YPG主体のシリア民主軍は有志連合の爆撃支援を受け、ハサカ県のマリービーヤ村一帯をダーイシュ(イスラーム国)から奪還(2015年11月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、有志連合の航空支援を受けてミールビーヤ村およびその周辺一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地をほぼ制圧した。

一方、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がフマイマ村、アークーラ村及びその北部一帯、タッル・アフマル村、カスキース村北部、ラスム・アブド村、ダイル・ハーフィル市、クワイリス航空基地東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の支配下にあるトルコ国境のタッル・アブヤド市で、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、3人が死亡(クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると4人が死亡)、20人が負傷した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)が展開するフマイマ村、タッル・アフマル村一帯を空爆した。

**

ヒムス県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のハッラーバート地区、ハフル村、マヒーン町、フワーリーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、
複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がブーライル村、ジュナイナ村、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ジュバイリーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団と交戦した。

AFP, November 22, 2015、AP, November 22, 2015、ARA News, November 22, 2015、Champress, November 22, 2015、al-Hayat, November 23, 2015、Iraqi News, November 22, 2015、Kull-na Shuraka’, November 22, 2015、al-Mada Press, November 22, 2015、Naharnet, November 22, 2015、NNA, November 22, 2015、Reuters, November 22, 2015、SANA, November 22, 2015、UPI, November 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オバマ米大統領「ロシアはアサド政権と戦う反体制派を爆撃すべきでない」(2015年11月22日)

バラク・オバマ米大統領はAPEC首脳会議後に訪問したマレーシアの首都クアラルンプールで記者団に対し、ロシアによるシリア領内での空爆に関して、ダーイシュ(イスラーム国)のみに集中し、アサド政権と戦う反体制派を攻撃すべきでない、と改めて述べた。

AFP, November 22, 2015、AP, November 22, 2015、ARA News, November 22, 2015、Champress, November 22, 2015、al-Hayat, November 23, 2015、Iraqi News, November 22, 2015、Kull-na Shuraka’, November 22, 2015、al-Mada Press, November 22, 2015、Naharnet, November 22, 2015、NNA, November 22, 2015、Reuters, November 22, 2015、SANA, November 22, 2015、UPI, November 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フランスのル・ドリアン国防大臣「ロシアはダーイシュのみを爆撃せねばならず、自由シリア軍への爆撃を止めねばならない(2015年11月22日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣は、ユーロ1・ラジオ(11月22日付)ダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆作戦に参加するため、地中海のシリア沖に向かっていた原子力空母シャルル・ドゴールが臨戦態勢に入ったことを明らかにした。

またフランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣もまた、パリでの地元テレビ局のインタビューで、「もちろん、我々は彼ら(ロシア)とダーイシュに対する広範な同盟において連携したい。つまり、ロシアはダーイシュのみを空爆せねばならず、自由シリア軍への空爆を止めねばならない」と述べた。

ロイター通信(11月22日付)、『ハヤート』(11月23日付)などが伝えた。

AFP, November 22, 2015、AP, November 22, 2015、ARA News, November 22, 2015、Champress, November 22, 2015、al-Hayat, November 23, 2015、Iraqi News, November 22, 2015、Kull-na Shuraka’, November 22, 2015、al-Mada Press, November 22, 2015、Naharnet, November 22, 2015、NNA, November 22, 2015、Reuters, November 22, 2015、SANA, November 22, 2015、UPI, November 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、ロシア軍がラタキア県の対トルコ国境地帯への攻撃を激化し、トルコ在住のシリア国民連合は徹底抗戦を呼びかける(2015年11月21日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、航空機(所属不明)が、クルド山およびトルクメン山(ラビーア町一帯)を数十回にわたり空爆した。

これに関して、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「ロシアとイランの軍事攻撃が激化」したと主張、「自由シリア軍と革命部隊」に対して総動員令を発し、抵抗を呼びかけた。

一方、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がドゥワイル・アクラード村(ハマー県)、ズワイターン山、カッバーナ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がアレッポ市旧市街、カッラーサ地区、バーブ街道地区、フィルドゥース地区などを空爆し、子供3人が死亡した。

一方、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、フワイジーナ村、カナーティル村、アウラム・クブラー町でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ハイヤーン町、アナダーン市、マンスーラ村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区でシャーム戦線を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シリア軍はアレッポ市バニー・ザイド地区、カルム・カーティルジー地区、マイサル地区で反体制武装集団拠点を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ダーライヤー市を「樽爆弾」で空爆する一方、マルジュ・スルターン村一帯を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

一方、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン航空基地一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、拠点複数カ所、建物群、農場を制圧した。

シリア軍はまた、ウーターヤー町、ハラスター市東部の国際幹線道路一帯、アーリヤ農場などでヌスラ戦線、イスラーム軍などと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がブスル・ハリール市を砲撃するとともに、ナワー市を空爆し、複数人が死亡した。

またシャイフ・マスキーン市では、シリア軍と反体制武装集団の戦闘が続き、シリア軍兵士2人が死亡した。

シリア軍はこのほか、ヌアイマ村、ヤードゥーダー村、ダルアー市各所を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がダルアー市アバーラ地区、アルバイーン地区、Syriatelビル南部、ガラズ刑務所街道、ハッラーバート地区な、アッバースィーヤ地区、難民キャンプ地区などで、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がタルビーサ市郊外のフーシュ・ハッジュー村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がタマーニア町、フバイト村、シャンナーン村で、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市一帯、アトシャーン村一帯、ラターミナ町でイッズ大隊連合、シャーム自由人イスラーム運動など反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がジャウバル区でラフマーン軍団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 21, 2015、AP, November 21, 2015、ARA News, November 21, 2015、Champress, November 21, 2015、al-Hayat, November 22, 2015、Iraqi News, November 21, 2015、Kull-na Shuraka’, November 21, 2015、al-Mada Press, November 21, 2015、Naharnet, November 21, 2015、NNA, November 21, 2015、Reuters, November 21, 2015、SANA, November 21, 2015、UPI, November 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がマヒーン町郊外の大マヒーン山、小マヒーン山をダーイシュ(イスラーム国)から奪還(2015年11月21日)

ヒムス県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、マヒーン町郊外の大マヒーン山、小マヒーン山でダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

シリア軍はまた、タドムル市、タール山、フワーリーン村、ハーン・ハッラーバート村、サワーナ町などのダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、人民防衛諸集団とともにマヒーン町一帯、フワーリーン村一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がナイラブ村一帯、ラスム・アブド村、タッル・イスタブル村、タッル・アフマル村、ジュッブ・サファー村、アッラーン村、スバイヒーヤ村、マスカナ市、ウンム・アルキーラ村、ラドワーニーヤ村、ダイル・ハーフィル市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がファフラ村、サルダ山一帯、ティーム油田一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、ムハイミーダ村、フサイニーヤ町、ダイル・ザウル市ウルフィー地区などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点、タンクローリーを攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 21, 2015、AP, November 21, 2015、ARA News, November 21, 2015、Champress, November 21, 2015、al-Hayat, November 22, 2015、Iraqi News, November 21, 2015、Kull-na Shuraka’, November 21, 2015、al-Mada Press, November 21, 2015、Naharnet, November 21, 2015、NNA, November 21, 2015、Reuters, November 21, 2015、SANA, November 21, 2015、UPI, November 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国連は「国際シリア支援グループ」(ISSG)の定義に沿って、ダーイシュ、ヌスラ戦線、そして「そのほかのテロ組織・個人」によるテロ阻止に向けてあらゆる措置をとることを訴える安保理決議第2249号を採択(2015年11月20日)

国連安保理は、13日のパリでの同時テロ事件発生を受け、ダーイシュ(イスラーム国)、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、そしてその他のテロ組織・個人に対して国際社会が一丸となって戦う決意を表明する決議第2249号を全会一致で採択した。

決議案はフランスが提出し、ダーイシュが「世界の平和と安全にとって前例のない脅威」をもたらしていると指摘、そのうえで国連安保理およびウィーン・プロセスに参加する「国際シリア支援グループ」(ISSG)でのテロ組織認定に関する決定に従い、ダーイシュ、ヌスラ戦線、そのほかのテロ組織・個人によるテロ阻止に向けた取り組みを倍増させるため、あらゆる手段を講じるよう訴えている。

国連安保理決議第2249号の全文は以下の通り:

**

“The Security Council,

“Reaffirming its resolutions 1267 (1999), 1368 (2001), 1373 (2001), 1618 (2005), 1624 (2005), 2083 (2012), 2129 (2013), 2133 (2014), 2161 (2014), 2170 (2014), 2178 (2014), 2195 (2014), 2199 (2015) and 2214 (2015), and its relevant presidential statements,

“Reaffirming the principles and purposes of the Charter of the United Nations,

“Reaffirming its respect for the sovereignty, territorial integrity, independence and unity of all States in accordance with purposes and principles of the United Nations Charter,

“Reaffirming that terrorism in all forms and manifestations constitutes one of the most serious threats to international peace and security and that any acts of terrorism are criminal and unjustifiable regardless of their motivations, whenever and by whomsoever committed,

“Determining that, by its violent extremist ideology, its terrorist acts, its continued gross systematic and widespread attacks directed against civilians, abuses of human rights and violations of international humanitarian law, including those driven on religious or ethnic ground, its eradication of cultural heritage and trafficking of cultural property, but also its control over significant parts and natural resources across Iraq and Syria and its recruitment and training of foreign terrorist fighters whose threat affects all regions and Member States, even those far from conflict zones, the Islamic State in Iraq and the Levant (ISIL, also known as Da’esh), constitutes a global and unprecedented threat to international peace and security,

“Recalling that the Al-Nusrah Front (ANF) and all other individuals, groups, undertakings and entities associated with Al-Qaida also constitute a threat to international peace and security,

“Determined to combat by all means this unprecedented threat to international peace and security,

“Noting the letters dated 25 June 2014 and 20 September 2014 from the Iraqi authorities which state that Da’esh has established a safe haven outside Iraq’s borders that is a direct threat to the security of the Iraqi people and territory,

“Reaffirming that Member States must ensure that any measures taken to combat terrorism comply with all their obligations under international law, in particular international human rights, refugee and humanitarian law;

“Reiterating that the situation will continue to deteriorate further in the absence of a political solution to the Syria conflict and emphasizing the need to implement the Geneva communiqué of 30 June 2012 endorsed as Annex II of its resolution 2118 (2013), the joint statement on the outcome of the multilateral talks on Syria in Vienna of 30 October 2015 and the statement of the International Syria Support Group (ISSG) of 14 November 2015,

“1. Unequivocally condemns in the strongest terms the horrifying terrorist attacks perpetrated by ISIL also known as Da’esh which took place on 26 June 2015 in Sousse, on 10 October 2015 in Ankara, on 31 October 2015 over Sinaï, on 12 November 2015 in Beirut and on 13 November 2015 in Paris, and all other attacks perpetrated by ISIL also known as Da’esh, including hostage-taking and killing, and notes it has the capability and intention to carry out further attacks and regards all such acts of terrorism as a threat to peace and security;

“2. Expresses its deepest sympathy and condolences to the victims and their families and to the people and Governments of Tunisia, Turkey, Russian Federation, Lebanon and France, and to all Governments whose citizens were targeted in the above mentioned attacks and all other victims of terrorism;

“3. Condemns also in the strongest terms the continued gross, systematic and widespread abuses of human rights and violations of humanitarian law, as well as barbaric acts of destruction and looting of cultural heritage carried out by ISIL also known as Da’esh;

“4. Reaffirms that those responsible for committing or otherwise responsible for terrorist acts, violations of international humanitarian law or violations or abuses of human rights must be held accountable;

“5. Calls upon Member States that have the capacity to do so to take all necessary measures, in compliance with international law, in particular with the United Nations Charter, as well as international human rights, refugee and humanitarian law, on the territory under the control of ISIL also known as Da’esh, in Syria and Iraq, to redouble and coordinate their efforts to prevent and suppress terrorist acts committed specifically by ISIL also known as Da’esh as well as ANF, and all other individuals, groups, undertakings, and entities associated with Al-Qaida, and other terrorist groups, as designated by the United Nations Security Council, and as may further be agreed by the International Syria Support Group (ISSG) and endorsed by the UN Security Council, pursuant to the statement of the International Syria Support Group (ISSG) of 14 November, and to eradicate the safe haven they have established over significant parts of Iraq and Syria;

“6. Urges Member States to intensify their efforts to stem the flow of foreign terrorist fighters to Iraq and Syria and to prevent and suppress the financing of terrorism, and urges all Members States to continue to fully implement the above-mentioned resolutions;

“7. Expresses its intention to swiftly update the 1267 committee sanctions list in order to better reflect the threat posed by ISIL also known as Da’esh;

“8. Decides to remain seized of the matter.”

AFP, November 21, 2015、AP, November 21, 2015、ARA News, November 21, 2015、Champress, November 21, 2015、al-Hayat, November 22, 2015、Iraqi News, November 21, 2015、Kull-na Shuraka’, November 21, 2015、al-Mada Press, November 21, 2015、Naharnet, November 21, 2015、NNA, November 21, 2015、Reuters, November 21, 2015、SANA, November 21, 2015、UPI, November 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダイル・ザウル軍事飛行場一帯、ヒムス県マヒーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年11月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士8人、ダーイシュ戦闘員20人以上が死亡した。

一方、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がハトラ村、マリーイーヤ村、ダイル・ザウル市フサイニーヤ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマヒーン町一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月20日付)によると、シリア軍が、マヒーン町一帯、フワーリーン村一帯、カルヤタイン市で、ダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、マサール・プレス(11月20日付)によると、反体制武装集団がタッル・マーリド村でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員3人を殺害した。

これに関して、ARA News(11月21日付)は、シャーム戦線がタッル・マーリド村でダーイシュ(イスラーム国)が拠点とする建物を攻撃、爆破し、戦闘員15人を殺傷したと伝えた。

一方、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がシャーミル村、バーブ市、ラスム・アブド村、ナッジャーラ村、ダイル・ハーフィル市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アシュハイブ丘でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 20, 2015、AP, November 20, 2015、ARA News, November 20, 2015、Champress, November 20, 2015、al-Hayat, November 21, 2015、Iraqi News, November 20, 2015、Kull-na Shuraka’, November 20, 2015、al-Mada Press, November 20, 2015、Masar Press Agency, November 20, 2015、Naharnet, November 20, 2015、NNA, November 20, 2015、Reuters, November 20, 2015、SANA, November 20, 2015、UPI, November 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がトルコ国境のザーヒヤ山、ズワイカート山(ラタキア県)を制圧(2015年11月20日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団、SANA(11月20日付)によると、イスラーム軍と思われる反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が旧市街のバーブ・トゥーマー地区に着弾し、1人が負傷した。

砲弾は、イスラーム軍が占拠する東グータ地方から飛来したという。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザマルカー町、アルバイン市などを砲撃・空爆した。

**

ラタキア県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにザーヒヤ山、ズワイカート丘で反体制武装集団を掃討し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、ドゥワイル・アクラード村(ハマー県)、シャイフ・ユースフ村、カトフ山、アブー・ハッドゥー山一帯の反体制武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ズワイク山一帯でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、後者の戦闘員1人が死亡した。

シリア軍はまた、ラビーア町一帯(トルクメン山)を砲撃した。

**

ハマー県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がラターミナ町、アトシャーン村でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がタマーニア町、ダイル・サンバル村、マアッラト・ヌウマーン市、イフスィム町でシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の拠点を空爆し、サウジ人戦闘員ら35人が死亡した。

またサラーキブ市郊外では、サラーキブ革命家戦線司令官が爆弾の爆発に巻き込まれ死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(11月21日付)は、サラーキブ市・マアッラト・ヌウマーン市間の街道で、ジュンド・アクサー機構メンバーの一人ラアファト・ハンムード氏が何者かによって仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した、と伝えた。

**

アレッポ県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がアブー・ジュルール村、ジュッブ・カーフ村、タイバ村、アレッポ市バニー・ザイド地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ダルアー県では、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ地区、ウマリー・モスク一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市各所を地対地ミサイルなどで砲撃、同地でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月20日付)によると、シリア軍がアーミリーヤ村、ラスタン丘でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がズィムリーン村、シャイフ・マスキーン市を砲撃し、20人弱が死亡した。

AFP, November 20, 2015、AP, November 20, 2015、ARA News, November 20, 2015、Champress, November 20, 2015、al-Hayat, November 21, 2015、Iraqi News, November 20, 2015、Kull-na Shuraka’, November 20, 2015、November 21, 2015、al-Mada Press, November 20, 2015、Naharnet, November 20, 2015、NNA, November 20, 2015、Reuters, November 20, 2015、SANA, November 20, 2015、UPI, November 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍の「樽爆弾」使用を非難し、ダーイシュ(イスラーム国)、イラン革命防衛隊、ヒズブッラーなどすべての外国人武装集団のシリアからの退去を求めるサウジアラビア提案の決議案が国連総会第三委員会で採択、シリア、ロシア、イラン、中国などは反対、レバノン、イラクなどは棄権(2015年11月20日)

国連総会第三委員会で、シリア軍による「樽爆弾」での無差別攻撃などを批判する一方、
ダーイシュ(イスラーム国)に加えて、イラン・イスラーム革命防衛隊、ヒズブッラーなどすべての外国人武装集団のシリアからの退去を求める決議が、欧米諸国、サウジアラビア、カタール、トルコなど中東諸国など115カ国の賛成で可決された。

投票には193カ国が参加し、シリア、ロシア、イラン、中国、ヴェネズエラ、北朝鮮など15カ国は反対票を投じ、レバノン、イラク、スーダンなど51カ国は棄権した。

決議案はサウジアラビアが起草、59カ国の支持のもとに提出された。

なお、決議では、サウジアラビアが軍事介入するイエメン情勢や、サウジアラビア国内の人権状況についての言及は(当然のことながら)なされていない。

AFP, November 20, 2015、AP, November 20, 2015、ARA News, November 20, 2015、Champress, November 20, 2015、al-Hayat, November 21, 2015、Iraqi News, November 20, 2015、Kull-na Shuraka’, November 20, 2015、al-Mada Press, November 20, 2015、Naharnet, November 20, 2015、NNA, November 20, 2015、Reuters, November 20, 2015、SANA, November 20, 2015、UPI, November 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団「ロシア軍の爆撃で民家人403人、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員381人を含む1,331人が死亡」(2015年11月20日)

シリア人権監視団は9月30日に開始されたロシア軍によるシリア領内での空爆で、民間人403人を含む1,331人が犠牲となったと発表した。

同監視団によると、民間人403人のうち、18歳未満の子供は97人、18歳以上の女性は69人に上るという。

また403人のほか、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員381人、シャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団および反体制武装集団戦闘員547人が死亡したという。

一方、シリア人権監視団は、2014年10月20日から2015年11月20日までの13ヶ月間で、シリア軍による「樽爆弾」などでの空爆での犠牲者の数は1万591人に上ると発表した。

うち民間人は6,889人(子供は1,436人、女性は969人を含む)で、ダーイシュ、ヌスラ戦線などのジハード主義武装集団戦闘員は3,702人にのぼるという。

なお、シリア人権監視団の死者統計における「民間人」は、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団のシリア人戦闘員を含むが、シリア政府と連携する国防隊など人民防衛諸集団のシリア人戦闘員は含まない。


AFP, November 20, 2015、AP, November 20, 2015、ARA News, November 20, 2015、Champress, November 20, 2015、al-Hayat, November 21, 2015、Iraqi News, November 20, 2015、Kull-na Shuraka’, November 20, 2015、al-Mada Press, November 20, 2015、Naharnet, November 20, 2015、NNA, November 20, 2015、Reuters, November 20, 2015、SANA, November 20, 2015、UPI, November 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍報道官「過去5日間でのシリア軍機の出撃回数は114回、テロリストの拠点447カ所を破壊」(2015年11月20日)

シリア軍報道官は声明を出し、11月15日から20日までの5日間で、シリア軍機の出撃回数が114回に達し、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ハマー県、イドリブ県、アレッポ県、ダイル・ザウル県、ラタキア県のテロリストの拠点447カ所を破壊したと発表した。

ダマスカス郊外県での空爆では、ドゥーマー市内の武器弾薬庫1カ所、司令拠点2カ所、ハーン・シャイフ・キャンプの武器弾薬庫、砲撃拠点を破壊したほか、ビイル・カサブ地区、マルジュ・スルターン村、ハラスター市では、テロ組織の車列を攻撃、壊滅したという。

イドリブ県では、サラーキブ市で拠点2カ所を、ヒムス県では、カルヤタイン市、マヒーン町、フーシュ・アブー・ファラジュ村、シャンダーヒーヤ村で司令拠点3カ所、武器弾薬庫4カ所、車列を、ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区で指令拠点1カ所と車列を破壊したという。

ダルアー県では、ダルアー市各所で司令拠点複数カ所、アトマーン村北部、東カラク村、ガズラーン農場で車列を破壊したという。

スワイダー県では、シャアフ丘、カスル村、ワーディー・ガビーブ、サアド遺跡、ヒルバト・サミール村で車列を破壊したという。

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市内で少なくとも3回の爆発があった。

爆発は弾道ミサイルと思われる砲弾の着弾によるものだという。

**

アレッポ県では、マサール・プレス(11月20日付)によると、ロシア軍がフワイル・アイス村、バルクーム村、ズィルバ村、ハミーラ村、タッル・ハディーヤ村を空爆した。

また、ARA News(11月21日付)によると、アレッポ市旧市街各所で、ロシア軍の空爆によると思われる爆発が少なくとも4回発生した。

AFP, November 20, 2015、AP, November 20, 2015、ARA News, November 20, 2015、Champress, November 20, 2015、al-Hayat, November 21, 2015、Iraqi News, November 20, 2015、Kull-na Shuraka’, November 20, 2015、al-Mada Press, November 20, 2015、Masar Press Agency, November 20, 2015、Naharnet, November 20, 2015、NNA, November 20, 2015、Reuters, November 20, 2015、SANA, November 20, 2015、UPI, November 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が過去最大規模の爆撃を実施:522回の出撃により826カ所を爆撃、巡航ミサイルによる2度目の攻撃を敢行、艦対地ミサイル、戦闘爆撃機を投入(2015年11月20日)

ロシア国防省は、カスピ海に展開するフリゲート艦が、シリア領内のラッカ件、イドリブ県、アレッポ県に対して巡航ミサイル18発を発射し、標的7カ所を攻撃、破壊したと発表した(https://youtu.be/yf2SZ_gjtA0)。

カスピ海に展開するロシア海軍艦船がシリア領内に向け巡航ミサイルを発射するのはこれが2度目。

ロシア軍はまた、フマイミーム航空基地配備の戦闘爆撃機が522回にわたって出撃したほか、地対地ミサイル、艦対地ミサイル合わせて101発を発射し、さらに、Tu-160長距離爆撃機29機も爆撃に参加し、1,400トンの爆弾を投下、ダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織およびその同盟者の標的826カ所を破壊した。

破壊されたのは、教練キャンプ23カ所、爆弾製造工場19カ所、武器弾薬庫47カ所。

また石油を運搬するダーイシュのタンクローリー525台とダイル・ザウル市近郊の施設を破壊し、6万トンの石油密輸(150万ドル掃討)を阻止し、戦闘員600人以上を殲滅したという。

このほか、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織掃討に向けた作戦強化のため、フマイミーム航空基地に配備する航空機を69機に倍増させると発表した。

また、フランス空軍との連携作戦も開始された。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がブーカマール市、マヤーディーン市、ムーハサン市、アシャーラ市、マリーイーヤ村、ブー・ウマル村、ブーライル村、バクラス砂漠、ダイル・ザウル市各所、ダイル・ザウル航空基地一帯の石油関連施設などに対して30回以上にわたって空爆した。

シリア人権監視団はその後21日、ダイル・ザウル市カナーマート地区、フワイジャト・サクル、ジスル・スィヤーサ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯、マヤーディーン市、ブーカマール市、ムーハサン市、ハトラ村、アシャーラ市、ブーライル村、ザバーリー村、マリーイーヤ村、バーグーズ村、バクラス村、ブー・ウマル村、ジャフラ村、カスラ村、ティブニー町製塩所、ハッラータ油田、タナク油田、ウマル油田などが70回以上にわたる攻撃を受け、女性16人、子供10人を含む36人が死亡したと発表した。<br>

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イフスィム町・バーラ村の街道、ザーウィヤ山各所、サフン村一帯、イドリブ市周辺、マアッラト・ヌウマーン市周辺、タッル・スルターン村に弾道ミサイルと思われる砲弾が着弾し、建物などが損壊した。

またロシア軍と思われる戦闘機がジスル・シュグール市、ナージヤ村を複数回にわたって空爆した。

クッルナー・シュラカー(11月21日付)によると、ロシア軍戦闘機がイドリブ市内北部の街区、マルイヤーン村、ナージヤ村、キンダ村、マアッラト・ヌウマーン市、カンスフラ村などを空爆し、10人が死亡した。

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のガーブ平原各所、シャフシャブー山に位置するマイダーン・ガザール村各所に、弾道ミサイルと思われる砲弾が着弾し、4人が死亡した。

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、サルマー町一帯を空爆、また弾道ミサイルと思われる砲弾が着弾した。

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(11月21日付)によると、ロシア軍がアイン・タルマー村を空爆し、住民6人が死亡した。

AFP, November 20, 2015、AP, November 20, 2015、ARA News, November 20, 2015、Champress, November 20, 2015、al-Hayat, November 21, 2015、November 22, 2015、Iraqi News, November 20, 2015、Kull-na Shuraka’, November 20, 2015、November 21, 2015、al-Mada Press, November 20, 2015、Naharnet, November 20, 2015、NNA, November 20, 2015、Reuters, November 20, 2015、SANA, November 20, 2015、UPI, November 20, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領が仏雑誌『ヴァルール・アクチュエル』のインタビューに応じ、フランス政府に二重基準に陥った米国に追随しないよう進言(2015年11月19日)

アサド大統領はフランスの右派系週刊誌『ヴァルール・アクチュエル(Valeurs Actuelles、http://www.valeursactuelles.com/)』のインタビューに応じ、フランス政府に対して「テロとの戦い」について真剣に語るよう呼びかける一方、二重基準に陥った米国に追随しないような政策への転換を希望すると述べた。

インタビューのアラビア語訳全文はSANA(http://www.sana.sy/?p=299369)に掲載された。

SANA, November 19, 2015
SANA, November 19, 2015

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

(アサド大統領は問題の一部であって、危機の解決策とはなり得ないとのフランソワ・オランド大統領の発言に関して)「オランドはシリア国民から、彼らの代理として話すことを任されているのか? 世界のどこかの政治家が「オランド大統領はフランスの大統領であってはならない」と言ったら、あなたはフランス人としてそれを受け入れますか? こうしたことはフランス国民への侮辱以外の何ものでもない。我々も同じように考えている。(オランド大統領による)こうした姿勢はシリア国民への侮辱以外の何ものでもない…。フランスはフランス革命の諸原則や遺産、すなわち民主主義や人権を誇りに思ってきたはずだ。民主主義における第1の原則とは、国民が自らの元首を決める権利を有するというものだ…。こうした発言はシリアの現実に影響を及ぼすことはないと考えている」。

「最近のフランスの政策は、米国の政策から独立していない。だから、(オランド大統領に)メッセージを送っても役には立たない。しかし、もしメッセージを送るのなら、こう言いたい。私はフランスの政策に転換が起こることを希望していると。まず彼(オランド大統領)がすべきは、現実的で、中東、そしてシリアに対して友好的な独自の政策への回帰だ。第2に、二重基準に代表される米国の手法から距離を置くことだ。民主主義に関わる問題で…シリア国民を支援したいと言うのであれば…、その前にサウジアラビアの国民をまず支援した方がいい…。シリアと民主主義をめぐる問題があるのに、なぜ世界最悪の国と良い関係を築くことができるというのか? サウジアラビアやカタールといったもっとも遅れた国とだ…。第3に…フランスの過去5年にわたる政策はフランス国民に良い結果をもたらしたのだろうか? 何ももたらしてはない」。

「フランスがテロとの戦いで真剣な対応をしなければ、テロを支援する国、あるいは政府、機関と協力するための時間を割くことはない。政策を転換し…、テロと戦う国々が集う同盟国の一部にならねばならない…。我々は、このような関係を構築することを望んでいる。フランスだけでなく、ほかのすべての国とだ」。

「テロについて語るとき、そこにあるのは一つの戦場だ。シリアの戦場、リビアの戦場、イエメンの戦場、そしてフランスの戦場というものはない…。数ヶ月前に発表したロシアとの同盟の原動力とはそうしたものだ…。シリアでテロと戦わなければ…、テロはどこでも起こるし、ロシアでもロシアでも起こるだろう…。シリアでテロと戦えば、ロシア、欧州、そしてそれ以外の大陸を守ることになる…。こうしたヴィジョンのもと…、1970年代、1980年代にはテロ組織であるムスリム同胞団と戦った。我々がテロとの戦いにおいて国際的な同盟を常に提唱するのは、テロが国境を承認せず、各国の対策をもろともしない。フランスがシャルリー・エブドー事件後にどんな対策を講じようと、今回のパリでの事件はこうした見方を裏付けている」。

(ウィーン・プロセスに関して)「もし外国の要請に従って何かをするかと言えば、答えは「いいえ」だ。私はそうしたことはしない。外国の要請どのようなものかとは別問題だ…。なぜなら彼らはシリア人の決定とは無関係だからだ。彼らがこれまでにやってきたのは、さまざまな方法でテロリストを支援することだけだ…。彼らがやっているのは、問題を作り出すことだけだ。彼らは解決策の一部などではない。私はシリア人として、シリアの意思にしか応えない…。シリアの意思について話すのであれば、シリア人の大多数の間である種の合意があるべきで…、シリア人が望むものを知る唯一の方法は投票箱だ…。大統領が権力の座に就いたり、退任するには、その国自体、その文明、国民を尊重しなければならない。それは憲法に従った政治プロセスを通じて行われるものだ。憲法こそが大統領を就任させ、退任させるのだ」。

「西側メディアが与えようとしている印象とは、この地域の問題がさまざまな社会集団、宗教、人種の間の内戦である、というものだ…。しかし、問題はそのようなものではない。なぜなら、シリア政府の支配下にある地域において、すべての社会集団が共存し、普通の生活を送っているからだ。彼ら(西側)が分割を望んでいるので、こうした社会集団の間に明確な線を引こうとするのだ…。こうした思考は極めて危険であり、我々はこうした分割をもたらすような者相手機温床が作られることを望んでいない」。

(移行期の選挙で国際監視団を受け入れるか、との問いに関して)「受け入れる。しかし、国際監視団は信用を欠いた国連の機関を意味しないと率直に言っておきたい。なぜなら、国連は欧米諸国に支配されてしまっている。国際的な監視団という場合、それはシリアの危機に対して偏った姿勢を示すことなく、またテロリストを支援したことのない当事国を意味する」。

「トルコは事態全体においてもっとも危険な役割を果たしている。トルコはテロリストにあらゆる支援を行ってきた…。アル=カーイダとつながりのあるシャームの民のヌスラ戦線を支援する国もあるし、ダーイシュを支援する国もある。しかし、トルコはこの二つ組織をはじめとする諸組織を同時に支援している…。トルコ政府の精神構造は100%同胞団的だ。政治的イスラーム…、すなわちイスラームとは何の関係もない日和見的イスラームに過度に関心を抱いている」。

「ダーイシュと戦う勢力と関係を結ばなければテロと戦うことはできない。テロを直接間接支援するような誤った政策を続けていては、テロと戦うことはできない」。

AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ県東部、ヒムス県東部などでダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2015年11月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクワイリス航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

またロシア軍機と思われる戦闘機が、ズィルバ村、ハミーラ村、バルクーム村、ICARDA一帯を空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がシャイフ・アフマド村の鉄道駅一帯でダーイシュ(イスラーム国)を殲滅し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、ダイル・ハーフィル市、ナッジャーラ村、カトル村、カッバーラ村、タッル・アフマル村、ブラート村東部穀物サイロ地区のダーイシュ拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(11月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市郊外を砲撃し、6人が死傷した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がマヒーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外、マヒーン町郊外、フワーリーン村一帯、ウンク・ハワー村などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地東部、マリーイーヤ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・マリーイーヤ地区、ティーム油田、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにサアド遺跡一帯、ハクフ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市郊外で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、人民防衛隊隊員5人が死亡した。

一方、人民防衛隊主体のシリア民主軍は、ミールビーヤ村、シャッダーディー市方面に進軍すべく、ダーイシュとの戦闘を続けた。

他方、ARA News(11月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市郊外のアブドズルアズィーズ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した

**

ラッカ県では、ARA News(11月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・イーサ市、スルーク町などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がラタキア県北部での支配地域を拡大するとともに、ダルアー県シャイフ・マスキーン市などでの攻撃を激化(2015年11月19日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がザーヒー山一帯、ズワイク山一帯、ジュッブ・アフマル村、ジュッブ・ガール村などでジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、シャムスィーヤ村、ダグマシュリーヤ村、ズワイク村、カサブ市南東部の第482高地と第803高地、ズワイク山一帯の高地地帯を制圧した。

シリア軍はまた、第1112高地、第1154高地、ラクラキーヤ村、ルワイサト・サイフー村、下アラーフィート村、上アラーフィート村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市内で、シリア軍、国防隊とジハード主義武装集団の戦闘が続くなか、シリア軍が市内オリーブ工場地区を砲撃し、8人が死亡した。

シリア軍はまた、ハーッラ村を砲撃し、子供1人が死亡、さらにナワー市を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がダルアー市各所、西ガーリヤ村北西部で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、後者の戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がアーミリーヤ村でイスラーム自由旅団などの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がサラーキブ各所を空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がタマーニア町、アウラム・ジャウズ村でファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、シャイフ・ユースフ村、サラーキブ市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ムーリク市一帯でファトフ軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、マアルカバ村の反体制武装集団拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアの仲介によるシリア政府とイスラーム軍の停戦交渉が決裂(2015年11月19日)

シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県東グータ地方で、シリア政府と反体制武装集団との間で行われていた停戦交渉が決裂したと発表した。

決裂の理由は明らかでないという。

『ハヤート』(11月18日付)は、複数の消息筋の話として、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するイスラーム軍が、ロシアとの間で1週間の停戦に向けた交渉を行っている、と伝えていた。

また、『ハヤート』(11月20日付)は、停戦交渉が、戦闘停止期間を15日間とするかたちで進められ、18日早朝に戦闘は収束に向かっていたと伝えた。

これに関して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、最終合意を見越して、ドゥーマー市とハラスター市の前線で早朝の数時間に戦闘が収まっていたとしたうえで、「両当事者の接触は続いている」ことを明らかにした。

アブドゥッラフマーン代表によると、停戦は19日の午前6時に発効する予定だったが、「人道支援、反体制武装集団が拘束しているアラウィー派の人質の釈放をなどをに関する合意文書について当事者間で意見が対立」し、合意は見送られたという。

またシリア人権監視団によると、シリア政府との停戦交渉にあたっているのは、東グータ地方における最大武装勢力と目されているイスラーム軍で、「武装集団を支援する諸当事者との接触にロシアが直接的な役割を果たしている」という。

イスラーム軍はサウジアラビアと親密な関係にあり、このことからシリア軍と東グータ地方のジハード主義武装集団の停戦交渉が、ロシアだけでなく、サウジアラビアの仲介のもとで行われていることがうかがえる。

また、イスラーム軍は、ロシア軍によるシリア領内での空爆作戦の開始を受け、アラウィー派の人質を「人間の盾」として利用すると発表、その画像を公開していた(https://syriaarabspring.info/?p=23823)。

これに対して、シリアの治安機関高官筋も「接触は続けられており…、結果が出るまでには数日、ないしは数週間かかるだろう」と述べた。

そのうえで「我々は流血を止めるためのいかなる関係正常化に対しても開放的な姿勢をとっている」と付言した。

一方、クッルナー・シュラカー(11月19日付)は、匿名筋の話として、東グータ地方での停戦交渉の詳細に関して、戦闘停止期間が11月19日の午前6時から15日に設定され、この期間に停戦違反がなければ期間を延長するかたちで交渉が進められていたと伝えた。

同匿名筋によると、交渉は、イスラーム軍とロシアの高官との間で行われているという。

**

シリア政府とイスラーム軍の停戦交渉決裂を受け、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市各所を5回にわたり空爆し、子供2人、法医学者1人を含む6人が死亡した(シリア人権監視団がその後20日に発表したところによると12人)。

シリア軍はまた、アルバイン市、ハッザ町、ハッザ町・ハムーリーヤ市街道一帯を6回にわたり空爆した。

このほか、シリア軍はダーライヤー市、ダイル・マクラン町・イフラ村街道一帯に対しても砲撃を加え、ダーライヤー市には「樽爆弾」22発が投下された。

一方、マルジュ・スルターン村一帯では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、ワーフィディーン難民キャンプ各所に迫撃砲弾複数発が着弾した。

他方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がドゥーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯でイスラーム軍などの反体制武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

これに対して、ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マズラア地区で爆弾の爆発によると思われる爆音が聞こえ、これと時を同じくして同地区、サンマーナ地区、アダウィー地区、ザブラターニー地区、ダマスカス大学機械電気工学部キャンパス一帯に迫撃砲弾複数発が着弾し、少なくとも2人が死亡した。

ARA News, November 20, 2015
ARA News, November 20, 2015

 

AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、November 21, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「次期大統領選挙でアサドの居場所はない」(2015年11月19日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ウィーン3会議での共同声明で合意されたシリアの移行プロセス後に関して、「(次期大統領)選挙でアサドの居場所はない」としたうえで、「国内外のシリア国民が投票箱に向かうことを望む」と述べた。

トゥルク・プレス(11月19日付)が伝えた。

AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、Turk Press, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オバマ米大統領「アサドが権力の座にとどまった状態でシリアの内戦が終わらせることはできない」(2015年11月19日)

バラク・オバマ米大統領はAPEC首脳会談出席のために訪問中のマレーシアの首都マニラで、シリア情勢について言及し、「アサドが権力の座にとどまった状態でシリアの内戦が終わらせることはできない」と述べた。


AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はシリア領内で126回の爆撃を実施する一方、フランス空軍と連携に向け協議(2015年11月19日)

ロシア国防省によると、ロシア軍は17、18日に引き続き、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織に対する大規模空爆を実施、過去24時間で126回の出撃を行い、206の標的を破壊した。

空爆にはTu-160長距離爆撃機、Tu-22M3長距離爆撃機、巡航ミサイル、フマイミーム航空基地に配備されている戦闘機、戦闘爆撃機が参加し、アレッポ市東部のダーイシュ支配地域などの司令拠点58カ所、武器弾薬庫41カ所、壕・防衛拠点17カ所、戦闘員キャンプ74カ所を破壊した。

**

ロシア国防省によると、ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長がフランス空軍のピエール・ドヴィリエー参謀長と電話会談し、ロシア海軍とシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆作戦を実施するフランス空軍の連携に関して協議した。

**

一方、フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリア空爆をめぐるロシア軍との連携に関して、フランス・インター・ラジオ(11月19日付)に対し、「ロシアの姿勢は信頼でき、我々はfダーイシュ(イスラーム国)に対して全軍を動員しなければならないと考えている…。ヴラジミール・プーチン大統領はより広範な同盟を結成することを提案した。私と(フランソワ・オランド)大統領はは…、ロシアが、穏健なイスラーム主義者でなく、ダーイシュを標的とするのであれば、良いアイデアだと見なす立場をとってきた。そしてこの点において進展が見られている」と述べた。

AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米、アラブ諸国がシリア政府との交渉にあたる反体制派の統一代表団の候補者リストを提示(2015年11月19日)

『ハヤート』(11月19日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、ウィーン3会議を受けてロシア、米国、アラブ諸国が人選を進めているシリアの反体制派の統一代表に関して、国内で事実上の幽閉状態にあるファールーク・シャルア前副大統領が候補者としてあげられている、と伝えた。

同記事によると、ロシア側が9月30日に将兵可能な反体制派の代表者候補38人の名簿を開示したことを受け、米国も以下15人からなる候補者リストを作成、提示したという。

1. ハーリド・ハウジャ(シリア革命反体制勢力国民連立代表)
2. ハーディ・バフラ(同副代表)
3. ナグム・ガーディリー(同副代表)
4. アブドゥルバースィト・スィーダー(同元代表)
5. アイマン・アスファリー(ビジネスマン)
6. アブドゥルカーディル・サンカリー(ビジネスマン)
7. アディーブ・シーシャクリー(無所属活動家)
8. フィダー・ハウラニー(無所属活動家)
9. ラマー・アタースィー(無所属活動家)
10. アフマド・ムアーッズ・ハティーブ(シリア革命反体制勢力国民連立元代表、無所属活動家)
11. ウサーマ・リファーイー(シリア・イスラーム評議会)
12. イブラーヒーム・イーサー(シャイフ)
13. ミシェル・キールー(シリア民主主義者連合)
14. リーム・トゥルクマーニー(シリア民主主義者連合)
15. 不明

同記事によると、このリストは、①米国が「シリア国民の唯一の正統な代表」とみなしていたシリア革命反体制勢力国民連立以外の活動家が含まれていること、②シリア・ムスリム同胞団の代表が含まれていない、という点で、ロシア側に歩み寄ろうとする姿勢が反映されている、という。

一方、アラブ諸国(具体的な国名は不明)も以下8人を含む25人からなる候補者リストを開示したという。

1. ファールーク・シャルア(前副大統領)
2. リヤード・ヒジャーブ(離反した元首相)
3. アーディル・サファル(元首相)
4. アブドゥッラー・ダルダリー(元副首相、UN-ESCWA事務次長)
5. サリーム・イドリース(自由シリア軍参謀委員会元参謀長)
6. アブドゥルイラーフ・バシール(自由シリア軍参謀委員会前参謀長)
7. アナス・アブダ
8. カドリー・ジャミール(元首相、変革解放人民戦線代表、駐ロシア)

AFP, November 18, 2015、AP, November 18, 2015、ARA News, November 18, 2015、Champress, November 18, 2015、al-Hayat, November 19, 2015、Iraqi News, November 18, 2015、Kull-na Shuraka’, November 18, 2015、al-Mada Press, November 18, 2015、Naharnet, November 18, 2015、NNA, November 18, 2015、Reuters, November 18, 2015、SANA, November 18, 2015、UPI, November 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(ダーイシュ)はフランス軍、ロシア軍、シリア軍の爆撃で住民20人が死亡したと発表:シリア人権監視団もフランス軍の爆撃で住民6人が死亡したと発表(2015年11月18日)

ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、18日にフランス軍がラッカ市西部一帯および第17師団基地に対して行った空爆により、民間人10人が死亡し、8人が負傷したと発表した。

またロシア軍がダイル・ザウル県ブーカマール市に対して行った空爆でも子供3人を含む4人が死亡、9人が負傷し、シリア軍がアレッポ県バーブ市に対して行った空爆でも2人が死亡、10人が負傷したと主張した。

クッルナー・シュラカー(11月19日付)が伝えた。

**

一方、シリア人権監視団によると、ラッカ市北部で石油を運搬していたタンクローリーの車列が戦闘機(所属不明)の空爆を受け、住民6人が死亡した。

AFP, November 19, 2015、AP, November 19, 2015、ARA News, November 19, 2015、Champress, November 19, 2015、al-Hayat, November 20, 2015、Iraqi News, November 19, 2015、Kull-na Shuraka’, November 19, 2015、al-Mada Press, November 19, 2015、Naharnet, November 19, 2015、NNA, November 19, 2015、Reuters, November 19, 2015、SANA, November 19, 2015、UPI, November 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアサド大統領がパリ同時テロ事件後初となるインタビューで欧米諸国の「テロ支援」を批判(2015年11月18日)

シリアのバッシャール・アサド大統領は、イタリアのテレビ局RAIチャンネル(http://www.rai.tv/)のインタビューに応じ、ダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線といったテロリストの台頭や欧州での難民・移民問題の責任が欧米諸国の介入政策にあると批判した。

アサド大統領はまた、オーストリアのウィーンで進められている紛争解決に向けた米、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イランなどによる協議(ウィーン・プロセス)に関して、テロ掃討が実現する前に、反体制派との和解プロセスに期限を設定しても無駄だと述べた。

13日のパリでの同時多発テロ以降、アサド大統領がメディアの取材に応じるのはこれが初めてで、インンタビューの映像および全文(アラビア語)はSANA(シリア・アラブ通信、映像:https://youtu.be/a609NyRI4ag、アラビア語全文:http://www.sana.sy/?p=299260)を通じて公開された。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:http://bylines.news.yahoo.co.jp/aoyamahiroyuki/20151119-00051611/

SANA, November 18, 2015
SANA, November 18, 2015

 

シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ヒムス県東部のダフル・ドゥッカーン丘を制圧(2015年11月18日)

アレッポ県では、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がラスム・アブド村、タッル・アフマル村、アークーラ村、フマイマ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(11月19日付)によると、マンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)の退去を求めるデモが発生した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ジャウラ地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃する一方、ロシア機と思われる戦闘機が工業地区、ジスル・スィヤーサ地区、フワイジャト・サクル、ダイル・ザウル航空基地一帯を12回にわたり空爆した。

またこの所属不明の戦闘機は、ハトラ村、カスラ村に対しても6回の空爆を行った。

一方、ARA News(11月18日付)は、ロシア軍がムーハサン市を空爆し、女性、子供を含む10人が死亡した、と伝えた。

他方、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区、ウルフィー地区、ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、マヒーン町各所、フワーリーン村、タドムル市西部ドゥーワ地区、マクサル・ヒサーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月18日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県南東部のダフル・ドゥッカーン丘からダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、ジュッブ・ジャッラーフ村東部、マヒーン町車輌区、ハドス村東部、ウンム・カッドゥーム丘一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 18, 2015、AP, November 18, 2015、ARA News, November 18, 2015、November 19, 2015、Champress, November 18, 2015、al-Hayat, November 19, 2015、Iraqi News, November 18, 2015、Kull-na Shuraka’, November 18, 2015、al-Mada Press, November 18, 2015、Naharnet, November 18, 2015、NNA, November 18, 2015、Reuters, November 18, 2015、SANA, November 18, 2015、UPI, November 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がラタキア県北部のラシュワーン丘を制圧(2015年11月18日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がガマーム村周辺でジハード主義武装集団と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機が県北部一帯を空爆した。

一方、SANA(11月18日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北部のラシュワーン丘で反体制武装集団と交戦、同地を制圧した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市、ラフム村、ムザイリーブ町、アクラバー村、ヤードゥーダ村、西ムライハ村を砲撃、シャイフ・アフマド村ではジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、ブスラー広場南部、西ガーリヤ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機4機が、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構の本拠地とされるフバイト村一帯を22回にわたって空爆した。

一方、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がシャイフ・ユースフ村、サラーキブ市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、イドリブ県で活動するアル=カーイダ系組織主導の武装連合組織のファトフ軍は声明を出し、アレッポ県南部で活動する武装集団にファトフ軍への参加を呼びかけた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機3機が、カフルヌブーダ町、ジャービリーヤ村一帯、カサービーヤ村、カルカート村を空爆した。

またシリア軍が、ラターミナ町、マアルカバ村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がマアルカバ村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がカフルハムラ村、ハーン・アサル村で反体制武装集団拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アレッポ市バニー・ザイド地区、フィルドゥース地区で特殊作戦を行い、反体制武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(11月18日付)は、アフリーン市一帯で緊張を強めていた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団が、捕虜交換とアフリーン市封鎖解除で合意したと伝えた。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、タルビーサ市一帯を砲撃した。

一方、SANA(11月18日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、アーミリーヤ村一帯、ウンム・シャルシューフ村一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市各所、ダーライヤー市東部一帯を地対地ミサイルや「樽爆弾」などで砲撃した。

AFP, November 18, 2015、AP, November 18, 2015、ARA News, November 18, 2015、Champress, November 18, 2015、al-Hayat, November 19, 2015、Iraqi News, November 18, 2015、Kull-na Shuraka’, November 18, 2015、al-Mada Press, November 18, 2015、Naharnet, November 18, 2015、NNA, November 18, 2015、Reuters, November 18, 2015、SANA, November 18, 2015、UPI, November 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が前日に引き続き、巡航ミサイル、爆撃機を投入しシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して127回の攻撃を実施(2015年11月18日)

ロシア国防省は、17日のヴラジミール・プーチン大統領の指示を受け、前日に引き続きシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織への大規模空爆を実施、過去24時間での出撃回数は127回に及んだと発表した。

17日の空爆には、Tu-160およびTu-95MS戦闘爆撃機合わせて5機、Tu-22M3戦闘爆撃機24機が参加し、ラッカ県、ダイル・ザウル県のダーイシュ拠点6カ所(司令拠点、爆弾製造工場、武器弾薬庫、教練キャンプなど)が破壊された。

また長距離弾道ミサイル34発が発射され、イドリブ県、アレッポ県のダーイシュの拠点6カ所(司令拠点、武器弾薬庫、教練キャンプ)が破壊された。

さらに、ラタキア県フマイミーム航空基地に配備されている戦闘機98機が59回出撃し、149の標的を破壊した。

このほか、ダーイシュがイラク領内から石油を積んだタンクローリー多数をシリア領内に移動させていることを踏まえ、Su-34戦闘機が石油施設への攻撃を開始したという。

**

『ハヤート』(11月19日付)によると、ロシア軍は17日のシリア領内への巡航ミサイルによる空爆に先立って、米国防総省に作戦実施について事前通知を行ったという。

AFP, November 18, 2015、AP, November 18, 2015、ARA News, November 18, 2015、Champress, November 18, 2015、al-Hayat, November 19, 2015、Iraqi News, November 18, 2015、Kull-na Shuraka’, November 18, 2015、al-Mada Press, November 18, 2015、Naharnet, November 18, 2015、NNA, November 18, 2015、Reuters, November 18, 2015、SANA, November 18, 2015、UPI, November 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スペインのガルシア=マルガージョ外務大臣「ダーイシュ(イスラーム国)のテロの脅威に立ち向かうには、アサド大統領と合意するのがもっとも害が少ない」(2015年11月18日)

スペインのホセ・マヌエル・ガルシア=マルガージョ外務大臣は、国営テレビTVE(11月18日付)で、欧州でのダーイシュ(イスラーム国)によるテロの脅威に立ち向かうには、アサド大統領との合意が「もっとも害が少ない」と述べた。

ガルシア=マルガージョ外務大臣は「もっとも害が少ないのは、バッシャール・アサドと停戦合意し、避難民への支援を行い、共通の敵であるダーイシュに対抗できるようにすることだ…。議題を変えねばならない。アサドを支持するか、アサドを排除するかではなく、平和と戦争のいずれかをとるかが問題だ。平和を望むのなら、少なくとも移行期においてアサドと合意しなければならない」と述べた。

AFP, November 18, 2015、AP, November 18, 2015、ARA News, November 18, 2015、Champress, November 18, 2015、al-Hayat, November 19, 2015、Iraqi News, November 18, 2015、Kull-na Shuraka’, November 18, 2015、al-Mada Press, November 18, 2015、Naharnet, November 18, 2015、NNA, November 18, 2015、Reuters, November 18, 2015、SANA, November 18, 2015、TVE, November 18, 2015、UPI, November 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を13回にわたり爆撃(2015年11月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は13回、ブーカマール市近郊(2回)、ハサカ市近郊(4回)、フール町近郊(3回)、ラッカ市近郊(4回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

マーヒル・アサド准将がイラン革命防衛隊のスレイマーン司令官に、国防隊を解体したいというアサド大統領の意向を伝える(2015年11月17日)

シリア・ネット(11月17日付)は、シリア領内で任務にあたるヒズブッラーの戦闘員に近い消息筋の話として、マーヒル・アサド准将が約2ヶ月前にイラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のカーセム・スレイマーン司令官と会談し、各地で活動する国防隊を解体したいというアサド大統領の意向を伝えたと報じた。

国防隊は、シリア軍の兵力部族を補うために2012年末にスレイマーン司令官の監督のもとに結成された民兵組織。

ロシア軍がシリア空爆を解体した直後、フマイミーム軍事基地の駐留ロシア軍がその解体に関する計画を発表していた。

AFP, November 17, 2015、Alsouria.net, November 17, 2015、AP, November 17, 2015、ARA News, November 17, 2015、Champress, November 17, 2015、al-Hayat, November 18, 2015、Iraqi News, November 17, 2015、Kull-na Shuraka’, November 17, 2015、al-Mada Press, November 17, 2015、Naharnet, November 17, 2015、NNA, November 17, 2015、Reuters, November 17, 2015、SANA, November 17, 2015、UPI, November 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米ブラック上院議員はシリア軍の反転攻勢に祝意を表明、「シリアに傀儡政権を押しつけようとする諸外国の侵略戦争は違法」と強調(2015年11月17日)

SANA(11月17日付)は、アサド大統領がリチャード・ブラック米上院議員(ヴァージニア州選出)からの書簡で、アレッポ県クワイリース航空基地でのダーイシュ(イスラーム国)包囲解除作戦でのシリア軍の勝利への祝意を示す一方、欧米諸国のシリアへの干渉を「違法」とみなしているとの考えを披露したと伝えた。

ブラック上院議員は書簡のなかで、ロシア軍の介入によって、シリア軍が「テロリストに対して劇的な進展を遂げていることをうれしく思っている」としたうえで、クワイリス航空基地の包囲解除に祝意を示し、「こうした勝利がその前途にあると確信する」と述べているという。

ブラック上院議員はまた、「シリアに傀儡政権を押しつけようとする諸外国の侵略戦争は違法であった…。NATO、サウジアラビア、カタールは、シリア国民の間で大衆的な支持を得ている指導者をいまだに誰一人として特定していない」と強調したという。

SANA, November 17, 2015
SANA, November 17, 2015

 

AFP, November 17, 2015、AP, November 17, 2015、ARA News, November 17, 2015、Champress, November 17, 2015、al-Hayat, November 18, 2015、Iraqi News, November 17, 2015、Kull-na Shuraka’, November 17, 2015、al-Mada Press, November 17, 2015、Naharnet, November 17, 2015、NNA, November 17, 2015、Reuters, November 17, 2015、SANA, November 17, 2015、UPI, November 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ケリー米国務長官はシリア北部国境でのトルコ軍との合同作戦を実施すると述べる(2015年11月17日)

ジョン・ケリー米国務長官は、13日にダーイシュ(イスラーム国)によるとされる同時テロ事件が発生したフランスの首都パリを急遽訪問し、フランソワ・オランド大統領と会談、ダーイシュが拠点を置くシリアへの空爆を強化するとの方針で一致した。

ケリー国務長官は会談後、記者団に対し、「情報交換を強めることで一致した」としたうえで、「(ダーイシュなどの)攻撃計画を阻止するため、「テロとの戦い」を強化しなければならない」と強調した。

また、トルコとともにシリア北部の国境地帯でダーイシュ戦闘員の往来を抑止するための合同作戦を近く実施すると述べた。

ケリー国務長官は「シリア北部の国境の75%は現在すでに封鎖されているが、我々はトルコとともに残りの長さ98キロの地域を封鎖するための作戦を準備している」と明言した。

一方、シリア紛争解決に向けた政治プロセスに関しては、ウィーン3会議での合意に沿ったかたちで、「数ヶ月とは言わず、数週間以内」にプロセスが開始されるとしたうえで、「我々に必要なのは政治プロセスの開始、停戦の実現だ」と述べた。

AFP(11月18日付)などが伝えた。

AFP, November 17, 2015、AP, November 17, 2015、ARA News, November 17, 2015、Champress, November 17, 2015、al-Hayat, November 18, 2015、Iraqi News, November 17, 2015、Kull-na Shuraka’, November 17, 2015、al-Mada Press, November 17, 2015、Naharnet, November 17, 2015、NNA, November 17, 2015、Reuters, November 17, 2015、SANA, November 17, 2015、UPI, November 17, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.