ウクライナのゼレンスキー大統領はシリアによるドネツク、ルガンスク両人民共和国の独立承認を受け、シリアとの断交を表明(2022年6月29日)

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、シリアがウクライナからの分離独立を宣言していたドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国の主権と独立を承認したのを受け、シリアとの断交を表明した。

ゼレンスキー大統領はテレグラムに投稿した動画で「もはやウクライナとシリアの関係はなくなるだろう」としたうえで、両人民共和国を承認したことで、シリアに対する制裁圧力は「さらに強まるだろう」と述べた。

AFP, June 30, 2022、ANHA, June 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2022、Reuters, June 30, 2022、SANA, June 30, 2022、SOHR, June 30, 2022などをもとに作成。

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シリア軍がトルコ占領下のアレッポ県北西部をミサイル攻撃し、シリア国民軍所属のシャーム軍団戦闘員9人を殺害(2022年6月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるシャイフ・アキール山北に設置されているシリア軍の拠点複数カ所から、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域に向けて赤外線誘導ミサイル複数発が発射され、バースーファーン村一帯の前線に展開するシリア国民軍所属のシャーム軍団の車輌1輌が被弾し、戦闘員9人が死亡した。

死亡した戦闘員のうち6人は、ダマスカス郊外県ダーライヤー市出身者からなるダーライヤー殉教者旅団のメンバー。

一方、ANHA(6月29日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、カフル・アントゥーン村、ナイラビーヤ村、ザウワーナ村、シャッアーラ村、タッル・アナブ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村を砲撃し、住民2人が死亡した。

AFP, June 29, 2022、ANHA, June 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2022、Reuters, June 29, 2022、SANA, June 29, 2022、SOHR, June 29, 2022などをもとに作成。

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カーミシュリー市東のタッル・サティーフ村一帯各所の拠点に展開するシリア軍部隊が米軍の車列の通行を阻止(2022年6月29日)

ハサカ県では、SANA(6月29日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市東のタッル・サティーフ村一帯各所の拠点に展開するシリア軍部隊が29日未明、米軍の車列の通行を阻止、これを退却させた。

一方、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌50輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入、県内各所に違法に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, June 29, 2022、ANHA, June 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2022、Reuters, June 29, 2022、SANA, June 29, 2022、SOHR, June 29, 2022などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣はトルコのチャヴシュオール外務大臣との会談で、トルコが計画しているシリア北部での軍事作戦に理解を示す(2022年6月28日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣は6月27日トルコを訪問、28日に首都アンカラでメブリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談した。

アナトリア通信(6月28日付)によると、会談後の共同記者会見で、アブドゥッラフヤーン外務大臣は、トルコがシリア北部における軍事作戦の実施を必要だと考えていること、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)がトルコの安全保障にとってどれほど脅威であるかを理解していると述べた。

アブドゥッラフヤーン外務大臣はまた、シリアでのトルコの特別軍事作戦が必要とされる場合、それはトルコの安全保障上の懸念を払拭するものでなければならないと付言した。

これに対して、チャヴシュオール外務大臣は、中東地域、とりわけ、シリアとイエメンの問題に対処するうえでイランと共に連携していく必要があると述べた。

AFP, June 28, 2022、Anadolu Ajansı, June 28, 2022、ANHA, June 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2022、Reuters, June 28, 2022、SANA, June 28, 2022、SOHR, June 28, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県とアレッポ県でドローンによる爆撃を実施、シリア民主軍の兵士が負傷(2022年6月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ市近郊のハーン・ジャバル(ハーナ・セレー)村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車1台と、堀を掘削する労働者を乗せた車1台に対して無人航空機(ドローン)で攻撃を加えた。

この攻撃で、少なくとも1人が死亡、複数が重傷を負った。


ドゥラル・シャーミーヤ(6月28日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、この攻撃でシリア民主軍の兵士4人が負傷したという。

 

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アレッポ県では、ANHA(6月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市の民家1棟を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

また、ANHA、SANA(6月28日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はタッル・リフアト市近郊のタッル・カッラーフ村、ダイル・ジャマール村、アキーバ村、バイナ村、スムーカ村、ウンム・フーシュ村、シャフバー・ダムを砲撃した。

AFP, June 28, 2022、ANHA, June 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2022、Reuters, June 28, 2022、SANA, June 28, 2022、SOHR, June 28, 2022などをもとに作成。

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米軍ドローンがイドリブ県で新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のイエメン人司令官を殺害(2022年6月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合に所属する無人航空機(ドローン)が27日晩、シャーム解放機構が軍事治安権限を握るイドリブ市とクマイナース村を結ぶ街道を走行中のオートバイをミサイルで攻撃し、乗っていたフッラース・ディーン機構のイエメン人幹部の1人アブー・ハムザ・ヤマニー氏を殺害した。

遺体はイドリブ市内の病院に搬送されたという。

フッラース・ディーン機構は新興のアル=カーイダ系組織の1つ。

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米中央軍(CENTCOM)は声明を出し、アブー・ハムザ・ヤマニー殺害が米軍によるものであることを認めるとともに、民間人に被害は出なかったと強調した。

AFP, June 28, 2022、ANHA, June 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2022、Reuters, June 28, 2022、SANA, June 28, 2022、SOHR, June 28, 2022などをもとに作成。

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BBC:ウクライナ東部産の穀物がロシア産としてシリアなどに輸出(2022年6月27日)

BBC(6月27日付)は、ロシアの支配下に置かれているウクライナ東部の地域の地元住民らの証言などに基づき、同地からロシアに持ち出された穀物が、ロシア産の穀物としてシリアなどへと輸出されていると伝えるとともに、そのことを示す証拠だという衛星画像多数を公開しした。





AFP, June 27, 2022、ANHA, June 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2022、Reuters, June 27, 2022、SANA, June 27, 2022、SOHR, June 27, 2022などをもとに作成。

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トルコのカリン大統領府報道官:「トルコの諜報機関とシリアの諜報機関の間で連絡はトルコの国益のために定期的に行われている」(2022年6月27日)

トルコのイブラヒム・カリン大統領府報道官は、ハベル・トゥルク(6月27日付)のインタビューに応じ、そのなかで、シリア政府といかなる政治的な連絡は行われておらず、トルコ、シリア両国の連携は諜報面に限られている、と述べた。

カリン報道官は、「トルコの諜報機関とシリアの諜報機関の間で連絡は行われている…。諜報面での連絡はトルコの国益のため定期的に行われている…。だが、シリア政府との政治的な対話とは何ら結びついていない」と述べた。

カリン報道官はまた、シリア北部で計画されているとされる新たな軍事侵攻について、「シリア北部での新たな軍事作戦の準備が完了し、いつでも開始できる」と述べた。

AFP, June 27, 2022、ANHA, June 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2022、Haber Turk, June 27, 2022、Reuters, June 27, 2022、SANA, June 27, 2022、SOHR, June 27, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村をドローンで爆撃し、1人負傷(2022年6月27日)

ハサカ県では、ANHA(6月27日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村を無人航空機(ドローン)で爆撃し、住民1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ドローンが爆撃したのは、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会の拠点で、負傷したのは同評議会の戦闘員だという。

一方、SANA(6月27日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市南のアッターラ村近くで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士多数が負傷した。

 

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アレッポ県では、ANHA(6月27日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村、アウン・ダーダート村の民家複数棟などを砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・リフアト市近郊のアキーバ村、スーガーニカ村、ワルディーヤ村、スムーカ村、ウンム・フーシュ村の民家複数棟を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月27日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア民主軍を主導する人民防衛隊(YPG)が、マンビジュ市近郊の支配地からトルコ占領下のジャラーブルス市方面を砲撃し、民間人3人が負傷した。

また、トルコ占領下のバーブ市近郊のシュワイハ村でシリア国民軍の司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員複数が死傷した。

AFP, June 27, 2022、ANHA, June 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2022、Reuters, June 27, 2022、SANA, June 27, 2022、SOHR, June 27, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年6月26日)

アレッポ県では、ANHA(6月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・イナーブ村、シャッアーラ村、ナイラブ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(6月26日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市のアズィーズィーヤ地区(北・東シリア自治局支配地)で何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

AFP, June 26, 2022、ANHA, June 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2022、Reuters, June 26, 2022、SANA, June 26, 2022、SOHR, June 26, 2022などをもとに作成。

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ロシア国防省は、タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で米軍の教練を受けた「テロリスト」の拠点を爆撃で破壊する瞬間を空撮した映像を公開(2022年6月26日)

ロシア国防省は声明を出し、シリア領内に部隊を違法に駐留させている米軍が、タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で「テロリスト」を教練し、シリアでのテロ攻撃に対する支援を続けていると非難、武装グループの拠点を爆撃で破壊する瞬間を空撮した映像を公開した。

声明によると、55キロ地帯でダーイシュ(イスラーム国)の手による教練を受け、米国がシリアでの外交政策の優先事項を実現するための道具の一つとみなす武装グループが、民間人や、石油施設などのシリアの民間施設に対する攻撃を行っている。

そうした武装グループの一つが、米軍特殊部隊の教練を受け、シリアの砂漠地帯に密かに侵入、同地の石油生産施設へのテロ攻撃を計画した。

このグループが最初に姿を現したのは6月20日で、ラッカ県とダイル・ザウル県の県境で民間のバスに発砲、14人を殺害、5人を負傷させた。

また、砂漠地帯での複雑な作戦の末、シリア軍部隊がロシア軍偵察機の支援を受けて、テロリストの隠れ場所を発見し、精密打撃によりこれを殲滅した。

RT(6月26日付)などが伝えた。

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CNN(6月16日付)は、ロシアが今週初め、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動を続ける反体制武装集団に対して爆撃を実施することを米国に通知していたと伝えていた。

この通知を受けて、米軍は反体制武装集団の戦闘員を米軍の拠点に避難させたという。

この際、米軍は爆撃が行われた地域から離れた場所に展開していたため、避難はしなかった。

AFP, June 26, 2022、ANHA, June 26, 2022、CNN, June 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2022、Reuters, June 26, 2022、SANA, June 26, 2022、SOHR, June 26, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2022年6月26日)

ハサカ県では、SANA(6月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

AFP, June 26, 2022、ANHA, June 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2022、Reuters, June 26, 2022、SANA, June 26, 2022、SOHR, June 26, 2022などをもとに作成。

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兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌40輌からなる車列がイラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入(2022年6月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌40輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入、シリア北東部各所に向かった。

AFP, June 26, 2022、ANHA, June 26, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2022、Reuters, June 26, 2022、SANA, June 26, 2022、SOHR, June 26, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県アルバイーン山麓のマジュダリヤー村に新たな拠点を設置(2022年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアルバイーン山麓のマジュダリヤー村に新たな拠点を設置した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と国民解放戦線がガーブ平原のアムキーヤ町、ファターティラ村で砲撃戦を行った。

AFP, June 25, 2022、ANHA, June 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2022、Reuters, June 25, 2022、SANA, June 25, 2022、SOHR, June 25, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年6月25日)

アレッポ県では、ANHA(6月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のカシュタアール村、マンナグ航空基地、アキーバ村、バイナ村一帯、スーガーニカ村、タナブ村を砲撃した。

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トルコ国防省は声明を出し、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配の共同支配地の境界に位置するアレッポ県ハムラーン村近くで21日にクルディスタン労働者党(PKK)の自動車爆弾に関する情報を入手し、爆発物処理班が現地に向かい、爆発物を爆破させたと発表した。

AFP, June 25, 2022、ANHA, June 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2022、Reuters, June 25, 2022、SANA, June 25, 2022、SOHR, June 25, 2022などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍の連携と合同演習の一環として、シリア軍部隊がパラシュート降下訓練を実施し、兵士数百人が参加(2022年6月25日)

SANA(6月25日付)は、シリア・ロシア両軍の連携と合同演習の一環として、シリア軍部隊が、数日の日程でパラシュート降下訓練を実施し、兵士数百人が参加したと伝えた。

AFP, June 25, 2022、ANHA, June 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2022、Reuters, June 25, 2022、SANA, June 25, 2022、SOHR, June 25, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプター複数機の支援を受けてダイル・ザウル県でダーイシュの地元司令官を拘束(2022年6月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合のヘリコプター複数機の支援を受けて、ブサイラ市近郊のダーマーン村郊外にあるダーイシュ(イスラーム国)の地元司令官の住居を強襲し、この司令官を拘束した。

AFP, June 25, 2022、ANHA, June 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2022、Reuters, June 25, 2022、SANA, June 25, 2022、SOHR, June 25, 2022などをもとに作成。

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トルコ国防省は声明を出し、シリア北部でPKKのテロリスト18人を無力化したと発表(2022年6月24日)

トルコ国防省は声明を出し、シリア北部でクルディスタン労働者党(PKK)のテロリスト18人を無力化したと発表した。

声明によると、PKKはシリア北部のトルコ軍の作戦地域に対して攻撃を準備していたため、トルコ軍がアレッポ県、ラッカ県の農村地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)、人民防衛隊(YPG)、PKKに対する3つの治安作戦を実施したという。

AFP, June 24, 2022、ANHA, June 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2022、Reuters, June 24, 2022、SANA, June 24, 2022、SOHR, June 24, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県の砂漠地帯でダーイシュの拠点に対して50回あまりの爆撃を実施(2022年6月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、県内の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して50回あまりの爆撃を実施した。

爆撃に合わせて、シリア軍と親政権民兵も県南東部の砂漠地帯からヒムス県ビシュリー山、ダイル・ザウル県との県境にいたる地域で、ダーイシュのスリーパーセルに対する掃討作戦を実施した。

AFP, June 24, 2022、ANHA, June 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2022、Reuters, June 24, 2022、SANA, June 24, 2022、SOHR, June 24, 2022などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた4家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に政府の支配地に脱出(2022年6月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた4家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

AFP, June 23, 2022、ANHA, June 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2022、Reuters, June 23, 2022、SANA, June 23, 2022、SOHR, June 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍が爆発物を搭載したドローンでシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊のサファーウィーヤ村の民家を攻撃(2022年6月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が爆発物を搭載した無人航空機(ドローン)でシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサファーウィーヤ村の民家を攻撃した。

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アレッポ県では、ANHA(6月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村、スーガーニカ村、ズィヤーラ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(6月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村を砲撃した。

一方、SANA(6月23日付)によると、県電力会社の復旧チームが、前日のトルコ軍によるタッル・タムル町近郊への砲撃で破壊され66キロワットた送電線を修復し、タッル・タムル町の変電所からの県西部および北西部への電力供給が再開された。

AFP, June 23, 2022、ANHA, June 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2022、Reuters, June 23, 2022、SANA, June 23, 2022、SOHR, June 23, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村で住民とシリア軍兵士が村の街道を通過しようとした米軍の車列の進行を阻止(2022年6月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるカーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村で、住民とシリア軍兵士が村の街道を通過しようとした米軍の車列の進行を阻止し、これを退却させた。

AFP, June 22, 2022、ANHA, June 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2022、Reuters, June 22, 2022、SANA, June 22, 2022、SOHR, June 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍が砲撃を続けるなか、シリア軍の上級士官がシリア民主軍を伴ってハサカ県の国境地帯を視察(2022年6月22日)

ハサカ県では、ANHA(6月22日付)、SANA(6月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村などを砲撃し、66キロワットの送電線が破壊され、タッル・タムル町の変電所からの県西部および北西部への電力供給が停止した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍の上級士官1人が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍渉外局の部隊を随行し、シリア国旗を掲揚した四輪駆動車とジープ複数台で、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市からアームーダー市、ダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町に至る国境地帯を視察、巡回した。

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アレッポ県では、ANHA(6月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、ウンム・フーシュ村、タッル・カッラーフ村、シャッアーラ村を砲撃した。

AFP, June 22, 2022、ANHA, June 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2022、Reuters, June 22, 2022、SANA, June 22, 2022、SOHR, June 22, 2022などをもとに作成。

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シリア難民を支援するトルコのNGOは「トルコにいる約80%のシリア人が帰国を望んでいる」と主張(2022年6月21日)

トルコのNGOでシリア難民を支援する市民社会組織フォーラム(CSOs Platform)のムハンマド・アクタア事務局長は、「トルコにいる約80%のシリア人が帰国を望んでいる」と述べた。

発言は、市民社会組織フォーラムがイスタンブールのアクギュン・ホテルで、「自発的で尊厳のある難民帰還はシリア人の望み」と題された共同声明の発表に際して行われたもの。

声明には、シリア・ネットワーク連名(SNL)、アター人道救援境界(ATAA)など約200の組織が署名している。

https://www.facebook.com/MinberSuriye/videos/419902886690307

ドゥラル・シャーミーヤ(6月22日付)、イェニ・シャファク(6月21日付)、シリア・テレビ(6月21日)などが伝えた。

AFP, June 22, 2022、ANHA, June 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2022、Reuters, June 22, 2022、SANA, June 22, 2022、SOHR, June 22, 2022、Syria TV, June 21, 2022、Yeni Safak, June 21, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

パレスチナのハマースはシリア政府との関係を修復することを決定(2022年6月21日)

ロイター通信(6月21日付)は、パレスチナのハマース筋から得た情報として、ハマースがシリア政府との関係を修復することを決定したと伝えた。

ハマースは、シリアの首都ダマスカスに本拠地を構えて、イラン、レバノンのヒズブッラーとともにイスラエルに対する「抵抗枢軸」を構成していたが、シリアに「アラブの春」が波及した2011年にシリア政府と断行していた。

ハマースの匿名高官筋によると、シリア政府とハマースの間では関係修復に向けた「高級レベルの会合」を重ねているという。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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『ニューヨーク・タイムズ』:4月7日のグリーン・ヴィレッジ基地での爆発事件で米空軍は兵士1人を拘束(2022年6月21日)

『ニューヨーク・タイムズ』(6月21日付)は、ダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸のウマル油田に米軍が違法に設置しているグリーン・ヴィレッジ基地が4月7日に爆発が発生し、兵士4人が負傷した事件に関して、米空軍は兵士1人を拘束したと伝えた。

米空軍のアン・ステファネク報道官が声明で明らかにした。

報道官によると、この兵士はシリアでの任務を終えて、帰国していたという。

拘束された兵士の身元は明らかにされていないが、米高官らにようと、爆発物の専門家だという。

AFP, June 22, 2022、ANHA, June 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2022、The New York Times, June 21, 2022、Reuters, June 22, 2022、SANA, June 22, 2022、SOHR, June 22, 2022などをもとに作成。

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UNHCRトルコ事務所代表:毎週800人のシリア難民がトルコから帰国している(2022年6月21日)

UNHCRトルコ事務所のフィリップ・レクラーク代表は、ロイター通信(6月21日付)のインタビューに応じ、トルコからシリアに帰国するシリア難民の数が毎週800人あまりに達していることを明らかにした。

「シリアの不確実性のレベルは現在も大規模な自発的帰還を可能とするものではない」としつつも、クラーク代表は、主に独身のシリア難民がシリア北部に帰還しているという。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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トルコの諜報機関の直接のもと、シャーム戦線とシャーム自由人イスラーム運動・シャーム解放機構が停戦に合意(2022年6月21日)

シリア人権監視団によると、シリア国民軍第3軍団を主導するシャーム戦線と、同軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、トルコ諜報機関の直接の仲介のもと、アレッポ県北西部(場所は不明)で会合を開いた。

複数の活動家の情報によると、会合では、①シャーム解放機構が展開・制圧した反体制派支配下のいわゆる「解放区」に面するトルコ占領下の「オリーブの枝」地域南部に位置するバースーファーン村、ファーフィルティーン村、カッバーシーン村、ブルジュ・バイダル村、バイーヤ村へのシャーム軍団の展開、②シャーム戦線が制圧したバーブ市近郊のアウラーン村からの撤退(タッル・バッタール村、アブラ村は維持)、③シャーム自由人イスラーム運動が掌握したジャラーブルス市内のシャーム戦線の拠点の返還、④双方の捕虜の即時解放、⑤シャーム自由人イスラーム運動とシャーム戦線の対立にかかる諸問題の解決に向けた和解委員会の設置とトルコ諜報機関への問題の付託、⑥トルコによる「オリーブの枝」地域からのシャーム解放機構撤退と同地への将来の進軍阻止の履行の誓約、で合意した。

一方、「オリーブの枝」地域の中心都市であるアフリーン市のカーワー交差点近くや「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市では、では、住民や戦闘員数十人が抗議デモを行い、停戦合意破棄を訴えた。

デモは、停戦会合に出席したシャーム戦線の司令官の一人アブー・アリー・サジュウが、会合後に音声メッセージで、シャーム解放機構による「オリーブの枝」地域南部の村々への制圧に抗議するよう住民に呼び掛けたのを受けて発生した。

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オリエント・ニュース(6月21日付)によると、戦闘は、シリア国民軍第3軍団(シャーム戦線が主導)に所属していた第32師団が軍団からの離反を宣言したことを受けて発生した。

第32師団は、アレッポ県農村地帯のシャーム自由人イスラーム運動のメンバーが結成した組織で、シリア北西部でのシャーム解放機構との闘争に敗れた2017年にシャーム戦線の傘下に入っていたが、最近になってシリア国民軍第3軍団、そしてシャーム戦線から分離することを求めていた。

シャーム戦線と第32師団はこれまでにも一度、バーブ市で衝突していた。

この時はシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣国防省が「国民和解委員会」を設置し、対立解消を試みたが、第32師団は「国民和解委員会」の一連の決定を拒否していた。

また、シャーム自由人イスラーム運動「総司令部」を名乗る勢力(ハサン・スーファーン前総司令官)も「国民和解委員会」の決定がシャーム戦線寄りだとして批判していた。

複数筋によると、シャーム自由人イスラーム運動総司令部は、シャーム解放機構とつながりがあり、同機構がトルコ占領地に進出するための口実を見つけようと、批判を続けていたという。

なお、シャーム自由人イスラーム運動の指導部は現在ジャービル・アリー・バーシャー氏が総司令官を務めている。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Orient News, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局がベルギー外務省の使節団と会談し、ベルギー国籍のダーイシュ・メンバーの妻6人と子供16人の身柄を引き渡す(2022年6月21日)

ハサカ県では、ANHA(6月21日付)によると、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)が、シリア政府と同自治局の共同支配(分割統治)下にあるハサカ市でベルギー外務省の使節団と会談し、ベルギー国籍のダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻6人と子供16人の身柄を引き渡した。

ベルギー外務省使節団は19日にレバノンから現地入りしていた。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年6月21日)

アレッポ県では、ANHA(6月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村、バイルーニーヤ村、ハルバル村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、6月17日にトルコ占領下のバーブ市近郊のアブラ村で特殊作戦を2回実施し、トルコの傭兵(シリア国民軍戦闘員)7人を殺害、7人を負傷させたと発表した。

AFP, June 21, 2022、ANHA, June 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2022、Reuters, June 21, 2022、SANA, June 21, 2022、SOHR, June 21, 2022などをもとに作成。

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