シリア軍がアレッポ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続ける(2015年10月18日)

アレッポ県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍はサブイーン丘、ハラビーヤ村、ダクワーナ村およびその周辺一帯、マスラファ村、ジュッブ・サファー村、シャイフ・アフマド村、ジャディーダ村、ラスム・アブド村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がバルアース村、タフハ村、カルヤタイン市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ムハイミーダ村、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆・攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)はカシュキーヤ村で、女性4人(シュアイタート部族)に対して「イスラーム国の財産を侵害しようとした」との理由で鞭打ち30回の刑と5,000シリア・ポンドの罰金刑を宣告、同村の中心街で刑を執行した。

AFP, October 18, 2015、AP, October 18, 2015、ARA News, October 18, 2015、Champress, October 18, 2015、al-Hayat, October 19, 2015、Iraqi News, October 18, 2015、Kull-na Shuraka’, October 18, 2015、al-Mada Press, October 18, 2015、Naharnet, October 18, 2015、NNA, October 18, 2015、Reuters, October 18, 2015、SANA, October 18, 2015、UPI, October 18, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍はシリア各地51カ所を爆撃する一方、米主導の有志連合は「安全保障地帯」を爆撃し、アレッポ市が停電(2015年10月18日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ロシア軍が過去24時間で、シリア国内のハマー県、ラタキア県、ダマスカス郊外県、アレッポ県のダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の拠点51カ所に対して、39回出撃、60回の空爆を実施したと発表した。

この空爆で、司令拠点4カ所、武器弾薬庫6カ所、砲撃拠点1カ所、地下壕2カ所、教練キャンプ32カ所、支援拠点6カ所を破壊した。

ラタキア県では、ロシア軍のSu-24戦闘機、サルマー町近郊の高地にあるダーイシュ(イスラーム国)の倉庫を破壊した。

ヒムス県では、Su-34戦闘機がタルビーサ市一帯のダーイシュ拠点(地下トンネル・ネットワーク)を空爆した。

ダマスカス郊外県では、Su-25戦闘機が東グータ地方で車輌4輌を破壊した。

ハマー県では、Su-24戦闘機が、カフルズィーター市のファトフ軍拠点を破壊した。

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SANA(10月18日付)は、シリア軍消息筋の話として、米国が主導する有志連合の戦闘機が、シリア領空を侵犯し、マーリア市、タッル・シャイール村、バーブ市一帯のインフラを空爆で破壊し、アレッポ市ほぼ全域への電力供給が遮断されたと伝えた。

有志連合が空爆を実施したのは、米トルコ両政府が設置合意した「安全地帯」内。

AFP, October 18, 2015、AP, October 18, 2015、ARA News, October 18, 2015、Champress, October 18, 2015、al-Hayat, October 19, 2015、Iraqi News, October 18, 2015、Kull-na Shuraka’, October 18, 2015、al-Mada Press, October 18, 2015、Naharnet, October 18, 2015、NNA, October 18, 2015、Reuters, October 18, 2015、SANA, October 18, 2015、UPI, October 18, 2015などをもとに作成。

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トルコのダウトオール首相「新たな難民の波を阻止するため、アレッポ県北部に安全保障地帯を設置すべき」(2015年10月18日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相がトルコを訪問し、イスタンブールでアフメト・ダウトオール首相と会談、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

『ハヤート』(10月19日付)によると、ダウトオール首相は会談で、アレッポ市南部でのシリア軍の反転攻勢について言及、「大きな難民の波」が押し寄せると危機感を示し、アレッポ県北部一帯に「安全地帯」(飛行禁止空域)を設置する必要を改めて強調した。

ダウトオール首相は「イランとヒズブッラーの民兵の一部がアレッポに圧力をかけ、戦闘が激化している。またロシア軍による空爆も行われている…。アレッポ情勢に警鐘を鳴らしたい。事態に対して大きな懸念を感じる。我々はシリアからの新たな難民の波が生じないようしなければならない」と述べ、シリア領内からトルコへの難民流入を阻止するための飛行禁止空域の設置を改めて主唱した。

AFP, October 18, 2015、AP, October 18, 2015、ARA News, October 18, 2015、Champress, October 18, 2015、al-Hayat, October 19, 2015、Iraqi News, October 18, 2015、Kull-na Shuraka’, October 18, 2015、al-Mada Press, October 18, 2015、Naharnet, October 18, 2015、NNA, October 18, 2015、Reuters, October 18, 2015、SANA, October 18, 2015、UPI, October 18, 2015などをもとに作成。

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キューバ外務省はシリアへの派兵を否定(2015年10月18日)

キューバ外務省は声明を出し、キューバ軍がシリアに部隊を派遣したとの情報に関して、これを否定した。

ARA News(10月18日付)が伝えた。

AFP, October 18, 2015、AP, October 18, 2015、ARA News, October 18, 2015、Champress, October 18, 2015、al-Hayat, October 19, 2015、Iraqi News, October 18, 2015、Kull-na Shuraka’, October 18, 2015、al-Mada Press, October 18, 2015、Naharnet, October 18, 2015、NNA, October 18, 2015、Reuters, October 18, 2015、SANA, October 18, 2015、UPI, October 18, 2015などをもとに作成。

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カタール、トルコは、アル=カーイダ系組織などの代表と協議し、シリア国民連合に代わる新たな政治・軍事組織「シリア解放委員会」設置を準備(2015年10月18日)

『ハヤート』(10月18日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、トルコやカタールなど一部の中東諸国が、シリア国内の反体制武装集団との折衝を通じて、新たな政治・軍事組織「シリア解放委員会」を設立し、ロシアやイランの介入に対処しようとしている、と伝えた。

また、トルコやカタールのこうした動きに対して、シリア革命反体制勢力国民連立の幹部らは、「シリア解放委員会」の設立によって切り捨てられることを懸念していると付言した。

複数の反体制筋が『ハヤート』に明らかにしたところによると、カタールのハーリド・アティーヤ外務大臣、同国軍の参謀本部幹部、そして諜報機関の幹部らが最近になって、トルコのイスタンブールでアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、サウジアラビアが支援するイスラーム軍、シリア・ムスリム同胞団とつながりがあるシャーム軍団などの反体制武装集団の代表と会談し、ロシアやイランの介入強化に対処するための支援強化や「シリア解放委員会」の設立といった対応策が検討されたという。

「シリア解放委員会」は、シリア国内で活動する反体制武装集団の活動を調整する一方で、カタールがかねてから後押ししてきた反体制ビジネスマンのムスタファー・サッバーグ氏(シリア革命反体制勢力国民連立元事務局長)やリヤード・ヒジャーブ元首相を軸とした地元評議会を設置することが目的だという。

しかし、サッバーグ氏やヒジャーブ元首相の優遇は、シリア革命反体制勢力国民連立内の権力バランスを変化させ、ほかの幹部からは、連立を解体する計画との批判されているという。

AFP, October 17, 2015、AP, October 17, 2015、ARA News, October 17, 2015、Champress, October 17, 2015、al-Hayat, October 18, 2015、Iraqi News, October 17, 2015、Kull-na Shuraka’, October 17, 2015、al-Mada Press, October 17, 2015、Naharnet, October 17, 2015、NNA, October 17, 2015、Reuters, October 17, 2015、SANA, October 17, 2015、UPI, October 17, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県、アレッポ県、ヒムス県でダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続ける(2015年10月17日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員18人を殲滅した。

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アレッポ県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がカスィール・ワルド村、バクジーヤ村、ジャッブール村一帯、ラドワーニーヤ村、バイドゥーラ村、フワイジーナ村、タッル・イスタブル村、サブイーン丘一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

さらに、ARA News(10月17日付)によると、ダーイシュは、バーブ市郊外のタッルアラン村(クルド人の村)を砲撃した。

また、ARA News(10月18日付)によると、マンビジュ市の治安厳戒地区を所属不明の戦闘機が3回にわたって空爆を行った。

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ヒムス県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がシャーイル・ガス採掘所一帯、ナスラーニー山一帯、カルヤタイン市、タドムル市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がアブー・ハナーディク村、カスル・シャーウィー村、ハズム村、アルファ村、ウカイリバート町、カスル・アリー村、フーム村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(10月17日付)によると、ハサカ市西部のアブドゥルアズィーズ山一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また有志連合はハサカ市南部の第47市のダーイシュ拠点を空爆した。

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ラッカ県では、ARA News(10月17日付)によると、タッル・アブヤド市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

AFP, October 17, 2015、AP, October 17, 2015、ARA News, October 17, 2015、October 18, 2015、Champress, October 17, 2015、al-Hayat, October 18, 2015、Iraqi News, October 17, 2015、Kull-na Shuraka’, October 17, 2015、al-Mada Press, October 17, 2015、Naharnet, October 17, 2015、NNA, October 17, 2015、Reuters, October 17, 2015、SANA, October 17, 2015、UPI, October 17, 2015などをもとに作成。

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シリア軍が反体制武装集団との交戦の末にアレッポ市南部のバッラース村一帯を制圧(2015年10月17日)

アレッポ県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、バッラース村、ザフムール丘、ダガーバート村、シャヒード丘を、反体制武装集団との戦闘の末に制圧した。

シリア軍はまた、アレッポ市サラーフッディーン地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、ブスターン・カスル地区、サーフール地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が、イラン・イスラーム革命防衛隊戦闘員やヒズブッラー戦闘員の支援を受けアレッポ市南部郊外で進軍を続け、複数の丘、農場、そして3つの村を制圧した。

シリア軍はまた、ファトフ軍拠点都市の一つイドリブ県サラーキブ市に近いハーディル村一帯で反体制武装集団と交戦した。

シリア人権監視団によると、アレッポ市南部での戦闘により、反体制武装集団戦闘員17人、シリア軍・国防隊兵士・隊員8人が死亡、また戦闘激化を受け、住民約2,000世帯が避難したという。

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ラタキア県では、SANA(10月17日付)によると、ロシア軍戦闘機がサルマー町一帯、ジュッブ・アフマル村一帯の丘陵地帯を空爆するなか、シリア軍が人民防衛諸集団とともに反体制武装集団と交戦し、戦闘員300人を殲滅、装備・拠点を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍が、ヌーラ村、ナシャービーヤ町の農場地帯の反体制武装集団拠点を空爆するなか、同地内の複数の建物群を制圧し、戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(10月17日付)によると、マッザ区のジャラー遊園地近くで爆弾が仕掛けられたバイクが爆弾し、近くを走行していた車に乗っていた治安機関関係者1人が死亡した。

この爆発に関して、シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、犯行を認めた。

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ヒムス県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍が、ウンム・シャルシューフ村で、シャームの民のヌスラ戦線の武器弾薬庫を空爆、破壊した。

シリア軍はまた、アブー・サナースィル丘一帯、ガジャル村、ガントゥー市、ハドル村の反体制武装集団拠点を空爆・攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がアンカーウィー村、ズィヤーラ町でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がタファス市、アトマーン村一帯、シャイフ・マスキーン市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がハーン・アルナバ市、ハラファー村、ウーファーニヤー村、ザフラト・カッサール村、タルジャナ村でシャームの民のヌスラ戦線、シリア革命家戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 17, 2015、AP, October 17, 2015、ARA News, October 17, 2015、October 18, 2015、Champress, October 17, 2015、al-Hayat, October 18, 2015、Iraqi News, October 17, 2015、Kull-na Shuraka’, October 17, 2015、al-Mada Press, October 17, 2015、Naharnet, October 17, 2015、NNA, October 17, 2015、Reuters, October 17, 2015、SANA, October 17, 2015、UPI, October 17, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍がラタキア県、アレッポ県、ダマスカス郊外県などで爆撃を実施(2015年10月17日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ロシア軍が過去24時間で、シリア国内のイドリブ県、ハマー県、ラタキア県、ダマスカス郊外県、アレッポ県のダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の拠点49カ所に対して36回の空爆を実施したと発表した。

Su-24、Su-25によって実施されたこの空爆により、テロ組織の司令拠点11カ所、爆発物製造工場2カ所、砲撃拠点3カ所、武器弾薬庫9カ所、防衛拠点8カ所を破壊した。

ラタキア県での空爆では、サルマー町一帯で自爆戦闘員教練キャンプ、武器弾薬庫、車輌3輌を破壊した。

ダマスカス郊外県での空爆では、スルターン・マルジュ村の反体制武装集団の司令拠点(ウマル軍団の司令拠点)、爆弾製造工場、武器弾薬庫を破壊した(ARA
News(10月17日付)によると、空爆を行ったのはシリア軍)。

アレッポ県での空爆では、ハーン・アサル村一帯で戦車、装甲車複数輌を破壊した。

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ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相は、ロシア国営テレビ「チャンネル1」のインタビューに応じ、ロシア軍のシリアでの空爆に関して「もちろん、我々は特定の指導者のために戦っているのではなく、我々の国益のために戦っている」と述べた。

メドヴェージェフ首相はまた「我々はシリアの合法的な政府から要請を受けたのだ。これが(介入の)起点になっている」と付言した。

AFP, October 17, 2015、AP, October 17, 2015、ARA News, October 17, 2015、Champress, October 17, 2015、al-Hayat, October 18, 2015、Iraqi News, October 17, 2015、Kull-na Shuraka’, October 17, 2015、al-Mada Press, October 17, 2015、Naharnet, October 17, 2015、NNA, October 17, 2015、Reuters, October 17, 2015、SANA, October 17, 2015、UPI, October 17, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県北部での爆撃によりアル=カーイダの幹部でラタキア県のヌスラ戦線アミールを務めていたサナーフィー・ナスル氏ら3人が死亡(2015年10月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、同県北部での空爆により、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の幹部1人が死亡した。

死亡したのは、サナーフィー・ナスル氏(別名アブドゥルムフスィン・アブドゥッラー・イブラーヒーム・シャーリフ、アッバード・ナジュディー、アブー・ヤースィル・ジャウラーウィー)。

ナスル氏はサウジアラビア人で、2014年の米財務省が国際テロリストに認定、サウジアラビアもナスル氏をテロのブラックリストに記載し指名手配していた。

ナスル氏は、2007年にアフガニスタンにわたりアル=カーイダのメンバーとなったほか、イランで潜伏活動をしていた。

2013年に、アイマン・ザワーヒリー師の命令によりシリアに潜入し、ラタキア県で活動するヌスラ戦線部隊のアミール(司令官)となった。

ナスル氏は、米国がシリア国内での存在を主張する「ホラサン」のメンバーの一人とも目されていた。

『ハヤート』(10月18日付)によると、この「ホラサン」とは、アル=カーイダがシリアに派遣したアル=カーイダのメンバーを意味している。

しかし、ヌスラ戦線のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は、ヌスラ戦線内に「ホラサン」なる組織はないと否定している。

なお空爆は、米国主導の有志連合、ロシア軍、シリア軍のいずれによって行われたかは不明だという。

一方、ヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、「十字軍とアラブの同盟」のアレッポ県カフルハムラ村への空爆によって幹部2人、アブー・ヤースィル・マグリビー氏(モロッコ人)、アブー・ムハンマド・ジャズラーウィー氏(サウジアラビア人)が死亡したと発表した。

AFP, October 17, 2015、AP, October 17, 2015、ARA News, October 17, 2015、Champress, October 17, 2015、al-Hayat, October 18, 2015、Iraqi News, October 17, 2015、Kull-na Shuraka’, October 17, 2015、October 18, 2015、al-Mada Press, October 17, 2015、Naharnet, October 17, 2015、NNA, October 17, 2015、Reuters, October 17, 2015、SANA, October 17, 2015、UPI, October 17, 2015などをもとに作成。

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オバマ米大統領「ロシアとは偶発的衝突を回避する以外の見解の一致はない」(2015年10月17日)

バラク・オバマ米大統領は、韓国の朴槿恵大統領との会談後の記者会見で、シリア情勢をめぐってロシアと見解の一致に達しているのが、シリア領空での偶発的衝突を回避することだけで、紛争解決をめぐる原則、戦略に関しては意見が対立したままだと述べた。

オバマ大統領は「戦略に関して歩み寄りは見られていない…。プーチン大統領は5年にわたって彼が続けていること、すなわちアサド政権の支援を続ければ、問題が解決されるだろう」と述べた。

AFP, October 17, 2015、AP, October 17, 2015、ARA News, October 17, 2015、Champress, October 17, 2015、al-Hayat, October 18, 2015、Iraqi News, October 17, 2015、Kull-na Shuraka’, October 17, 2015、al-Mada Press, October 17, 2015、Naharnet, October 17, 2015、NNA, October 17, 2015、Reuters, October 17, 2015、SANA, October 17, 2015、UPI, October 17, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団は紛争による死者数が25万人を越えたと発表、反体制武装集団の死者を民間人として集計(2015年10月16日)

シリア人権監視団は、2011年3月18日から2015年10月15日までのシリアでの紛争による死者数が25万人を越えたと発表した。

同監視団によると、死者総数は25万124人で、内訳は以下の通りだという。

民間人:11万5,627人(うち子供(18歳未満)は1万2,517人、18歳以上女性は8,062人、戦闘部隊およびイスラーム主義部隊の戦闘員は4万1,201人)

離反兵:2,551人

シリア軍:5万2,077人

国防隊、バアス大隊、人民諸委員会、シリア民族社会党、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線、シャッビーハ、パレスチナ解放軍、体制への内通者:3万5,235人

ヒズブッラー戦闘員:971人

イラン、アフガニスタン、アジア諸国、アラブ諸国国籍のシーア派親体制戦闘員、パレスチナ人のクドス旅団、アラブ国籍の親体制武装集団:3,395人

ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、ジュンド・アクサー、ジュンド・シャーム機構、ハドラー大隊、トルキスターン・イスラーム党、チェチェン・ジュヌード・シャームなどイスラーム主義運動に参加して戦闘を行う湾岸、北アフリカ、エジプト、イエメン、イラク、レバノン、パレスチナ、ヨルダン、スーダンなどアラブ諸国国籍の戦闘員、欧州、ロシア、中国、インド、アフガニスタン、チェチェン、米国、オーストラリア国籍の戦闘員:3万7,010人

身元:3,258人

なお上記の死者数には、シリア当局による逮捕者で消息が不明な者、シリア軍・国防隊の行方不明者2万人以上、戦闘部隊、イスラーム主義部隊、ダーイシュ、ヌスラ戦線、人民防衛隊の行方不明者1,500人以上、シリア軍による捕虜7,000人以上、戦闘部隊、イスラーム主義部隊、ダーイシュ、ヌスラ戦線、人民防衛隊による捕虜約2,000人、人民防衛隊の外国人戦闘員数百人は含まれないという。

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シリア人権監視団の死者数統計における政治的偏向については、青山弘之・浜中新吾「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」Synodos、2015年7月17日を参照のこと。


AFP, October 16, 2015、AP, October 16, 2015、ARA News, October 16, 2015、Champress, October 16, 2015、al-Hayat, October 17, 2015、Iraqi News, October 16, 2015、Kull-na Shuraka’, October 16, 2015、al-Mada Press, October 16, 2015、Naharnet, October 16, 2015、NNA, October 16, 2015、Reuters, October 16, 2015、SANA, October 16, 2015、UPI, October 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県東部、ハマー県東部、ヒムス県中部でダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続ける(2015年10月16日)

アレッポ県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部航空士官学校一帯、サフィーラ市東部、シャワーヤー丘、マダーファ丘、ムスリミーヤ村、フライターン市、サブイーン丘、バクジーヤ村、カフル・カルミーン村で反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がイスリヤー村、ウカイリバート町、マスウーディーヤ村、ラフジャーン村、カスル・ブン・ワルダーン村、アンカーウィー村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、タフハ村、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市郊外三角地帯、柑橘農園一帯、サワーナ町一帯、ハヤワーニーヤ村、ラスム・アルナブ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(10月16日付)によると、ハサカ市東部のカウカブ山にあるシリア軍連隊基地一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続いた。

AFP, October 16, 2015、AP, October 16, 2015、ARA News, October 16, 2015、Champress, October 16, 2015、al-Hayat, October 17, 2015、Iraqi News, October 16, 2015、Kull-na Shuraka’, October 16, 2015、al-Mada Press, October 16, 2015、Naharnet, October 16, 2015、NNA, October 16, 2015、Reuters, October 16, 2015、SANA, October 16, 2015、UPI, October 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市南部、ダマスカス郊外県東グータ地方の失地を回復(2015年10月16日)

アレッポ県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アレッポ市南部で反体制武装集団と交戦し、アブティーン村、ハッダーディーン村、カサーラート村、畜産農場地区を制圧した。

シリア軍はまた、ナイラブ航空基地一帯、タッル・シャイール村、ワディーヒー村、アレッポ市サーフール地区、バニー・ザイト地区、ライラムーン地区で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに関して、AFP(10月16日付)は、シリア軍消息筋の話として、シリア軍が16日早朝、ヒズブッラーおよびイラン・イスラーム革命防衛隊の戦闘員数百人の支援を受け、アレッポ市南部での大規模作戦を開始したと伝えた。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外では、イランとヒズブッラーの軍事専門家の支援を受けたシリア軍がアブティーン村一帯に進軍し、ジハード主義武装集団と交戦し、またサービキーヤ村一帯の拠点を奪還したとの情報が流れた。

シリア軍はまた、ロシア軍の空爆と並行して、ハーン・トゥーマーン村、アブティーン村一帯、ワディーヒー村を空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団は、アッザーン山、ワディーヒー村でシリア軍将兵6人を捕捉した。

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シリア軍武装部隊総司令部報道官は、ダマスカス県ジャウバル地区、ダマスカス郊外県東グータ地方でのシリア軍の軍事作戦により、ハラスター市とドゥーマー市を見下ろすすべての丘陵地帯、リーマー水道会社、ハラスター市内の建物群25カ所、ジャウバル区建物群複数カ所を制圧し、反体制武装集団の司令拠点、通信拠点複数カ所を破壊した、と発表した。

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ダルアー県では、SANA(10月16日付)によると、ダルアー市カッダーフ・ビル東部一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がマンスーラ村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がタスニーン村、ジャッブーリーン村一帯、ティールマアッラ村、タルビーサ市、サムアリール村、サアン・アスワド村、北サアン村、ウンム・シャルシューフ村、ウンク・ハワー村、バルグースィーヤ村、カフルラーハー市で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍の空爆と並行して、シリア軍がタルビーサ市一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア軍武装部隊総司令部報道官によると、シリア軍は、ジュッブ・アフマル村、ラビーア町一帯で反体制武装集団への攻撃を続け、支配地域を拡大した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、サルキーン市で爆弾が仕掛けられた車3台が相次いで爆発した。

死傷者はなかった。

AFP, October 16, 2015、AP, October 16, 2015、ARA News, October 16, 2015、Champress, October 16, 2015、al-Hayat, October 17, 2015、Iraqi News, October 16, 2015、Kull-na Shuraka’, October 16, 2015、al-Mada Press, October 16, 2015、Naharnet, October 16, 2015、NNA, October 16, 2015、Reuters, October 16, 2015、SANA, October 16, 2015、UPI, October 16, 2015などをもとに作成。

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ロシア参謀本部のカルタポロヴ作戦部長「9月30日以降の爆撃でダーイシュなどの拠点380カ所以上に600回以上の爆撃を実施」(2015年10月16日)

ロシア参謀本部のアンドレイ・カルタポロヴ作戦部長は記者会見を開き、9月30日に開始されたロシア軍によるシリア国内での作戦により、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点380カ所以上に対して600回以上の空爆を実施したと発表した。

カルタポロヴ作戦部長によると、このうち過去1週間でのロシア軍戦闘機の出撃回数は394回におよび、これにより、司令通信本部46カ所、爆発物製造工場6カ所、燃料庫22カ所、教練キャンプ272カ所、拠点456カ所を破壊し、テロ組織のインフラに大打撃を与えたという。

カルタポロヴ作戦部長はまた、シリア、イラク、イランの空軍がロシア軍との調整のもとにダーイシュなどに対する特殊任務を遂行していると強調するとともに、「シリア国内でロシア軍の統合軍事基地を設置する可能性がある」とのドミトリー・ペスコフ大統領府報道官の発言については、ロシア軍の総司令官である大統領の決定に従うと述べた。

一方、ロシア軍将兵がシリア軍地上部隊に参加しているとの情報については、これを否定した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊の進軍と並行するかたちで、ロシア軍戦闘機がハーン・アサル村、ハーディル村、ハーン・トゥーマーン村一帯を空爆した。

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ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、カザフスタン北部ブラバイで開かれた独立国家共同体(CIS)首脳会議で演説し、そのなかでシリア情勢に関して、「ロシア軍の空爆が具体的な成果を達成している」と述べるとともに、「より広範な対テロ同盟の結成」を呼びかけた。

AFP, October 16, 2015、AP, October 16, 2015、ARA News, October 16, 2015、Champress, October 16, 2015、al-Hayat, October 17, 2015、Iraqi News, October 16, 2015、Kull-na Shuraka’, October 16, 2015、al-Mada Press, October 16, 2015、Naharnet, October 16, 2015、NNA, October 16, 2015、Reuters, October 16, 2015、SANA, October 16, 2015、UPI, October 16, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍が領空侵犯した所属不明の無人航空機を撃墜、米国はロシア機だと疑う(2015年10月16日)

『ハヤート』(10月17日付)によると、トルコ軍は、トルコ空軍戦闘機が、トルコ領空を侵犯した所属不明の無人航空機を撃墜したと発表した。

NTV(10月16日付)によると、撃墜された無人航空機は、国境から約3キロのトルコ領内の地点に墜落した。

トルコ政府高官はロイター通信(10月16日付)に対して、撃墜された航空機が「無人航空機であり、我々の国籍を特定しようとしている」と述べた。

また、米政府高官(匿名)はロイター通信に対して、トルコ軍が撃墜した無人航空機が、シリアに展開しているロシア軍の無人航空機であると疑っていると述べた。

これに対して、ロシア国防省は、シリア領内で任務についているロシア軍戦闘機が無事基地に帰還したとしたうえで、「すべての無人航空機は計画に従って作戦に従事している」と発表した。

AFP, October 16, 2015、AP, October 16, 2015、ARA News, October 16, 2015、Champress, October 16, 2015、al-Hayat, October 17, 2015、Iraqi News, October 16, 2015、Kull-na Shuraka’, October 16, 2015、al-Mada Press, October 16, 2015、Naharnet, October 16, 2015、NNA, October 16, 2015、Reuters, October 16, 2015、SANA, October 16, 2015、UPI, October 16, 2015などをもとに作成。

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フランスのオランド大統領「ロシア軍の爆撃はアサドを救うことにはならない」(2015年10月16日)

フランスのフランソワ・オランド大統領は欧州議会出席のために訪問しているブリュッセルでの記者会見で、ロシア軍のシリアへの介入に関して「シリアの現政権を強化するかもしれないが、バッシャールを救うことはない…。政治的移行プロセスに迅速に向かわねばならない…。バッシャールがシリアの未来にいてはならない」と述べた。

オランド大統領はまた「民間人への空爆、とりわけシリア政府による空爆を停止することが肝要だ」と付言した。
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トルコの大統領府は声明を出し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とバラク・オバマ米大統領が電話会談でシリア情勢などについて意見を交わしたと発表した。

声明によると、電話会談では、ダーイシュ(イスラーム国)への軍事的圧力を強めるとともに、シリアでの政治的移行にふさわしい状況を創出するべく「穏健な反体制派」を強化することを確認したという。

AFP, October 16, 2015、AP, October 16, 2015、ARA News, October 16, 2015、Champress, October 16, 2015、al-Hayat, October 17, 2015、Iraqi News, October 16, 2015、Kull-na Shuraka’, October 16, 2015、al-Mada Press, October 16, 2015、Naharnet, October 16, 2015、NNA, October 16, 2015、Reuters, October 16, 2015、SANA, October 16, 2015、UPI, October 16, 2015などをもとに作成。

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『フィナンシャル・タイムズ』:シリア政府とダーイシュはガスの密売買で密接な協力関係にある(2015年10月15日)

『フィナンシャル・タイムズ』(10月15日付)は、シリア国内のエネルギー部門の従業員10人以上へのインタビューをもとに、シリア政府とダーイシュ(イスラーム国)が電力生産のためのガスの密売買などで密接な協力関係にある、と伝えた。

The Financial Times, October 15, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県北部でも新たな軍事作戦を開始し、ヒムス県、ダルアー県、ハマー県、クナイトラ県で失地を回復(2015年10月15日)

ヒムス県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍が県北部および北東部で新たな軍事作戦を開始し、ダール・カビーラ村近郊のハーリディーヤ村で反体制武装集団を殲滅、同地を完全制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が侵攻を続けるダール・カビーラ市一帯をロシア軍の戦闘機が15回にわたり空爆し、反体制武装集団戦闘員6人を含む10人が死亡した。

またタルビーサ市一帯では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

マサール・プレス(10月15日付)によると、シリア軍は、ロシア軍の空爆と並行して、ティールマアッラ村、タルビーサ市、ガントゥー市、ファルハーニーヤ村、ダール・カビーラ市を空爆・砲撃し、住民5人が死亡、数十人が負傷した(ARA News(10月15日付)によると、ティールマアッラ村での空爆では住民13人が死亡した)。

このほか、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官は、クッルナー・シュラカー(10月15日付)に対し、ハウラ地方での14日のシリア軍による要撃で、ヒムス県における同組織の副司令官のアンマール・ハドル氏、ハウラ地方司令官の「アブー・バクル」氏が死亡したことを認めた。

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ダルアー県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区の建物群9カ所、Syriatelビル一帯、シャイフ・マスキーン市北東部の要所複数カ所を制圧した。

シリア軍はまた、ダルアー市旧税関地区南部、バジャービジャ地区、ハマーディーン地区、郵便局一帯でも反体制武装集団への攻勢を続けた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はフラーク市近郊の第52旅団展開地域一帯、ラフム村一帯、シャイフ・マスキーン市、ダルアー市各所を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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ハマー県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がフールー村、サフサーファ村で反体制武装集団と交戦し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、サムラーニーヤ村で反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が、サフサーファ村、フールー村を制圧後も、シリア軍、アラブ系・アジア系外国人戦闘員とジハード主義武装集団が、サルマーニーヤ村、サフサーファ村一帯で戦闘を続けた。

また、ARA News(10月15日付)によると、カフルヌブーダ町郊外の穀物サイロで、ジハード主義武装集団戦闘員がシリア軍に対して自爆攻撃を行い、兵士複数名が死傷した。

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クナイトラ県で、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がアマル農場でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、アマル農場検問所を掌握、同地全体を完全制圧した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がハラスター市北部農場地帯で進軍を続け、同地およびハラスター市、アルバイン市でイスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市各所、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ムウダミーヤト・シャーム市近郊を空爆・砲撃、またダーヒヤト・アサド町一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

他方、クッルナー・シュラカー(10月15日付)によると、タッル市内で爆発が発生し、住民数十人が死傷した。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Masar Press Agency, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ナアーム村、ナアーム丘を制圧(2015年10月15日)

アレッポ県では、SANA(10月15日付)によると、サフィーラ市郊外のナアーム村、ナアーム丘をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

シリア軍はまた、ジュッブ・サファー村、フマイマ村、カスィール・ワルド村、ナースィリーヤ村、ワディーア村、ダクワーナ村、スース丘、ナアーム丘、タッル・イスタブル村、タッル・ファーウール村で、ダーイシュの拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区をシリア軍が砲撃、またダイル・ザウル航空基地一帯での戦闘でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員1人が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つタブカ市で、ミサイルによると思われる爆発が発生した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月15日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州が、ラッカ県北部の支配地域出暮らす14歳以上の男性に対して、ダーイシュの警察当局に氏名などの登録を行うよう告知した、と伝えた。

この告知は13日に行われ、同報道は、ラッカ県での戦闘に備え、ダーイシュは徴兵制の施行に向けた準備を行っていると付言した。

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アッシリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス県カルヤタイン市で拘束していたキリスト教徒50人を12日に解放したことを確認したと発表した。

アッシリア人権監視団によると、ダーイシュは依然として、同市のキリスト教徒156人を拘束しており、そのうちの75人は女性だという。

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ハサカ県では、ARA News(10月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム軍)がハサカ市東部のカウカブ山のシリア軍連隊基地を襲撃した。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍がダマスカス郊外県などで33回の爆撃を実施(2015年10月15日)

ロシア外務省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、ロシア軍が過去24時間で、シリア国内のイドリブ県、ハマー県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ダイル・ザウル県のダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の拠点32カ所に対して33回の空爆を実施したと発表した。

コナシェンコフ報道官によると、ダマスカス郊外県では、Su-34戦闘機を投入し、東グータ地方でバンカー・バスターBETAB-500を投下し、地対空ミサイル・システムを破壊した。

またSu-25戦闘機が、装甲車、四輪駆動車などを破壊したという。

アレッポ県では、ロシア軍戦闘機は、サフィール市郊外のカスィール・ワルド村近郊で、ダーイシュ(イスラーム国)が司令部として使用していた2階建ての建物を破壊したほか、アターリブ市では爆弾製造工場を破壊した。

イドリブ県では、ロシア軍のSu-34、Su-25がハーン・シャイフーン市一帯を空爆し、迫撃砲6問、四輪駆動車3台を破壊した。

一方、ARA News(10月15日付)によると、ロシア軍はハマー県北部で、イスラーム軍の拠点を空爆し、戦闘員7人が死亡した。

さらに、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、ヒムス県ガントゥー市の空爆はロシア軍によるもので、これにより住民43人が死亡したという

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、October 16, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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エリヤソン国連事務副長「シリア国内の3、4つの地域で停戦を試みるべき」(2015年10月15日)

ヤン・エリヤソン国連事務副長は、ジュネーブでの記者会見で、ロシア軍の参入やシリア軍の反転攻勢本格化を受けるかたちで、シリア国内の3、4つの地域で停戦を試みるべきだと述べた。

ロイター通信(10月15日付)が伝えた。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍が爆撃についての情報を交換するため、イスラエル軍との間にホットライン開設(2015年10月15日)

インテルファクス通信(10月15日付)は、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官の話として、ロシア軍のシリア領内での空爆についての情報を交換するため、イスラエルとの間でホットラインが開設されたと伝えた。

コナシェンコフ報道官は「航空機の飛行に関する情報交換のため、シリアのフマイミーム基地(バースィル・アサド国際空港)のロシア空軍司令部とイスラエル空軍司令部との間にホットラインが開設された」ことを明らかにした。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Interfax, October 15, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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ドイツのメルケル首相「シリアに安定を実現するには、ロシア、地域大国を含んだ対話が必要」(2015年10月15日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、シリアなどからの難民・移民の欧州への流入の最大の原因がシリアでの紛争にあるとしたうえで、その解決に向けてロシアや中東地域各国などを含めた対話が必要だと述べた。

メルケル首相は「テロと暴力に苛まれているこの国(シリア)で安定を実現し、長期的な和平を実現するには、ロシアなどの大国、とりわけ地域大国を含んだ対話プロセスが必要だ」と述べた。

これを受けるかたちで、フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー外務大臣はドイツ議会で、イラン、サウジアラビアを近く訪問し、シリア紛争解決に向け、「両国の橋渡しの支援をしたい」と述べた。

『ハヤート』(10月16日付)が伝えた。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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イランのボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長がアサド大統領と会談しシリア・イラン・ロシア・イラク対テロ戦線について協議(2015年10月15日)

シリアを訪問中のイランのアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長が、首都ダマスカスでアサド大統領と会談し、シリアを含む中東地域における「テロとの戦い」、とりわけシリア、イラン、ロシア、そしてイラクによる対テロ戦線の設置について意見を交わした。

SANA(10月15日付)によると、アサド大統領は会談で、イラン、ロシアといった友好国によるシリア支援が、シリア国民から高い評価を得ていると伝えるとともに、シリアにおける危機解決をめぐるイランの考え方、そしてシリアにおける「テロとの戦い」へのイランの支援が、紛争解決に向けた政治プロセスの成功に資すると強調した。

これに対し、ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長は、「テロとの戦い」におけるシリアとイランの戦略的関係の重要性を強調するとともに、「シリア・イラン・ロシア・イラク戦線設置を受け、テロとの戦いに進展があったこと」を歓迎していると述べたという。

ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長はまた、会談後の記者会見で、「我々はトルコの対シリア政策に反対している。我々はそのことをトルコの高官に何度も話した。我々はテロ組織の支援、テロリスト教練、武器供与が大きな間違いで、現場に悪影響をもたらすと考えている」と述べた。

SANA, October 15, 2015
SANA, October 15, 2015

 

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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トルコのダウトオール首相「シリア政府、ダーイシュ、PYDは対トルコ国境を分割するために調整している」(2015年10月15日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、トルコの民放テレビ局(Show TV)のインタビューで、シリア情勢に関して「シリア政府とダーイシュ(イスラーム国)、そして民主統一党の間で、シリアの反体制革命勢力に打撃を与え、トルコ・シリア国境を分割するための調整がなされている」と持論を展開した。

ダウトオール首相はまた「シリア政府はダーイシュのために自らの軍を撤退させ…、ダーイシュがこれにとって代わる一方、ダーイシュは、民主統一党のためにシリア北部のタッル・アブヤドから撤退した」と主張した。

ARA News(10月15日付)などが伝えた。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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サウジアラビア・トルコ外相会談:アサド大統領退陣の必要を改めて確認(2015年10月15日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は、トルコを訪問し、アンカラでフェリドゥン・シニルリオール外務大臣と会談、シリア情勢などへの対応について協議した。

会談後、ジュバイル外務大臣は記者会見で、ロシア軍の介入により、シリアでの暴力や戦闘員流入が進行し、地域全体に悪影響を及ぼすと述べる一方、トルコとともに反体制派の支援を続けると強調した。

また紛争解決に向けた政治プロセスについては、2012年のジュネーブ合意に基づいた政治解決をめざすと述べるとともに、「ジュネーブ合意に基づく政治的解決によってもたらされる移行政府において、バッシャール・アサドはシリアの未来における何らの役割も担うことはない」と強調した。

一方、シニルリオール外務大臣も、ロシア軍のシリア介入が「誤り」でシリアに良い結果をもたらさないと述べるとともに、反体制派への支持継続、移行期の必要を主張、「我々はアサドが再びシリアを支配することを受け入れることはできない」と強調した。

AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。

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米フォックス・ニュース:キューバ軍兵士がシリアに派遣(2015年10月14日)

クッルナー・シュラカー(10月15日付)は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が、シリア軍およびパレスチナ人民兵との戦闘の末、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの大部分を制圧した、と伝えた。

ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯は、ヌスラ戦線とダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団の支配下にあるが、今回制圧されたのは、キャンプ北部の「ヌールス地区」と呼ばれる区画。

Fox News, October 14, 2015をもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)のアドナーニー報道官は、ヌスラ戦線に続いてロシアと米国へのジハードを主唱(2015年10月14日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ムハンマド・アドナーニー報道官は、フルカーン広報制作機構を通じて音声声明を発表し、13日に音声声明を発表したアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者と同様、ロシアと米国の双方に対してジハード(聖戦)を行うよう呼びかけた。

アドナーニー報道官は「背教者どもに、お前たちは打ち負かされるだろうと告げよ」と題された声明で、「英国とその同盟国は弱体化を続け、力を失った。力を失った者どもは、オーストラリア、トルコ、そしてロシアに助けを求め、イスラーム国と戦おうとしている」と主張、「ロシアよ、お前たちはアッラーの意志により敗北するだろう」と述べ、ダーイシュのメンバーらに対して、「ロシア人とアメリカ人へのジハード」を呼びかけた。

アドナーニー報道官は米国に対しては「アメリカよ、聞くがよい。我々はホラサンとイラクでの戦いに、お前たちを引きずり込んだ。今度はシャームの戦いに引きずりこみ、アッラーの意志により、お前たちを破壊、殲滅、根絶する」と述べた。

そのうえで、シリア国内で活動する反体制武装集団にダーイシュに参加するよう呼びかけた。

一方、アドナーニー報道官は声明で、ダーイシュの「ナンバー2」と目されているファーディル・ヒヤーリー氏(アブー・ムウタッズ・クラシー)が有志連合の空爆で8月に死亡していたことを認めた。

アドナーニー報道官は、ヌスラ戦線の報道官を務めていたが、ダーイシュがイラク・シャーム・イスラーム国からイスラーム国へと改称した2014年半ばに、ヌスラ戦線を離反し、ダーイシュに参加し、その報道官となった。

https://www.youtube.com/watch?v=vTopTsdJk84
https://www.youtube.com/watch?v=BsyM3KDnsng
https://www.youtube.com/watch?v=2vrPZlpkK2w

AFP, October 14, 2015、AP, October 14, 2015、ARA News, October 14, 2015、Champress, October 14, 2015、al-Hayat, October 15, 2015、Iraqi News, October 14, 2015、Kull-na Shuraka’, October 14, 2015、al-Mada Press, October 14, 2015、Naharnet, October 14, 2015、NNA, October 14, 2015、Reuters, October 14, 2015、SANA, October 14, 2015、UPI, October 14, 2015などをもとに作成。

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トルコが対シリア国境に防御壁の建設を開始(2015年10月14日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(10月14日付)が、複数の地元消息筋の話として、トルコ政府が、アティマ村に面する国境地帯に、全長911キロ、高さ3.5メートルの防御壁と有刺鉄線を設置する工事を開始したと伝えた。

Kull-na Shuraka', October 14, 2015
Kull-na Shuraka’, October 14, 2015

 

AFP, October 14, 2015、AP, October 14, 2015、ARA News, October 14, 2015、Champress, October 14, 2015、al-Hayat, October 15, 2015、Iraqi News, October 14, 2015、Kull-na Shuraka’, October 14, 2015、al-Mada Press, October 14, 2015、Naharnet, October 14, 2015、NNA, October 14, 2015、Reuters, October 14, 2015、SANA, October 14, 2015、UPI, October 14, 2015などをもとに作成。

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駐シリア・ロシア大使はイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動の活動を「テロ以外の何ものでもない」と非難:ロシア外務省報道官「シリア国民連合は信頼も影響力も失っている」(2015年10月14日)

アレクサンドル・キンシュチャク(Alexander Kinshchak)駐シリア・ロシア大使は、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などのジハード主義武装集団の活動に関して「テロ以外の何ものでもない」と非難した。

キンシュチャク大使は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に関して「誰の目から見てもテロリストとみなし得る。国連安保理のブラックリストにも記載されいる」と述べる一方、イスラーム軍については「数百人という民間人の犠牲をもたらした迫撃砲攻撃の責任がある…。こうした行為は純粋なテロ以外の何ものでもない」と批判、「イスラーム軍はヌスラ戦線の元メンバーからなっている」と指摘した。

またシャーム自由人イスラーム運動についても、「ヌスラ戦線とともにファトフ軍として共闘しており、テロリストに分類される」と述べた。

AFP(10月14日付)が伝えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア議会下院(ドゥーマー)での臨時会に出席し、米国の間接支援を受けているシリア民主軍を含む反体制武装集団の動きを重点的にフォローすると述べた。

ラブロフ外務大臣は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、最近になって米国からの弾薬支援を受けたシリア・アラブ同盟(SAC)などとともに新たに結成したシリア民主軍に関して「多くの武装集団が参加している。そのなかには、クルド人の人民防衛隊、アッシリア教徒の民兵など、我々がテロリストとみなしていない組織もおり、我々はこれらの勢力と協力する用意がある」と述べた。

一方、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、「バッシャール・アサド大統領の退任要求は、テロリストの論理を受け入れることを意味している」と述べ、一部欧米諸国、サウジアラビアなどの姿勢を批判した。

ザハロワ報道官はしかし、「文明世界が国際テロの要求に呼応している」と指摘し、アサド大統領の退陣に固執する一部欧米諸国を非難しつつも、「ロシアはアサド氏を支援していない。我々にとって重要なのは、シリアの国家制度の維持だ」と強調した。

一方、欧米諸国からかつては「シリア国民の唯一の正統な代表」と位置づけられたシリア革命反体制勢力国民連立については、「スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表(のイニシアチブ)をボイコットした。彼らは日に日に信頼も影響力も失っており、シリア国民の唯一の代表などとは言えない」と批判した。

AFP, October 14, 2015、AP, October 14, 2015、ARA News, October 14, 2015、Champress, October 14, 2015、al-Hayat, October 15, 2015、Iraqi News, October 14, 2015、Kull-na Shuraka’, October 14, 2015、al-Mada Press, October 14, 2015、Naharnet, October 14, 2015、NNA, October 14, 2015、Reuters, October 14, 2015、SANA, October 14, 2015、UPI, October 14, 2015などをもとに作成。

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