ロシアのラブロフ外務大臣「シリアをめぐる会合が開催される前に我々は誰が「穏健な反体制派」で誰がテロリストなのかを明確にしなければならない」(2015年11月4日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はロシアの首都モスクワを訪問し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

RT(11月4日付)などによると、ラブロフ外務大臣は会談で、紛争解決に向けた政治対話がすべての反体制派を包摂するかたちで行われねばならないとしつつ、「穏健な反体制派」のみを危機解決に向けたパートナーとすべきだと述べ、イスラーム過激派を排除する必要を強調した。

すなわち、ラブロフ外務大臣は以下の通り述べたという。

「シリアをめぐる次の会合が開催される前に我々は誰が「穏健な反体制派」で誰がテロリストなのかを明確にしなければならない…。シリアの危機解決に向けた交渉のテーブルに着くことができる反体制派のリストをめぐる問題に…さほど時間がかからないことを望んでいる。これは、デミストゥラ氏が…準備している交渉においてパートナーとなる「穏健な反体制派」が誰なのかを明らかにするものだ…。ウィーン会議の参加者は、シリア国内でテロリストとみなされるグループを特定することで合意した」。

ラブロフ外務大臣はまた、諸外国が反体制派の統一代表団結成に向けて影響力を行使することでデミストゥラ氏と合意したという。

一方、デミストゥラ氏は、国連がジュネーブでシリア政府と反体制派の和平会合を開催する用意がてきており、「ダマスカスの代表者らは反体制派との会合に参加する用意はできている」と述べた。

デミストゥラ氏はまた「反体制派と政府の対話は前提条件なしで始められねばならない。我々はウィーンでこのことを合意した」と述べたという。

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ロシア大統領府によると、ヴラジミール・プーチン大統領はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談し、シリア情勢への対応などについて協議した。

会談では、シリアの紛争解決に向け政治的対話を継続する意思が確認されたという。


AFP, November 4, 2015、AP, November 4, 2015、ARA News, November 4, 2015、Champress, November 4, 2015、al-Hayat, November 5, 2015、Iraqi News, November 4, 2015、Kull-na Shuraka’, November 4, 2015、al-Mada Press, November 4, 2015、Naharnet, November 4, 2015、NNA, November 4, 2015、Reuters, November 4, 2015、RT, November 4, 2015、SANA, November 4, 2015、UPI, November 4, 2015などをもとに作成。

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最新論考「シリア紛争を戦う武装勢力は誰の代理なのか、シリア紛争に関与する諸外国は誰を代弁しているのか?」(Yahoo Japan! News)

青山弘之「シリア紛争を戦う武装勢力は誰の代理なのか、シリア紛争に関与する諸外国は誰を代弁しているのか?」

Yahoo Japan! News、2015年11月4日

http://bylines.news.yahoo.co.jp/aoyamahiroyuki/20151104-00051092/

ロシア軍がシリア領内での空爆を開始してから1ヶ月が経ち、現地の軍事バランスに変化が生じ始めたことを受け、オーストリアの首都ウィーンでは、米、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イランなど17カ国の外相が一同に会し、シリア情勢への対応をめぐる協議を本格化させた。シリアのいかなる当事者も交えずにその将来を議論するという異様な光景は、シリア紛争が諸外国の「代理戦争」と化してしまったとの印象を強めるものだが、仮にそうだとした場合、国内で対立を続ける武装勢力は、いったい誰の代理として戦い、諸外国はシリア国内の誰を代弁しているのだろうか? ・・・

シリア軍がダーライヤー市一帯を激しく攻撃(2015年11月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が国防隊とともに、ダーライヤー市一帯でジハード主義武装集団と交戦し、戦闘員2人を含む5人が死亡、またシリア軍側も兵士12人が死亡した。

シリア軍はまた、ムウダミーヤト・シャーム市一帯を4回にわたって空爆した。

一方、SANA(11月3日付)によると、シリア軍が、東グータ地方一帯でイスラーム軍などジハード主義武装集団と交戦し、マシュタル丘、ハラスター市内の複数の建物群を制圧した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がジュッブ・アフマル村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

ジハード主義武装集団は米国製TOW対戦車ミサイルでシリア軍を攻撃としたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がアレッポ市ラーシディーン地区の「ファミリー・ハウス」一帯を砲撃し、シリア軍、国防隊に複数の死傷者が出た。

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ヒムス県では、SANA(11月3日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯でシャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(11月3日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるカルヤタイン市内のパン配給所一帯を空爆し、住民16人が死亡、数十人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(11月3日付)によると、シリア軍がハーディル村、ズィルバ村、シャーミル村、アマーラ村、フライターン市、ハンダラート難民キャンプ一帯、カフルダーイル村、マンスーラ村一帯、アレッポ市バニー・ザイド地区で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、戦闘員40人以上を殲滅し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月3日付)によると、シリア軍がラトミーン村、サイヤード村、カフルズィーター市、ラハーヤー村、ラターミナ町、マアルカバ村でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(11月3日付)によると、シリア軍がダルアー市ゼノビア学校東部一帯、ヒルバト・ガザーラ町近郊のガーリヤート橋北西部、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またサナマイン市に籠城する反体制武装集団が、同市北西部の住宅地を砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(11月4日付)によると、ジーザ町でスンナ青年師団の司令官ズハイル・フィラース氏が何者かに爆殺された。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月3日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動の幹部で、ウマル・ファールーク旅団司令官でもあるアブー・ファールークを名乗る指導者が、サラーキブ市内を車で移動中に、道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、死亡した。

AFP, November 3, 2015、AP, November 3, 2015、ARA News, November 3, 2015、Champress, November 3, 2015、al-Hayat, November 4, 2015、Iraqi News, November 3, 2015、Kull-na Shuraka’, November 3, 2015、November 4, 2015、al-Mada Press, November 3, 2015、Naharnet, November 3, 2015、NNA, November 3, 2015、Reuters, November 3, 2015、SANA, November 3, 2015、UPI, November 3, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線がアレッポ市郊外工業団地地区のシリア軍拠点を奇襲する一方、ラッカ市のダーイシュ拠点・検問所が激しい爆撃を受ける(2015年11月3日)

アレッポ県では、ARA News(11月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャイフ・ナッジャール市工業団地地区のシリア軍拠点を北東部から攻撃、また時を同じくしてシャームの民のヌスラ戦線とアンサール・ディーン戦線からなる反体制武装集団が同地北部のシリア軍拠点に対して攻撃を加えた。

一方、では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系戦闘員がウンム・アルキーラ村、シャイフ・アフマド村、タアーナ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、国防隊、クドス旅団とともに、ハナースィル市・イスリヤー村街道一帯でダーイシュと交戦した。

他方、SANA(11月3日付)によると、シリア軍がマンビジュ市、マフラサ村、ウンム・アルキーラ村、クワイリス航空基地南部一帯、ハラビーヤ村、シャイフ・アフマド村、ラスム・アブド村、スースィヤーン村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍ないしはシリア軍所属と思われる戦闘機がラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点、検問所を16回にわたって空爆し、ダーイシュ戦闘員13人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ市北東部に進軍し、有志連合の航空支援を受け、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(11月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のアラブ民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、フール町郊外バフラト・ハーヌーティーヤ村近郊のガス配給所を制圧した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、ダーイシュはハサカ市郊外のマスルーサ村で爆弾を仕掛けた車を爆破し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘員20人以上を殺害、同村を制圧したと発表した。

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ヒムス県では、SANA(11月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、マヒーン町郊外の飼料倉庫西部一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する特殊作戦を行い、戦闘員25人を殲滅、装備・車輌を破壊した。

シリア軍はまた、カルヤタイン市、東ヒブラ村、西ヒブラ村、サダド市東部、タドムル市郊外柑橘農園一帯のダーイシュ拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月3日付)によると、シリア軍がイスリヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月3日付)によると、シリア軍がジャフラ村、マリーイーヤ村、ハウィージャト・マリーイーヤ村、ヒサーン村、ハトラ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、戦闘員約40人を殲滅した。

シリア軍はまた、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区一帯でダーイシュを撃退した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(11月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラジャート高原のマドゥーラ村を制圧したと発表した。

AFP, November 3, 2015、AP, November 3, 2015、ARA News, November 3, 2015、Champress, November 3, 2015、al-Hayat, November 4, 2015、Iraqi News, November 3, 2015、Kull-na Shuraka’, November 3, 2015、al-Mada Press, November 3, 2015、Naharnet, November 3, 2015、NNA, November 3, 2015、Reuters, November 3, 2015、SANA, November 3, 2015、UPI, November 3, 2015などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者副大臣はウィーン声明が求める移行期を拒否(2015年11月3日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は公式訪問先のイランで、米、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イランなど17カ国が採択した「ウィーン声明」、とりわけ難民の選挙への参加などを定めた移行期に関する規定に関して、「現場で暮らしていない人々の頭のなかにあるだけ」と述べ、批判した。

ミクダード外務在外居住者副大臣は「我々は国民対話、拡大政府、立憲プロセスについて話しているのであって、いわゆる移行期について話しているのではない…。シリア政府と反体制派の会談に関して何も受け取っていない」と述べた。

『ハヤート』(11月3日付)が述べた。

30日に採択された「ウィーン声明」では移行期に関して以下の通り規定している。

「7. 2012年のジュネーブ合意と国連安保理決議第2118号に従い、参加国は、国連にシリア政府と反体制派の代表を招集させ、信頼でき、包括的で、非宗派主義的な統治を樹立し、新憲法制定と選挙実施を行うための政治プロセスを推し進める。選挙は国連の監視下で行われ、透明性、信頼性といった点で国際水準を満たす自由且つ公正なものなければならず、また難民を含むすべてのシリア人が参加する。」

AFP, November 3, 2015、AP, November 3, 2015、ARA News, November 3, 2015、Champress, November 3, 2015、al-Hayat, November 4, 2015、Iraqi News, November 3, 2015、Kull-na Shuraka’, November 3, 2015、al-Mada Press, November 3, 2015、Naharnet, November 3, 2015、NNA, November 3, 2015、Reuters, November 3, 2015、SANA, November 3, 2015、UPI, November 3, 2015などをもとに作成。

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ロシアのボグダノフ外務副大臣、「モスクワ3」を来週開催すると発表(2015年11月3日)

ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、ロシアが来週中に、シリア政府と反体制派の和平交渉に向けた協議「モスクワ3」を開催する予定だと述べた。

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ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、アサド大統領の進退に関して「ロシアはアサドが残らねばならないなどと言ったことはない。これはシリア国民が決めることで、ロシアは、去らねばならないとか、とどまらねばならないとは言わない」と述べた。

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フランスのフランソワ・オランド大統領はEURO 1(11月3日付)に対し、シリア紛争解決の唯一の方法が選挙実施にあるとしたうえで、次期大統領選挙にアサド大統領は出馬できないと述べた。

AFP, November 3, 2015、AP, November 3, 2015、ARA News, November 3, 2015、Champress, November 3, 2015、al-Hayat, November 4, 2015、Iraqi News, November 3, 2015、Kull-na Shuraka’, November 3, 2015、al-Mada Press, November 3, 2015、Naharnet, November 3, 2015、NNA, November 3, 2015、Reuters, November 3, 2015、SANA, November 3, 2015、UPI, November 3, 2015などをもとに作成。

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反体制武装集団がラタキア県北部、アレッポ市南部の要衝を奪還(2015年11月2日)

ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月2日付)によると、シリア軍が11月1日に制圧したガマーム村を反体制武装集団(第2沿岸師団など)が奪還した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の空爆と並行して、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、ワディーヒー村、シュカイディラ村、バッカーラ丘、バンジーラ山、カラースィー村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、後者はシリア軍に制圧されていたバンジーラ山一帯の複数の拠点を奪還した。

またARA News(11月2日付)によると、シャーム戦線(「命じられるがまま進め」連合)がシリア軍との戦闘の末、ハーディル村周辺の丘陵地帯を奪還した。

他方、シャーム戦線のアブー・マーヒル・ヒムスィー副司令官は声明を出し、戦線傘下の治安機関を解体すると発表した。

治安機関解体は、統合的な治安機関の設置をめざすアレッポ市および同市一帯の住民や革命家たちの要請を受けたものだという。

このほか、シャーム軍広報局は声明を出し、マルジュ・ダービク大隊(自由シリア軍)がシャーム軍に合流したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市を砲撃し、子供3人を含む6人が死亡した。

一方、SANA(11月2日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン航空基地一帯、ハラスター市農場地帯でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアンタル丘、カフルシャムス町一帯、ウンム・アウサジュ村一帯を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマスハラ村、ウンム・バーティナ村、西サムダーニーヤ村、ハミーディーヤ村を砲撃した。

一方、SANA(11月2日付)によると、シリア軍がウーファーニヤー村、タルジャナ村、ジュャバーター・ハシャブ村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月2日付)によると、シリア軍がラターミナ町、スカイク村、ラトミーン村でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたスカイラビーヤ市一帯でファトフ軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月2日付)によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区、タルビーサ市郊外でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 2, 2015、AP, November 2, 2015、ARA News, November 2, 2015、Champress, November 2, 2015、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2015、al-Hayat, November 3, 2015、Iraqi News, November 2, 2015、Kull-na Shuraka’, November 2, 2015、November 3, 2015、al-Mada Press, November 2, 2015、Naharnet, November 2, 2015、NNA, November 2, 2015、Reuters, November 2, 2015、SANA, November 2, 2015、UPI, November 2, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市(ヒムス県)を13回にわたり爆撃(2015年11月2日)

ロシア国防省は、ロシア軍が過去48時間で131回出撃し、ハマー県、ラタキア県、ヒムス県、アレッポ県、ラッカ県、ダマスカス郊外県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の施設237カ所を破壊したと発表した。

空爆では、ダーイシュの司令拠点17カ所、武器弾薬庫7カ所、防衛拠点・教練キャンプ22カ所、壕・避難所189カ所を破壊したという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍機と思われれる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市を10回にわたって空爆した。

またSNN(11月2日付)によると、タドムル市西部郊外砂漠地帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、タイフール航空基地一帯では、シリア軍とダーイシュが交戦した。

AFP, November 2, 2015、AP, November 2, 2015、ARA News, November 2, 2015、Champress, November 2, 2015、al-Hayat, November 3, 2015、Iraqi News, November 2, 2015、Kull-na Shuraka’, November 2, 2015、al-Mada Press, November 2, 2015、Naharnet, November 2, 2015、NNA, November 2, 2015、Reuters, November 2, 2015、SANA, November 2, 2015、SNN, November 2, 2015、UPI, November 2, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダのザワーヒリー指導者が米国、ロシア、イラン、シーア派、アラウィー派の攻撃に対抗するよう呼びかける(2015年11月1日)

アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー師と思われる人物がインターネットを通じて音声声明を発表し、シリア、イラクにおいて米国およびロシアの攻撃に対抗するよう呼びかけた。

声明のなかでザワーヒリー師は「米国人、ロシア人、イラン人、アラウィー派、そしてヒズブッラーは我々に対する戦いにおいて協調している。我々は、我々内部の戦いを止め、彼らに対して、我々の努力のすべてを向けることはできないだろうか?」と述べた。

そのうえで「すべての場所、すべての組織のムジャーヒディーン同胞よ、すべてのムジャーヒディーン組織のジハードの民よ、我々は今日、米国、欧州、ロシア、そしてシーア派、ヌサイリー派の攻撃に対抗している…。我々は東トルキスタンからマグリブにいたる地域で戦列を一つにして、イスラームに敵対する悪魔の同盟に立ち向かわねばならない」と主唱した。

AFP, November 2, 2015、AP, November 2, 2015、ARA News, November 2, 2015、Champress, November 2, 2015、al-Hayat, November 3, 2015、Iraqi News, November 2, 2015、Kull-na Shuraka’, November 2, 2015、al-Mada Press, November 2, 2015、Naharnet, November 2, 2015、NNA, November 2, 2015、Reuters, November 2, 2015、SANA, November 2, 2015、UPI, November 2, 2015などをもとに作成。

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ドゥーマー市(ダマスカス郊外県)へのシリア軍の爆撃を避けるため、イスラーム軍は捕捉したシリア軍将兵とその妻を「人間の盾」として利用(2015年11月1日)

SNN(11月1日付)は、シリア軍による空爆激化を受け、ドゥーマー市で抵抗を続ける「革命組織」が、捕捉したシリア軍将兵やその夫人を鉄格子に閉じ込め「人間の盾」として利用し、シリア軍による空爆停止を求めていると伝えた。

ARA News(11月1日付)によると、シリア軍将兵やその妻らを「人間の盾」として利用している「革命組織」はイスラーム軍。

Kull-na Shuraka', November 1, 2015
Kull-na Shuraka’, November 1, 2015
Kull-na Shuraka', November 1, 2015
Kull-na Shuraka’, November 1, 2015
Kull-na Shuraka', November 1, 2015
Kull-na Shuraka’, November 1, 2015

 

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なお、シリア人権監視団によると、シリア軍はダマスカス郊外県ドゥーマー市を「樽爆弾」などで攻撃した。

AFP, November 1, 2015、AP, November 1, 2015、ARA News, November 1, 2015、Champress, November 1, 2015、al-Hayat, November 2, 2015、Iraqi News, November 1, 2015、Kull-na Shuraka’, November 1, 2015、al-Mada Press, November 1, 2015、Naharnet, November 1, 2015、NNA, November 1, 2015、Reuters, November 1, 2015、SANA, November 1, 2015、SNN, November 1, 2015、UPI, November 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がヌスラ戦線などとの戦闘の末にアレッポ市南部の戦略的要衝を制圧(2015年11月1日)

アレッポ県では、ARA News(11月1日付)によると、ロシア軍の航空支援をうけたシリア軍部隊が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム革命家大隊との戦闘の末にアレッポ市南部の戦略的要衝のハミーディー村、ダーディーン村、カフルハッダード山一帯を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がカフルダーイル村、マンスーラ村一帯を空爆した。

またアレッポ市南部では、シリア軍と反体制武装集団がアラブ・ファトゥーマ村などで交戦を続けた。

このほか、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がフライターン市、シャーミル村、シャワーヤー丘、アルド・マッラーフ地区、ハーン・トゥーマーン村、ハーディル村、カフル・ハラブ村、ハルサ村、アレッポ市カルム・マイサル地区、カーディー・アスカル地区で反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がガマーム村およびガマーム山一帯で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がカフルズィーター市、トゥータフ村、アブー・ムッルー村、アニーク村、バージラ村を空爆した。

また、シリア軍がカサービーヤ村を砲撃した。

一方、SANA(11月1日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ハウワーシュ丘、カッブー村、バーナ村、サフル丘(カフルヌブーダ町北部)で反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市を「樽爆弾」で空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団はサナマイン市近郊の第79師団一帯を砲撃した。

なお、クッルナー・シュラカー(11月1日付)は、ロシア軍がインヒル市、ハーッラ市を空爆したと伝えた。

一方、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区一帯、サフワト・カムフ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がタマーニア町でファトフ軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点などを攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がタルビーサ市郊外でシャーム自由人イスラーム運動と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, November 1, 2015、AP, November 1, 2015、ARA News, November 1, 2015、Champress, November 1, 2015、al-Hayat, November 2, 2015、Iraqi News, November 1, 2015、Kull-na Shuraka’, November 1, 2015、al-Mada Press, November 1, 2015、Naharnet, November 1, 2015、NNA, November 1, 2015、Reuters, November 1, 2015、SANA, November 1, 2015、UPI, November 1, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は、シリア政府と和解していた地元の武装組織と連携してヒムス市のマヒーン町を制圧(2015年11月1日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるマヒーン町(カルヤタイン市東部)に進攻し、同地を制圧した。

進攻に際して、ダーイシュは地元の武装集団との連携に合意、2回にわたる自爆攻撃を行うなどして町入口のシリア軍検問所を攻撃する一方、地元の武装集団が町内で蜂起し、マヒーン町は容易に陥落したという。

マヒーン町では、地元の武装集団とシリア軍が停戦(国民和解)に合意し、シリア軍が町の周辺に検問所を設けるかたちで包囲し、同地一帯の均衡は保たれていた。

マヒーン町制圧後、ダーイシュは、ダマスカス・アレッポ街道上のサダド市方面で攻勢を強め、サダド市周辺では、シリア軍と住民(キリスト教徒)などからなる国防隊がダーイシュと交戦、またシリア軍は同地一帯やタドムル市一帯を空爆した。

この戦闘で、ダーイシュはサダド市郊外のシリア軍拠点2カ所を制圧した。

また、クッルナー・シュラカー(11月1日付)によると、マヒーン町がダーイシュの手に落ちたことを受け、シリア軍は100回以上にわたり同地を空爆、これに対して、ダーイシュもサダド市に対して砲撃を加え、迫撃砲弾8発が着弾した。

一方、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外の柑橘農園、フナイフィース村、ラスム・サブア村、ガズィーラ村でダーイシュ(イスラーム国)を空爆・攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、フール町とタッル・ハミース市間の地域で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のアラブ民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(11月2日付)によると、シリア民主軍はハサカ県カーミシュリー市内を軍事行進を行った。

一方、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がタッル・マビード村とハサカ市を結ぶ街道でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、爆弾を積んだ車輌を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がアレッポ市北東部のラフマーニーヤ村・タアーナ村間の街道でダーイシュ(イスラーム国)を要撃し、戦闘員数十人を殲滅した。

シリア軍はまた、航空士官学校一帯、シャイフ・アフマド村、マクバラ村、マフラサ村、ダクワーナ村などでダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、ダーイシュがシリア軍との戦闘の末、タアーナ村のタアーナ丘一帯を制圧したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月1日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市労働者住宅地区、マリーイーヤ村、ジャフラ村、ムーハサン市などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆・攻撃し、ダーイシュ・メンバー59人を殲滅した。

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スワイダー県では、SANA(11月1日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにフルバト・グーサ村、ラシュダ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, November 1, 2015、AP, November 1, 2015、ARA News, November 1, 2015、Champress, November 1, 2015、al-Hayat, November 2, 2015、Iraqi News, November 1, 2015、Kull-na Shuraka’, November 1, 2015、November 2, 2015、al-Mada Press, November 1, 2015、Naharnet, November 1, 2015、NNA, November 1, 2015、Reuters, November 1, 2015、SANA, November 1, 2015、UPI, November 1, 2015などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアでムアッリム外務在外居住者大臣と会談し、ウィーンでの外相会合について報告(2015年11月1日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と会談した。

SANA(11月1日付)によると、デミストゥラ代表は会談で、10月29~30日にオーストリアの首都ウィーンで開かれた米、ロシア、サウジアラビア、トルコの四カ国外相会談と、イラン、エジプトの外相なども参加して行われた17カ国外相会談について詳細な報告・説明を行った。

これに対して、ムアッリム外務在外居住者大臣は、ウィーン声明が多くの重要な点を含んでいるとしつつ、シリア国内のテロを支援していることで知られる複数の国に対して、「テロとの戦い」に関する国連決議を遵守しなかったことへの違和感を表明したという。

そのうえで、シリア政府は、ロシア、イラン、そしてレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー)とともに「テロとの戦い」を継続すると改めて表明し、デミストゥラ代表にこの点での協力を求めた。

SANA, November 1, 2015
SANA, November 1, 2015

AFP, November 1, 2015、AP, November 1, 2015、ARA News, November 1, 2015、Champress, November 1, 2015、al-Hayat, November 2, 2015、Iraqi News, November 1, 2015、Kull-na Shuraka’, November 1, 2015、al-Mada Press, November 1, 2015、Naharnet, November 1, 2015、NNA, November 1, 2015、Reuters, November 1, 2015、SANA, November 1, 2015、UPI, November 1, 2015などをもとに作成。

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イランの最高指導者ハーメネイー師「アサド大統領の進退に関して諸外国が干渉することは受け入れられない」(2015年11月1日)

『ハヤート』(11月2日付)は、イランの最高指導者アリー・ハーメネイー師がシリア情勢に関して、アサド大統領の進退を含むシリアの将来に関して諸外国が干渉することは受け入れられないと述べたと伝えた。

ハーメネイー師は、シリア危機が、戦闘の停止、すべての武装集団への武器供与の停止、シリアの将来を決するための公正な選挙の実施を通じて解決し得るとする一方、欧米諸国などが提示している解決案の一部が、戦闘を終わらせるのではなく問題を持続しようとしている、と批判したという。

AFP, November 1, 2015、AP, November 1, 2015、ARA News, November 1, 2015、Champress, November 1, 2015、al-Hayat, November 2, 2015、Iraqi News, November 1, 2015、Kull-na Shuraka’, November 1, 2015、al-Mada Press, November 1, 2015、Naharnet, November 1, 2015、NNA, November 1, 2015、Reuters, November 1, 2015、SANA, November 1, 2015、UPI, November 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー市国立病院南部、アレッポ市南部で支配地域を拡大する一方、ダマスカス郊外県、アレッポ市、イドリブ市を激しく爆撃・攻撃し、多数の住民が死傷(2015年10月31日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市、ドゥーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を「樽爆弾」などで空爆し、子供1人を含む6人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(10月31日付)によると、ドゥーマー市への空爆はロシア軍によるもので、これにより住民4人が死亡、20人以上が負傷したという。

反体制武装集団はこれに対して、ダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

一方、SANA(10月31日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、フーシュ・アドマル村およびその周辺、マルジュ・スルターン村一帯、ハラスター市郊外で、イスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたダーライヤー市でアジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点に対し特殊作戦を行い、戦闘員10人を殺傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハーン・トゥーマーン村、タッル・ハディーヤ村、ダマスカス・アレッポ街道(ハーン・アサル村一帯)を15回にわたり空爆した。

一方、SANA(10月31日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市南部のマルイーン村、ハミーミーヤ村、ハミーディー村、マシュラファ村、スバイヒーヤ村で反体制武装集団に対する特殊作戦を行い、これらの村を含む50平方キロの地域を制圧した。

シリア軍はまた、アレッポ市マイサル・ジャズマーティー地区、マルジャ地区、ラーシディーン地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

シャームの民のヌスラ戦線はツイッターを通じて、「アレッポ南部郊外解放の戦い」の開始を宣言した。

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イドリブ県では、マアッラト・ヌウマーン市に対する空爆が実施され、子供3人を含む7人が死亡した。

またアブー・ズフール航空基地では、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、後者の戦闘員が死亡した。

一方、SANA(10月31日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市でファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アトシャーン村一帯でのシリア軍との戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(10月31日付)によると、シリア軍が、ラターミナ町、スカイク村、ムスタリーハ村、ワーディ・ジャッファールなどでファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたジュッブ・ザアルール村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月31日付)によると、シリア軍がダルアー市内国立病院南部の建物群22カ所を制圧し、反体制武装集団戦闘員数十人を殲滅し、司令拠点、武器・装備などを破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月31日付)によると、シリア軍がガントゥー市、アブー・サナースィル丘、ファルハーニーヤ村、タルビーサ市、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点などを空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月31日付)は、シリア軍戦闘機がタルビーサ市で毒ガスを装填したロケット弾で空爆を行ったと報じた。

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ダマスカス県では、SANA(10月31日付)によると、クスール地区にイスラーム軍が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、少女1人が死亡した。

AFP, October 31, 2015、AP, October 31, 2015、ARA News, October 31, 2015、Champress, October 31, 2015、al-Hayat, November 1, 2015、Iraqi News, October 31, 2015、Kull-na Shuraka’, October 31, 2015、al-Mada Press, October 31, 2015、Naharnet, October 31, 2015、NNA, October 31, 2015、Reuters, October 31, 2015、SANA, October 31, 2015、UPI, October 31, 2015などをもとに作成。

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シリア治安当局はヒムス市バーバー・アムルー地区から避難していた住民約200世帯の帰宅を初めて許可(2015年10月31日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(10月31日付)によると、シリアの治安当局(ムハーバラート)は、2012年末のシリア軍によるヒムス市バーブ・アムル地区突入によって避難した同地区住民約200世帯の帰宅を許可した。

バーブ・アムル地区への住民の帰宅を認めたのはこれが初めてだという。

AFP, October 31, 2015、AP, October 31, 2015、ARA News, October 31, 2015、Champress, October 31, 2015、al-Hayat, November 1, 2015、Iraqi News, October 31, 2015、Kull-na Shuraka’, October 31, 2015、al-Mada Press, October 31, 2015、Naharnet, October 31, 2015、NNA, October 31, 2015、Reuters, October 31, 2015、SANA, October 31, 2015、UPI, October 31, 2015などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県東部にあるシリア軍とヒズブッラーの拠点複数カ所を越境爆撃(2015年10月30日)

クッルナー・シュラカー(10月31日付)は、イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県カラムーン地方(レバノン国境地帯)にあるシリア軍とヒズブッラーの拠点複数カ所に対して越境空爆を行ったと伝えた。

現地の複数の消息筋によると、イスラエル軍戦闘機は4度にわたり空爆を行い、16発のミサイルを発射した。

4度にわたる攻撃のうちの2回はクタイファ市の第155旅団の拠点複数カ所を標的とし、また2回は西カラムーン地方のラアス・マアッラ町とラアス・アイン村の間に位置するヒズブッラーのイナーシュ拠点に対して行われた。

イスラエル軍戦闘機は、レバノン領空を侵犯した後に、シリア領空を侵犯し空爆を行ったという。

AFP, October 31, 2015、AP, October 31, 2015、ARA News, October 31, 2015、Champress, October 31, 2015、al-Hayat, November 1, 2015、Iraqi News, October 31, 2015、Kull-na Shuraka’, October 31, 2015、al-Mada Press, October 31, 2015、Naharnet, October 31, 2015、NNA, October 31, 2015、Reuters, October 31, 2015、SANA, October 31, 2015、UPI, October 31, 2015などをもとに作成。

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スワイダー県でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、アレッポ県北部ではシャーム戦線がダーイシュと交戦(2015年10月30日)

スワイダー県では、SANA(10月30日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにカスル村、サアド遺跡でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(10月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマーリア市への進攻を試みたが、シャーム戦線がこれを撃退した。

AFP, October 30, 2015、AP, October 30, 2015、ARA News, October 30, 2015、Champress, October 30, 2015、al-Hayat, October 31, 2015、Iraqi News, October 30, 2015、Kull-na Shuraka’, October 30, 2015、al-Mada Press, October 30, 2015、Naharnet, October 30, 2015、NNA, October 30, 2015、Reuters, October 30, 2015、SANA, October 30, 2015、UPI, October 30, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がドゥーマー市(ダマスカス郊外県)、アレッポ市各所を爆撃・砲撃し、70人以上が死亡、150人以上が負傷(2015年10月30日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団やシリア民間防衛団などによると、ドゥーマー市へのシリア軍の砲撃により、57人が死亡、100人が負傷した(マサール・プレス(10月30日付)によると55人が死亡、200人以上が負傷、クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、47人が死亡、100人以上が負傷)。

一方、SANA(10月30日付)によると、ヌーラ村・マルジュ・スルターン村回廊一帯、マルジュ・スルターン航空基地南部、シャイフーニーヤ村、マイダアー町農場地帯、ドゥーマー市でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたダーライヤー市でアジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点を攻撃し、戦闘員9人を殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市フィルドゥース地区、サラーフッディーン地区、カッラーサ地区、シャイフ・サイード地区、ハーン・アサル村を空爆し、サラーフッディーン地区では子供2人が死亡、2人が負傷、フィルドゥース地区では10人が死亡、28人が負傷、カッラーサ地区では20人が死亡、42人が負傷した。

またシャイフ・サイード地区では、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、後者の戦闘員3人が死亡する一方、アレッポ市西部のザフラー地区では反体制武装集団が米国製のTOW対戦車ミサイルでシリア軍戦車を攻撃した。

シリア軍と反体制武装集団はこのほかにも、ハーン・トゥーマーン村で交戦した。

なお、クッルナー・シュラカー(10月30日付)によると、カッラーサ地区への空爆はロシア軍によるものだという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒラール・シャイフ村などガーブ平原北部を空爆する一方、反体制武装集団はアトシャーン村でシリア軍の戦車2輌を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥワイル村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスカイク村、カスタン村を「樽爆弾」などで空爆し、子供3人を含む4人が死亡した。

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ラタキア県では、SNN(10月31日付)は、反体制武装集団がカフルダブラ村を奪還したと伝えた。

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ダルアー県では、SANA(10月30日付)によると、シリア軍がムザイリーブ町、ダルアー市避難民キャンプ一帯で反体制武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(10月30日付)によると、カッサーア地区、サーリヒーヤ区、ザバダーニー地区に迫撃砲弾20発が着弾し、1人が死亡、12人が負傷した。

AFP, October 30, 2015、AP, October 30, 2015、ARA News, October 30, 2015、Champress, October 30, 2015、al-Hayat, October 31, 2015、Iraqi News, October 30, 2015、Kull-na Shuraka’, October 30, 2015、al-Mada Press, October 30, 2015、Masar Press Agency, October 30, 2015、Naharnet, October 30, 2015、NNA, October 30, 2015、Reuters, October 30, 2015、SANA, October 30, 2015、SNN, October 30, 2015、UPI, October 30, 2015などをもとに作成。

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ロシアのボグダノフ外務大臣は、米、ロシア、サウジアラビア、トルコの4カ国外相会合で、シリア政府との和平交渉でロシアが招集できる反体制派の代表38人のリストを開示(2015年10月30日)

ロシアのセルゲイ・ボグダノフ外務副大臣は、オーストリアの首都ウィーンでの17カ国外相会合に先だって開かれた米、ロシア、サウジアラビア、トルコの4カ国外相会合で、シリア政府との和平交渉においてロシア政府が招集できる反体制派の代表38人のリストを開示したことを明らかにした。

ボグダノフ外務副大臣はまた、この38人のほかに自由シリア軍の代表者を和平交渉に参加させたいとの意向を表明したが、「率直に言って、我々は自由シリア軍全体を指揮する人物を知らない。我々は彼らが一つの組織として参加することを支持するが、今のところ、我々には、誰が自由シリア軍を代表しているのか不明確だ」と述べた。

ボクダノフ外務副大臣はそのうえで、「ムスタファー・ミスリーなど、自由シリア軍を代表しているという数人と協議したが、別の当事者は、我々は会ったこの数名が自由シリア軍には所属していないと考えている…。ロシアは自由シリア軍が存在するのであれば対話する用意がある」と付言した。

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クッルナー・シュラカー(10月30日付)は38人の氏名が列記されたペーパーの画像を公開した。

この画像に記されていた38人は以下の通り:

1. アッバース・ハビーブ(北東部諸部族代表)

2. アブドゥルカーディル・サンカリー(ビジネスマン代表)

3. アイマン・アスファリー(アスファリー慈善機構代表)

4. アミーナ・ウースィー(西クルディスタン移行期民政局代表)

5. アーリフ・ダリーラ(「ダマスカスの春」指導者)

6. アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)

7. アフマド・ムアーッズ・ハティーブ(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)

8. バドル・ジャームース(シリア革命反体制勢力国民連立元事務局長)

9. ワリード・ブンニー(シリア革命反体制勢力国民連立元事務局長)

10. ジャマール・スライマーン(俳優)

11. カドリー・ジャミール(変革解放人民戦線代表)

12. ルワイユ・フサイン(シリア国家建設潮流代表)

13. ラマー・アタースィー(シリア統一党書記長)

14. マージド・ハッブー(民主主義と和平のためのキリスト教運動代表)

15. マーズィン・マグリビーヤ(変革解放人民戦線)

16. マフムード・マルイー(民主国民運動委員会代表)

17. ミシェル・キールー(シリア民主フォーラム潮流代表)

18. ムナー・ガーニム(シリア国家建設潮流)

19. ムニール・ハミシュ(元工業大臣、ハイサム・マンナーア寄り)

20. ムハンマド・ファールーク・タイフール(シリア・ムスリム同胞団)

21. ムハンマド・ハバシュ(シリア・ムスリム同胞団)

22. ナムルード・スライマーン(在シカゴ・アッシリア教徒代表)

23. ランダー・カッスィース(多元的社会運動代表)

24. リーム・トゥルクマーニー(人権活動家)

25. S.・シャーミー(在イスタンブール・宗教指導者)

26. サーリフ・ムスリム(民主統一党共同党首)

27. サリーム・ハイル・ベク(ミンバル機構事務局長)

28. サミール・アイタ(シリア民主フォーラム)

29. サフワーン・アッカーシュ(共産主義行動党)

30. サンハーリーブ・バルスーム(ハサカ県の反体制活動家)

31. ファンナール・クート(ハサカ県の反体制活動家)

32. ファーティフ・ジャームース(平和的変革の道潮流代表)

33. ハーディー・バフラ(シリア革命反体制勢力国民連立前代表)

34. ハーリド・マハーミード(ビジネスマン代表)

35. ハーリド・イーサー(民主統一党)

36. ハーリド・ハウジャー(シリア革命反体制勢力国民連立代表)

37. ハサン・アブドゥルアズィーム(民主的変革諸勢力国民調整委員会代表)

38. ハイサム・マンナーア(カムフ機構代表)

Kull-na Shuraka', October 30, 2015
Kull-na Shuraka’, October 30, 2015
Kull-na Shuraka', October 30, 2015
Kull-na Shuraka’, October 30, 2015
Kull-na Shuraka', October 30, 2015
Kull-na Shuraka’, October 30, 2015

 

AFP, October 30, 2015、AP, October 30, 2015、ARA News, October 30, 2015、Champress, October 30, 2015、al-Hayat, October 31, 2015、Iraqi News, October 30, 2015、Kull-na Shuraka’, October 30, 2015、al-Mada Press, October 30, 2015、Naharnet, October 30, 2015、NNA, October 30, 2015、Reuters, October 30, 2015、SANA, October 30, 2015、UPI, October 30, 2015などをもとに作成。

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ウィーンでの17カ国外相会談で、ダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織の打倒を目指す共同声明を発表、アサド政権の進退には言及せず(2015年10月30日)

オーストリアの首都ウィーンで、米、ロシア、サウジアラビア、トルコ、エジプト、フランス、ドイツ、イラン、イラク、イタリア、ヨルダン、レバノン、オマーン、カタール、UAE、英国、EUの外務大臣、中国の外務副大臣、そしてスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が一同に会し、シリア情勢への対応について協議、声明(ウィーン声明)を発表した。

al-Hayat, October 31, 2015
al-Hayat, October 31, 2015

声明によると、参加国は、シリア国内の暴力を早急に停止させる方法について議論、実質面で意見の相違が見られたが以下9点で合意に達した:

1. シリアの統一、独立、領土保全、世俗性を基礎とする。

2. 国家機構を維持する。

3. シリア人の権利を、民族、宗教のいかんにかかわらず保護する。

4. 戦争終結に向けたあらゆる外交努力を行う。

5. シリア全土で人道的なアクセスを保証し、すべての参加国がシリア国内の避難民、自国の難民支援を増加させる。

6. ダーイシュ(イスラーム国)とそのほかのテロ組織を、国連安保理での決議および参加国の同意に基づき打倒する。

7. 2012年のジュネーブ合意と国連安保理決議第2118号に従い、参加国は、国連にシリア政府と反体制派の代表を招集させ、信頼でき、包括的で、非宗派主義的な統治を樹立し、新憲法制定と選挙実施を行うための政治プロセスを推し進める。選挙は国連の監視下で行われ、透明性、信頼性といった点で国際水準を満たす自由且つ公正なものなければならず、また難民を含むすべてのシリア人が参加する。

8. こうした政治プロセスはシリア人によって主導され、シリア国民がシリアの将来を決する。

9. 参加国は国連とともに、この政治プロセスと並行して、全国規模の停戦の方法を探求、実施する。

また声明では、参加国の間で意見が対立している点について引き続き協議を続けるため、2週間以内に外相会合を開催すること明記された。

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ジョン・ケリー米国務長官は会合の前に「楽観はできないが希望は持っている。前進できると希望しているが、それは困難だ」と述べた。

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サウジアラビアのアーディル・ジュバイリー外務大臣はBBC(10月30日付)に対して「アサドは政治プロセスのなかで退任するか、力によって排除されるだろう」と述べた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は会合前に「テロリストに対するより効果的な戦いを行うことが優先事項でなければなれらない」としたうえで、「そのうえで政治的移行に向けたプロセスを構築すべきだ…。シリアの悲劇の大部分に責任があるアサドがシリアの未来になることはあり得ない」と述べた。

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一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は「過激なテロ集団に打撃を与えない限り、政治的解決にいたるのは困難だ」と述べた。

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ジョン・ケリー米国務長官は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との共同記者会見で、会合において多くの点が合意されたと述べる一方で、「米、ロシア、イランがアサド大統領の進退について合意しないことを合意した」として、大統領の処遇をめぐる意見の相違が解消しなかったことを認めた。

一方、ラブロフ外務大臣は、「シリア国民がアサド大統領の進退を決定する」と述べた。

AFP, October 30, 2015、AP, October 30, 2015、ARA News, October 30, 2015、BBC, October 30, 2015、Champress, October 30, 2015、al-Hayat, October 31, 2015、Iraqi News, October 30, 2015、Kull-na Shuraka’, October 30, 2015、al-Mada Press, October 30, 2015、Naharnet, October 30, 2015、NNA, October 30, 2015、Reuters, October 30, 2015、SANA, October 30, 2015、UPI, October 30, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県ドゥーマー市一帯の反体制派拠点を爆撃し、数十人が死傷(2015年10月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がドゥーマー市など東グータ地方各所を空爆し、数十人が死傷した。

ドゥーマー市では野戦病院が被弾し、少なくとも8人(うち女児1人)が死亡した。

これに対して、反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町を砲撃し、1人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ロシア大使館のあるアダウィー地区とマズラア地区に迫撃砲弾約10発が着弾した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を砲撃した。

一方、SANA(10月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ハナースィル市(アレッポ県)・イスリヤー村街道一帯でシャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスカイク村を砲撃した。

一方、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がスカイク村一帯、カンスフラ村を攻撃し、反体制武装集団の司令拠点を破壊、戦闘員23人を殲滅した。

シリア軍はまた、カフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村でシャームの民のヌスラ戦線拠点を攻撃し、戦闘員11人を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(10月29日付)によると、アトマーン村、ヒルバト・ガザーラ町南部、ダルアー市各所でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(10月29日付)によると、バアス市一帯に侵入しようとしたシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団をシリア軍が人民防衛諸集団とともに撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区、ラームーサ地区、カルム・フーミド地区、カルム・マイサル地区、カルム・タッラーブ地区、シャイフ・ルトフィー村、アーミリーヤ村、マアーッラト・アルティーク村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市東部などでシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の攻防続く(2015年10月29日)

アレッポ県では、SANA(10月29日付)によると、シリア軍がシャイフ・アフマド村、クワイリス航空基地一帯、ダイル・ハーフィル市、マドユーナ村、航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、サフィーラ市東部、タイバ村、ウンム・アルキーラ村でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(10月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにサアド遺跡でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月29日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍が撃退した。

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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(10月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団幹部のムスタファー・イーサー・ハマド司令官が、ナースィリーヤ村にいたる街道で反体制武装集団に要撃され、死亡した。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がダルアー市を初めて爆撃(2015年10月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団が複数の活動家の話として、ロシア軍と思われる戦闘機がハーッラ市、アンタル丘、カフル・ナースィジュ村、アクラバー村に空爆を行ったと主張した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がフーシュ・ハッジュー村、サアン・アスワド村、タドムル市一帯を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がタマーニア町を空爆した。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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カタールのアティーヤ外相は「我が軍がシリア領を踏みにじることはない」と述べ、シリアへの直接軍事介入の可能性を示唆した前言を撤回(2015年10月29日)

カタールのハーリド・アティーヤ外務大臣は、ジャズィーラ・チャンネル(10月29日付)のインタビューで、「我が軍がシリア領を踏みにじることはない…。なぜなら、彼ら(シリアの反体制派)は自分たちの国を自力で解放できるからだ。彼が望んでいるのは資金援助だ。彼らは人々に耳を傾けて欲しいと考えている」と述べ、シリアへの直接軍事介入を否定した。

また、「我々が目の当たりにしていること、そして恐れているのは、アラブ・ペルシャ紛争だ」とも述べた。

アティーヤ外務大臣は米CNN(10月21日付)とのインタビュー「もし軍事介入が、シリア国民を政権の蛮行から守ることになるのなら、我々はそれを行うだろう」と述べていた。

AFP, October 29, 2015、Aljazeera, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「ウィーンでの会談の目的はこの国の政府を代えるかどうかを議論することではない」(2015年10月29日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、オーストリアの首都ウィーンでの米、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イラン、エジプト、ヨルダンなどの外相会合に関して、「ウィーンでの会談の目的は、シリアで政治プロセスを開始するための保証することであって、この国の政府を代えるかどうかを議論することではない」と述べた。

一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ウクライナ情勢をめぐり欧米諸国がロシアに対して科している制裁をめぐる問題と、シリア領内での軍事作戦とを結びつけて「取引」することはない、と述べた。
『ハヤート』(10月30日付)などが伝えた。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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中国の李首相とドイツのメルケル首相はシリアの紛争解決のため包括的対話が必要であることを確認(2015年10月29日)

中国の李克強首相は北京でドイツのアンゲラ・メルケル首相と会談した。

会談ではシリア情勢への対応も話し合われ、李首相は「シリア情勢を解決する必要がこれまで以上に増している…。もっとも重要なのは、政治的解決を実現し、バランスがとれ、包括的で開かれた政治対話を行う機会をつかむことだ」と述べた。

これに対してメルケル首相も「我々は外交的な政治解決を必要としており、解決策を導き出す必要がある。少なくとも、そのために必要なすべての参加者が集う対話の兆候が現れている」と述べた。

ARA News(10月29日付)などが伝えた。

AFP, October 29, 2015、AP, October 29, 2015、ARA News, October 29, 2015、Champress, October 29, 2015、al-Hayat, October 30, 2015、Iraqi News, October 29, 2015、Kull-na Shuraka’, October 29, 2015、al-Mada Press, October 29, 2015、Naharnet, October 29, 2015、NNA, October 29, 2015、Reuters, October 29, 2015、SANA, October 29, 2015、UPI, October 29, 2015などをもとに作成。

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最新論考「ロシア軍事介入で液状化するシリア:錯綜する反体制派の相関図」(Janet e-World)

青山弘之「ロシア軍事介入で液状化するシリア:錯綜する反体制派の相関図(特集Ⅰ・シリアに橋頭堡を築くロシア)」
Janet e-World、2015年10月28日

9月30日、ロシア軍がシリア領内での空爆を開始した。バッシャール・アサド大統領は10月21日に電撃訪問したモスクワでのプーチン大統領との会談で、この空爆がシリア政府の正式な要請に基づく国際法上合法的な軍事支援であり、「ダーイシュ」(「イスラム国」の中東での通称)やアルカイダ系「ヌスラ戦線」といった組織に対する「テロとの戦い」の成果が上がっていると述べ、安定回復への手応えを表明した。しかし、こうした主張とは裏腹に、ロシアの軍事介入は、「内戦」と呼ばれて久しい紛争が、シリア人自身には制御できない問題に変質してしまっているという事実を再認識させるものだった。・・・

Janet e-Worldはこちら

 

29日にウィーンで再開される米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談に、アサド大統領の退陣に否定的・消極的なイラン、エジプト、イラク、レバノン外相も参加(2015年10月28日)

『ハヤート』(10月29日付)は、29日にオーストリアのウィーンで再開されるた米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談に、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣の出席が確定したと伝えた。

ロシア消息筋によると、イランのほかにも、エジプト、イラク、そしてレバノンの外務大臣も出席を予定しているという。

新規に参加する4カ国はいずれも、シリア政府寄りの立場をとる国。

イランは、アサド大統領の進退などシリアの紛争後のありようが、諸外国ではなくシリア国民に決せられるべきとの立場から、2012年6月のジュネーブ合意を起点とするシリア政府と反体制派の和解に向けたプロセス(いわゆる「ジュネーブ・プロセス」)に参加していなかったが、ウィーンでの外相会談に出席すれば、シリアの紛争和解に関する諸外国の会合に初めて参加することになる。

一方、レバノンは、政府としては、シリア紛争発生当初より「不関与政策」をとっているが、周知の通り、ヒズブッラ-、シリア民族社会党、バアス党レバノン地域指導部といった勢力が、シリア政府を全面支援しており、総じてシリア政府に近い立場をとっている。

また、エジプトも、アブドゥルファッターフ・スィースィー政権発足以降、シリア国内での「テロとの戦い」と紛争解決の重要性を強調し、アサド政権との対話による紛争解決と体制転換をめざしている反体制派の意見集約などに務めるようになっている。

さらに、イラクは、ダーイシュ(イスラーム国)掃討でシリア政府との連携を強めており、9月に入ると、ロシア、イラン、シリアとの戦略的な連携を強化している。

この会談に先立ち、フランス、ドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外相がパリで会合を持ち、アサド大統領の退陣要求などについて意見を交わしているが、イラン、エジプト、イラク、レバノンの参加により、大統領の処遇をめぐる内政問題をシリア国民(移行期)に委ねるべきだとの声が高まるものと見られる。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス郊外県マルジュ・スルターン村一帯でジハード主義武装集団に対して猛攻(2015年10月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスルターン・マルジュ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がドゥーマー市、タッル・クルディー町農場地帯、ザマルカー町、マルジュ・スルターン村でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', October 28, 2015
Kull-na Shuraka’, October 28, 2015

 

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市郊外、マアルカバ村で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員がジハード主義武装集団と交戦し、ジハード主義武装集団戦闘員10人が死亡した。

シリア軍はまた、タッル・ワースィト村、マンスーラ村、カーヒラ村、ハミーディーヤ村、ズィヤーラ町一帯が砲撃を行った。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がラターミナ町、マアルカバ村でシャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃する一方、ジャッブーリーン村一帯、ダール・カビーラ村で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がダイル・フール村一帯、ジャワーリク村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシリアの警察当局はヒムス市内各所で爆弾テロを行っていた6人を逮捕した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマー町一帯を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯を砲撃した。

また、ARA News(10月28日付)によると、旧市街のバーブ・トゥーマ地区に迫撃砲弾3発が着弾し、住民7人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がアレッポ市サラーフッディーン地区、ライラムーン地区、アアザミーヤ地区、バーシュカウィー村一帯、ハーン・アサル村、ナイラブ航空基地一帯、シャイフ・アフマド村郊外、ハイヤーン町、フライターン市、農業地区北部、アーミリーヤ村、ラームーサ村、ズィーターン村でシャームの民のヌスラ戦線、シリア自由旅団、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がフバイト村で、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月28日付)によると、シリア軍がダルアー市内旧税関地区西部など、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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