December 17, 2015などをもとに作成。

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シリア政府との交渉にあたる反体制派統一代表団の人選を行うための最高交渉委員会がリヤドでの会合でヒジャーブ元首相を委員長に選出(2015年12月17日)

サウジアラビアの首都リヤドでの反体制派合同会合(8~10日)で新設されたシリア政府との交渉にあたる反体制派統一代表団の人選を行うための最高交渉委員会(34人)が、リヤドで初の会合を開いた。

会合は2日間の予定で、イスラーム軍やアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の代表11人が参加した。

会合では、リヤード・ヒジャーブ元首相を最高交渉委員会の委員長(総合調整役)に選出した。

『ハヤート』(12月18日付)によると、ヒジャーブ元首相は34人の委員のうちの25人の賛成票を獲得して、委員長に選出された。

また会合では、最高交渉委員会を「政治組織」とせず、シリア政府との代表団の選出という限定的な目的のみを遂行する組織とすることを合意した。

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なお『ハヤート』(12月17日付)などは、19日の閉幕時に採択予定の声明案において、アサド大統領と今後いかなる調整も拒否することや、全権を有する移行期統治機関の詳細な内容が盛り込まれており、これが採択されれば、10日の合同会合で採択された声明における基本方針が大幅に修正されることになると報じていた。

だが、リヤドでの反体制派合同会合のスポークスマンを務めていたリヤード・ナアサーン・アーガー氏は、クッルナー・シュラカー(12月17日付)に対して「いかなる修正もない」と述べ、これを否定した。

AFP, December 17, 2015、AP, December 17, 2015、ARA News, December 17, 2015、Champress, December 17, 2015、al-Hayat, December 18, 2015、Iraqi News, December 17, 2015、Kull-na Shuraka’, December 17, 2015、al-Mada Press, December 17, 2015、Naharnet, December 17, 2015、NNA, December 17, 2015、Reuters, December 17, 2015、SANA, December 17, 2015、UPI, December 17, 2015などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「アサド政権は、米国が提案する安保理決議が自分たちにとって好ましいものでなかったとしても、受け入れるべき」(2015年12月17日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワで年末の大規模記者会見を開催し、18日にニューヨークで開催予定の「国際シリア支援グループ」(ISSG)の外相級会合後に、米国が国連安保理に提案予定のシリア紛争終結に向けた決議(案)を支持する方針であることを明言した。

プーチン大統領はまた、アサド大統領に対して、この決議(案)において盛り込まれるであろうシリア紛争の解決策が「好ましくない」ものであっても受け入れるよう呼びかけた。

プーチン大統領は「我々に(紛争解決の)計画はあるかと言えばある。それは、ほぼすべての点において、米国が示した計画と合致している…。シリア政府は国連で承認されるであろう決議が、たとえ自分たちにとって好ましくないものだったとしても、受け入れるべきだ」と述べた。

プーチン大統領は16日、モスクワでジョン・ケリー米国務長官と会談し、シリア情勢、ウクライナ情勢について意見を交わし、またこの会談後、18日のニューヨークでの会合へのセルゲイ・ラブロフ外務大臣の参加を決定していた。

16日のケリー米国務長官との会談に関して、プーチン大統領は、シリア紛争の解決に向けた国連安保理決議の提案・採決などにバラク・オバマ大統領の提案について、米国と相互理解が得られたことを明らかにしたうえで、「ロシアは米国の提案におけるもっとも重要な点を支持している。それは、最終的なかたちにするための若干の取り組みを必要とするが、穏健であり、受け入れ得るものだ」と述べた。

そのうえで「いかなる武力紛争であっても…、すべての当事者が中庸を受け入れることが求められる」と強調した。

一方、トルコとの関係については、ロシア軍戦闘機撃墜が「敵対行為」だと批判、「彼らは我々が逃げ去ると思っていたが、ロシアはそのようなことは決してしない。我々はプレゼンスを強化し、さらなる戦闘機、地対空ミサイル・システムS-400、地対空ミサイル・システム「ブーク」を配備した…。トルコ軍はシリア領空を旋回してみるがいい」と述べた。

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RT(12月17日付)は、ヨルダン政府がロシアに対して、シリア国内で「テロ活動に関与していると疑われる」160の組織のリストを提示した、と伝えた。

AFP, December 17, 2015、AP, December 17, 2015、ARA News, December 17, 2015、Champress, December 17, 2015、al-Hayat, December 18, 2015、Iraqi News, December 17, 2015、Kull-na Shuraka’, December 17, 2015、al-Mada Press, December 17, 2015、Naharnet, December 17, 2015、NNA, December 17, 2015、Reuters, December 17, 2015、RT, December 17, 2015、SANA, December 17, 2015、UPI, December 17, 2015などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」はロシアからの武器弾薬物資供与・支援を「嘘」だと全否定(2015年12月17日)

イドリブ県で活動する「北部師団」を名乗る武装集団のアスアド・ハンナー氏(政治局メンバー)や第13師団のアフマド・サウード報道官は、「ロシアはシリア軍と連携する自由シリア軍に武器弾薬物資を供与し、支援している」とのヴラジミール・プーチン大統領の発言(11日付)に関して、AFP(12月17日付)に対して「嘘」だと全否定した。

なお、「北部師団」は12月9日に、フルカーン・ハック旅団と第101師団が統合して結成した武装集団。

AFP, December 17, 2015、AP, December 17, 2015、ARA News, December 17, 2015、Champress, December 17, 2015、al-Hayat, December 18, 2015、Iraqi News, December 17, 2015、Kull-na Shuraka’, December 17, 2015、al-Mada Press, December 17, 2015、al-Mudun, December 9, 2015、Naharnet, December 17, 2015、NNA, December 17, 2015、Reuters, December 17, 2015、SANA, December 17, 2015、UPI, December 17, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍機がアレッポ県のダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市マンビジュ市一帯を爆撃し、住民約50人死亡(2015年12月16日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市を空爆し、住民8人が死亡、数十人が負傷した。

ロシア軍戦闘機はまた、マンビジュ市郊外のマスカナ市の市場を空爆し、住民40人以上が死亡、数十人が負傷した。

アレッポ県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がシャワーヤー丘、アイユーブ丘、ワディーア村、マンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(12月16日付)によると、米トルコが設置合意した「安全地帯」でシャーム戦線とダーイシュ(イスラーム国)が拠点都市のマーリア市内で交戦した。

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ヒムス県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外のタール山などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が、ラッカ市各所へのロシア軍の空爆で、女性、子供、負傷者を含む住民21人が死亡、11人が負傷したと報じ、その写真を公開した。

AFP, December 16, 2015、AP, December 16, 2015、ARA News, December 16, 2015、Champress, December 16, 2015、al-Hayat, December 17, 2015、Iraqi News, December 16, 2015、Kull-na Shuraka’, December 16, 2015、December 17, 2015、al-Mada Press, December 16, 2015、Naharnet, December 16, 2015、NNA, December 16, 2015、Reuters, December 16, 2015、SANA, December 16, 2015、UPI, December 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がヌスラ戦線、トルコマン・イスラーム党との戦闘の末、トルコ国境に近いヌーバ山を完全制圧(2015年12月16日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー、国防隊などの民兵が、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦の末、ヌーバ山一帯を制圧した。

戦闘と並行して、クルド山、トルクメン山一帯に激しい空爆が行われた。

一方、SANA(12月16日付)によると、シリア軍が国防隊とともに、県北部のヌーバ山で反体制武装集団の全拠点を破壊し、同地を完全制圧した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月16日付)によると、反体制武装集団がカフルヌブーダ町、ジャナービラ村、ウスマーン丘、カルアト・マディーク町、でシリア軍と交戦、またクッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、反体制武装集団(アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構)がフワイル丘を制圧した。

一方、SANA(12月16日付)によると、シリア軍はラタキア県、イドリブ県との県境に位置するサルマーニーヤ村近郊のシール・サッハーブと第793地点で反体制武装集団を掃討し、同地を完全制圧した。

シリア軍はまた、タマーニア町、フバイト村、ムーリク市でシャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などジハード主義武装手段の拠点を攻撃し、戦闘員24人を殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がタルビーサ市各所でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ地区など各所でシャームの民のヌスラ戦線傘下の南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、スジャイル砲兵大隊などと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、ハウラーン法務局のウサーマ・ヤティーム裁判長の爆殺を受け、同法務局はイスマト・アブスィー氏を新裁判長に任命した。

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イドリブ県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がアブー・マッキー村で反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月16日付)によると、シリア軍、イラク人・イラン人民兵がアレッポ市南部郊外に位置する反体制武装集団の拠点ズィルバ村への突入を試みたが、反体制武装集団はこれを撃退した。

一方、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がアレッポ市アグユール地区、旧市街、サラーフッディーン地区、サーリヒーン地区、スッカリー地区、シャイフ・サイード地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 16, 2015、AP, December 16, 2015、ARA News, December 16, 2015、Champress, December 16, 2015、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2015、al-Hayat, December 17, 2015、Iraqi News, December 16, 2015、Kull-na Shuraka’, December 16, 2015、al-Mada Press, December 16, 2015、Naharnet, December 16, 2015、NNA, December 16, 2015、Reuters, December 16, 2015、SANA, December 16, 2015、UPI, December 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍報道官「9~15日までの7日間でシリア軍機は193回出撃し、テロリストの拠点563カ所を破壊」(2015年12月16日)

シリア軍報道官は声明を出し、12月9日から15日までの7日間で、シリア軍機の出撃回数が193回に達し、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ハマー県、イドリブ県、アレッポ県、ダイル・ザウル県、ラタキア県のテロリストの拠点563カ所を破壊したと発表した。

AFP, December 16, 2015、AP, December 16, 2015、ARA News, December 16, 2015、Champress, December 16, 2015、al-Hayat, December 17, 2015、Iraqi News, December 16, 2015、Kull-na Shuraka’, December 16, 2015、al-Mada Press, December 16, 2015、Naharnet, December 16, 2015、NNA, December 16, 2015、Reuters, December 16, 2015、SANA, December 16, 2015、UPI, December 16, 2015などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市で西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがシリア軍、治安部隊、国防隊隊員21人を逮捕(2015年12月16日)

ハサカ県では、ARA News(12月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがカーミシュリー市でシリア軍兵士、治安部隊隊員、および国防隊隊員21人を逮捕した。

アサーイシュ総司令部が出した声明によると、この措置は、ダマスカス国際空港およびカーミシュリー空港で、「独裁的なシリア政府」が徴兵を口実に西クルディスタン移行期民政局の住民に対して行った「行き過ぎた行為」に対処するものだという。

同声明によると、15日晩には、内務省総合情報部の隊員1人がカーミシュリー市内で「ロージュ・アーヴァー・トラフィック」(アサーイシュのパトロール隊)車輌に発砲、これを受け、アサーイシュが総合情報部隊員1人を含む10人を同日中に逮捕したという。

これに対して16日、国防隊が「ロージュ・アーヴァー・トラフィック」隊員2人を報復として拘束するとともに、ワフダ通りでアサーイシュの「ロージュ・アーヴァー・トラフィック」を要撃、これに対してアサーイシュが応戦し、国防隊員11人を逮捕したという。

AFP, December 16, 2015、AP, December 16, 2015、ARA News, December 16, 2015、Champress, December 16, 2015、al-Hayat, December 17, 2015、Iraqi News, December 16, 2015、Kull-na Shuraka’, December 16, 2015、al-Mada Press, December 16, 2015、Naharnet, December 16, 2015、NNA, December 16, 2015、Reuters, December 16, 2015、SANA, December 16, 2015、UPI, December 16, 2015などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「ウィーンでの合意に従って、2016年1月1日にニューヨークでシリア政府と反体制派の交渉を開始する」(2015年12月16日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ウィーン・プロセスが定めているシリア政府と反体制派の統一代表団の和平交渉に関して、ニューヨークで2016年1月1日に開始されると発表した。

この発表は、ジョン・ケリー米国務長官とヴラジミール・プーチン大統領、セルゲイ・ラブロフ外務大臣のモスクワでの会談を受けたもので、ラブロフ外務大臣も、18日にニューヨークで予定されているシリア紛争関係国外相級会合への出席を表明した。

AFP, December 16, 2015、AP, December 16, 2015、ARA News, December 16, 2015、Champress, December 16, 2015、al-Hayat, December 17, 2015、Iraqi News, December 16, 2015、Kull-na Shuraka’, December 16, 2015、al-Mada Press, December 16, 2015、Naharnet, December 16, 2015、NNA, December 16, 2015、Reuters, December 16, 2015、SANA, December 16, 2015、UPI, December 16, 2015などをもとに作成。

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ドイツのメルケル首相「シリアの危機はアサド抜きでの長期的解決策が必要」:ドイツ軍がシリアでの爆撃作戦に初参加(2015年12月16日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ドイツ連邦議会でシリア情勢に関して、「問題(シリアの危機を解決するための外交努力)はアサドなしにシリアの戦争を終わらせることに関わるものであり、アサドが長期的な解決策の一部分をなすことは不可能だ」と述べた。

ARA News(12月16日付)などが伝えた。

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ドイツ連邦軍報道官は、15日にドイツ軍の航空機(A310 MRTT)がトルコ南東部にインジルリク空軍基地を離陸、有志連合戦闘機に対する空中給油の任務を初めて遂行したと発表した。

ARA News(12月16日付)が伝えた。

AFP, December 16, 2015、AP, December 16, 2015、ARA News, December 16, 2015、Champress, December 16, 2015、al-Hayat, December 17, 2015、Iraqi News, December 16, 2015、Kull-na Shuraka’, December 16, 2015、al-Mada Press, December 16, 2015、Naharnet, December 16, 2015、NNA, December 16, 2015、Reuters, December 16, 2015、SANA, December 16, 2015、UPI, December 16, 2015などをもとに作成。

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サウジアラビアの後援を受けるイスラーム軍は、リヤドでのシリア反体制派合同会合での決定の破棄を示唆(2015年12月16日)

イスラーム軍は声明を出し、リヤドでの反体制派の合同会合(8~10日)からの脱会とその成果の拒否を検討していると発表した。

サウジアラビアの後援を受ける同組織の司令評議会はツイッターで、撤退の理由に関して、「シリアのイスラーム・アラブ的アイデンティティの明言、治安機関の完全解体など、イスラーム軍の代表が表明した諸原則を(合同会合の)が閉幕声明しないままに採択された」ためだとしている。

なお、サウジアラビアの首都リヤドでの反体制派合同会合(8~10日)で新設されたシリア政府との交渉にあたる反体制派統一代表団の人選を行うための最高交渉委員会(34人)がリヤドで初の会合を17~18日の2日間の日程で開催され、イスラーム軍やアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の代表11人も参加を予定している。

『ハヤート』(12月17日付)が入手した声明案には、アサド大統領と今後いかなる調整も拒否することや、全権を有する移行期統治機関の詳細な内容が盛り込まれており、これが採択されれば、10日の合同会合で採択された声明における基本方針が大幅に修正されることになるという。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会の幹部のアフマド・アルサーウィー氏が『ハヤート』に語ったところによると、最高交渉委員会会合では、シリア政府との交渉にあたる統一代表団の人選が行われる予定で、15人から構成される予定の代表団のうちの4人は武装集団から選ばれるという。

このほか、最高交渉委員会会合では、委員会の組織編成、委員長、報道官などの選出が予定されており、委員長候補としてはリヤード・ヒジャーブ元首相、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)の名前が挙がっているという。

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ロシア軍機は15日、59回の出撃を行い、212の標的を攻撃、「テロリスト」320人を殺害、タンクローリー109輌を破壊(2015年12月15日)

ロシア国防省によると、ロシア軍戦闘機は15日、シリア空軍の支援を受け、アレッポ県、イドリブ県(マアッラト・ヌウマーン市一帯)、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県(カルヤタイン市一帯)、ハサカ県、ラッカ県各所で空爆を実施するために59回の出撃を行い、212の標的を攻撃した。

この空爆で、テロリスト320人を殺害、装甲車と車輌34輌(うち戦車2輌)、石油タンクローリー109輌を破壊した。

破壊したタンクローリーのうち94輌はダイル・ザウル県で、15輌はハサカ県での空爆によるもので、空爆にはSu-34戦闘機、Su-24戦闘機、Su-24M戦闘爆撃機、Su-25爆撃機が投入された。

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ヒムス県中部、ダイル・ザウル県などでシリア軍とダーイシュの戦闘続く(2015年12月15日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がハドス村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(12月15日付)によると、シリア軍がタドムル市、スフナ市、カルヤタイン市、マヒーン町およびその周辺、東バイダ村、ハドス村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダイル・ザウル市ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、SANA(12月15日付)によると、シリア軍がシュワイリフ村、シャルバア村、アイシャ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タッル・イスタブル村、ナッジャーラ村、ラスム・カビール村でダーイシュを攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(12月15日付)によると、シリア軍が、カティーシャ村、マブウージャ村などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 15, 2015、AP, December 15, 2015、ARA News, December 15, 2015、Champress, December 15, 2015、al-Hayat, December 16, 2015、Iraqi News, December 15, 2015、Kull-na Shuraka’, December 15, 2015、al-Mada Press, December 15, 2015、Naharnet, December 15, 2015、NNA, December 15, 2015、Reuters, December 15, 2015、SANA, December 15, 2015、UPI, December 15, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、アレッポ県でシリア軍と反体制武装集団の戦闘続く(2015年12月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市郊外のアーリヤ農場、アッブ農場橋一帯を砲撃、また戦闘機(所属不明)がサクバー市、ダイル・アサーフィール市一帯を空爆した。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア軍はダーライヤー市に対して「樽爆弾」で空爆を行い、同地各所でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月15日付)によると、シリア軍がアルバイン市、ザマルカー町、ジスリーン町・ビラーリーヤ村間の街道一帯でイスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、マサール・プレス(12月15日付)によると、反体制武装集団がバーニス村一帯で、シリア軍とともにアレッポ市南部郊外で進軍を続けるイラン人、イラク人の民兵と交戦した。

ARA News(12月15日付)によると、これによりファトフ軍がバーニス村を奪還したという。

一方、SANA(12月15日付)によると、シリア軍がハーン・アサル村、アターリブ市、アーミリーヤ村、アレッポ市シャイフ・ルトフィー地区、ハナーヌー地区、カラム・タッハーン地区、ジャズマーティー地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が県北部の山岳地帯(ヌーバ山一帯、ズワイク村一帯)で、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦を続けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がナージヤ村およびその一帯を砲撃する一方、ロシア軍と思われる戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市を空爆し、子供1人を含む5人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、タッル・ワースィト村、マンスーラ村を空爆した。

またシリア軍は、カフルズィーター市、ラターミナ町、ラハーヤー村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(12月15日付)によると、シリア軍がラターミナ町、ラハーヤー村でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市一帯を、ロシア軍と思われる戦闘機がガルナータ村、ガジャル村、ウンム・シャルシューフ村一帯を空爆した。

一方、SANA(12月15日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、タルビーサ市、イッズッディーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市、カフルシャムス町を砲撃した。

一方、SANA(12月15日付)によると、シリア軍がダルアー市鉄道駅一帯で、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊などシャームの民のヌスラ戦線の傘下組織と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(12月15日付)によると、ハウラーン法務局のウサーマ・ヤティーム裁判長が乗った車が、ダルアー市・サイダー町間の街道に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ、ヤティーム氏を含む3人が死亡した。

AFP, December 15, 2015、AP, December 15, 2015、ARA News, December 15, 2015、Champress, December 15, 2015、al-Hayat, December 16, 2015、Iraqi News, December 15, 2015、Kull-na Shuraka’, December 15, 2015、al-Mada Press, December 15, 2015、Masar Press Agency, December 15, 2015、Naharnet, December 15, 2015、NNA, December 15, 2015、Reuters, December 15, 2015、SANA, December 15, 2015、UPI, December 15, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市東部のクワイリス航空基地が復旧し、ダーイシュ、ヌスラ戦線などとの戦いにおける戦略的拠点としての機能を回復(2015年12月15日)

SANA(12月15日付)は、11月にシリア軍が包囲解除に成功したアレッポ県東部のクワイリス航空基地の復旧工事が完了し、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線などのテロ組織との戦いにおける戦略拠点としての機能を回復し、多数の航空機が配備されたと伝えた。

SANA, December 15, 2015
SANA, December 15, 2015


AFP, December 15, 2015、AP, December 15, 2015、ARA News, December 15, 2015、Champress, December 15, 2015、al-Hayat, December 16, 2015、Iraqi News, December 15, 2015、Kull-na Shuraka’, December 15, 2015、al-Mada Press, December 15, 2015、Naharnet, December 15, 2015、NNA, December 15, 2015、Reuters, December 15, 2015、SANA, December 15, 2015、UPI, December 15, 2015などをもとに作成。

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ケリー米国務長官がロシアでプーチン大統領、ラブロフ外務大臣と会談し、シリア情勢への対応について協議(2015年12月15日)

ジョン・ケリー米国務長官がロシアの首都モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談し、シリア情勢、ウクライナ情勢への対応などについて協議した。

『ハヤート』(12月16日付)によると、会合では、ウィーンでの合意の具体的内容、とりわけ「テロ組織」のリスト作成、「テロ組織」と「合法的な反体制派」の峻別などについて意見が交わされたという。

会談では、ラブロフ外務大臣が冒頭、「テロとの戦いはシリア危機よりも広い任務を伴う」としたうえで、ダーイシュ(イスラーム国)がシリアだけでなく、イラク、イエメン、アフガニスタンでも活性化していることを指摘、「シリアにおける事態の正常化は地域全体の状況の再構築に向けたより広範な努力を必要とするようになっている」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、国際シリア支援グループ(ISSG)によるテロとの戦いの「障害」について言及、ウィーン会議でのISSGの合意の枠組みを常に念頭を置く必要があると述べることで、ウィーン会議での合意、とりわけ反体制派の「テロ組織」と「合法的な反体制派」への峻別がなされる前に、新たな国際会議を開催する必要はないとの意思を示した。

これに対して、ケリー国務長官は、ダーイシュを世界共通の脅威とみなし、交渉の余地はないとする点でラブロフ外務大臣と合意していると述べるとともに、ラブロフ外務大臣にウィーン会議での取り組みに謝意を示し、18日にニューヨークで予定されている関係国外相級会合で、この取り組みを継続したいと述べた。

3時間におよぶ外相会談のち、ケリー国務長官はラブロフ外務大臣とともにクレムリンに移動、ヴラジミール・プーチン大統領と会談した。

『ハヤート』(12月16日付)によると、ケリー国務長官は、プーチン大統領およびラブロフ外務大臣との会談で、シリア情勢などをめぐる「新たな提案」を示したという。

この「新たな提案」の詳細は不明だが、プーチン大統領は「シリア危機など多くの問題の解決に向けたヴィジョンを米国側が用意するようになっている」と高く評価した。

これに対して、ケリー国務長官も、「ロシアと米国がシリアの問題解決に向けて共に多くのことができる」との期待を表明した。


AFP, December 15, 2015、AP, December 15, 2015、ARA News, December 15, 2015、Champress, December 15, 2015、al-Hayat, December 16, 2015、Iraqi News, December 15, 2015、Kull-na Shuraka’, December 15, 2015、al-Mada Press, December 15, 2015、Naharnet, December 15, 2015、NNA, December 15, 2015、Reuters, December 15, 2015、SANA, December 15, 2015、UPI, December 15, 2015などをもとに作成。

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ロシア国防省はシリアでの爆撃を開始した9月30日以降、4,201回の攻撃を実施したと発表(2015年12月15日)

ロシア国防省は、シリア領内での空爆を開始した9月30日以降の出撃回数が4,201回(うち145回が長距離爆撃機による攻撃)に及び、ダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織のインフラ、拠点、基地などを破壊したと発表した。

国防省によると、ロシア軍の空爆は現在、シリア領内のテロリストの収入源を破壊することに力点を置いており、過去3日間で違法な石油生産施設6カ所、タンクローリーの車列7つを破壊、また9月30日以降の攻撃で1,200輌のタンクローリーを破壊したという。

AFP, December 15, 2015、AP, December 15, 2015、ARA News, December 15, 2015、Champress, December 15, 2015、al-Hayat, December 16, 2015、Iraqi News, December 15, 2015、Kull-na Shuraka’, December 15, 2015、al-Mada Press, December 15, 2015、Naharnet, December 15, 2015、NNA, December 15, 2015、Reuters, December 15, 2015、SANA, December 15, 2015、UPI, December 15, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県、ヒムス県、ラッカ県などでシリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2015年12月14日)

アレッポ県では、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がシュワイリフ村、ジュルーフ村、アイン・ハンシュ村、ハムラ村北部でダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がタドムル市東部、バイダ村東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(12月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・イーサー市を攻撃、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル県ハトラ村出身のシャームの民のヌスラ戦線メンバーを「背教」の罪により処刑した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がジャフラ油田一帯を空爆した。

AFP, December 14, 2015、AP, December 14, 2015、ARA News, December 14, 2015、Champress, December 14, 2015、al-Hayat, December 15, 2015、Iraqi News, December 14, 2015、Kull-na Shuraka’, December 14, 2015、al-Mada Press, December 14, 2015、Naharnet, December 14, 2015、NNA, December 14, 2015、Reuters, December 14, 2015、SANA, December 14, 2015、UPI, December 14, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアル=カーイダ系組織などイスラーム過激派との戦闘の末、ダマスカス郊外県の激戦地マルジュ・スルターン村一帯とハマー県北部の2カ村を制圧(2015年12月14日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村、マルジュ・スルターン航空基地および予備飛行場一帯を占拠していた反体制武装集団が、シリア軍の激しい空爆・砲撃を受けて撤退、シリア軍が3年ぶりに同地を奪還した。

ARA News, December 14, 2015
ARA News, December 14, 2015

シリア軍はまた、ドゥーマー市一帯に「樽爆弾」25発を投下するとともに同地を空爆、またナシャービーヤ町に対しても4回にわたり空爆を行った。

さらにハラスター市に対しても砲撃を加えた。

一方、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯でイスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などからなるジハード主義武装集団を掃討、同村および周辺の農場地帯、マルジュ・スルターン航空基地、フーシュ・アドマル村、ビラーリーヤ村南部の農場地帯をほぼ完全に制圧した。

シリア軍はまた、マルジュ・スルターン村とハラスター市を結ぶ反体制武装集団の兵站路を遮断、ザブディーン村、ダイル・アサーフィール市農場地帯、アルバイン市、ザマルカー町、ハムーリーヤ市、カフルバトナー町、ドゥーマー市郊外(アーリヤ農場など)で反体制武装集団の拠点を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサルハブ市、ムハルダ市に対して、ジハード主義武装集団が無差別砲撃を加えた。

これに対してシリア軍は、ブワイダ村、マサースィナ村でジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団を掃討し、同地を制圧した。

この戦闘では、ジハード主義武装集団22人(うち6人が外国人)、シリア軍兵士・国防隊隊員9人が死亡したという。

また、ロシア軍と思われる戦闘機がラターミナ町、ハウワーシュ村を空爆した。

一方、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がブワイダ村、マサースィナ村、ザリーン村、マフルーカ村、ズール村、ズラーキーヤート村でファトフ軍と交戦し、戦闘員100人以上を殲滅、車輌などを破壊した。

シリア軍はまた、ラターミナ町、ザカート村、ラハーヤー村、マアルカバ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ナスル軍はインターネットを通じて声明を出し、ハマー県で活動するスムード戦線に参加すると発表した。

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アレッポ県では、シャームの民のヌスラ戦線が、広報用ツイッター・アカウントの一つ「アレッポ特派員」を通じて、アレッポ市南部郊外のバーニス村に突入しようとしたイラク人、イラン人民兵を要撃し、80人以上を殺害、大量の武器弾薬を捕獲したと発表し、その写真を公開した。

これに関して、シリア人権監視団も、過去2日間のバーニス村での戦闘で、ヒズブッラー戦闘員14人が死亡したと発表した。

『ハヤート』(12月15日付)によると、同地一帯は、ロシア軍と思われる戦闘機の航空支援を受けて、イラク人、イラン人民兵が攻勢をかけており、反体制武装集団は事実上撤退していたという。

なお、ロシア軍と思われる戦闘機は、アレッポ市ジャズマーティー地区を2度にわたり空爆、またシリア軍もアレッポ市ラーシディーン地区、マンスーラ村、ナイラブ航空基地一帯を空爆・砲撃した。

一方、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区、スライマーン・ハラビー地区、ライラムーン地区、アイン・バイダー村、カラースィー村、タッル・バージル村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団に対して特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、PFLP-GC民兵がヤルムーク区(パレスチナ難民キャンプ一帯)でジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所、ズィムリーン村、サムリーン村を「樽爆弾」で空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がスナイスィル村、マハッタ村一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、ナビー・ユーヌス峰一帯、スルンファ町一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

これに対して、シリア軍はトルクメン山一帯を砲撃、またクルド山(ヌーバ山一帯)で、国防隊、ヒズブッラー、アラブ系・アジア系外国人戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がサラーキブ市でシャームの民のヌスラ戦線、シリア革命家戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がワクム村、ダーマー村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(12月14日付)によると、シリア軍がダルアー市アバー・ズィード地区、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 14, 2015、AP, December 14, 2015、ARA News, December 14, 2015、Champress, December 14, 2015、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2015、al-Hayat, December 15, 2015、Iraqi News, December 14, 2015、Kull-na Shuraka’, December 14, 2015、al-Mada Press, December 14, 2015、Naharnet, December 14, 2015、NNA, December 14, 2015、Reuters, December 14, 2015、SANA, December 14, 2015、UPI, December 14, 2015などをもとに作成。

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米ロシア外相が電話会談でシリア紛争の停戦プロセスおよび和解プロセスから排除すべき「イスラーム主義テロ組織」のリストを作成する必要がある点で合意(2015年12月14日)

『ハヤート』(12月15日付)などによると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と米国のジョン・ケリー米国務長官は電話会談を行い、シリア情勢への対応について協議、今月半ばに予定されているウィーン4会議に先立って、シリア紛争の停戦プロセスおよび和解プロセスから排除すべき「イスラーム主義テロ組織」のリストを作成する必要がある点で合意した。

AFP, December 14, 2015、AP, December 14, 2015、ARA News, December 14, 2015、Champress, December 14, 2015、al-Hayat, December 15, 2015、Iraqi News, December 14, 2015、Kull-na Shuraka’, December 14, 2015、al-Mada Press, December 14, 2015、Naharnet, December 14, 2015、NNA, December 14, 2015、Reuters, December 14, 2015、SANA, December 14, 2015、UPI, December 14, 2015などをもとに作成。

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国連人道問題担当事務次長は、シリア軍、反体制武装集団双方による無差別攻撃を非難(2015年12月14日)

シリアを訪問中のスティーブン・オブライアン国連人道問題担当事務次長は、ダマスカスで記者団に対して、13日にシリア軍がダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市、サクバー市に対して行った激しい攻撃と、反体制武装集団が首都ダマスカス各所に対して行った砲撃に関して、「こうした無差別攻撃は受け入れられない」と批判、「すべての当事者に国際人道法や人権を尊重するよう呼びかける」と述べた。


AFP, December 14, 2015、AP, December 14, 2015、ARA News, December 14, 2015、Champress, December 14, 2015、al-Hayat, December 15, 2015、Iraqi News, December 14, 2015、Kull-na Shuraka’, December 14, 2015、al-Mada Press, December 14, 2015、Naharnet, December 14, 2015、NNA, December 14, 2015、Reuters, December 14, 2015、SANA, December 14, 2015、UPI, December 14, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領はキューバ、インド、パキスタンの各国大使の信任状捧呈式に出席(2015年12月14日)

アサド大統領は首都ダマスカスにある人民宮殿で、シリアに新たに着任したキューバ、インド、パキスタンの大使3名の信任状捧呈式に出席した。

SANA(12月14日付)が伝えた。

AFP, December 14, 2015、AP, December 14, 2015、ARA News, December 14, 2015、Champress, December 14, 2015、al-Hayat, December 15, 2015、Iraqi News, December 14, 2015、Kull-na Shuraka’, December 14, 2015、al-Mada Press, December 14, 2015、Naharnet, December 14, 2015、NNA, December 14, 2015、Reuters, December 14, 2015、SANA, December 14, 2015、UPI, December 14, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がアレッポ県東部のダーイシュ拠点を激しく爆撃(2015年12月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つマンビジュ市を空爆し、子供4人、女性3人を含む10人が死亡した。

一方、SANA(12月13日付)によると、シリア軍がジャマージマ村、アイシャ村、ナッジャーラ村、サルハーン村、ジュッブ・カフワ村、ラスム・カマー村、ダイル・ハーフィル市、マンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がザギール・ジャズィーラ村の石油集積施設を空爆し、5人が死亡した。

戦闘機(所属不明)はブーカマール市の工業地区を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(12月13日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のワーディー・アブヤド・ダム一帯、マクサル・ヒサーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 13, 2015、AP, December 13, 2015、ARA News, December 13, 2015、Champress, December 13, 2015、al-Hayat, December 14, 2015、Iraqi News, December 13, 2015、Kull-na Shuraka’, December 13, 2015、al-Mada Press, December 13, 2015、Naharnet, December 13, 2015、NNA, December 13, 2015、Reuters, December 13, 2015、SANA, December 13, 2015、UPI, December 13, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県、アレッポ市を地対地ミサイルなどで無差別攻撃する一方、反体制武装集団も首都ダマスカスを無差別砲撃(2015年12月13日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市、サクバー市を戦闘機による空爆や地対地ミサイルでの砲撃で攻撃を加え、子供2人を含む住民28人が死亡、数十人が負傷した。

また戦闘機(所属不明)が、ハムーリーヤ市、ジスリーン町、カフルバトナー町への空爆を行ったほか、シリア軍がダーライヤー市に「樽爆弾」40発以上を投下し、女性1人を含む5人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾40発以上がマーリキー地区、アブー・ルンマーナ地区、アービド通り、アイン・キルシュ(旧市街)、旧タジュヒーズ高等学校、アダウィー地区、ウマウィーイーン広場、バーブ・トゥーマ(旧市街)、ガッサーニー地区、クスール地区(旧市街)、フジャー市場一帯、タキーヤ・スライマーニーヤ・モスク、ダーマールーズ・ホテル(旧メリディアン)、シャアラーン地区、ジャーヒズ公園、5月29日通りに着弾し、子供1人が死亡、多数が負傷した。

反体制武装集団の砲撃はダマスカス郊外県のダーヒヤト・アサド町、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプにも着弾したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市バニー・ザイド地区を地対地ミサイルなどで攻撃した。

シリア軍はまた、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員とともにハーン・トゥーマーン村でジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

さらにシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らは、アレッポ市ハーリディーヤ地区、バニー・ザイド地区、カルム・タッラーブ地区などでアレッポ・ファトフ軍作戦司令室と交戦した。

一方、SANA(12月13日付)によると、シリア軍がマンスーラ村、マシュラファ村、ダーラト・イッザ市で反体制武装集団拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市シャイフ・ルトフィー地区、ラームーサ地区、サラーフッディーン地区、ラーシディーン地区、フィルドゥース地区、サーリヒーン地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(12月14日付)によると、アンサール・シャーム大隊、フルサーン・スンナ集団、シャームの獅子旅団が、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の監督のもと、「シャームの獅子」の名で統合した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、アズル山一帯、ファルナルク森一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月13日付)によると、シリア軍がクーズ山一帯で反体制武装集団への攻撃を続け、第1海外師団所属のナスル旅団の幹部を殺害した。

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ヒムス県では、SANA(12月13日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(12月13日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ラターミナ町、アトシャーン村、ザカート村、アブー・ウバイダ村北部農場地帯、ムーリク市およびその一帯でシャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆などで攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(12月13日付)によると、シリア軍がダルアー市ゼノビア学校南部一帯、ブスラー広場一帯、国立病院一帯、マンシヤ地区、ラジャート高原でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 13, 2015、AP, December 13, 2015、ARA News, December 13, 2015、December 14, 2015、Champress, December 13, 2015、al-Hayat, December 14, 2015、Iraqi News, December 13, 2015、Kull-na Shuraka’, December 13, 2015、al-Mada Press, December 13, 2015、Naharnet, December 13, 2015、NNA, December 13, 2015、Reuters, December 13, 2015、SANA, December 13, 2015、UPI, December 13, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市南部の5カ村とラタキア県北部のクーズ山を制圧(2015年12月12日)

アレッポ県では、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外のムライキス村、アブー・ルワイル村、フライヒーヤ村、スアイビーヤ村、ダラーマ村で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。

シリア軍はまた、フライターン市、ジャッラーファ村、タッル・ムサイビーン村、ダーラト・イッザ市を空爆などで攻撃したほか、アレッポ市カルム・タッラーブ地区、ラームーサ地区、スライマーン・ハラビー地区、アクユール地区、カルム・マイサル地区、マアスラーニーヤ地区、バニー・ザイド地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がアターリブ市を空爆し、13人が死亡した。

またアレッポ市南部郊外では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、ダラーマ村一帯で、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機が同地一帯を空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団とクーズ山一帯で交戦した。

一方、SANA(12月12日付)によると、シリア軍が県北部のクーズ山でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団を掃討、同地を完全制圧した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がラターミナ町、カフルズィーター市を空爆した。

一方、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がムーリク市、アトシャーン村でシャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がザマルカー町、ハムーリーヤ市を空爆し、子供1人を含む6人が死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(12月12日付)は、ロシア軍戦闘機がハムーリーヤ市を空爆し、住民7人が死亡、多数が負傷したと伝えた。

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ヒムス県では、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がムシャイリファ村などでシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市でシャーム自由人イスラーム運動に対して攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 12, 2015、AP, December 12, 2015、ARA News, December 12, 2015、Champress, December 12, 2015、al-Hayat, December 13, 2015、Iraqi News, December 12, 2015、Kull-na Shuraka’, December 12, 2015、al-Mada Press, December 12, 2015、Naharnet, December 12, 2015、NNA, December 12, 2015、Reuters, December 12, 2015、SANA, December 12, 2015、UPI, December 12, 2015などをもとに作成。

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シリア政府の支配下に完全復帰したヒムス市のザフラー地区で連続爆破テロが発生し、16人が死亡(2015年12月12日)

ヒムス県では、シリア人権監視団、SANA(12月12日付)によると、シリア政府の支配下に完全復帰したヒムス市のザフラー地区で、連続して爆発が起き、住民と警官少なくとも16人が死亡、数十人が死亡した。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局は犯行を認める声明を出した。

一方、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、フワーリーン村、ハドス村、マハッサ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タビージュ山、ラウワーク山、タドムル市・タイフール村街道などでダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市とマンビジュ市を空爆し、少なくとも4人が死亡した。

戦闘機はまた、シュハイル村、サアブ村、ジュッブ・カフワ村、ハフサ町一帯を空爆した。

これに関して、ARA News(12月12日付)は、当初「ロシア軍と思われる戦闘機」が攻撃したと伝えたが、その後、シリア軍戦闘機による攻撃だと伝えた。

一方、SANA(12月12日付)によると、シリア軍がラスム・カビール村、ジュルーフ村、ビージャーン村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がスーサ村を空爆し、住民12人が死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(12月12日付)は、ロシア軍戦闘機がスーサ村を空爆し、民間人10人が死亡したと伝えた。

AFP, December 12, 2015、AP, December 12, 2015、ARA News, December 12, 2015、Champress, December 12, 2015、al-Hayat, December 13, 2015、Iraqi News, December 12, 2015、Kull-na Shuraka’, December 12, 2015、December 13, 2015、al-Mada Press, December 12, 2015、Naharnet, December 12, 2015、NNA, December 12, 2015、Reuters, December 12, 2015、SANA, December 12, 2015、UPI, December 12, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線のジャウラーニー最高指導者がアラビー21の単独インタビューに応じ、リヤドでの反体制派の合同会合を「殉教者の血への裏切りで、アサド体制への降伏だ」と非難(2015年12月12日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の最高指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏がアラビー21(12月12日付)の単独インタビュー(https://youtu.be/xXgeoFlUY8Y)に応じ、サウジアラビアがリヤドで主催した反体制派の合同会合を「殉教者の血への裏切りで、アサド体制への降伏だ」と非難した。

ジャウラーニー氏はインタビューに以下の通り述べた。

「国際社会は、反体制武装勢力を体制と糾合させることでアサドを大統領として残留させ、彼らに休戦を宣言させ、それに拒否する勢力と戦わせようとしている…。我々はリヤド会合への招待を受けなかった。招待されていたとしても、それを受け入れなかったろう…。(シリアの)体制が終わろうとしているなかで、国際社会は急いで政治的解決を図ろうとしている」。

「(アサド政権との)停戦は政権を利するだけで、我々には利益をもたらさないだろう…。我々は、グータ地方での停戦を阻止しようとしている。我々は決して停戦を受け入れない。我々がそこにいる限り、停戦が適用されることはあり得ない」。

「ダマスカスは今日、ラーフィディーン(シーア派)に奪われてしまった…。しかしそれは拒否されるべきものであり、彼らとの共存は不可能だ」。

「(アレッポ市南部郊外に展開する)イラクやイランの民兵の数は5,000人が死亡した。また我々のもとには、こうした民兵の捕虜がいる…。ロシアの介入は政権を守るためではなく、それを生き返らせるために行われた。なぜならアサド政権は死に体だったからだ…。ロシアの介入を受け、政権はガーブ平原を3度にわたって奪還しようとしたが、いずれも失敗に終わっている。我々は…敵から武器を捕獲し、彼らの武器を駆使して戦闘を繰り返している」。

「主要メディアが吹聴しているのとは異なり、カタール、トルコとは一切つながりはない」。

「我々はアル=カーイダとのつながりを絶ち切る意思などない。西洋は自分たちの考えに従って武装勢力を分類しているだけだ。アル=カーイダとのつながりは、こうした分類とは無関係だ」。

「南部(ダルアー県)での戦闘は、ダーイシュに属すヤルムーク殉教者旅団と我々が戦わざるを得ないために失敗した」。

一方、「自由シリア軍」に関して、ジャウラーニー氏は「自由シリア軍の名で活動するまとまりのない武装組織がいるだけで、実体的な組織構造を持ってはいない」と述べた。

なお、インタビューが行われた場所、日付は不明。

Arabi 21, December 12, 2015
Arabi 21, December 12, 2015
Arabi 21, December 12, 2015
Arabi 21, December 12, 2015

 

AFP, December 12, 2015、AP, December 12, 2015、ARA News, December 12, 2015、Arabi 21, December 12, 2015、Champress, December 12, 2015、al-Hayat, December 13, 2015、Iraqi News, December 12, 2015、Kull-na Shuraka’, December 12, 2015、al-Mada Press, December 12, 2015、Naharnet, December 12, 2015、NNA, December 12, 2015、Reuters, December 12, 2015、SANA, December 12, 2015、UPI, December 12, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織の支配下にあるイドリブ県解放を目指す親政権民兵組織「イドリブ浄化青年連合」が新たに発足(2015年12月12日)

ARA News(12月12日付)は、シリア軍の複数の消息筋の話として、イドリブ県内で「イドリブ浄化青年連合」を名乗る民兵組織が新設されたと伝えた。

「イドリブ浄化青年連合」は、軍とともに、イドリブ県を掌握するアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などを同県から掃討することを目的に結成されたという。

AFP, December 12, 2015、AP, December 12, 2015、ARA News, December 12, 2015、Champress, December 12, 2015、al-Hayat, December 13, 2015、Iraqi News, December 12, 2015、Kull-na Shuraka’, December 12, 2015、al-Mada Press, December 12, 2015、Naharnet, December 12, 2015、NNA, December 12, 2015、Reuters, December 12, 2015、SANA, December 12, 2015、UPI, December 12, 2015などをもとに作成。

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ドイツのメルケル首相「ダーイシュ(イスラーム国)との戦いにおいてアサド政権と協力する意思はない」(2015年12月12日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は『ウグスブルガー・アルゲマイネ』(Augsburger Allgemeine、12月12日付)のインタビューで、シリア情勢に関して、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いにおいてアサド政権と協力する意思はないと述べた。

メルケル首相は「ダーイシュに対する有志連合にアサドとその軍は含まれない。我々は我々のもとにやって来た難民のほとんどがアサドから逃れてきたことを忘れてはならない…。アサドは自国民に樽爆弾を投下し続けている。彼には国家元首としての未来はあり得ない」と述べた。

AFP(12月12日付)が伝えた。

AFP, December 12, 2015、AP, December 12, 2015、ARA News, December 12, 2015、Champress, December 12, 2015、al-Hayat, December 13, 2015、Iraqi News, December 12, 2015、Kull-na Shuraka’, December 12, 2015、al-Mada Press, December 12, 2015、Naharnet, December 12, 2015、NNA, December 12, 2015、Reuters, December 12, 2015、SANA, December 12, 2015、UPI, December 12, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がスペインのEFE通信社のインタビューに応じる「パリ連続テロ事件を受けて「戦争」を宣言したフランスのオランド政権は、それまで「テロとの戦い」を行っていなかったことになる」(2015年12月11日)

アサド大統領はスペインのEFE通信社のインタビューに応じた。

インタビュー映像は大統領府がYoutube(https://youtu.be/O8z81BRb3VU)を通じて公開、また英文全文およびアラビア語全訳はSANA(http://sana.sy/en/?p=63857http://www.sana.sy/?p=310789)が配信した。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, December 11, 2015
SANA, December 11, 2015

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「シリアでの紛争勃発当初から、我々は紛争に関与するすべての当事者との対話を行うという路線を採用してきた。また我々は、世界中の様々な国によるすべてのイニシアチブに説教的に対処、対応してきた…。だから、我々は今日、反体制派と対話を行う用意がある…。しかし、それは反体制派の定義次第だ。反体制派は、この世界の誰にとっても、武装集団を意味しない。武装集団、テロリストと反体制派の間には大きな違いがある…。これまで、サウジアラビア、米国、西欧諸国はテロ組織を交渉に加えようとしてきたと見ている…。しかしこうしたことは他のどの国でも認められないと思う」。

(サウジアラビアのリヤドでの合同会合に参加した反体制派に関して)「彼らには反体制政治組織と武装集団が混ざっている。現実的な話をしよう。シリアの武装集団に関して言うと、我々は一部のグループ、組織と対話をしてきた。それは一つの理由、すなわち彼らが武器を放棄し、政府に参画するか、日常生活に戻ったからだ…。これこそがシリアにおける武装集団との唯一の対処方法だ…。いわゆる反体制政治組織について言うと…他国、すなわち外国とつながりがある限り、反体制派ではあり得ない…。もし対話を成功させたいのなら…、世界の他の国や体制ではなく、シリアに根ざした真の愛国的な反体制派に対処する必要がある」。

「(反体制派との交渉は)どの組織がテロ組織で、どれがそうでないのかを定義するまで適切とは言えない…。シリアでは、機関銃を持つ者はみなテロリストだ」。

「ワッハーブ主義組織、そしてサウジ・マネー…によって数十年にわたり人々や社会にすり込まれたイデオロギー(タクフィール主義)に対処しなければ、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線、あるいはそれ以外のアル=カーイダに属する組織に対処すると言っても、時間の無駄になるだけだ…。長期的に対処すべきで、ワッハーブ主義組織やサウジ・マネーが世界中のイスラーム教徒の組織に入り込まないようすべきだ…。また、短期的にはシリア、イラクのダーイシュへの対処について話さねばならない…。テロリストのながら、とりわけトルコからシリアやイラクへの流れを食い止めねばならない…。もちろん、サウジ・マネー、ワッハービー・マネー、そしてカタール・マネー、さらには武器、兵站支援がトルコを経由してテロリストに貫流するのも止めねばならない…。我々はこうした流れを止めることから始めねばならず、同時にシリア国内でシリア軍、そしてシリア軍を支援する意思のあるすべての人々がテロリストと戦わねばならない」。

「シリア国内の石油のほとんどはシリア北部産だ…。彼ら(ダーイシュ)がイラクに輸出しようとしても、イラク国中でダーイシュとの戦いが行われているので不可能だ。シリアも同じだ。レバノン…、ヨルダンは遠すぎる。ダーイシュにとっての唯一のライフラインはトルコなのだ…。サウジアラビア、トルコ、そしてカタールがダーイシュの残虐行為に関与する主要な加害者だ…。もしシリアの紛争を早期に終わらせたいのなら…、トルコ、サウジアラビア、カタールに圧力をかけることだ。そうすれば、1年以内に紛争は必ず終わるだろう」。

(シリア軍と米軍主導の有志連合が連携しているかとの問いに対して)「決してない…。だから、彼らが1年以上も空爆を続けているのに、ダーイシュは拡大しているのだ。テロリストに空からだけでは対処できない。地上で彼らに対処しなければならない。だから、ロシアがテロとの戦いに参加を開始するや、ロシア軍とシリア軍は数週間で、有志連合が1年かけてあげたよりも大きな成果を達成した…。むろん、実際のところ、有志連合は何も達成していなかった。なぜなら彼らはダーイシュを主に間接的に支援していたからだ」。

「米政権は当初から、テロリストに対してさまざまな政治的な隠蔽を行ってきた…。また米国はテロとの戦いに真剣ではないし、我々はほかの西側諸国も真剣だとは考えていない…。米国が果たしている役割はダーイシュ、過激派、テロを破壊することではなく…、オバマ大統領の言葉を借りるなら、「封じ込める」ことだ。これはどういう意味なのか? つまりは別の場所に行かせずに、動き回らせるということだ」。

「先月のパリでの銃撃事件発生後に、フランスのオランド大統領がしたことを見ると、フランスはダーイシュに対する空爆を開始し、自分たちがテロと戦う意思があると発言した。しかし、これはどういう意味なのか? 事件が起こる前に、フランスはテロとの戦いを行っていなかったということになる…。フランスの空爆はフランス国内の世論の怒りをかき消すものであり、テロと戦うものではない。テロと戦いたいのなら、銃撃を待つまでもない…。テロとの戦いとは原理原則であって、怒りを感じて行われる短期的なものではない」。

「ロシアのプーチン大統領はシリアへの軍事介入の見返りを求めていない。なぜならこれは取引ではないからだ。それは互いの国益に関係のある二国間の通常の関係に基づくものだからだ」。

(プーチン大統領から退陣を求められたかとの問いに対して)「シリア国民が大統領であって欲しいと望まなければ、即日去らねばならない…。これが私自身が依って立つ原則だ」。

「私はいかなる状況であろうとシリアを去ろうなどと考えたことはない…。しかし、答えは同じだ。それはシリア国民が支持するかどうかによる」。

「もしトルコのエルドアン大統領が、テロ支援という…自らの犯罪的な態度を改めようとするのなら、我々には何の問題もない…。我々はあらゆる支援、積極的な参加を歓迎する用意がある…。しかし、エルドアンが変わることを期待できるだろうか? できない。なぜなら、エルドアンはムスリム同胞団のイデオロギーを持つ人物であり、このイデオロギーに背くことはあり得ないからだ。彼は、国益について考えるようなプラグマティックな人間ではない。彼は自分のイデオロギーのために国益に背いている」。

「(ロシア軍のシリア空爆により)現地の情勢は良い方向に変わった。しかし、エルドアンにとって、それは自らの野望の失敗を意味した…。彼の野望とはトルコを地域におけるムスリム同胞団のハブに仕立てることで…、彼は自分の夢の最後の砦がシリアだと考えている。彼はシリアで失敗すれば、自分のキャリアが終わると考えているのだろう。だから、彼の反応(ロシア軍機撃墜)は決して賢いものではないが、彼の思考様式だけでなく、彼の本能を反映していた…。彼はまた、NATOとロシアを紛争に巻き込み、シリア情勢をさらに複雑なものにすることで、飛行禁止空域設定という自らの夢を叶え、そこにテロリストを送り込み、シリアの正統な国家の目前に「別の国」を作り出せると思っていた」。

(国外難民にメッセージはあるかとの問いに)「シリア人難民のほとんどはシリア国内の家族と連絡を取り合っている。彼らの多くはシリア政府の支持者だが、彼らはテロリストが作り出した惨状、脅威、殺戮、インフラ破壊、欧米諸国の経済制裁ゆえに去った…。彼らは事態が改善すれば、戻ってくるつもりでいるので、彼らにメッセージを送る必要はない…。しかし、もしメッセージを送るとするのであれば、それは欧州諸国政府に対してだ。彼らこそが難民をもたらし、現下の状況を作り出し、テロリストを支援し、制裁を科してきた…。だから、これらの政府がシリア国民のために行動したいというのであれば…、まず制裁を解除せよ、と言いたい。そのうえで、テロリストの流れを止めることをすべきだ」。

(テロリストを赦すつもりはあるかとの問いに)「もちろんだ。すでにそうしたことはシリアで行われている」。

AFP, December 11, 2015、AP, December 11, 2015、ARA News, December 11, 2015、Champress, December 11, 2015、al-Hayat, December 12, 2015、Iraqi News, December 11, 2015、Kull-na Shuraka’, December 11, 2015、al-Mada Press, December 11, 2015、Naharnet, December 11, 2015、NNA, December 11, 2015、Reuters, December 11, 2015、SANA, December 11, 2015、UPI, December 11, 2015などをもとに作成。

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