アサド大統領の甥のスライマーン・アサド容疑者逮捕/スライマーン容疑者「ラッカ、イドリブ、タドムルを売った連中が処罰されたら、自分が処罰されることも受け入れる」(2015年8月10日)

SANA(8月10日付)は、アサド大統領の甥で7日にラタキア市内でハッサーン・シャイフ空軍大佐を射殺したとされるスライマーン・アサド容疑者を関係当局が逮捕・拘束したと伝えた。

ラタキア県のイブラーヒーム・ハドル・サーリム知事は、シリア・アラブ・テレビ(8月10日付)の取材に対して、スライマーン容疑者が10日午後9時にラタキア市郊外の農場にいたところを逮捕され、取り調べてのために連行されたという。

サーリム知事によると、スライマーン容疑者は軍警察で検事同席のもとに取り調べを受け、その後、軍事裁判所の検事局の審査を経て、最終的に判事が刑事処分を言い渡すという。

『ハヤート』(8月8日付)などによると、スライマーン氏は7日、自分の車がラタキア市内のアズハリー交差点でシャイフ空軍大佐が運転する車に追い越したことに腹を立て、自分の車をシャイフ空軍大佐の車に追突させ、同乗していた子供たちの目の前で大佐を射殺したという。

スライマーン氏の父ヒラール・アサド氏は、2012年の国防隊発足を主導した一人で、2014年3月23日にカサブ市で反体制派の攻撃を受け死亡している。

スライマーン氏はヒラール氏の死後、父が指揮していた国防隊を率いるようになっていたという。

Kull-na Shuraka', August 10, 2015
Kull-na Shuraka’, August 10, 2015

 

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ハッサーン・シャイフ大佐の妻のマイサー・ガーニム氏は『ワタン』(8月10日付)の取材に応じ、そのなかで、「連日弔問に訪れるシリア政府の使節から…「いかなる人物であれ、犯行を行った者を処罰する」とアサド大統領が約束したと聞かされたと明らかにした。

『ワタン』の取材に対して、ガーニム未亡人は「大統領が事件に関心を払い続ける限り、大統領を信用しています。私たちの権利が失われることはないでしょう」と付言したという。

『ワタン』によると、シリア政府からの弔問者のなかには、イブラーヒーム・ハドル・サーリム・ラタキア県知事らが含まれていたという。

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一方、スライマーン氏は逮捕に先立ち、フェイスブックで、自身への極刑が主唱されたラタキア市内での座り込みデモに関して「すべては明らかになるだろう。私は近く無実を証明する。(私が有罪だと)言い張るすべての者が処罰されるだろう」、「彼ら(デモ参加者)は、デモなどせず、ガーブ平原(ハマー県)で反体制武装集団と戦わねばならなかった…裏切り者、犬だ」、「ラッカ、イドリブ、タドムルを売った連中こそ処罰されなければならない…。みなが処罰されたら、自分が処罰されることも受け入れる」などと綴った。

AFP, August 10, 2015、AP, August 10, 2015、ARA News, August 10, 2015、Champress, August 10, 2015、al-Hayat, August 11, 2015、Iraqi News, August 10, 2015、Kull-na Shuraka’, August 10, 2015、al-Mada Press, August 10, 2015、Naharnet, August 10, 2015、NNA, August 10, 2015、Reuters, August 10, 2015、SANA, August 10, 2015、UPI, August 10, 2015、al-Watan, August 1, 2015などをもとに作成。

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ファトフ軍がイドリブ県にあるシーア派の町フーア市地下でトンネルを爆破、また「地獄の大砲」など1,000発以上で無差別砲撃(2015年8月10日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(8月10日付)によると、ファトフ軍がシリア政府支配下にあるフーア市に向かって掘削した地下トンネル内で爆弾を爆発させ、ヒズブッラー戦闘員、国防隊隊員数十人を殺害した。

この地下トンネルは、シャーム自由人イスラーム運動が掘削したもので、全長は350メートルに達し、フーア市内にまで達していたという。

Kull-na Shuraka', August 10, 2015
Kull-na Shuraka’, August 10, 2015

またシリア人権監視団によると、ファトフ軍はフーア市、カファルヤー町に対して「地獄の大砲」など1,000発以上を発射し、無差別砲撃を行うとともに、カファルヤー町一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などが、国防隊、ヒズブッラー戦闘員と交戦した。

これに対して、シリア軍も同地一帯を空爆した。

またファトフ軍はフーア市に通じる地下トンネルを爆破した直後、フーア市近郊のダイル・ザグブ地区でも爆弾を仕掛けた車を爆発させ、同地一帯に進軍したという。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)などは、ファトフ軍がフーア市への攻勢を強め、シリア軍側に数十人の死傷者が出たのに対し、シリア軍は「報復」としてジャルジャナーズ町、カンスフラ村、イフスィム町、カフルシャラーヤー村、ジューズィフ村、アリーハー市、ビンニシュ市などへの空爆を強化し、多数の民間人が死傷したと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区やシリア政府支配地域を反体制武装集団が砲撃し、子供2人を含む4人が死亡、20人が負傷した。

またマーリア市郊外のアサンバル村、フール・ナフル村、ウユーン村で住民20人以上が何者かによって拉致された。

さらにアフリーン市郊外のシャンカラ村からトルコ領内に入ろうとしたシリア人男性1人にトルコ国境警備隊が暴行を加え、シリア領に追い返した。

男性は負傷しており、その後病院に搬送されたという。

一方、SANA(8月10日付)によると、アレッポ市カスタル・ハラーミー地区、ライラムーン地区、旧市街、アシュラフィーヤ地区一帯、ナアナーイー地区、バニー・ザイド地区、科学研究センター一帯、バッラートで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市に対してシリア軍ヘリコプターが10発以上の「樽爆弾」を投下、また第4師団、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、地元武装集団と交戦した。

シリア軍とジハード主義武装集団はまた、タッル・クルディー町一帯でも交戦した。

一方、SANA(8月10日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など反体制武装集団との戦闘を続け、市内北部の建物群16カ所を制圧した。

他方、団結党(シリア・アラブ団結党)のムハンマド・アブー・カースィム書記長はフェイスブックで、ダマスカス郊外県ザバダーニー市での停戦に向け、同市内の反体制活動家や武装集団から7日に交渉の権限を付託されたと発表し、その文書を公開した。

Kull-na Shuraka', August 10, 2015
Kull-na Shuraka’, August 10, 2015

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ラタキア県では、SANA(8月10日付)によると、フルワ村、ラウダ村、アティーラ村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月10日付)によると、ダルアー市・タファス市街道のチップス工場北部、シューマラ村、ガーリヤ村、イブタア町、ダーイル町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(8月10日付)によると、タッル・ワースィト村、ザジュラム丘、アンカーウィー村、ザイズーン村、アルービー村、マンスーラ村一帯、タンジャラ村、ズィヤーラ村、カフルヌブーダ町、ザクーム村、ハウワーシュ村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(8月10日付)によると、ファトフ軍がガーブ平原北部最大のシリア軍の拠点であるジューリーン基地(ズィヤーラ村に隣接)への攻撃を開始した。

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イドリブ県では、SANA(8月10日付)によると、ビンニシュ市、ウンム・ジャリーン村、アイン・スーダ村、タッル・サラムー村、トゥルア村、アブー・ズフール町一帯、カルクール村、マシュバク村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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NNA(8月10日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、武装集団に所属するとされるシリア人容疑者6人を軍事情報局が逮捕した。

AFP, August 10, 2015、AP, August 10, 2015、ARA News, August 10, 2015、Champress, August 10, 2015、al-Hayat, August 11, 2015、Iraqi News, August 10, 2015、Kull-na Shuraka’, August 10, 2015、al-Mada Press, August 10, 2015、Naharnet, August 10, 2015、NNA, August 10, 2015、Reuters, August 10, 2015、SANA, August 10, 2015、UPI, August 10, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市郊外のクワイリス航空基地でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦(2015年8月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の包囲が続くクワイリス航空基地一帯で、シリア軍とダーイシュの戦闘が続き、シリア軍が同地への空爆を行う一方、ダーイシュは爆弾を積んだ車3台で自爆攻撃を行うなどして、空港内への突入を試みた。

この戦闘で、シリア軍の士官12人(うち准将2人)を含む15人が死亡、ダーイシュ側も26人が死亡した。

一方、SANA(8月10日付)によると、シリア軍砲兵部隊が、クワイリス航空基地に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、空軍による航空支援を受けてこれを撃退、戦闘員数十人を殲滅、装甲車などの装備を破壊した。

シリア軍はまたアレッポ市東部の航空士官学校一帯、ナアーミヤ丘一帯を空爆し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シリア人権監視団によると、スーラーン・アアザーズ村郊外のバッル村、タラーリーン村一帯では、ジハード主義武装集団とダーイシュが交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市郊外の柑橘農園一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、マハッサ地区などを空爆、またジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はこのほかにも、ダーイシュの支配下にあるカルヤタイン市を5回にわたり空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるマヤーディーン市の近代医学センター付近などを空爆し、少なくとも6人が死亡した。

一方、ダーイシュはブーカマール市で若者2人を公開処刑し、殺害した。

ヒムス県では、SANA(8月10日付)によると、カルヤタイン市一帯(マハッサ地区一帯)、タドムル市一帯(柑橘農園、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯、マギーズィール村、フワイスィース村など)をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東カラムーン地方で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(8月10日付)にがラッカ市の複数の地元筋の話として、ダーイシュ(イシュラーム国)がテレビ視聴を禁止する通達をラッカ市住民に出していると報じた。

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ハサカ県では、ARA News(8月10日付)によると、有志連合がハサカ市東部に位置するサラーリーヤ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点(村長邸)を空爆し、ダーイシュ戦闘員50人以上が死亡した。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月10日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して30回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ハサカ市近郊(5回)、アレッポ市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, August 10, 2015、AP, August 10, 2015、ARA News, August 10, 2015、Champress, August 10, 2015、al-Hayat, August 11, 2015、Iraqi News, August 10, 2015、Kull-na Shuraka’, August 10, 2015、al-Mada Press, August 10, 2015、Naharnet, August 10, 2015、NNA, August 10, 2015、Reuters, August 10, 2015、SANA, August 10, 2015、UPI, August 10, 2015などをもとに作成。

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反体制ジャーナリスト・人権活動家のマーズィン・ダルウィーシュ氏釈放(2015年8月10日)

AFP(8月10日付)などによると、シリアの司法当局は反体制ジャーナリスト・人権活動家のマーズィン・ダルウィーシュ氏を釈放した。

釈放は7月半ばの大統領恩赦によるもの。

恩赦では「テロ撲滅に関する3法」による逮捕者のうち女性35人を含む240人が釈放されていた。

ダルウィーシュ氏は、シリア報道と表現の自由センター(反体制NGO)代表を務めていた2012年2月に同僚らとともに逮捕されていた。

ダルウィーシュ氏の裁判はまだ結審しておらず、次回の審理は8月31日に予定されているという。

AFP, August 10, 2015、AP, August 10, 2015、ARA News, August 10, 2015、Champress, August 10, 2015、al-Hayat, August 11, 2015、Iraqi News, August 10, 2015、Kull-na Shuraka’, August 10, 2015、al-Mada Press, August 10, 2015、Naharnet, August 10, 2015、NNA, August 10, 2015、Reuters, August 10, 2015、SANA, August 10, 2015、UPI, August 10, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県北部で敗退する一方、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区の建物群を制圧(2015年8月9日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍を構成するシャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党、シャーム自由人イスラーム運動、ハック旅団、シャーム軍団、スンナ軍、第101歩兵師団、第111歩兵師団、アンサール・シャーム、アンサール・ディーン戦線、ガーブの鷹、山地の鷹旅団、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などジハード主義武装集団が、シリア軍、国防隊、武装した住民、ヒズブッラー戦闘員との戦闘の末、グータ平原北端のマンスーラ村、タッル・ワースィト村、ズィヤーラ村、タンミヤ検問所、マンスーラ村郊外の穀物サイロを制圧した。

ファトフ軍などの進軍を受け、スハイル・ハサン大佐率いるシリア軍部隊、国防隊は、ジューリーン基地方面への戦術的撤退を余儀なくされたという。

これに対して、シリア軍戦闘機が7回にわたり空爆を行う一方、ヘリコプターが「樽爆弾」など80発を投下し、反体制武装集団戦闘員数十人が死亡した。

一方、SANA(8月9日付)によると、ズィヤーラ村・ザイズーン村・ズィヤーディーヤ村一帯、ザクーム村、ハミーディーヤ村、アルバイーン村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍によって包囲されているアブー・ズフール航空基地一帯、フーア市一帯、カファルヤー一帯、ザーウィヤ山のバルユーン村各所、ジスル・シュグール市を空爆した。

一方、SANA(8月9日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、カルクール村、マシュバク村をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市シャッアール地区、サーフール地区を砲撃する一方、ジハード主義武装集団もザフラー協会地区のムスタファー・アッカード学校一帯を砲撃した。

またブライジュ村一帯では、シリア軍、国防隊、パレスチナ人のクドス旅団、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人戦闘員が、ムハーリジーン・ワ・アンサール軍(チェチェン人)が参加するアンサール・ディーン戦線などのジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月9日付)によると、シリア軍がアレッポ市各所(スライマーン・ハラビー地区、アシュラフィーヤ地区、ハーリディーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区、ザイダーン・ガソリン・スタンド一帯など)でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、スライマーン・ハラビー地区内のビル群多数を制圧した。

SANAによると、スライマーン・ハラビー地区一帯でのシリア軍の作戦は、同地にある貯水場を掌握し、アレッポ市内への水道供給を確保するため。

シリア軍はまた、アレッポ市西部の科学研究センター一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, August 9, 2015
SANA, August 9, 2015

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市各所に「樽爆弾」12発を投下、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、ジハード主義武装集団、地元の武装集団と交戦した。

また、ダーライヤー市一帯でも、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が「樽爆弾」を投下した。

このほか、ムウダミーヤト・シャーム市各所もシリア軍によると思われる迫撃砲弾複数初が着弾した。

一方、SANA(8月9日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市内で反体制武装集団に対する戦闘を続け、西部地区、ザフラー地区内のビル群複数カ所を新たに制圧した。

他方、クッルナー・シュラカー(8月9日付)は、空軍情報部が、ヒズブッラーの司令官を口論の末に殺害したとされるシリア軍第4師団の士官1人をダーライヤー市で逮捕したと伝えた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団、SANA(8月10日付)などによると、中心街に位置するサウラ通り、バグダード通り、バーブ・トゥーマー地区、アッバースィーイーン地区に対して「テロリスト」が迫撃砲で攻撃を加え、子供3人を含む11人が死亡、46人が負傷した。

迫撃砲はシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の支配下にあるジャウバル区内から発射されたという。

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ラタキア県では、SANA(8月9日付)によると、シリア軍がリーハーニーヤ村で、武器弾薬を積んだ反体制武装集団の車輌を攻撃、破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月9日付)によると、サムリーン村、ラフム村、東カラク村、ダルアー市内各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(8月9日付)によると、ジュャバーター・ハシャブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 9, 2015、AP, August 9, 2015、ARA News, August 9, 2015、Champress, August 9, 2015、al-Hayat, August 10, 2015、Iraqi News, August 9, 2015、Kull-na Shuraka’, August 9, 2015、al-Mada Press, August 9, 2015、Naharnet, August 9, 2015、NNA, August 9, 2015、Reuters, August 9, 2015、SANA, August 9, 2015、UPI, August 9, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が反体制武装集団支配下のアレッポ県北部ウンム・フーシュ村を制圧、ヌスラ戦線は米トルコが設置したアレッポ県北部の「安全保障地帯」からの撤退を続ける(2015年8月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ジハード主義武装集団などの支配下にあるウンム・フーシュ村で、戦闘員が自爆攻撃などを行い、ジハード主義者18人を殲滅、同地を制圧した。

この戦闘で、ダーイシュ側にも10人の死者が出たという(ダーイシュのアアマーク通信によると、戦闘でのジハード主義者の死者は36人)。

またクッルナー・シュラカー(8月9日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が、バーブ市北部のトルコ国境地帯に位置するハワール・キリス村、ダルハ村から6日に退去したのに続き、ハルジャラ村から撤退した。

ハルジャラ村は、米トルコ両政府が「安全地帯」に設置することに合意したとされる地域内に位置する。

一方、SANA(8月9日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるカルヤタイン市一帯を空爆し、同市郊外で交戦した。

シリア軍はまたタドムル市郊外一帯に対しても空爆を行った。

一方、SANA(8月9日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)のサウジ人、チュニジア人戦闘員数十人を殺害した。

シリア軍はまた、タドムル市西部の燃料供給所、採石場東部一帯、スルターニーヤ村、アブー・タッラーハ村、タルファーウィー村、サアン町などを空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ブラーク村近郊の街道に仕掛けられた爆弾が爆発し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員7人が死亡した。

爆弾はシリア軍が仕掛けたものと思われる。

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ハサカ県では、ARA News(8月9日付)によると、タッル・ブラーク町郊外で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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大西洋条約機構(NATO)常駐アメリカ政府代表はツイッターを通じて、米空軍のF-16戦闘機6機が、ダーイシュ(イスラーム国)に対する作戦に参加するため、トルコ南東部のインジルリク空軍基地に配備された、と発表した。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月9日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ市近郊(5回)、アレッポ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, August 9, 2015、AP, August 9, 2015、ARA News, August 9, 2015、Champress, August 9, 2015、al-Hayat, August 10, 2015、Iraqi News, August 9, 2015、Kull-na Shuraka’, August 9, 2015、al-Mada Press, August 9, 2015、Naharnet, August 9, 2015、NNA, August 9, 2015、Reuters, August 9, 2015、SANA, August 9, 2015、UPI, August 9, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外相「ダーイシュ(イスラーム国)撲滅を効果的に進めるためにはダブル・スタンダードを止め、アサド政権を「テロとの戦い」におけるパートナーとみなす必要がある」(2015年8月9日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア国営テレビ「チャンネル1」のインタビューに応じ、そのなかでシリア情勢について触れ、欧米諸国が「ダーイシュ(イスラーム国)撲滅を効果的に進めるためにはダブル・スタンダードを止め、アサド政権を「テロとの戦い」におけるパートナーとみなす必要がある」と述べた。

ラブロフ外務大臣は「我々はジョン・ケリー米国務長官と、ヴラジミール・プーチン大統領が示したダーイシュとの戦いに向けた統一戦線の必要について検討した…。ダーイシュに邪悪な考え方を実現させようように皆がしたいのであれば、シリア情勢以外の情勢に関しても、我々はテロリストを良いテロリストと悪いテロリストに区別することを止めるべき…と提言している」と述べた。

また米国主導の有志連合が、イラクへの空爆時とは異なり、シリアでの空爆を開始する際にシリア政府の合意を得なかったことについては、「もしそうしていれば、有志連合は(シリア政府から)合意を得られただろう。また安保理は、有志連合の作戦に正当性を付与することもでき…、空爆に関するいかなる曖昧さもなかったはずだ」と付言した。

ラブロフ外相はさらに、米軍がシリアの「穏健な反体制派」を軍事教練していることに関して、「米国は、もし政府軍がこの戦闘員(米軍の教練を受けた「穏健な反体制派」)と軍事的に衝突し、その活動が妨害された場合、政府軍を攻撃すると述べた。私は、テーブルに座って、シリア軍、こうした戦闘員、そしてクルド人が参加して、すべてを検討することで合意した方が簡単なのではないかと問いかけた…。米国は自分たちが教練した戦闘員をシリア軍が攻撃しなければ、シリア軍の拠点を攻撃しないと言う。しかし、率直に言えば、間違えるのは非常に簡単だ…。米軍が「地上」にいない状況で、アフガニスタンで起こったような間違いが起こるのは、非常に簡単なことだと思う。私はケリー国務長官に、取り返しのつかないミスが、後に誰もコントロールできないほどのレベルにまで状況を「爆発」させる恐れがあると率直に警告した」と語った。

一方、シリア国内での化学兵器使用疑惑に関しては、2013年のシリアの化学兵器禁止条約への加盟を受けた化学兵器禁止機関(OPCW)の監視下での化学兵器関連物質・施設の廃棄により「問題は成功裏に解決した」としたうえで、塩素ガスなどの使用疑惑に絡め「シリア国内に申告されていない化学兵器があるといった言説がしばしばある。しかしこの問題は調査中であり、根拠のない嫌疑をかけるべきではない…。シリアが緊密に協力を継続すると確信できるあらゆる理由がある」と強調した。

SANA(8月9日付)、『ハヤート』(8月10日付)などが伝えた。

AFP, August 9, 2015、AP, August 9, 2015、ARA News, August 9, 2015、Champress, August 9, 2015、al-Hayat, August 10, 2015、Iraqi News, August 9, 2015、Kull-na Shuraka’, August 9, 2015、al-Mada Press, August 9, 2015、Naharnet, August 9, 2015、NNA, August 9, 2015、Reuters, August 9, 2015、SANA, August 9, 2015、UPI, August 9, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領の甥のスライマーン氏への極刑を求めるデモがラタキア市で発生し、1,000人以上が参加(2015年8月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団などによると、アサド大統領の甥のスライマーン・アサド氏が7日ラタキア市内でハッサーン・シャイフ空軍大佐を射殺したとされる事件に抗議する座り込みデモが8日晩から9日にかけてズィラーア交差点で行われ、住民ら1,000人以上が参加した。

Kull-na Shuraka', August 9, 2015
Kull-na Shuraka’, August 9, 2015

デモ参加者は、スライマーン氏の処刑を主唱し、「国民は大佐(シャイフ空軍大佐のこと)のための報復を望む」、「我々はお前の首が欲しい、スライマーンよ」といったシュプレヒコールを叫び、抗議したという。

また、スライマーン氏の生地であるラタキア県バスナーダー村の住民もデモに参加し、スライマーン氏が処罰されるまで座り込みを続けるよう参加者に呼びかけた。

クッルナー・シュラカー(8月9日付)によると、デモは、8日のバスナーナー村での葬儀と埋葬終了後に同村で始まり、8日晩にラタキア市内に拡大し、ズィラーア交差点で座り込みデモに発展したという。

なお、スライマーン氏本人および家族は、フェイスブックなどを通じてスライマーン氏の無罪を主張している。

Kull-na Shuraka', August 9, 2015
Kull-na Shuraka’, August 9, 2015

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トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、スライマーン氏によるシャイフ空軍大佐殺害に関して「政権が軍、民兵に対して、シリア人弾圧の継続を奨励する見本」と非難した。

AFP, August 9, 2015、AP, August 9, 2015、ARA News, August 9, 2015、Champress, August 9, 2015、al-Hayat, August 10, 2015、Iraqi News, August 9, 2015、Kull-na Shuraka’, August 9, 2015、al-Mada Press, August 9, 2015、Naharnet, August 9, 2015、NNA, August 9, 2015、Reuters, August 9, 2015、SANA, August 9, 2015、UPI, August 9, 2015などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍がヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘を続ける(2015年8月8日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部ガーブ平原のマシーク村、マンスーラ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アジア系・アラブ系民兵が、ハック旅団、シャーム軍団、スンナ軍、第101歩兵師団、第111歩兵師団、ジュンド・アクサー、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・ディーン戦線、山地の鷹旅団、ガーブの鷹、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、トルキスターン・イスラーム党などと交戦した。

一方、SANA(8月8日付)によると、ダクマーク村、バフサ村、ラターミナ町、ザカート村、カーヒラ村、ハミーマート村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市一帯、サラーキブ市一帯、アリーハー市を空爆し、医療スタッフ3人を含む6人が死亡した。

一方、SANA(8月8日付)によると、ムハンビル街道、カンスフラ村東部、ズィヤーディーヤ村、クファイル丘、ザイズーン村、キャンプ・アルマーン村、スフーフン村、フライカ村、カルクール村、カフル・ウワイド村、ジスル・シュグール市、アブー・ズフール町一帯、ジュッブ・アフマル村をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部のハーントゥーマーン丘一帯、フジャイラ村、ラシャーディーヤ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ人のクドス旅団が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月8日付)によると、シリア軍がアレッポ市内で反体制武装集団の拠点を攻撃し、スライマーン・ハラビー地区内の複数の建物を制圧した。

シリア軍はまた、ラスム・アッブード村、アレッポ市西部の科学研究センター一帯などで反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(8月8日付)によると、シャーム戦線がアレッポ市サラーフッディーン地区、スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、アズィーザ村方面に進軍したシリア軍と交戦し、これを撃退した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、中心街バグダード通りにある技師組合ビルに迫撃砲弾1発が着弾した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市一帯でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月8日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市内でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘を続け、市南西部のコルニーシュ交差点、ザアトゥート地区の建物群を制圧した。

シリア軍はまた、アイン・タルマー村、ハラスター市、ドゥマイル市東部、ダイル・アサーフィール市農場地帯、カースィミーヤ町農場地帯で反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム殉教者旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・ジャウズ村などを空爆し、ガマーム村一帯で、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月8日付)によると、バラードゥーン・ダム一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、避難民キャンプ一帯、サイダー町、アトマーン村を空爆した。

一方、SANA(8月8日付)によると、ブスラー・シャーム市、ウンム・ワラド村、ジュビーブ村、東カラク村・西ムライハ村間、ダルアー市電力会社一帯、ミスリー交差点一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月8日付)によると、ガントゥー市、イッズッディーン町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(8月8日付)によると、ブサイナ丘一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 8, 2015、AP, August 8, 2015、ARA News, August 8, 2015、Champress, August 8, 2015、al-Hayat, August 9, 2015、Iraqi News, August 8, 2015、Kull-na Shuraka’, August 8, 2015、al-Mada Press, August 8, 2015、Naharnet, August 8, 2015、NNA, August 8, 2015、Reuters, August 8, 2015、SANA, August 8, 2015、UPI, August 8, 2015などをもとに作成。

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サウジアラビア首脳とシリアのマムルーク国民安全保障会議議長がサウジアラビアで会談:サウジアラビアは、イラン、ヒズブッラーのシリアからの撤退を反体制派支援停止の条件として提示(2015年8月8日)

『ハヤート』(8月8日付)は、サウジアラビアの複数の高官筋の話として、サウジアラビア首脳が7月7日、シリアのアリー・マムルーク国民安全保障会議議長をジェッダに招いていたと報じた。

この「奇跡の会談」は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とサウジアラビア国防大臣のムハンマド・ビン・サルマーン皇太子がサンクトペテルブルクで会談した約20日後に、ロシアの仲介により実現したという。

『ハヤート』が得た情報によると、マムルーク議長は、シリアのムハーバラートの高官1人と外務在外居住者省の高官1人を伴い、ジェッダを訪問したが、アサド大統領はこのことを承知していなかったという。

ジェッダを訪問したマムルーク議長に対して、ヒズブッラー、イラン、そしてイラン寄りのシーア派民兵が退去すれば、サウジアラビアは反体制派への支援を停止し、危機解決をシリア人に委ね、国連監視下で大統領選挙、国会選挙を進めることを提案したという。

これに対して、マムルーク議長は、ヒズブッラーへの対応についての議論が行われた会談の最後に、「検討の余地」を与えるよう答えたという。

なお、この会談には、ロシア使節もオブザーバーとして出席したという。

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なお『ハヤート』(8月8日付)の報道に先立って、シリア政府に近い立場をとるレバノン日刊紙『アフバール』(7月31日付)も、6月19日のプーチン大統領とムハンマド国防大臣の会談を受けるかたちで、マムルーク議長がロシアを訪問した、と伝え、この訪問を「奇跡の訪問」と称していた。

それによると、19日の会談で、プーチン大統領は、ムハンマド国防大臣に対して「シリア軍が現地で善戦し、サウジアラビアとトルコ以外にシリアで体制転換が起きることを望んでいる国は世界にいないなか、テロとの戦いでの協力が必要だ」との持論を説明、ムハンマド国防大臣もこれに理解を示し、シリアの治安機関幹部とサウジ首脳の会談案が浮上したという。

またプーチン大統領は29日にモスクワを訪問したワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣との個別会談で、シリアの治安機関幹部とサウジ首脳の会談案を説明し、アサド大統領への同意を求めたという。

この段階で、会談案を承知していたシリア政府高官は、アサド大統領とムアッリム外務台がい居住大臣の2人だけで、プーチン大統領の提案を受けたアサド大統領はこれに同意し、マムルーク議長の派遣を決定したのだという。

その後、ロシアの諜報機関との調整を経て、マムルーク議長はロシアの特別機でダマスカス国際空港からサウジアラビアの首都リヤドに飛び、ムハンマド国防大臣らと会談したのだという。

なお、『アフバール』では、仲介国であるロシアが、サウジアラビアに配慮し、イランを排除したかたちでシリア・トルコ・サウジアラビア・ヨルダンによるダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた四カ国同盟の結成を提案していたこと、ムハンマド国防大臣がシリア政府との対立関係の主因がシリアとイランの同盟関係にあると述べたこと、などが紹介されているが、『ハヤート』の取材に応じたサウジアラビアの高官はこれを否定している。

また、会談場所、会談をアサド大統領が承知していたか否かについても両紙の間には食い違いが多い。

しかし、両紙とも、シリアの治安機関トップとサウジアラビア首脳の会談そのものについては事実として報道している。


AFP, August 7, 2015、al-Akhbar, July 31, 2015、AP, August 7, 2015、ARA News, August 7, 2015、Champress, August 7, 2015、al-Hayat, August 8, 2015、Iraqi News, August 7, 2015、Kull-na Shuraka’, August 7, 2015、al-Mada Press, August 7, 2015、Naharnet, August 7, 2015、NNA, August 7, 2015、Reuters, August 7, 2015、SANA, August 7, 2015、UPI, August 7, 2015などをもとに作成。

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ラタキア市内で大統領の甥スライマーン・アサド氏が空軍大佐を射殺(2015年8月7日)

シリア人権監視団は、アサド大統領の甥のスライマーン・アサド氏がラタキア市内でハッサーン・シャイフ空軍大佐を殺害したと発表した。

シャイフ空軍大佐が運転する車が、ラタキア市内のアズハリー交差点で、スライマーン氏の車を追い越したことに対して、スライマーン氏が腹を立て、自分の車をシャイフ空軍大佐の車に追突させ、同乗していた子供たちの目の前で大佐を射殺したという。

スライマーン氏の父ヒラール・アサド氏は、2012年の国防隊発足を主導した一人で、2014年3月23日にカサブ市で反体制派の攻撃を受け死亡している。

スライマーン氏はヒラール氏の死後、父が指揮していた国防隊を率いるようになっていたという。

AFP, August 7, 2015、AP, August 7, 2015、ARA News, August 7, 2015、Champress, August 7, 2015、al-Hayat, August 8, 2015、Iraqi News, August 7, 2015、Kull-na Shuraka’, August 7, 2015、al-Mada Press, August 7, 2015、Naharnet, August 7, 2015、NNA, August 7, 2015、Reuters, August 7, 2015、SANA, August 7, 2015、UPI, August 7, 2015などをもとに作成。

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オバマ米大統領「シリアで政治的解決への窓が少し開いたと考えている…。風がアサドにとって追い風でないとロシアとイランが理解するようになったからだ」(2015年8月7日)

バラク・オバマ米大統領はホワイトハウスでの記者団との会合でシリア情勢に触れ、「シリアで政治的解決への窓が少し開いたと考えている…。風がアサドにとって追い風でないとロシアとイランが理解するようになったからだ…。つまり、我々には今日、これまで以上に真摯な交渉が行われるより多くの機会があると思う」と述べた。

『ハヤート』(8月8日付)が伝えた。

AFP, August 7, 2015、AP, August 7, 2015、ARA News, August 7, 2015、Champress, August 7, 2015、al-Hayat, August 8, 2015、Iraqi News, August 7, 2015、Kull-na Shuraka’, August 7, 2015、al-Mada Press, August 7, 2015、Naharnet, August 7, 2015、NNA, August 7, 2015、Reuters, August 7, 2015、SANA, August 7, 2015、UPI, August 7, 2015などをもとに作成。

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ファトフ軍がイドリブ県、ハマー県で再びシリア軍に対して攻勢(2015年8月7日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍が、ガーブ平原に位置するマシーク村でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アジア系・アラブ系民兵と交戦し、同地を制圧した。

戦闘はズィヤーラ村北部にも波及し、シリア軍が同地を激しく空爆した。

一方、SANA(8月7日付)によると、アンカーウィー村、フワイズ村、ザクーム村、ザジュラム丘、ハミーマート村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(8月8日付)によると、ハマー市シャリーア地区でガスボンベに仕掛けられた爆弾が爆発し、シリア軍10人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアリーハー市、ナビー・アイユーブ丘頂一帯、ジューズィフ村、マウザラ村、スフーフン村、アルナバ村、カルクール村などを空爆し、子供2人を含む13人が死亡した。

また、複数の活動家によると、ファトフ軍がシリア軍との戦闘の末にカルクール村を制圧した。

一方、SANA(8月7日付)によると、ダーナー市、カルター村、精糖工場、サフン丘一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、イスラーム殉教者旅団が「ダーライヤー炎上の戦い」と称して、ダーライヤー市一帯での攻撃を強めた。

これに対して、シリア軍はダーライヤー市一帯を「樽爆弾」で空爆、ジハード主義武装集団と交戦した。

戦闘はまた、ザブディーン村・ダイル・アサーフィール市間などでも行われた。

このほか、サバダーニー市では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍が、ジハード主義武装集団、地元の武装集団との戦闘を続けた。

一方、SANA(8月7日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市でシャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘を続けた。

戦闘は市内西部のバラダー交差点一帯、ジスル地区で激しく行われた。

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ラタキア県では、SANA(8月7日付)によると、アブー・リーシャ村北東部、カッバーニー村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員数十人を殲滅し、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ラビーア町、ダルーシャーン村、カビール村、ワーディー・ファルラク、リーハーニーヤ村のダーイシュ拠点を攻撃し、戦闘員50人以上を殲滅した。

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アレッポ県では、SANA(8月7日付)によると、クワイリス航空基地北西部、ダーラト・イッザ市、アターリブ市、アレッポ市フィルドゥース地区、バーブ・ハディード地区、ライラムーン地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月7日付)によると、ダルアー市アッバースィーイーン・パン製造所一帯、電力会社一帯、東ガーリヤ村、ハーッラ市、ヤードゥーダ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(8月7日付)によると、ハミーディーヤ村、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月7日付)によると、ハダス村、バスィーラ村、フワーリーン村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、アイン・フサイン村で反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(8月8日付)によると、ヒムス市ワアル地区で、地元住民が金曜礼拝後にデモを行い、シャームの自由人イスラーム運動に対して、活動家(ハサン・ワッシャーフ氏ら)の釈放を要求した。

AFP, August 7, 2015、AP, August 7, 2015、ARA News, August 7, 2015、Champress, August 7, 2015、al-Hayat, August 8, 2015、Iraqi News, August 7, 2015、Kull-na Shuraka’, August 7, 2015、August 8, 2015、al-Mada Press, August 7, 2015、Naharnet, August 7, 2015、NNA, August 7, 2015、Reuters, August 7, 2015、SANA, August 7, 2015、UPI, August 7, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市でWi-fiを不正使用したメンバーを摘発(2015年8月7日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市北部のバイダー公園近くで営業するインターネット・カフェ複数店舗が、ダーイシュ(イスラーム国)の強制捜査を受け、Wi-fiを不正使用していたメンバー2人を逮捕した。

一方、クッルナー・シュラカー(8月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、ラッカ市西部郊外のムンバティフ村からトゥワイニーナ村にいたる対トルコ国境地帯、およびタッル・アブヤド市東部のジャッラーブ川沿いに、ダーイシュ(イスラーム国)の侵入を阻止するための堀の掘削を完了した。

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アレッポ県では、スマート・ニュース(8月7日付)によると、スルターン・ムラード旅団、第1砲兵連隊など「自由シリア軍」の武装集団(「穏健な反体制派」)がダーイシュと交戦し、ウンム・フーシュ村など4カ村を制圧した。一方、SANA(8月7日付)によると、アレッポ市航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

なお、ARA News(8月8日付)によると、「命じられるがまま進め」連合、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、シャーム軍団、第1連隊、フルサーン・ハック、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線が、ダーイシュに対抗するための合同作戦司令室を設置した。

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ヒムス県では、SANA(8月7日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外のワーディー・マースィク、クード・ワースィフ、ビイル・カディーム、ワーディー・ズィカーラ入り口で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、アッシリア人権監視団によると、ダーイシュはまた、キリスト教徒が多く暮らすサダド市を襲撃した。

また、シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が8月5日にヒムス県のカルヤタイン市を襲撃した際に、住民約230人を拉致・連行した、と発表した。

拉致・連行された住民のうちイスラーム教スンナ派宗徒が170人、キリスト教は60人強で、アッシリア人権監視団によると、拉致されたキリスト教徒はシリア正教徒だという。

AFP, August 7, 2015、AP, August 7, 2015、ARA News, August 7, 2015、August 8, 2015、Champress, August 7, 2015、al-Hayat, August 8, 2015、Iraqi News, August 7, 2015、Kull-na Shuraka’, August 7, 2015、August 8, 2015、al-Mada Press, August 7, 2015、Naharnet, August 7, 2015、NNA, August 7, 2015、Reuters, August 7, 2015、SANA, August 7, 2015、SMART News, August 7, 2015、UPI, August 7, 2015などをもとに作成。

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シリアでの化学兵器の使用に対する責任追及にあたるための国連とOPWCによる合同査察機構の設置を定めた国連安保理決議第2235号が採択(2015年8月7日)

国連安保理は、シリアでの化学兵器の使用に対する責任追及にあたるため、国連と化学兵器禁止機関(OPWC)による合同査察機構を創設することを定めた決議第2235号を採択した。

米国が決議案を作成し、マレーシアの首都クアラルンプールでの米露外相会談で安保理での提出に合意していた本決議は、①シリア国内での化学兵器、塩素ガス兵器の使用を国連安保理決議第2118号、第2209号への違反である、としたうえで、②国連とOPWCによる行動査察機構を創設する、③同機構は、シリアでの化学兵器、塩素ガス兵器の使用に関して、個人から政府にいたるまで責任の所在を追求する、②同機構は本格的な活動開始から90日以内に最初の報告書を安保理に提出する、ことなどを骨子とする。

国連安保理決議第2235号の全文は以下の通り:

“The Security Council,

“Recalling the Protocol for the Prohibition of the Use in War of Asphyxiating, Poisonous or other Gases, and of Bacteriological Methods of Warfare, and the Convention on the Prohibition of the Development, Production, Stockpiling and Use of Chemical Weapons and on their Destruction (CWC), and the Council’s resolutions 1540 (2004), 2118 (2013) and 2209 (2015),

“Recalling that the Syrian Arab Republic acceded to the CWC, noting that the use of any toxic chemical, such as chlorine, as a chemical weapon in the Syrian Arab Republic is a violation of resolution 2118, and further noting that any such use by the Syrian Arab Republic would constitute a violation of the CWC,

“Condemning in the strongest terms any use of any toxic chemical as a weapon in the Syrian Arab Republic and noting with outrage that civilians continue to be killed and injured by toxic chemicals as weapons in the Syrian Arab Republic,

“Reaffirming that the use of chemical weapons constitutes a serious violation of international law, and stressing again that those individuals responsible for any use of chemical weapons must be held accountable,

“Recalling its request to the Director-General of the Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons (OPCW) and the Secretary-General to report in a coordinated manner on non-compliance with resolution 2118,

“Noting the letter of the Secretary-General to the President of the Security Council of 25 February 2015 (S/2015/138), transmitting the note of the Director-General of the OPCW, discussing the decision of the OPCW Executive Council of 4 February 2015 that expressed serious concern regarding the findings of the Fact-Finding Mission (FFM) made with a high degree of confidence that chlorine has been used repeatedly and systematically as a weapon in the Syrian Arab Republic,

“Noting that toxic chemicals as weapons have allegedly been used subsequent to the adoption on 6 March of Security Council resolution 2209 (2015),

“Recognizing that the OPCW FFM is not mandated to reach conclusions about attributing responsibility for chemical weapons use,

“Recalling that, in its resolution 2118, it decided that the Syrian Arab Republic and all parties in Syria shall cooperate fully with the OPCW and the United Nations,

“1. Reiterates its condemnation in the strongest terms of any use of any toxic chemical, such as chlorine, as a weapon in the Syrian Arab Republic;

“2. Recalls its decision that the Syrian Arab Republic shall not use, develop, produce, otherwise acquire, stockpile or retain chemical weapons, or, transfer, directly or indirectly, chemical weapons to other States or non-State actors;

“3. Reiterates that no party in Syria should use, develop, produce, acquire, stockpile, retain, or transfer chemical weapons;

“4. Expresses its determination to identify those responsible for these acts and reiterates that those individuals, entities, groups, or governments responsible for any use of chemicals as weapons, including chlorine or any other toxic chemical, must be held accountable, and calls on all parties in the Syrian Arab Republic to extend their full cooperation in this regard;

“5. Requests the UN Secretary-General, in coordination with the OPCW Director General, to submit to the Security Council, for its authorization, within 20 days of the adoption of this resolution, recommendations, including elements of Terms of Reference, regarding the establishment and operation of an OPCW-United Nations Joint Investigative Mechanism to identify to the greatest extent feasible individuals, entities, groups, or governments who were perpetrators, organizers, sponsors or otherwise involved in the use of chemicals as weapons, including chlorine or any other toxic chemical, in the Syrian Arab Republic where the OPCW FFM determines or has determined that a specific incident in the Syrian Arab Republic involved or likely involved the use of chemicals as weapons, including chlorine or any other toxic chemical, and expresses its intent to respond to the recommendations, including elements of Terms of Reference, within five days of receipt;

“6. Requests further that after the Security Council has authorized the Joint Investigative Mechanism that the United Nations Secretary-General, in coordination with the OPCW Director General, undertake without delay the steps, measures, and arrangements necessary for the speedy establishment and full functioning of the Joint Investigative Mechanism, including recruiting impartial and experienced staff with relevant skills and expertise in accordance with Terms of Reference and notes due regard should be paid to the importance of recruiting the staff on as wide of a geographical basis as is practicable;

“7. Recalls that in its resolution 2118, it decided that the Syrian Arab Republic and all parties in Syria shall cooperate fully with the OPCW and the United Nations and stresses that this includes an obligation to cooperate with the OPCW Director General and its FFM and the United Nations Secretary-General and the Joint Investigative Mechanism, that such cooperation includes full access to all locations, individuals, and materials in the Syrian Arab Republic that the Joint Investigative Mechanism deems relevant to its investigation and where it determines there are reasonable grounds to believe access is justified based on its assessment of the facts and circumstances known to it at the time, including in areas within the Syrian territory but outside of the control of the Syrian Arab Republic, and that such cooperation also includes the ability of the Joint Investigative Mechanism to examine additional information and evidence that was not obtained or prepared by the FFM but that is related to the mandate of the Joint Investigative Mechanism as set forth in paragraph 5;

“8. Calls on all other States to cooperate fully with the Joint Investigative Mechanism and in particular to provide it and the OPCW FFM with any relevant information they may possess pertaining to individuals, entities, groups, or governments who were perpetrators, organizers, sponsors or otherwise involved in use of chemicals as weapons, including chlorine or any other toxic chemical, in the Syrian Arab Republic;

“9. Requests the FFM to collaborate with the Joint Investigative Mechanism from the commencement of the Joint Investigative Mechanism’s work to provide full access to all of the information and evidence obtained or prepared by the FFM including but not limited to, medical records, interview tapes and transcripts, and documentary material, and requests the Joint Investigative Mechanism, with respect to allegations that are subject to investigation by the FFM, to work in coordination with the FFM to fulfil its mandate;

“10. Requests the United Nations Secretary-General, in coordination with the OPCW Director General, to present a report to the United Nations Security Council and inform the OPCW Executive Council as of the date the Joint Investigative Mechanism begins its full operations and every 30 days thereafter on the progress made;

“11. Requests the Joint Investigative Mechanism to complete its first report within 90 days of the date on which it commences its full operations, as notified by the United Nations Secretary-General, and complete subsequent reports as appropriate thereafter and requests the Joint Investigative Mechanism to present the report, or reports, to the United Nations Security Council and inform the OPCW Executive Council;

“12. Requests the Joint Investigative Mechanism to retain any evidence related to possible uses of chemical weapons in the Syrian Arab Republic other than those cases in which the FFM determines or has determined that a specific incident in the Syrian Arab Republic involved or likely involved the use of chemicals as weapons, including chlorine or any other toxic chemical, and to transmit that evidence to the FFM through the Director General of the OPCW and to the Secretary-General as soon as practicable;

“13. Affirms that action by the Security Council consistent with paragraph 5 is sufficient for the establishment of the Joint Investigative Mechanism;

“14. Decides to establish the Joint Investigative Mechanism for a period of one year with a possibility of future extension by the Security Council, if it deems it necessary;

“15. Reaffirms its decision in response to violations of resolution 2118 to impose measures under Chapter VII of the United Nations Charter;

“16. Decides to remain actively seized of the matter.”

AFP, August 7, 2015、AP, August 7, 2015、ARA News, August 7, 2015、Champress, August 7, 2015、al-Hayat, August 8, 2015、Iraqi News, August 7, 2015、Kull-na Shuraka’, August 7, 2015、al-Mada Press, August 7, 2015、Naharnet, August 7, 2015、NNA, August 7, 2015、Reuters, August 7, 2015、SANA, August 7, 2015、UPI, August 7, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団発表:紛争による死者数が24万人を越える(2015年8月6日)

シリア人権監視団は、2011年3月18日から2015年8月5日までのシリアでの紛争による死者数が24万人を越えたと発表した。

同監視団によると、死者総数は24万381人で、内訳は以下の通りだという。

民間人:11万1,624人(うち子供(18歳未満)は1万1,964人、18歳以上女性は7,719人、戦闘部隊およびイスラーム主義部隊の戦闘員は3万9,843人)

離反兵:2,541人

シリア軍:5万570人

国防隊、バアス大隊、人民諸委員会、シリア民族社会党、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線、シャッビーハ、体制への内通者:3万3,839人

ヒズブッラー戦闘員:903人

イラン、アフガニスタン、アジア諸国、アラブ諸国国籍のシーア派親体制戦闘員、パレスチナ人のクドス旅団、アラブ国籍の親体制武装集団:3,304人

ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、ジュンド・アクサー、ジュンド・シャーム機構、ハドラー大隊、トルキスターン・イスラーム党、チェチェン・ジュヌード・シャームなどイスラーム主義運動に参加して戦闘を行う湾岸、北アフリカ、エジプト、イエメン、イラク、レバノン、パレスチナ、ヨルダン、スーダンなどアラブ諸国国籍の戦闘員、欧州、ロシア、中国、インド、アフガニスタン、チェチェン、米国、オーストラリア国籍の戦闘員:3万4,375人

身元:3,225人

なお上記の死者数には、シリア当局による逮捕者で消息が不明な者、シリア軍・国防隊の行方不明者2万人以上、戦闘部隊、イスラーム主義部隊、ダーイシュ、ヌスラ戦線、人民防衛隊の行方不明者1,500人以上、シリア軍による捕虜7,000人以上、戦闘部隊、イスラーム主義部隊、ダーイシュ、ヌスラ戦線、人民防衛隊による捕虜約2,000人、人民防衛隊の外国人戦闘員数百人は含まれないという。

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シリア人権監視団の死者数統計における政治的偏向については、青山弘之・浜中新吾「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」Synodos、2015年7月17日を参照のこと。

AFP, August 6, 2015、AP, August 6, 2015、ARA News, August 6, 2015、Champress, August 6, 2015、al-Hayat, August 7, 2015、Iraqi News, August 6, 2015、Kull-na Shuraka’, August 6, 2015、al-Mada Press, August 6, 2015、Naharnet, August 6, 2015、NNA, August 6, 2015、Reuters, August 6, 2015、SANA, August 6, 2015、UPI, August 6, 2015などをもとに作成。

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トルコ国境地帯でヌスラ戦線とYPGが交戦(2015年8月6日)

シリア人権監視団によると、トルコ国境地帯に位置するイドリブ県アティマ村とアレッポ県ジンディールス町を結ぶ地域で、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

戦闘は、アティマ村郊外のダイル・ブラート村に人民防衛隊がセメント製の監視塔を建設することにヌスラ戦線が反発したことを発端としている(https://syriaarabspring.info/?p=21196)。

ARA News, August 6, 2015
ARA News, August 6, 2015

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月6日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は、バーブ市北部のトルコ国境地帯に位置するハワール・キリス村、ダルハ村にある本部、拠点などをそれぞれシャーム戦線、スルターン・ムラード・トゥルクマーニー旅団に引き渡し、両村から退去した。

両村が位置するのは、米トルコ両政府が「安全地帯」に設置することに合意したとされる地域。

一方、アレッポ県で活動するシャーム革命家大隊は声明を出し、ムジャーヒディーン軍の治安大隊によって、司令官の一人ファーリス・ハラマイン氏を殺害されたと非難した。

さらに、SANA(8月6日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、サラーフッディーン地区、アンサーリー地区、マシュハド地区、ラームーサ地区、ハーン・アサル村、ダーラト・イッザ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などの武装集団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(8月6日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市内でシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団の掃討作戦を続け、市南部にあるスィーラーン地区の拠点などを破壊した。

シリア軍はまた、ハラスター市、マディーラー市、アルバイン市、ダーライヤー市で反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(8月6日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、地元和解プロセスの一環で、カラムーン地区の治安当局に出頭していた兵役忌避者および元反体制武装集団メンバー250人が放免となった。

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ダルアー県では、SANA(8月6日付)によると、ダルアー市アブー・バクル・モスク一帯、マンシヤ地区、アッバースィーヤ地区、ヤードゥーダ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(8月6日付)によると、ラビーア一帯、ファルラク村、ワター・サアドゥー村、カンダースィーヤ村、ブルジュ・ザーヒヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員36人を殲滅、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月6日付)によると、ラスタン市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(8月6日付)によると、ムシャイリファ村、ザイズーン村北部、ハムカ丘、アアワル丘、ハッターブ丘、ミンタール村、アリーハー市、ジスル・シュグール市、フライカ村、サルマーニーヤ村、アブー・ズフール町をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(8月6日付)によると、ダクマーク村、ラフジャーン村、ハミーディーヤ村、カストゥーン村、バフサ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 6, 2015、AP, August 6, 2015、ARA News, August 6, 2015、Champress, August 6, 2015、al-Hayat, August 7, 2015、Iraqi News, August 6, 2015、Kull-na Shuraka’, August 6, 2015、al-Mada Press, August 6, 2015、Naharnet, August 6, 2015、NNA, August 6, 2015、Reuters, August 6, 2015、SANA, August 6, 2015、UPI, August 6, 2015などをもとに作成。

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シリア領内での有志連合の爆撃で「カリフ制の幼獣」8人を含むダーイシュ(イスラーム国)戦闘員51人が死亡(2015年8月6日)

シリア人権監視団は、有志連合戦闘機がラッカ県、ダイル・ザウル県、ハサカ県各所のダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を行い、過去48時間で戦闘員51人を殺害したと発表した。

空爆の標的となったダイル・ザウル県マヤーディーン市の消費機構ビル(ダーイシュが行政裁判所として使用)では11人が死亡、またラッカ県タブカ市近郊のカリーン軍事地区では29人が死亡した。

それ以外の犠牲者は、ダイル・ザウル県、ハサカ県、ラッカ県の街道沿いの検問所、拠点などへの空爆によるものだという。

戦闘員のほとんどはシリア人で、そのなかには「カリフ制の幼獣」と称される児童戦闘員8人も含まれているという。

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ハサカ県では、ARA News(8月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市南東部のサブア・スクール地区、ラジュマーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合の戦闘機、戦闘ヘリが人民防衛隊を航空支援した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルヤタイン市郊外の農道で爆発が起き、5人が死亡した。

爆発が発生した場所は5日にダーイシュ(イスラーム国)の進攻を受け、占拠された地域。

一方、SANA(8月6日付)によると、タドムル市西部郊外の三角地帯、同市南部のアッバースィーヤ地区をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(8月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム戦線がウンム・クラー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、拠点複数カ所を制圧した。

一方、SANA(8月6日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(8月6日付)によると、ラジャム・ダウラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月6日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ハサカ市近郊(1回)、アレッポ市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, August 6, 2015、AP, August 6, 2015、ARA News, August 6, 2015、Champress, August 6, 2015、al-Hayat, August 7, 2015、Iraqi News, August 6, 2015、Kull-na Shuraka’, August 6, 2015、al-Mada Press, August 6, 2015、Naharnet, August 6, 2015、NNA, August 6, 2015、Reuters, August 6, 2015、SANA, August 6, 2015、UPI, August 6, 2015などをもとに作成。

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米露、シリアでの塩素ガスの使用に関する国連安保理決議案をめぐって合意(2015年8月6日)

米国のジョン・ケリー国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は訪問先のマレーシアの首都クアラルンプールで会談し、シリア情勢などへの対応について意見を交わした。

会談後、ケリー国務長官は、シリアでの塩素ガスの使用に関して、使用者を特定し、その処罰の仕組みを確定することを定めた国連安保理決議を近く採択することで、ロシア側と合意に達した、と述べた。

米国は国連安保理15カ国に、本件に関する決議案を回付している。

この決議案では、シリア国内で化学兵器の使用に関与した個人、組織、政府を特定するための作業チームの設置が定められている。

一方、ロシア外務省報道官は、塩素ガス使用者を特定する動きを支持しており、米国が作成した決議案をめぐって協議を行ってきたと述べた。

そのうえで、「言えることは、こうした合意が安保理以外を通じて行われ得ないということだ」と述べた。

『ハヤート』(8月7日付)などが伝えた。

AFP, August 6, 2015、AP, August 6, 2015、ARA News, August 6, 2015、Champress, August 6, 2015、al-Hayat, August 7, 2015、Iraqi News, August 6, 2015、Kull-na Shuraka’, August 6, 2015、al-Mada Press, August 6, 2015、Naharnet, August 6, 2015、NNA, August 6, 2015、Reuters, August 6, 2015、SANA, August 6, 2015、UPI, August 6, 2015などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣がオマーンを訪問し、アラウィー外務大臣と会談(2015年8月6日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、イランに続いてオマーンを訪問し、ユースフ・ビン・アラウィー外務大臣らオマーン外務省高官と会談した。

会談には、ファールーク・カッドゥール在オマーン・シリア大使らシリア大使館職員が同席した。

SANA(8月6日付)によると、会談では、二国間関係のほか、シリアにおける危機の背景、国際社会、地域各国の役割などについて深淵な議論が行われ、「テロとの戦い」、治安・安定回復、主権尊重と領土保全を求めるシリア国民の意思に反って、危機を打開するための建設的な努力を重ねる必要があるという点で合意に達したという。

SANA, August 6, 2015
SANA, August 6, 2015

 

AFP, August 6, 2015、AP, August 6, 2015、ARA News, August 6, 2015、Champress, August 6, 2015、al-Hayat, August 7, 2015、Iraqi News, August 6, 2015、Kull-na Shuraka’, August 6, 2015、al-Mada Press, August 6, 2015、Naharnet, August 6, 2015、NNA, August 6, 2015、Reuters, August 6, 2015、SANA, August 6, 2015、UPI, August 6, 2015などをもとに作成。

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ダイル・ザウルで親政権民兵司令官が何者かにより暗殺(2015年8月5日)

ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)に対するシリア軍の戦いを指揮するイサーム・ザフルッディーン准将が擁する民兵組織「アッラーの獅子突撃隊」がフェイスブックを通じて、ダイル・ザウル市で活動する親政権民兵組織「東部獅子」の司令官、アブドゥルバースィト・アブー・ムハンマド氏が何者かよって暗殺されたと発表した。

アブー・ムハンマド氏は、ダーイシュ(イスラーム国)によって1,000人以上を殺害されたシュアイタート部族の出で、「東部獅子」には、シュアイタート部族の子息からなる民兵組織として知られていたという。 

Kull-na Shuraka', August 5, 2015
Kull-na Shuraka’, August 5, 2015

AFP, August 5, 2015、AP, August 5, 2015、ARA News, August 5, 2015、Champress, August 5, 2015、al-Hayat, August 6, 2015、Iraqi News, August 5, 2015、Kull-na Shuraka’, August 5, 2015、al-Mada Press, August 5, 2015、Naharnet, August 5, 2015、NNA, August 5, 2015、Reuters, August 5, 2015、SANA, August 5, 2015、UPI, August 5, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン国連大使「シリア政府はシリア国内でテロや過激派の温床をはぐくむことで国際人道法に体系的に違反している」(2015年8月5日)

ヨルダンのディーナー・カアワール国連大使は、安保理議長および事務総長に宛てて書簡を送り、ヨルダンがシリア国内で活動するテロリストを支援しているとするシリア政府(バッシャール・ジャアファリー国連代表ら)の主張を否定した。

書簡のなかで、カアワール国連大使は「ヨルダンは、シリア国民と完全に連隊し、人道的な苦難に立ち向かい、シリア人難民流入による負担に耐え続けてきた」としたうえで、「シリア政府はシリア国内でテロや過激派の温床をはぐくむことで国際人道法に体系的に違反し続けており、そのことが地域、さらには世界全体に脅威を与えている」と非難した。

そのうえで、国連に対して、シリア政府に国連の諸決議を遵守させるため断固且つ早急に対処するよう要請した。

『ハヤート』(8月5日付)が伝えた。

AFP, August 5, 2015、AP, August 5, 2015、ARA News, August 5, 2015、Champress, August 5, 2015、al-Hayat, August 6, 2015、Iraqi News, August 5, 2015、Kull-na Shuraka’, August 5, 2015、al-Mada Press, August 5, 2015、Naharnet, August 5, 2015、NNA, August 5, 2015、Reuters, August 5, 2015、SANA, August 5, 2015、UPI, August 5, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍との戦闘の末にヒムス県のカルヤタイン市を制圧か(2015年8月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルヤタイン市一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地一帯を空爆した。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州広報局はまた、シリア軍との戦闘の末に、カルヤタイン市を制圧したと発表した。

またヒムス州広報局は、タイフール航空基地のレーダー・サイトに対して、アブー・ムサンナー・ハマウィーを名乗る戦闘員が6トンの爆弾を積んだ車輌で自爆攻撃を行い、破壊した、と発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が包囲するクワイリス航空基地一帯で、シリア軍とダーイシュが交戦した。

一方、ARA News(8月5日付)によると、スィッリーン町南部一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けた。

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ハサカ県では、ARA News(8月5日付)によると、ハサカ市北東部のラジュマーン村一帯で未明に、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(8月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・ブラーク町の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊拠点を襲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク渓谷一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が交戦し、ヌスラ戦線戦闘員1人が死亡した。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月5日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は16回におよび、ハサカ市近郊(7回)、アレッポ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, August 5, 2015、AP, August 5, 2015、ARA News, August 5, 2015、Champress, August 5, 2015、al-Hayat, August 6, 2015、Iraqi News, August 5, 2015、Kull-na Shuraka’, August 5, 2015、August 6, 2015、al-Mada Press, August 5, 2015、Naharnet, August 5, 2015、NNA, August 5, 2015、Reuters, August 5, 2015、SANA, August 5, 2015、UPI, August 5, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県・ハマー県境でヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が反転攻勢、ザイズーン発電所を奪還(2015年8月5日)

シリア人権監視団によると、イドリブ県南部のジスル・シュグール市一帯、ハマー県北部のガーブ平原一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アジア系・アラブ系戦闘員と、ハック旅団、シャーム軍団、スンナムン、第101歩兵師団、ジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線、山地の鷹旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、第111歩兵師団、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、トルキスターン・イスラーム党、アンサール・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動、ガーブの鷹などが交戦した。

Kull-na Shuraka', August 5, 2015
Kull-na Shuraka’, August 5, 2015

戦闘は、ヒズブッラー戦闘員、シリア軍、アジア系・アラブ系外国人戦闘員の作戦司令室本部が置かれているジューリーン村から2キロほど離れたバフサ村(シーア派の村)一帯で激しく行われたという。

シリア軍側の作戦司令室近くにまで、反体制武装集団が進軍し、戦闘が行われたのは、シリア人権監視団によると、これが初めてだという。

クッルナー・シュラカー(8月5日付)によると、この戦闘により、反体制武装集団は、ザイズーン発電所などガーブ平原内のシリア軍の陣地複数カ所を再制圧したという。

これに関して、シャーム軍団渉外担当者のアフマド・アフマドを名乗る活動は、ファトフ軍がシリア軍に対する反転攻勢をかけ、イドリブ県のハムカ丘、ハッターブ丘、アアワル丘、フライカ村、ハマー県のザイズーン・ダム、ザイズーン発電所を制圧するとともに、ズィヤーディヤ村でシリア軍を包囲、部隊はジューリーン村に向けて撤退している、と主張した。

シリア人権監視団によると、反体制武装集団の反転攻勢に対して、シリア軍はイドリブ県のアブー・ズフール航空基地一帯に対して10回以上にわたり空爆を行ったという。

同監視団によると、このほかハマー県のジャビーン村、タッル・ミルフ村一帯でも、シリア軍と反体制武装集団が砲撃戦を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウラ平原一帯を砲撃し、子供3人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アジア系・アラブ系外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、アレッポ市マルジャ地区などを「樽爆弾」で空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がザバダーニー市一帯でジハード主義武装集団および地元の武装集団との戦闘を続けた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフラーク市などを砲撃した。

AFP, August 5, 2015、AP, August 5, 2015、ARA News, August 5, 2015、Champress, August 5, 2015、al-Hayat, August 6, 2015、Iraqi News, August 5, 2015、Kull-na Shuraka’, August 5, 2015、al-Mada Press, August 5, 2015、Naharnet, August 5, 2015、NNA, August 5, 2015、Reuters, August 5, 2015、SANA, August 5, 2015、UPI, August 5, 2015などをもとに作成。

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トルコによるイラク北部のPKK拠点への爆撃、米国によるシリア北部の「安全保障地帯」設置、「穏健な反体制派」への支援に関する米トルコ間の合意の全貌(2015年8月5日)

『ハヤート』(8月5日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、ダーイシュ(イスラーム国)による領内での「テロ」に端を発するイラク北部へのトルコ軍の空爆やシリア北部での「安全保障地域」(安全保障島、جزيرة آمنة)の設置などをめぐる米国とトルコの合意内容の詳細を伝えた。

西側の高官が『ハヤート』に明らかにしたところによると、この合意は過去8ヶ月間におよぶ米国とトルコの折衝を経て成立し、以下の項目を骨子とするという:

1. トルコ政府は、ダーイシュ殲滅をめざす有志連合を主導する米軍に限り、トルコ南東部のインジルリク空軍基地の使用を認める。
2. トルコ政府は、ダーイシュに対する「インキラーブ」(政策転換)を開始し、領内のダーイシュのネットワークを解体し、対シリア国境、および対西欧国境の規制を強化する。
3. 米政府は、シリア北部アレッポ県ジャラーブルス市一帯からアアザーズ市一体、ユーフラテス西岸からマーリア市一帯、バーブ市一帯にいたる全長117キロ、幅70キロの地域を「安全保障島」として実質承認する。
4. 米政府は、米軍がトルコ領内で教練したシリアの「穏健な反体制派」への航空支援を行う。
5. トルコ政府は、クルディスタン労働者党(PKK)に対する武力行使を行う。
6. 「安全保障島」の設置を通じて、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアレッポ県アイン・アラブ市一帯(コバネ)とアフリーン市一帯(アフリーン地区)、さらにはハサカ県(ジャズィーラ地区)を分断する。
7. 「安全保障島」の設置は国連決議などで承認せず、有志連合戦闘機の飛行を通じて実体化する。
8. 米政府は、イラク政府を通じて、シリア政府に対して「安全保障島」上空での有志連合戦闘機をレーダーで捕捉し、シリア軍戦闘機を近づけないよう告知・要請する。

AFP, August 4, 2015、AP, August 4, 2015、ARA News, August 4, 2015、Champress, August 4, 2015、al-Hayat, August 5, 2015、Iraqi News, August 4, 2015、Kull-na Shuraka’, August 4, 2015、al-Mada Press, August 4, 2015、Naharnet, August 4, 2015、NNA, August 4, 2015、Reuters, August 4, 2015、SANA, August 4, 2015、UPI, August 4, 2015などをもとに作成。

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米軍の教練を受けた「穏健な反体制派」の第30師団が、ヌスラ戦線に事実上の降伏宣言、米国の意に反して活動方針をダーイシュ掃討から、ダーイシュおよびシリア政府との戦いに転換(2015年8月5日)

トルコ領内で米軍の教練を受け、シリア潜入直後にシャームの民のヌスラ戦線によって司令官らを拉致された「穏健な反体制派」の第30師団は、インターネットを通じて声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア政府と戦うために結成されており、ヌスラ戦線を含むそれ以外のいかなる武装集団とも戦闘は行わないと表明し、ヌスラ戦線に事実上の降伏宣言を行うとともに、活動方針をダーイシュ掃討から、ダーイシュおよびシリア政府との戦いへと転換した。

Kull-na Shuraka', August 5, 2015
Kull-na Shuraka’, August 5, 2015

 

「自由シリア軍第30歩兵師団」司令部の名で出されたこの声明のなかで、第30師団は、「ヌスラ戦線の攻撃後も活動を継続する」としたうえで、「第30師団は、高潔なシリア人によって設立され、アサドの悪党とダーイシュから国を解放することをめざす」としたうえで、「第30師団は、ヌスラ戦線、それ以外のいかなる名称、方針の組織とも戦ったことはなく、今後も戦わない」と表明した。

米国が主導する有志連合が、第30師団を援護するため、アレッポ県アアザーズ市一帯のヌスラ戦線の拠点に対して空爆を行ったことに関しては、「自由アレッポ県で最近設置された最高司法評議会において、いかなる容疑であっても審理を受ける用意がある」と述べた。

なお、米軍の軍事教練プログラムは、ダーイシュとシリア政府の双方ではなく、ダーイシュのみとの戦闘を目的として施されている。

Kull-na Shuraka', August 5, 2015
Kull-na Shuraka’, August 5, 2015

AFP, August 5, 2015、AP, August 5, 2015、ARA News, August 5, 2015、Champress, August 5, 2015、al-Hayat, August 6, 2015、Iraqi News, August 5, 2015、Kull-na Shuraka’, August 5, 2015、al-Mada Press, August 5, 2015、Naharnet, August 5, 2015、NNA, August 5, 2015、Reuters, August 5, 2015、SANA, August 5, 2015、UPI, August 5, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県南部、ハマー県北部でシリア軍とファトフ軍らの戦闘続く(2015年8月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フライカ村一帯、ハムカ丘一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アジア人・アラブ人戦闘員が、ハック旅団、ジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線、スンナ軍、アンサール・ディーン戦線、トルキスターン・イスラーム党、アンサール・シャーム、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、第111歩兵師団、第101歩兵師団、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、シャーム自由人イスラーム運動、山地の鷹旅団、ガーブの鷹などとの戦闘を続けた。

この戦闘で、シャーム軍団の戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(8月4日付)によると、シリア軍がアブー・ズフール町一帯、イブリーン村、マルイヤーン村、ジャズフ村、カンスフラ村、タマーニア町、フバイト村を空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県フライカ村一帯での戦闘と並行して、シリア軍がフールー村一帯を空爆した。

一方、SANA(8月4日付)によると、カフルズィーター市、ムーリク市東部、カルアト・マディーク町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(8月4日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市内でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などに対する作戦を継続し、戦闘員多数を殺傷、拠点を破壊、ジャムイーヤート地区南東の3月8日協会に隣接するヴィーラート・アブー・アーイシャの建物群を制圧した。

シリア軍はまた、ザマルカー町、ドゥーマー市南部入り口、ミスラーバー市方面、ダイル・アサーフィール市農場地帯、ハラスター市でイスラーム軍と交戦し、戦闘員28人を殲滅したほか、東グータ地方一帯を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(8月4日付)によると、サアラ航空基地南部のシャイフ・フサイン丘一帯に潜入しようとした反体制武装集団をシリア軍が撃退し、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダルアー県では、SANA(8月4日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区など、マアルバ町、ブスラー・シャーム市、ヌアイマ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月4日付)によると、アイン・フサイン村、ハラーリーヤ村、ガントゥー市、ラスタン市、タスニーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(8月4日付)によると、シリア軍がマルジュ・フーハ村を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, August 4, 2015、AP, August 4, 2015、ARA News, August 4, 2015、Champress, August 4, 2015、al-Hayat, August 5, 2015、Iraqi News, August 4, 2015、Kull-na Shuraka’, August 4, 2015、al-Mada Press, August 4, 2015、Naharnet, August 4, 2015、NNA, August 4, 2015、Reuters, August 4, 2015、SANA, August 4, 2015、UPI, August 4, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がタドムル市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年8月4日)

ヒムス県では、SANA(8月4日付)によると、タドムル市郊外のタマースィール村、タドムル市とワーディー・アブヤド・ダム一帯を結ぶ三角地帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, August 4, 2015、AP, August 4, 2015、ARA News, August 4, 2015、Champress, August 4, 2015、al-Hayat, August 5, 2015、Iraqi News, August 4, 2015、Kull-na Shuraka’, August 4, 2015、al-Mada Press, August 4, 2015、Naharnet, August 4, 2015、NNA, August 4, 2015、Reuters, August 4, 2015、SANA, August 4, 2015、UPI, August 4, 2015などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣がイランでアブドゥッラフヤーン外務副大臣およびボグダノフ露外務副大臣とそれぞれ会談(2015年8月4日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)がイランを訪問し、テヘランでホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)と会談、二国間関係、「テロとの戦い」への対応などについて協議した。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、イラン訪問中のロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣とも会談し、シリアの危機への対応、ダーイシュ(イスラーム国)などへの「テロとの戦い」強化のために、ヴラジミール・プーチン大統領が提案した国際・地域同盟をめぐる問題などについて意見を交わした。

SANA(8月4日付)が伝えた。


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カタールで米露サウジ外相が会談し、シリア情勢などについて意見を交わす(2015年8月3日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、ジョン・ケリー米国務長官、サウジアラビアのアブドゥルジュバイル外務大臣が、訪問先のカタールの首都ドーハで会談し、イラン核開発問題、シリア、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)対策などについて意見を交わした。

ノヴォロシア・トゥデイ(8月4日付)によると、ラブロフ外務大臣はこの会談に関して、シリア領内での米軍による「穏健な反体制派」への航空支援について言及し、「国際法に反するような措置がもたらす負の産物」が生じるとケリー国務長官に改めて指摘した。

またラブロフ外務大臣は、ダーイシュ殲滅が「空爆だけでは不十分で、現地(シリア国内)で武器を手に取りテロリストの脅威と戦っている同じ考え方の者と関係を強化する必要があることを皆が理解した」と付言したという。

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カタールを訪問中のジョン・ケリー米国務長官は、ハーリド・アティーヤ外務大臣との会談後の共同記者会見でシリア情勢について触れ、「シリアにおいて軍事的解決はない。アサドは正統性を失って久しい。政治的解決を図る必要がある」と述べるとともに、米軍の教練を受けたシリアの「穏健な反体制派」を支援する意思を示した。

ARA News(8月4日付)などが伝えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、カタールを訪問し、シリア革命反体制勢力国民連立の元代表で無所属の反体制活動家ムアーッズ・ハティーブ氏と会談した。

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カタールの首都ドーハで開かれていたGCC外相会議が閉幕声明を発表、シリア政府が「正統性を完全に失っている」としたうえで、「シリア国民の要望に応え、国民統合、多元主義、人権を強化する新たなシリア政府を樹立する必要がある」と主張した。

『ハヤート』(8月5日付)が伝えた。

AFP, August 4, 2015、AP, August 4, 2015、ARA News, August 4, 2015、Champress, August 4, 2015、al-Hayat, August 5, 2015、Iraqi News, August 4, 2015、Kull-na Shuraka’, August 4, 2015、al-Mada Press, August 4, 2015、Naharnet, August 4, 2015、NNA, August 4, 2015、Novorossia Today, August 4, 2015、Reuters, August 4, 2015、SANA, August 4, 2015、UPI, August 4, 2015などをもとに作成。

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