米軍が違法に駐留するハサカ県シャッダーディー市近郊で住民が灯油とパン不足に抗議、生活状況の改善を求めてデモ(2022年3月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍が違法に駐留するシャッダーディー市近郊のハリーリー村で、住民が灯油とパン不足に抗議、生活状況の改善を求めてデモを行った。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジャズラト・ブーシャムス村近郊の街道で正体不明の武装集団がダワーギナ部族の名士を襲撃し、殺害した。

AFP, March 22, 2022、ANHA, March 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2022、Reuters, March 22, 2022、SANA, March 22, 2022、SOHR, March 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃し、子供2人負傷(2022年3月22日)

ラッカ県では、ANHA(3月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、アイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線、サクル休憩所を砲撃し、子供2人が負傷した。

AFP, March 22, 2022、ANHA, March 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2022、Reuters, March 22, 2022、SANA, March 22, 2022、SOHR, March 22, 2022などをもとに作成。

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英国のシリア特別代表、ドイツの副首相がアサド大統領のUAE訪問を批判(2022年3月21日)

英国のジョナサン・ハーブリーブス英シリア特別代表はツイッターのアカウント(https://twitter.com/UKSyriaRep/)を通じて、3月18日のアサド大統領のUAE電撃訪問を「シリア国民に残虐行為を続けている」としたうえで、「シリアの体制とその支持者に対し、人権と国際人道法の重大な違反を止めるよう直ちに要請する」と批判した。

 

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ドイツのロベルト・ハーベック副首相兼経済大臣は、3月18日のアサド大統領のUAE電撃訪問について、「UAE首脳とアサド大統領の訪問について検討する…。アサド体制は犯罪者だと思う」と述べた。

AFP, March 21, 2022、ANHA, March 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2022、Reuters, March 21, 2022、SANA, March 21, 2022、SOHR, March 21, 2022などをもとに作成。

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タンフ国境通行所に米国が違法に設置している基地に有志連合のヘリコプター複数機がヨルダンから飛来し、着陸(2022年3月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タンフ国境通行所に米国が違法に設置している基地に、米主導の有志連合のヘリコプター複数機がヨルダンから飛来、着陸した。

AFP, March 21, 2022、ANHA, March 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2022、Reuters, March 21, 2022、SANA, March 21, 2022、SOHR, March 21, 2022などをもとに作成。

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ラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュがシリア軍の拠点複数カ所を襲撃、ロシア軍が同地を爆撃しシリア軍を支援(2022年3月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラサーファ砂漠のヒルバト・マクマン村近くに設置されているシリア軍第18師団と第25師団の拠点複数カ所を襲撃し、シリア軍と交戦した。

これを受け、ロシア軍戦闘機複数機が同地を25回あまりにわたって爆撃し、シリア軍を航空支援した。

AFP, March 21, 2022、ANHA, March 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2022、Reuters, March 21, 2022、SANA, March 21, 2022、SOHR, March 21, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯でダーイシュの拠点を爆撃(2022年3月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機2機がスフナ市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して爆撃を実施した。

AFP, March 20, 2022、ANHA, March 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2022、Reuters, March 20, 2022、SANA, March 20, 2022、SOHR, March 20, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県CONOCOガス田で米軍部隊が軍事演習(2022年3月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、CONOCOガス田で、同地に違法に基地を設置し、駐留している米軍部隊が軍事演習を実施した。

一方、シャアファ村では、教職員が賃上げを要求するストライキを続けた。

デモはダイル・ザウル民政評議会支配地各所の市町村と同様、16日に開始されていた。

AFP, March 20, 2022、ANHA, March 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2022、Reuters, March 20, 2022、SANA, March 20, 2022、SOHR, March 20, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊に設置されているシリア軍検問所が米軍装甲車6輌からなる車列の進行を阻止(2022年3月20日)

ハサカ県では、SANA(3月20日付)やシリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊の小カブル村、クブール・ガラージナ村近くに設置されているシリア軍検問所が、両村に入ろうとした米軍装甲車6輌からなる車列の進行を阻止、これを退却させた。

AFP, March 20, 2022、ANHA, March 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2022、Reuters, March 20, 2022、SANA, March 20, 2022、SOHR, March 20, 2022などをもとに作成。

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UAEのカルカーシュ大統領外交顧問はアサド大統領のUAEへの電撃訪問の正当性を強調(2022年3月19日)

UAEのアンワル・ビン・ムハンマド・カルカーシュ大統領外交顧問は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/AnwarGargash/)で以下のように綴り、3月18日のアサド大統領のUAEへの電撃訪問の正当性を強調した。

UAEは、この地域における諸々の危機の解決をもたらす実践的アプローチを通じて、緊張緩和とアラブの役割強化に向けて現実的な政策をとり続ける。複雑な地域情勢は、実践的、論理的方法を構築することを必要としており、課題に取り組み、危機や内乱の悪化を回避しようとするアラブの努力を周縁化することは許されない。

シリアのバッシャール・アサド大統領の訪問は、シリア問題におけるアラブの役割を強化したいというUAEの方針に基づいている。また、地域レベルでの政治的コミュニケーション、門戸開放、対話の必要性を説いていたUAEの方針に基づいている。現下の状況は安定と繁栄を確立し、この地域の未来、そして同地の諸国民の繁栄を保障するための勇気あるステップを必要としている。

AFP, March 19, 2022、ANHA, March 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2022、Reuters, March 19, 2022、SANA, March 19, 2022、SOHR, March 19, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村でシリア軍部隊が住民とともに米軍装甲車の進行を阻止(2022年3月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村でシリア軍部隊が住民とともに、村を通過しようとした米軍装甲車5輌からなる車列の進行を村の検問所で阻止、これを退却させた。

AFP, March 19, 2022、ANHA, March 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2022、Reuters, March 19, 2022、SANA, March 19, 2022、SOHR, March 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊を砲撃(2022年3月19日)

ラッカ県では、ANHA(3月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、マアラク村、M4高速道路沿線、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプを砲撃した。

AFP, March 19, 2022、ANHA, March 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2022、Reuters, March 19, 2022、SANA, March 19, 2022、SOHR, March 19, 2022などをもとに作成。

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軍用車輌や装備を積んだトレーラー約50輌からなる米軍の車列がハサカ県からイラクに移動(2022年3月19日)

ハサカ県では、SANA(3月19日付)がヤアルビーヤ町一帯の複数の地元筋の話として伝えたところによると、軍用車輌や装備を積んだトレーラー52輌からなる車列が、米軍装甲車の護衛を受けて、県内に違法に設置している基地から、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, March 19, 2022、ANHA, March 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2022、Reuters, March 19, 2022、SANA, March 19, 2022、SOHR, March 19, 2022などをもとに作成。

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マッケンジー米中央軍(CENTCOM)司令官:「米軍がどのくらいシリアにとどまるか分からない」、「ロシアにシリアでの状況を悪化させようとする計画がある証拠はない」(2022年3月18日)

ケネス・マッケンジー米中央軍(CENTCOM)司令官は記者会見で、シリア領内に違法駐留を続けている米軍部隊に関して「どのくらいシリアにとどまるか分からない」と述べた。

マッケンジー司令官は「私には分からない。最終的に、それは、現地の情勢に基づいて、米国の国家指導部の政策決定によってなされるだろう…。人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支援してダーイシュ(イスラーム国)を完全に敗北させることが米国の主たる任務だ」と述べた。

一方、シリア情勢をめぐるロシアとの関係については、米国がウクライナを支援していることに対抗して、ロシアにシリアでの状況を悪化させようとする計画がある証拠はないとの見方を示した。

マッケンジー司令官は「彼らにはそうした計画がおそらくあると思う。ただ、そう思っているだけで、そうすることを選ぶかは分からない…。ロシアがイラクやシリアの事態を悪化させる意志があるという証拠はない。だが、もちろん、我々はそのような事態が発生した場合に備えて準備している」と述べた。

アナトリア通信(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2022、Anadolu Ajansı, March 19, 2022、ANHA, March 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2022、Reuters, March 19, 2022、SANA, March 19, 2022、SOHR, March 19, 2022などをもとに作成。

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プライス米国務省報道官はアサド大統領によるUAEへの電撃訪問に関して「深く失望し、当惑している」と表明(2022年3月18日)

ネッド・プライス米国務省報道官は、アサド大統領によるUAEへの電撃訪問に関して、「バッシャール・アサドをあからさまに正当化しようとする試みに深く失望し、当惑している。彼は無数のシリア人を殺し、苦しめ、戦前のシリアの人口の半数以上を追放し、15万人以上のシリア人の男性、女性、子供たちを恣意的拘禁と失踪の責任を負っている」と述べた。

AP(3月18日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2022、ANHA, March 19, 2022、AP, March 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 19, 2022、Reuters, March 19, 2022、SANA, March 19, 2022、SOHR, March 19, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領がUAEを電撃訪問、ムハンマド・ビン・ラーシド副大統領、ムハンマド・ビン・ザーイド・アブダビ皇太子と会談(2022年3月18日)

アサド大統領はUAE(アラブ首長国連邦)を電撃訪問した。

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アサド大統領一行は、ドバイ国際空港でマンスール・ビン・ザーイド副首相の出迎えを受けた後、ドバイのマルムーム地区にあるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームUAE副大統領兼首相(ドバイ首長国首長)と別荘を訪問した。

会談で、ムハンマド・ビン・ラーシド副大統領は、シリアUAEの友好関係の一環として実現したアサド大統領一行の訪問に歓迎の意を表し、シリアとその国民に対して全土での治安と安定の回復への願いを伝えた。

会談では、二国間関係全般、経済、投資、通商などにおける二国間協力拡大の展望について意見が交わされた。

会談には、UAE側から、ハムダーン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ドバイ首長国皇太子、マクトゥーム・ビン・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ドバイ首長国副首長兼副首相兼財務大臣、マンスール・ビン・ザーイド・ビン・アール・ナヒヤーンUAE副首相兼大統領府担当国務大臣、ムハンマド・ビン・アブドゥッラー・カルカーウィー内閣担当国務大臣、アンワル・ビン・ムハンマド・カルカーシュUAE大統領外交顧問、アリー・ビン・ハマード・シャーミスィー国家安全保障最高評議会事務副長、タラール・ハミード・バールフール・フラースィー・ドバイ首長国国家安全機構総局長が、シリア側から、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、マンスール・アッザーム大統領府担当国務大臣、バッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣が同席した。

https://youtu.be/Weh_VsSC3yE



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アサド大統領は続いてアブダビに移動し、カスル・シャーティウ(海岸宮殿)でUAE軍副司令官のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ首長国皇太子と会談した。

会談では、ムハンマド・ビン・ザーイド皇太子が、アサド大統領の公式訪問について、両国がさまざまな分野で友好的な協議と連携を続けたいという共通の思いのなかで実現したとしたうえで、シリアがアラブ安全保障の主柱をなしており、それゆえにシリアの領土の一体性と安定に対するUAEの支持の姿勢は確固たるものだと述べた。

ムハンマド・ビン・ザーイド皇太子はまた、シリア領内に違法に駐留するすべての外国部隊が撤退する必要があると強調、UAEが両国民の期待を実現するためにさまざまな分野でシリアとの協力を強化したいと表明した。

これに対して、アサド大統領は、UAEは国際社会における諸問題に対して行ってきたバランスのとれた政策ゆえに、重要な役割を果たす国家だと評価、世界が長期的に見て不安定化への道を進むなか、中東地域を防衛するために、自らの原理原則、主権、国民の利益を守り続けなければならないと強調した。

アサド大統領とムハンマド・ビン・ザーイド皇太子は、両国の互恵的な利益を実現し、地域の安全保障と安定の強化に貢献するための、両国の協力関係や連携のありようを協議するとともに、両国にとっての関心事である中東および国際社会の問題や情勢変化に対する見方や姿勢について意見を交わした。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、マンスール・アッザーム大統領府担当国務大臣、バッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣が同席した。

https://youtu.be/wL1QWcz0Qfk



SANA(3月18日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/335682685264718

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/335786025254384

AFP, March 18, 2022、ANHA, March 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2022、Reuters, March 18, 2022、SANA, March 18, 2022、SOHR, March 18, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県北部を砲撃(2022年3月18日)

ハサカ県では、SANA(3月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のヒルバト・シャイール村、クブール・ガラージナ村、アッブーシュ村、タッル・タムル町近郊の村々を砲撃した。

AFP, March 18, 2022、ANHA, March 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2022、Reuters, March 18, 2022、SANA, March 18, 2022、SOHR, March 18, 2022などをもとに作成。

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カーミシュリー市近郊のラヒーヤト・サウダ村とターミナト・ラヒーヤ村の住民が米軍装甲車の進行を阻止(2022年3月18日)

ハサカ県では、SANA(3月18日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊のラヒーヤト・サウダ村とターミナト・ラヒーヤ村の住民がシリア軍とともに、村を通過してカーミシュリー市に向かおうとした米軍装甲車の車列の進行を阻止、これを退却させた。

AFP, March 18, 2022、ANHA, March 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2022、Reuters, March 18, 2022、SANA, March 18, 2022、SOHR, March 18, 2022などをもとに作成。

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『エルサレム・ポスト』:シリア政府はロシアとの間に傭兵4万人をウクライナでの戦闘に参加するために派遣することを約束(2022年3月17日)

『エルサレム・ポスト』(3月17日付)は、ウクライナ国防省の話として、シリア政府がロシアとの間に、傭兵4万人をウクライナでの戦闘に参加するために派遣することを約束したと伝えた。

派遣される傭兵は、武器やさまざまな装備と合わせて、ロシアおよびウクライナの隣国であるベラルーシに移送される予定だという。

AFP, March 18, 2022、ANHA, March 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2022、The Jerusalem Post, March 17, 2022、Reuters, March 18, 2022、SANA, March 18, 2022、SOHR, March 18, 2022などをもとに作成。

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ウクライナの情報機関はロシアが最近になってシリア政府支配地域で募ったシリア人傭兵と武器をモスクワに移動させたと発表(2022年3月17日)

ジャズィーラ・チャンネル(3月17日付)やドゥラル・シャーミーヤ(3月17日付)は、ロシアが最近になってシリア政府支配地域で募ったシリア人傭兵と武器をモスクワに移動させたとウクライナの情報機関が発表したと伝えた。

ウクライナ諜報機関によると、「ロシアはウクライナでの戦列に参加させるためにシリア体制の支配地域から武器・装備、傭兵を移動させた…。ロシアは武器や装備をシリアからロシア、ベラルーシに派遣し、ウクライナのロシア軍部隊を強化するつもり」で、「一昨日(3月15日)には傭兵150人を政府の支配地域からモスクワに移送した」という。

AFP, March 17, 2022、Aljazeera, March 17, 2022、ANHA, March 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2022、Reuters, March 17, 2022、SANA, March 17, 2022、SOHR, March 17, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機とシリア軍ヘリコプターがダーイシュの拠点に対して爆撃を実施(2022年3月17日)

シリア人権監視団によると、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、フマイミーム航空基地(ラタキア)所属のロシア軍戦闘機7機とスィーン航空基地(ダマスカス郊外県)所属のシリア軍ヘリコプター多数がダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して爆撃を実施した。

AFP, March 17, 2022、ANHA, March 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2022、Reuters, March 17, 2022、SANA, March 17, 2022、SOHR, March 17, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊の住民が米軍装甲車5輌からなる車列の進行を阻止する一方、米軍はイラクから兵站物資を新たに搬入(2022年3月17日)

ハサカ県では、SANA(3月17日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊のダムヒーヤ村とタッル・ザハブ村の住民がシリア軍とともに、村を通過してカーミシュリー市に向かおうとした米軍装甲車5輌からなる車列の進行を阻止、これを退却させた。

 

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一方、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など12輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ルマイラーン町近郊に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, March 17, 2022、ANHA, March 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 17, 2022、Reuters, March 17, 2022、SANA, March 17, 2022、SOHR, March 17, 2022などをもとに作成。

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外務在外居住者省は米英仏独伊の声明に反論、「西側諸国のウクライナ介入はシリアでの野蛮な政策と同じ」と非難(2022年3月16日)

外務在外居住者省は、米英仏イタリア、ドイツが3月15日に「シリア革命」(3月11日)11周年に合わせて共同声明を出したことを受けて声明を発表し、シリアに敵対する国々は、自らのテロ計略において大敗を喫し、シリアにいかなる条件も指図も行えなくなっているが、こうした姿勢がテロや違法な一方的制裁措置によるシリア人の苦しみの主因だと非難した。

声明の概要は以下の通り。

米国と西側諸国によって支援されたシリアに対するテロ攻撃から11年が経った。この攻撃は、シリアの文明、経済、社会の復興を阻害し、その成果とインフラを破壊することが狙いだった…。

シリア軍がこれを敗北させた後も…、シリアに対して陰謀を企てている国々は、現実と乖離した陰謀の幻想に囚われて、声明を出し、シリア人に対する偽善者が偽善に涙を流している。この偽善こそが、テロ、違法な一方的制裁措置によるシリア人の苦しみの主因だ。

シリア人の血を流し、その成果を破壊し、シリア人の財産を奪い、領土の一体性に抵触する分離主義民兵を支援し続ける者は、政治的、道義的、そして刑事的責任を負うことになる。

シリアに敵対する国々は、自らのテロ計略において大敗を喫し、シリアにいかなる条件も指図も行えなくなっている

米国と西側諸国のウクライナへの介入は、自らの狭量な国益と世界に対する覇権を追及して過去数日にわたって起きていることの責任がこれらの国にあることを示している。それはこれらの国が数年にわたって、シリアでテロを支援し、行ってきた野蛮な政策とまさに同じものである。そのことは、シリアが経験した破壊、安定回復の妨害に対する責任がこれらの国にあることを示している。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3221209701499468

AFP, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の渉外関係局はダーイシュのスウェーデン人メンバーの妻2人とその子2人をスウェーデン外務省使節団に引き渡す(2022年3月16日)

スウェーデン外務省の使節団が、シリアに不法入国し、ハサカ県カーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)を訪問、ダーイシュ(イスラーム国)のスウェーデン人メンバーの妻2人とその子2人の身柄引き渡しが行われた。

スウェーデン外務省の使節団は3月14日にシリア入りしていた。

ANHA(3月16日付)が伝えた。

AFP, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍の戦車、装甲車など50輌がイドリブ県ジスル・シュグール市近郊に入る(2022年3月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦車、装甲車などの軍用車輌約150輌からなるトルコ軍の車列がアイン・バイダー村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に入り、ジスル・シュグール市近郊のイシュタブリク村に設置されている拠点に向かった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町とタファス市を結ぶ街道で軍事情報局に協力していた住民が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、ムザイリーブ町でも住民1人が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配地に留まるアレッポ市内のシャイフ・マクスード地区で3月13日、内務治安部隊(アサーイシュ)によって銃で撃たれて重傷を負っていたシリア軍第4機甲師団の兵士1人が死亡した。

AFP, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・リフアト市近郊をドローンで爆撃、タッル・リフアト市に対するトルコ軍とシリア国民軍の砲撃でシリア軍兵士2人負傷(2022年3月16日)

ラッカ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村一帯を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

またこの爆撃の直後、トルコ軍とシリア国民軍がアイン・イーサー市一帯のM4高速道路沿線、フーシャーン村を砲撃した。

 

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アレッポ県では、ANHA(3月16日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

またタッル・リフアト市近郊のサルダム国内避難民(IDPs)キャンプに所属不明のドローン1機が墜落した。

AFP, March 16, 2022、ANHA, March 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 16, 2022、Reuters, March 16, 2022、SANA, March 16, 2022、SOHR, March 16, 2022などをもとに作成。

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ウクライナ国営通信:ロシアはシリア人傭兵を教練するためのセンターを開設し、約400人を受け入る(2022年3月15日)

ウクライナ国営通信(3月15日付)は、ロシアがベラルーシのホメリとロシア領内のロストフの2地域でシリア人傭兵を教練するためのセンターを開設し、約400人を受け入れたと伝えた。

AFP, March 15, 2022、ANHA, March 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2022、Reuters, March 15, 2022、SANA, March 15, 2022、SOHR, March 15, 2022、Ukrinform, March 15, 2022などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣がロシアを訪問し、ラヴロフ外務大臣と会談(2022年3月15日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣がロシアの首都モスクワを訪問し、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣と会談した。

ラヴロフ外務大臣は会談後の共同記者会見で、「我々はシリア情勢について検討し、シリアの経済・人道状況改善に向けて連携して対応したいとの意思を表明した」と述べた。

ラヴロフ外務大臣はまた、欧米諸国によるイランへの違法な制裁が続くなかでも、イランと協力を強め、米国へのイラン核合意への早期の復帰とイランへの制裁解除に向けた取り組みたいと表明した。

ウクライナ情勢をめぐっては、イランのバランスがとれた対応に謝意を示した。

アブドゥッラフヤーン外務大臣は、ラヴロフ外務大臣とアスタナ会議の枠組みに基づいてシリアの危機の平和的解決について議論したことを明らかにしたうえで、シリア国民を支援し、シリアに科せられた制裁による困難を乗り越え、復興プロセスを前進させるひつようがあることを強調したと述べた。

AFP, March 15, 2022、ANHA, March 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2022、Reuters, March 15, 2022、SANA, March 15, 2022、SOHR, March 15, 2022などをもとに作成。

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米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアは「シリア革命」11周年に合わせて共同声明を出し、ロシアを非難(2022年3月15日)

米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアは「シリア革命」(3月11日)11周年に合わせて共同声明を出し、「今年の記念日は、ロシアのウクライナに対する恐るべき侵攻による国際法と国連憲章への異常とも言える深刻な違反と時を同じくしており、それにより両紛争におけるロシアの残忍で破壊的な行動が浮き彫りとなった」とロシアを非難、国連安保理決議第2254号に基づいた紛争の解決への支持を改めて表明した。

また「我々はアサド体制との関係正常化への取り組みを支持せず、政治的解決に向けた不可逆的な進展が見られるまで、関係を正常化することも、制裁を解除することも、復興への資金援助を行うこともない」との意思を示した。

AFP, March 15, 2022、ANHA, March 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2022、Reuters, March 15, 2022、SANA, March 15, 2022、SOHR, March 15, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るザーウィヤ山地方のシャンナーン村一帯を爆撃(2022年3月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るザーウィヤ山地方のシャンナーン村一帯をロシア軍戦闘機1機が爆撃した。

シャンナーン村にはトルコ軍の拠点が設置されている。

 

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャジャラ町で、シリア政府との和解に応じシリア軍第5軍団第8旅団に従軍していた男性1人が何者かによって暗殺された。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町一帯で、トルコ軍、シリア国民軍とシリア民主軍が砲撃戦(2022年3月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町一帯で、トルコ軍、シリア国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が砲撃戦を行った。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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